操作釦
【課題】2段スイッチであることをユーザに容易に認識させることができる操作釦を得る。
【解決手段】ユーザが押圧力を第2の押圧面241aに加えると、第2の押圧面241aが第1の押圧面221aと略面一となるように第2の押圧釦240aが押し下げられる。第2の押圧面241aの裏面243aから突出する第2の突出部245aは、第2のプッシュスイッチ274を押圧する。これによりカメラは測光動作等の撮影動作に必要な準備を行う。その後、ユーザは第1の押圧面221aに力を加える。このとき、第1の押圧釦220aの孔部222a側に近い端部は移動規制部材260aと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220aは揺動する。そして第1の突出部225aは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。
【解決手段】ユーザが押圧力を第2の押圧面241aに加えると、第2の押圧面241aが第1の押圧面221aと略面一となるように第2の押圧釦240aが押し下げられる。第2の押圧面241aの裏面243aから突出する第2の突出部245aは、第2のプッシュスイッチ274を押圧する。これによりカメラは測光動作等の撮影動作に必要な準備を行う。その後、ユーザは第1の押圧面221aに力を加える。このとき、第1の押圧釦220aの孔部222a側に近い端部は移動規制部材260aと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220aは揺動する。そして第1の突出部225aは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯用機器に用いられる操作釦に関する。
【背景技術】
【0002】
操作釦は例えばカメラのシャッターレリーズとして用いられる。シャッターレリーズは2段スイッチにより構成され、ユーザが1段押圧すると、カメラは測光動作といった撮影動作を準備するための動作を行う。さらにシャッターレリーズが押圧され、2段目のスイッチが押圧されるとカメラは撮影動作を行う。
【0003】
シャッターレリーズが2段階に分かれていることをユーザに認識させるため、押圧に対する反力は1段目よりも2段目の方が大きくなるように構成される(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−73843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、反力の差はわずかであり、ユーザは1段目のみを押圧する意図でシャッターレリーズを押圧しても、2段目まで押圧してしまうことがある。手袋等を着用して操作するとき、この傾向がさらに顕著となる。
【0005】
本発明はこの問題を解決するためになされたものであり、2段スイッチであることをユーザに容易に認識させることができる操作釦を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願第1の発明による操作釦は、有底筒状の孔部の開口端から底部に向けて押圧される第1の押圧釦と、孔部の内周面と側面で遊嵌する第2の押圧釦と、第1の押圧釦の端部と係合して押圧方向への端部の動きを規制する移動規制部材とを備え、第1の押圧釦は、端部を支点として揺動自在となるように設けられることを特徴とする。
【0007】
第1の押圧釦は、孔部が設けられる第1の押圧面と、第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部とを備え、第2の押圧釦は、第1の押圧面と略同じ方向に向けて設けられる第2の押圧面と、第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部とを備えることが好ましい。
【0008】
操作釦は、第1の突出部に対向して設けられる第1のスイッチと、第2の突出部に対向して設けられる第2のスイッチと、第1のスイッチ及び第2のスイッチが固定される支持体と、第1の押圧釦と支持体との間に設けられ第1の押圧釦を支持体から離間させるように支持する第1の弾性部材と、孔部の底部と第2の押圧釦との間に設けられ第2の押圧釦を孔部の底部から離間させるように支持する第2の弾性部材とをさらに備えるものであればなお良い。
【0009】
そして、第1の弾性部材の弾性係数は第2の弾性部材の弾性係数よりも大きいことが望ましい。
【0010】
操作釦は、第1の押圧面の裏面と、第1の突出部と、第2の押圧面の裏面と、第2の突出部とを覆うように設けられる第3の弾性部材をさらに備えても良い。
【0011】
第1の押圧面の揺動端には段部が形成され、操作釦は段部と係合する押圧防止部材をさらに備え、押圧防止部材は第1の押圧釦が第2の押圧釦よりも先に押圧されることを防止するものでも良い。
【0012】
操作釦において、第1の押圧釦は第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部を備え、第2の押圧釦は第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部を備え、第2の軸が第2の押圧面の裏面から突出する長さは、第1の軸が第1の押圧面の裏面から突出する長さよりも長いことが望ましい。
【0013】
本願第2の発明による操作釦は、第1の摺動面及び第1の押圧面により形成される第1の段部を有する第1の押圧釦と、第1の摺動面と摺動自在に係合する第2の摺動面と、第1の押圧面により押圧されうるように設けられる第2の押圧面とにより形成される第2の段部を有する第2の押圧釦と、第1の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第1の弾性部材と、第2の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第2の弾性部材とを備え、第1の摺動面と第2の摺動面が摺動して第2の押圧面が第1の押圧面により押圧されることにより、第2の押圧釦は押圧方向に移動することを特徴とする。
【0014】
本願第3の発明によるカメラは操作釦を備えることが好ましい。
【0015】
本願第4の発明による防水カメラは、第1の押圧面の裏面と、第1の突出部と、第2の押圧面の裏面と、第2の突出部とを覆うように設けられる第3の弾性部材をさらに備える操作釦を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、2段スイッチであることをユーザに容易に認識させることができる操作釦を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明における操作釦の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1から図4を用いて操作釦200aの第1実施形態について説明する。
【0019】
操作釦200aは第1及び第2の押圧釦220a、240aを有し、略長方形を成すカメラ100の頂部110に設けられる。第1及び第2の押圧釦220a、240aは、カメラ100の頂部110に設けられた設置穴112から略長方形の第1及び第2の押圧面221a、241aを露出する。第1の押圧面221aは略長方形の開口端229aを有する孔部222aを備え、孔部222aはカメラ頂部110の中央側に偏って設けられる。
【0020】
図2を用いて操作釦200aの構成について説明する。図2は押圧されていない状態の操作釦200aを示す。
【0021】
第1の押圧釦220aの孔部222aは有底筒状であって、第1の押圧釦220aの厚さに対して略1/3の深さを有する。孔部222aの底部には第1の押圧面221aの裏面223aまで貫通する嵌合穴224aが設けられる。第1の押圧面221aの裏面223aにおいて、嵌合穴224aから離間した位置には第1の突出部225aが設けられる。孔部222aに近い第1の押圧釦220aの短辺の裏面223aは、カメラ100の外装部材114から孔部222aの短辺全長に渡って張り出す移動規制部材260aと係合する。これにより、第1の押圧釦220aは、孔部222a側短辺のカメラ内部方向への動きが規制され、この短辺周りに揺動する。
【0022】
第2の押圧釦240aは第2の押圧面241aの裏面243aからカメラ100の内部側に伸びる第2の突出部245aを備える。第2の押圧面241aの裏面243aには、第2の弾性部材である第2の圧縮バネ250aと係合するための凹部が形成される。第2の圧縮バネ250aは第2の突出部245aと同軸に設けられ、凹部と孔部222aの底部と係合する。
【0023】
第2の突出部245aは先端が第1の押圧面221aの裏面223aから突出し、先端から一定の距離を置いた部位に抜け止めクリップ246aが取り付けられる。抜け止めクリップ246aは第1の押圧面221aの裏面223aと係合して、第2の押圧釦240aがカメラ100の外部側に抜けることを防止する。抜け止めクリップ246aが第1の押圧面221aの裏面223aと係合するとき、第2の押圧面241aの裏面243aと孔部222aの底部との距離は、第2の圧縮バネ250aの自由長よりも短い。そのため、第2の圧縮バネ250aは第2の押圧釦240aをカメラ100の外部側に向けて付勢する。付勢された第2の押圧釦240aは、第2の押圧面241aを第1の押圧面221aから突出する。
【0024】
第1及び第2の突出部225a、245aに対向して第1及び第2のプッシュスイッチ272、274が設けられる。第1及び第2のプッシュスイッチ272、274は支持体276に固定される。
【0025】
第1の押圧面221aの裏面223aと支持体276との間であって、第1の押圧釦220aの揺動端側には第1の弾性部材である第1の圧縮バネ230aが設けられる。第1の圧縮バネ230aは、第1の押圧釦220aがカメラ100の内部へ落下することを防止すると共に、第1の押圧面221aがカメラ100の頂面110と略面一となるように第1の押圧釦220aを保持する。第1の圧縮バネ230aは、ユーザが第1の押圧釦220aを押圧したとき、反力を与える。第1の圧縮バネ230aのばね定数は第2の圧縮バネ250aよりも大きく、第2の押圧釦240aの押圧で、第1の押圧釦220aは動かない。
【0026】
図3から4を用いて操作釦200aの動作について説明する。図3は、第2の押圧釦240aが押圧されたときの状態を示す。
【0027】
ユーザが押圧力F1を第2の押圧面241aに加えると、第2の押圧面241aが第1の押圧面221aと略面一となるように第2の押圧釦240aが押し下げられる。第2の押圧面241aの裏面243aから突出する第2の突出部245aは、第2のプッシュスイッチ274を押圧する。これにより、カメラ100の制御を行うDSPに信号が送信され、カメラ100は測光動作等の撮影動作に先立って行われる動作、すなわち撮影準備動作を行う。
【0028】
図4は、第1の押圧釦220aが押圧されたときの状態を示す。
【0029】
第2の押圧釦240aを押圧した後、ユーザは第1の押圧面221aに力F2を加える。このとき、第1の押圧釦220aの孔部222a側に近い端部は移動規制部材260aと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220aは揺動する。そして、第1の突出部225aは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。
【0030】
第1の押圧面221aは第2の押圧面241aよりもカメラ頂部110の長辺方向外側に設けられる。そのため、ユーザは第2の押圧釦240aを押圧した指の位置を変えることなく第1の押圧面221aに力を加えることが可能となる。すなわち、カメラを保持した状態で、例えば人差し指を曲げて指の先端で第2の押圧釦240aを押圧して撮影準備動作を実行させた後、それに続いて指の腹で第1の押圧釦220aを押圧して撮影動作を実行させることができる。
【0031】
本実施形態によれば、撮影準備動作を行う釦と撮影動作を行う釦を別に設けることにより、ユーザが誤って撮影してしまうことを防止できる。
【0032】
図5から7を用いて第2の実施形態による操作釦200bについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0033】
図5は押圧されていない状態の操作釦200bを示す。
【0034】
カメラ100の外装部材114におけるカメラ内部側には保持部材280bが設けられる。保持部材280bと外装部材114との間には第1の押圧釦220bの全周を取り巻く保持スリット282bが設けられる。
【0035】
保持スリット282bには板状の第3の弾性部材290bが保持される。第3の弾性部材290bの端部にはフランジ291bが設けられ、フランジ291bは保持スリット282bの全周と係合して、カメラ100の外部から設置穴112を塞ぐ。第3の弾性部材290bには第1及び第2の突出部225b、245bとそれぞれ嵌合する第1及び第2の凹部292b、293bが設けられる。第3の弾性部材290bは、第1の押圧釦220bがカメラ100の内部へ落下することを防止すると共に、第1の押圧面221bがカメラ100の頂面110と略面一となるように第1の押圧釦220bを保持する。これにより、カメラ内部に水や塵芥が侵入することを防止できる。
【0036】
図6から7を用いて操作釦200bの動作について説明する。
【0037】
図6は、第2の押圧釦240bが押圧されたときの状態を示す。ユーザが押圧力F3を第2の押圧面241bに加えると、第2の押圧面241bが第1の押圧面221bと略面一となるように第2の押圧釦240bが押し下げられる。第2の押圧面241bの裏面243bから突出する第2の突出部245bは、第3の弾性部材290bを押圧し伸張させて第2のプッシュスイッチ274を押圧する。第3の弾性部材290bの弾性力は第2の弾性部材の弾性力とのバランスがとられているため、第3の弾性部材290bが第2の突出部245bにより伸張させられても、第1の押圧釦220bがカメラ内部に沈み込むことがない。
【0038】
図7は、第1の押圧釦220bが押圧されたときの状態を示す。第2の押圧釦240bを押圧した後、ユーザは第1の押圧面221bに力F4を加える。このとき、第1の押圧釦220bの孔部222b側に近い端部は移動規制部材260bと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220bは揺動する。そして、第1の突出部225bは第3の弾性部材290bを押圧し伸張させて第1のプッシュスイッチ272を押圧する。
【0039】
本実施形態によれば、第3の弾性部材290bを設けることにより、ユーザの誤撮影、及びカメラ内部に水や塵芥が侵入することを防止する。
【0040】
図8を用いて第3の実施形態による操作釦200cについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0041】
カメラ100の外装部材114は、第1の押圧面221cの一部を覆うように第1の押圧釦220cの揺動端223cに向けて張り出す張出部113cを形成する。張出部113cは、第1の押圧面221cにおける揺動端223c側の全幅に渡って設けられる。第1の押圧面221cの揺動端223cは張出部113cと係合する段部226cを有する。
【0042】
次に操作釦200cの動作について説明する。
【0043】
ユーザが操作釦200cを押圧しようとするとき、第1及び第2の押圧面221c、241cに指が置かれる。そのため、第2の押圧釦240cを押圧しようとすると第1の押圧面221cにも押圧力が加えられる。しかし、第1の押圧面221cの略半分が張出部113cによって覆われているため、ユーザは第1の押圧面221cを押圧することができない。すなわち、第2の押圧釦240cは第1の押圧釦220cよりも先に押し下げられる。
【0044】
本実施形態によれば、第1の押圧釦220cが第2の押圧釦240cよりも先に押し下げられることを防ぎ、撮影準備動作が行われる前に撮影してしまうことを防止することができる。
【0045】
図9から11を用いて第4の実施形態による操作釦200dについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0046】
本実施形態では、第2の突出部245dが第1の押圧面221dの裏面223dから突出する長さは、第1の突出部225dが裏面223dから突出する長さよりも長い。第1の押圧釦220dの支点側端部227dにおいて、第1の押圧面221dには段部228dが設けられる。移動規制部材260dは、第1の押圧釦220dの支点側端部227dに向けて開口する溝261dを有し、溝261dは支点側端部227dに対向する設置穴112の短辺全長に渡って設けられる。支点側端部227dは溝261dと遊嵌し、第1の押圧面221dに設けられる段部及びカメラ内部側の面は溝261dの内面と係合する。
【0047】
図10及び11を用いて操作釦200dの動作について説明する。
【0048】
ユーザが第2の押圧面241dを押圧せずに第1の押圧面221dを押圧力F5で押圧したとき、第1の押圧釦220dは、第1の押圧釦220dの支点側端部227dにおけるカメラ内部側の面と移動規制部材260dとの接点を支点としてカメラ内部に向けて揺動する。第2の突出部245dが第2の押圧面241dの裏面243dから突出する長さは、第1の突出部225dが第1の押圧面221dの裏面223dから突出する長さよりも長いため、第2の突出部245dは第1の突出部225dよりも先にプッシュスイッチを押圧する。
【0049】
さらにユーザが第1の押圧面221dを押圧力F6により押圧すると、操作釦200dは第2の突出部245dと第2のプッシュスイッチ274との接点を支点として揺動する。第1の押圧釦220dはさらに押し下げられて、第1の突出部225dが第1のプッシュスイッチ272を押圧する。第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。そして、この動作は、図10において示す長さA、B、C、Dが、A>B×C/Dの関係を有することにより実現される。
【0050】
これにより、第1のプッシュスイッチ272よりも先に第2のプッシュスイッチ274を押し下げることができ、撮影準備動作が行われる前に、DSPが撮影動作を実行してしまうことを防止できる。さらに、第1の押圧釦220dを押圧することのみで、撮影準備動作から撮影動作までを順番に行うことが可能となる。
【0051】
図12から14を用いて第5の実施形態による操作釦200eについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0052】
図12を用いて操作釦200eの構成について説明する。図12は押圧されていない状態の操作釦200eを示す。
【0053】
本実施形態では、第1の押圧釦220eが押圧されるとカメラ100が撮影準備動作を行い、第2の押圧釦240eが押圧されるとカメラ100が撮影動作を行うように構成される。
【0054】
第1の押圧釦220eにおける孔部222eから遠い短辺の裏面223eは、カメラ100の外装部材114から張り出す移動規制部材260eと係合する。この短辺はカメラ内部方向へ動くことを規制されるため、第1の押圧釦220eはこの短辺を支点として揺動する。そして、第2の押圧釦240eと孔部222eの底部との間には第2の弾性部材が設けられず、第2の押圧釦240eは第2の突出部245eが第2のプッシュスイッチ274と係合することにより支持される。
【0055】
第1及び第2の突出部225e、245eに対向するように支持体276に固定される第1及び第2のプッシュスイッチ272、274が設けられる。第1の押圧面221eの裏面223eと支持体276との間には第1の弾性部材である第1の圧縮バネ230eが設けられる。第1の圧縮バネ230eの働きは第1の実施形態のものと同様であるため説明を省略する。
【0056】
図13から14を用いて操作釦200eの動作について説明する。
【0057】
図13は、第1の押圧釦220eが押圧されたときの状態を示す。ユーザは第1の押圧面221eに力F7を加える。このとき、第1の押圧釦220eの孔部222e側に近い端部は移動規制部材260eと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220eは揺動する。そして、第1の突出部225eは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信する。信号を受信したDSPは測光動作といった撮影動作に必要な準備動作を行う。
【0058】
図14は、第2の押圧釦240eが押圧されたときの状態を示す。
【0059】
第1の押圧釦220eを押圧した後、ユーザが押圧力F8を第2の押圧面241eに加えると、第2の突出部245eが第2のプッシュスイッチ274を押圧する。第2のプッシュスイッチ274はDSPに信号を送信する。信号を受信したDSPは撮影動作を行う。
【0060】
第1の押圧面221eは第2の押圧面241eよりもカメラ頂部110の長辺方向外側に設けられる。操作釦200eを操作する指に近い位置に撮影準備動作を行う第1の押圧釦220eを配置することにより、ユーザが迅速に撮影準備動作を行うことができるようにし、誤って撮影することを防止する。
【0061】
図15から図18を用いて操作釦200fの第6実施形態について説明する。
【0062】
操作釦200fは第1及び第2のスライド釦220f、240fを有し、略長方形を成すカメラ100の頂部110に設けられる。カメラ100の頂部110には第1及び第2のスライド釦220f、240fを配置するため、略長方形に開口する設置穴112が設けられる。第1及び第2のスライド釦220f、240fは設置穴112の長手方向に離間しながら並べて設けられる。第1のスライド釦220fは第2のスライド釦240fの方向に向けて押圧可能に設けられる。第2のスライド釦240fは、第1のスライド釦220fの押圧方向へ移動可能であるように、そして第1のスライド釦220fにより押圧されるように設けられる。
【0063】
図16を用いて操作釦200fの構成について説明する。図16は押圧されていない状態の操作釦200fを示す。
【0064】
第1のスライド釦220fは、カメラ100の外装部材114のカメラ内部側に設けられる板状をなす第1の基部221fと、設置穴112長手方向において第1の基部221fの略中央に取り付けられる第1の押圧突起222fとから成る。第1の押圧突起222fは第1の基部221fから直角にカメラ外部に向けて延び、設置穴112から突き出る。
【0065】
第1の基部221fのカメラ内部側の面からは、カメラ内部に向けて第1の突出部225fが設けられる。第1の突出部225fの先端は押圧方向にわずかに曲げられL字状の断面形状を成す。
【0066】
第2のスライド釦240fは、カメラ100の外装部材114の下に設けられる第2の基部241fと、第2の基部241fに取り付けられて設置穴112から突出する第2の押圧突起242fとから成る。第2の押圧突起242fは、押圧方向へなだらかにカメラ100の外装から盛り上がるスロープを有する。スロープは、第1の押圧突起222fよりもわずかに低い高さまで盛り上がり、最も盛り上がった部位は平面を形成する。
【0067】
第2の基部241fのカメラ内部側の面からは、カメラ内部に向けて第2の突出部245fが設けられる。第2の突出部245fの先端は押圧方向にわずかに曲げられL字状の断面形状を成す。第2の押圧突起242fのカメラ内部側の面は、第1の基部221fにおけるカメラ外部側の面と摺動可能に接触する。
【0068】
設置穴112の短辺におけるカメラ内部側の面には、第1及び第2の基部221f、241fと係合する第1及び第2の係合部115f、116fが設けられる。第1の基部221fの設置穴112短辺側かつカメラ外部側に位置する面は第1の係合部115fと係合し、第2の基部241fの設置穴112短辺側かつカメラ外部側に位置する面は第2の係合部116fと係合する。
【0069】
第1及び第2の突出部225f、245fの先端に対向して第1及び第2のプッシュスイッチ272、274が設けられる。第1及び第2のプッシュスイッチ272、274は支持体276に固定される。第1及び第2の基部241fにおけるカメラ内部側の面には第1及び第2の弾性部材である第1及び第2の引張バネ230f、250fが設けられる。第1及び第2の引張バネ230f、250fはカメラ100の筐体に固定され、押圧方向と反対方向に第1及び第2のスライド釦220f、240fを付勢する。
【0070】
図17から18を用いて操作釦200fの動作について説明する。
【0071】
図17は、第2のスライド釦240fが押圧されたときの状態を示す。ユーザが押圧力F9を第2の押圧突起242fに加えると、第2の押圧突起242fが第1の押圧突起222fに突き当たるまで第2のスライド釦240fがスライドする。第2の突出部245fは、第2のプッシュスイッチ274を押圧する。これにより、カメラ100の制御を行うDSPに信号が送信され、カメラ100は測光動作といった撮影動作に必要な準備を行う。
【0072】
図18は、第1のスライド釦220fが押圧されたときの状態を示す。第2のスライド釦240fが第1のスライド釦220fまでスライドした後、ユーザは第2の押圧突起242fにさらに力F10を加える。これにより、第1のスライド釦220fは第2の押圧突起242fに押圧されて押圧方向にスライドする。このとき、力F10に対して第1及び第2の引張バネ230f、250fが対抗する。そのため、力F10は力F9よりも大きくなければならない。
【0073】
これにより、ユーザは操作釦200fの1段目と2段目の抗力の違いを明らかに認識することができ、誤って2段目まで押圧し撮影することを防止することができる。
【0074】
そして、第1のスライド釦220fから突き出る第1の突出部225fは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。
【0075】
本実施形態によれば、撮影準備動作を行う釦と撮影動作を行う釦を別に設けることにより、ユーザが誤って撮影してしまうことを防止できる。
【0076】
なお、第1及び第2の弾性部材は弦巻バネでなくても良く、リーフバネやゴム等の反力を確保しうるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】第1の実施形態による操作釦を用いたカメラの平面図である。
【図2】図1のII−II断面における操作釦の断面図である。
【図3】第2の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図4】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図5】第2の実施形態による操作釦の断面図である。
【図6】第2の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図7】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図8】第3の実施形態による操作釦の断面図である。
【図9】第4の実施形態による操作釦の断面図である。
【図10】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図11】第1の押圧釦がさらに押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図12】第5の実施形態による操作釦の断面図である。
【図13】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図14】第2の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図15】第6の実施形態による操作釦を用いたカメラの平面図である。
【図16】図15のXVI−XVI断面における操作釦の断面図である。
【図17】第2のスライド釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図18】第1のスライド釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【符号の説明】
【0078】
100 カメラ
200a 操作釦
220a 第1の押圧釦
240a 第2の押圧釦
230a 第1の圧縮バネ
250a 第2の圧縮バネ
260a 移動規制部材
272 第1のプッシュスイッチ
274 第2のプッシュスイッチ
276 支持体
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯用機器に用いられる操作釦に関する。
【背景技術】
【0002】
操作釦は例えばカメラのシャッターレリーズとして用いられる。シャッターレリーズは2段スイッチにより構成され、ユーザが1段押圧すると、カメラは測光動作といった撮影動作を準備するための動作を行う。さらにシャッターレリーズが押圧され、2段目のスイッチが押圧されるとカメラは撮影動作を行う。
【0003】
シャッターレリーズが2段階に分かれていることをユーザに認識させるため、押圧に対する反力は1段目よりも2段目の方が大きくなるように構成される(特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−73843号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、反力の差はわずかであり、ユーザは1段目のみを押圧する意図でシャッターレリーズを押圧しても、2段目まで押圧してしまうことがある。手袋等を着用して操作するとき、この傾向がさらに顕著となる。
【0005】
本発明はこの問題を解決するためになされたものであり、2段スイッチであることをユーザに容易に認識させることができる操作釦を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願第1の発明による操作釦は、有底筒状の孔部の開口端から底部に向けて押圧される第1の押圧釦と、孔部の内周面と側面で遊嵌する第2の押圧釦と、第1の押圧釦の端部と係合して押圧方向への端部の動きを規制する移動規制部材とを備え、第1の押圧釦は、端部を支点として揺動自在となるように設けられることを特徴とする。
【0007】
第1の押圧釦は、孔部が設けられる第1の押圧面と、第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部とを備え、第2の押圧釦は、第1の押圧面と略同じ方向に向けて設けられる第2の押圧面と、第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部とを備えることが好ましい。
【0008】
操作釦は、第1の突出部に対向して設けられる第1のスイッチと、第2の突出部に対向して設けられる第2のスイッチと、第1のスイッチ及び第2のスイッチが固定される支持体と、第1の押圧釦と支持体との間に設けられ第1の押圧釦を支持体から離間させるように支持する第1の弾性部材と、孔部の底部と第2の押圧釦との間に設けられ第2の押圧釦を孔部の底部から離間させるように支持する第2の弾性部材とをさらに備えるものであればなお良い。
【0009】
そして、第1の弾性部材の弾性係数は第2の弾性部材の弾性係数よりも大きいことが望ましい。
【0010】
操作釦は、第1の押圧面の裏面と、第1の突出部と、第2の押圧面の裏面と、第2の突出部とを覆うように設けられる第3の弾性部材をさらに備えても良い。
【0011】
第1の押圧面の揺動端には段部が形成され、操作釦は段部と係合する押圧防止部材をさらに備え、押圧防止部材は第1の押圧釦が第2の押圧釦よりも先に押圧されることを防止するものでも良い。
【0012】
操作釦において、第1の押圧釦は第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部を備え、第2の押圧釦は第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部を備え、第2の軸が第2の押圧面の裏面から突出する長さは、第1の軸が第1の押圧面の裏面から突出する長さよりも長いことが望ましい。
【0013】
本願第2の発明による操作釦は、第1の摺動面及び第1の押圧面により形成される第1の段部を有する第1の押圧釦と、第1の摺動面と摺動自在に係合する第2の摺動面と、第1の押圧面により押圧されうるように設けられる第2の押圧面とにより形成される第2の段部を有する第2の押圧釦と、第1の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第1の弾性部材と、第2の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第2の弾性部材とを備え、第1の摺動面と第2の摺動面が摺動して第2の押圧面が第1の押圧面により押圧されることにより、第2の押圧釦は押圧方向に移動することを特徴とする。
【0014】
本願第3の発明によるカメラは操作釦を備えることが好ましい。
【0015】
本願第4の発明による防水カメラは、第1の押圧面の裏面と、第1の突出部と、第2の押圧面の裏面と、第2の突出部とを覆うように設けられる第3の弾性部材をさらに備える操作釦を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、2段スイッチであることをユーザに容易に認識させることができる操作釦を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明における操作釦の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1から図4を用いて操作釦200aの第1実施形態について説明する。
【0019】
操作釦200aは第1及び第2の押圧釦220a、240aを有し、略長方形を成すカメラ100の頂部110に設けられる。第1及び第2の押圧釦220a、240aは、カメラ100の頂部110に設けられた設置穴112から略長方形の第1及び第2の押圧面221a、241aを露出する。第1の押圧面221aは略長方形の開口端229aを有する孔部222aを備え、孔部222aはカメラ頂部110の中央側に偏って設けられる。
【0020】
図2を用いて操作釦200aの構成について説明する。図2は押圧されていない状態の操作釦200aを示す。
【0021】
第1の押圧釦220aの孔部222aは有底筒状であって、第1の押圧釦220aの厚さに対して略1/3の深さを有する。孔部222aの底部には第1の押圧面221aの裏面223aまで貫通する嵌合穴224aが設けられる。第1の押圧面221aの裏面223aにおいて、嵌合穴224aから離間した位置には第1の突出部225aが設けられる。孔部222aに近い第1の押圧釦220aの短辺の裏面223aは、カメラ100の外装部材114から孔部222aの短辺全長に渡って張り出す移動規制部材260aと係合する。これにより、第1の押圧釦220aは、孔部222a側短辺のカメラ内部方向への動きが規制され、この短辺周りに揺動する。
【0022】
第2の押圧釦240aは第2の押圧面241aの裏面243aからカメラ100の内部側に伸びる第2の突出部245aを備える。第2の押圧面241aの裏面243aには、第2の弾性部材である第2の圧縮バネ250aと係合するための凹部が形成される。第2の圧縮バネ250aは第2の突出部245aと同軸に設けられ、凹部と孔部222aの底部と係合する。
【0023】
第2の突出部245aは先端が第1の押圧面221aの裏面223aから突出し、先端から一定の距離を置いた部位に抜け止めクリップ246aが取り付けられる。抜け止めクリップ246aは第1の押圧面221aの裏面223aと係合して、第2の押圧釦240aがカメラ100の外部側に抜けることを防止する。抜け止めクリップ246aが第1の押圧面221aの裏面223aと係合するとき、第2の押圧面241aの裏面243aと孔部222aの底部との距離は、第2の圧縮バネ250aの自由長よりも短い。そのため、第2の圧縮バネ250aは第2の押圧釦240aをカメラ100の外部側に向けて付勢する。付勢された第2の押圧釦240aは、第2の押圧面241aを第1の押圧面221aから突出する。
【0024】
第1及び第2の突出部225a、245aに対向して第1及び第2のプッシュスイッチ272、274が設けられる。第1及び第2のプッシュスイッチ272、274は支持体276に固定される。
【0025】
第1の押圧面221aの裏面223aと支持体276との間であって、第1の押圧釦220aの揺動端側には第1の弾性部材である第1の圧縮バネ230aが設けられる。第1の圧縮バネ230aは、第1の押圧釦220aがカメラ100の内部へ落下することを防止すると共に、第1の押圧面221aがカメラ100の頂面110と略面一となるように第1の押圧釦220aを保持する。第1の圧縮バネ230aは、ユーザが第1の押圧釦220aを押圧したとき、反力を与える。第1の圧縮バネ230aのばね定数は第2の圧縮バネ250aよりも大きく、第2の押圧釦240aの押圧で、第1の押圧釦220aは動かない。
【0026】
図3から4を用いて操作釦200aの動作について説明する。図3は、第2の押圧釦240aが押圧されたときの状態を示す。
【0027】
ユーザが押圧力F1を第2の押圧面241aに加えると、第2の押圧面241aが第1の押圧面221aと略面一となるように第2の押圧釦240aが押し下げられる。第2の押圧面241aの裏面243aから突出する第2の突出部245aは、第2のプッシュスイッチ274を押圧する。これにより、カメラ100の制御を行うDSPに信号が送信され、カメラ100は測光動作等の撮影動作に先立って行われる動作、すなわち撮影準備動作を行う。
【0028】
図4は、第1の押圧釦220aが押圧されたときの状態を示す。
【0029】
第2の押圧釦240aを押圧した後、ユーザは第1の押圧面221aに力F2を加える。このとき、第1の押圧釦220aの孔部222a側に近い端部は移動規制部材260aと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220aは揺動する。そして、第1の突出部225aは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。
【0030】
第1の押圧面221aは第2の押圧面241aよりもカメラ頂部110の長辺方向外側に設けられる。そのため、ユーザは第2の押圧釦240aを押圧した指の位置を変えることなく第1の押圧面221aに力を加えることが可能となる。すなわち、カメラを保持した状態で、例えば人差し指を曲げて指の先端で第2の押圧釦240aを押圧して撮影準備動作を実行させた後、それに続いて指の腹で第1の押圧釦220aを押圧して撮影動作を実行させることができる。
【0031】
本実施形態によれば、撮影準備動作を行う釦と撮影動作を行う釦を別に設けることにより、ユーザが誤って撮影してしまうことを防止できる。
【0032】
図5から7を用いて第2の実施形態による操作釦200bについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0033】
図5は押圧されていない状態の操作釦200bを示す。
【0034】
カメラ100の外装部材114におけるカメラ内部側には保持部材280bが設けられる。保持部材280bと外装部材114との間には第1の押圧釦220bの全周を取り巻く保持スリット282bが設けられる。
【0035】
保持スリット282bには板状の第3の弾性部材290bが保持される。第3の弾性部材290bの端部にはフランジ291bが設けられ、フランジ291bは保持スリット282bの全周と係合して、カメラ100の外部から設置穴112を塞ぐ。第3の弾性部材290bには第1及び第2の突出部225b、245bとそれぞれ嵌合する第1及び第2の凹部292b、293bが設けられる。第3の弾性部材290bは、第1の押圧釦220bがカメラ100の内部へ落下することを防止すると共に、第1の押圧面221bがカメラ100の頂面110と略面一となるように第1の押圧釦220bを保持する。これにより、カメラ内部に水や塵芥が侵入することを防止できる。
【0036】
図6から7を用いて操作釦200bの動作について説明する。
【0037】
図6は、第2の押圧釦240bが押圧されたときの状態を示す。ユーザが押圧力F3を第2の押圧面241bに加えると、第2の押圧面241bが第1の押圧面221bと略面一となるように第2の押圧釦240bが押し下げられる。第2の押圧面241bの裏面243bから突出する第2の突出部245bは、第3の弾性部材290bを押圧し伸張させて第2のプッシュスイッチ274を押圧する。第3の弾性部材290bの弾性力は第2の弾性部材の弾性力とのバランスがとられているため、第3の弾性部材290bが第2の突出部245bにより伸張させられても、第1の押圧釦220bがカメラ内部に沈み込むことがない。
【0038】
図7は、第1の押圧釦220bが押圧されたときの状態を示す。第2の押圧釦240bを押圧した後、ユーザは第1の押圧面221bに力F4を加える。このとき、第1の押圧釦220bの孔部222b側に近い端部は移動規制部材260bと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220bは揺動する。そして、第1の突出部225bは第3の弾性部材290bを押圧し伸張させて第1のプッシュスイッチ272を押圧する。
【0039】
本実施形態によれば、第3の弾性部材290bを設けることにより、ユーザの誤撮影、及びカメラ内部に水や塵芥が侵入することを防止する。
【0040】
図8を用いて第3の実施形態による操作釦200cについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0041】
カメラ100の外装部材114は、第1の押圧面221cの一部を覆うように第1の押圧釦220cの揺動端223cに向けて張り出す張出部113cを形成する。張出部113cは、第1の押圧面221cにおける揺動端223c側の全幅に渡って設けられる。第1の押圧面221cの揺動端223cは張出部113cと係合する段部226cを有する。
【0042】
次に操作釦200cの動作について説明する。
【0043】
ユーザが操作釦200cを押圧しようとするとき、第1及び第2の押圧面221c、241cに指が置かれる。そのため、第2の押圧釦240cを押圧しようとすると第1の押圧面221cにも押圧力が加えられる。しかし、第1の押圧面221cの略半分が張出部113cによって覆われているため、ユーザは第1の押圧面221cを押圧することができない。すなわち、第2の押圧釦240cは第1の押圧釦220cよりも先に押し下げられる。
【0044】
本実施形態によれば、第1の押圧釦220cが第2の押圧釦240cよりも先に押し下げられることを防ぎ、撮影準備動作が行われる前に撮影してしまうことを防止することができる。
【0045】
図9から11を用いて第4の実施形態による操作釦200dについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0046】
本実施形態では、第2の突出部245dが第1の押圧面221dの裏面223dから突出する長さは、第1の突出部225dが裏面223dから突出する長さよりも長い。第1の押圧釦220dの支点側端部227dにおいて、第1の押圧面221dには段部228dが設けられる。移動規制部材260dは、第1の押圧釦220dの支点側端部227dに向けて開口する溝261dを有し、溝261dは支点側端部227dに対向する設置穴112の短辺全長に渡って設けられる。支点側端部227dは溝261dと遊嵌し、第1の押圧面221dに設けられる段部及びカメラ内部側の面は溝261dの内面と係合する。
【0047】
図10及び11を用いて操作釦200dの動作について説明する。
【0048】
ユーザが第2の押圧面241dを押圧せずに第1の押圧面221dを押圧力F5で押圧したとき、第1の押圧釦220dは、第1の押圧釦220dの支点側端部227dにおけるカメラ内部側の面と移動規制部材260dとの接点を支点としてカメラ内部に向けて揺動する。第2の突出部245dが第2の押圧面241dの裏面243dから突出する長さは、第1の突出部225dが第1の押圧面221dの裏面223dから突出する長さよりも長いため、第2の突出部245dは第1の突出部225dよりも先にプッシュスイッチを押圧する。
【0049】
さらにユーザが第1の押圧面221dを押圧力F6により押圧すると、操作釦200dは第2の突出部245dと第2のプッシュスイッチ274との接点を支点として揺動する。第1の押圧釦220dはさらに押し下げられて、第1の突出部225dが第1のプッシュスイッチ272を押圧する。第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。そして、この動作は、図10において示す長さA、B、C、Dが、A>B×C/Dの関係を有することにより実現される。
【0050】
これにより、第1のプッシュスイッチ272よりも先に第2のプッシュスイッチ274を押し下げることができ、撮影準備動作が行われる前に、DSPが撮影動作を実行してしまうことを防止できる。さらに、第1の押圧釦220dを押圧することのみで、撮影準備動作から撮影動作までを順番に行うことが可能となる。
【0051】
図12から14を用いて第5の実施形態による操作釦200eについて説明する。第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0052】
図12を用いて操作釦200eの構成について説明する。図12は押圧されていない状態の操作釦200eを示す。
【0053】
本実施形態では、第1の押圧釦220eが押圧されるとカメラ100が撮影準備動作を行い、第2の押圧釦240eが押圧されるとカメラ100が撮影動作を行うように構成される。
【0054】
第1の押圧釦220eにおける孔部222eから遠い短辺の裏面223eは、カメラ100の外装部材114から張り出す移動規制部材260eと係合する。この短辺はカメラ内部方向へ動くことを規制されるため、第1の押圧釦220eはこの短辺を支点として揺動する。そして、第2の押圧釦240eと孔部222eの底部との間には第2の弾性部材が設けられず、第2の押圧釦240eは第2の突出部245eが第2のプッシュスイッチ274と係合することにより支持される。
【0055】
第1及び第2の突出部225e、245eに対向するように支持体276に固定される第1及び第2のプッシュスイッチ272、274が設けられる。第1の押圧面221eの裏面223eと支持体276との間には第1の弾性部材である第1の圧縮バネ230eが設けられる。第1の圧縮バネ230eの働きは第1の実施形態のものと同様であるため説明を省略する。
【0056】
図13から14を用いて操作釦200eの動作について説明する。
【0057】
図13は、第1の押圧釦220eが押圧されたときの状態を示す。ユーザは第1の押圧面221eに力F7を加える。このとき、第1の押圧釦220eの孔部222e側に近い端部は移動規制部材260eと係合しているため、その端部を支点として第1の押圧釦220eは揺動する。そして、第1の突出部225eは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信する。信号を受信したDSPは測光動作といった撮影動作に必要な準備動作を行う。
【0058】
図14は、第2の押圧釦240eが押圧されたときの状態を示す。
【0059】
第1の押圧釦220eを押圧した後、ユーザが押圧力F8を第2の押圧面241eに加えると、第2の突出部245eが第2のプッシュスイッチ274を押圧する。第2のプッシュスイッチ274はDSPに信号を送信する。信号を受信したDSPは撮影動作を行う。
【0060】
第1の押圧面221eは第2の押圧面241eよりもカメラ頂部110の長辺方向外側に設けられる。操作釦200eを操作する指に近い位置に撮影準備動作を行う第1の押圧釦220eを配置することにより、ユーザが迅速に撮影準備動作を行うことができるようにし、誤って撮影することを防止する。
【0061】
図15から図18を用いて操作釦200fの第6実施形態について説明する。
【0062】
操作釦200fは第1及び第2のスライド釦220f、240fを有し、略長方形を成すカメラ100の頂部110に設けられる。カメラ100の頂部110には第1及び第2のスライド釦220f、240fを配置するため、略長方形に開口する設置穴112が設けられる。第1及び第2のスライド釦220f、240fは設置穴112の長手方向に離間しながら並べて設けられる。第1のスライド釦220fは第2のスライド釦240fの方向に向けて押圧可能に設けられる。第2のスライド釦240fは、第1のスライド釦220fの押圧方向へ移動可能であるように、そして第1のスライド釦220fにより押圧されるように設けられる。
【0063】
図16を用いて操作釦200fの構成について説明する。図16は押圧されていない状態の操作釦200fを示す。
【0064】
第1のスライド釦220fは、カメラ100の外装部材114のカメラ内部側に設けられる板状をなす第1の基部221fと、設置穴112長手方向において第1の基部221fの略中央に取り付けられる第1の押圧突起222fとから成る。第1の押圧突起222fは第1の基部221fから直角にカメラ外部に向けて延び、設置穴112から突き出る。
【0065】
第1の基部221fのカメラ内部側の面からは、カメラ内部に向けて第1の突出部225fが設けられる。第1の突出部225fの先端は押圧方向にわずかに曲げられL字状の断面形状を成す。
【0066】
第2のスライド釦240fは、カメラ100の外装部材114の下に設けられる第2の基部241fと、第2の基部241fに取り付けられて設置穴112から突出する第2の押圧突起242fとから成る。第2の押圧突起242fは、押圧方向へなだらかにカメラ100の外装から盛り上がるスロープを有する。スロープは、第1の押圧突起222fよりもわずかに低い高さまで盛り上がり、最も盛り上がった部位は平面を形成する。
【0067】
第2の基部241fのカメラ内部側の面からは、カメラ内部に向けて第2の突出部245fが設けられる。第2の突出部245fの先端は押圧方向にわずかに曲げられL字状の断面形状を成す。第2の押圧突起242fのカメラ内部側の面は、第1の基部221fにおけるカメラ外部側の面と摺動可能に接触する。
【0068】
設置穴112の短辺におけるカメラ内部側の面には、第1及び第2の基部221f、241fと係合する第1及び第2の係合部115f、116fが設けられる。第1の基部221fの設置穴112短辺側かつカメラ外部側に位置する面は第1の係合部115fと係合し、第2の基部241fの設置穴112短辺側かつカメラ外部側に位置する面は第2の係合部116fと係合する。
【0069】
第1及び第2の突出部225f、245fの先端に対向して第1及び第2のプッシュスイッチ272、274が設けられる。第1及び第2のプッシュスイッチ272、274は支持体276に固定される。第1及び第2の基部241fにおけるカメラ内部側の面には第1及び第2の弾性部材である第1及び第2の引張バネ230f、250fが設けられる。第1及び第2の引張バネ230f、250fはカメラ100の筐体に固定され、押圧方向と反対方向に第1及び第2のスライド釦220f、240fを付勢する。
【0070】
図17から18を用いて操作釦200fの動作について説明する。
【0071】
図17は、第2のスライド釦240fが押圧されたときの状態を示す。ユーザが押圧力F9を第2の押圧突起242fに加えると、第2の押圧突起242fが第1の押圧突起222fに突き当たるまで第2のスライド釦240fがスライドする。第2の突出部245fは、第2のプッシュスイッチ274を押圧する。これにより、カメラ100の制御を行うDSPに信号が送信され、カメラ100は測光動作といった撮影動作に必要な準備を行う。
【0072】
図18は、第1のスライド釦220fが押圧されたときの状態を示す。第2のスライド釦240fが第1のスライド釦220fまでスライドした後、ユーザは第2の押圧突起242fにさらに力F10を加える。これにより、第1のスライド釦220fは第2の押圧突起242fに押圧されて押圧方向にスライドする。このとき、力F10に対して第1及び第2の引張バネ230f、250fが対抗する。そのため、力F10は力F9よりも大きくなければならない。
【0073】
これにより、ユーザは操作釦200fの1段目と2段目の抗力の違いを明らかに認識することができ、誤って2段目まで押圧し撮影することを防止することができる。
【0074】
そして、第1のスライド釦220fから突き出る第1の突出部225fは第1のプッシュスイッチ272を押圧する。押圧された第1のプッシュスイッチ272はDSPに信号を送信し、DSPにより制御されたカメラ100が撮影動作を行う。
【0075】
本実施形態によれば、撮影準備動作を行う釦と撮影動作を行う釦を別に設けることにより、ユーザが誤って撮影してしまうことを防止できる。
【0076】
なお、第1及び第2の弾性部材は弦巻バネでなくても良く、リーフバネやゴム等の反力を確保しうるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】第1の実施形態による操作釦を用いたカメラの平面図である。
【図2】図1のII−II断面における操作釦の断面図である。
【図3】第2の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図4】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図5】第2の実施形態による操作釦の断面図である。
【図6】第2の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図7】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図8】第3の実施形態による操作釦の断面図である。
【図9】第4の実施形態による操作釦の断面図である。
【図10】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図11】第1の押圧釦がさらに押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図12】第5の実施形態による操作釦の断面図である。
【図13】第1の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図14】第2の押圧釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図15】第6の実施形態による操作釦を用いたカメラの平面図である。
【図16】図15のXVI−XVI断面における操作釦の断面図である。
【図17】第2のスライド釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【図18】第1のスライド釦が押圧されたときの操作釦の断面図である。
【符号の説明】
【0078】
100 カメラ
200a 操作釦
220a 第1の押圧釦
240a 第2の押圧釦
230a 第1の圧縮バネ
250a 第2の圧縮バネ
260a 移動規制部材
272 第1のプッシュスイッチ
274 第2のプッシュスイッチ
276 支持体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有底筒状の孔部を有し、前記孔部の開口端から底部に向けて押圧される第1の押圧釦と、
前記孔部の内周面と側面で遊嵌する第2の押圧釦と、
前記第1の押圧釦の端部と係合して押圧方向への前記端部の動きを規制する移動規制部材とを備え、
前記第1の押圧釦は、前記端部を支点として揺動自在となるように設けられる操作釦。
【請求項2】
前記第1の押圧釦は、前記孔部が設けられる第1の押圧面と、前記第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部とを備え、
前記第2の押圧釦は、前記第1の押圧面と略同じ方向に向けて設けられる第2の押圧面と、前記第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して前記孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部とを備える請求項1に記載の操作釦。
【請求項3】
前記第1の突出部に対向して設けられる第1のスイッチと、
前記第2の突出部に対向して設けられる第2のスイッチと、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが固定される支持体と、
前記第1の押圧釦と前記支持体との間に設けられ、前記第1の押圧釦を前記支持体から離間させるように支持する第1の弾性部材と、
前記孔部の底部と前記第2の押圧釦との間に設けられ、前記第2の押圧釦を前記孔部の底部から離間させるように支持する第2の弾性部材とをさらに備える請求項2に記載の操作釦。
【請求項4】
前記第1の弾性部材の弾性係数は前記第2の弾性部材の弾性係数よりも大きい請求項3に記載の操作釦。
【請求項5】
前記第1の押圧面の裏面と、前記第1の突出部と、前記第2の押圧面の裏面と、前記第2の突出部とを覆うように設けられる第3の弾性部材をさらに備える請求項2に記載の操作釦。
【請求項6】
前記第1の押圧面の揺動端には段部が形成され、
前記段部と係合する押圧防止部材をさらに備え、
前記押圧防止部材は前記第1の押圧釦が前記第2の押圧釦よりも先に押圧されることを防止する請求項1に記載の操作釦。
【請求項7】
前記第1の押圧釦は前記第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部を備え、
前記第2の押圧釦は前記第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して前記孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部を備え、
前記第2の突出部が前記第2の押圧面の裏面から突出する長さは、前記第1の突出部が前記第1の押圧面の裏面から突出する長さよりも長い請求項1に記載の操作釦。
【請求項8】
第1の摺動面及び第1の押圧面により形成される第1の段部を有する第1の押圧釦と、
前記第1の摺動面と摺動自在に係合する第2の摺動面と、前記第1の押圧面により押圧されうるように設けられる第2の押圧面とにより形成される第2の段部を有する第2の押圧釦と、
前記第1の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第1の弾性部材と、
前記第2の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第2の弾性部材とを備え、
前記第1の摺動面と第2の摺動面が摺動して前記第2の押圧面が前記第1の押圧面により押圧されることにより、前記第2の押圧釦は押圧方向に移動する操作釦。
【請求項9】
請求項1又は8に記載の操作釦を備えるカメラ。
【請求項10】
請求項5に記載の操作釦を備える防水カメラ。
【請求項1】
有底筒状の孔部を有し、前記孔部の開口端から底部に向けて押圧される第1の押圧釦と、
前記孔部の内周面と側面で遊嵌する第2の押圧釦と、
前記第1の押圧釦の端部と係合して押圧方向への前記端部の動きを規制する移動規制部材とを備え、
前記第1の押圧釦は、前記端部を支点として揺動自在となるように設けられる操作釦。
【請求項2】
前記第1の押圧釦は、前記孔部が設けられる第1の押圧面と、前記第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部とを備え、
前記第2の押圧釦は、前記第1の押圧面と略同じ方向に向けて設けられる第2の押圧面と、前記第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して前記孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部とを備える請求項1に記載の操作釦。
【請求項3】
前記第1の突出部に対向して設けられる第1のスイッチと、
前記第2の突出部に対向して設けられる第2のスイッチと、
前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチが固定される支持体と、
前記第1の押圧釦と前記支持体との間に設けられ、前記第1の押圧釦を前記支持体から離間させるように支持する第1の弾性部材と、
前記孔部の底部と前記第2の押圧釦との間に設けられ、前記第2の押圧釦を前記孔部の底部から離間させるように支持する第2の弾性部材とをさらに備える請求項2に記載の操作釦。
【請求項4】
前記第1の弾性部材の弾性係数は前記第2の弾性部材の弾性係数よりも大きい請求項3に記載の操作釦。
【請求項5】
前記第1の押圧面の裏面と、前記第1の突出部と、前記第2の押圧面の裏面と、前記第2の突出部とを覆うように設けられる第3の弾性部材をさらに備える請求項2に記載の操作釦。
【請求項6】
前記第1の押圧面の揺動端には段部が形成され、
前記段部と係合する押圧防止部材をさらに備え、
前記押圧防止部材は前記第1の押圧釦が前記第2の押圧釦よりも先に押圧されることを防止する請求項1に記載の操作釦。
【請求項7】
前記第1の押圧釦は前記第1の押圧面の裏面から押圧方向に突出する第1の突出部を備え、
前記第2の押圧釦は前記第2の押圧面の裏面から押圧方向に突出して前記孔部の底部に設けられた嵌合穴と遊嵌する第2の突出部を備え、
前記第2の突出部が前記第2の押圧面の裏面から突出する長さは、前記第1の突出部が前記第1の押圧面の裏面から突出する長さよりも長い請求項1に記載の操作釦。
【請求項8】
第1の摺動面及び第1の押圧面により形成される第1の段部を有する第1の押圧釦と、
前記第1の摺動面と摺動自在に係合する第2の摺動面と、前記第1の押圧面により押圧されうるように設けられる第2の押圧面とにより形成される第2の段部を有する第2の押圧釦と、
前記第1の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第1の弾性部材と、
前記第2の押圧釦を押圧方向と反対方向に付勢する第2の弾性部材とを備え、
前記第1の摺動面と第2の摺動面が摺動して前記第2の押圧面が前記第1の押圧面により押圧されることにより、前記第2の押圧釦は押圧方向に移動する操作釦。
【請求項9】
請求項1又は8に記載の操作釦を備えるカメラ。
【請求項10】
請求項5に記載の操作釦を備える防水カメラ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
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【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2009−21028(P2009−21028A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180848(P2007−180848)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000113263)HOYA株式会社 (3,820)
【Fターム(参考)】
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