説明

放送録画装置および放送録画方法

【課題】放送チャンネルのセクション再多重におけるセクション挿入をより確実にする技術を提供する。
【解決手段】放送のトランスポートストリームを蓄積記録する蓄積媒体と、蓄積記録されたトランスポートストリーム中の特定チャンネルのパーシャル化を行いパーシャルトランスポートストリームを出力する再多重化部とを備え前記再多重化部は前記トランスポートストリーム内の時刻情報を取得しこの時刻情報に基づいてセクションデータを作成しこのセクションデータを前記パーシャルトランスポートストリーム内へ挿入することを特徴とする放送録画装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送録画装置に係わり、特に蓄積媒体に記録されたTS(トランスポートストリーム)のパーシャル化方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、一本の放送TSには複数のチャンネルが含まれている。TS形式での録画時には、特定のチャンネルに属するTSパケットを抽出し、いくつかのセクションはそれに合わせて作成し再多重する、パーシャル化という処理を行う。セクションデータの再多重では、規格により挿入の最大周期(時間)が決められている。
【0003】
放送TSを受信して録画する場合、TS入力は実時間でほぼ等速である。したがってセクションデータの再多重方法は、セクションの作成・挿入を最大周期以内の一定間隔で繰り返せばよい。
【0004】
しかし従来よりの問題点として放送TSを蓄積媒体に記録し、その後に特定チャンネルのパーシャル化を行う場合、パーシャルTS作成部へ入力される速度であるTS入力速度は放送で送られてくる速度である実時間と同じではない。したがって従来の方法では、TS入力速度に合わせてセクション作成・挿入間隔を変更する必要がある(TS入力速度が2倍速なら、実時間で2秒間隔で挿入していたセクションは1秒間隔で挿入)。
【0005】
しかし、パーシャル化の速度をベストエフォートで行うようなシステムの場合、TS入力速度は一定ではなく変動する。このためそもそもTS入力速度を取得できなかったり、取得できても読み出し速度やその他の処理速度に影響され、TSパケット作成・挿入速度を超過し再多重処理に間に合わない可能性がある。すなわち従来のセクションデータ再多重方法では、挿入の最大周期を保証することができない。
【0006】
関連して特許文献1に記載されているデジタル放送受信機は、IP放送の全チャンネルのIPストリームをそのままの状態で一定時間毎に切り出してHDDへ格納し、視聴するチャンネルのIPパケットをHDDから切り出し、IPパケットからタイムスタンプ付きトランスポートストリームを分離し、タイムスタンプに基づき揺らぎを補正して同期処理を行うというものである。しかしながら、従来のセクション挿入方法では、録画したいストリームが等速度でない場合に正しいタイミングで挿入できないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−17328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、放送チャンネルのセクションデータ再多重におけるセクション挿入をより確実にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の放送録画装置は、放送のトランスポートストリームを蓄積記録する蓄積媒体と、蓄積記録されたトランスポートストリーム中の特定チャンネルのパーシャル化を行いパーシャルトランスポートストリームを出力する再多重化部とを備え前記再多重化部は前記トランスポートストリーム内の時刻情報を取得しこの時刻情報に基づいてセクションデータを前記パーシャルトランスポートストリーム内へ挿入することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、放送チャンネルのセクションデータ再多重におけるセクション挿入をより確実にする技術が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルテレビジョン放送録画装置の利用環境を示す図。
【図2】同実施形態のデジタルテレビジョン放送録画装置の主要な信号処理系を示すブロック図。
【図3】同実施形態を示す機能ブロック構成図。
【図4】他の実施形態を示す機能ブロック構成図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を説明する。
(実施形態1)
本発明による実施形態1を図1乃至図3を参照して説明する。
なお、デジタルテレビジョン放送については標準化されており、規格で定められる詳細については本明細書においてその説明を省略する。
はじめに、図1に、本発明の一実施形態に係るデジタルテレビジョン放送録画装置101の利用環境を示す。
図1に示すように、デジタルテレビジョン放送録画装置101は、その入力側にBS/CSデジタル放送受信用のアンテナ121と地上波放送受信用のアンテナ122が接続され、出力側にデジタルテレビジョン放送受像器111が接続される。デジタルテレビジョン放送録画装置101は、受信したデジタルテレビジョン放送信号を復調、復号処理の復号のデコードをすることにより番組をフルTSで記録可能である。また、デジタルテレビジョン放送録画装置101は、放送中の番組または記録された番組の映像信号および音声信号をデジタルテレビジョン放送受像器111に供給し、これら信号の表示部であるデジタルテレビジョン放送受像器111にてユーザが番組を視聴できるようになっている。
【0013】
また、図1(及び後述の図2)に示すデジタルテレビジョン放送録画装置101は、BS/CSデジタル放送受信用と地上波放送受信用の2系統のみ簡易的に図示しているが、本実施形態のデジタルテレビジョン放送録画装置101は、マルチチャネルの番組を録画可能であり、このためにBS/CSデジタル放送受信用と地上波放送受信用ともにそれぞれ複数のチューナ等の受信回路を備える構成となっている。
【0014】
続いて、デジタルテレビジョン放送録画装置101のハードウェア構成について説明する。
図2は、上記したデジタルテレビジョン放送録画装置101の主要な信号処理系を示すブロック図である。
BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ121で受信した衛星デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子201を介して衛星デジタル放送用のチューナ202aに供給される。
【0015】
チューナ202aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をPSK(Phase Shift Keying)復調器202bに出力する。
【0016】
PSK復調器202bは、制御部205からの制御信号により、チューナ202aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリーム(TS)を得て、TS復号器202cに出力する。
【0017】
TS復号器202cは、制御部205からの制御信号とPSK復調器202bから入力された信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファ(図示せず)へ出力する。
【0018】
また、TS復号器202cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部(図示せず)へ出力する。
地上波放送受信用のアンテナ122で受信した地上デジタルテレビジョン放送信号は、入力端子203を介して地上デジタル放送用のチューナ204aに供給される。
【0019】
チューナ204aは、制御部205からの制御信号により所望のチャネルの放送信号を選局し、この選局された放送信号をOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器204bに出力する。
【0020】
OFDM復調器204bは、制御部205からの制御信号により、チューナ204aで選局された放送信号を復調し、所望の番組を含んだトランスポートストリームを得て、TS復号器204cに出力する。
【0021】
TS復号器204cは、制御部205からの制御信号とOFDM復調器204bから入力された信号によりトランスポートストリーム(TS)多重化された信号のTS復号処理を行い、所望の番組のデジタルの映像信号及び音声信号をデパケットすることにより得たPES(Packetized Elementary Stream)を信号処理部206内のSTDバッファへ出力する。
【0022】
また、TS復号器204cは、デジタル放送により送られているセクション情報を信号処理部206内のセクション処理部206aへ出力する。
ここで、上記信号処理部206は、テレビ視聴時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号であるPESに対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。一方、番組録画時には、TS復号器202cおよびTS復号器204cからそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号であるPESに対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施した信号を、制御部205を介して記録装置(例えば、HDD)270に記録している。また、信号処理部206は、録画番組再生時には、制御部205を介して記録装置(例えば、HDD)270から読み出された録画番組のデータに、所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部207及び音声処理部208に出力している。
【0023】
制御部205には、信号処理部206から、番組を取得するための各種データ(B−CASデスクランブル用の鍵情報等)や電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)が入力されている。
【0024】
制御部205は、これら入力された情報からEPG,字幕を表示するため画像生成処理を行い、この生成した画像情報をグラフィック処理部207へ出力する。
また、この制御部205は、番組録画および番組予約録画を制御する機能を有し、番組予約受付時には、外部の表示装置(例えば、デジタルテレビジョン放送受像器)に電子番組ガイド(EPG)情報を表示し、操作部220またはリモートコントローラ221を介したユーザ入力により予約内容を所定の記憶手段に設定する。そして、設定された時刻に予約番組を録画するようチューナ202a,204a、PSK復調器202b,204b、TS復号器202c,204cおよび信号処理部206を制御する。また、丸録り録画機能として録画可能な全チャネルの番組を自動録画する際は、時刻にかかわらず各デバイスを制御し録画を行う。
【0025】
信号処理部206内のセクション処理部206aは、TS復号器202c(204c)から入力されたセクション情報の中から、番組を取得するための各種データや電子番組ガイド(EPG)情報,番組属性情報(番組ジャンル等),字幕情報等(サービス情報、SIやPSI)を制御部205へ出力する。
【0026】
グラフィック処理部207は、(1)信号処理部206内のAVデコーダ(図示せず)から供給されるデジタルの映像信号と、(2)OSD(On Screen Display)信号生成部209で生成されるOSD信号と、(3)データ放送による画像データと、(4)制御部205により生成されたEPG,字幕信号とを合成して映像処理部210へ出力する機能を有する。
【0027】
また、字幕放送による字幕を表示するとき、グラフィック処理部207は、制御部205からの制御による字幕情報に基づき、映像信号上に字幕情報を重畳する処理を行う。
【0028】
グラフィック処理部207から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部210に供給される。この映像処理部210は、入力されたデジタルの映像信号を、デジタルテレビジョン放送受像器111で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、出力端子211を介してデジタルテレビジョン放送受像器111に出力して映像表示させる。
【0029】
また、上記音声処理部208は、入力されたデジタルの音声信号を、デジタルテレビジョン放送受像器111で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、出力端子212を介してデジタルテレビジョン放送受像器111に出力して音声再生させる。
【0030】
ここで、このデジタルテレビジョン放送受信装置101は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部205によって統括的に制御されている。この制御部205は、CPU(Central Processing Unit)等を内蔵しており、操作部220からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ221から送出された操作情報を、受光部222を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0031】
この場合、制御部205は、主として、そのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)205aと、当該CPUに作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)205bと、各種の設定情報及び制御情報等が格納される不揮発性メモリ205cとを利用している。
【0032】
また、この制御部205は、カードI/F(Interface)223を介して、第1のメモリカード224が装着可能なカードホルダ225に接続されている。これによって、制御部205は、カードホルダ225に装着された第1のメモリカード224と、カードI/F223を介して情報伝送することができる。
【0033】
さらに、上記制御部205は、カードI/F226を介して、第2のメモリカード227が装着可能なカードホルダ228に接続されている。これにより、制御部205は、カードホルダ228に装着された第2のメモリカード227と、カードI/F226を介して情報伝送することができる。
【0034】
また、上記制御部205は、通信I/F229を介して第1のLAN端子230に接続されている。これにより、制御部205は、第1のLAN端子230に接続されたLAN対応の機器(例えば、外付けHDD)と、通信I/F229を介して情報伝送することができる。この場合、制御部205は、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ機能を有し、第1のLAN端子230に接続されたLAN対応の機器にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てて制御している。
【0035】
さらに、上記制御部205は、通信I/F231を介して第2のLAN端子232に接続されている。これにより、制御部205は、第2のLAN端子232に接続されたLAN対応の各種機器と、通信I/F231を介して情報伝送することができる。
【0036】
また、上記制御部205は、USB I/F233を介してUSB端子234に接続されている。これにより、制御部205は、USB端子234に接続された各種機器と、USB I/F233を介して情報伝送することができる。
【0037】
さらに、上記制御部205は、i.LINK I/F235を介してi.LINK端子236に接続されている。これにより、制御部205は、i.LINK端子236に接続された各種機器と、i.LINK I/F235を介して情報伝送することができる。
【0038】
また、制御部205は、この発明に係わる機能部として、セクション抽出制御機能250を備えている。制御部205は、このセクション抽出制御機能250により、下記のセクション抽出制御を行う。
【0039】
図2に示すブロック260ではTS復号器202c(204c)により復号されたセクションは、セクション毎に分離・抽出される。そして抽出されたセクション毎の列は、再構成されて(セクション生成)、チャネル毎に信号処理部206へ供給される。
【0040】
本実施形態におけるセクション抽出では、制御部205のセクション抽出制御機能250により、録画対象番組のデータストリームの記録処理(録画処理)に対する各セクションの抽出処理制御を行う。
【0041】
図3は、この発明の一実施形態を示す図2の制御部205を中心とする機能ブロック構成図を示している。
図3中で、図2の記録装置270に対応するHDD31にはフルTSである放送TSがそのまま記録されており、制御部205内の入力部32でこの放送TSを放送で送られてくるスピードよりも速い速度で読み出し、TS分離部43でセクションやPCR(Program Clock Reference)、AudioES(Elementary Stream)、VideoES(Elementary Stream)を分離し、後段の各処理部に渡す。例えばPCRは、時刻取得部34へ渡す。
【0042】
時刻取得部34ではストリーム内の時刻情報をPCRから取得し、一定の時間間隔が経過したらセクション再多重部35にこの時刻情報を通知する。
セクション再多重部35では、時刻取得部34からの通知が来たら、TS分離部43から送られてきたパーシャルTS用のストリームに対して、セクションの作成・挿入を行う。
【0043】
セクション解析部46はパーシャル化に必要な各種のセクションの解析を行う。
日本国内ではARIBによりパーシャルTSのセクション挿入の最大周期が定められている。例えば地デ上デジタル放送ではARIBTR−B14 第二編第8章 にて、パーシャルTSのセクション挿入の最大周期がPAT=120msec、PMT=120msec、SIT=3.6secと定められている。
【0044】
放送TSを蓄積媒体に記録しその後に特定チャンネルのパーシャル化を行うような機器において、TS入力速度が大きく変化する場合でも指定した一定の間隔でセクションデータを再多重することができるようになり、セクションデータ再多重の際に挿入の最大周期が規格値を超えないようにすることができる。
【0045】
(実施形態2)
本発明による実施形態2を図1乃至図2及び図4を参照して説明する。実施形態1と共通する部分は説明を省略する。
図4は、この発明の一実施形態を示すブロック構成図を示している。
図4中で、HDD41には放送TSがタイムスタンプ付きのTTSに制御部205により予め変換されて記録されており、入力部42でこのTTSを読み出し、TS分離部43でセクションやPCR、AudioES、VideoESを分離し、後段の各処理部に渡す。
【0046】
時刻取得部44ではストリーム内の時刻情報をTTSから取得し、一定の時間間隔が経過したらセクション再多重部45に通知すると共に入力部42に一時停止を指示する。
【0047】
セクション再多重部45では、時刻取得部44からの通知が来たら、TS分離部43から送られてきたパーシャルTS用のストリームに対して、セクションの作成・挿入を行い、その後に入力部42に入力の再開を指示する。
【0048】
セクション解析部46はパーシャル化に必要な各種のセクションの解析を行う。
実施形態1においては、セクション再多重部35の処理のオーバーフローまたはアンダーフローが発生する可能性があり、これらの発生による不具合が大きいときには画像に破綻を生ずることがある。本実施形態では、入力部42に対しセクション再多重部35の処理と同期させる上記のような制御を行うことによって画像の破綻を防止している。
【0049】
上記実施形態のポイントとして、放送TSを蓄積媒体に記録しその後に特定チャンネルのパーシャル化を行うような機器において、ストリーム内の時刻情報を取得し指定間隔ごとに通知を行い、同時に挿入が済むまでストリーム入力部で入力を停止し、セクション再多重部35は通知を受けてセクションの作成・挿入を行い、挿入し終わったらストリーム入力部に入力再開を指示する。
【0050】
この効果として、TS入力速度が大きく変化する場合でも指定した一定の間隔でセクションデータを再多重することができるようになり、セクションデータ再多重の際に挿入の最大周期が規格値を超えないようにすることができる。
【0051】
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。例えば蓄積媒体はHDDに限らず、SDメモリーカードのようなものでもよい。
【0052】
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【符号の説明】
【0053】
31…HDD、32…入力部、34…時刻取得部、35…セクション再多重部、41…HDD、42…入力部、43…TS分離部、44…時刻取得部、45…セクション再多重部、46…セクション解析部、101…デジタルテレビジョン放送録画装置、111…デジタルテレビジョン放送受像器、121…BS/CSデジタル放送受信用のアンテナ、122…地上波放送受信用のアンテナ、202a、204a…チューナ、202b…PSK復調器、204b…OFDM復調器、202c、204c…TS復号器、205…制御部、206…信号処理部、250…セクション抽出制御機能、270…記録装置、220…操作部、221…リモートコントローラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送のトランスポートストリームを蓄積記録する蓄積媒体と、
この蓄積記録されたトランスポートストリーム中の特定チャンネルのパーシャル化を行いパーシャルトランスポートストリームを出力する再多重化部とを備え、
前記再多重化部は前記トランスポートストリーム内の時刻情報を取得しこの時刻情報に基づいてセクションデータを前記パーシャルトランスポートストリーム内へ挿入することを特徴とする放送録画装置。
【請求項2】
前記再多重化部は前記セクションを挿入する処理の開始時に前記蓄積記録されたトランスポートストリームの入力を停止し、前記処理の終了時にこの入力を再開することを特徴とする請求項1に記載の放送録画装置。
【請求項3】
前記時刻情報はPCR(Program Clock Reference)であることを特徴とする請求項1に記載の放送録画装置。
【請求項4】
前記時刻情報は前記放送のトランスポートストリームを蓄積記録する際に付されたタイムスタンプであることを特徴とする請求項1に記載の放送録画装置。
【請求項5】
前記再多重化部から出力される前記パーシャルトランスポートストリームを表示する表示部を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の放送録画装置。
【請求項6】
放送のトランスポートストリームを蓄積媒体に蓄積記録し、
蓄積記録されたトランスポートストリーム中の特定チャンネルのパーシャル化を行いパーシャルトランスポートストリームを出力し、
この出力の過程で前記トランスポートストリーム内の時刻情報を取得しこの時刻情報に基づいてセクションデータを前記パーシャルトランスポートストリーム内へ挿入することを特徴とする放送録画方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−35455(P2011−35455A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176740(P2009−176740)
【出願日】平成21年7月29日(2009.7.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】