説明

放送受信装置および放送受信装置の制御方法

【課題】 視聴者の利便性を改善した放送受信装置を提供する。
【解決手段】 受信された映像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理部105と、第1キー200sと第2キー200pとを備えたリモートコントローラ200からの信号を受信する受信部114と、信号処理部105から出力された映像信号に基づいて番組を記録手段に録画するよう制御し、第1キー200sが選択された信号を受信した場合に番組の表示を静止し、その後第2キー200pが選択された信号を受信した場合であって、かつ、当該番組が録画されている場合に、番組を静止した位置から記録手段を用いて再生するように構成された制御部112と、を備えている映像受信装置100。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、放送受信装置および放送受信装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
日本国内においては、BS(broadcasting satellite)デジタル放送及びCS(communication satellite)デジタル放送等の衛星デジタル放送だけでなく、地上デジタル放送も開始されている。
【0003】
近年では、テレビジョン放送を受信する放送受信装置においては、記録手段の容量の増加により、例えば、複数の放送信号を同時に受信し、所定期間に放送される全ての番組を記録する番組録画方法が可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−303920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
視聴者が表示されている内容を書き留めたり席を外したりする場合、放送されている番組が進んでしまうため、継続して番組を視聴することができない場合があった。このような場合、視聴者は番組の一部が分からないまま番組を視聴することとなるため、より快適に視聴するための改善が望まれていた。
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みて成されたものであって、視聴者の利便性を改善した放送受信装置および放送受信装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、受信した映像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理部と、第1キーと第2キーとを備えたリモートコントローラからの信号を受信する受信部と、前記信号処理部から出力された映像信号に基づいて番組を記録手段に録画するよう制御し、前記第1キーが選択された信号を受信した場合に番組の表示を静止し、その後前記第2キーが選択された信号を受信した場合であって、かつ、当該番組が録画されている場合に、前記番組を静止した位置から前記記録手段を用いて再生するように構成された制御部と、を備えている映像受信装置。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態の放送受信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。
【図2】実施形態の放送受信装置のリモートコントローラの一例を示す図である。
【図3】実施形態の放送受信装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図4】実施形態の放送受信装置の地デジ機能設定画面の一例を示す図である。
【図5】実施形態の放送受信装置のタイムシフトマシン録画設定の一例を示す図である。
【図6】実施形態の放送受信装置のタイムシフトマシン録画画面の一例を示す図である。
【図7】実施形態の放送受信装置においてタイムシフトマシン録画をするチャンネルを設定する録画チャンネル画面の一例を示す図である。
【図8】実施形態の放送受信装置においてタイムシフトマシン録画をする時間を設定する録画時間画面の一例を示す図である。
【図9】実施形態の放送受信装置において、タイムシフトマシン録画をした番組を表示する過去番組表の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の放送受信装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の放送受信装置100の主要な信号処理系を示している。
【0010】
本実施形態の放送受信装置100は、映像信号を選択的に受信する受信手段と、受信手段により受信された映像信号を表示可能に処理する信号処理部105と、信号処理部105から出力された信号を受信する音声処理部108およびグラフィック処理部107と、OSD信号生成部と、映像処理部109と、音声処理部108から出力された信号を受信するスピーカ110と、映像処理部109から出力された信号を受信する映像表示部111と、ユーザによって操作される操作部113と、リモートコントローラ200と、リモートコントローラからの信号を受信する受信部114と、明るさセンサ117と、各種インタフェースと、放送受信装置100の動作を制御する制御部112と、を備えている。
【0011】
受信手段は、地上デジタル放送受信用のアンテナ102と、複数の地上デジタル放送用のチューナを含むチューナ部104と、を備えている。地上デジタル放送受信用のアンテナ102で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子103を介してチューナ部104に供給される。チューナ部104の複数のチューナは、それぞれ所望のチャンネルの放送信号が選局する。なお、複数のチューナは複数のデジタルチューナのみで構成されていてもよく、複数のデジタルチューナとアナログチューナとにより構成されていてもよい。
【0012】
チューナ部104で選局された複数のデジタル放送信号は、信号処理部105に供給される。また、外部入力端子101を介して、デジタルあるいはアナログの映像信号および音声信号が外部機器から信号処理部107へ入力可能である。
【0013】
信号処理部105は、入力された映像信号および音声信号をデジタルの映像信号及び音声信号に復調し、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部107及び音声処理部108に出力している。
【0014】
グラフィック処理部107は、信号処理部105から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部106で生成されるOSD信号を重畳して出力する。また、このグラフィック処理部107は、信号処理部105の出力映像信号と、OSD信号生成部106の出力OSD信号とを選択的に出力すること、また、両出力を多重したり、画面の半分を構成するように組み合わせて出力することができる。
【0015】
グラフィック処理部107から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部109に供給される。この映像処理部109は、入力されたデジタルの映像信号を、映像表示部111で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換し、映像表示部111に出力して映像表示させる。
【0016】
上記音声処理部108は、入力されたデジタルの音声信号を、スピーカ110で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換し、スピーカ110に出力して音声再生させる。
【0017】
ここで、この放送受信装置100は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部112によって統括的に制御されている。
【0018】
制御部112は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵している。操作部113からの操作情報を受けたとき、または、リモートコントローラ200から送出された操作情報を受信部114から受信したとき、制御部112は、その操作内容が装置に反映されるように各部を統括して制御している。
【0019】
この場合、制御部112は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)112Aと、該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)112Bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ112Cと、録画する番組の映像信号、音声信号、および番組情報信号等が記録されるハードディスク112Dとの種々の記録手段を利用している。
【0020】
制御部112は、カードI/F(Interface)115を介して、第1メモリカード122が装着可能なカードホルダ116に接続されている。これによって、制御部112は、カードホルダ116に装着された第1メモリカード122と、カードI/F115を介して映像信号および音声信号等の情報の送受信を行なうことができる。制御部112は、図示していないが、さらに別のカードI/Fを介して、第2メモリカードが装着可能なカードホルダに接続されてもよい。
【0021】
制御部112は明るさセンサ117に接続されている。これにより周囲の明るさ情報を取得し、例えば画面の明るさを自動制御することが可能である。
【0022】
制御部112は、通信I/F118を介して第1LAN端子123に接続されている。これにより、制御部112は、第1LAN端子123に接続されたLAN対応のHDD(ハードディスクドライブ装置)と、通信I/F118を介して映像信号および音声信号等の情報の送受信を行なうことができる。この場合、制御部112は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1LAN端子123に接続されたLAN対応のHDDにIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。制御部112は、図示していないがさらに別の通信I/Fを介して第2LAN端子に接続されてもよい。
【0023】
制御部112は、USB I/F119を介してUSB端子124に接続されている。これにより、制御部112は、USB端子124に接続された各機器と、USB I/F119を介して情報の映像信号および音声信号等の送受信を行なうことができる。
【0024】
上記制御部112は、i.Link(登録商標) I/F120を介してi.Link(登録商標)端子125に接続されている。これにより、制御部112は、i.Link(登録商標)端子125に接続された各機器と、i.Link(登録商標)I/F125を介して、映像信号および音声信号等の情報の送受信を行なうことができる。
【0025】
上記制御部112は、HDMI(High Definition Multimedia Interface)規格に合致したHDMI I/F121を介してHDMI端子126に接続された各機器と映像信号および音声信号等の情報の送受信を行なうことができる。
【0026】
図2は、上記リモートコントローラ200の外観を示している。このリモートコントローラ200には、主として、電源キー200a、入力切換キー200b、3Dキー200c、設定メニューキー200d、放送チャンネルのダイレクト選局キー200e、カーソルキー200f、決定キー200g、番組表キー200h、ページ切換キー200i、タイムシフトキー200j、戻るキー200k、終了キー200l、青,赤,緑,黄のカラーキー200mb、200mr、200mg、200my、チャンネルアップダウンキー200n、音量調整キー200o、再生キー200p、停止キー200s等が設けられている。
【0027】
次に、上記放送受信装置100における録画設定動作の一例について説明する。
図4に、本実施形態の放送受信装置100の地デジ機能設定画面の一例を示す。視聴者がリモートコントローラ200の設定メニューキー200dを選択し、カーソルキー200fおよび決定キー200gを操作して設定メニュー内の初期設定を選択し、初期設定画面の地デジ機能設定を選択すると、制御部112はOSD信号生成部106を制御して地デジ機能設定画面40を表示する。
【0028】
地デジ機能設定画面40には、例えば、「基本チャネル設定」、「タイムシフトマシン録画設定」、および、「マルチ画面チャンネル設定」の項目が表示される。タイムシフトマシン録画機能は、視聴者が選択したチャンネルで視聴者が選択した曜日および時間帯において放送された番組を毎週録画することを可能としている。
【0029】
図5に、本実施形態の放送受信装置100のタイムシフトマシン録画設定画面50の一例を示す。地デジ機能設定画面40において、視聴者がカーソルキー200fおよび決定キー200gを操作してタイムシフトマシン録画設定を選択すると、制御部112はOSD信号生成部106を制御してタイムシフトマシン録画設定画面50を表示する。
【0030】
タイムシフトマシン録画設定画面50には、例えば、タイムシフトマシン録画の現在の設定状態を示す「タイムシフトマシン録画 する/しない」、「録画チャンネル」、「録画時間」、および、「システムメンテナンス」の項目が表示される。
【0031】
視聴者がカーソルキー200fおよび決定キー200gを操作してタイムシフトマシン録画の項目を選択すると、制御部112はOSD信号生成部106を制御してタイムシフトマシン録画画面60を表示する。図6にタイムシフトマシン録画画面60の一例を示す。タイムシフトマシン録画画面には、「する」と「しない」との項目が表示される。視聴者はカーソルキー200fおよび決定キー200gを操作することにより、タイムシフトマシン録画を行うか否か設定することができる。
【0032】
視聴者がカーソルキー200fおよび決定キー200gを操作して録画チャンネルの項目を選択すると、制御部112はOSD信号生成部106を制御して録画チャンネル画面70を表示する。図7に録画チャンネル画面70の一例を示す。録画チャンネル画面70には、選択可能なチャンネル名と、チャンネル名の脇に配置されたチェックボックスとが表示される。視聴者は、カーソルキー200fと決定キー200gとを操作して録画するチャンネル名を選択し、チェックボックスにチェック印を入れた後、設定完了ボタンを選択すると録画チャンネルを設定することができる。
【0033】
視聴者がカーソルキー200fおよび決定キー200gを操作して録画時間の項目を選択すると、制御部112はOSD信号生成部106を制御して録画時間画面80を表示する。録画時間画面80には垂直方向を時間軸とし、水平方向に曜日を並べたマトリクスが表示される。視聴者は、カーソルキー200fで録画する時間を選び、決定キー200gで設定および解除を行う。視聴者は曜日や時間帯のボタンを選択すると、その列や行の全ての時間の設定および解除を行うことができる。設定が終了すると、視聴者は例えばカラーボタン200myを選択する。
【0034】
上記のようにタイムシフトマシン録画の設定を行うと、設定したチャンネルで設定された時間に放送された番組が自動的に録画されるように設定され、信号処理部105で所定の信号処理が成された後の番組の映像信号、音声信号および番組情報信号がハードディスク112Dへ記録される。なお、タイムシフトマシン録画機能により録画された番組は、所定期間が経過すると自動的にハードディスク112Dから削除される。
【0035】
また、視聴者は番組を視聴中にリモートコントローラ200の録画キー200rを選択することにより、録画キー200rを選択したタイミングから視聴中のチャンネルの番組を録画することができる。すなわち、制御部112は録画キー200rが選択された信号を受信すると、視聴中のチャンネルについて信号処理部105から出力された映像信号および音声信号をハードディスク112Dや、不揮発性メモリ112C等のメモリや、外付けのハードディスク等の記録手段へ記録開始する。
【0036】
また、視聴者はリモートコントローラ200のカーソルキー200fや決定キー200gを操作することにより電子番組表(EPG)から番組を選択して録画や録画予約の設定を行うことができる。すなわち、制御部112はリモートコントローラ200の番組表キー200hが選択された信号を受信すると、電子番組表を表示し、視聴者が番組を選択した場合に録画や録画予約の設定を行うことができる。
【0037】
その他、視聴者は、リモートコントローラ200を操作して、チャンネルと時間とを指定することにより録画予約を設定する等、種々の録画機能により録画および録画予約の設定を行うことができる。
【0038】
続いて、このような設定を行った後に、視聴者が放送されている番組表示を静止させる場合の動作の一例について説明する。
図3に、本実施形態の放送受信装置の動作の一例を説明するフローチャートを示す。まず、制御部112はリモートコントローラ200の停止キー200sが選択されたか否か判断する(ステップSTA1)。停止キー200sが選択された場合、制御部112は映像処理部109および音声処理部108を制御して、視聴されている番組の表示を静止する(ステップSTA2)。
【0039】
続いて、制御部112は、リモートコントローラ200の再生キー200pが選択されたか否か判断し(ステップSTA3)、再生キー200pが選択された場合には、視聴されていた番組がタイムシフトマシン録画機能あるいはその他の録画機能により録画中であるか否かを判断する(ステップSTA4)。
【0040】
視聴されていた番組が録画されている場合には、ハードディスク112Dに記録された番組の停止位置をチャプタに登録して(ステップSTA5)、ハードディスク112Dから番組の音声信号および映像信号を読み出して静止した位置から番組の続きを再生する(ステップSTA6)。その後、視聴者がチャンネルを変更したか否かを判断し(ステップSTA7)、チャンネルが変更された場合には現在放送されている変更後のチャンネルの番組をリアルタイムで表示する(ステップSTA8)。
【0041】
ステップSTA3で再生キー200pが選択されない場合には、制御部112はさらに停止キー200sが選択されたか判断する(ステップSTA9)。停止キー200sが選択された場合には、番組の静止を解除して現在放送されている同じチャネルの番組をリアルタイムで表示する(ステップSTA8)。このとき、静止した番組がすでに終了している場合には異なる番組となる。停止キー200sが選択されない場合には、さらに再生キー200pが選択されたか判断する(ステップSTA3)。
【0042】
ステップSTA4で録画中ではなかった場合、制御部112はOSD信号生成部106を制御して、視聴者へ静止した位置から再生することができないことを提示する画面を表示した後、番組の静止を解除して現在放送されている同じチャネルの番組をリアルタイムで表示する(ステップSTA8)。
【0043】
図9に、過去の番組表を表示する過去番組表画面90の一例を示す。視聴者がリモートコントローラ200のタイムシフトキー200jを選択すると、制御部112はOSD信号生成部106を制御して過去番組表画面90を表示する。過去番組表画面90には、垂直方向を時間軸とし、水平方向にチャンネルの項目を並べたマトリクスが表示される。垂直方向の時間軸には録画時間画面80において録画をするように設定した時間のみが表示される。水平方向には録画チャンネル画面70で録画をするように設定したチャンネルのみが表示される。
【0044】
制御部112は、過去番組表画面90において、視聴者が視聴中に停止キー200sを選択する操作を行った場合には、その番組の欄にアイコンICを表示して視聴者にどの番組で停止操作を行ったかを提示する。視聴者は、過去番組表画面90の各番組の欄に表示されるアイコンを目安にして、視聴する番組を選択することができる。
【0045】
上記のように、視聴者が番組視聴中に表示されている内容を書き留めたり席を外したりする場合にリモートコントローラ200の停止キー200sを選択することにより画面表示を静止させて、次に再生キー200pが選択された場合に静止した位置から継続して番組を視聴することを可能にする一方、再生キー200pではなく停止キー200sが選択された場合には静止を解除して、静止させた番組と同じチャンネルの番組を表示させることを可能にすることにより、視聴者がより快適に番組を視聴することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、視聴者の利便性を改善した放送受信装置を提供することができる。
【0046】
また、視聴者が静止した位置をチャプタとして登録することにより、視聴者が録画された番組を視聴する際に静止した位置を見つけやすくなり、視聴者の利便性をより向上させることができる。
【0047】
なお、上記の実施形態では、視聴者が視聴中の番組を静止する際に停止キー200sを選択し、再び視聴を開始する際に再生キー200pを選択していたが、停止キー200sや再生キーpに限らず他のキーを選択した場合に上記動作が実行されるように設定してもよい。リモートコントローラ200の第1キーを選択することにより視聴中の番組が静止し、第2キーを選択することにより番組の視聴を静止した位置から再開し、第3キーを選択することにより番組の静止が解除してリアルタイムの番組が表示されればよい。この場合第1キーと第3キーとは同一のキーであってもよい。また第1キーと第2キーとは同一のキーであってもよい。さらに、第1キー、第2キーおよび第3キーは、図2に示したリモートコントローラ200に含まれるキーの中から選択されてもよく、リモートコントローラ200に視聴中の番組を静止する専用のキーと視聴再開するため専用のキーとが設けられてもよい。これらの場合であっても上述の実施形態に係る放送受信装置と同様の効果を得ることができる。
【0048】
また、上記の放送受信装置は映像表示部111とスピーカ110とを内蔵していたが、映像表示部111とスピーカ110とは放送受信装置に外付けされる外部の機器であっても構わない。さらに、上記放送受信装置はハードディスク112Dを内蔵していたが、ハードディスク112Dは放送受信装置に外付けされる外部の機器であっても構わない。これらの場合であっても上述の実施形態に係る放送受信装置と同様の効果を得ることができる。
【0049】
また、上記実施形態では、図3のステップSTA7で視聴者がチャンネルを変更したか否かを判断し、チャンネルが変更された場合にハードディスク112Dに記録されたチャンネルの再生を終了していたが、これに限らず、例えばタイムシフトマシン録画の設定時間が経過して録画された番組の表示が終了したら自動的にリアルタイムの番組表示に切り換わるようにしてもよい。その場合であっても上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0051】
100…放送受信装置、102…アンテナ、103…入力端子、104…チューナ部、105…信号処理部、106…OSD信号生成部、107…グラフィック処理部、108…音声処理部、109…映像処理部、110…スピーカ、111…映像表示部、112…制御部、112D…ハードディスク(記録手段)、114…受信部、200…リモートコントローラ、200f…カーソルキー、200g…決定キー、200j…タイムシフトキー、200p…再生キー(第2キー)、200s…停止キー(第1キー)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した映像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理部と、
第1キーと第2キーとを備えたリモートコントローラからの信号を受信する受信部と、
前記信号処理部から出力された映像信号に基づいて番組を記録手段に録画するよう制御し、前記第1キーが選択された信号を受信した場合に番組の表示を静止し、その後前記第2キーが選択された信号を受信した場合であって、かつ、当該番組が録画されている場合に、前記番組を静止した位置から前記記録手段を用いて再生するように構成された制御部と、を備えている映像受信装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記番組の表示を静止した後に前記受信部を介して前記第1キーが選択された信号を受信した場合、前記番組と同じチャンネルの現在放送されている番組を表示するように構成されている請求項1記載の映像受信装置。
【請求項3】
前記リモートコントローラは第3キーをさらに備え、
前記制御部は、前記番組の表示を静止した後に前記受信部を介して前記第3キーが選択された信号を受信した場合、前記番組と同じチャンネルの現在放送されている番組を表示するように構成されている請求項1記載の映像受信装置。
【請求項4】
複数のチューナを含む受信手段をさらに備え、
前記制御部は、所定チャンネルについて所定曜日の所定時間に放送された番組を録画するように設定可能である請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の映像受信装置。
【請求項5】
前記制御部は、当該番組が録画されている場合に、前記番組の静止した位置をチャプタに登録するように構成されている請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の映像受信装置。
【請求項6】
OSD信号を生成するOSD信号生成部をさらに備え、
前記制御部は、前記番組が前記所定チャネルの前記所定曜日の前記所定時間に放送されたものでない場合、前記OSD信号生成部を制御して、静止した位置から表示することが不可能であることを視聴者へ提示する画面を表示するように構成されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の放送受信装置。
【請求項7】
前記映像処理部から出力された映像信号を表示する映像表示部をさらに備えている請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の放送受信装置。
【請求項8】
受信された映像信号に対して所定の信号処理を行う信号処理部と、
第1キーと第2キーとを備えたリモートコントローラからの信号を受信する受信部と、
前記信号処理部から出力された映像信号に基づいて番組を記録手段に録画するよう制御し、前記第1キーが選択された信号を受信した場合に番組の表示を静止し、その後前記第2キーが選択された信号を受信した場合であって、かつ、当該番組が録画されている場合に、前記番組を静止した位置から前記記録手段を用いて再生するように構成された制御部と、を備えている映像受信装置の制御方法であって、
前記制御部は、前記受信部を介して前記第1キーが選択された信号を受信した場合に番組の表示を静止し、
前記第2キーが選択された信号を受信し、かつ、当該番組が録画されているか判断し、
当該番組が録画されている場合に、前記番組を静止した位置から前記記録手段を用いて再生する、放送受信装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−222800(P2012−222800A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−90320(P2011−90320)
【出願日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】