説明

改良された生育特徴を有する木本植物および転写因子を用いてそれを作製するための方法

本発明は、バイオインフォマティクスの手段、EST配列決定からのデータおよびDNAアレイを使用して同定された候補遺伝子の大グループから、商業的表現型を有し得る遺伝子を選択するための新規で広範な分析のためのプラットフォームに関する。本発明の態様は、その野生型と比べると生育が増大しているトランスジェニック植物を作製する方法を提供する。その方法は、木部形成の異なる段階中に特異的に発現する少なくとも1個の遺伝子の遺伝子産物のレベルを植物中で変化させる工程を含む。これは、トランスジェニックの方法を用いて、または特別な交雑法によって行ってもよい。本発明の追加の態様は、本発明により遺伝子発現が調整された植物細胞または植物の子孫及び木本を提供する。他の態様は、本発明のヌクレオチド配列を含むDNA構築物およびそのDNA構築物を含む植物細胞または植物の子孫に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列、
b) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む少なくとも1個の遺伝子の遺伝子産物のレベルを植物中で変化させる工程を含む、野生型と比較して調節された生育及び/またはバイオマスを有する植物の作製方法。
【請求項2】
(i) 以下からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む発現ベクターを提供する工程:
a) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列、または
b) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、または
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、及び
d) ポリヌクレオチド配列に作動可能に連結し、標的植物におけるポリヌクレオチド配列の発現を調節する少なくとも1つの調節エレメント、
(ii) 発現ベクターを少なくとも1つの植物中に導入する工程;及び
(iii) 野生型と比較して調節された生育及び/またはバイオマスを有する少なくとも1つのトランスジェニック植物を選択する工程、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
i) 以下からなる群から選択される少なくとも1つのヌクレオチド配列を発現する植物種を選択する工程:
a) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列、
b) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
ii) i)で選択した植物種と、i)で選択したのと同一または別の植物種とを交雑させる工程、
iii) i)の下に選択された植物種と比較して、以下からなる群から選択される少なくとも1つのヌクレオチド配列の調節された発現を有する植物を選択する工程:
a) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列、
b) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
iv) iii)で得た植物を場合により1回以上戻し交配し、i)で使用した植物及び/またはiii)で得た植物のいずれかと比較して、以下からなる群から選択される少なくとも1つのヌクレオチド配列の調節された発現を有する植物を選択する工程:
a) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列、
b) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記調節された発現が、好ましくは配列番号1-13、97-115を含む、ポリペプチドまたはかかるポリペプチドのホモログをコードする遺伝子の遺伝子座において遺伝子改変を導入することによって達成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記改変が、方法のいずれかの段階において、マーカーとして配列番号1-13、97-115の1種以上を使用した、T-DNA活性化、TILLING、相同組み換え、部位特異的変異導入、または直接交配のうちの1つによって達成される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記改変が生育における収量及び/またはバイオマスの増加である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
a) 配列番号1-13、97-115から選択される配列を含むヌクレオチド配列、
b) a)のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
d) a)、b)およびc)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一の核酸配列、ならびに
e) a)、b)またはc)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、組換えDNA構築物を提供する工程を含む、請求項1、2及び4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
a)のポリペプチドの保存的に置換された変異体を含むポリペプチドをヌクレオチド配列がコードする、請求項1、2及び4から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ヌクレオチド配列がヌクレオチド配列中におけるサイレント置換を含む、請求項1、2及び4から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記サブ配列またはフラグメントが、請求項7中のa)に記載されるヌクレオチド配列の保存ドメインに少なくとも65%の配列同一性を有する、請求項1、2及び4から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ヌクレオチド配列に作動可能に連結された構成的、誘導性、または組織特異的プロモーターを組換DNA構築物がさらに含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
組換DNA構築物が、請求項7に規定のヌクレオチド配列を含む転写カセットの前に強力な構成的プロモーターをさらに含み、続いて植物の機能的イントロン、続いて逆方向性の請求項4に規定のヌクレオチド配列をさらに含む、請求項7から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
植物の再生可能細胞を前記組換えDNA構築物で形質転換し、前記形質転換細胞からトランスジェニック植物を再生させる工程をさらに含む、請求項7から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
a) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列、
b) 配列番号1-13、97-115由来のヌクレオチド配列に少なくとも60%同一のヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む少なくとも1つの遺伝子の遺伝子産物のレベルを植物において改変させることが可能なヌクレオチドを含む、野生型と比較して調節された生育及び/またはバイオマスを有する植物。
【請求項15】
a) 配列番号1-13、97-115から選択される配列を含むヌクレオチド配列、
b) a)のヌクレオチド配列の相補的ヌクレオチド配列、
c) a)またはb)のヌクレオチド配列のサブ配列またはフラグメント、
d) a)、b)およびc)における配列のいずれか1つと少なくとも60%同一の核酸配列、ならびに
e) a)、b)またはc)のヌクレオチド配列にストリンジェントな条件の下でハイブリダイズするヌクレオチド配列
からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む、組換ポリヌクレオチド(DNA構築物)を含むトランスジェニック植物。
【請求項16】
a)またはd)のポリペプチドの保存的に置換された変異体を含むポリペプチドをヌクレオチド配列がコードする、請求項15に記載のトランスジェニック植物。
【請求項17】
ヌクレオチド配列がヌクレオチド配列中におけるサイレント置換を含む、請求項15または16に記載のトランスジェニック植物。
【請求項18】
サブ配列またはフラグメントが、請求項16に規定のヌクレオチド配列の保存ドメインに少なくとも65%の配列同一性を有する、請求項15から17のいずれか一項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項19】
前記ヌクレオチド配列に作動可能に連結された構成的、誘導性、または組織特異的プロモーターを組換DNA構築物がさらに含む、請求項15から18のいずれか一項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項20】
組換DNA構築物が、請求項4に規定のヌクレオチド配列を含む転写カセットの前に強力な構成的プロモーターをさらに含み、続いて植物の機能的イントロン、続いて逆方向性の請求項16に規定のヌクレオチド配列をさらに含む、請求項14から19のいずれか一項に記載のトランスジェニック植物。
【請求項21】
請求項14から20のいずれか一項に記載のトランスジェニックであってもよい植物の植物細胞または植物の子孫。
【請求項22】
請求項14から20のいずれか一項に記載のトランスジェニックであってもよい植物により産生される木本。
【請求項23】
請求項7から10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの配列を含むDNA構築物。
【請求項24】
請求項23に記載のDNA構築物を含む植物細胞または植物の子孫。
【請求項25】
a)の配列が、配列番号1、4、6、7、9、10、101、102、104、106及び107からなる群から選択される、請求項1から24のいずれか一項に規定のヌクレオチド配列。

【図1】
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【公表番号】特表2011−507547(P2011−507547A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540614(P2010−540614)
【出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際出願番号】PCT/SE2008/051495
【国際公開番号】WO2009/084999
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(509159171)スヴェトリー・テクノロジーズ・アーベー (6)
【Fターム(参考)】