説明

教示装置及び教示設備

【課題】信号ケーブルと電源ケーブルとを一纏めにして、教示装置と被教示機器とを接続・配線することができる教示装置及びこのような教示装置を使用した教示設備を提供する。
【解決手段】被教示機器4に制御内容を教示する教示装置1において、教示部19と電源部とからなり、上記教示部19には上記被教示機器4に電力を出力する電源出力端子と上記被教示機器4に制御信号を出力する制御信号出力端子とが設けられていて、上記電源出力端子と上記制御信号出力端子は一つに纏められており、上記被教示機器4に電力を供給する電源ケーブルと上記被教示機器に制御信号を出力する信号ケーブルを一つに纏めたものの一端に設けられた一つのコネクタ11aが上記一つに纏められ端子に差し込まれるように構成された教示装置1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、アクチュエータなどの被教示機器に接続され制御内容を教示する教示装置及びそのような教示装置を使用した教示設備に係り、特に、信号ケーブルと電源ケーブルとを一纏めにして接続・配線することができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に示されているように、被教示機器としてのアクチュエータには、該アクチュエータに対して制御内容を教示する教示装置(ティーチングボックス)が信号ケーブルを介して接続されるとともに、上記アクチュエータに対して電力を供給する電源装置が電源ケーブルを介して接続される。その際、教示装置(ティーチングボックス)と電源装置は別個の装置であり、上記信号ケーブルと電源ケーブルは一つに纏められることなくそれぞれ別個に接続・配線されて用いられることになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−151758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の構成によると、次のような問題があった。
すなわち、従来の構成の場合には、信号ケーブルと電源ケーブルとが一つに纏められることなくそれぞれ別個に接続・配線されていたので、接続や配線が煩雑であり、また、その取扱いも面倒であった。
又、教示装置と電源装置をそれぞれ別個の装置としてアクチュエータに接続しなければならず、この点においてもその扱いが面倒であった。
【0005】
本願発明はこのような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、信号ケーブルと電源ケーブルとを一纏めにして接続・配線することができる教示装置及びそのような教示装置を使用した教示設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するべく請求項1による教示装置は、被教示機器に制御内容を教示する教示装置において、教示部と電源部とからなり、上記教示部には上記被教示機器に電力を出力する電源出力端子と上記被教示機器に制御信号を出力する制御信号出力端子とが設けられていて、上記電源出力端子と上記制御信号出力端子は一つに纏められており、上記被教示機器に電力を供給する電源ケーブルと上記被教示機器に制御信号を出力する信号ケーブルを一つに纏めたものの一端に設けられた一つのコネクタが上記一つに纏められた端子に差し込まれるように構成されたことを特徴とするものである。
また、請求項2による教示装置は、請求項1記載の教示装置において、上記教示部は上記電源部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項3による教示装置は、請求項2に記載の教示装置において、上記教示部には上記電源部とは別の電源部から電力を入力するための電源入力端子が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項4による教示設備は、被教示機器に対して請求項1〜請求項3の何れかに記載の教示装置を使用して制御内容を教示する教示設備において、上記被教示機器には電力が入力される電源入力端子と制御信号が入力される制御信号入力端子とが設けられていて、上記電源入力端子と上記制御信号入力端子も一つに纏められており、上記一つに纏められたケーブルの他端にも一つのコネクタを設け該コネクタを上記一つに纏められた端子に差し込むようにしたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
以上述べたように、請求項1による教示装置は、被教示機器に制御内容を教示する教示装置において、教示部と電源部とからなり、上記教示部には上記被教示機器に電力を出力する電源出力端子と上記被教示機器に制御信号を出力する制御信号出力端子とが設けられていて、上記電源出力端子と上記制御信号出力端子は一つに纏められており、上記被教示機器に電力を供給する電源ケーブルと上記被教示機器に制御信号を出力する信号ケーブルを一つに纏めたものの一端に設けられた一つのコネクタが上記一つに纏められた端子に差し込まれるように構成されているので、信号ケーブルと電源ケーブルを一纏めにしたケーブルを用いて教示装置と被教示機器を接続することができ、このケーブルと教示装置や被教示機器との接続も1つのコネクタだけで行うことができ、教示装置と被教示機器との接続・配線が容易である。また、信号ケーブルと電源ケーブルが1つに纏められているため、上記教示装置の移動等も容易に行うことができる。
又、請求項2による教示装置は、請求項1記載の教示装置において、上記教示部は上記電源部に対して着脱可能に設けられているので、教示部を電源部から取り外し、電源部から離れた場所で使用することができる。
又、請求項3による教示装置は、請求項2に記載の教示装置において、上記教示部には上記電源部とは別の電源部から電力を入力するための電源入力端子が設けられているので、上記教示部を上記電源部から取り外した状態でも、別途電源装置を用意すれば、上記教示部から被教示機器に対して電力を供給することができる。
又、請求項4による教示設備は、被教示機器に対して請求項1〜請求項3の何れかに記載の教示装置を使用して制御内容を教示する教示設備において、上記被教示機器には電力が入力される電源入力端子と制御信号が入力される制御信号入力端子とが設けられていて、上記電源入力端子と上記制御信号入力端子も一つに纏められており、上記一つに纏められたケーブルの他端にも一つのコネクタを設け該コネクタを上記一つに纏められた端子に差し込むようにしたので、被制御機器側においても同様の効果を奏することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示設備の構成を示す図である。
【図2】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の構成を示す斜視図である。
【図3】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の構成を示す背面図である。
【図4】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の構成を示す正面図である。
【図5】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の構成を示す底面図である。
【図6】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置を壁面に取り付けた状態を示す側面図である。
【図7】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の回路構成を示すブロック図である。
【図8】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置を教示部と電源部とに分離した状態を示す分解斜視図である。
【図9】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の教示部の構成を示す平面図である。
【図10】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の教示部の構成を示す拡大した背面図である。
【図11】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による教示装置の教示部の構成を示す底面図である。
【図12】本願発明の一実施の形態を示す図で、本実施の形態による被教示機器としてのアクチュエータの構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1乃至図12を参照して、本願発明の一実施の形態について説明する。
【0010】
本実施の形態による教示設備は図1に示すような構成になっている。まず、教示装置1があり、この教示装置1には交流電源3と被教示機器としてのアクチュエータ4が接続されている。また、上記教示装置1には、必要に応じて、直流電源(例えば、DC24V)5、非常停止スイッチ7、アース9が接続される。
なお、図1においては、直流電源(例えば、DC24V)5、非常停止スイッチ7、アース9についても接続されることを想定して図示している。
【0011】
上記教示装置1とアクチュエータ4は被教示機器用ケーブル11を介して接続される。この被教示機器用ケーブル11は、図示しない電源ケーブルと信号ケーブルを纏めたものであり、その一端には教示装置用コネクタ11aが設けられているとともにその他端には被教示機器用コネクタ11bが設けられている。このように上記電源ケーブルと信号ケーブルを纏めることができるのには、上記教示装置1や上記アクチュエータ4に用いられる電子部品の性能が向上して消費電力が小さくなり、それによって、上記電源ケーブルをより細いものとすることが大きく寄与している。
また、上記教示装置1と交流電源3及びアース9は交流電源ケーブル13を介して接続される。この交流電源ケーブル13の一端は後述する上記教示装置1の電源部21に接続されており、その他端には交流電源接続端子13a、13aとアース接続端子13bが設けられている。
【0012】
また、上記教示装置1と上記直流電源5は直流電源ケーブル15を介して接続される。この直流電源ケーブル15の一端は上記直流電源5に接続されており、その他端には直流電源ケーブル側コネクタ15aが設けられている。
また、上記教示装置1と上記非常停止スイッチ7は非常停止スイッチ用ケーブル17を介して接続される。この非常停止スイッチ用ケーブル17の一端は上記非常停止スイッチ7に接続されており、その他端には非常停止スイッチ用ケーブル側コネクタ17aが設けられている。
以上が教示設備全体の概略の構成である。
【0013】
次に上記教示装置1の構成について説明する。上記教示装置1は、図2及び図8に示すように、教示部19と電源部21とから構成されていて、上記教示部19は電源部21に対して着脱可能に取り付けられている。
【0014】
図2に示すように、上記教示装置1の教示部19の前面(図2中上側の面)は操作パネル23となっており、操作キー25(本実施の形態においては16個)やボリュームスイッチ27(本実施の形態においては2個)が設けられている。また、表示用LED29(本実施の形態においては20個)も上記操作パネル23に設置されており、上記操作キー25による操作の状態を表示している。
また、図1及び図9に示すように、上記操作パネル23の表面には操作パネル用シート31が貼り付けられており、上記操作キー25や上記表示用LED29を覆っている。上記操作キー25は上記操作パネル用シート31上から操作することが可能であり、上記表示用LED29による表示は上記操作パネル用シート31を透過して視認できるようになっている。また、上記ボリュームスイッチ27は上記操作パネル用シート31の貫通孔を貫通して、上記教示部19の前面側に突出している。
【0015】
また、上記操作パネル用シート31の表面の上記操作キー25や上記ボリュームスイッチ27及び表示用LED29に対応する位置には、上記操作キー25や上記ボリュームスイッチ27に対応する操作の説明や及び上記表示用LED29による表示の説明が表示されている。
以下、図9を参照して具体的に説明する。上記操作パネル用シート31には「停止位置数」設定操作部31aが設けられている。この「停止位置数」設定操作部31aは、アクチュエータ4の停止位置の数を「2点」又は「3点」に設定させる操作を行うための部分である。又、上記設定に対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「原点復帰」操作部31bが設けられている。この「原点復帰」操作部31bは、アクチュエータ4を「原点復帰」させる操作を行うための部分である。また、「原点復帰」が完了すると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「手動」操作部31cが設けられている。この「手動」操作部31cは操作パネル23による操作を有効にするための操作を行う部分である。上記操作パネル23の操作が有効であれば対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「自動」操作部31dが設けられている。この「自動」操作部31dは、操作パネル23による操作を無効にして「外部起動」を有効にするための操作を行う部分である。上記操作パネル23の操作が無効であれば対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
【0016】
また、上記操作パネル用シート31には「教示モード」操作部31eが設けられている。この「教示モード」操作部31eは教示モードを「加速度/速度」又は「加速度/速度/位置」のに何れかに切り換える操作を行うための部分である。教示モードが「加速度/速度」であれば「加速度/速度」の表示用LED29が点灯し、教示モードが「加速度/速度/位置」であれば「加速度/速度」の表示用LED29と「位置」の表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「往路」操作部31fが設けられている。この「往路」操作部31fはアクチュエータ4の往路の動作設定を行う状態に切り換える操作を行う部分である。往路の動作設定を行う状態になっていれば対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「中間」操作部31gが設けられている。この「中間」操作部31gはアクチュエータ4の中間位置の設定を行う状態に切り換える操作を行う部分である。中間位置の設定を行う状態になっていれば対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「復路」操作部31hが設けられている。この「復路」操作部31hはアクチュエータ4の復路の動作設定を行う状態に切り換える操作を行う部分である。復路の動作設定を行う状態になっていれば対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
【0017】
また、上記操作パネル用シート31には「加速度」操作部31iが設けられている。この「加速度」操作部31iからはアクチュエータ4の加速度を調整するためのボリュームスイッチ27が突出している。
また、上記操作パネル用シート31には「速度」操作部31jが設けられている。この「速度」操作部31jからはアクチュエータ4の移動速度を調整するためのボリュームスイッチ27が突出している。
【0018】
また、上記操作パネル用シート31には「サーボon/off」操作部31kが設けられている。この「サーボon/off」操作部31kはアクチュエータ4のモータの「on/off」操作を行うための部分である。アクチュエータ4のモータが「on」になっていれば対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「JOG−」操作部31mが設けられている。この「JOG−」操作部31mはアクチュエータ4に「JOG−」動作を行わせる操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「JOG+」操作部31nが設けられている。この「JOG+」操作部31nはアクチュエータ4に「JOG+」動作を行わせる操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「登録」操作部31oが設けられている。この「登録」操作部31oはアクチュエータ4のポジションデータ、速度データ、加速度データを登録する操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
【0019】
また、上記操作パネル用シート31には「前進」操作部31pが設けられている。この「前進」操作部31pはアクチュエータ4に「前進」動作を行わせる操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「後退」操作部31qが設けられている。この「後退」操作部31qはアクチュエータ4に「後退」動作を行わせる操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「運転」操作部31rが設けられている。この「運転」操作部31rはアクチュエータ4の後述するスライダ73を後述するフレーム71の前進端(図12中左上端)から後退端(図12中右下端)まで連続して移動させる操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「停止」操作部31sが設けられている。この「停止」操作部31sは前述した「運転」操作部31rの操作によるアクチュエータ4の運転を停止させる操作を行うための部分である。対応する操作キー25が操作されると対応した表示用LED29が点灯するようになっている。
【0020】
また、上記操作パネル用シート31には「異常」表示部31tが設けられている。この「異常」表示部31tは教示装置1の状態を表示する部分である。何らかの異常があれば対応した表示用LED29が点灯又は点滅し、正常であれば上記表示用LED29が消灯するようになっている。
また、上記操作パネル用シート31には「電源」表示部31uが設けられている。この「電源」表示部31uは後述する教示部側電源ユニット55の動作を表示する部分であり、上記教示部側電源ユニット55が動作していれば対応する表示用LED29が点灯するようになっている。
なお、図2、図8においては、上記操作パネル用シート31を撤去した状態を示している。
【0021】
また、図3に示すように、上記教示装置1の教示部19には、被教示機器用コネクタ33、直流電源用コネクタ35、非常停止スイッチ用コネクタ37、ブレーキスイッチ39が設けられている。上記被教示機器用コネクタ33には、通信用端子33a、通信用端子33b、非常停止用端子33c、ブレーキ解除用端子33d、アブソバッテリ擬似電源用端子33e、接続確認用端子33f、制御用電源端子33g、制御用電源端子33h、駆動用電源端子33i、駆動用電源端子33j、教示装置用電源端子33k、未使用端子33l、未使用端子33m、FG端子33n、の合計14本の端子が設けられている。
【0022】
上記通信用端子33aと上記通信用端子33bは、上記教示装置1の教示部19から被教示機器であるアクチュエータ4に対して制御信号を出力する制御信号出力端子として機能する端子である。
また、上記非常停止用端子33cは、上記非常停止スイッチ用コネクタ37に接続された非常停止スイッチ7による非常停止信号を出力するものであり、制御信号出力端子として機能する端子である。
また、上記ブレーキ解除用端子33dは、上記ブレーキスイッチ39によるブレーキ解除信号を上記アクチュエータ4に対して出力するものであり、制御信号出力端子として機能する端子である。
また、上記アブソバッテリ擬似電源用端子33eは、上記アクチュエータ4においてデータを保持するメモリに電力を供給するバッテリがない場合に、そのバッテリの代わりにメモリに電力を供給するための端子である。
【0023】
また、上記接続確認用端子33fは、上記アクチュエータ4が上記教示装置1の教示部19に接続されていることを検出するための端子である。
また、上記制御用電源端子33g、33hは、後述する上記アクチュエータ4内のコントローラに対して電力を供給するもので、電源出力端子として機能するものである。
また、駆動用電源端子33i、33jは、後述する上記アクチュエータ4内のモータに対して電力を供給するもので、電源出力端子として機能するものである。
また、教示装置用電源端子33kは、上記アクチュエータ4から上記教示装置1に対して電力を供給する場合に使用する端子である。
また、上記未使用端子33l、33mは本実施の形態においては使用されていない。
また、上記FG端子33nは、フレームグランド端子であり、例えば、教示部19内の図示しないフレームに接続されているものである。
そして、このような構成をなす被教示機器用コネクタ33には、既に説明した被教示機器用ケーブル11の一端に設けられた教示装置用コネクタ11aが差し込まれることになる。
【0024】
また、上記直流電源用コネクタ35を介して既に説明した直流電源5から直流電源が供給されるものであり、電源入力端子35a、35bが設けられている。この直流電源用コネクタ35には、既に説明した直流電源用ケーブル15の直流電源ケーブル側コネクタ15aが差し込まれることになる。
また、上記非常停止スイッチ用コネクタ37には、非常停止スイッチ用端子37a、37bが設けられており、既に説明した非常停止スイッチ用ケーブル17の非常停止スイッチ用ケーブル側コネクタ17aが差し込まれる。
【0025】
また、図1、図2、図4、及び、図5に示すように、上記教示装置1の電源部21には前述した交流電源ケーブル13が接続されている。上記交流電源ケーブル13は、既に説明したように、交流電源接続端子13a、13aを介して交流電源3に接続され、アース接続端子13bを介してアース9に接続されるものである。
【0026】
また、図5に示すように、上記教示装置1の電源部21の背面には、取付用穴43と把持用凹部45が形成されている。そして、図6に示すように、上記取付用穴43内に壁面47に取り付けられている図示しない壁掛け用フックを挿入することにより、上記教示装置1を設備等の壁面47に対して取り付けることができる。また、上記把持用凹部45は、上記教示装置1を手等で把持し易くするための窪みである。また、上記教示装置1の電源部21の背面には複数の開口部48が設けられている。これら開口部48は、上記教示装置1の電源部21内部で発生した熱を外部に排出するためのものである。
【0027】
次に、図7を参照して、教示装置1の回路構成を説明する。まず、電源部21に設けられ、交流電源ケーブル13が接続された電源ユニット49がある。この電源ユニット49は上記交流電源ケーブル13によって供給された電力を交流から直流に変換するものである。
上記電源ユニット49には中継基板51が接続されており、この中継基板51には後述する教示部用電源出力端子67が接続されている。この教示部用電源出力端子67は教示部19と電源部21に取り付けた際、後述する教示部側電源入力端子59に接続されるものである。
また、この教示部側電源入力端子59にはボリューム基板53が接続されている。このボリューム基板53は、リレ52を介して上記駆動用電源端子33iに接続されており、ヒューズ54を介して上記制御用電源端子33gに接続されている。
また、上記制御用電源端子33hと上記駆動用電源端子33jは上記教示部19内のアースに接続されている。
また、上記ボリューム基板53は、ヒューズ54を介して教示部側電源ユニット55に接続されている。
また、上記ボリューム基板53と上記リレ52との間にもヒューズ54が設けられている。
【0028】
上記交流電源ケーブル13によって供給された電力は、上記電源ユニット49、上記中継基板51、上記教示部用電源出力端子67、上記教示部側電源入力端子59を経て、教示部19側に供給される。そして、上記教示部19に供給された電力はボリューム基板53を経て、その一部は上記被教示機器用コネクタ33の制御用電源端子33g、33h、駆動用電源端子33i、33j、及び、被教示機器用ケーブル11を介して、アクチュエータ4に供給される。また、上記教示部19に供給された電力のうちのその他は、上記教示部側電源ユニット55によって変圧され、上記教示部19用の電源として用いられる。
【0029】
また、上記ボリューム基板53はアブソ用電源ユニット50を介して、上記被教示機器用コネクタ33のアブソバッテリ擬似電源用端子33eに接続されている。
また、直流電源用コネクタ35の電源入力端子35aは上記ボリューム基板53に接続されており、直流電源用コネクタ35の電源入力端子35bは上記ヒューズ54を介して上記制御用電源端子33gと上記教示部側電源ユニット55に接続されている。そのため、上記教示部19及び上記アクチュエータ4に供給される直流電流は、直流電源ケーブル15及び直流電源用コネクタ35を介して、直流電源5より供給することも可能となっている。
【0030】
既に説明した操作キー25やボリュームスイッチ27は上記教示部19のマイコン57に接続されている。上記マイコン57は、電子部品56を介して、上記被教示機器用コネクタ33の通信用端子33a、33bに接続されている。また、ブレーキスイッチ39は、その一方の端子が電子部品58を介して上記被教示機器用コネクタ33のブレーキ解除用端子33dに接続されているとともに、その他方の端子が上記教示部19内のアースに接続されている。また、上記非常停止スイッチ用コネクタ37の非常停止スイッチ用端子37aは、上記リレ52を介して駆動用電源端子33iに接続される。また、上記非常停止スイッチ用コネクタ37の非常停止スイッチ用端子37bは、非常停止用端子33cに接続されるとともに、上記リレ52を介して上記教示部19内のアースに接続される。また、接続確認用端子33fは抵抗60を介して、上記教示部19内のアースに接続される。
以上が、上記教示装置1の全体の構成についての説明である。
【0031】
次に、上記教示装置1の教示部19の構成についてさらに詳しく説明する。
上記教示部19は、前述したように、電源部21に対して着脱可能に構成されたものである。上記教示部19の前面側は、前述したように、操作パネル23となっており、操作キー25、ボリュームスイッチ27、表示用LED29が設けられ、これら上記操作キー25及び上記表示用LED29を覆うように上記操作パネル用シート31が設けられている。
【0032】
また、上記教示部19には、図10に示すように、前述した被教示機器用コネクタ33、直流電源用コネクタ35、非常停止スイッチ用コネクタ37、ブレーキスイッチ39が設けられている。
また、上記教示部19には、図10及び図11に示すように、教示部側電源入力端子59が設けられている。上記教示部側電源入力端子59は、電源部21から後述する教示部用電源出力端子53を介して直流に変換された電力を供給される端子である。また、上記直流電源用コネクタ35も上記教示部側電源入力端子59と同様に機能するものである。
【0033】
また、図11に示すように、上記教示部19の背面には、取付用穴61と把持用凹部63が形成されている。上記取付用穴61内に、壁面に取り付けられた図示しない壁掛け用フックを挿入することにより、上記教示部19を、例えば、設備等の壁面に対して取り付けることができる。また、上記把持用凹部63は、上記教示部19を手等で把持し易くするための窪みである。
以上が、教示部19の構成の説明である。
【0034】
次に、上記教示装置1の電源部21の構成について説明する。
まず、上記電源部21には、図8に示すように、上記教示部19と係合し、上記教示部19が収納される教示部収納用凹部65が形成されている。この教示部収納用凹部65の下側(図8中左下側)は切欠部66となっていて、上記教示部19を上記電源部21から取り外す際に指などが挿入されるようになっている。
【0035】
上記教示部収納用凹部65内には、教示部用電源出力端子67が設けられている。上記教示部用電源出力端子67は、上記教示部19の教示部側電源入力端子59と係合し、上記教示部19に電力を供給するものである。また、上記電源部21の下側(図8中左下側)には、前述したように交流電源ケーブル13が設けられている。
【0036】
また、前述したように、上記電源部21の背面には、図5に示すように、取付用穴43、把持用凹部45、複数の開口部48が形成されている。
以上が、電源部21の構成の説明である。
【0037】
次に、上記教示装置1又は教示部19に接続されるアクチュエータ4の構成について、図12を参照して説明する。
上記アクチュエータ4は、ハウジング69内に設けられた図示しないモータによってフレーム71内に設けられた図示しないボールねじを回転させることによりこのボールねじに螺合された図示しないボールナットとこのボールナットに固着されたスライダ73を前後(図12中左上から右下、もしくは、右下から左上に向かう方向)に移動させるものである。
【0038】
そして、上記アクチュエータ4の後端側(図12中右下側)には、アクチュエータ側接続コネクタ75と、アクチュエータ側信号コネクタ77が設けられている。
上記アクチュエータ側接続コネクタ75は教示装置1(教示部19)の被教示機器用コネクタ33の各端子に対応した端子が設けられており、被教示機器用ケーブル11の被教示機器用コネクタ11bが接続されるものである。上記アクチュエータ側接続コネクタ75は、上記被教示機器用ケーブル11を介して上記教示装置1(教示部19)の被教示機器用コネクタ33に接続され、上記教示装置1(教示部19)側から上記アクチュエータ4側に制御信号を伝達されると共に電力が供給されるものである。
上記アクチュエータ側信号コネクタ77は、図示しないケーブルを介して上記教示装置1(教示部19)の被教示機器用コネクタ33に接続され、上記教示装置1(教示部19)側から上記アクチュエータ4側に制御信号を伝達されるとともに、上記アクチュエータ4から上記教示部19に対して電力を供給できるものである。また、上記アクチュエータ側信号コネクタ77は従来から用いられているタイプのコネクタである。
以上が、上記アクチュエータ4の構成の説明である。
【0039】
次に、本実施の形態による作用について説明する。
上記教示装置1(教示部19)によってアクチュエータ4の制御や、電源装置からの電力の供給を行う場合、各装置の接続の仕方が3通りある。
第1の接続の仕方として、まず、電源部21に教示部19を取り付けた状態の上記教示装置1の被教示機器用コネクタ33とアクチュエータ4のアクチュエータ側接続コネクタ75を被教示機器用ケーブル11を介して接続し交流電源ケーブル13を交流電源3に接続する場合がある。
次に、第2の接続の仕方として、上記電源部21から取り外した上記教示部19の被教示機器用コネクタ33とアクチュエータ4のアクチュエータ側接続コネクタ75を被教示機器用ケーブル11で接続し、上記教示部19の直流電源用コネクタ35に直流電源ケーブル15を介して直流電源5を接続する場合がある。
さらに、第3の接続の仕方として、上記電源部21から取り外した上記教示部19の被教示機器用コネクタ33とアクチュエータ4のアクチュエータ側信号コネクタ77を図示しないケーブルで接続するとともに上記アクチュエータ4の上記アクチュエータ側接続コネクタ75から図示しない電源装置を用いて上記アクチュエータ4用の電力を供給する場合がある。
【0040】
まず、第1の接続の仕方の場合について詳細に説明する。この場合、教示装置1の被教示機器用コネクタ33に被教示機器用ケーブル11の教示装置用コネクタ11aを接続し、アクチュエータ4のアクチュエータ側接続コネクタ75に上記被教示機器用ケーブル11の被教示機器用コネクタ11bを接続する。また、上記教示装置1の交流電源ケーブル13の交流電源接続端子13a、13aを交流電源3に接続する。
このように接続することで、上記交流電源3から上記交流電源ケーブル13を介して、上記教示装置1に電力が供給され、更にその一部が上記被教示機器用コネクタ33の制御用電源端子33g、33h、駆動用電源端子33i、33j、及び上記被教示機器用ケーブル11を介して上記アクチュエータ4にも供給される。
また、上記教示装置1による制御信号も上記被教示機器用コネクタ33の通信用端子33a、33b、及び、上記被教示機器用ケーブル11を介して上記アクチュエータ4に伝達される。
すなわち、上記アクチュエータ4への制御信号の伝達と電力の供給の両方が、上記被教示機器用コネクタ33、上記被教示機器用ケーブル11、及び、上記アクチュエータ側接続コネクタ75を介して行われるものである。
【0041】
次に、第2の接続の仕方について説明する。この場合、まず、教示部19を電源部21から取外す。そして、教示部19の被教示機器用コネクタ33に被教示機器用ケーブル11の教示装置用コネクタ11aを接続し、アクチュエータ4のアクチュエータ側接続コネクタ75に上記被教示機器用ケーブル11の被教示機器用コネクタ11bを接続し、上記教示部19の直流電源用コネクタ35に直流電源5に接続された直流電源ケーブル15の直流電源ケーブル側コネクタ15aを接続する。
このように接続すると、上記教示部19は上記電源部21から取り外されているため、交流電源3からの電源供給は行われない。しかし、上記直流電源用コネクタ35を介して上記直流電源5から上記教示部19に対して電力の供給が行われ、その一部が更に上記被教示機器用コネクタ33の制御用電源端子33g、33h、駆動用電源端子33i、33j、及び、上記被教示機器用ケーブル11を介して上記アクチュエータ4にも供給される。
また、この場合も、上記教示装置1による制御信号も上記被教示機器用コネクタ33の通信用端子33a、33b、及び、上記被教示機器用ケーブル11を介して上記アクチュエータ4に伝達される。
すなわち、この場合においても、上記アクチュエータ4への制御信号の伝達と電力の供給の両方が、上記被教示機器用コネクタ33及び上記被教示機器用ケーブル11を介して行われているものである。
また、この場合、上記教示部19のみが教示装置として動作しているものである。
【0042】
次に、第3の接続の仕方について説明する。この場合も、まず、教示部19を電源部21から取外し、上記教示部19の被教示機器用コネクタ33に図示しないケーブルの一端を接続するとともに、このケーブルの他端をアクチュエータ4のアクチュエータ側信号コネクタ77に接続する。そして、上記アクチュエータ4の上記アクチュエータ側接続コネクタ75に設けられた上記被教示機器用コネクタ33の制御用電源端子33g、33h、駆動用電源端子33i、33jに対応する端子に図示しない電源装置を接続する。
このように接続すると、上記教示部19の被教示機器用コネクタ33とアクチュエータ4のアクチュエータ側信号コネクタ77が図示しないケーブルによって接続されているため、この図示しないケーブルを介して上記教示部19から上記アクチュエータ4に対する制御信号が伝達される。しかし、上記アクチュエータ4のアクチュエータ側信号コネクタ77には電源を供給される端子がないため、上記教示部19からの上記アクチュエータ4への電力の供給は行われていない。そのため、上記アクチュエータ4への電力の供給は、図示しない電源装置を用いて、上記アクチュエータ側接続コネクタ75を介して行われることになる。また、この電源装置によって上記アクチュエータ4に供給される電力の一部が上記アクチュエータ側信号コネクタ77及び図示しないケーブルを介して、上記教示部19に対する電力の供給が行われている。
【0043】
また、この場合、上記アクチュエータ4のアクチュエータ側信号コネクタ77は既存のタイプのコネクタであり、上記教示部19は従来の教示装置と同様の使用方法によって用いることもできるものである。
また、この場合も、上記教示部19のみが教示装置として動作しているものである。
以上が、本実施の形態による作用についての説明である。
【0044】
次に、本実施の形態による効果について説明する。
まず、教示装置1によるアクチュエータ4に対する制御信号の伝達と電力の供給を電源ケーブルと信号ケーブルを一つに纏めた被教示機器用ケーブル11によって行うことができる。そのため、接続・配線が簡単なものとなる。すなわち、上記被教示機器用ケーブル11の一端には1つの教示装置用コネクタ11aがあり、上記教示装置用コネクタ11aに対応する上記教示装置1の被教示機器用コネクタ33には電源ケーブルに対応する制御用電源端子33g、制御用電源端子33h、駆動用電源端子33i、駆動用電源端子33jと、信号ケーブルに対応する通信用端子33a、通信用端子33b等が纏められているため、上記被教示機器用ケーブル11と上記教示装置1との接続が容易である。また、上記被教示機器用ケーブル11の他端も1つの被教示機器用コネクタ11bがあり、上記アクチュエータ4のアクチュエータ側接続コネクタ75には電源ケーブルに対応する端子と信号ケーブルに対応する端子が纏められているため、上記被教示機器用ケーブル11と上記アクチュエータ4との接続も容易である。
【0045】
また、一本の上記被教示機器用ケーブル11によって接続することができるため、上記教示装置1が取り扱い易いものとなり、特に、上記教示装置1を移動させて複数のアクチュエータ4に対して教示を行う場合等における取扱いが容易である。
また、上記教示装置1は、教示部19を電源部21から取り外して使用することもできるため、例えば、上記電源部21が固定されて移動できない場合であっても、上記電源部21を設置した場所から離れた場所でも使用することができ、例えば、被教示機器である上記アクチュエータ4により近い場所で教示作業を行うことが容易となる。
この場合においても、電源ケーブルと信号ケーブルを一つに纏めた被教示機器用ケーブル11によってアクチュエータ4に対する制御信号の伝達と電力の供給の両方を行うことができる。
【0046】
また、電源部21を用いなくても他の直流電源5を使用することができるため、既存の電源装置を有効に活用することも可能である。また、上記教示装置1や上記教示部19を上記アクチュエータ4に接続する際、上記アクチュエータ4に設けられた既存のタイプのコネクタであるアクチュエータ側信号コネクタ77を用いることもできる。そのため、上記教示装置1や上記教示部19を従来の教示装置と同様に使用することもできる。また、上記教示装置1及び上記教示部19によって、上記アクチュエータ側信号コネクタ77と同様のコネクタが設けられた様々な種類の被教示機器を扱うことができる。
以上が本実施の形態による教示装置1の効果についての説明である。
【0047】
なお、本願発明は、前記の実施の形態に限定されない。
例えば、前記の実施の形態の場合は、被教示機器としてスライダタイプのアクチュエータ4を用いているが、その他にもロッドタイプのアクチュエータを用いる場合も考えられる。また、被教示機器としては、アクチュエータのほかにも様々な装置が考えられる。
また、前記した3つの教示装置1(教示部19)とアクチュエータ4の接続方法以外にも、様々な接続方法が考えられる。例えば、教示部19を電源部21に取り付けた状態で使用し、上記アクチュエータ4と上記教示部19とをアクチュエータ側信号コネクタ77を介して接続し、交流電源3からは教示部19用の電力のみを供給し、別途設けた電源装置によって上記アクチュエータ4への電力を供給してもよい。
【0048】
また、教示部19内部に充電式バッテリが備えられている場合も考えられる。上記教示部19を電源部21から取り外しても、上記充電式バッテリによって上記教示部19に必要な電力が供給されるとともに、アクチュエータ4に必要な電力の供給も行われる。また、上記充電式バッテリは上記教示部19を電源部21に接続したときに充電される。
また、電源部21内部に充電式バッテリが備えられている場合も考えられ、また、交流電源ケーブル13を上記電源部21に対して着脱可能なものとすることも考えられる。この場合は、上記交流電源ケーブル13を取り外した状態でも、上記充電式バッテリによって教示装置1とアクチュエータ4に必要な電力が供給される。
また、前記の実施の形態の場合は、上記教示部19には、電源部21に接続される教示部側電源入力端子59と、直流電源5に接続される直流電源用コネクタ35とが設けられていたが、上記電源部21と上記直流電源5のどちらにも接続される1つのコネクタのみを設ける場合も考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、例えば、アクチュエータなどの被教示機器に接続され制御指示を行う教示装置とこの教示装置を使用した教示設備に係り、特に、信号ケーブルと電源ケーブルとを一纏めにしたケーブルにより被教示機器に対する制御指示と電源供給を行うことができるよう工夫したものに係り、例えば、移動させることにより異なる場所に存在する複数のアクチュエータに対して教示を行う教示装置とこのような教示装置を使用した教示設備に好適である。
【符号の説明】
【0050】
1 教示装置
4 アクチュエータ(被教示機器)
11 被教示機器用ケーブル
11a 教示装置用コネクタ
11b 被教示機器用コネクタ
19 教示部
21 電源部
33 被教示機器用コネクタ
33a 通信用端子(制御信号出力端子)
33b 通信用端子(制御信号出力端子)
33g 制御用電源端子(電源出力端子)
33h 制御用電源端子(電源出力端子)
33i 駆動用電源端子(電源出力端子)
33j 駆動用電源端子(電源出力端子)
35 直流電源用コネクタ(電源入力端子)
75 アクチュエータ側接続コネクタ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
被教示機器に制御内容を教示する教示装置において、
教示部と電源部とからなり、
上記教示部には上記被教示機器に電力を出力する電源出力端子と上記被教示機器に制御信号を出力する制御信号出力端子とが設けられていて、
上記電源出力端子と上記制御信号出力端子は一つに纏められており、
上記被教示機器に電力を供給する電源ケーブルと上記被教示機器に制御信号を出力する信号ケーブルを一つに纏めたものの一端に設けられた一つのコネクタが上記一つに纏められた端子に差し込まれるように構成されたことを特徴とする教示装置。
【請求項2】
請求項1記載の教示装置において、
上記教示部は上記電源部に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする教示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の教示装置において、
上記教示部には上記電源部とは別の電源部から電力を入力するための電源入力端子が設けられていることを特徴とする教示装置。
【請求項4】
被教示機器に対して請求項1〜請求項3の何れかに記載の教示装置を使用して制御内容を教示する教示設備において、
上記被教示機器には電力が入力される電源入力端子と制御信号が入力される制御信号入力端子とが設けられていて、
上記電源入力端子と上記制御信号入力端子も一つに纏められており、
上記一つに纏められたケーブルの他端にも一つのコネクタを設け該コネクタを上記一つに纏められた端子に差し込むようにしたことを特徴とする教示設備。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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