説明

放置駐車違反取締りシステム

【課題】従来のシステムでは車両情報の入力は人手に頼っているため、誤読や誤入力による検知ミスを防止できない、偽造ナンバーや盗難車を検知できないという問題があった。
【解決手段】本発明の放置駐車違反取締りシステムは、警察官または駐車監視員が使用する処理端末、車載装置、放置駐車違反管理サーバおよび情報公開サーバで構成される。車載装置に車両情報と使用者情報を備え、処理端末が情報を取得して放置駐車車両情報として入力情報と合わせて違反情報を作成し、また盗難車情報と照合する。処理端末が作成した違反情報を放置駐車違反管理サーバに送信し、放置駐車違反管理サーバは限定情報を情報公開サーバに送って公開する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放置駐車違反取締り者が用いる放置駐車違反取締りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
平成18年6月1日に施行された道路交通法改正で、放置違反金制度が導入された。
【0003】
放置違反金制度の概要は以下の通りである。
一 違法駐車と認められる場合における車両であって、運転者が車両を離れて直ちに運転することができない状態にある(以下「放置車両」という)と認められたときに、運転者が反則金を納付した場合を除き、車両の使用者に対して放置違反金の納付が命じられる。
二 警察官または駐車監視員は、放置車両を確認した場合、内閣府令で定めるところにより、当該確認をした旨及び運転者が反則金を納付した場合を除き当該車両の使用者が放置違反金の納付を命ぜられることがある旨を告知する標章を当該車両の見やすい箇所に取り付ける。
三 公安委員会は、当該車両の駐車に関する状況の報告より放置車両と認めるときは、当該車両の使用者に対し、放置違反金の納付を命ずることができる。
四 公安委員会は、納付命令をしようとするときは、当該車両の使用者に対し、あらかじめ、当該納付命令の原因となる事実、弁明書の提出先及び提出期限を書面で通知し、相当の期間を指定して、当該事案について弁明を記載した書面(以下、弁明書という)及び有利な証拠を提出する機会を与えなければならない。
五 車両の使用者が放置違反金を納付しない場合、車検拒否や車両の使用者の財産差押えを行う場合がある。また、同一車両について放置駐車違反が繰り返される場合、違反が行われた日を起算日として一定期間の前歴の回数および納付命令の回数に基づき、車両の使用が制限される。
六 運転者が出頭し交通反則通告制度に基づき反則金を納付した場合は手続きが終了する。
七 警察官または駐車監視員は、処理端末を放置駐車違反の取り締まりを行う。
八 警視庁および各道府県の警察本部には放置駐車違反管理システムが導入されおり、七の処理端末からの情報をアップロードし管理を行う。
【0004】
ここで車両の使用者とは、車両を使用する権原を有し、その運行を支配・管理する者のことである。通常は自動車検査証に記載されている使用者である。車両の運転者とは、車両を運転する者のことである。車両の所有者とは、車両の所有権を有する者のことである。駐車監視員とは、警察署長の委託を受けた法人の下で、地域を巡回し、放置車両の確認や確認標章の取付けなどを行う人のことである。
【0005】
上記二に示す「駐車監視員」による放置駐車違反取締りを実現するために、特許文献1に示すようなエリア設置固定カメラ、及び移動カメラにより多角的に精度良く検知する違法駐車取締りシステムが提案されている。
【0006】
【特許文献1】特開2006−268658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来のシステムでは、違法駐車をエリア設置固定カメラ、及び移動カメラにより多角的に精度良く検知し、一方車両ナンバーや車種等の車両情報を監視員(公報中では「会員」)が所持する端末で入力し、それぞれの情報を連携し分析して警察システムに送信することで、違法駐車の取締りを実現している。しかし上記システムでは車両情報の入力は人手に頼っているため、誤読や誤入力による検知ミスを防止できない、また偽造ナンバーや盗難車両を検知できないという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解決し、車両情報の正確な取得を支援する放置駐車違反取締りシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の放置駐車違反取締りシステムでは、上記の課題を解決する為に次の構成を有する。
【0010】
本発明の放置駐車違反取締りシステムは、警察官または駐車監視員が使用する処理端末、車載装置、放置駐車違反管理サーバおよび情報公開サーバで構成される。
【0011】
上記処理端末には、後述の車載装置と通信を行い、車台番号、自動車登録番号、車両の使用者情報を取得する機能と、後述の車載装置との通信を行い、処理端末内に記録された放置駐車違反情報を送信する機能と、後述の放置駐車違反管理システムに、処理端末内に記録された放置駐車違反情報をアップロードする機能と、盗難車検知機能を備える場合は予め格納した盗難車情報を有する。
【0012】
車載装置には、車両固有の情報(車台番号等)と自動車登録番号を記録した情報と、車両の使用者情報(氏名、住所、電話番号、メールアドレス等)を記録した情報と、車両固有の情報(車台番号等)や車両の使用者情報を処理端末に送信する機能と、警察官または駐車監視員が使用する処理端末から送信された放置駐車違反情報(違反番号、違反場所、違反日時等)を車載装置内に記録する機能と、インターネット網に接続する機能と、受信した違反事実を記録すると同時に、登録されたあて先に通知する機能と、本端末内に記録された放置駐車違反情報を照会・更新する機能と、外部出力装置に、違反情報を出力する機能とを有する。
【0013】
放置駐車違反管理サーバには、上記処理端末からアップロードされた違反情報を登録する機能、前記登録された違反情報に対応つけて審査・決裁情報を取得し格納する機能、警察庁側のサーバと通信する機能、前記登録された違反情報に関する帳票を出力する機能、前記登録された違反情報に関する納付管理を行う機能、前記登録された違反情報に関するステータス管理を行う機能、情報公開システムと連携する機能とを有する。なお上記放置駐車違反管理システムは、複数台の機器で構成されていてもよい(サーバと、クライアントなど)。
【0014】
情報公開サーバには、警察庁及び各道府県の警察本部に設置される放置駐車違反管理サーバと連携する機能、利用者(主に使用者)がアクセス可能なウェブページを提供する機能、前記ウェブページで利用者が違反歴を照会する機能、前記ウェブページで納付書、納付証明書を発行する機能、外部記憶装置に違反情報を出力する機能とを有する。
【発明の効果】
【0015】
以上本発明の放置駐車違反取締りシステムによれば、警察官または駐車監視員が放置駐車違反の取締った際に、車載装置から発信される車台番号、自動車登録番号、車両の使用者情報を受信し記録することにより、違反車両情報の入力の手間や入力間違いを防ぐことが可能となる。また取得した車台番号を盗難車両情報と照合することにより、その場で盗難車両を検挙することができる。またさらに取得した自動車登録番号を、ナンバープレートを比較することで、偽造ナンバーをその場で検挙することができる。
【0016】
また本発明の放置駐車違反取締りシステムの情報公開サーバにより、車両の使用者は、自身で公開サーバにアクセスして自分の違反歴を照会することができ、納付書の再発行や納付済証明書を発行することができる。車検の際には、車両の使用者が自身で納付済み証明書を印刷し、ディーラに持参することによって、ディーラ、警察にとって未納付の納付命令がないか確認作業を減らすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の放置駐車違反取締りシステムを実施するための一形態を図を用いて説明する。
【0018】
図1は本発明の放置駐車違反取締りシステムの全体構成の一例である。本発明の放置駐車違反取締りシステムは、車両に搭載する車載装置11、警察官または駐車監視員が使用する処理端末12、放置駐車違反管理サーバ13、および情報公開サーバ14で構成される。車載装置11と処理端末12とは無線で通信し、処理端末12と放置駐車違反管理サーバ13とは専用線等の閉じたネットワーク17で接続する。放置駐車違反管理サーバ13は警察署等の管理下に設置し、警察システム15と情報を送受信する。また情報公開サーバ14も同様に警察署等の管理下に設置し、放置駐車違反管理サーバ13と情報を送受信する。また情報公開サーバ14はインターネット等の開いたネットワーク18で一般利用者端末16と接続する。
【0019】
図3は、上記車載装置11の構成の一例である。車載装置は、情報を予め登録し格納しておくROM領域41と、可変記憶領域42と、車内で情報を入力する入力装置43と、処理端末12と情報を送受する無線通信インタフェース46と、インターネット網18に接続する外部接続インタフェース44と、CPU45とを備え、必要に応じて表示装置47を備える。ROM領域41には、車両固有の情報(車台番号等)と自動車登録番号を記録した車両情報411と、氏名、住所、電話番号、メールアドレス等の車両の使用者情報412とを記録する。可変記憶領域42には、違反番号、違反場所、違反日時等の放置駐車違反情報421と、車両情報411及び使用者情報412を処理端末12に送信する送信機能422と、処理端末12から放置駐車違反情報を取得して放置駐車違反情報421として格納する格納機能423と、放置駐車違反情報421を使用者情報412に含む宛先に送信する通知機能424とを備える。また必要に応じて入力装置43から情報を入力して放置駐車違反情報を照会・更新する更新機能425、外部媒体に違反情報を出力する出力機能426を備える。
【0020】
図4は、上記処理端末12の構成の一例である。処理端末12は、メモリ51と、記憶装置52と、車載装置11と情報を送受する通信インタフェース53と、閉じたネットワーク17に接続する外部接続インタフェース54と、表示装置55と、入力装置56と、CPU57とを備える。ここで入力装置にはキーボードやボタン等の文字情報取得装置とカメラ等の撮影装置を含むこととする。また、処理端末12に取締標章出力機能を備えても良く、その場合には図示しない出力装置と標章出力機能とを備える。
【0021】
上記メモリ51には、車載装置11から車台番号、自動車登録番号を含む車両情報411と、車両の使用者情報412を取得し格納する取得機能511と、車載装置11に処理端末内に記録された放置駐車違反情報421を送信する送信機能512と、放置駐車違反管理サーバ13に閉じたネットワーク17を通じて放置駐車違反情報421を送信し登録する登録機能513とを備える。また上記放置駐車違反情報421は、警察官または駐車監視員が入力装置56から入力機能514により入力する駐車位置や画像等の情報と、上記取得機能511が取得した情報とを、作成機能515により対応付けて作成する。ここで入力機能514の機能は、既存の放置駐車違反情報を入力する端末と同等の機能であれば良いこととする。記憶装置52には、上記車両情報411、車両の使用者情報412、放置駐車違反情報421を処理が終わるまで一時格納する。また必要に応じて放置駐車違反管理サーバ13から予め盗難車情報を取得しておき、盗難車情報417として記憶装置52に格納しても良い。
【0022】
図5は、放置駐車違反管理サーバ13の構成の一例である。放置駐車違反管理サーバ13は、メモリ61と、記憶装置62と、警察システム15と情報を送受する通信インタフェース63と、情報公開サーバ14に接続する外部接続インタフェース64と、表示装置65と、入力装置66と、CPU67とを備える。またメモリ61には、上記処理端末12から送信された放置駐車違反情報421を放置駐車違反情報DB621に登録する登録機能611と、入力装置66から審査・決裁情報を取得し登録された違反情報に対応付けて放置駐車違反情報DB621に格納する決裁機能612と、情報公開システムと連携する連携機能613とを備え、必要に応じて前記決裁済みの違反情報に関する帳票(納付通知書等)を出力する出力機能614、違反情報に関する納付管理を行う納付機能615、放置駐車違反情報DB621に登録された違反情報に関するステータス管理を行う管理機能616、を備える。記憶装置62には、上記放置駐車違反情報DB621を格納する。
放置駐車違反情報DB621のデータ項目例は後述する。
【0023】
図6は、情報公開サーバ14の構成の一例である。情報公開サーバ14は、メモリ71と、記憶装置72と、放置駐車違反管理サーバ13と情報を送受する通信インタフェース73と、インターネット網18に接続する外部接続インタフェース74と、表示装置75と、入力装置76と、CPU77とを備える。またメモリ71には、放置駐車違反管理サーバ13から情報を取得し後述する放置駐車公開情報DB721に登録する登録機能711と、放置駐車公開情報DB721の情報を利用者(主に使用者)がアクセス可能なウェブページとして提供する公開機能712、ウェブページへのアクセスを管理する利用者管理機能713、前記ウェブページ上で操作でき、利用者が違反歴を照会する照会機能714、前記ウェブページ上で操作でき、納付書、納付証明書を発行する発行機能715、前記ウェブページ上で操作でき、外部記憶装置に違反情報を出力する出力機能716を備える。記憶装置72には放置駐車公開情報DB721と、ウェブページへアクセする利用者の利用者情報722を備える。放置駐車公開情報DB721のデータ項目例は後述する。
【0024】
次に図2を用いて、本発明の放置駐車違反取締りシステムにおける処理端末12と車載端末11間での処理の流れを説明する。
【0025】
警察官または駐車監視員は処理端末12を立上げて放置駐車違反情報の入力を開始する(ステップS101)。まず処理端末12の入力機能514により、違反態様を登録するにあたって必要な情報である車両と場所を含む全景画像を撮影して取得し(ステップS102)、次に入力機能514により車両のナンバープレート画像を撮影して取得し(ステップS103)、次に入力機能514により警察官または駐車監視員がキー入力した情報を違反態様情報として取得し、以上の情報を作成機能515により放置駐車違反情報421として対応付けて記憶装置52に格納する(ステップS104)。違反態様情報の取得が終了すると、取得機能511は車載装置11に情報要求送信を実施する(ステップS105)。車載装置11の送信機能422は要求を受けてROM領域41の車両情報411と使用者情報412を抽出し(ステップS120)、処理端末12に送信する(ステップS121)。処理端末12の取得機能511は車載装置11から車両情報411と使用者情報412を受信し記憶装置52に格納する(ステップS106)。次に処理端末12の作成機能515は、放置駐車違反情報421の中の車両情報と上記受信した車両情報411とを照合する(ステップS107)。双方の車両情報のナンバーが一致しない場合、即ち偽造ナンバーであった場合は、放置駐車としては扱えないので処理を終了する(ステップS110)。ナンバーが正しい場合は次に作成機能515は、盗難車情報417と上記受信した車両情報411とを照合する(ステップS108)。合致する番号があった場合、即ち盗難車に該当する場合、作成機能515は表示装置55に予め定めた警告情報を表示し(ステップS109)、放置駐車としては扱えないので処理を終了する(ステップS110)。ここで盗難車情報417は、盗難車の車両情報である車台番号、自動車登録番号を含み、他に車種や色、型式等の情報を含んでも良い。ステップ108で合致する番号が無い場合、即ち偽造ナンバーでも盗難車でも無い場合は、作成機能515は入力機能514に放置駐車としての登録情報である取締情報の入力を要請し、入力機能514から取締情報を取得すると、車両情報411と使用者情報412、及び格納済みの放置駐車違反情報421と対応付けて放置駐車違反情報421として記憶装置52に格納する(ステップS111)。次に標章出力機能が放置駐車違反情報421から標章情報を作成し、出力装置で印刷する(ステップS112)。標章印刷後、登録機能513は、放置駐車違反管理サーバ13に閉じたネットワーク17を通じて放置駐車違反情報421を送信し、送信機能512は、車載装置11に放置駐車違反情報421を送信し(ステップS113)、処理端末12は処理を終了する(ステップS114)。車載装置11は無線通信インタフェース46を通じて放置駐車違反情報421を受信し(ステップS122)、車載装置11の格納機能423は、処理端末12から放置駐車違反情報421を取得して可変記憶領域42に格納する(ステップS123)。このようにして、警察官または駐車監視員による放置駐車違反取締り情報入力と放置駐車違反管理サーバ13、車載装置11の情報登録が完了する。
【0026】
なお車載装置11が可変記憶領域42に記録した放置駐車違反情報は、外部接続インタフェース54を通して外部媒体に格納したり、利用者端末で参照することができる。
【0027】
上記ステップS113の処理後、放置駐車違反管理サーバ13は、処理端末12より受信した放置駐車違反情報421を、登録機能611によりステータス情報を追加して放置駐車違反情報DB621に格納して処理を終了する。ここで放置駐車違反情報DB621のデータ項目は、放置駐車違反情報421のデータ項目及びステータス情報、及び後述する各処理で入力する情報、例えば審査や決裁に係る情報、弁明通知日のような帳票発行履歴に係る情報、納付命令日、納付金額、納付日のような納付に係る情報、等である。放置駐車違反情報421のデータ項目例は、少なくとも車両情報411由来の車台番号等及び、自動車登録番号、使用者情報412由来の氏名、住所、電話番号、メールアドレス等、及び違反番号、違反場所、違反日時等の放置駐車違反情報と、上記処理で撮影した違反画像情報、を含み、その他に法で定める放置駐車違反取締りに必要な情報で上記ステップS111の処理で入力した情報を含むこととする。ステータス情報は、例えば違反登録済み、審査済み、弁明通知発送済み、納付命令済み、催促済み、督促済み、最終催促済み、放置違反金納付済み、反則金納付済み、その他終結、といった情報をコード化して、あるいは表記のまま格納する。
【0028】
放置駐車違反情報DB621に格納した放置駐車違反情報は、後処理として管理者が入力装置66からアクセスし、決裁機能612により審査や決裁情報を追加し、出力機能614により放置駐車違反に係る各種帳票を発行し、納付機能615により納付情報管理情報を追加して格納する。また放置駐車違反情報DB621に格納した放置駐車違反情報がこれらのどの処理段階にあるかは、管理機能616が上記ステータス情報を照合して確認することができる。管理機能616は、上記それぞれの機能と連携してステータス情報更新することで、ステータス管理を実施する。また、上記処理に当っては、必要に応じ各機能に警察庁システム15と情報を送受する機能を持たせ、連携して処理を実施する。
【0029】
放置駐車違反管理サーバ13は、上記放置駐車違反情報DB621への格納後、情報公開システムと連携する連携機能613により、記録された違反情報のうち条件を満たす情報を抽出し、情報公開サーバ14に送信する。
【0030】
情報公開サーバ14は、登録機能711により自己の放置駐車公開情報DB721に情報を登録する。ここで上記抽出条件は、例えば(1)放置駐車違反管理システムに存在し、情報公開サーバに記録されていない違反情報、(2)違反番号をキーとして比較し、放置駐車違反管理システムの更新日時>情報公開システムの更新日時となる違反情報、のようなものであり、抽出データ即ち放置駐車公開情報DB721の内容は、以下のような項目を有する。放置駐車公開情報DB721は、例えば、違反番号、違反日時、違反場所、ステータス情報、車台番号、自動車登録番号、利用者氏名(発送先氏名)、利用者住所(発送先住所)、弁明通知日、納付命令日、納付金額、納付日、更新日時、からなることとする。また情報公開サーバ14は、公開機能712により放置駐車公開情報DB721の情報をウェブページの形態に変換する。この際ウェブページには操作ボタンやメニューとして照会機能714、発行機能715、出力機能716等を持たせることとする。
【0031】
情報公開サーバ14は、放置駐車公開情報DB721の他に、ウェブページへのアクセスを管理する利用者管理機能713により、車台番号および自動車登録番号と対応付けて利用者の情報を格納する利用者情報722を作成し、記憶装置72に格納する。この登録は、利用者自らが情報公開サーバ14にアクセスして、または別途手続きにより情報を登録することとする。
【0032】
利用者が利用者端末16からネットワーク18を通じて情報公開サーバ14にログインすると、車台番号および自動車登録番号をもとに、上記公開機能712が放置駐車公開情報DB721から該当する利用者に対応付く違反情報とそのステータスをWebページの情報として表示する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】放置駐車違反取締りシステムの全体構成の一例。
【図2】処理端末と車載装置の処理の流れの例。
【図3】車載装置の構成例。
【図4】処理端末の構成例。
【図5】放置駐車違反管理サーバの構成例。
【図6】情報公開サーバの構成例。
【符号の説明】
【0034】
11…車載装置、12…処理端末、13…放置駐車違反管理サーバ、14…情報公開サーバ、17…閉じたネットワーク、15…警察システム、16…一般利用者端末、18…開いたネットワーク、51、61、71…メモリ、52、62、72…記憶装置、53、63、73…通信インタフェース、54、64、74…外部接続インタフェース、55、65、75……表示装置、56、66、76……入力装置、57、67、77……CPU。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警察官または駐車監視員が使用する処理端末、車載装置、放置駐車違反管理サーバおよび情報公開サーバで構成する放置駐車違反管理システムであって、
前記車載装置に車台番号及び自動車登録番号及び車両の使用者情報を備え、前記処理端末に、前記車載装置と通信を行い車台番号及び自動車登録番号及び車両の使用者情報を取得する機能と、前記車載装置との通信を行い前記処理端末内に記録された放置駐車違反情報を送信する機能と、前記放置駐車違反管理サーバに、前記処理端末内に記録された放置駐車違反情報を登録する機能とを有することを特徴とする、放置駐車違反取締りシステム。
【請求項2】
警察官または駐車監視員が使用する処理端末、車載装置、放置駐車違反管理サーバおよび情報公開サーバで構成する放置駐車違反管理システムであって、
前記車載装置に車台番号及び自動車登録番号及び車両の使用者情報を備え、前記車載装置に前記処理端末と情報を送受信する機能と、前記処理端末から送信された少なくとも違反番号及び違反場所及び違反日時を含む放置駐車違反情報を格納する機能と、インターネット網に接続する機能と、前記格納した放置駐車違反情報を予め登録された送信先に送信する機能と、本端末内に記録された放置駐車違反情報を照会し更新する機能と、照会結果の違反情報を前記処理端末に送信する機能とを有することを特徴とする、放置駐車違反取締りシステム。
【請求項3】
警察官または駐車監視員が使用する処理端末、車載装置、放置駐車違反管理サーバおよび情報公開サーバで構成する放置駐車違反管理システムであって、
前記情報公開サーバに、警察庁及び各道府県の警察本部に設置される放置駐車違反管理サーバと連携し情報を取得する機能と、前記取得した情報により利用者がアクセス可能なウェブページを作成し開示する機能と、前記ウェブページで利用者が違反歴を照会する機能と、前記ウェブページで納付書及び納付証明書を発行する機能と、外部記憶装置に違反情報を出力する機能とを有することを特徴とする、放置駐車違反取締りシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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