説明

改良されたスポッティングおよびフィルミング性能を提供する、リン酸塩非含有自動食器洗浄機用洗剤

ポリアクリレートおよびカルボキシメチルイヌリンの組み合わせを含むスポット低減システムを含むことにより改善されたスポッティングおよびフィルミング特性を与えるリン酸塩非含有自動食器洗浄機用洗剤が提供される。洗剤はまたEsperase 6.0T、およびアルカリ安定プロテアーゼの組み合わせを含む酵素システムを含む。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動食器洗浄機用洗浄組成物に関する。より詳細には非リン酸塩を含まない(つまりリン酸塩非含有)食器洗浄機用洗剤組成物に関する。食器が15グレイン以上の硬度を有する水の中で洗浄される場合さえ、本発明の組成物は改良されたスポッティングおよびフィルミング性能を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
自動食器洗浄機は、一般に食器と呼ばれるプレート、カップ、グラス、銀食器、ポット、鍋などのような、食物を提供し、調理するための汚れた食器、料理器具および他の容器を清潔にするために広く使用される。食器の構成および組成は広く、最も一般的には、光沢のある固い表面を有し、乾いた水スポットおよびフィルミングの存在はよく目立つ。乾いた水スポットおよびフィルムは美学的に魅力を減ずるので、それらの数とサイズを低減する方法と組成物が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、約15グレイン以上の硬度を有する水を使用する場合に特に有用な、リン酸塩化合物非含有の、乾燥した自動食器洗浄機用洗剤組成物に関する。有利には、本発明の組成物は、食器の表面の不適当なスポットおよびフィルムを本質的に有しない食器の好適な洗浄を提供する。用語「乾燥した」は、自由流動性粉末として配合された洗剤組成物を含むものであり、個々の粉末ピロー(pillows)は溶解性のフィルム中に包装されるか、錠剤または液体として流れ出ない他の形式で収納される。
【0004】
洗剤組成物は一般に塩基、非イオン性界面活性剤、スポット低減システムおよび酵素システムを含んでいる。塩基としては硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウムおよびクエン酸ナトリウムが挙げられ、自由流動性粉末として、錠剤、または水可溶性パウチとして配合されることができる。
【0005】
非イオンの界面活性剤は、組成物の約5重量%未満を構成し、低発泡性の特性を有する。多くの非イオン性界面活性剤は本発明で使用するのに好適である。1つの例は、脂肪族アルコールエキシレート/プロポキシレートおよびエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック重合体である。
【0006】
スポット低減システムは、ポリアクリレートおよびカルボキシメチルイヌリンの相乗性ブレンドを含んでいる。ポリアクリレートは、約500から200,000の分子量を有しているポリアクリレートナトリウムであることができ、洗剤組成物の約0.5%から2%までを構成する。カルボキシメチルイヌリンはナトリウムのようなアルカリ金属塩であることができ、約1.5から約3の平均の置換度を有することができ、洗剤組成物の約0.05%から約3%までを構成する。酵素システムとしては2つのプロテアーゼ酵素の相乗性ブレンドを含み、そのひとつはEsperase(登録商標)6.0Tである。酵素システムが向上された食物除去特性を示すことが知られた。
【0007】
漂白剤を加えることができ、アルカリ金属の過ホウ酸塩、過炭酸塩、過硫酸塩および過燐酸塩から成る群から選ばれた酸素漂白剤であることができる。好ましい漂白剤は過ホウ酸ナトリウム一水塩で、洗剤組成物の約1重量%から約10重量%までを構成する。
【0008】
以下の記載および特許請求の範囲中で使用されるパーセンテージは、特記のない限り、組成物の重量パーセントである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本発明にかかるポリアクリレートおよびカルボキシメチルイヌリンの組合わせを含むスポット低減システムにより得られた相乗作用を例証するチャートである。
【図2】図2は、Esperase 6.0Tおよびアルカリ安定プロテアーゼ(alkaline stable protease)の組合わせを含む酵素システムから得られた相乗作用を例証するチャートである。
【0010】
発明の実施の形態
本発明によれば、洗剤は機械食器洗浄機での使用に供され、リン酸塩の使用により生じることがあるガラス器の軟水腐食を著しく低減する。本発明の配合物は、高濃度のリン酸塩および塩素を含まない自動食器洗浄機用洗剤を提供する。本発明の自動食器洗浄機用洗剤は、自由流動性粉末として提供されることができ、個々の粉末ピローは溶解性のフィルム中に包装されるか、錠剤または液体として流れ出ない他の形式で収納される。
【0011】
本発明の自動食器洗浄機用洗剤は塩基、非イオンの界面活性剤、スポット低減システム、酵素システム、および任意に1以上の漂白剤、漂白剤活性剤または触媒、および香料を含む。
【0012】
塩基としては、硫酸塩、炭酸塩、クエン酸塩および珪酸塩の1つ以上を含む。塩基は組成物の約50から約95%の量で存在することができ、また組成物の約80重量%から約90重量%の量で存在することもできる。硫酸塩は硫酸ナトリウムのようなアルカリ金属硫酸塩であることができる。硫酸塩は組成物の約40から約60%の量で存在することができ、また組成物の約50重量%の量で存在することもできる。
【0013】
炭酸塩は炭酸ナトリウムのようなアルカリ金属炭酸塩であることができ、25%未満の量で存在する。炭酸塩は、組成物の約10%から約20%までの量で存在することができ、典型的には約15%で存在する。炭酸塩は、約9から12までの間にpHをコントロールすることを支援し、ミネラル硬度をコントロールすることを支援する。
【0014】
クエン酸塩はクエン酸ナトリウムのようなアルカリ金属クエン酸塩であることができ、組成物の約10%から約20%までの量で存在することができ、典型的には約15%で存在する。クエン酸塩は、ビルダーとして、および金属イオン封鎖剤として機能することができる。
【0015】
珪酸塩はアルカリ金属珪酸塩であることができ、繰り返される洗浄サイクルにおいてガラス製品のエッチングを防ぐことができる。好適な例としては、ナトリウムまたはカリウムのいずれかの珪酸塩またはメタ珪酸塩であるが、これらに制限されない。典型的には、ナトリウム珪酸塩またはナトリウムメタ珪酸塩が使用される。ナトリウム珪酸塩の例としてはNaSiO、NaSiおよびNaSiがあげられる。SiOのNaOに対する比率が0.5:1から4:1までの珪酸ナトリウムが好ましい。NaSiのようなナトリウムメタ珪酸塩は、砂(SiO)およびソーダ灰(NaCO)から通常調製される。この発明で使用される好ましいアルカリ金属珪酸塩はナトリウム珪酸塩である。これは商品名Britesil H−20として商業的に利用可能である。本発明の1つの実施態様では、アルカリ金属珪酸塩は、洗剤組成物の約5%から20%を構成し、約10%を構成することができる。
【0016】
本発明に有用な非イオン性界面活性剤は、スポッティングとフィルミングに役割を果たし、清浄化を支援し、望ましくは低発泡性の界面活性剤である。非イオン性界面活性剤は組成物の約0.1%から約10%の量で存在し、約1%から約2%の量で存在することができる。好適な非イオン性界面活性剤の非制限的な例としては、非イオン性アルコキシル化界面活性剤、特には一級アルコールに由来したエトキシル化物があげられる。そのようなエトキシル化界面活性剤は、約8から約20の炭素を有するモノヒドロキシアルコールまたはアルキルフェノールと、アルコールまたはアルキルフェノールの1モル当たり、平均で約6から約15モルのエチレンオキシドとの反応により誘導されることができる。そのような界面活性剤の例は、約16から約20の炭素原子を含む直鎖脂肪族アルコール(C16―C20アルコール)、典型的にはC18の直鎖脂肪族アルコールと、アルコールの1モル当たり平均で約6から約15モル、典型的には約7から約12モル、または約7から約9モルのエチレンオキシドと縮合されたものに由来するものである。好適な非イオン性界面活性剤の他の例としては、McCutcheonの乳化剤および洗浄剤(McCutcheon出版、2005年)、および工業用界面活性剤ハンドブック、3版(Michael Ash and Irene Ash編集,Synapse Information Resources,Inc.,2000)に記載されたものがあげられるが、これらに限定されるものではない。これらの文献の各々の全内容は参照され、本明細書の一部とされる。、
【0017】
この発明で使用するにふさわしいスポット低減システムは、ポリアクリレートとカルボキシメチルイヌリンで構成される。このシステムはポリアクリレートとカルボキシメチルイヌリンとを、約2:1から約3:1の比率で含み、ある実施態様では約2.5:1で含む。
【0018】
ポリアクリレートは公知であり、好適なポリアクリレートとしては、アクリル酸、無水マレイン酸、メタクリル酸、これらの酸のエステルまたはアクリロニトリルのポリマーおよびコポリマーがあげられるが、これらに限定されるものではない。上記の群の好適なポリマーは、ポリアクリレートナトリウムおよびポリヒドロキシアクリレートナトリウムである。さらにスポット低減システムのポリアクリレート成分として、様々なポリアクリレートの混合物を使用することも企図されている。本発明に有用なポリアクリレートは、約500から約200,000、より好ましくは約1,000から約10,000の分子量を有している。ポリアクリレートは組成物の約0.5%から約3.0%までの量で存在することができ、典型的に組成物の約1%で存在する。
【0019】
カルボキシメチルイヌリンは、カルボキシル含有フルクタンであり、カルボキシがカルボキシメチルであり、フルクタンがβ−2,1結合を有するものである。カルボキシメチルイヌリンは、典型的にはナトリウムカルボキシメチルイヌリンナトリウムのようなアルカリ金属塩として供給される。カルボキシメチルイヌリンの好適なソースはThermphos InternationalからのDequest SPE 15625である。カルボキシメチルイヌリンは、約1.5から約3の置換度を有していることができ、いくつかの実施態様では約2.5の置換度であることができる。カルボキシメチルイヌリンは比較的少量で存在し、約3%未満、典型的には約0.05%から約2.5%、また約0.1%から約2%までの量で存在することができる。
【0020】
本発明の酵素システムは好適な清浄化の結果を提供しつつ、フィルミングを最小限にする。酵素システムは、Esperase6.0Tおよびアルカリ安定プロテアーゼの組合わせを含む。任意に、酵素システムは、さらにアミラーゼ類のような1つ以上の他の酵素を含むことができる。
【0021】
Esperase6.0Tはノボインダストリーズによって販売され、6.0KNPU/gの最小酵素活性を有する。そして、bacillus subtillis(EC 3.4.21.62)に由来したサブチリシンのクラスにある。Esperase6.0Tは比較的少量で使用され、典型的には0.2重量%未満で、いくつかの実施態様では約0.01%から約0.1%の範囲で、典型的には約0.05%で存在する。
【0022】
本発明の酵素システムで使用されるアルカリ安定プロテアーゼとしては、トリプシン、キモトリプシン、ペプシン、パパイン、ブロメリン、カルボキシラーゼ、コラゲナーゼ、ケラチナーゼ、エラスターゼ、アミノペプチダーゼ、サブチリシン、およびアスペルギロペプチダーゼ(aspergillo peptidase)があげられるが、これらに限定されるものではない。酵素システムに有用なアルカリ安定プロテアーゼは、約4から約12のpH範囲において、10℃(50゜F)から93.3℃(200゜F)において活発である。多くの商用ソースから好適なタンパク分解酵素を得ることができるが、ノボインダストリーズ(コペンハーゲン、デンマーク)によって販売される、Alcalase;オランダのデルフトの、Koninklijke Gist−Brocades NVによって販売されるMaxatase;スイス、ベーゼルのSchweizerische Ferment AGによって販売されるProtease AP;およびノボインダストリーズによって販売されるEverlaseおよびSavinaseのような配合物は、本発明において好適である。アルカリ安定プロテアーゼは、約0.1%から約3%、望ましくは約0.2%から約1%で、いくつかの実施態様では約0.5%で存在する。
【0023】
酵素システムによって達成される有利な非フィルミング特性に悪影響を与えない限り、酵素システムは他の好適な酵素を含むことができる。追加される好適な酵素としては、EC 3.2.1.1およびEC 3.2.1.2のような、アルカリ安定プロテアーゼがあげられる。他の酵素は、約0.1%から約1%、典型的には約0.25%で存在することができる。
【0024】
上記のように、食器用洗剤は漂白剤、漂白剤活性剤、触媒、および芳香剤のような任意の成分を含むことができる。好適な漂白剤は酸素漂白剤である。それは有効な酸素の源を提供し、たとえばアルカリ金属の過燐酸塩、過炭酸塩、過硫酸塩および過燐酸塩、並びにアルカリ土類金属の過ホウ酸塩、過炭酸塩および過硫酸塩のような水溶性のペル化合物(percompound)を含むことができる。好適なアルカリ金属過ホウ酸塩としては、過ホウ酸カリウム塩、過ホウ酸ナトリウム4水和塩および過ホウ酸ナトリウム一水塩があげられる。本発明で使用される酸素漂白剤の例としては、過ホウ酸ナトリウム塩があげられ、特には過ホウ酸ナトリウム一水塩があげられる。本発明で使用できる、必要な酸素を供給することができる他の好適な化合物は、過酸化水素、および前記のアルカリ金属過ホウ酸塩、過硫酸塩および過炭酸塩を始めとする過酸化水素と無機化合物の付加物である。一般に、使用できる酸素の任意の有機の過酸ソースが本発明で使用するのにふさわしい。これらの酸素漂白剤と相溶性を有する混合物は、本発明での使用にふさわしい。漂白剤が存在する場合、それらは約1%から約10%、いくつかの実施態様では約3%から約7%で存在し、約5%で存在することもできる。
【0025】
酸素漂白剤活性剤が、本発明を実施する際に使用するのにふさわしい場合があることは当業者には明らかである。漂白剤活性剤または触媒は公知であり、1つの好適な漂白剤活性剤の種類はテトラアセチレンジアミンである。典型的に、漂白剤活性剤または触媒は、2%未満の量で使用され、約1%で存在することができる。
【0026】
水、芳香剤および他の非本質的な成分が、消費者に好適な製品を供給するために存在できる。生成物は、自由流動性粉末、溶解可能なフィルム中に収納された個々の粉末ピロー、錠剤、または液体として流出しない他の形式として供給されることができる。
【0027】
本発明の組成物の1つの実施態様は、表1に示される。
【0028】
【表1】

【0029】
以下の実施例は、本発明の原理を例証し、本発明を何ら制限するものではない。
【0030】
試験は本発明のポリマーシステムおよび酵素システムの影響を決定するために行なわれた。試験方法はASTM D 3556−85に基づき、若干の変更が行われた。最初に、1−5スケールを使用する代わりに1−9スケールが、精度の向上のために使用された。ASTM D 3556−85で使用される1−5スケールのように、1つは無傷のグラスを示す。その一方で9は、スポッティングの測定においてグラスが完全にスポッティングで覆われ、フィルムの測定において非常に重度のフィルムを示す。
これらのパラメータが比較されるものの間で同じである限り、この試験方法は水硬度および洗浄の回数についてラティチュード(latitude)を与える。水硬度は15グレインだった。また5サイクルが行われた。ポリアクリレート、カルボキシメチルイヌリン、および酵素を除いては、表1の組成を有する15グラムの洗剤が、1カップの1サイクル当たり使用された。ポリアクリレートおよびカルボキシメチルイヌリンは、表2に示された量で洗剤組成物に加えられた。5サイクルの完了後、ガラス器がエキスパート評価者によって評価された。これらの評価の平均値は、表2に示される。
【0031】
【表2】

【0032】
ポリアクリレートは、およそ2,500g/モルの分子量を有していた。また、カルボキシメチルイヌリンは、平均2.50の置換度を有していた。ポリアクリレートおよびカルボキシメチルイヌリンの組合わせはポリアクリレートまたはカルボキシメチルイヌリンの単独より本質的によい総合的な結果を示した。よりよく結果を例証するために、スケールは、10から各スコアを引くことにより変換された。したがって、より大きなスコアはより少ないスポッティングおよびフィルミングを意味し、より小さいスコアはより大きなスポッティングおよびフィルミングを意味する。予期された性能は、2つの個々のポリマーの結果のスコアを加えることにより計算された。結果は表3に示される。
【0033】
【表3】

【0034】
1.0%のポリアクリレート(平均分子量2,500MW)および0.4%のカルボキシメチルイヌリン(2.5の置換度)の本発明のポリマーシステムは、個々のポリマーの相加作用より優れたスポッティング性能を提供することが理解される。スポッティング性能の結果は図1中にプロットされている。
【0035】
追加の試験が酵素システムに関して行われた。Esperase6.0Tは、有効であるが、非常に高価であることが知られている。従って、別のプロテアーゼとEsperase6.0Tの組合わせが調査された。食物除去試験が、試験材料センターから購入された、3つの蛋白質タイル上の、1つの洗浄前後の反射率を測定することにより行なわれた。1カップ当たり15gの洗剤が使用され、水硬度は15グレインであった。洗剤は酵素以外は表1の組成を有し、酵素は表4に示されるように加えられた。タイルは、卵黄、卵ミルクおよびひき肉で汚された。反射率データが集められた後、3つのタイルについての平均の改良パーセントが計算された。最後に、この数は、酵素を含んでいなかった試料に対して規格化された。データは表4に示される。
【0036】
【表4】

【0037】
規格化された平均改良パーセントは、図2のチャート上にプロットされた。本発明の酵素システム(0.05%のEsperase6.0Tおよび0.5%のEverlase 12T)が、個々の酵素の相加作用より優れた効力を生むことが理解される。
【0038】
本発明は特定の実施態様に関して記載されたが、本発明は他の用途および方法をも企図することは理解されるべきである。本発明の他の実施態様は、明細書の考察から当業者には明らかである。したがって、明細書の記載は例示のためのみにあり、本発明は上に記載された具体的な実施態様には制限されていない。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.硫酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、および珪酸塩の1以上を含み、炭酸塩を組成物の約25%未満の量で含む塩基、約80%から約95%;
b.約0.1%から約10%の非イオン性界面活性剤;
c.(i)ポリアクリレートおよび(ii)カルボキシメチルイヌリン、を含み、ポリアクリレートのカルボキシメチルイヌリンに対する比率は約2:1から約3:1であるスポット低減システムを約0.55%から約4%;および
d.(i)約0.2%未満のEsperase 6.0T、および(ii)残部のアルカリ安定プロテアーゼを含む、約0.1%から約3%の酵素システム、を含む乾燥自動食器洗浄機用洗剤。
【請求項2】
約1%から約10%までの漂白剤をさらに含む、請求項1記載の洗剤。
【請求項3】
ポリアクリレートが約500から約200,000の分子量を有する、請求項1記載の洗剤。
【請求項4】
カルボキシメチルイヌリンが約0.15から約3の置換度を有する、請求項1記載の洗剤。
【請求項5】
塩基は硫酸塩、炭酸塩、クエン酸塩および珪酸塩を含み、硫酸塩は約40%から約60%の範囲で組成物中に存在し、炭酸塩は約10%から約20%の範囲で組成物中に存在し、クエン酸塩は約10%から約20%の範囲で組成物中に存在し、珪酸塩は約5%から約20%の範囲で組成物中に存在する、請求項1記載の洗剤。
【請求項6】
ポリアクリレートが約0.5%から約1.5%の範囲で組成物中に存在する、請求項3記載の洗剤。
【請求項7】
カルボキシメチルイヌリンが約1.5から約3の置換度を有するナトリウムカルボキシメチルイヌリンであり、該カルボキシメチルイヌリンは約0.05%から約2.5%の範囲で組成物中に存在する、請求項6記載の洗剤。
【請求項8】
a.約50%の硫酸塩;
b.約15%の炭酸塩;
c.約15%のクエン酸塩;
d.約10%の珪酸塩;
e.約1%から約2%の非イオン性界面活性剤;
f.(i)約1,000から約10,000の間の分子量を有するナトリウムポリアクリレートを組成物の約1%、および(ii)約2.5の置換度を有するナトリウムカルボキシメチルイヌリンを組成物の約0.1%から約2%含み、ポリアクリレートのナトリウムカルボキシメチルイヌリンに対する比率は約2:1から約3:1であるスポット低減システム;および
g.(i)約0.05%のEsperase 6.0Tおよび(ii)組成物の約0.2%から約1%のアルカリ安定プロテアーゼを含む酵素システム、を含む乾燥自動食器洗浄機用洗剤。
【請求項9】
a.硫酸塩、炭酸塩、クエン酸塩、および珪酸塩の1以上を含み、炭酸塩を組成物の約25%未満の量で含む塩基、約80%から約95%;
b.約0.1%から約10%の非イオン性界面活性剤;
c.(i)ポリアクリレートおよび(ii)カルボキシメチルイヌリン、を含み、ポリアクリレートのカルボキシメチルイヌリンに対する比率は約2:1から約3:1であるスポット低減システムを約0.55%から約4%;および
d.(i)約0.2%未満のEsperase 6.0T、および(ii)残部のアルカリ安定プロテアーゼを含む、約0.1%から約3%の酵素システム、を含む乾燥自動食器洗浄機用洗剤で、食器を処理することを含む、自動食器洗浄機中で洗浄された食器の水スポッティングを低減する方法。
【請求項10】
該組成物が15グレイン以上の硬度を有する水とさらに混合される、請求項9記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−510153(P2011−510153A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544296(P2010−544296)
【出願日】平成20年12月9日(2008.12.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/086069
【国際公開番号】WO2009/094073
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(505416588)アクセス ビジネス グループ インターナショナル エルエルシー (14)
【氏名又は名称原語表記】ACCESS BUSINESS GROUP INTERNATIONAL LLC
【Fターム(参考)】