操作ログ情報管理システム
【課題】
不要な操作ログ情報を適切な範囲で特定する操作ログ情報管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
コンピュータ端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部と、コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、操作ログ情報記憶部からファイルの操作ログ情報を抽出する操作ログ情報抽出部と、抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部と、不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部と、を有する操作ログ情報管理システムである。
不要な操作ログ情報を適切な範囲で特定する操作ログ情報管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
コンピュータ端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部と、コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、操作ログ情報記憶部からファイルの操作ログ情報を抽出する操作ログ情報抽出部と、抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部と、不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部と、を有する操作ログ情報管理システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ログ情報を管理する操作ログ情報管理システムに関する。更に詳細には、不要な操作ログ情報を適切な範囲で特定する操作ログ情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などでは、そこで利用されているコンピュータ端末の操作を監視するために、各コンピュータ端末でどのような操作が行われたかを示す操作ログ情報を管理している。この操作ログ情報は、何らかのトラブルがあった場合に、ユーザがどのような操作を行っていたのかを確認・追跡する上で重要な資料となっている。
【0003】
しかし企業などで利用されるコンピュータ端末の台数が多くなったり、その監視期間が長かったりすると、管理すべき操作ログ情報のデータ量が膨大なものとなる。また操作ログ情報を検索・表示する場合などでは、検索対象、表示対象となる操作ログ情報が増えてしまう。そのため従来は、下記特許文献1や特許文献2に示すように、不要な操作ログ情報を削除したり、圧縮したりして、管理する操作ログ情報のデータ量を減らしていた。
【0004】
ところが、削除や圧縮する対象となる操作ログ情報を管理者が特定する必要があり、その作業自体が非常に大変である。そこで不要な操作ログ情報を特定する処理を自動的に行うことが求められており、その一例として下記特許文献3に開示のシステムが存在する。
【0005】
【特許文献1】特開平6−348547号公報
【特許文献2】特開2008−40745号公報
【特許文献3】特開2007−317130号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献3のシステムを用いることによって不要な操作ログ情報を特定することは出来るが、このシステムでは、予めどのような操作ログ情報が不要かを設定しておき、それに基づいて不要度を算出することで、削除対象となる操作ログ情報かどうかを自動的に判定している。
【0007】
しかしどのような操作ログ情報が不要かを複数、予め設定しておくのは極めて煩雑である。また、そもそもユーザがどのような操作を行うかは全く予測がつかない場合もあるので、このようなシステムによる自動化処理では、不要な操作ログ情報が削除されなかったり、あるいは必要な操作ログ情報が削除されてしまう、といった事態も想定される。
【0008】
そこで、適切な範囲で、不要な操作ログ情報を自動的に特定し、管理することの出来る操作ログ情報管理システムが待望されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は上記課題に鑑み、不要な操作ログ情報を自動的に特定し、管理することの出来る操作ログ情報管理システムを発明した。
【0010】
第1の発明は、不要な操作ログ情報を特定する操作ログ情報管理システムであって、コンピュータ端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部と、前記コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作ログ情報記憶部から前記ファイルの操作ログ情報を抽出する操作ログ情報抽出部と、前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部と、前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部と、を有する操作ログ情報管理システムである。
【0011】
本発明のように構成することで、所定の操作、例えば削除操作、が行われたファイルの操作ログ情報のうち、特定条件を充足する操作ログ情報について、不要な操作ログ情報として特定することが可能となる。また特定条件を充足した操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定しているので、適切な範囲での特定となっている。なおファイルの生成操作操作とは、例えばファイルが新規作成、複製、保存、リネームなどの、フォルダに新しいファイル名のファイルが生成されることを示す操作を示す。
【0012】
上述の発明において不要な操作ログ情報を特定するには以下のような処理を用いることが出来る。すなわち、前記不要操作ログ情報特定部は、前記操作ログ情報の操作内容に基づいて、前記ファイルの生成操作が行われた時点を判定することで、その時点より後の操作ログ情報から、前記所定の操作が行われた時点までの操作ログ情報を、少なくとも不要な操作ログ情報として特定する、操作ログ情報管理システムのように構成することが出来る。
【0013】
本発明のように構成することで、ファイルが新規生成された場合や複製により生成された場合などの、ファイルが生成された時点より後の操作ログ情報から、所定操作が行われた時点までの操作ログ情報を、少なくとも不要な操作ログ情報として特定しているので、適切な範囲での特定となっている。
【0014】
本発明のコンピュータプログラムをコンピュータ端末に読み込ませて実行することにより、上述の操作ログ情報管理システムを実現することが出来る。すなわち、少なくとも1台以上のコンピュータ端末を、コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部、コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作対象となったファイルの操作ログ情報を所定の記憶領域から抽出する操作ログ情報抽出部、前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部、前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部、として機能させる操作ログ情報管理プログラムのように構成することが出来る。
【発明の効果】
【0015】
一般的に、不要となる操作ログ情報は、すでにコンピュータシステムから削除されたファイルに対する操作ログ情報である。なぜならばコンピュータシステムから削除されたファイルに対しては、削除以後は、不正な操作等が行われる可能性もないし、バグなども発生することが殆どないと考えられるからである。つまり、削除されたファイルの操作ログ情報を特定することが出来れば、特定した操作ログ情報を削除したり、検索・表示対象から除外することも出来る。そのため本発明の操作ログ情報管理システムを用いることによって、適切な範囲で不要な操作ログ情報を自動的に特定することが出来る。
【0016】
更に、ファイルは一部または全部が複製される場合もある。その場合、元のファイルが削除されたからといって、その操作ログ情報をすべて不要と特定してしまっては、複製されたファイルについてその操作の履歴を追跡することが出来なくなる。そこで必要な範囲の操作ログ情報は残しておく必要がある。そのような場合にも本発明の操作ログ情報管理システムを用いることによって対応することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の操作ログ情報管理システム1の全体の概念図を図1に示す。また本発明の操作ログ情報管理システム1のシステム構成の一例を模式的に図2に示す。
【0018】
本発明の操作ログ情報管理システム1は、図2では一台の管理サーバ2で実施されている場合を示しているが、システムの各機能が複数のコンピュータ端末(サーバも含む)に分散して配置されており、また、複数のコンピュータ端末やサーバによりその処理が実現されても良い。
【0019】
本発明の操作ログ情報管理システム1は、管理者が利用するコンピュータ端末またはサーバ(以下、「管理サーバ2」という)において、所定のプログラムやモジュールが処理されることにより実現される。そのため、クライアント端末3では、当該クライアント端末3において実行されているプログラム名、ファイル名などの情報を定期的に、あるいは新たなプログラムやファイルが実行された場合または終了した場合などの所定のタイミングで、クライアント端末3から管理サーバ2にそのプログラム名やファイル名の情報を送信する機能を備えていることが好ましい。プログラム名やファイル名の情報を送信する機能は、クライアント端末3の演算装置20で実行しているプログラム名やファイル名を抽出したり、メモリ内のプログラム名やファイル名を抽出して送信すればよい。つまりいわゆる操作ログ情報をクライアント端末3から管理サーバ2に送信すればよい。
【0020】
管理サーバ2、クライアント端末3などは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置20と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置21と、演算装置20の処理結果や記憶装置21に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24とを少なくとも有している。管理サーバ2、クライアント端末3上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置20に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置21に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置21から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置20における処理に用いる。また、当該管理サーバ2、クライアント端末3などには、更に、ディスプレイなどの表示装置22、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置23を有していても良い。図3にコンピュータ端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。
【0021】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0022】
クライアント端末3は、ユーザが使用するコンピュータ端末であり、上述の操作ログ情報を送信する機能を備えている。
【0023】
操作ログ情報管理システム1は、操作ログ情報取得部4と操作ログ情報記憶部5と操作監視部6と操作ログ情報抽出部7と不要操作ログ情報特定部8と制御処理部9とを有する。
【0024】
操作ログ情報取得部4は、クライアント端末3から定期的にまたは不定期に、当該クライアント端末3における操作ログ情報を取得する。取得した操作ログ情報は、後述する操作ログ情報記憶部5に、その日時、どのクライアント端末3における操作ログ情報であるかを識別する情報と共に、記憶させる。なお操作ログ情報としては、各クライアント端末3における操作内容やそのクライアント端末3における処理内容などを示す情報であればよく、例えば「ファイルコピー」、「ファイルの複製」、「ファイル削除」、「ファイル選択」、「ファイル名変更」、「ファイル印刷」、「メール送信(ファイル添付)」、「ドライブ追加」、「ポインティングデバイス操作」、「画面制御(ウィンドウのサイズ変更、スクロールなど)」、「アプリケーションソフトウェアの起動」、「アプリケーションソフトウェアの終了」など、当該クライアント端末3の操作者(ユーザ)の操作を示す情報が該当する。また、管理サーバ2が各クライアント端末3から操作ログ情報を取得する際にはネットワークを介して受け取っても良いし、操作ログ情報がクライアント端末3においてDVDなどの記録媒体に記録され、その記録媒体が管理サーバ2に読み取られ、そこから操作ログ情報を読み込むことによって受け取っても良い。
【0025】
操作ログ情報記憶部5は、操作ログ情報取得部4でクライアント端末3から取得した操作ログ情報を記憶する。操作ログ情報には、クライアント端末3を識別する情報、日時または日時を数値化した情報、ユーザを識別するユーザ識別情報、操作内容を示す情報が含まれている。また、操作対象となったファイルの名称、当該ファイルの所在位置を示す情報、当該操作ログ情報に対応する操作画面情報などが含まれていても良い。更に、操作ログ情報において、「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報があった場合、複製先のファイルのファイル識別情報を含めていると良い。またファイルの複製によって新たなファイルが作成された場合、その操作内容を示す操作ログ情報において、複製元のファイルのファイル識別情報を含めていると良い。更にファイル名の変更処理が行われた場合には、その操作内容が「リネーム」(ファイル名の変更を示す操作内容)とされ、変更後のファイル名でファイル識別情報が記憶され、また変更前のファイル識別情報が付加情報として当該操作ログ情報に含まれていると良い。図5に操作ログ情報の一例を示す。なお操作ログ情報は、各クライアント端末3またはそのユーザ(ログイン名など)ごとに記憶することが好ましい。なお操作内容を示す情報を日時などに対応づける場合には、クライアント端末3で行っても良いし、操作ログ情報を管理サーバ2で取得した際に行っても良いし、或いは操作ログ情報記憶部5で記憶した際に行っても良い。操作ログ情報記憶部5の一例を模式的に図6に示す。
【0026】
操作画面情報を用いる場合には、クライアント端末3から操作画面情報を取得しておく必要がある。この場合、クライアント端末3には、その表示装置22で表示している操作画面情報をキャプチャして、定期的にまたは不定期に管理サーバ2に送信する機能を備えている。操作画面情報をキャプチャするには、例えばVRAMなどの画面に表示する情報を記憶する表示情報記憶装置から表示装置22で表示している操作画面情報を読み取り、それを操作画面情報として送信すればよい。この際に操作画面情報をキャプチャした時点の日時情報も操作画面情報に付加されていると良い。
【0027】
また操作ログ情報に操作画面情報が含まれていない場合、操作ログ情報と操作画面情報とは同一時点で対応づけられていて所定の記憶部(操作画面情報記憶部:図示せず)に記憶されていても良いし、日時情報などにより対応づけられていなくても良い。また操作ログ情報と操作画面情報は、同じタイミングでクライアント端末3から管理サーバ2に送信されても良いし、異なるタイミングで送信されても良い。
【0028】
操作監視部6は、操作ログ情報取得部4で取得した、クライアント端末3の操作ログ情報について、所定の操作、好ましくは「ファイルの削除」を示す操作内容を含む操作ログ情報であるかを監視する。なお操作ログ情報によりクライアント端末3で所定操作(「ファイルの削除操作」など、不要な操作ログ情報を特定する処理を開始するためのトリガとなる操作)が実行されたかを判定しても良いが、クライアント端末3から所定操作が実行されたことの制御情報を取得することによって、クライアント端末3で所定操作が実行されたかを判定しても良い。
【0029】
操作ログ情報抽出部7は、操作監視部6において、クライアント端末3でファイルの削除操作が実行されたことを検出すると、当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。
【0030】
例えば操作監視部6において、クライアント端末3における削除操作を検出すると(「ファイル削除」の操作内容を示す操作ログ情報を検出すると)、当該削除処理の対象となったファイルのファイル識別情報(ファイル名など)を特定する。例えば「ファイル削除」の操作内容を示す操作ログ情報から、ファイル識別情報を抽出することで、削除処理の対象となったファイルのファイル識別情報を特定したり、あるいはクライアント端末3から削除対象となったファイルのファイル識別情報を取得することで、削除対象となったファイル識別情報を特定する。
【0031】
このようにして特定したファイル識別情報に基づいて、操作ログ情報記憶部5から、当該ファイル識別情報を含む操作ログ情報を抽出する。抽出した操作ログ情報の一例を図7に示す。
【0032】
不要操作ログ情報特定部8は、操作ログ情報抽出部7において抽出した操作ログ情報のうち、不要な操作ログ情報(すなわち削除対象となる操作ログ情報)を特定する。具体的には、削除対象となったファイルの操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(第1の特定方法)。なお不要として特定した操作ログ情報に対しては、例えばフラグを付すなどにより、不要として特定したことを示す情報を付加することが好ましい。
【0033】
ただし抽出した操作ログ情報のうち、削除対象となったファイルの内容の一部または全部がほかのファイルに複製されている場合もある。その場合にまで削除対象となったファイルの操作ログ情報をすべて削除してしまうと、複製されたファイルの操作ログ情報の追跡が出来なくなってしまう。そこで、削除対象となったファイルの内容の一部または全部が複製されている場合には、ファイルの複製と削除処理との間の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する。従って抽出した操作ログ情報が図7の場合、図8に示すように、「ファイルの複製」の操作内容の操作ログ情報より後であって、「ファイル削除」の操作内容の操作ログ情報までの操作ログ情報を、不要な操作ログ情報として特定する。
【0034】
上述の場合の処理を模式的に図9に示す(第2の特定方法)。この場合、ファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている。そして操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「顧客情報」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図9の場合、ファイル「顧客情報」はファイルBに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0035】
またファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている場合において、ファイルBが削除される場合もある(第3の特定方法)。その場合の処理を模式的に図10に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図10の場合、ファイルBは、ファイル「顧客情報」がファイルBに複製されているものの、ファイルB自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルBの操作ログ情報には、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。また同時に、複製元となったファイル「顧客情報」がまだ削除されていないか、すなわち複製元となったファイル「顧客情報」の操作ログ情報が、ファイル「顧客情報」をファイルBに複製した後に存在しているかを検索する(複製元のファイル識別情報は操作ログ情報に基づいて特定できる)。そうするとファイル「顧客情報」の操作ログ情報が、ファイルBへの複製後に存在していることから、ファイル「顧客情報」はまだ削除されていないと判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルBの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。なお上述の処理において、複製元となったファイル「顧客情報」の操作ログ情報が、ファイル「顧客情報」をファイルBに複製した後に存在しているかを検索する場合には、ファイル識別情報などから実際にファイルが存在しているのか、その実態を検索することにより判定しても良い。
【0036】
またファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている場合において、ファイルBから更に、ファイルCが複製されている場合がある。このとき、ファイル「顧客情報」とファイルBが順に削除された場合の処理(第4の特定方法)を模式的に図11及び図12に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「顧客情報」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図11の場合、ファイル「顧客情報」はファイルBに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0037】
そして図11の状態から、更にファイルBが削除されたとする。この場合の処理が図12である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図12の場合、ファイルBはファイルCに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0038】
また図11の状態から、更にファイルCが削除されたとする(ファイル「顧客情報」の削除の後にファイルCが削除された場合)。この場合の処理(第5の特定方法)が図13である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図13の場合、ファイルBはファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0039】
またファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている場合において、ファイルBから更に、ファイルCが複製されている場合において、ファイルBとファイルCが順に削除された場合の処理(第6の特定方法)を模式的に図14及び図15に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図14の場合、ファイルBはファイルCに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0040】
そして図14の状態から、更にファイルCが削除されたとする。この場合の処理が図15である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図15の場合、ファイルBはファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。また同時に、複製元となったファイルBがまだ削除されていないか、すなわち複製元となったファイルBの操作ログ情報が、ファイルファイルBをファイルCに複製した後に存在しているかを検索する(複製元のファイル識別情報は操作ログ情報に基づいて特定できる)。そうするとファイルBの操作ログ情報が、ファイルCへの複製後に存在していないことから、ファイルBは削除されていると判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてと、ファイルBの残っている操作ログ情報とを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0041】
またファイル「顧客情報」からファイルB、ファイルCが複製されている場合がある。このとき、ファイル「顧客情報」とファイルBが順に削除された場合の処理(第7の特定方法)を模式的に図16及び図17に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「顧客情報」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図16の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、最新の「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0042】
そして図16の状態から、更にファイルBが削除されたとする。この場合の処理が図17である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図17の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているものの、ファイルB自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルBについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルBの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0043】
また図16の状態から、更にファイルCが削除されたとする(ファイル「顧客情報」の削除の後にファイルCが削除された場合)。この場合の処理(第8の特定方法)が図18である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図18の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。またファイル「顧客情報」から複製された最新のファイルCの操作ログ情報が削除されたので、ファイル「顧客情報」から一つ前に複製されたファイルB(削除されていないファイルで一つ前に複製されたファイル)の操作ログ情報までのファイル「顧客情報」の操作ログ情報を、不要な操作ログ情報として特定する。
【0044】
またファイル「顧客情報」からファイルB、ファイルCが複製されている場合であって、ファイルBとファイルCが削除された場合(どちらが先に削除されても良い)の処理(第9の特定方法)を模式的に図19及び図20に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図19の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているが、ファイルBそのものは他のファイルに複製されていない。従って、ファイルBについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルBの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0045】
そして図19の状態から、更にファイルBが削除されたとする。この場合の処理が図20である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図20の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0046】
以上のような、第1の特定方法乃至第9の特定方法を適宜、組み合わせることによって、削除対象となる、不要な操作ログ情報を不要操作ログ情報特定部8が特定することが可能となる。
【0047】
以上の第1の特定方法乃至第9の特定方法などを処理する処理プロセスを図21に示す。なお図21の処理プロセスの場合、ファイルが生成されるのは、ファイルが新規生成される場合と、ほかのファイルなどから複製される場合であるとする。従って電子メールなどの添付ファイルとしてファイルが当該クライアント端末3に記憶された場合には、ファイルを記憶させた操作の操作ログ情報として、「新規生成」の操作内容を含む操作ログ情報として取り扱われる。
【0048】
まず操作ログ情報抽出部7で処理対象となるファイルのファイル識別情報を有する操作ログ情報を操作ログ情報抽出部7が操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、初期設定として、処理対象ファイル名を当該ファイル識別情報を有するファイル、基準日時を削除操作などの所定操作の日時、不要操作ログ情報を特定する処理を終了するか否かを示すフラグをF(F:処理続行、T:処理終了)とする。
【0049】
そして抽出した操作ログ情報のうち、未処理であって基準日時に対してもっとも新しい日時情報を有する操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出し、その操作ログ情報の操作内容が、「新規作成」を示す操作内容であるか、「複製」を示す操作内容であるか、上記以外の操作内容であるか、を判定する。
【0050】
まずその操作内容が上記以外の操作内容の場合、判定対象の当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する。そして次の操作ログ情報(判定対象の操作ログ情報の一つ前の未処理の操作ログ情報)があるかを判定し、ある場合には、判定対象の操作ログ情報を一つ前の未処理の操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出し、上述と同様の処理を実行する。なお新たな判定対象の操作ログ情報とした場合に、その基準日時を新たな操作ログ情報の日時として更新する。
【0051】
また次の操作ログ情報がない場合には、ほかのファイルから複製されたファイルに対する最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元のファイルが存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0052】
そして特定した複製元のファイルのファイル識別情報と、複製日時とを上記検索した操作ログ情報から抽出する。そして当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)。
【0053】
もし複製日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がある場合には、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0054】
また複製日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がない場合には、処理対象ファイルを複製元ファイルとし、基準日時を複製日時として設定する。そして操作ログ情報抽出部7が当該処理対象ファイル(複製元のファイル)の操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出し、不要操作ログ情報特定部8が上記と同様の処理を実行する。
【0055】
上述の判定対象の操作ログ情報における操作内容が「複製」の場合には、複製先のファイルのファイル識別情報を当該判定対象の操作ログ情報から取得する。そして複製先のファイルの複製日時以降の操作ログ情報があるかを判定し、ある場合には、フラグをTに設定して、処理を終了する。
【0056】
また、ない場合には、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する。そして、処理対象ファイルの次の操作ログ情報(判定対象の操作ログ情報の一つ前の未処理の操作ログ情報)があるかを判定し、ある場合には、判定対象の操作ログ情報を一つ前(一つ古い)の未処理の操作ログ情報として、同様の処理を実行する。この際に、基準日時を新たな判定対象の操作ログ情報の日時情報に更新する。また上述の判定処理において、処理対象ファイルの次の操作ログ情報がない場合には、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、その最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0057】
そして特定した複製元のファイルまたはリネーム前のファイル識別情報と、複製日時またはリネーム日時とを上記検索した操作ログ情報から抽出する。そして当該複製元またはリネーム前のファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時またはリネーム日時より後の操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)。
【0058】
もし複製日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がある場合には、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0059】
また複製日時またはリネーム日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がない場合には、処理対象ファイルを複製元ファイルまたはリネーム前のファイルとし、基準日時を複製日時またはリネーム日時として設定する。そして操作ログ情報抽出部7が当該処理対象ファイル(複製元のファイルまたはリネーム前のファイル)の操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出し、不要操作ログ情報特定部8が上記と同様の処理を実行する。
【0060】
さらに、上述の判定対象の操作ログ情報における操作内容が「新規作成」である場合、判定対象の当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し、更にフラグをTに変更する。これによって、処理プロセスを終了する。
【0061】
以上のように、図21の処理を実行することで、不要な操作ログ情報を特定する。
【0062】
また不要操作ログ情報特定部8は、操作ログ情報と対応づけて操作画面情報を記憶させている場合、不要と判定された操作ログ情報に対応する操作画面情報を不要として特定しても良い。すなわち、操作画面情報を記憶する操作画面情報記憶部(図示せず)において、当該操作画面情報に対応づけて、その操作画面情報が不要であることを示すフラグを記憶させる。
【0063】
制御処理部9は、不要操作ログ情報特定部8で不要と特定した操作ログ情報について、所定のタイミングで、あるいは管理者(管理者端末)からの指示に基づいて、操作ログ情報記憶部5から削除するなど、所定の制御処理を実行する。なおこの制御処理として、例えば操作ログ情報から削除する、操作ログ情報記憶部5に記憶した操作ログ情報を記憶媒体(磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなど)に記憶させる際に、不要と特定した操作ログ情報を記憶媒体に記憶させない、操作ログ情報を検索する際の検索対象や表示対象から除外する、などがある。
【0064】
なお操作ログ情報に対応づけて操作画面情報を記憶させている場合には、不要と特定した操作ログ情報と共に、不要と特定された操作画面情報についても同様の制御処理を制御処理部9が実行しても良い。
【0065】
また本発明の操作ログ情報管理システム1は、各クライアント端末3から操作ログ情報を逐次、取得し、操作監視部6がそれに基づいてリアルタイムで判定処理を行っても良いし、所定のタイミングでバッチ処理によって行っても良い。バッチ処理の場合には、もっとも新しい操作ログ情報から順に操作内容を判定し、「削除」などの特定の操作内容を有する操作ログ情報を操作監視部6で検出すると、操作ログ情報抽出部7、不要操作ログ情報特定部8、制御処理部9などでの処理が実行されるように構成されると好ましい。
【実施例1】
【0066】
次に本発明の操作ログ情報管理システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャート、図2の概念図などを用いて説明する。なお本明細書では操作監視部6で監視対象となる操作として、「ファイルの削除操作」の場合を説明する。
【0067】
各クライアント端末3から管理サーバ2に、当該クライアント端末3の操作ログ情報が、定期的にまたは所定のタイミングで送信されている。送信された操作ログ情報については操作ログ情報取得部4で取得する(S100)。
【0068】
操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報は、操作ログ情報記憶部5に記憶させる(S110)。操作ログ情報には、当該クライアント端末3を識別する情報、日時の情報などが含まれていることが一般的ではあるが、含まれていない場合には、それらの情報をあわせて取得することによって、対応づけて操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0069】
また操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報は、逐次、操作ログ情報記憶部5に記憶されるが、操作監視部6は、クライアント端末3でファイルの削除操作が行われたかを監視している。例えば操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報の操作内容が「ファイルの削除」であるかを判定したり、クライアント端末3で行われた「ファイルの削除」の制御情報を受け取ることで判定する。
【0070】
そしてクライアント端末3において、「ファイルの削除」が行われたことを検出すると(S120)、操作ログ情報抽出部7は、当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(S130)。
【0071】
例えば操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報の操作内容が「ファイルの削除」であった場合、操作監視部6がそれを検出すると、操作ログ情報抽出部7は、当該操作ログ情報におけるファイル識別情報、例えば「顧客情報」を特定する。そして抽出したファイル識別情報を含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。
【0072】
このようにすることで、削除処理されたファイルに対する操作ログ情報を抽出できるので、抽出した操作ログ情報のうち、上述の図21のフローによる特定処理(第1の特定方法乃至第9の特定方法)を用いることで、不要操作ログ情報特定部8が不要な操作ログ情報を特定する(S140)。そして不要と特定した操作ログ情報については、フラグを付して操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0073】
例えば第1の特定方法のように、削除処理されたファイル(例えば当該ファイルのファイル名を「ファイルA」とする)の一部または全部が他のファイルから複製されたものではなく、また削除処理されたファイルAの一部または全部から他のファイルへ複製も行われていない場合には、図21の処理フローにより、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0074】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220)。ここでファイルAは、他のファイルから複製されたものでもないし、他のファイルへ複製も行われていない。また新規作成でもないとすると(S230)、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0075】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0076】
このように順に一つずつ操作ログ情報の時間をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0077】
そうすると最後の操作ログ情報では、その操作内容が「新規作成」の操作ログ情報となる(なぜならば第1の特定方法は、削除処理されたファイルの一部または全部が他のファイルから複製されたものではなく、また削除処理されたファイルAの一部または全部から他のファイルへ複製も行われていない)。従って、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容として「新規作成」であることを判定する(S230)。
【0078】
そして操作内容として「新規作成」の操作ログ情報を判定すると、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し、フラグをTに設定する(S350)。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0079】
このようにすることで、第1の特定方法において、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0080】
次に第2の特定方法(図9)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、ファイルAが先に削除された場合の図21における処理を示す。
【0081】
この場合も上述の第1の特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0082】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0083】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0084】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0085】
そしてファイルの複製が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0086】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0087】
このようにすることで、第2の特定方法において、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0088】
次に第3の特定方法(図10)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、ファイルBが先に削除された場合の図21における処理を示す。
【0089】
この場合も上述の第1の特定方法及び第2の特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルBの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0090】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0091】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0092】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0093】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、処理対象ファイルであるファイルBの最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルであるファイルBの複製元のファイルを、操作ログ情報記憶部5に記憶した操作ログ情報に基づいて判定する。
【0094】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」であって、複製先のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0095】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0096】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0097】
このようにすることで、第3の特定方法において、削除処理されたファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0098】
次に、第4の特定方法(図11、図12)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルBの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルBが削除される場合の図21における処理を示す。
【0099】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0100】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0101】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0102】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0103】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルBへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0104】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0105】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0106】
そして次にファイルBの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0107】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0108】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0109】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0110】
そしてファイルの複製(ファイルBからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0111】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0112】
このようにすることで、第4の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルBが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も上述の各組み合わせにより行える)。
【0113】
次に、第5の特定方法(図11、図13)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルBの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0114】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0115】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0116】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0117】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0118】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルBへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0119】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0120】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0121】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0122】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0123】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0124】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0125】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0126】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルBの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルBがあることが判定できる。
【0127】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルB、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルBであって、複製日時より後の操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0128】
この場合、複製元のファイルBの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0129】
このようにすることで、第5の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も順番が逆になるだけであり、同様である)。
【0130】
次に、第6の特定方法(図14、図15)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルBの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルBが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0131】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルBの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0132】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0133】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0134】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0135】
そしてファイルの複製(ファイルBからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0136】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0137】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0138】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0139】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0140】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0141】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0142】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0143】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルBの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルBがあることが判定できる。
【0144】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルB、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルBであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0145】
この場合、複製元のファイルBの操作ログ情報は、上述の図14の処理において削除されている。そうするとファイルBの複製日時より後の操作ログ情報はすでに存在していないことが判定できる。
【0146】
そうすると次に、不要操作ログ情報特定部8は、処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルB、基準日時として複製日時を設定する(これらの情報は、S270における処理に基づいて設定可能である)(S290)。
【0147】
そして処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルBを設定すると、操作ログ情報抽出部7は、ファイルBの操作ログ情報であって、不要な操作ログ情報として特定するフラグが付されていない操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(図15の場合、ファイルBがファイルAから複製されてから、ファイルCを複製する間の、ファイルBの操作ログ情報が抽出できる)。
【0148】
そして抽出したファイルBの操作ログ情報に対して、上述と同様に、S210以降の処理を実行する。つまり、新たに抽出したファイルBの操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。
【0149】
そうすると最初の操作ログ情報は、ファイルBからファイルCへ複製したことを示す操作内容の操作ログ情報であるので、当該操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)を抽出する(S300)。そして、複製先のファイルであるファイルCへの複製日時以降の操作ログ情報があるかを操作ログ情報記憶部5から検索すると(S310)、すでにファイルCの操作ログ情報は削除されているので存在しない。従って、当該操作ログ情報(「複製」の操作内容である操作ログ情報)を不要な操作ログ情報として特定する(S320)。そして処理対象ファイルであるファイルBの次の操作ログ情報があるかを判定すると(当該複製の操作内容の操作ログ情報の次の操作ログ情報があるかを判定すると)(S330)、まだ存在していることから(最後の操作ログ情報ではない)、一つ前の操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とし(S340)、抽出する(S210)。S340で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0150】
そうすると複製より前の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0151】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0152】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0153】
新たに抽出したファイルBの最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0154】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0155】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0156】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0157】
このようにすることで、第6の特定方法において、削除処理されたファイルB、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルBが削除された場合も上述の第3の特定方法を2回行えばよいだけなので同様である)。
【0158】
次に、第7の特定方法(図16、図17)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルBが削除される場合の図21における処理を示す。
【0159】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0160】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0161】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0162】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0163】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0164】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0165】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0166】
そして次にファイルBの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0167】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0168】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0169】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0170】
ファイルBの最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製または「リネーム」されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0171】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0172】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0173】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので(ファイルBを複製してからファイルCを複製するまでの間の、ファイルAの操作ログ情報が存在する)、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0174】
このようにすることで、第7の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルBが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も上述の各特定方法を組み合わせることにより行える)。
【0175】
次に、第8の特定方法(図16、図18)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0176】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0177】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0178】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0179】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0180】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0181】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0182】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0183】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0184】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0185】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0186】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0187】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0188】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0189】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0190】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、上述の図16の処理において削除されている。そうするとファイルAの複製日時より後の操作ログ情報はすでに存在していないことが判定できる。
【0191】
そうすると次に、不要操作ログ情報特定部8は、処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルA、基準日時として複製日時を設定する(これらの情報は、S270における処理に基づいて設定可能である)(S290)。
【0192】
そして処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルAを設定すると、操作ログ情報抽出部7は、ファイルAの操作ログ情報であって、不要な操作ログ情報として特定するフラグが付されていない操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(図15の場合、ファイルCを複製する間の、ファイルAの操作ログ情報が抽出できる)。
【0193】
そして抽出したファイルAの操作ログ情報に対して、上述と同様に、S210以降の処理を実行する。つまり、新たに抽出したファイルAの操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。
【0194】
そうすると最初の操作ログ情報は、ファイルAからファイルCへ複製したことを示す操作内容の操作ログ情報であるので、当該操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)を抽出する(S300)。そして、複製先のファイルであるファイルCへの複製日時以降の操作ログ情報があるかを操作ログ情報記憶部5から検索すると(S310)、すでにファイルCの操作ログ情報は削除されているので存在しない。従って、当該操作ログ情報(「複製」の操作内容である操作ログ情報)を不要な操作ログ情報として特定する(S320)。そして処理対象ファイルであるファイルAの次の操作ログ情報があるかを判定すると(当該複製の操作内容の操作ログ情報の次の操作ログ情報があるかを判定すると)(S330)、まだ存在していることから(最後の操作ログ情報ではない)、一つ前の操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とし(S340)、抽出する(S210)。S340で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0195】
そうすると複製より前の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0196】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0197】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0198】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルBへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0199】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0200】
このようにすることで、第8の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も上述の各特定方法を組み合わせることにより行える)。
【0201】
次に、第9の特定方法(図19、図20)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルBが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0202】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルBの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0203】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0204】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0205】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0206】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0207】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0208】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0209】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0210】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0211】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0212】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0213】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0214】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0215】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0216】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0217】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0218】
このようにすることで、第9の特定方法において、削除処理されたファイルB、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルBが削除された場合も上述の各特定方法を組み合わせることにより行える)。
【0219】
以上のように、図21における処理を不要操作ログ情報特定部8が実行することで、不要な操作ログ情報を削除することが出来る。つまり図21における処理を実行することで、第1の特定方法乃至第9の特定方法のいずれのパターンでファイルが削除されたとしても、適切に操作ログ情報を削除することが可能となる。
【0220】
制御処理部9は、所定タイミングで、あるいは管理者からの制御指示に基づいて、不要な操作ログ情報であることを示すフラグが付された操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する(S150)。
【0221】
例えば管理者からの制御指示が、不要な操作ログ情報の削除の場合には、フラグが付された操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から削除する。また管理者からの制御指示が、記憶媒体への操作ログ情報の保存であった場合、フラグが付された操作ログ情報以外の操作ログ情報を記憶媒体へ記憶させ、フラグが付された操作ログ情報は記憶媒体へ記憶させず、操作ログ情報記憶部5から削除する。あるいは管理者からの制御指示が、操作ログ情報の表示要求であった場合、フラグが付された操作ログ情報以外の操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出して表示させる。更に管理者からの制御指示が、操作ログ情報の検索要求であった場合、フラグが付された操作ログ情報以外の操作ログ情報を検索対象として検索を行う。
【0222】
このように管理者からの制御指示、あるいは予め設定された制御指示に応じて、不要な操作ログ情報とそうでない操作ログ情報とを区別して処理を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0223】
上述の実施例1において不要操作ログ情報特定部8の図21における処理は、ファイルを複製した場合に、複製したことが複製元の操作ログ情報として残る(操作内容が「複製」であり、その操作ログ情報の付加情報として複製先のファイル識別情報が含まれる)場合を説明したが、複製先の操作ログ情報として、操作内容が「複製」であり、その操作ログ情報の付加情報として複製元のファイル識別情報が含まれる場合には、より簡略化して実行することが可能である。
【0224】
すなわち上述の第1の特定方法乃至第9の特定方法について処理が可能であるならば、図21以外の処理を用いても良い。
【実施例3】
【0225】
次に管理サーバ2では操作ログ情報取得部4と操作ログ情報記憶部5とを備えておき、それ以外の各機能が各クライアント端末3に備えられている場合を示す。
【0226】
この場合、クライアント端末3では、操作監視部6と操作ログ情報抽出部7と不要操作ログ情報特定部8と制御処理部9とを有する。つまり各クライアント端末3から操作ログ情報が管理サーバ2に逐次、送信されており、それを管理サーバ2では記憶している。そしてクライアント端末3で本発明の処理を実行する場合に、当該クライアント端末3の操作ログ情報を管理サーバ2から取得して本発明の処理を実行する場合である。
【0227】
各クライアント端末3から管理サーバ2に、当該クライアント端末3の操作ログ情報が、定期的にまたは所定のタイミングで送信されている。送信された操作ログ情報については操作ログ情報取得部4で取得する(S100)。
【0228】
操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報は、操作ログ情報記憶部5に記憶させる(S110)。操作ログ情報には、当該クライアント端末3を識別する情報、日時の情報などが含まれていることが一般的ではあるが、含まれていない場合には、それらの情報をあわせて取得することによって、対応づけて操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0229】
そしてあるクライアント端末3のユーザがファイルの削除操作を行った場合、それを操作内容(「ファイルの削除」)として含む操作ログ情報が管理サーバ2に送信される。
【0230】
一方、クライアント端末3の操作監視部6は、操作ログ情報やクライアント端末3における操作を監視しているので、「ファイルの削除」が行われたことを検出する(S120)。
【0231】
そして操作ログ情報抽出部7は、削除対象となったファイルのファイル識別情報を抽出することで、管理サーバ2の操作ログ情報記憶部5から当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(S130)。
【0232】
このようにすることで、削除処理されたファイルに対する操作ログ情報を抽出できるので、それを一旦、当該クライアント端末3の記憶装置21における所定の記憶領域に記憶させる。そして操作ログ情報のうち、上述の図21のフローによる特定処理を用いることで、不要操作ログ情報特定部8が不要な操作ログ情報を特定する(S140)。そして不要と特定した操作ログ情報については、フラグを付して操作ログ情報記憶部5、あるいはクライアント端末3の記憶装置21における所定の記憶領域に記憶させる。
【0233】
そして制御処理部9は、所定タイミングで、あるいは管理者からの制御指示に基づいて、不要な操作ログ情報であることを示すフラグが付された操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する(S150)。
【0234】
以上の処理により、管理者からの制御指示、あるいは予め設定された制御指示に応じて、不要な操作ログ情報とそうでない操作ログ情報とを区別して処理を行うことが可能となる。
【実施例4】
【0235】
上述の各実施例において、ファイルサーバなどに記憶された操作ログ情報に対して、本発明の操作ログ情報管理システム1の処理を後から適用することも可能である。また情報漏洩につながる操作ログ情報として予め定めておいた所定の操作ログ情報は、操作ログ情報管理システム1において不要な操作ログ情報として特定しないように構成することも可能である。
【実施例5】
【0236】
次に本発明の操作ログ情報管理システム1において管理サーバ2を設けない場合を説明する。つまり各クライアント端末3の操作ログ情報は、それぞれのクライアント端末3で記憶されている場合を説明する。従って、操作ログ情報取得部4、操作ログ情報記憶部5、操作監視部6、操作ログ情報抽出部7、不要操作ログ情報特定部8、制御処理部9がクライアント端末3に備えられている場合を説明する。
【0237】
各クライアント端末3では、何らかの操作が行われるたびに、それを操作ログ情報として操作ログ情報取得部4が取得し(S100)、それを操作ログ情報記憶部5に記憶させる(S110)。操作ログ情報には、当該クライアント端末3を識別する情報、日時の情報などが含まれていることが一般的ではあるが、含まれていない場合には、それらの情報をあわせて取得することによって、対応づけて操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0238】
そしてあるクライアント端末3のユーザがファイルの削除操作を行った場合、それを操作内容(「ファイルの削除」)として含む操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶される。
【0239】
一方、クライアント端末3の操作監視部6は、操作ログ情報やクライアント端末3における操作を監視しているので、「ファイルの削除」が行われたことを検出する(S120)。
【0240】
そして操作ログ情報抽出部7は、削除対象となったファイルのファイル識別情報を抽出することで、操作ログ情報記憶部5から当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(S130)。
【0241】
このようにすることで、削除処理されたファイルに対する操作ログ情報を抽出できるので、抽出した操作ログ情報のうち、上述の図21のフローによる特定処理を用いることで、不要操作ログ情報特定部8が不要な操作ログ情報を特定する(S140)。そして不要と特定した操作ログ情報については、フラグを付して操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0242】
そして制御処理部9は、所定タイミングで、あるいは管理者からの制御指示に基づいて、不要な操作ログ情報であることを示すフラグが付された操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する(S150)。
【0243】
以上の処理により、管理者からの制御指示、あるいは予め設定された制御指示に応じて、不要な操作ログ情報とそうでない操作ログ情報とを区別して処理を行うことが可能となる。
【実施例6】
【0244】
本発明の操作ログ情報管理システム1の各機能は、クライアント端末3、管理サーバ2において適宜、分散配置していても良い。
【0245】
なお分散配置のバリエーションには様々なパターンがあり、如何なる配置形態であっても良い。これらの場合、クライアント端末3、管理サーバ2における処理の際に、ほかのコンピュータ端末やサーバの機能を利用する場合にはその問い合わせを当該ほかのコンピュータ端末やサーバに対して行い、その結果を受け取ることで処理に用いる。そしてその処理結果を実行することとなる。
【0246】
またクライアント端末3や管理サーバ2などの単体のコンピュータ端末に、操作ログ情報管理システム1の各機能のすべてを備えておくことで処理を行うように構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0247】
本発明の操作ログ情報管理システム1を用いることによって、適切な範囲で不要な操作ログ情報を自動的に特定し、管理することが出来る。また、ファイルは一部または全部が複製される場合もあるが、そのような場合にも本発明の操作ログ情報管理システム1を用いることによって対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0248】
【図1】本発明の全体の概念を模式的に示す概念図である。
【図2】本発明のシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図3】ハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図4】本発明の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図5】操作ログ情報の一例を模式的に示す概念図である。
【図6】操作ログ情報記憶部の一例を模式的に示す概念図である。
【図7】抽出した操作ログ情報の一例を模式的に示す概念図である。
【図8】第1の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図9】第2の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図10】第3の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図11】第4の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図12】第4の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図13】第5の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図14】第6の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図15】第6の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図16】第7の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図17】第7の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図18】第8の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図19】第9の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図20】第9の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図21】不要な操作ログ情報を特定する処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0249】
1:操作ログ情報管理システム
2:管理サーバ
3:クライアント端末
4:操作ログ情報取得部
5:操作ログ情報記憶部
6:操作監視部
7:操作ログ情報抽出部
8:不要操作ログ情報特定部
9:制御処理部
20:演算装置
21:記憶装置
22:表示装置
23:入力装置
24:通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作ログ情報を管理する操作ログ情報管理システムに関する。更に詳細には、不要な操作ログ情報を適切な範囲で特定する操作ログ情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
企業などでは、そこで利用されているコンピュータ端末の操作を監視するために、各コンピュータ端末でどのような操作が行われたかを示す操作ログ情報を管理している。この操作ログ情報は、何らかのトラブルがあった場合に、ユーザがどのような操作を行っていたのかを確認・追跡する上で重要な資料となっている。
【0003】
しかし企業などで利用されるコンピュータ端末の台数が多くなったり、その監視期間が長かったりすると、管理すべき操作ログ情報のデータ量が膨大なものとなる。また操作ログ情報を検索・表示する場合などでは、検索対象、表示対象となる操作ログ情報が増えてしまう。そのため従来は、下記特許文献1や特許文献2に示すように、不要な操作ログ情報を削除したり、圧縮したりして、管理する操作ログ情報のデータ量を減らしていた。
【0004】
ところが、削除や圧縮する対象となる操作ログ情報を管理者が特定する必要があり、その作業自体が非常に大変である。そこで不要な操作ログ情報を特定する処理を自動的に行うことが求められており、その一例として下記特許文献3に開示のシステムが存在する。
【0005】
【特許文献1】特開平6−348547号公報
【特許文献2】特開2008−40745号公報
【特許文献3】特開2007−317130号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献3のシステムを用いることによって不要な操作ログ情報を特定することは出来るが、このシステムでは、予めどのような操作ログ情報が不要かを設定しておき、それに基づいて不要度を算出することで、削除対象となる操作ログ情報かどうかを自動的に判定している。
【0007】
しかしどのような操作ログ情報が不要かを複数、予め設定しておくのは極めて煩雑である。また、そもそもユーザがどのような操作を行うかは全く予測がつかない場合もあるので、このようなシステムによる自動化処理では、不要な操作ログ情報が削除されなかったり、あるいは必要な操作ログ情報が削除されてしまう、といった事態も想定される。
【0008】
そこで、適切な範囲で、不要な操作ログ情報を自動的に特定し、管理することの出来る操作ログ情報管理システムが待望されている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は上記課題に鑑み、不要な操作ログ情報を自動的に特定し、管理することの出来る操作ログ情報管理システムを発明した。
【0010】
第1の発明は、不要な操作ログ情報を特定する操作ログ情報管理システムであって、コンピュータ端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部と、前記コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作ログ情報記憶部から前記ファイルの操作ログ情報を抽出する操作ログ情報抽出部と、前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部と、前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部と、を有する操作ログ情報管理システムである。
【0011】
本発明のように構成することで、所定の操作、例えば削除操作、が行われたファイルの操作ログ情報のうち、特定条件を充足する操作ログ情報について、不要な操作ログ情報として特定することが可能となる。また特定条件を充足した操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定しているので、適切な範囲での特定となっている。なおファイルの生成操作操作とは、例えばファイルが新規作成、複製、保存、リネームなどの、フォルダに新しいファイル名のファイルが生成されることを示す操作を示す。
【0012】
上述の発明において不要な操作ログ情報を特定するには以下のような処理を用いることが出来る。すなわち、前記不要操作ログ情報特定部は、前記操作ログ情報の操作内容に基づいて、前記ファイルの生成操作が行われた時点を判定することで、その時点より後の操作ログ情報から、前記所定の操作が行われた時点までの操作ログ情報を、少なくとも不要な操作ログ情報として特定する、操作ログ情報管理システムのように構成することが出来る。
【0013】
本発明のように構成することで、ファイルが新規生成された場合や複製により生成された場合などの、ファイルが生成された時点より後の操作ログ情報から、所定操作が行われた時点までの操作ログ情報を、少なくとも不要な操作ログ情報として特定しているので、適切な範囲での特定となっている。
【0014】
本発明のコンピュータプログラムをコンピュータ端末に読み込ませて実行することにより、上述の操作ログ情報管理システムを実現することが出来る。すなわち、少なくとも1台以上のコンピュータ端末を、コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部、コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作対象となったファイルの操作ログ情報を所定の記憶領域から抽出する操作ログ情報抽出部、前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部、前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部、として機能させる操作ログ情報管理プログラムのように構成することが出来る。
【発明の効果】
【0015】
一般的に、不要となる操作ログ情報は、すでにコンピュータシステムから削除されたファイルに対する操作ログ情報である。なぜならばコンピュータシステムから削除されたファイルに対しては、削除以後は、不正な操作等が行われる可能性もないし、バグなども発生することが殆どないと考えられるからである。つまり、削除されたファイルの操作ログ情報を特定することが出来れば、特定した操作ログ情報を削除したり、検索・表示対象から除外することも出来る。そのため本発明の操作ログ情報管理システムを用いることによって、適切な範囲で不要な操作ログ情報を自動的に特定することが出来る。
【0016】
更に、ファイルは一部または全部が複製される場合もある。その場合、元のファイルが削除されたからといって、その操作ログ情報をすべて不要と特定してしまっては、複製されたファイルについてその操作の履歴を追跡することが出来なくなる。そこで必要な範囲の操作ログ情報は残しておく必要がある。そのような場合にも本発明の操作ログ情報管理システムを用いることによって対応することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の操作ログ情報管理システム1の全体の概念図を図1に示す。また本発明の操作ログ情報管理システム1のシステム構成の一例を模式的に図2に示す。
【0018】
本発明の操作ログ情報管理システム1は、図2では一台の管理サーバ2で実施されている場合を示しているが、システムの各機能が複数のコンピュータ端末(サーバも含む)に分散して配置されており、また、複数のコンピュータ端末やサーバによりその処理が実現されても良い。
【0019】
本発明の操作ログ情報管理システム1は、管理者が利用するコンピュータ端末またはサーバ(以下、「管理サーバ2」という)において、所定のプログラムやモジュールが処理されることにより実現される。そのため、クライアント端末3では、当該クライアント端末3において実行されているプログラム名、ファイル名などの情報を定期的に、あるいは新たなプログラムやファイルが実行された場合または終了した場合などの所定のタイミングで、クライアント端末3から管理サーバ2にそのプログラム名やファイル名の情報を送信する機能を備えていることが好ましい。プログラム名やファイル名の情報を送信する機能は、クライアント端末3の演算装置20で実行しているプログラム名やファイル名を抽出したり、メモリ内のプログラム名やファイル名を抽出して送信すればよい。つまりいわゆる操作ログ情報をクライアント端末3から管理サーバ2に送信すればよい。
【0020】
管理サーバ2、クライアント端末3などは、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置20と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置21と、演算装置20の処理結果や記憶装置21に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24とを少なくとも有している。管理サーバ2、クライアント端末3上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置20に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置21に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置21から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置20における処理に用いる。また、当該管理サーバ2、クライアント端末3などには、更に、ディスプレイなどの表示装置22、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置23を有していても良い。図3にコンピュータ端末のハードウェア構成の一例を模式的に示す。
【0021】
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
【0022】
クライアント端末3は、ユーザが使用するコンピュータ端末であり、上述の操作ログ情報を送信する機能を備えている。
【0023】
操作ログ情報管理システム1は、操作ログ情報取得部4と操作ログ情報記憶部5と操作監視部6と操作ログ情報抽出部7と不要操作ログ情報特定部8と制御処理部9とを有する。
【0024】
操作ログ情報取得部4は、クライアント端末3から定期的にまたは不定期に、当該クライアント端末3における操作ログ情報を取得する。取得した操作ログ情報は、後述する操作ログ情報記憶部5に、その日時、どのクライアント端末3における操作ログ情報であるかを識別する情報と共に、記憶させる。なお操作ログ情報としては、各クライアント端末3における操作内容やそのクライアント端末3における処理内容などを示す情報であればよく、例えば「ファイルコピー」、「ファイルの複製」、「ファイル削除」、「ファイル選択」、「ファイル名変更」、「ファイル印刷」、「メール送信(ファイル添付)」、「ドライブ追加」、「ポインティングデバイス操作」、「画面制御(ウィンドウのサイズ変更、スクロールなど)」、「アプリケーションソフトウェアの起動」、「アプリケーションソフトウェアの終了」など、当該クライアント端末3の操作者(ユーザ)の操作を示す情報が該当する。また、管理サーバ2が各クライアント端末3から操作ログ情報を取得する際にはネットワークを介して受け取っても良いし、操作ログ情報がクライアント端末3においてDVDなどの記録媒体に記録され、その記録媒体が管理サーバ2に読み取られ、そこから操作ログ情報を読み込むことによって受け取っても良い。
【0025】
操作ログ情報記憶部5は、操作ログ情報取得部4でクライアント端末3から取得した操作ログ情報を記憶する。操作ログ情報には、クライアント端末3を識別する情報、日時または日時を数値化した情報、ユーザを識別するユーザ識別情報、操作内容を示す情報が含まれている。また、操作対象となったファイルの名称、当該ファイルの所在位置を示す情報、当該操作ログ情報に対応する操作画面情報などが含まれていても良い。更に、操作ログ情報において、「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報があった場合、複製先のファイルのファイル識別情報を含めていると良い。またファイルの複製によって新たなファイルが作成された場合、その操作内容を示す操作ログ情報において、複製元のファイルのファイル識別情報を含めていると良い。更にファイル名の変更処理が行われた場合には、その操作内容が「リネーム」(ファイル名の変更を示す操作内容)とされ、変更後のファイル名でファイル識別情報が記憶され、また変更前のファイル識別情報が付加情報として当該操作ログ情報に含まれていると良い。図5に操作ログ情報の一例を示す。なお操作ログ情報は、各クライアント端末3またはそのユーザ(ログイン名など)ごとに記憶することが好ましい。なお操作内容を示す情報を日時などに対応づける場合には、クライアント端末3で行っても良いし、操作ログ情報を管理サーバ2で取得した際に行っても良いし、或いは操作ログ情報記憶部5で記憶した際に行っても良い。操作ログ情報記憶部5の一例を模式的に図6に示す。
【0026】
操作画面情報を用いる場合には、クライアント端末3から操作画面情報を取得しておく必要がある。この場合、クライアント端末3には、その表示装置22で表示している操作画面情報をキャプチャして、定期的にまたは不定期に管理サーバ2に送信する機能を備えている。操作画面情報をキャプチャするには、例えばVRAMなどの画面に表示する情報を記憶する表示情報記憶装置から表示装置22で表示している操作画面情報を読み取り、それを操作画面情報として送信すればよい。この際に操作画面情報をキャプチャした時点の日時情報も操作画面情報に付加されていると良い。
【0027】
また操作ログ情報に操作画面情報が含まれていない場合、操作ログ情報と操作画面情報とは同一時点で対応づけられていて所定の記憶部(操作画面情報記憶部:図示せず)に記憶されていても良いし、日時情報などにより対応づけられていなくても良い。また操作ログ情報と操作画面情報は、同じタイミングでクライアント端末3から管理サーバ2に送信されても良いし、異なるタイミングで送信されても良い。
【0028】
操作監視部6は、操作ログ情報取得部4で取得した、クライアント端末3の操作ログ情報について、所定の操作、好ましくは「ファイルの削除」を示す操作内容を含む操作ログ情報であるかを監視する。なお操作ログ情報によりクライアント端末3で所定操作(「ファイルの削除操作」など、不要な操作ログ情報を特定する処理を開始するためのトリガとなる操作)が実行されたかを判定しても良いが、クライアント端末3から所定操作が実行されたことの制御情報を取得することによって、クライアント端末3で所定操作が実行されたかを判定しても良い。
【0029】
操作ログ情報抽出部7は、操作監視部6において、クライアント端末3でファイルの削除操作が実行されたことを検出すると、当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。
【0030】
例えば操作監視部6において、クライアント端末3における削除操作を検出すると(「ファイル削除」の操作内容を示す操作ログ情報を検出すると)、当該削除処理の対象となったファイルのファイル識別情報(ファイル名など)を特定する。例えば「ファイル削除」の操作内容を示す操作ログ情報から、ファイル識別情報を抽出することで、削除処理の対象となったファイルのファイル識別情報を特定したり、あるいはクライアント端末3から削除対象となったファイルのファイル識別情報を取得することで、削除対象となったファイル識別情報を特定する。
【0031】
このようにして特定したファイル識別情報に基づいて、操作ログ情報記憶部5から、当該ファイル識別情報を含む操作ログ情報を抽出する。抽出した操作ログ情報の一例を図7に示す。
【0032】
不要操作ログ情報特定部8は、操作ログ情報抽出部7において抽出した操作ログ情報のうち、不要な操作ログ情報(すなわち削除対象となる操作ログ情報)を特定する。具体的には、削除対象となったファイルの操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(第1の特定方法)。なお不要として特定した操作ログ情報に対しては、例えばフラグを付すなどにより、不要として特定したことを示す情報を付加することが好ましい。
【0033】
ただし抽出した操作ログ情報のうち、削除対象となったファイルの内容の一部または全部がほかのファイルに複製されている場合もある。その場合にまで削除対象となったファイルの操作ログ情報をすべて削除してしまうと、複製されたファイルの操作ログ情報の追跡が出来なくなってしまう。そこで、削除対象となったファイルの内容の一部または全部が複製されている場合には、ファイルの複製と削除処理との間の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する。従って抽出した操作ログ情報が図7の場合、図8に示すように、「ファイルの複製」の操作内容の操作ログ情報より後であって、「ファイル削除」の操作内容の操作ログ情報までの操作ログ情報を、不要な操作ログ情報として特定する。
【0034】
上述の場合の処理を模式的に図9に示す(第2の特定方法)。この場合、ファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている。そして操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「顧客情報」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図9の場合、ファイル「顧客情報」はファイルBに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0035】
またファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている場合において、ファイルBが削除される場合もある(第3の特定方法)。その場合の処理を模式的に図10に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図10の場合、ファイルBは、ファイル「顧客情報」がファイルBに複製されているものの、ファイルB自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルBの操作ログ情報には、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。また同時に、複製元となったファイル「顧客情報」がまだ削除されていないか、すなわち複製元となったファイル「顧客情報」の操作ログ情報が、ファイル「顧客情報」をファイルBに複製した後に存在しているかを検索する(複製元のファイル識別情報は操作ログ情報に基づいて特定できる)。そうするとファイル「顧客情報」の操作ログ情報が、ファイルBへの複製後に存在していることから、ファイル「顧客情報」はまだ削除されていないと判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルBの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。なお上述の処理において、複製元となったファイル「顧客情報」の操作ログ情報が、ファイル「顧客情報」をファイルBに複製した後に存在しているかを検索する場合には、ファイル識別情報などから実際にファイルが存在しているのか、その実態を検索することにより判定しても良い。
【0036】
またファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている場合において、ファイルBから更に、ファイルCが複製されている場合がある。このとき、ファイル「顧客情報」とファイルBが順に削除された場合の処理(第4の特定方法)を模式的に図11及び図12に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「顧客情報」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図11の場合、ファイル「顧客情報」はファイルBに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0037】
そして図11の状態から、更にファイルBが削除されたとする。この場合の処理が図12である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図12の場合、ファイルBはファイルCに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0038】
また図11の状態から、更にファイルCが削除されたとする(ファイル「顧客情報」の削除の後にファイルCが削除された場合)。この場合の処理(第5の特定方法)が図13である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図13の場合、ファイルBはファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0039】
またファイル「顧客情報」からファイルBが複製されている場合において、ファイルBから更に、ファイルCが複製されている場合において、ファイルBとファイルCが順に削除された場合の処理(第6の特定方法)を模式的に図14及び図15に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図14の場合、ファイルBはファイルCに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0040】
そして図14の状態から、更にファイルCが削除されたとする。この場合の処理が図15である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図15の場合、ファイルBはファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。また同時に、複製元となったファイルBがまだ削除されていないか、すなわち複製元となったファイルBの操作ログ情報が、ファイルファイルBをファイルCに複製した後に存在しているかを検索する(複製元のファイル識別情報は操作ログ情報に基づいて特定できる)。そうするとファイルBの操作ログ情報が、ファイルCへの複製後に存在していないことから、ファイルBは削除されていると判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてと、ファイルBの残っている操作ログ情報とを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0041】
またファイル「顧客情報」からファイルB、ファイルCが複製されている場合がある。このとき、ファイル「顧客情報」とファイルBが順に削除された場合の処理(第7の特定方法)を模式的に図16及び図17に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「顧客情報」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図16の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されていることから、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していることが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、最新の「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報より後の操作ログ情報から「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報までを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0042】
そして図16の状態から、更にファイルBが削除されたとする。この場合の処理が図17である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図17の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているものの、ファイルB自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルBについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルBの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0043】
また図16の状態から、更にファイルCが削除されたとする(ファイル「顧客情報」の削除の後にファイルCが削除された場合)。この場合の処理(第8の特定方法)が図18である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図18の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。またファイル「顧客情報」から複製された最新のファイルCの操作ログ情報が削除されたので、ファイル「顧客情報」から一つ前に複製されたファイルB(削除されていないファイルで一つ前に複製されたファイル)の操作ログ情報までのファイル「顧客情報」の操作ログ情報を、不要な操作ログ情報として特定する。
【0044】
またファイル「顧客情報」からファイルB、ファイルCが複製されている場合であって、ファイルBとファイルCが削除された場合(どちらが先に削除されても良い)の処理(第9の特定方法)を模式的に図19及び図20に示す。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルB」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図19の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているが、ファイルBそのものは他のファイルに複製されていない。従って、ファイルBについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルBの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0045】
そして図19の状態から、更にファイルBが削除されたとする。この場合の処理が図20である。この場合、操作監視部6において、ファイルが削除されたことを検出すると(「ファイル削除」の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると)、操作ログ情報抽出部7は、操作ログ情報などに基づいて削除対象となったファイルのファイル識別情報「ファイルC」を抽出し、それを含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、抽出した操作ログ情報から「ファイルの複製」の操作内容を示す操作ログ情報が存在するかを検索することとなる。そして図20の場合、ファイル「顧客情報」はファイルB、ファイルCに複製されているものの、ファイルC自体は、他のファイルに対して複製していない。従って、ファイルCについて、「ファイルの複製」の操作内容を含む操作ログ情報が存在していないことが判定できる。従って、不要操作ログ情報特定部8は、ファイルCの操作ログ情報のすべてを、不要な操作ログ情報として特定する。
【0046】
以上のような、第1の特定方法乃至第9の特定方法を適宜、組み合わせることによって、削除対象となる、不要な操作ログ情報を不要操作ログ情報特定部8が特定することが可能となる。
【0047】
以上の第1の特定方法乃至第9の特定方法などを処理する処理プロセスを図21に示す。なお図21の処理プロセスの場合、ファイルが生成されるのは、ファイルが新規生成される場合と、ほかのファイルなどから複製される場合であるとする。従って電子メールなどの添付ファイルとしてファイルが当該クライアント端末3に記憶された場合には、ファイルを記憶させた操作の操作ログ情報として、「新規生成」の操作内容を含む操作ログ情報として取り扱われる。
【0048】
まず操作ログ情報抽出部7で処理対象となるファイルのファイル識別情報を有する操作ログ情報を操作ログ情報抽出部7が操作ログ情報記憶部5から抽出する。そして不要操作ログ情報特定部8は、初期設定として、処理対象ファイル名を当該ファイル識別情報を有するファイル、基準日時を削除操作などの所定操作の日時、不要操作ログ情報を特定する処理を終了するか否かを示すフラグをF(F:処理続行、T:処理終了)とする。
【0049】
そして抽出した操作ログ情報のうち、未処理であって基準日時に対してもっとも新しい日時情報を有する操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出し、その操作ログ情報の操作内容が、「新規作成」を示す操作内容であるか、「複製」を示す操作内容であるか、上記以外の操作内容であるか、を判定する。
【0050】
まずその操作内容が上記以外の操作内容の場合、判定対象の当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する。そして次の操作ログ情報(判定対象の操作ログ情報の一つ前の未処理の操作ログ情報)があるかを判定し、ある場合には、判定対象の操作ログ情報を一つ前の未処理の操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出し、上述と同様の処理を実行する。なお新たな判定対象の操作ログ情報とした場合に、その基準日時を新たな操作ログ情報の日時として更新する。
【0051】
また次の操作ログ情報がない場合には、ほかのファイルから複製されたファイルに対する最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元のファイルが存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0052】
そして特定した複製元のファイルのファイル識別情報と、複製日時とを上記検索した操作ログ情報から抽出する。そして当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)。
【0053】
もし複製日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がある場合には、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0054】
また複製日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がない場合には、処理対象ファイルを複製元ファイルとし、基準日時を複製日時として設定する。そして操作ログ情報抽出部7が当該処理対象ファイル(複製元のファイル)の操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出し、不要操作ログ情報特定部8が上記と同様の処理を実行する。
【0055】
上述の判定対象の操作ログ情報における操作内容が「複製」の場合には、複製先のファイルのファイル識別情報を当該判定対象の操作ログ情報から取得する。そして複製先のファイルの複製日時以降の操作ログ情報があるかを判定し、ある場合には、フラグをTに設定して、処理を終了する。
【0056】
また、ない場合には、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する。そして、処理対象ファイルの次の操作ログ情報(判定対象の操作ログ情報の一つ前の未処理の操作ログ情報)があるかを判定し、ある場合には、判定対象の操作ログ情報を一つ前(一つ古い)の未処理の操作ログ情報として、同様の処理を実行する。この際に、基準日時を新たな判定対象の操作ログ情報の日時情報に更新する。また上述の判定処理において、処理対象ファイルの次の操作ログ情報がない場合には、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、その最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0057】
そして特定した複製元のファイルまたはリネーム前のファイル識別情報と、複製日時またはリネーム日時とを上記検索した操作ログ情報から抽出する。そして当該複製元またはリネーム前のファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時またはリネーム日時より後の操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)。
【0058】
もし複製日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がある場合には、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0059】
また複製日時またはリネーム日時より後の当該複製元のファイル識別情報を有する操作ログ情報(不要として特定されていない操作ログ情報)がない場合には、処理対象ファイルを複製元ファイルまたはリネーム前のファイルとし、基準日時を複製日時またはリネーム日時として設定する。そして操作ログ情報抽出部7が当該処理対象ファイル(複製元のファイルまたはリネーム前のファイル)の操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出し、不要操作ログ情報特定部8が上記と同様の処理を実行する。
【0060】
さらに、上述の判定対象の操作ログ情報における操作内容が「新規作成」である場合、判定対象の当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し、更にフラグをTに変更する。これによって、処理プロセスを終了する。
【0061】
以上のように、図21の処理を実行することで、不要な操作ログ情報を特定する。
【0062】
また不要操作ログ情報特定部8は、操作ログ情報と対応づけて操作画面情報を記憶させている場合、不要と判定された操作ログ情報に対応する操作画面情報を不要として特定しても良い。すなわち、操作画面情報を記憶する操作画面情報記憶部(図示せず)において、当該操作画面情報に対応づけて、その操作画面情報が不要であることを示すフラグを記憶させる。
【0063】
制御処理部9は、不要操作ログ情報特定部8で不要と特定した操作ログ情報について、所定のタイミングで、あるいは管理者(管理者端末)からの指示に基づいて、操作ログ情報記憶部5から削除するなど、所定の制御処理を実行する。なおこの制御処理として、例えば操作ログ情報から削除する、操作ログ情報記憶部5に記憶した操作ログ情報を記憶媒体(磁気テープ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなど)に記憶させる際に、不要と特定した操作ログ情報を記憶媒体に記憶させない、操作ログ情報を検索する際の検索対象や表示対象から除外する、などがある。
【0064】
なお操作ログ情報に対応づけて操作画面情報を記憶させている場合には、不要と特定した操作ログ情報と共に、不要と特定された操作画面情報についても同様の制御処理を制御処理部9が実行しても良い。
【0065】
また本発明の操作ログ情報管理システム1は、各クライアント端末3から操作ログ情報を逐次、取得し、操作監視部6がそれに基づいてリアルタイムで判定処理を行っても良いし、所定のタイミングでバッチ処理によって行っても良い。バッチ処理の場合には、もっとも新しい操作ログ情報から順に操作内容を判定し、「削除」などの特定の操作内容を有する操作ログ情報を操作監視部6で検出すると、操作ログ情報抽出部7、不要操作ログ情報特定部8、制御処理部9などでの処理が実行されるように構成されると好ましい。
【実施例1】
【0066】
次に本発明の操作ログ情報管理システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャート、図2の概念図などを用いて説明する。なお本明細書では操作監視部6で監視対象となる操作として、「ファイルの削除操作」の場合を説明する。
【0067】
各クライアント端末3から管理サーバ2に、当該クライアント端末3の操作ログ情報が、定期的にまたは所定のタイミングで送信されている。送信された操作ログ情報については操作ログ情報取得部4で取得する(S100)。
【0068】
操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報は、操作ログ情報記憶部5に記憶させる(S110)。操作ログ情報には、当該クライアント端末3を識別する情報、日時の情報などが含まれていることが一般的ではあるが、含まれていない場合には、それらの情報をあわせて取得することによって、対応づけて操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0069】
また操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報は、逐次、操作ログ情報記憶部5に記憶されるが、操作監視部6は、クライアント端末3でファイルの削除操作が行われたかを監視している。例えば操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報の操作内容が「ファイルの削除」であるかを判定したり、クライアント端末3で行われた「ファイルの削除」の制御情報を受け取ることで判定する。
【0070】
そしてクライアント端末3において、「ファイルの削除」が行われたことを検出すると(S120)、操作ログ情報抽出部7は、当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(S130)。
【0071】
例えば操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報の操作内容が「ファイルの削除」であった場合、操作監視部6がそれを検出すると、操作ログ情報抽出部7は、当該操作ログ情報におけるファイル識別情報、例えば「顧客情報」を特定する。そして抽出したファイル識別情報を含む操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する。
【0072】
このようにすることで、削除処理されたファイルに対する操作ログ情報を抽出できるので、抽出した操作ログ情報のうち、上述の図21のフローによる特定処理(第1の特定方法乃至第9の特定方法)を用いることで、不要操作ログ情報特定部8が不要な操作ログ情報を特定する(S140)。そして不要と特定した操作ログ情報については、フラグを付して操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0073】
例えば第1の特定方法のように、削除処理されたファイル(例えば当該ファイルのファイル名を「ファイルA」とする)の一部または全部が他のファイルから複製されたものではなく、また削除処理されたファイルAの一部または全部から他のファイルへ複製も行われていない場合には、図21の処理フローにより、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0074】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220)。ここでファイルAは、他のファイルから複製されたものでもないし、他のファイルへ複製も行われていない。また新規作成でもないとすると(S230)、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0075】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0076】
このように順に一つずつ操作ログ情報の時間をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0077】
そうすると最後の操作ログ情報では、その操作内容が「新規作成」の操作ログ情報となる(なぜならば第1の特定方法は、削除処理されたファイルの一部または全部が他のファイルから複製されたものではなく、また削除処理されたファイルAの一部または全部から他のファイルへ複製も行われていない)。従って、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容として「新規作成」であることを判定する(S230)。
【0078】
そして操作内容として「新規作成」の操作ログ情報を判定すると、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し、フラグをTに設定する(S350)。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0079】
このようにすることで、第1の特定方法において、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0080】
次に第2の特定方法(図9)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、ファイルAが先に削除された場合の図21における処理を示す。
【0081】
この場合も上述の第1の特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0082】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0083】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0084】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0085】
そしてファイルの複製が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0086】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0087】
このようにすることで、第2の特定方法において、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0088】
次に第3の特定方法(図10)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、ファイルBが先に削除された場合の図21における処理を示す。
【0089】
この場合も上述の第1の特定方法及び第2の特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルBの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0090】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0091】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0092】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0093】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、処理対象ファイルであるファイルBの最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルであるファイルBの複製元のファイルを、操作ログ情報記憶部5に記憶した操作ログ情報に基づいて判定する。
【0094】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」であって、複製先のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0095】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0096】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0097】
このようにすることで、第3の特定方法において、削除処理されたファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0098】
次に、第4の特定方法(図11、図12)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルBの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルBが削除される場合の図21における処理を示す。
【0099】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0100】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0101】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0102】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0103】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルBへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0104】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0105】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0106】
そして次にファイルBの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0107】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0108】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0109】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0110】
そしてファイルの複製(ファイルBからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0111】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0112】
このようにすることで、第4の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルBが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も上述の各組み合わせにより行える)。
【0113】
次に、第5の特定方法(図11、図13)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルBの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0114】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0115】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0116】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0117】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0118】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルBへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0119】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0120】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0121】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0122】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0123】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0124】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0125】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0126】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルBの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルBがあることが判定できる。
【0127】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルB、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルBであって、複製日時より後の操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0128】
この場合、複製元のファイルBの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0129】
このようにすることで、第5の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も順番が逆になるだけであり、同様である)。
【0130】
次に、第6の特定方法(図14、図15)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルBの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルBが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0131】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルBの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0132】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0133】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0134】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0135】
そしてファイルの複製(ファイルBからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0136】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0137】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0138】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0139】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0140】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0141】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0142】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0143】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルBの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルBがあることが判定できる。
【0144】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルB、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルBであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0145】
この場合、複製元のファイルBの操作ログ情報は、上述の図14の処理において削除されている。そうするとファイルBの複製日時より後の操作ログ情報はすでに存在していないことが判定できる。
【0146】
そうすると次に、不要操作ログ情報特定部8は、処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルB、基準日時として複製日時を設定する(これらの情報は、S270における処理に基づいて設定可能である)(S290)。
【0147】
そして処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルBを設定すると、操作ログ情報抽出部7は、ファイルBの操作ログ情報であって、不要な操作ログ情報として特定するフラグが付されていない操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(図15の場合、ファイルBがファイルAから複製されてから、ファイルCを複製する間の、ファイルBの操作ログ情報が抽出できる)。
【0148】
そして抽出したファイルBの操作ログ情報に対して、上述と同様に、S210以降の処理を実行する。つまり、新たに抽出したファイルBの操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。
【0149】
そうすると最初の操作ログ情報は、ファイルBからファイルCへ複製したことを示す操作内容の操作ログ情報であるので、当該操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)を抽出する(S300)。そして、複製先のファイルであるファイルCへの複製日時以降の操作ログ情報があるかを操作ログ情報記憶部5から検索すると(S310)、すでにファイルCの操作ログ情報は削除されているので存在しない。従って、当該操作ログ情報(「複製」の操作内容である操作ログ情報)を不要な操作ログ情報として特定する(S320)。そして処理対象ファイルであるファイルBの次の操作ログ情報があるかを判定すると(当該複製の操作内容の操作ログ情報の次の操作ログ情報があるかを判定すると)(S330)、まだ存在していることから(最後の操作ログ情報ではない)、一つ前の操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とし(S340)、抽出する(S210)。S340で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0150】
そうすると複製より前の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0151】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0152】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0153】
新たに抽出したファイルBの最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0154】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0155】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0156】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0157】
このようにすることで、第6の特定方法において、削除処理されたファイルB、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルBが削除された場合も上述の第3の特定方法を2回行えばよいだけなので同様である)。
【0158】
次に、第7の特定方法(図16、図17)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルBが削除される場合の図21における処理を示す。
【0159】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0160】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0161】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0162】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0163】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0164】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0165】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0166】
そして次にファイルBの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0167】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0168】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0169】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0170】
ファイルBの最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製または「リネーム」されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0171】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0172】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0173】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので(ファイルBを複製してからファイルCを複製するまでの間の、ファイルAの操作ログ情報が存在する)、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0174】
このようにすることで、第7の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルBの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルBが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も上述の各特定方法を組み合わせることにより行える)。
【0175】
次に、第8の特定方法(図16、図18)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルAが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0176】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルAの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルA、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0177】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0178】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0179】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0180】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルCへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルCのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0181】
そうすると、ファイルCへの複製日時より後のファイルCの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0182】
このようにすることで、まず、削除処理されたファイルAの操作ログ情報を削除することが出来る。
【0183】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0184】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0185】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0186】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0187】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製されたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0188】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0189】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0190】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、上述の図16の処理において削除されている。そうするとファイルAの複製日時より後の操作ログ情報はすでに存在していないことが判定できる。
【0191】
そうすると次に、不要操作ログ情報特定部8は、処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルA、基準日時として複製日時を設定する(これらの情報は、S270における処理に基づいて設定可能である)(S290)。
【0192】
そして処理対象ファイルとして複製元のファイルであるファイルAを設定すると、操作ログ情報抽出部7は、ファイルAの操作ログ情報であって、不要な操作ログ情報として特定するフラグが付されていない操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(図15の場合、ファイルCを複製する間の、ファイルAの操作ログ情報が抽出できる)。
【0193】
そして抽出したファイルAの操作ログ情報に対して、上述と同様に、S210以降の処理を実行する。つまり、新たに抽出したファイルAの操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。
【0194】
そうすると最初の操作ログ情報は、ファイルAからファイルCへ複製したことを示す操作内容の操作ログ情報であるので、当該操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルC)を抽出する(S300)。そして、複製先のファイルであるファイルCへの複製日時以降の操作ログ情報があるかを操作ログ情報記憶部5から検索すると(S310)、すでにファイルCの操作ログ情報は削除されているので存在しない。従って、当該操作ログ情報(「複製」の操作内容である操作ログ情報)を不要な操作ログ情報として特定する(S320)。そして処理対象ファイルであるファイルAの次の操作ログ情報があるかを判定すると(当該複製の操作内容の操作ログ情報の次の操作ログ情報があるかを判定すると)(S330)、まだ存在していることから(最後の操作ログ情報ではない)、一つ前の操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とし(S340)、抽出する(S210)。S340で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0195】
そうすると複製より前の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0196】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0197】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0198】
そしてファイルの複製(ファイルAからファイルBへの複製)が行われた操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報の場合、その操作内容は「複製」である(S220、S230)。そうすると当該判定対象の操作ログ情報から、複製先のファイル識別情報(ファイルB)と複製の日時情報を抽出する(S300)。そして不要操作ログ情報特定部8は、複製先のファイルであるファイルBのファイル識別情報を有する操作ログ情報であって、複製日時より後の操作ログ情報が存在するかを操作ログ情報記憶部5から検索する(S310)。
【0199】
そうすると、ファイルBへの複製日時より後のファイルBの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5から検索できるので、不要操作ログ情報特定部8は、フラグをTに設定する。フラグがTに設定されたことによって、図21における処理が終了となる。
【0200】
このようにすることで、第8の特定方法において、削除処理されたファイルA、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルAが削除された場合も上述の各特定方法を組み合わせることにより行える)。
【0201】
次に、第9の特定方法(図19、図20)のように、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルBとする)、更に、ファイルAの一部または全部が複製されており(複製されたファイルをファイルCとする)、ファイルBが削除され、次にファイルCが削除される場合の図21における処理を示す。
【0202】
この場合も上述の各特定方法と同様に、操作ログ情報抽出部7が削除対象ファイルであるファイルBの操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出している。そして、処理対象ファイルとしてファイルB、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0203】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0204】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0205】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0206】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0207】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルBである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルBはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0208】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0209】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0210】
そして次にファイルCの操作ログ情報が削除された場合、処理対象ファイルとしてファイルC、基準日時が「削除日時」として設定され、更にフラグがFとして初期設定される(S200)。
【0211】
そして操作ログ情報抽出部7で抽出した操作ログ情報のうち、未処理の操作ログ情報であって、基準日時に対してもっとも新しい操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報として抽出する(S210)。そしてその操作ログ情報の操作内容を判定する(S220、S230)。そうすると複製より後の操作ログ情報については、「そのほか」の操作内容であると判定できるので、当該判定対象の操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定し(S240)、当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報があるか(つまり抽出した操作ログ情報が最後の操作ログ情報でないか)を判定する(S250)。
【0212】
最後の操作ログ情報でない場合には、一つ前の操作ログ情報があるはずなのでその操作ログ情報を、新たな判定対象の操作ログ情報とし(S260)、抽出する(S210)。S260で新たな操作ログ情報を判定対象の操作ログ情報とした場合、その基準日時を当該操作ログ情報の日時として更新する。
【0213】
このように順に一つずつ操作ログ情報をさかのぼって、上述と同様の操作内容の判定をおこなう。つまりS210からS260の処理を繰り返す。
【0214】
そして操作ログ情報抽出部7が抽出した操作ログ情報のうち、最後の操作ログ情報が判定対象の操作ログ情報となると、その操作内容は「そのほか」である(S230)。従って、当該操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する(S240)。そして当該判定対象の操作ログ情報の一つ前の操作ログ情報はないので(S250)、処理対象ファイルは、ほかのファイルから複製またはリネームされた場合であって、判定対象の操作ログ情報は最後の操作ログ情報である。従って、当該ファイルに対する複製元またはリネーム前のファイルに対する操作ログ情報が存在するので、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、複製先またはリネーム後のファイル識別情報として当該ファイル識別情報であり、操作内容として「複製」または「リネーム」を含む操作ログ情報があるかを、操作ログ情報記憶部5から検索することで、当該ファイルが複製またはリネームされたことを示す操作ログ情報を特定する。
【0215】
つまり、操作ログ情報記憶部5に記憶する操作ログ情報のうち、操作内容が「複製」または「リネーム」であって、複製先またはリネーム後のファイル識別情報としてファイルCである操作ログ情報があるかを検索する。そうするとファイルCはファイルAの一部または全部が複製されたものなので、複製元のファイルとしてファイルAがあることが判定できる。
【0216】
そうすると、次に、複製元ファイルのファイル識別情報としてファイルA、複製日時として検索した操作ログ情報の日時(複製日時)を設定し(S270)、ファイル識別情報がファイルAであって、複製日時よりあとの操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶されているかを検索する(なおこの際に不要な操作ログ情報として特定されている操作ログ情報は、それを示すフラグに基づいて検索対象から除外する)(S280)。
【0217】
この場合、複製元のファイルAの操作ログ情報は、複製日時以降も存在しているので、フラグをTに設定し、処理を終了する。
【0218】
このようにすることで、第9の特定方法において、削除処理されたファイルB、ファイルCの操作ログ情報を削除することが出来る(なおファイルCが先に削除されて、そのあとにファイルBが削除された場合も上述の各特定方法を組み合わせることにより行える)。
【0219】
以上のように、図21における処理を不要操作ログ情報特定部8が実行することで、不要な操作ログ情報を削除することが出来る。つまり図21における処理を実行することで、第1の特定方法乃至第9の特定方法のいずれのパターンでファイルが削除されたとしても、適切に操作ログ情報を削除することが可能となる。
【0220】
制御処理部9は、所定タイミングで、あるいは管理者からの制御指示に基づいて、不要な操作ログ情報であることを示すフラグが付された操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する(S150)。
【0221】
例えば管理者からの制御指示が、不要な操作ログ情報の削除の場合には、フラグが付された操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から削除する。また管理者からの制御指示が、記憶媒体への操作ログ情報の保存であった場合、フラグが付された操作ログ情報以外の操作ログ情報を記憶媒体へ記憶させ、フラグが付された操作ログ情報は記憶媒体へ記憶させず、操作ログ情報記憶部5から削除する。あるいは管理者からの制御指示が、操作ログ情報の表示要求であった場合、フラグが付された操作ログ情報以外の操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出して表示させる。更に管理者からの制御指示が、操作ログ情報の検索要求であった場合、フラグが付された操作ログ情報以外の操作ログ情報を検索対象として検索を行う。
【0222】
このように管理者からの制御指示、あるいは予め設定された制御指示に応じて、不要な操作ログ情報とそうでない操作ログ情報とを区別して処理を行うことが可能となる。
【実施例2】
【0223】
上述の実施例1において不要操作ログ情報特定部8の図21における処理は、ファイルを複製した場合に、複製したことが複製元の操作ログ情報として残る(操作内容が「複製」であり、その操作ログ情報の付加情報として複製先のファイル識別情報が含まれる)場合を説明したが、複製先の操作ログ情報として、操作内容が「複製」であり、その操作ログ情報の付加情報として複製元のファイル識別情報が含まれる場合には、より簡略化して実行することが可能である。
【0224】
すなわち上述の第1の特定方法乃至第9の特定方法について処理が可能であるならば、図21以外の処理を用いても良い。
【実施例3】
【0225】
次に管理サーバ2では操作ログ情報取得部4と操作ログ情報記憶部5とを備えておき、それ以外の各機能が各クライアント端末3に備えられている場合を示す。
【0226】
この場合、クライアント端末3では、操作監視部6と操作ログ情報抽出部7と不要操作ログ情報特定部8と制御処理部9とを有する。つまり各クライアント端末3から操作ログ情報が管理サーバ2に逐次、送信されており、それを管理サーバ2では記憶している。そしてクライアント端末3で本発明の処理を実行する場合に、当該クライアント端末3の操作ログ情報を管理サーバ2から取得して本発明の処理を実行する場合である。
【0227】
各クライアント端末3から管理サーバ2に、当該クライアント端末3の操作ログ情報が、定期的にまたは所定のタイミングで送信されている。送信された操作ログ情報については操作ログ情報取得部4で取得する(S100)。
【0228】
操作ログ情報取得部4で取得した操作ログ情報は、操作ログ情報記憶部5に記憶させる(S110)。操作ログ情報には、当該クライアント端末3を識別する情報、日時の情報などが含まれていることが一般的ではあるが、含まれていない場合には、それらの情報をあわせて取得することによって、対応づけて操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0229】
そしてあるクライアント端末3のユーザがファイルの削除操作を行った場合、それを操作内容(「ファイルの削除」)として含む操作ログ情報が管理サーバ2に送信される。
【0230】
一方、クライアント端末3の操作監視部6は、操作ログ情報やクライアント端末3における操作を監視しているので、「ファイルの削除」が行われたことを検出する(S120)。
【0231】
そして操作ログ情報抽出部7は、削除対象となったファイルのファイル識別情報を抽出することで、管理サーバ2の操作ログ情報記憶部5から当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(S130)。
【0232】
このようにすることで、削除処理されたファイルに対する操作ログ情報を抽出できるので、それを一旦、当該クライアント端末3の記憶装置21における所定の記憶領域に記憶させる。そして操作ログ情報のうち、上述の図21のフローによる特定処理を用いることで、不要操作ログ情報特定部8が不要な操作ログ情報を特定する(S140)。そして不要と特定した操作ログ情報については、フラグを付して操作ログ情報記憶部5、あるいはクライアント端末3の記憶装置21における所定の記憶領域に記憶させる。
【0233】
そして制御処理部9は、所定タイミングで、あるいは管理者からの制御指示に基づいて、不要な操作ログ情報であることを示すフラグが付された操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する(S150)。
【0234】
以上の処理により、管理者からの制御指示、あるいは予め設定された制御指示に応じて、不要な操作ログ情報とそうでない操作ログ情報とを区別して処理を行うことが可能となる。
【実施例4】
【0235】
上述の各実施例において、ファイルサーバなどに記憶された操作ログ情報に対して、本発明の操作ログ情報管理システム1の処理を後から適用することも可能である。また情報漏洩につながる操作ログ情報として予め定めておいた所定の操作ログ情報は、操作ログ情報管理システム1において不要な操作ログ情報として特定しないように構成することも可能である。
【実施例5】
【0236】
次に本発明の操作ログ情報管理システム1において管理サーバ2を設けない場合を説明する。つまり各クライアント端末3の操作ログ情報は、それぞれのクライアント端末3で記憶されている場合を説明する。従って、操作ログ情報取得部4、操作ログ情報記憶部5、操作監視部6、操作ログ情報抽出部7、不要操作ログ情報特定部8、制御処理部9がクライアント端末3に備えられている場合を説明する。
【0237】
各クライアント端末3では、何らかの操作が行われるたびに、それを操作ログ情報として操作ログ情報取得部4が取得し(S100)、それを操作ログ情報記憶部5に記憶させる(S110)。操作ログ情報には、当該クライアント端末3を識別する情報、日時の情報などが含まれていることが一般的ではあるが、含まれていない場合には、それらの情報をあわせて取得することによって、対応づけて操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0238】
そしてあるクライアント端末3のユーザがファイルの削除操作を行った場合、それを操作内容(「ファイルの削除」)として含む操作ログ情報が操作ログ情報記憶部5に記憶される。
【0239】
一方、クライアント端末3の操作監視部6は、操作ログ情報やクライアント端末3における操作を監視しているので、「ファイルの削除」が行われたことを検出する(S120)。
【0240】
そして操作ログ情報抽出部7は、削除対象となったファイルのファイル識別情報を抽出することで、操作ログ情報記憶部5から当該削除されたファイルに対する操作ログ情報を操作ログ情報記憶部5から抽出する(S130)。
【0241】
このようにすることで、削除処理されたファイルに対する操作ログ情報を抽出できるので、抽出した操作ログ情報のうち、上述の図21のフローによる特定処理を用いることで、不要操作ログ情報特定部8が不要な操作ログ情報を特定する(S140)。そして不要と特定した操作ログ情報については、フラグを付して操作ログ情報記憶部5に記憶させる。
【0242】
そして制御処理部9は、所定タイミングで、あるいは管理者からの制御指示に基づいて、不要な操作ログ情報であることを示すフラグが付された操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する(S150)。
【0243】
以上の処理により、管理者からの制御指示、あるいは予め設定された制御指示に応じて、不要な操作ログ情報とそうでない操作ログ情報とを区別して処理を行うことが可能となる。
【実施例6】
【0244】
本発明の操作ログ情報管理システム1の各機能は、クライアント端末3、管理サーバ2において適宜、分散配置していても良い。
【0245】
なお分散配置のバリエーションには様々なパターンがあり、如何なる配置形態であっても良い。これらの場合、クライアント端末3、管理サーバ2における処理の際に、ほかのコンピュータ端末やサーバの機能を利用する場合にはその問い合わせを当該ほかのコンピュータ端末やサーバに対して行い、その結果を受け取ることで処理に用いる。そしてその処理結果を実行することとなる。
【0246】
またクライアント端末3や管理サーバ2などの単体のコンピュータ端末に、操作ログ情報管理システム1の各機能のすべてを備えておくことで処理を行うように構成しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0247】
本発明の操作ログ情報管理システム1を用いることによって、適切な範囲で不要な操作ログ情報を自動的に特定し、管理することが出来る。また、ファイルは一部または全部が複製される場合もあるが、そのような場合にも本発明の操作ログ情報管理システム1を用いることによって対応することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0248】
【図1】本発明の全体の概念を模式的に示す概念図である。
【図2】本発明のシステム構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図3】ハードウェア構成の一例を模式的に示す概念図である。
【図4】本発明の処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【図5】操作ログ情報の一例を模式的に示す概念図である。
【図6】操作ログ情報記憶部の一例を模式的に示す概念図である。
【図7】抽出した操作ログ情報の一例を模式的に示す概念図である。
【図8】第1の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図9】第2の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図10】第3の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図11】第4の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図12】第4の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図13】第5の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図14】第6の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図15】第6の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図16】第7の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図17】第7の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図18】第8の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図19】第9の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図20】第9の特定方法の処理を模式的に示す概念図である。
【図21】不要な操作ログ情報を特定する処理プロセスの一例を模式的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0249】
1:操作ログ情報管理システム
2:管理サーバ
3:クライアント端末
4:操作ログ情報取得部
5:操作ログ情報記憶部
6:操作監視部
7:操作ログ情報抽出部
8:不要操作ログ情報特定部
9:制御処理部
20:演算装置
21:記憶装置
22:表示装置
23:入力装置
24:通信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不要な操作ログ情報を特定する操作ログ情報管理システムであって、
コンピュータ端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、
コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部と、
前記コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作ログ情報記憶部から前記ファイルの操作ログ情報を抽出する操作ログ情報抽出部と、
前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部と、
前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部と、
を有することを特徴とする操作ログ情報管理システム。
【請求項2】
前記不要操作ログ情報特定部は、
前記操作ログ情報の操作内容に基づいて、前記ファイルの生成操作が行われた時点を判定することで、その時点より後の操作ログ情報から、前記所定の操作が行われた時点までの操作ログ情報を、少なくとも不要な操作ログ情報として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の操作ログ情報管理システム。
【請求項3】
少なくとも1台以上のコンピュータ端末を、
コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部、
コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作対象となったファイルの操作ログ情報を所定の記憶領域から抽出する操作ログ情報抽出部、
前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部、
前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部、
として機能させることを特徴とする操作ログ情報管理プログラム。
【請求項1】
不要な操作ログ情報を特定する操作ログ情報管理システムであって、
コンピュータ端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、
コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部と、
前記コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作ログ情報記憶部から前記ファイルの操作ログ情報を抽出する操作ログ情報抽出部と、
前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部と、
前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部と、
を有することを特徴とする操作ログ情報管理システム。
【請求項2】
前記不要操作ログ情報特定部は、
前記操作ログ情報の操作内容に基づいて、前記ファイルの生成操作が行われた時点を判定することで、その時点より後の操作ログ情報から、前記所定の操作が行われた時点までの操作ログ情報を、少なくとも不要な操作ログ情報として特定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の操作ログ情報管理システム。
【請求項3】
少なくとも1台以上のコンピュータ端末を、
コンピュータ端末において所定の操作を監視する操作監視部、
コンピュータ端末において所定の操作を検出すると、前記操作対象となったファイルのファイル識別情報に基づいて、前記操作対象となったファイルの操作ログ情報を所定の記憶領域から抽出する操作ログ情報抽出部、
前記抽出した操作ログ情報のうち、特定条件を充足している操作ログ情報を不要な操作ログ情報として特定する不要操作ログ情報特定部、
前記不要な操作ログ情報として特定した操作ログ情報に対して、所定の制御処理を実行する制御処理部、
として機能させることを特徴とする操作ログ情報管理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【公開番号】特開2009−265962(P2009−265962A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−115150(P2008−115150)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】
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