操作装置及び画像形成装置
【課題】従来よりも簡単に同じ設定を設定することを目的とする。
【解決手段】操作装置は、操作部と、表示部と、前記表示部に第１の画面を表示させている場合に、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に第１の画面を第２の画面に途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備する。
【解決手段】操作装置は、操作部と、表示部と、前記表示部に第１の画面を表示させている場合に、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に第１の画面を第２の画面に途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、操作装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
複写機及び複合機などの画像形成装置では、ユーザが、コピー機能やスキャン機能を利用する場合には、タッチパネルなどを利用して当該機能に対する各種設定値を設定し、またプリント機能を利用する場合には、クライアントコンピュータにおいてプリントに対する各種設定値を設定する。このように、画像形成装置に対する設定に関するものとして、例えば、下記特許文献１には、コピー機能等を有する画像形成装置と当該画像形成装置に接続する情報処理装置とから構成され、情報処理装置によって画像形成装置に対するコピー条件などの設定を行う画像形成システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００７−１１０６１７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記従来技術では、同じ設定を利用してコピーなどの各種機能を何度も利用する場合に、コピーのたびにタッチパネルなどを操作してデフォルト設定値を所望の設定値に設定し直さなければならない。そのため、コピーを実行するたびに同じ手順の設定操作を繰り返さなければならないので、大変面倒であるととともに、無駄な時間を費やしてしまうことになる。
【０００５】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも簡単に同じ設定値を設定し直すことができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明では、操作装置に係る第１の解決手段として、操作部と、表示部と、前記表示部に第１の画面を表示させている場合に、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に第１の画面を第２の画面に途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備するという手段を採用する。
【０００７】
本発明では、操作装置に係る第２の解決手段として、上記第１の解決手段において、前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付け、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させると、前記第２の画面上に前記第２の画面を前記途中の画面に遷移させる指示ボタンを前記表示部に表示させるという手段を採用する。
【０００８】
本発明では、操作装置に係る第３の解決手段として、上記第１または第２の解決手段において、前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付けると、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させるまでに第２の画面に遷移させるか否か確認する確認画面を表示させ、前記第２の画面に遷移させないという操作指示を前記操作部が受け付けると、前記表示部に前記第１の画面から前記途中の画面に遷移させるという手段を採用する。
【０００９】
本発明では、操作装置に係る第４の解決手段として、上記第１〜第３のいずれか１つの解決手段において、前記操作部と表示部とを兼ね備えてた操作表示部を具備するという手段を採用する。
【００１０】
また、本発明では、画像形成装置に係る第１の解決手段として、上記第１〜第３のいずれか１つの解決手段を採用する操作装置を具備し、前記操作装置により操作指示を受け付けるという手段を採用する。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、操作部と、表示部と、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に表示させている第１の画面から第２の画面まで途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備する。このように、本発明は、第１の画面から第２の画面まで途中の画面を経由することなく遷移させるので、従来よりも簡単に同じ設定を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の実施形態に係る複合機Ａの機能ブロック図である。
【図２】本発明の実施形態に係る複合機Ａの動作を示すフローチャートである。
【図３】本発明の実施形態に係る複合機ＡのＡ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）に遷移する際の画面遷移を示す図である。
【図４】本発明の実施形態に係る複合機ＡのＡ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）に遷移する際の画面遷移の第１の変形例を示す図である。
【図５】本発明の実施形態に係る複合機ＡのＡ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）に遷移する際の画面遷移の第２の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る複合機（画像形成装置）Ａは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信／受信機能及び電子メール送信機能を併せ持つ。複合機Ａは、図１に示すように、操作表示部１、画像読取部２、画像データ記憶部３、画像処理部４、用紙搬送／画像形成部５、通信部６及び主制御部（制御手段）７を備える。
【００１４】
操作表示部１は、操作キー１１及びタッチパネル１２を備えており、ユーザと複合機Ａとを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。操作表示部１は、押下された操作キー１１またはタッチパネル１２に表示された操作ボタンの操作指示を主制御部７に出力するとともに、主制御部７の制御信号に基づいてタッチパネルに種々の画面を表示する。
【００１５】
画像読取部２は、主制御部７から入力される制御信号に基づいてＤＰ（Document Processor：自動原稿送り装置）により自動給紙される原稿またはプラテンガラス上に載置された原稿の画像（原稿画像）をラインセンサで読み取って原稿画像データに変換し、この原稿画像データを画像データ記憶部３に出力する。
【００１６】
画像データ記憶部３は、半導体メモリまたはハードディスク装置などであり、主制御部７から入力される制御信号に基づいて原稿画像データ、プリント画像データ及びファクシミリ画像データ（通信部６が外部から受信）を記憶し、これら画像データを読み出して画像処理部４に出力する。
【００１７】
画像処理部４は、主制御部７から入力される制御信号に基づいて、画像データ記憶部３から入力される画像データに対して各種画像処理（例えば、拡大縮小コピーに対応した画像処理）を施すとともに、画像データを画像形成形式の画像データに変換して用紙搬送／画像形成部５に出力する。画像読取部２がカラー原稿を読み取った場合、画像データ記憶部３から画像処理部４に入力される画像データは光の三原色に対応したＲＧＢ画像データ（カラー画像データ）となるが、画像処理部４は、このようなＲＧＢ画像データを画像形成形式に対応した画像データ、例えばＹＭＣＫ画像データ、つまりＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンダ）、Ｃ（シアン）及びＫ（ブラック）を基準色とする画像データに変換して用紙搬送／画像形成部５に出力する。
【００１８】
用紙搬送／画像形成部５は、プリントエンジン（感光ドラム、帯電器、現像装置及び定着ローラなど）、給紙ローラ及び排紙ローラなどを備える。用紙搬送／画像形成部５は、主制御部７の制御信号に基づいて給紙カセット（図示略）から記録用紙を給紙ローラで搬送し、画像処理部４から入力された画像データに基づく画像を記録用紙に転写するとともに定着させ、当該記録用紙を排紙ローラにより排紙トレイ（図示略）に排出する。
【００１９】
通信部６は、主制御部７の制御信号に基づいて電話回線を介して外部の複合機あるいはファクシミリ装置、またローカルエリアネットワークを介してクライアントコンピュータなどと通信を行うものである。すなわち、この通信部６は、イーサネット（登録商標）などのＬＡＮ規格に準拠した通信機能と、Ｇ３などのファクシミリ規格に準拠した通信機能とを兼ね備えたものである。通信部６は、例えば、電子メールの送信またはファクシミリの送受信を行うことができる。
【００２０】
主制御部７は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）並びに上記操作表示部１、画像読取部２、画像データ記憶部３、画像処理部４、用紙搬送／画像形成部５及び通信部６と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ＲＯＭに記憶された制御プログラム及び上記操作表示部１から入力される操作指示に基づいて、複合機Ａの全体動作を制御する。なお、ＲＯＭに記憶されている制御プログラムには、画面制御プログラムが含まれており、主制御部７は、この画面制御プログラムに基づいて画面制御を実行する。なお、主制御部７が実行する処理の詳細については、以下に複合機Ａの動作として説明する。
【００２１】
次に、上記のように構成された本実施形態に係る複合機Ａの動作について図２を参照して詳しく説明する。
まず、複合機Ａにより原稿をコピーしようとするユーザは、画像読取部２に原稿をセットし、操作表示部１のタッチパネル１２を操作してコピー機能における各種設定を設定する。
【００２２】
例えば、主制御部７は、タッチパネル１２が受け付けた操作指示に基づいて図３（ａ）及び（ｂ）に示すＡ画面（第１の画面）をタッチパネル１２に表示させる（ステップＳ１）。主制御部７は、ステップＳ１の後に、Ａ画面のａボタンが押下されたか否か判定する（ステップＳ２）。主制御部７は、ステップＳ２においてａボタンが短押下されたと判定した場合には、図３（ａ）に示すように、タッチパネル１２にＡ画面をＢ画面に遷移させる（ステップＳ３）。そして、主制御部７は、ステップＳ３の後に、Ｂ画面のｂボタンが短押下されると、図３（ａ）に示すように、タッチパネル１２にＢ画面をＣ画面に遷移させる。
【００２３】
主制御部７は、ステップＳ２においてＡ画面のａボタンが長押下（所定操作指示）されたと判定した場合には、図３（ｂ）に示すように、タッチパネル１２にＡ画面（第１の画面）をＣ画面（第２の画面）にＢ画面（途中の画面）を経由することなく遷移させる（ステップＳ４）。このようにすることにより、Ａ画面からＣ画面に簡単に遷移させることができる。なお、ａボタンの長押下とは、ａボタンが所定時間以上押下され続けた状態である。
【００２４】
次に、上記動作の第１の変形例について図４を参照して詳しく説明する。
主制御部７は、タッチパネル１２が受け付けた操作指示に基づいてＡ画面をタッチパネル１２に表示させる。主制御部７は、Ａ画面をタッチパネル１２に表示させた状態において、ａボタンが長押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＡ画面（第１の画面）をＣ画面（第２の画面）に遷移させる。その際、Ｃ画面には、図４に示すように、通常の画面遷移であるＡ画面からＢ画面への遷移と、Ｂ画面からＣ画面への遷移とが、Ａ画面マーク、Ｂ画面マーク、Ｃ画面画面マーク及び矢印によって示されている。
【００２５】
そして、Ｃ画面上に表示されているＡ画面マーク及びＢ画面マークは、操作指示を受け付けるボタンになっている。主制御部７は、Ｂ画面マークが押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＣ画面をＢ画面に遷移させる。また、主制御部７は、Ａ画面マークが押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＣ画面をＢ画面に遷移させる。すなわち、Ｂ画面マークは、Ｃ画面（第２の画面）をＢ画面（途中の画面）に遷移させる指示を受け付けるボタンであり、Ａ画面マークは、Ｃ画面をＡ画面に遷移させる指示を受け付けるボタンである。さらに、Ｂ画面には、Ａ画面からＢ画面に遷移するという流れが、Ａ画面マーク、Ｂ画面マーク及び矢印によって示されている。主制御部７は、Ａ画面マークが押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＢ画面をＡ画面に遷移させる。
【００２６】
次に、上記動作の第２の変形例について図５を参照して詳しく説明する。
主制御部７は、タッチパネル１２が受け付けた操作指示に基づいてＡ画面をタッチパネル１２に表示させる。主制御部７は、Ａ画面のａボタンの押下が開始されてからＭ秒経過すると、図５に示すようにＣ画面に遷移させるか否か確認する確認画面をタッチパネル１２に表示させる。
【００２７】
確認画面には、デフォルト設定でＯＫ、すなわちデフォルト設定のままＡ画面からＣ画面に遷移させてもよいかというメッセージが表示されるとともに、Ｃ画面（第２の画面）に遷移させないという操作指示を受け付けるいいえボタンが表示されている。主制御部７は、いいえボタンが押下されたと判定した場合には、タッチパネルに確認画面をＢ画面（途中の画面）に遷移させる。また、主制御部７は、いいえボタンが押下されずに、ａボタンの押下が開始されてからＮ秒経過すると、ａボタンが長押下されたと判定し、確認画面をＣ画面に遷移させる。
【００２８】
以上のように、本実施形態に係る複合機Ａにおいて、主制御部７が、ａボタンの長押下を受け付けると、タッチパネル１２にＡ画面をＣ画面まで経由することなく遷移させる制御手段を具備する。このように、本実施形態は、Ａ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）までＢ画面（途中の画面）を経由することなく遷移させるので、従来よりも簡単に同じ設定を設定することができる。
【００２９】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
（１）上記実施形態に係る複合機Ａは、本発明に係る操作装置を複写機に搭載させたものであるが、操作装置を搭載させる対象は、複写機及び複合機などの画像形成装置に限定されない。
例えば、操作装置を、ＡＴＭ（現金自動預けは払い機）などの画像形成装置以外に搭載するようにしてもよい。
【００３０】
（２）上記実施形態に係る複合機Ａでは、操作機能及び表示機能を兼ね備えたタッチパネルを用いて本発明に係る操作装置を実現しているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、操作機能と、表示機能が別々に備えられた機器に本発明を適用するようにしてもよい。
【００３１】
（３）上記実施形態に係る複合機Ａでは、主制御部７は、Ａ画面のａボタンが長押下された場合に、タッチパネル１２にＡ画面（第１の画面）をＣ画面（第２の画面）にＢ画面（途中の画面）を経由することなく遷移させたが、本発明はこれに限定させない。つまり、Ａ画面をＣ画面に遷移させる際に経由しない途中の画面は、１画面に限定されず、複数の画面であってもよい。
（４）上記実施形態に係る複合機Ａでは、主制御部７は、Ａ画面のａボタンが長押下された場合に、タッチパネル１２にＡ画面をＣ画面に遷移させたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、主制御部７は、Ａ画面のａボタンがダブルクリックされた場合に、Ａ画面をＣ画面に遷移させるようにしてもよい。すなわち、短押下と区別できる操作であれば、長押下以外でもよい。
【符号の説明】
【００３２】
Ａ…複合機、１…操作表示部、２…画像読取部、３…画像データ記憶部、４…画像処理部、５…用紙搬送／画像形成部、６…通信部、７…主制御部（制御手段）、１１…操作キー、１２…タッチパネル
【技術分野】
【０００１】
本発明は、操作装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
複写機及び複合機などの画像形成装置では、ユーザが、コピー機能やスキャン機能を利用する場合には、タッチパネルなどを利用して当該機能に対する各種設定値を設定し、またプリント機能を利用する場合には、クライアントコンピュータにおいてプリントに対する各種設定値を設定する。このように、画像形成装置に対する設定に関するものとして、例えば、下記特許文献１には、コピー機能等を有する画像形成装置と当該画像形成装置に接続する情報処理装置とから構成され、情報処理装置によって画像形成装置に対するコピー条件などの設定を行う画像形成システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２００７−１１０６１７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記従来技術では、同じ設定を利用してコピーなどの各種機能を何度も利用する場合に、コピーのたびにタッチパネルなどを操作してデフォルト設定値を所望の設定値に設定し直さなければならない。そのため、コピーを実行するたびに同じ手順の設定操作を繰り返さなければならないので、大変面倒であるととともに、無駄な時間を費やしてしまうことになる。
【０００５】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも簡単に同じ設定値を設定し直すことができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記目的を達成するために、本発明では、操作装置に係る第１の解決手段として、操作部と、表示部と、前記表示部に第１の画面を表示させている場合に、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に第１の画面を第２の画面に途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備するという手段を採用する。
【０００７】
本発明では、操作装置に係る第２の解決手段として、上記第１の解決手段において、前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付け、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させると、前記第２の画面上に前記第２の画面を前記途中の画面に遷移させる指示ボタンを前記表示部に表示させるという手段を採用する。
【０００８】
本発明では、操作装置に係る第３の解決手段として、上記第１または第２の解決手段において、前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付けると、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させるまでに第２の画面に遷移させるか否か確認する確認画面を表示させ、前記第２の画面に遷移させないという操作指示を前記操作部が受け付けると、前記表示部に前記第１の画面から前記途中の画面に遷移させるという手段を採用する。
【０００９】
本発明では、操作装置に係る第４の解決手段として、上記第１〜第３のいずれか１つの解決手段において、前記操作部と表示部とを兼ね備えてた操作表示部を具備するという手段を採用する。
【００１０】
また、本発明では、画像形成装置に係る第１の解決手段として、上記第１〜第３のいずれか１つの解決手段を採用する操作装置を具備し、前記操作装置により操作指示を受け付けるという手段を採用する。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、操作部と、表示部と、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に表示させている第１の画面から第２の画面まで途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備する。このように、本発明は、第１の画面から第２の画面まで途中の画面を経由することなく遷移させるので、従来よりも簡単に同じ設定を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１２】
【図１】本発明の実施形態に係る複合機Ａの機能ブロック図である。
【図２】本発明の実施形態に係る複合機Ａの動作を示すフローチャートである。
【図３】本発明の実施形態に係る複合機ＡのＡ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）に遷移する際の画面遷移を示す図である。
【図４】本発明の実施形態に係る複合機ＡのＡ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）に遷移する際の画面遷移の第１の変形例を示す図である。
【図５】本発明の実施形態に係る複合機ＡのＡ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）に遷移する際の画面遷移の第２の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１３】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る複合機（画像形成装置）Ａは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信／受信機能及び電子メール送信機能を併せ持つ。複合機Ａは、図１に示すように、操作表示部１、画像読取部２、画像データ記憶部３、画像処理部４、用紙搬送／画像形成部５、通信部６及び主制御部（制御手段）７を備える。
【００１４】
操作表示部１は、操作キー１１及びタッチパネル１２を備えており、ユーザと複合機Ａとを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。操作表示部１は、押下された操作キー１１またはタッチパネル１２に表示された操作ボタンの操作指示を主制御部７に出力するとともに、主制御部７の制御信号に基づいてタッチパネルに種々の画面を表示する。
【００１５】
画像読取部２は、主制御部７から入力される制御信号に基づいてＤＰ（Document Processor：自動原稿送り装置）により自動給紙される原稿またはプラテンガラス上に載置された原稿の画像（原稿画像）をラインセンサで読み取って原稿画像データに変換し、この原稿画像データを画像データ記憶部３に出力する。
【００１６】
画像データ記憶部３は、半導体メモリまたはハードディスク装置などであり、主制御部７から入力される制御信号に基づいて原稿画像データ、プリント画像データ及びファクシミリ画像データ（通信部６が外部から受信）を記憶し、これら画像データを読み出して画像処理部４に出力する。
【００１７】
画像処理部４は、主制御部７から入力される制御信号に基づいて、画像データ記憶部３から入力される画像データに対して各種画像処理（例えば、拡大縮小コピーに対応した画像処理）を施すとともに、画像データを画像形成形式の画像データに変換して用紙搬送／画像形成部５に出力する。画像読取部２がカラー原稿を読み取った場合、画像データ記憶部３から画像処理部４に入力される画像データは光の三原色に対応したＲＧＢ画像データ（カラー画像データ）となるが、画像処理部４は、このようなＲＧＢ画像データを画像形成形式に対応した画像データ、例えばＹＭＣＫ画像データ、つまりＹ（イエロー）、Ｍ（マゼンダ）、Ｃ（シアン）及びＫ（ブラック）を基準色とする画像データに変換して用紙搬送／画像形成部５に出力する。
【００１８】
用紙搬送／画像形成部５は、プリントエンジン（感光ドラム、帯電器、現像装置及び定着ローラなど）、給紙ローラ及び排紙ローラなどを備える。用紙搬送／画像形成部５は、主制御部７の制御信号に基づいて給紙カセット（図示略）から記録用紙を給紙ローラで搬送し、画像処理部４から入力された画像データに基づく画像を記録用紙に転写するとともに定着させ、当該記録用紙を排紙ローラにより排紙トレイ（図示略）に排出する。
【００１９】
通信部６は、主制御部７の制御信号に基づいて電話回線を介して外部の複合機あるいはファクシミリ装置、またローカルエリアネットワークを介してクライアントコンピュータなどと通信を行うものである。すなわち、この通信部６は、イーサネット（登録商標）などのＬＡＮ規格に準拠した通信機能と、Ｇ３などのファクシミリ規格に準拠した通信機能とを兼ね備えたものである。通信部６は、例えば、電子メールの送信またはファクシミリの送受信を行うことができる。
【００２０】
主制御部７は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）並びに上記操作表示部１、画像読取部２、画像データ記憶部３、画像処理部４、用紙搬送／画像形成部５及び通信部６と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ＲＯＭに記憶された制御プログラム及び上記操作表示部１から入力される操作指示に基づいて、複合機Ａの全体動作を制御する。なお、ＲＯＭに記憶されている制御プログラムには、画面制御プログラムが含まれており、主制御部７は、この画面制御プログラムに基づいて画面制御を実行する。なお、主制御部７が実行する処理の詳細については、以下に複合機Ａの動作として説明する。
【００２１】
次に、上記のように構成された本実施形態に係る複合機Ａの動作について図２を参照して詳しく説明する。
まず、複合機Ａにより原稿をコピーしようとするユーザは、画像読取部２に原稿をセットし、操作表示部１のタッチパネル１２を操作してコピー機能における各種設定を設定する。
【００２２】
例えば、主制御部７は、タッチパネル１２が受け付けた操作指示に基づいて図３（ａ）及び（ｂ）に示すＡ画面（第１の画面）をタッチパネル１２に表示させる（ステップＳ１）。主制御部７は、ステップＳ１の後に、Ａ画面のａボタンが押下されたか否か判定する（ステップＳ２）。主制御部７は、ステップＳ２においてａボタンが短押下されたと判定した場合には、図３（ａ）に示すように、タッチパネル１２にＡ画面をＢ画面に遷移させる（ステップＳ３）。そして、主制御部７は、ステップＳ３の後に、Ｂ画面のｂボタンが短押下されると、図３（ａ）に示すように、タッチパネル１２にＢ画面をＣ画面に遷移させる。
【００２３】
主制御部７は、ステップＳ２においてＡ画面のａボタンが長押下（所定操作指示）されたと判定した場合には、図３（ｂ）に示すように、タッチパネル１２にＡ画面（第１の画面）をＣ画面（第２の画面）にＢ画面（途中の画面）を経由することなく遷移させる（ステップＳ４）。このようにすることにより、Ａ画面からＣ画面に簡単に遷移させることができる。なお、ａボタンの長押下とは、ａボタンが所定時間以上押下され続けた状態である。
【００２４】
次に、上記動作の第１の変形例について図４を参照して詳しく説明する。
主制御部７は、タッチパネル１２が受け付けた操作指示に基づいてＡ画面をタッチパネル１２に表示させる。主制御部７は、Ａ画面をタッチパネル１２に表示させた状態において、ａボタンが長押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＡ画面（第１の画面）をＣ画面（第２の画面）に遷移させる。その際、Ｃ画面には、図４に示すように、通常の画面遷移であるＡ画面からＢ画面への遷移と、Ｂ画面からＣ画面への遷移とが、Ａ画面マーク、Ｂ画面マーク、Ｃ画面画面マーク及び矢印によって示されている。
【００２５】
そして、Ｃ画面上に表示されているＡ画面マーク及びＢ画面マークは、操作指示を受け付けるボタンになっている。主制御部７は、Ｂ画面マークが押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＣ画面をＢ画面に遷移させる。また、主制御部７は、Ａ画面マークが押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＣ画面をＢ画面に遷移させる。すなわち、Ｂ画面マークは、Ｃ画面（第２の画面）をＢ画面（途中の画面）に遷移させる指示を受け付けるボタンであり、Ａ画面マークは、Ｃ画面をＡ画面に遷移させる指示を受け付けるボタンである。さらに、Ｂ画面には、Ａ画面からＢ画面に遷移するという流れが、Ａ画面マーク、Ｂ画面マーク及び矢印によって示されている。主制御部７は、Ａ画面マークが押下されたと判定した場合には、タッチパネル１２にＢ画面をＡ画面に遷移させる。
【００２６】
次に、上記動作の第２の変形例について図５を参照して詳しく説明する。
主制御部７は、タッチパネル１２が受け付けた操作指示に基づいてＡ画面をタッチパネル１２に表示させる。主制御部７は、Ａ画面のａボタンの押下が開始されてからＭ秒経過すると、図５に示すようにＣ画面に遷移させるか否か確認する確認画面をタッチパネル１２に表示させる。
【００２７】
確認画面には、デフォルト設定でＯＫ、すなわちデフォルト設定のままＡ画面からＣ画面に遷移させてもよいかというメッセージが表示されるとともに、Ｃ画面（第２の画面）に遷移させないという操作指示を受け付けるいいえボタンが表示されている。主制御部７は、いいえボタンが押下されたと判定した場合には、タッチパネルに確認画面をＢ画面（途中の画面）に遷移させる。また、主制御部７は、いいえボタンが押下されずに、ａボタンの押下が開始されてからＮ秒経過すると、ａボタンが長押下されたと判定し、確認画面をＣ画面に遷移させる。
【００２８】
以上のように、本実施形態に係る複合機Ａにおいて、主制御部７が、ａボタンの長押下を受け付けると、タッチパネル１２にＡ画面をＣ画面まで経由することなく遷移させる制御手段を具備する。このように、本実施形態は、Ａ画面（第１の画面）からＣ画面（第２の画面）までＢ画面（途中の画面）を経由することなく遷移させるので、従来よりも簡単に同じ設定を設定することができる。
【００２９】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
（１）上記実施形態に係る複合機Ａは、本発明に係る操作装置を複写機に搭載させたものであるが、操作装置を搭載させる対象は、複写機及び複合機などの画像形成装置に限定されない。
例えば、操作装置を、ＡＴＭ（現金自動預けは払い機）などの画像形成装置以外に搭載するようにしてもよい。
【００３０】
（２）上記実施形態に係る複合機Ａでは、操作機能及び表示機能を兼ね備えたタッチパネルを用いて本発明に係る操作装置を実現しているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、操作機能と、表示機能が別々に備えられた機器に本発明を適用するようにしてもよい。
【００３１】
（３）上記実施形態に係る複合機Ａでは、主制御部７は、Ａ画面のａボタンが長押下された場合に、タッチパネル１２にＡ画面（第１の画面）をＣ画面（第２の画面）にＢ画面（途中の画面）を経由することなく遷移させたが、本発明はこれに限定させない。つまり、Ａ画面をＣ画面に遷移させる際に経由しない途中の画面は、１画面に限定されず、複数の画面であってもよい。
（４）上記実施形態に係る複合機Ａでは、主制御部７は、Ａ画面のａボタンが長押下された場合に、タッチパネル１２にＡ画面をＣ画面に遷移させたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、主制御部７は、Ａ画面のａボタンがダブルクリックされた場合に、Ａ画面をＣ画面に遷移させるようにしてもよい。すなわち、短押下と区別できる操作であれば、長押下以外でもよい。
【符号の説明】
【００３２】
Ａ…複合機、１…操作表示部、２…画像読取部、３…画像データ記憶部、４…画像処理部、５…用紙搬送／画像形成部、６…通信部、７…主制御部（制御手段）、１１…操作キー、１２…タッチパネル
【特許請求の範囲】
【請求項１】
操作部と、
表示部と、
前記表示部に第１の画面を表示させている場合に、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に第１の画面を第２の画面に途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備することを特徴とする操作装置。
【請求項２】
前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付け、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させると、前記第２の画面上に前記第２の画面を前記途中の画面に遷移させる指示ボタンを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項１に記載の操作装置。
【請求項３】
前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付けると、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させるまでに第２の画面に遷移させるか否か確認する確認画面を表示させ、前記第２の画面に遷移させないという操作指示を前記操作部が受け付けると、前記表示部に前記第１の画面から前記途中の画面に遷移させることを特徴とする請求項１または２に記載の操作装置。
【請求項４】
前記操作部と前記表示部とを兼ね備えてた操作表示部を具備することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の操作装置。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれか一項に記載の操作装置を具備し、前記操作装置により操作指示を受け付けることを特徴とする画像形成装置。
【請求項１】
操作部と、
表示部と、
前記表示部に第１の画面を表示させている場合に、前記操作部が所定操作指示を受け付けると、前記表示部に第１の画面を第２の画面に途中の画面を経由することなく遷移させる制御手段を具備することを特徴とする操作装置。
【請求項２】
前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付け、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させると、前記第２の画面上に前記第２の画面を前記途中の画面に遷移させる指示ボタンを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項１に記載の操作装置。
【請求項３】
前記制御手段は、前記操作部が前記所定操作指示を受け付けると、前記表示部に前記第１の画面を前記第２の画面に遷移させるまでに第２の画面に遷移させるか否か確認する確認画面を表示させ、前記第２の画面に遷移させないという操作指示を前記操作部が受け付けると、前記表示部に前記第１の画面から前記途中の画面に遷移させることを特徴とする請求項１または２に記載の操作装置。
【請求項４】
前記操作部と前記表示部とを兼ね備えてた操作表示部を具備することを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の操作装置。
【請求項５】
請求項１〜４のいずれか一項に記載の操作装置を具備し、前記操作装置により操作指示を受け付けることを特徴とする画像形成装置。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１２−９９９１１（Ｐ２０１２−９９９１１Ａ）
【公開日】平成２４年５月２４日（２０１２．５．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２４３８６７（Ｐ２０１０−２４３８６７）
【出願日】平成２２年１０月２９日（２０１０．１０．２９）
【出願人】（０００００６１５０）京セラミタ株式会社 (13,173)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年５月２４日（２０１２．５．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１０月２９日（２０１０．１０．２９）
【出願人】（０００００６１５０）京セラミタ株式会社 (13,173)
【Ｆターム（参考）】
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