説明

放射線情報システム

【課題】 医用診断装置の選択をユーザが確実に行えるよう的確な支援を行う。
【解決手段】 制御部25は、複数のモダリティのいずれかを使用して将来に実施すべき将来検査の内容を表す将来検査情報、複数のモダリティのそれぞれを使用して過去に実施された過去検査のうちで将来検査に関係する過去検査の内容を表す過去検査情報、ならびに複数のモダリティに関する装置情報をそれぞれ取得する。制御部25は、将来検査情報および装置情報に基づいて、将来検査のための少なくとも1つの候補装置を複数のモダリティのうちから選出するとともに、将来検査情報、過去検査情報および装置情報に基づいて、将来検査での使用に関する候補装置の優先順位を判定する。制御部25は、候補装置ならびに各候補装置の優先順位を表示部22への表示によりユーザに通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機関に設置された複数の医用診断装置からの検査に使用するべきものの選択を支援する放射線情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
RIS(radiology information system)においては、医用診断装置を使用する将来の検査は、各検査の内容を表した検査予約情報をRISサーバにて保管することにより管理されている。そしてユーザがRIS端末を用いて上記の検査予約情報を参照し、各検査に使用可能な医用診断装置をその検査のために選択する。選択された医用診断装置では、DICOM(digital imaging and communications in medicine)のMWM(modality worklist management)によってRISサーバから検査予約情報を取得し、この検査予約情報を検査のために利用できる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、経過観察のために、同種の検査を時間をおいて複数回行うことがしばしばある。このような複数の検査は、同種の検査装置を用いて行われることが望ましい。医用診断装置の中には、過去に行った検査の条件を記憶しておき、新たな検査に際して同じ条件を自動的に設定できる機能を持つものが存在し、この機能を使用するためには新たな検査を過去の検査を行ったのと同一の医用診断装置を使用することが必要となる。
【0004】
しかしながら従来は、過去の検査の内容についてはRISにおいて管理されておらず、ユーザは過去の検査を考慮して適切に医用診断装置を選択することができなかった。
【0005】
なお、将来の検査で使用するべき医用診断装置を予約の際にユーザが指定したならば、その旨が検査予約情報に含められる。従って、このような検査予約情報によれば、医用診断装置を選択するユーザが適切に医用診断装置を選択することができる。しかしながら、予約の際にユーザが医用診断装置の適正な指定を怠ったならば、検査予約情報に基づく医用診断装置の適切な選択を確実に行うことができない。
【0006】
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、その目的とするところは、医用診断装置の選択をユーザが確実に行えるよう的確な支援を行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様による放射線情報システムは、複数の医用診断装置のいずれかを使用して将来に実施すべき将来検査の内容を表す将来検査情報を取得する第1の取得手段と、前記複数の医用診断装置のいずれかを使用して過去に実施された過去検査のうちで前記将来検査に関係する過去検査の内容を表す過去検査情報を取得する第2の取得手段と、前記複数の医用診断装置に関する装置情報を取得する第3の取得手段と、取得された前記将来検査情報および前記装置情報に基づいて、前記将来検査のための少なくとも1つの候補装置を前記複数の医用診断装置のうちから選出する選出手段と、取得された前記将来検査情報、前記過去検査情報および前記装置情報に基づいて、前記将来検査での使用に関する前記候補装置の優先順位を判定する判定手段と、前記選出手段により選出された前記候補装置ならびに前記判定手段により判定された優先順位をユーザに通知する通知手段とを備える。
【0008】
本発明の別の態様による放射線情報システムは、複数の医用診断装置のいずれかを使用して将来に実施すべき将来検査の内容を表す将来検査情報を取得する第1の取得手段と、前記複数の医用診断装置のいずれかを使用して過去に実施された過去検査のうちで前記将来検査に関係する過去検査の内容を表す過去検査情報を取得する第2の取得手段と、取得された前記過去検査情報に基づいて、前記将来検査と同患者に対する同種の過去検査がなされているか否かを判定し、該当する過去検査がなされている場合には当該過去検査で使用された医用診断装置を候補装置として選出する選出手段と、前記選出手段により選出された前記候補装置をユーザに通知する通知手段とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、医用診断装置の選択をユーザが確実に行えるよう的確な支援を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
【0011】
図1は病院内情報管理システム100の構成を示すブロック図である。
【0012】
この病院内情報管理システム100は、複数のモダリティ101、RIS(radiology information system)102、HIS(hospital information system)103およびPACS(picture archiving and communication system)104をLAN(local area network)105を介してネットワーク接続して構成される。
【0013】
モダリティ101は、被検体をスキャンして得られたデータから被検体に関する医用画像(以下、単に画像と称する)を生成する。モダリティ101としては、X線CT装置やMRI装置などの様々な種類のものを適宜に使用できる。モダリティ101は、生成した医用画像を表す医用画像データやこれに付帯する各種の情報をPACS104へと必要に応じて送信する。
【0014】
RIS102は、モダリティ101を用いて行われる検査に関する各種の管理処理を行う。RIS102は、少なくとも1つずつのRISサーバ1およびRIS端末2を含んでいる。RISサーバ1は、予約されている将来の検査の内容を表した検査予約情報を保管する。RIS端末2は、RISサーバ1により管理されている検査予約情報に基づいて予約されている将来の検査の内容をユーザに通知する。またRIS端末2は、ユーザにより選択されたモダリティ101に対して、DICOMのMWMに準じた処理を行う。
【0015】
HIS103は、病院内の各種業務を管理するための管理処理を行うコンピュータシステムである。
【0016】
PACS104は、医用画像を管理するための管理処理を行うコンピュータシステムである。
【0017】
図2はRIS端末2の構成を示すブロック図である。
【0018】
RIS端末2は、データ送受信部21、記憶部22、表示部23、操作部24および制御部25を含む。
【0019】
データ送受信部21は、LANボードを含む。データ送受信部21は、LAN4を介して各種データを送受信する。記憶部22は、制御部25が各種の処理を行うために必要とする各種のデータや当該処理により作成されたデータなどを記憶する。表示部23は、ユーザに対して提示するべき各種の情報を制御部25の制御の下に表示する。操作部24は、ユーザによりRIS端末2の各種の機能を操作するための各種の指示や情報をユーザの操作に応じて入力する。制御部25は、RIS端末2の各部を制御して、周知のRIS端末が備える各種の機能を実現する。この機能には、検査予約情報検索機能25a、過去検査情報取得機能25b、装置情報取得機能25c、候補装置選択機能25d、優先順位判定機能25e、候補リスト表示処理機能25fおよびMWM処理機能25gを含む。
【0020】
検査予約情報検索機能25aは、実施対象となる検査(以下、実施対象検査と称する)に関する検査予約情報をRISサーバ1から検索する。
【0021】
過去検査情報取得機能25bは、実施対象検査に関連する過去に実施された検査に関する情報(以下、過去検査情報と称する。)を、モダリティ101、HIS103、PACS104およびRISサーバ1の適宜から取得する。
【0022】
装置情報取得機能25cは、モダリティ101のそれぞれに関する装置情報を取得する。装置情報には、モダリティ101のそれぞれの性能を表した性能情報を含んでもよい。
【0023】
候補装置選択機能25dは、実施対象検査に関する検査予約情報、過去検査情報および装置情報に基づいて、複数のモダリティ101のうちから実施対象検査に用いるのに適する候補装置を選択する。
【0024】
優先順位判定機能25eは、候補装置が複数選択された場合に、これらの候補装置に対して優先順位を判定する。
【0025】
候補リスト表示処理機能25fは、候補装置を優先順位をユーザが認識可能なリストとして表示部22に表示させる。
【0026】
MWM処理機能25gは、候補装置のうちから実施対象検査に使用するものとして選択されたモダリティ101を使用した検査を実施可能とするようにMWMに準じた処理を行う。
【0027】
なおこのRIS端末2は、例えば汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることができる。そして制御部25が有する各機能は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行させることにより実現することができる。このときにRIS端末2は、上記のプログラムが上記のコンピュータ装置に予めインストールされて実現されても良いし、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリなどのようなリムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介して上記のプログラムを配布し、このプログラムを上記のコンピュータ装置に適宜インストールして実現されても良い。ただし、上記の各部は、その一部または全てをロジック回路などのハードウェアにより実現することも可能である。また上記の各部のそれぞれは、ハードウェアとソフトウェア制御とを組み合わせて実現することも可能である。
【0028】
次に以上のように構成されたRIS端末2の動作について説明する。
【0029】
図3はRIS端末2における制御部25の処理手順およびこの処理に関わって行われる通信のシーケンスを示す図である。
【0030】
予約済みの新たな検査を実施する必要が生じた場合、RIS端末2のユーザは操作部24を操作して患者IDなどの予め定められた情報をRIS端末2へと入力する。このときの入力情報は、操作部24から制御部25へ与えられる。
【0031】
ステップSa1において制御部25は、入力された情報をキーとして、検査予約情報リストをRISサーバ1から取得する。具体的には、制御部25は、患者IDなどのキー情報を表した検査予約情報リスト要求をRISサーバ1に対してデータ送受信部21から送信する。この検査予約情報リスト要求を受けるとRISサーバ1は、キー情報に関連する検査予約情報のリストをRISサーバ1に対して返す。そこで制御部25は、この検査予約情報リストをデータ送受信部21を介して取得する。
【0032】
ステップSa2において制御部25は、上記の取得した検査予約情報リストを表示部22に表示させる。
【0033】
ステップSa3において制御部25は、ユーザによる操作部24での操作に応じて検査予約情報リストに含まれた検査予約情報の1つを選択する。
【0034】
ステップSa4において制御部25は、選択された検査予約情報が表す内容の検査に関連する過去検査の過去検査情報とを取得する。具体的には、制御部25は、患者IDなどのキー情報を表した過去検査情報要求を問い合わせ先に対してデータ送受信部21から送信する。ここで取得するべき過去検査情報は、モダリティ101、HIS103、PACS104およびRISサーバ1のいずれでも保管され得るので、これらの各部が過去検査情報を取得するための問い合わせ先になり得る。そこで制御部25は、各問い合わせ先に対して適宜に過去検査情報要求を送信する。ただし、RISサーバ1において過去検査情報を収集、管理する場合には、RISサーバ1のみを問い合わせ先としても良い。この場合でも、全ての過去検査情報がRISサーバ1において管理される保証はないので、制御部25はRISサーバ1から必要な過去検査情報を取得することができなかった場合に、モダリティ101、HIS103およびPACS104を問い合わせ先としても良い。
【0035】
図4は検索キーと問い合わせ先との組み合わせに対して取得可能な過去検査情報の一例を示す図である。
【0036】
図4は、例えばモダリティ101に対して患者IDを検索キーとした過去検査情報要求を送信することにより、その患者IDを持つ患者に関する過去検査に使用されたモダリティ101の名称と検査実施日との情報が取得可能であることを表している。またRISサーバ1に対して患者IDおよび撮影種を検索キーとした過去検査情報要求を送信することにより、その患者IDを持つ患者に対してその撮影種の撮影を行った過去検査に使用されたモダリティ101の名称と検査実施日との情報とに加えて、その過去検査に使用されたモダリティ101の現在の混雑度の情報が取得可能であることを表している。
【0037】
モダリティ101、HIS103、PACS104およびRISサーバ1は、要求203に示された検索キーと所定の関係にある情報を有しているならば、これを過去検査情報あるいは混雑度情報としてRIS端末2へと返す。制御部25は、このように返される過去検査情報あるいは混雑度情報をデータ送受信部21を介して取得する。
【0038】
ステップSa5において制御部25は、各モダリティ101の装置情報を取得する。具体的には、制御部25は、装置情報要求を各モダリティ101に対してデータ送受信部21から送信する。この装置情報要求を受けると各モダリティ101は、自己の性能を表す装置情報をRIS端末2に対して返す。そこで制御部25は、この装置情報をデータ送受信部21を介して取得する。装置情報には、メーカ名、装置バージョン、装置名称、AEタイトル、設置場所、操作者などの情報とともに、用途、CT装置の検出器列数、アンギオ装置におけるSingle/Bipolarの別および撮影サイズなどの情報を適宜に含み得る。
【0039】
ステップSa6において制御部25は、ステップSa3にて選択した検査予約情報、ステップSa4にて取得した過去検査情報および混雑度情報、ならびにステップSa5にて取得した装置情報に基づいて、候補装置を選択するとともに、候補装置が複数選択されるならばこれらの優先順位を判定する。具体的には制御部25は、例えば図5に示すように定められた条件の優先度に従って、各条件に該当するモダリティ101を選択して行く。すなわち制御部25は、まず検査予約情報に表された検査の内容に適する用途のモダリティ101を候補装置として選択する。例えば、モダリティ101に複数のCT装置およびアンギオ装置が含まれており、これらについて図6および図7に示すような情報が取得されているとし、かつ検査予約情報に表された検査が心臓カテーテルであるならば、制御部25はAEタイトルが「E−1」および「D−1」であるモダリティ101を候補装置としてそれぞれ選択する。そして制御部25は、優先度「1」の条件に合致する候補装置が存在するか否かを、すなわち複数の候補装置のうちに同患者に対する同種の直近の検査に使用されたものが存在するか否かを過去検査情報に基づいて確認し、該当する候補装置があればそれの優先順位を最上位に定める。優先度「1」の条件に合致しない候補装置が1つだけ存在する場合には、当該候補装置の優先順位を2番目と定める。以下、ある優先度の条件により優先順位を定めることができない候補装置が複数あるうちは、それらの複数の候補装置に対して、より低い優先度の条件に基づいて優先順位を定めて行く。例えば、直近検査で使用されなかった候補装置が複数有った場合には、これら複数の候補装置のそれぞれが同患者に対する同種の過去検査で使用された頻度を比較し、より頻度が高い候補装置の優先順位をより高く定める。
【0040】
ステップSa7において制御部25は、候補装置を上記のように定めた優先順位を認識可能に表す候補装置リストを表示部22に表示させる。
【0041】
ステップSa8において制御部25は、候補装置リストに表された候補装置のうちのいずれかを指定するユーザ操作に基づいて、候補装置のうちから使用モダリティを選択する。
【0042】
ステップSa9において制御部25は、上記の選択した使用モダリティに対して、MWMトリガを送信する。このMWMトリガを受けたモダリティ101は、MWM要求をRIS端末2に対して行う。そこでステップSa10において制御部25は、MWM要求を受信する。
【0043】
ステップSa11において制御部25は、上記の受信したMWM要求に応じて、取得済みの検査予約情報などに基づいて検査情報を作成する。
【0044】
ステップSa12において制御部25は、上記の作成した検査情報を使用モダリティに対して送信する。
【0045】
使用モダリティとなっているモダリティ101は、検査情報を受信したならば、この検査情報に示された検査を自動で、またはユーザによる操作を伴って実施する。
【0046】
かくして本実施形態によれば、ユーザは、表示部22に表示された候補装置リストに基づいて、実施対象検査に使用可能なモダリティ101を認識できる。さらにユーザは候補装置リストに基づいて、実施対象検査に関連する過去検査の実施状況を考慮して定められた優先順位を認識できる。かくしてユーザは、実施対象検査に使用するモダリティ101を、過去検査の実施状況を考慮して適切に選択することが可能となる。
【0047】
さらに本実施形態によれば、ユーザがRIS端末2に対して使用モダリティを指定すれば、その使用モダリティにMWMによって検査情報を取得させることができる。この結果、使用モダリティでの検査を速やかに実施することが可能である。
【0048】
この実施形態は、次のような種々の変形実施が可能である。
【0049】
前記実施形態では、同患者に対する同種の検査が過去に行われている場合であっても、その過去検査で用いられたのとは異なるモダリティ101を使用することを許容している。これは、検査の柔軟性を高めるためには好ましいが、同患者に対する同種の検査は、常に同一のモダリティ101を使用して行うことが、正確な医用診断のためには望ましい場合もある。そこで、制御部25はステップSa6において、まず過去検査情報に基づいて同患者に対する同種の検査が過去に行われているか否かを判断し、該当する過去検査がある場合にはその検査で使用されたモダリティ101のみを候補装置として選定するようにしても良い。さらに、該当する過去検査がない場合には前記実施形態と同様にして候補装置を選定することとしても良い。このようにすれば、同患者に対する同種の検査を、過去検査があれば常に同一のモダリティ101を使用して行わせることが可能となる。
【0050】
候補装置リストには、過去検査情報、混雑度情報および装置情報に含まれた情報のうちの少なくとも1つを含めても良い。例えば混雑状況の情報を候補装置リストに含めれば、ユーザが優先順位のみではなく混雑状況を考慮して使用モダリティを選択するなどの柔軟な運用が可能となる。
【0051】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の一実施形態に係る病院内情報管理システム100の構成を示すブロック図。
【図2】図1中のRIS端末2の構成を示すブロック図。
【図3】図2中の制御部25の処理手順およびこの処理に関わって行われる通信のシーケンスを示す図。
【図4】検索キーと問い合わせ先との組み合わせに対して取得可能な過去検査情報の一例を示す図。
【図5】優先順位を判定するための条件の優先度の一例を示す図。
【図6】過去検査情報、混雑度情報および装置情報として各モダリティ(CT装置)に関して取得された情報の一例を示す図。
【図7】過去検査情報、混雑度情報および装置情報として各モダリティ(アンギオ装置)に関して取得された情報の一例を示す図。
【符号の説明】
【0053】
100…病院内情報管理システム、101…モダリティ、102…RIS(radiology information system)、103…HIS(hospital information system)、104…PACS(picture archiving and communication system)、105…LAN(local area network)、1…RISサーバ、2…RIS端末、21…データ送受信部、23…表示部、22…記憶部、24…操作部、25…制御部、25a…検査予約情報検索機能、25b…過去検査情報取得機能、25c…装置情報取得機能、25d…候補装置選択機能、25e…優先順位判定機能、25f…候補リスト表示処理機能、25g…処理機能。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医用診断装置のいずれかを使用して将来に実施すべき将来検査の内容を表す将来検査情報を取得する第1の取得手段と、
前記複数の医用診断装置のいずれかを使用して過去に実施された過去検査のうちで前記将来検査に関係する過去検査の内容を表す過去検査情報を取得する第2の取得手段と、
前記複数の医用診断装置に関する装置情報を取得する第3の取得手段と、
取得された前記将来検査情報および前記装置情報に基づいて、前記将来検査のための少なくとも1つの候補装置を前記複数の医用診断装置のうちから選出する選出手段と、
取得された前記将来検査情報、前記過去検査情報および前記装置情報に基づいて、前記将来検査での使用に関する前記候補装置の優先順位を判定する判定手段と、
前記選出手段により選出された前記候補装置ならびに前記判定手段により判定された優先順位をユーザに通知する通知手段とを具備したことを特徴とする放射線情報システム。
【請求項2】
複数の医用診断装置のいずれかを使用して将来に実施すべき将来検査の内容を表す将来検査情報を取得する第1の取得手段と、
前記複数の医用診断装置のいずれかを使用して過去に実施された過去検査のうちで前記将来検査に関係する過去検査の内容を表す過去検査情報を取得する第2の取得手段と、
取得された前記過去検査情報に基づいて、前記将来検査と同患者に対する同種の過去検査がなされているか否かを判定し、該当する過去検査がなされている場合には当該過去検査で使用された医用診断装置を候補装置として選出する選出手段と、
前記選出手段により選出された前記候補装置をユーザに通知する通知手段とを具備したことを特徴とする放射線情報システム。
【請求項3】
前記第1の取得手段は、それぞれ異なる複数の前記将来検査にそれぞれ関する複数の前記将来検査情報のうちの前記ユーザにより選択された将来検査に関する将来検査情報を取得することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線情報システム。
【請求項4】
前記通知手段は、選出された候補装置のリストを表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線情報システム。
【請求項5】
前記複数の医用診断装置に関する装置情報を取得する第3の取得手段をさらに備え、
前記選出手段は、該当する過去検査がなされていない場合には取得された前記将来検査情報および前記装置情報に基づいて前記将来検査のための少なくとも1つの候補装置を前記複数の医用診断装置のうちから選出することを特徴とする請求項2記載の放射線情報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−271862(P2009−271862A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−123934(P2008−123934)
【出願日】平成20年5月9日(2008.5.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】