説明

教育システム、端末装置、ログ管理サーバ、Eラーニングサーバ、学習コンテンツ出力方法、およびプログラム

【課題】従来、ユーザ操作に応じた適切な教育をユーザに実施することが困難であった。
【解決手段】記録媒体に、ユーザの1以上の操作、ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報、およびキーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納しており、ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、1以上の操作を記録媒体に蓄積する操作蓄積部と、記録媒体に格納されている1以上の操作が、記録媒体の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、キーと対になる学習コンテンツを、記録媒体から取得する学習コンテンツ取得部と、学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部とを具備する教育システムにより、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの操作群を記録し、操作群が予め決められた条件に合致する場合に、適切な学習コンテンツを出力する教育システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、eラーニングシステムを用いて学習を行う場合に、学習者の学習履歴に応じて、教育コンテンツを提供することができる教育システムがあった(例えば、特許文献1参照)。かかるシステムは、教材コンテンツと関連したキーワードを格納する教育コンテンツデータベースと、利用者毎に、個人情報、教材コンテンツのタグ情報、及び、付箋データを格納する利用者データベースと、利用者データベースに上記タグ情報として学習履歴データを登録するタグ情報登録処理部と、利用者データベースに学習メモを登録する付箋データ登録処理部と、学習者からの命令に基づいて上記教材コンテンツを検索する教材コンテンツ検索処理部と、上記タグ情報を検索するタグ情報検索処理部と、上記付箋データを検索する付箋データ検索処理部と、上記教材コンテンツ検索処理部、タグ情報検索処理部、及び付箋データ検索処理部による検索結果を出力又は表示する出力表示部とを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−3670号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の教育システムにおいては、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施することが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の教育システムは、端末装置、ログ管理サーバ、およびEラーニングサーバとを具備する教育システムであって、端末装置は、ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、1以上の操作をログ管理サーバに送信する操作送信部と、Eラーニングサーバから学習コンテンツを受信する学習コンテンツ受信部と、学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部とを具備し、ログ管理サーバは、ユーザの1以上の操作を格納し得る操作格納部と、ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報を格納し得る条件情報格納部と、端末装置から1以上の操作を受信する操作受信部と、1以上の操作を操作格納部に蓄積する操作蓄積部と、操作格納部に格納されている1以上の操作が、条件情報格納部の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、キーをEラーニングサーバに送信するキー送信部とを具備し、Eラーニングサーバは、キーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納し得るコンテンツ情報格納部と、キーを受信するキー受信部と、キー受信部が受信したキーと対になる学習コンテンツを、コンテンツ情報格納部から取得する学習コンテンツ取得部と、学習コンテンツ取得部が取得した学習コンテンツを端末装置に送信する学習コンテンツ送信部とを具備する教育システムである。
【0006】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【0007】
また、本第二の発明の教育システムは、第一の発明に対して、教育条件は、操作格納部に格納されている1以上の操作が、1以上の予め決められた操作である操作列に合致することである教育システムである。
【0008】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。特に、予め決められた操作が不正なコマンドや不適切なデータへのアクセスである場合、ユーザのモラルの意識レベルに応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【0009】
また、本第三の発明の教育システムは、第一の発明に対して、教育条件は、操作格納部に格納されている1以上の操作を統計処理した結果が、予め決められた条件を満たすことである教育システムである。
【0010】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【0011】
また、本第四の発明の教育システムは、第三の発明に対して、教育条件は、操作格納部に格納されている1以上の操作において、1以上の予め決められた操作の出現頻度または出現割合が予め決められた閾値以下であることであり、判断部は、教育条件が有する1以上の予め決められた操作の出現頻度または出現割合を取得する出現状況取得手段と、出現頻度または出現割合が予め決められた閾値以下であるか否かを判断する出現状況判断手段とを具備する教育システムである。
【0012】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。特に、予め決められた操作がショートカットキーなどの入力を効率化する操作である場合、ユーザの操作レベルに応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【0013】
また、本第五の発明の教育システムは、第三の発明に対して、判断部は、操作格納部に格納されている1以上の操作から、予め決められた操作を検出し、検出結果を用いて、予め決められた算出式により、ユーザのモラルの評価値を算出するモラル評価手段と、評価値が予め決められた閾値以下であるか否かを判断するモラル判断手段とを具備する教育システムである。
【0014】
かかる構成により、ユーザのモラルのレベルに応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【0015】
また、本第六の発明の教育システムは、第一から第三いずれかの発明に対して、端末装置の学習コンテンツ出力部は、ユーザの作業開始時、またはユーザの作業再開時に学習コンテンツを出力する教育システムである。
【0016】
かかる構成により、ユーザの作業効率への影響を少なくしながら、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【0017】
また、本第七の発明の教育システムは、第一から第五いずれかの発明に対して、端末装置の操作送信部は、操作受付部が1以上の操作を受け付けた後、直ちに1以上の操作をログ管理サーバに送信し、ログ管理サーバの判断部は、操作受信部が1以上の操作を受信した後、直ちに1以上の操作が、条件情報格納部の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断し、キー取得部は、判断部が合致すると判断した場合に、直ちに教育条件と対になるキーを取得し、キー送信部は、キー取得部がキーを取得した場合、直ちにキーをEラーニングサーバに送信し、Eラーニングサーバの学習コンテンツ取得部は、キー受信部がキーを受信した場合、直ちにキーと対になる学習コンテンツをコンテンツ情報格納部から取得し、学習コンテンツ送信部は、学習コンテンツ取得部がた学習コンテンツを取得した場合、直ちに学習コンテンツを端末装置に送信する教育システムである。
【0018】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育を、直ちにユーザに実施できる。
【0019】
また、本第八の発明の教育システムは、第一から第五いずれかの発明に対して、コンテンツ情報は、キーと学習コンテンツと学習コンテンツを出力するタイミングを示すタイミング情報とを有し、Eラーニングサーバの学習コンテンツ取得部は、キー受信部が受信したキーと対になる学習コンテンツとタイミング情報とを、コンテンツ情報格納部から取得し、学習コンテンツ送信部は、学習コンテンツ取得部が取得した学習コンテンツとタイミング情報とを端末装置に送信し、端末装置の学習コンテンツ受信部は、Eラーニングサーバから学習コンテンツと学習コンテンツを出力するタイミングを示すタイミング情報とを受信し、学習コンテンツ出力部は、タイミング情報が示すタイミングに従って、学習コンテンツを出力する教育システムである。
【0020】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育を、適切なタイミングでユーザに実施できる。
【0021】
また、本第九の発明の教育システムは、第一から第八いずれかの発明に対して、端末装置は、学習コンテンツ出力部が学習コンテンツを出力中は、学習コンテンツに対する操作以外の操作を受け付けない教育システムである。
【0022】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育を、確実にユーザに実施できる。
【0023】
また、本第十の発明の教育システムは、第一から第八いずれかの発明に対して、端末装置は、学習コンテンツ出力部が学習コンテンツを出力し、操作受付部が学習コンテンツに対する予め決められた入力を受け付けるまで、学習コンテンツに対する操作以外の操作を受け付けない教育システムである。
【0024】
かかる構成により、ユーザの操作に応じた適切な教育を、確実にユーザに施すことができる。
【0025】
また、本第十一の発明の教育システムは、第一から第十いずれかの発明に対して、条件情報は、教育条件とキーとランクとを有し、ログ管理サーバのキー取得部は、判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーおよびランクを取得し、キー送信部は、キーおよびランクをEラーニングサーバに送信し、Eラーニングサーバのキー受信部は、キーおよびランクを受信し、学習コンテンツ取得部は、キー受信部が受信したキーおよびランクに対応する学習コンテンツを、コンテンツ情報格納部から取得する教育システムである。
【0026】
かかる構成により、ユーザの操作に応じたより適切な教育をユーザに施すことができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明による教育システムによれば、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施の形態1における教育システムの概念図
【図2】同教育システムのブロック図
【図3】同ログ管理サーバ2のブロック図
【図4】同端末装置の動作について説明するフローチャート
【図5】同ログ管理サーバの動作について説明するフローチャート
【図6】同Eラーニングサーバの動作について説明するフローチャート
【図7】同条件情報管理表を示す図
【図8】同コンテンツ情報管理表を示す図
【図9】同ユーザ管理表を示す図
【図10】同操作ログの例を示す図
【図11】同操作ログの例を示す図
【図12】同教育システムのブロック図
【図13】同コンピュータシステムの概観図
【図14】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、教育システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0030】
(実施の形態1)
【0031】
本実施の形態において、ユーザの操作群を記録し、操作群が予め決められた条件に合致する場合に、端末装置で適切な学習コンテンツを受信し、出力する教育システムについて説明する。
【0032】
図1は、本実施の形態における教育システムの概念図である。
教育システムは、1以上の端末装置1、ログ管理サーバ2、Eラーニングサーバ3を備える。
【0033】
図2は、本実施の形態における教育システムのブロック図である。また、図3は、ログ管理サーバ2のブロック図である。
【0034】
端末装置1は、操作受付部11、操作送信部12、動作部13、学習コンテンツ受信部14、学習コンテンツ出力部15、動作制御部16、学習コンテンツ格納部17を備える。端末装置1は、例えば、いわゆるパソナルコンピュータ、携帯端末、携帯電話、テレビジョン装置、ナビゲーション装置等、何でも良い。また、端末装置1を構成する操作送信部12、学習コンテンツ受信部14、学習コンテンツ出力部15、および動作制御部16は、ワンポイントEラーニングエージェントという。なお、端末装置1およびワンポイントEラーニングエージェントにおいて、動作制御部16は必須ではない。ワンポイントEラーニングエージェントとは、ワンポイントの学習をユーザに行わせるエージェントである。
【0035】
ログ管理サーバ2は、条件情報格納部21、操作格納部22、操作受信部23、操作蓄積部24、判断部25、キー取得部26、キー送信部27を備える。ログ管理サーバ2は、ユーザが端末装置1に対して入力した1以上の操作の集合(操作群とも、操作ログとも言う)を格納する。
【0036】
判断部25は、出現状況取得手段251、出現状況判断手段252、モラル評価手段253、モラル判断手段254を備える。
【0037】
Eラーニングサーバ3は、コンテンツ情報格納部31、キー受信部32、学習コンテンツ取得部33、学習コンテンツ送信部34を備える。Eラーニングサーバ3は、Eラーニングのためのコンテンツを管理し、配信するサーバ装置である。
【0038】
端末装置1を構成する操作受付部11は、ユーザからの1以上の操作を受け付ける。また、操作とは、ユーザの操作を特定する情報であり、例えば、入力されたコマンドや、押下されたボタンを特定する情報や、入力されたデータや、修正されたデータベース等、操作を示す情報であれば何でも良い。学習コンテンツ出力部15が学習コンテンツを出力中は、操作受付部11は学習コンテンツに対する操作以外の操作を受け付けないことが好適である。また、学習コンテンツ出力部15が学習コンテンツを出力し、操作受付部11が学習コンテンツに対する予め決められた入力を受け付けるまで、操作受付部11は、学習コンテンツに対する操作以外の操作を受け付けないことは好適である。なお、かかる「操作を受け付けない」とは、通常、後述する動作制御部16が、操作受付部11が受け付けた操作を動作部13に渡すことを阻止する(渡さない)ことである。つまり、「操作を受け付けない」とは、操作に応じた動作を行わないこと、操作を有効にしないこと等と同意義である。また、操作の入力は、通常、キーボード、マウスなどの入力手段を用いた情報の入力である。ただし、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力手段から入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。操作の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。操作受付部11は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0039】
操作送信部12は、操作受付部11が受け付けた1以上の操作をログ管理サーバ2に送信する。なお、操作送信部12は、は、通常、端末装置1を識別する端末識別子(ユーザ識別子と同意義である)も、1以上の操作と一緒に送信する。なお、かかる場合、端末装置1は、予め端末識別子を格納している、とする。操作送信部12は、操作を一つずつ送信しても良いし、まとまった1以上の操作を送信しても良い。例えば、操作送信部12は、ENTERキーが押下されるごとに、まとまった1以上の操作を送信する。また、例えば、操作送信部12は、定期的に1以上の操作を送信する。また、例えば、操作送信部12は、一のアプリケーションが終了する前(終了するごと)に1以上の操作を送信する。操作送信部12は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0040】
動作部13は、操作に応じた動作を行う。ここで、動作の内容は、問わない。動作部13は公知技術である。動作部13は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。動作部13の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0041】
学習コンテンツ受信部14は、Eラーニングサーバ3から学習コンテンツを受信する。また、学習コンテンツ受信部14は、Eラーニングサーバ3から学習コンテンツと当該学習コンテンツを出力するタイミングを示すタイミング情報とを受信することは好適である。学習コンテンツ受信部14は、受信した学習コンテンツ、または学習コンテンツとタイミング情報とを学習コンテンツ格納部17に蓄積しても良い。学習コンテンツ受信部14は、受信した学習コンテンツが直ちに出力されない場合、学習コンテンツ格納部17に蓄積することは好適である。ここで、学習コンテンツとは、例えば、ユーザにモラル教育するためのモラル学習コンテンツ、PC操作の教育を行うPC学習コンテンツ、情報漏洩防止などのコンプライアンス教育を行うコンプライアンス学習コンテンツなどである。ただし、学習コンテンツの内容は問わない。モラル教育とは、PCを操作するにあたってのモラル、仕事を遂行するためのモラル等の教育である。学習コンテンツは、例えば、学習対象の知識に関しての文章や画像、音声などによる解説と、知識を習得していることを確認するための選択式問題をひとつの単位とするコンテンツである。また、学習コンテンツは、例えば、学習対象の知識に関しての文章や画像、音声などによる解説のみのコンテンツである。ただし、学習コンテンツの構造や、データタイプは問わない。また、受信とは、操作送信部12における操作の送信に対応する受信である。学習コンテンツ受信部14は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0042】
学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力する。学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツ受信部14が受信した学習コンテンツ、または学習コンテンツ格納部17の学習コンテンツを出力する。出力のタイミングは問わない。学習コンテンツ出力部15は、例えば、ログオンした際、指定時刻、スリープ状態からの復帰時、スクリーンセーバー解除時、特定操作の1つまたは複数の組み合わせで指定されたタイミングなどに、学習コンテンツを出力する。また、後述するように、学習コンテンツに応じてタイミングを変更しても良い。つまり、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツ受信部14が受信したタイミング情報が示すタイミングに従って、学習コンテンツを出力することは好適である。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影であるが、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0043】
学習コンテンツ出力部15は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。学習コンテンツ出力部15は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0044】
動作制御部16は、学習コンテンツ出力部15が学習コンテンツを出力中であるか否かを判断し、出力中である場合は、操作受付部11が受け付けた操作に対する動作部13の動作を起こさせない。また、動作制御部16は、学習コンテンツ出力部15が学習コンテンツを出力し、操作受付部11が学習コンテンツに対する予め決められた入力(例えば、すべての問題に対する解答の入力、すべての問題に対する正解の入力、閾値以上の正解率の解答の入力など)を受け付けていないか否かを判断し、かかる条件を満たすまで、操作受付部11が受け付けた操作に対する動作部13の動作を起こさせない。動作制御部16は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。動作制御部16の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0045】
学習コンテンツ格納部17は、学習コンテンツを格納し得る。学習コンテンツ格納部17は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0046】
ログ管理サーバ2を構成する条件情報格納部21は、1以上の条件情報を格納し得る。条件情報は、例えば、教育条件とキーとを有する。条件情報は、教育条件とキーとランクとを有することは好適である。条件情報とは、タイミング情報をも有しても良い。教育条件とは、ユーザに対する教育を行う条件を示す情報である。また、教育条件とは、操作に関する条件である。さらに詳細には、教育条件とは、操作の内容に関する条件である。また、キーとは、検索キーと言っても良い。キーは、例えば、学習コンテンツを特定するキーワードやIDなどである。また、教育条件とは、例えば、操作格納部22に格納されている1以上の操作が、1以上の予め決められた操作である操作列に合致することである。また、教育条件とは、操作格納部22に格納されている1以上の操作において、1以上の予め決められた操作の出現頻度または出現割合が予め決められた閾値以下であることである。ランクとは、教育を行う必要性の程度や、ユーザの特定課題(モラルや、生産性等)に対するレベルなどを示す情報である。
【0047】
条件情報格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。条件情報格納部21に条件情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して条件情報が条件情報格納部21で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された条件情報が条件情報格納部21で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された条件情報が条件情報格納部21で記憶されるようになってもよい。
【0048】
操作格納部22は、ユーザの1以上の操作を格納し得る。操作格納部22は、操作とユーザを識別するユーザ識別子とを対応付けて格納していても良い。操作格納部22は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。操作格納部22に操作が記憶される過程は問わない。ただし、通常、操作蓄積部24が操作を操作格納部22に蓄積する。
【0049】
操作受信部23は、端末装置1から1以上の操作を受信する。操作受信部23は、通常、1以上の操作と端末識別子とを受信する。操作受信部23は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0050】
操作蓄積部24は、操作受信部23が受信した1以上の操作を操作格納部22に蓄積する。ここでの蓄積とは、一時的な蓄積でも良い。操作蓄積部24は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。操作蓄積部24の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0051】
判断部25は、操作格納部22に格納されている1以上の操作が、条件情報格納部21の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する。判断部25は、通常、既に検査した操作は、判断処理から除く。重複した教育を行わないためである。「1以上の教育条件のいずれか」とは、通常、一つであるが、2以上でも良い。判断部25が行う出現状況取得手段251、出現状況判断手段252、モラル評価手段253、およびモラル判断手段254による処理は、判断部25の処理の一例である。判断部25は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。判断部25の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0052】
出現状況取得手段251は、教育条件が有する1以上の予め決められた操作の出現頻度または出現割合を取得する。
【0053】
出現状況判断手段252は、出現頻度または出現割合が予め決められた閾値以下であるか否かを判断する。ここで、閾値以下とは閾値より小さいことも含む。なお、通常、閾値以下とは閾値より小さいことも含み、閾値以上とは閾値より大きいことも含む、とする。
【0054】
モラル評価手段253は、操作格納部22に格納されている1以上の操作から、予め決められた操作を検出し、検出結果を用いて、予め決められた算出式により、ユーザのモラルの評価値を算出する。ここでの予め決められた操作とは、例えば、予め決められたWebサイトへのアクセス、予め決められたWebメールサイトへのアクセスなどである。また、算出式とは、予め決められたWebサイトへのアクセス回数をパラメータとするモラル評価算出式である。モラル評価算出式は、上記アクセス回数が多いほど低いモラルを算出する関数であり、アクセス回数をパラメータとする減少関数である。なお、算出式は、モラル評価手段253が予め格納している。
【0055】
モラル判断手段254は、モラル評価手段253が算出した評価値が予め決められた閾値以下であるか否かを判断する。
【0056】
キー取得部26は、判断部25が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得する。キー取得部26は、判断部25が合致すると判断した教育条件と対になるキーおよびランクを取得しても良い。なお、判断部25が合致すると判断した場合、そのユーザに特定の教育が必要である、と判断した場合である。キー取得部26は、判断部25が合致すると判断した場合に、直ちに教育条件と対になるキーを取得することは好適である。また、キー取得部26が取得するキーは、通常、一つであるが、2以上のキーでも良い。キー取得部26は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。キー取得部26の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0057】
キー送信部27は、キー取得部26が取得したキーをEラーニングサーバ3に送信する。なお、キー送信部27は、通常、操作受信部23が受信した端末識別子も送信する。また、キー送信部27は、キー取得部26が取得したキーおよびランクをEラーニングサーバ3に送信しても良い。なお、キー取得部26がキーを取得した場合、直ちにキーをEラーニングサーバ3に送信することは好適である。キー送信部27は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0058】
Eラーニングサーバ3を構成するコンテンツ情報格納部31は、コンテンツ情報を格納し得る。コンテンツ情報は、キーと学習コンテンツとを有する。また、コンテンツ情報は、キーと学習コンテンツとタイミング情報とを有することは好適である。タイミング情報は、学習コンテンツを出力するタイミングを示す情報である。タイミング情報は、例えば、「直ぐに「0」」「ログオン時「1」」「ログアウト時「2」」「スリープ状態からの復帰時「3」」「スクリーンセーバー解除時「4」」「特定の操作時「5,"操作の情報"」」「指定時刻「6,"時刻の情報"」」などである。タイミング情報の各意味に与えられた値は、識別できれば何でも良い。「特定の操作時「5,"操作の情報"」」は、値が「5」で、操作の情報も合わせて、タイミング情報が有することを示す。操作の情報とは、例えば、「CTRL−C,CTRL−V」などである。また、時刻の情報とは「02:00:00」(夜中の2時)などである。コンテンツ情報格納部31は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。コンテンツ情報格納部31にコンテンツ情報が記憶される過程は問わない。
【0059】
キー受信部32は、ログ管理サーバ2からキーを受信する。キー受信部32は、ログ管理サーバ2からキーとランクを受信しても良い。また、キー受信部32は、通常、端末識別子も受信する。キー受信部32は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0060】
学習コンテンツ取得部33は、キー受信部32が受信したキーと対になる学習コンテンツを、コンテンツ情報格納部31から取得する。また、学習コンテンツ取得部33は、キー受信部32が受信したキーおよびランクに対応する学習コンテンツを、コンテンツ情報格納部31から取得しても良い。学習コンテンツ取得部33は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。学習コンテンツ取得部33の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0061】
学習コンテンツ送信部34は、学習コンテンツ取得部33が取得した学習コンテンツを端末装置1に送信する。学習コンテンツ送信部34は、学習コンテンツ取得部33が取得した学習コンテンツとタイミング情報とを端末装置1に送信しても良い。学習コンテンツ送信部34は、学習コンテンツ取得部33が学習コンテンツを取得した場合、直ちに学習コンテンツを端末装置1に送信することは好適である。ここで、学習コンテンツの送信先の端末装置1は、通常、キー受信部32が受信した端末識別子で識別される装置である。学習コンテンツ送信部34は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、教育システムの動作について説明する。まず、端末装置1の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0062】
(ステップS401)操作受付部11は、ユーザからの1以上の操作を受け付けたか否かを判断する。
【0063】
(ステップS402)動作制御部16は、学習中であることを判断するための条件を満たすか否かを判断する。条件を満たせば(学習中であれば)ステップS403に行き、条件を満たさなければ(学習中でなければ)ステップS405に行く。学習中であることを判断するための条件は、学習コンテンツ出力部15が学習コンテンツを出力中であること、または、学習コンテンツ出力部15が学習コンテンツを出力し、操作受付部11が学習コンテンツに対する予め決められた入力を受け付けていないことである。なお、ここで、動作制御部16は、ユーザが学習を完了し、閾値以上の正解率を得た場合のみ「条件を満たさない(学習中でない)」と判断しても良い。かかる場合、ユーザに一定以上の知識、能力がつかなければ、他の業務を遂行できない、こととなる。
【0064】
(ステップS403)動作制御部16は、ステップS401で受け付けた操作が、出力中の学習コンテンツに対する解答の入力であるか否かを判断する。解答の入力であればステップS404に行き、解答の入力でなければステップS401に戻る。
【0065】
(ステップS404)動作制御部16は、解答を図示しないバッファに蓄積する。なお、この蓄積された解答は、図示しない判定部により正誤判定されても良いし、学習コンテンツの出力の完了後、削除されても良いし、図示しない解答送信部によりEラーニングサーバ3に送信されても良い。
【0066】
(ステップS405)動作部13は、ステップS401で受け付けられた1以上の操作に応じた動作を行う。
【0067】
(ステップS406)操作送信部12は、ステップS401で受け付けられた1以上の操作をログ管理サーバ2に送信する。ステップS401に戻る。
【0068】
(ステップS407)学習コンテンツ受信部14は、Eラーニングサーバ3から学習コンテンツを受信したか否かを判断する。学習コンテンツを受信すればステップS408に行き、学習コンテンツを受信しなければステップS411に行く。
【0069】
(ステップS408)学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力するタイミングであるか否かを判断する。学習コンテンツ出力部15は、例えば、受信されたタイミング情報に従って、学習コンテンツを出力するタイミングであるか否かを判断する。学習コンテンツを出力するタイミングであればステップS409に行き、学習コンテンツを出力するタイミングでなければステップS410に行く。
【0070】
(ステップS409)学習コンテンツ出力部15は、ステップS407で受信された学習コンテンツを出力する。ステップS401に戻る。なお、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツの出力を完了後(ユーザが学習後)、学習した旨の記録を、図示しない学習記録格納手段に蓄積したり、Eラーニングサーバ3に送信したりすることは好適である。また、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツの出力を完了後(学習後)、学習コンテンツを学習コンテンツ格納部17から削除することは好適である。
【0071】
(ステップS410)学習コンテンツ受信部14は、ステップS407で受信した学習コンテンツを、学習コンテンツ格納部17に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0072】
(ステップS411)学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力するタイミングであるか否かを判断する。学習コンテンツ出力部15は、例えば、受信されたタイミング情報に従って、学習コンテンツを出力するタイミングであるか否かを判断する。学習コンテンツを出力するタイミングであればステップS412に行き、学習コンテンツを出力するタイミングでなければステップS401に戻る。
【0073】
(ステップS412)学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツ格納部17に学習コンテンツが存在するか否かを判断する。学習コンテンツが存在すればステップS409に行き、学習コンテンツが存在しなければステップS401に戻る。
【0074】
なお、図4のフローチャートにおいて、学習コンテンツを受信した場合に、常に、出力タイミングになるまで、学習コンテンツを蓄積しても良い。また、図4のフローチャートにおいて、学習コンテンツを受信した場合に、常に、直ちに学習コンテンツを出力しても良い。
【0075】
さらに、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0076】
次に、ログ管理サーバ2の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0077】
(ステップS501)操作受信部23は、1以上の操作を受信したか否かを判断する。受信すればステップS502に行き、受信しなければステップS503に行く。
【0078】
(ステップS502)操作蓄積部24は、ステップS501で受信された1以上の操作を操作格納部22に蓄積する。ステップS501に戻る。
【0079】
(ステップS503)判断部25は、1以上の操作を判断するタイミングであるか否かを判断する。判断するタイミングであればステップS504に行き、判断するタイミングでなければステップS501に戻る。
【0080】
(ステップS504)判断部25は、操作格納部22から1以上の操作を読み出す。
【0081】
(ステップS505)判断部25は、カウンタiに1を代入する。
【0082】
(ステップS506)判断部25は、条件情報格納部21に、i番目の条件情報が存在するか否かを判断する。i番目の条件情報が存在すればステップS507に行き、i番目の条件情報が存在しなければステップS512に行く。
【0083】
(ステップS507)判断部25は、ステップS504で読み出した1以上の操作が、i番目の条件情報が有する教育条件に合致するか否かを判断する。
【0084】
(ステップS508)判断部25は、ステップS507における判断が、教育条件に合致するとの判断の場合はステップS509に行き、教育条件に合致しないとの判断の場合はステップS511に行く。
【0085】
(ステップS509)判断部25は、i番目の条件情報が有するキー、またはi番目の条件情報が有するキーとランクとを取得する。
【0086】
(ステップS510)判断部25は、ステップS509で取得したキー等を、バッファに一時蓄積する。
【0087】
(ステップS511)判断部25は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS506に戻る。
【0088】
(ステップS512)キー送信部27は、バッファにキー等が存在するか否かを判断する。存在すればステップS513に行き、存在しなければステップS501に戻る。
【0089】
(ステップS513)キー送信部27は、バッファ内のキー等をEラーニングサーバ3に送信する。ステップS501に戻る。なお、ここで送信するキー等は、2組以上存在しても良い。
【0090】
なお、図5のフローチャートにおいて、ステップS503の判断部25の判断するタイミングは問わない。例えば、判断部25は、予め決められた時刻(例えば、ユーザが作業していない夜中の2時)でも良いし、定期的でも良いし、予め決められた量の操作が蓄積された場合等でも良い。また、図5のフローチャートにおいて、ステップS503の判断を行わずに、操作を受信した場合に、常に、判断部25が判断を行っても良い。
【0091】
さらに、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0092】
次に、Eラーニングサーバ3の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0093】
(ステップS601)キー受信部32は、ログ管理サーバ2からキー等を受信したか否かを判断する。キー等を受信すればステップS602に行き、キー等を受信しなければステップS601に戻る。キー等とは、キーのみ、キーと端末識別子、キーとランク、キーとランクと端末識別子などである。
【0094】
(ステップS602)学習コンテンツ取得部33は、ステップS601で受信されたキーまたは、キーとランクに対応する学習コンテンツを、コンテンツ情報格納部31から取得する。
【0095】
(ステップS603)学習コンテンツ送信部34は、ステップS602で取得された学習コンテンツを端末装置1に送信する。ステップS601に戻る。
【0096】
なお、図6のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0097】
以下、本実施の形態における教育システムの具体的な動作について説明する。教育システムの概念図は図1である。
【0098】
今、ログ管理サーバ2を構成する条件情報格納部21は、図7に示す条件情報管理表を保持している。条件情報管理表は、「ID」と「条件情報」を有する1以上のレコードを格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。条件情報は、教育条件とタイミング情報とキーとランクを有する。条件情報管理表は、教育の設計を行った結果を示す情報群である。
【0099】
また、Eラーニングサーバ3を構成するコンテンツ情報格納部31は、図8に示すコンテンツ情報管理表を保持している。コンテンツ情報管理表は、「ID」「学習コンテンツ」「グループ」「キー」「ランク」を有する1以上のレコードを格納している。「ID」はレコードを識別する情報である。「学習コンテンツ」は、図8においては、学習コンテンツの名前だけであるが、コンテンツ情報格納部31は名前に対応する実体データ(学習コンテンツそのもの)も保持している、とする。「グループ」は、各ユーザが属し得るグループを示す。図8においては、各ユーザは、グループ1、グループ2、グループ3のいずれかに属することを示す。また、「キー」において、2以上のキーが存在している属性値がある。ここで、受信されたキーのいずれかに合致すれば、そのレコードが選択されても良いし、受信されたキーの中にすべてのキーが含まれている場合にそのレコードが選択されても良い。また、「グループ」の「×」が入った属性値に対応する学習コンテンツのみが選択される。つまり、グループ「1」のユーザに対しては、学習コンテンツ「Test1」は選択され得るが、「Test7」は選択されない。
【0100】
また、学習コンテンツ取得部33は、図9に示すユーザ管理表を保持している。ユーザ管理表は、「ID」「端末識別子」「グループ」を有する。ユーザ管理表は、端末識別子で識別される各端末(ユーザ)が、どのグループに属するかを示す表である。
【0101】
かかる状況において、端末識別子「T1」のユーザが自分の端末装置1に対して、操作を行っている、とする。なお、このユーザは、ログオン時に、端末識別子「T1」を入力し、端末識別子「T1」は端末装置1に格納されている、とする。
【0102】
そして、端末装置1の操作受付部11は、このユーザからの1以上の操作を受け付ける。そして、動作部13は、受け付けられた1以上の操作に応じた動作を行う。
【0103】
次に、操作送信部12は、受け付けられた1以上の操作、および端末識別子「T1」をログ管理サーバ2に送信する。なお、ここでは、操作送信部12は、一のアプリケーションの起動から終了までの操作をまとめて送信する、とする。
【0104】
次に、ログ管理サーバ2の操作受信部23は、1以上の操作と端末識別子「T1」とを受信する。そして、操作蓄積部24は、受信された1以上の操作と端末識別子「T1」とを操作格納部22に蓄積する。
【0105】
そして、端末識別子「T1」のユーザの操作により、図10に示す操作ログが操作格納部22に蓄積された、とする。
【0106】
次に、ログ管理サーバ2の判断部25は、1以上の操作を判断するタイミングである、と判断した、とする。なお、ここでは、判断部25は、操作受信部23は、1以上の操作を受信した場合に、常に、判断するタイミングである、と判断する、とする。
【0107】
次に、判断部25は、操作格納部22から図10の操作ログを読み出す。そして、判断部25は、条件情報管理表の各条件情報と、図10の操作ログとを対比する。つまり、まず、判断部25のモラル評価手段253は、図7の「ID=1」から「ID=3」の条件情報に対応する操作「アクセス "WebメールサイトA"」が、操作ログの中に存在する回数「0」を取得する。そして、モラル判断手段254は、モラル評価手段253が算出した回数「0」が「ID=1」から「ID=3」の条件情報が有する教育条件を満たすか否かを判断する。ここで、モラル判断手段254は、教育条件を満たさない、と判断する。なお、判断部25が操作ログと教育条件とを対比する処理は、通常、文字列のパターンマッチングである。ただし、他の処理でも良い。かかる処理は、公知技術であるので詳細な説明を省略する。なお、図7の教育条件は、操作を示す文字列を有する条件や、対比処理を行うためのプログラム等である。教育条件がプログラムである場合、図10の操作ログをプログラムに渡すと、各教育条件に合致するか否かを返す。
【0108】
次に、出現状況取得手段251は、「ID=4」の条件情報に対応する操作「CTRL−X」「CTRL−V」が、操作ログの中に存在する回数「CTRL−X,1」「CTRL−V,1」を取得する。なお、「CTRL−X,1」は、「CTRL−X」が1回存在することを示す。そして、モラル判断手段254は、出現状況取得手段251が取得した「CTRL−X,1」「CTRL−V,1」が「ID=4」の条件情報が有する教育条件を満たすか否かを判断する。ここで、モラル判断手段254は、教育条件を満たさない、と判断する。
【0109】
次に、出現状況取得手段251は、「ID=5」の条件情報に対応する操作「CTRL−X」「CTRL−V」「CTRL−A」等が、操作ログの中に存在する回数「CTRL−X,1」「CTRL−V,1」「CTRL−A,1」を取得する。そして、モラル判断手段254は、出現状況取得手段251が取得した「CTRL−X,1」「CTRL−V,1」「CTRL−A,1」が「ID=5」の条件情報が有する教育条件を満たすか否かを判断する。ここで、モラル判断手段254は、教育条件を満たさない、と判断する。
【0110】
次に、モラル評価手段253は、「ID=6」の条件情報に対応する操作「delete TBL1」または「delete TBL2」が、操作ログの中に存在する回数「0」を取得する。そして、モラル判断手段254は、モラル評価手段253が取得した回数「0」が「ID=6」の条件情報が有する教育条件を満たすか否かを判断する。ここで、モラル判断手段254は、教育条件を満たさない、と判断する。
【0111】
次に、モラル評価手段253は、「ID=7」の条件情報に対応する操作「ブラウザ "http:WebサイトX"」が、操作ログの中に存在する回数「1」を取得する。そして、モラル判断手段254は、モラル評価手段253が算出した回数「1」が「ID=7」の条件情報が有する教育条件を満たすか否かを判断する。ここで、モラル判断手段254は、教育条件を満たす、と判断する。
【0112】
次に、判断部25は、7番目の条件情報が有するキー「不良操作」を取得する。次に、判断部25は、取得したキー「不良操作」、タイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」を、バッファに一時蓄積する。
【0113】
そして、判断部25は、以上の処理をすてての条件情報に対して繰り返す。そして、判断部25は、キー「不良操作」のみを得た、とする。
【0114】
次に、キー送信部27は、バッファ内のキー「不良操作」、タイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」および端末識別子「T1」をEラーニングサーバ3に送信する。
【0115】
次に、Eラーニングサーバ3のキー受信部32は、ログ管理サーバ2からキー「不良操作」とタイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」と端末識別子「T1」とを受信する。
【0116】
次に、学習コンテンツ取得部33は、端末識別子「T1」に対応するグループ「1」を図9のユーザ管理表から取得する。そして、学習コンテンツ取得部33は、受信されたキー「不良操作」およびグループ「1」に対応する学習コンテンツ「Test14」を、コンテンツ情報格納部31から取得する。
【0117】
そして、学習コンテンツ送信部34は、取得された学習コンテンツ「Test14」とタイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」を、端末識別子「T1」に対応する端末装置1に送信する。
【0118】
次に、端末識別子「T1」に対応する端末装置1の学習コンテンツ受信部14は、Eラーニングサーバ3から学習コンテンツ「Test14」とタイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」とを受信する。
【0119】
次に、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力するタイミングであるか否かを判断する。ここで、受信されたタイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」から、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力するタイミングでないと判断する。そして、学習コンテンツ受信部14は、受信した学習コンテンツ「Test14」とタイミング情報「ログオン時「1」andスリープからの復帰時「2」」とを、学習コンテンツ格納部17に蓄積する。
【0120】
そして、端末識別子「T1」で識別されるユーザが、次のログオン時、またはスリープからの復帰時に、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツ「Test14」を出力するタイミングであると判断する。
【0121】
次に、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツ格納部17の学習コンテンツ「Test14」を出力する。
【0122】
以上の処理により、端末識別子「T1」で識別されるユーザは、不良操作に対する学習を間違いなく受けることができる。なお、上述したように、学習コンテンツ「Test14」の出力を完了するまで、当該ユーザは、学習と関連しない操作の入力はできない。学習と関連する操作とは、学習コンテンツに対する操作、解答の入力などである。学習と関連しない操作とは、例えば、通常業務の推進のための操作である。
【0123】
次に、端末識別子「T4」のユーザが自分の端末装置1に対して、操作を行っている、とする。なお、このユーザは、ログオン時に、端末識別子「T4」を入力し、端末識別子「T4」は端末装置1に格納されている、とする。
【0124】
そして、端末装置1の操作受付部11は、このユーザからの1以上の操作を受け付ける。そして、動作部13は、受け付けられた1以上の操作に応じた動作を行う。
【0125】
次に、操作送信部12は、受け付けられた1以上の操作、および端末識別子「T4」をログ管理サーバ2に送信する。
【0126】
次に、ログ管理サーバ2の操作受信部23は、1以上の操作と端末識別子「T4」とを受信する。そして、操作蓄積部24は、受信された1以上の操作と端末識別子「T4」とを操作格納部22に蓄積する。
【0127】
そして、端末識別子「T4」のユーザの操作により、図11に示す操作ログが操作格納部22に蓄積された、とする。
【0128】
次に、ログ管理サーバ2の判断部25は、1以上の操作を判断するタイミングである、と判断した、とする。
【0129】
次に、判断部25は、操作格納部22から図11の操作ログを読み出す。そして、判断部25は、上述した端末識別子「T1」処理と同様に、条件情報管理表の各条件情報と、図11の操作ログとを対比する。
【0130】
そして、判断部25のモラル評価手段253は、図11の操作ログから「アクセス "WebメールサイトA"」の操作を6回検出する。そして、モラル判断手段254は、端末識別子「T4」の操作ログが「ID=2」の条件情報に合致する、と判断する。
【0131】
次に、判断部25は、2番目の条件情報が有するタイミング情報「直ち「0」」、キー「Webメール」、ランク「2」を取得する。そして、判断部25は、取得したタイミング情報「直ち「0」」、キー「Webメール」、ランク「2」を、バッファに一時蓄積する。
【0132】
次に、キー送信部27は、バッファ内のタイミング情報「直ち「0」」、キー「Webメール」、ランク「2」、および端末識別子「T4」をEラーニングサーバ3に送信する。
【0133】
次に、Eラーニングサーバ3のキー受信部32は、ログ管理サーバ2から、タイミング情報「直ち「0」」、キー「Webメール」、ランク「2」、および端末識別子「T4」を受信する。
【0134】
次に、学習コンテンツ取得部33は、端末識別子「T4」に対応するグループ「2」を図9のユーザ管理表から取得する。そして、学習コンテンツ取得部33は、受信されたキー「Webメール」、ランク「2」、およびグループ「2」に対応する学習コンテンツ「Test11」を、コンテンツ情報格納部31から取得する。
【0135】
そして、学習コンテンツ送信部34は、取得された学習コンテンツ「Test11」とタイミング情報「直ち「0」」を、端末識別子「T4」に対応する端末装置1に送信する。
【0136】
次に、端末識別子「T4」に対応する端末装置1の学習コンテンツ受信部14は、Eラーニングサーバ3から学習コンテンツ「Test11」とタイミング情報「直ち「0」」とを受信する。
【0137】
次に、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力するタイミングであるか否かを判断する。ここで、受信されたタイミング情報「直ち「0」」から、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツを出力するタイミングであると判断する。
【0138】
そして、学習コンテンツ出力部15は、学習コンテンツ格納部17の学習コンテンツ「Test11」を出力する。
【0139】
以上の処理により、端末識別子「T4」で識別されるユーザは、Webメールに対する学習を間違いなく、タイミング良く受けることができる。なお、上述したように、学習コンテンツ「Test11」の出力を完了するまで、当該ユーザは、学習と関連しない操作の入力はできない。
【0140】
以上、本実施の形態によれば、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる。また、操作の内容やレベルに応じて、予め決められたタイミングで学習が行える。つまり、緊急に学習すべき内容はすぐに学習させ、緊急を要しない学習は、次の日など、通常業務に支障を来さないように学習させることができる。
【0141】
また、判断内容がモラルに関することであれば、モラルに関する学習を必要なユーザにのみ行える。また、判断内容がPC操作の効率に関することであれば、PC操作教育に関する学習を必要なユーザにのみ行える。さらに、判断内容が情報漏洩防止や情報漏洩検知に関することであれば、機密保持のポリシー等に関する学習を必要なユーザにのみ行える。
【0142】
また、本実施の形態によれば、学習コンテンツを出力し終わるまで他の操作ができない、または学習コンテンツを出力し解答を終えるまで、他の操作ができない等の処理を行うことにより、ユーザの操作に応じた適切な教育を、確実にユーザに施すことができる。
【0143】
なお、本実施の形態によれば、教育システムは3つの装置から構成されていた。かかる構成は、各装置の役割分担を明瞭にするため極めて効果的である。しかし、教育システムは一つの装置、二つの装置、または4以上の装置で構成されても良い。教育システムが一つの装置で構成されている場合のブロック図は、図12である。
【0144】
そして、本教育システムは、ユーザの1以上の操作を格納し得る操作格納部と、ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報を格納し得る条件情報格納部と、キーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納し得るコンテンツ情報格納部と、ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、前記操作に応じた動作を行う動作部と、前記1以上の操作を前記操作格納部に蓄積する操作蓄積部と、前記操作格納部に格納されている1以上の操作が、前記条件情報格納部の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、前記キーと対になる学習コンテンツを、前記コンテンツ情報格納部から取得する学習コンテンツ取得部と、前記学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部とを具備する教育システムである。
【0145】
また、本実施の形態において、タイミング情報は、元々、ログ管理サーバ2が、キーと対応付けて保持していた。ただし、タイミング情報は、Eラーニングサーバ3が、学習コンテンツと対応付けて保持していても良い。また、キーや学習コンテンツごとに、出力されるタイミングが決まっていても良い。かかる場合、キーや学習コンテンツ識別子に対応付けたタイミング情報は、例えば、端末装置1が保持している。また、キーや学習コンテンツ識別子がタイミング情報を兼ねても良い。
【0146】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における教育システムを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、ユーザの1以上の操作、ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報、およびキーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納しており、コンピュータを、ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、前記1以上の操作を前記記録媒体に蓄積する操作蓄積部と、前記記録媒体に格納されている1以上の操作が、前記記録媒体の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、前記キーと対になる学習コンテンツを、前記記録媒体から取得する学習コンテンツ取得部と、前記学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0147】
また、本実施の形態における端末装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、前記1以上の操作を前記ログ管理サーバに送信する操作送信部と、前記Eラーニングサーバから学習コンテンツを受信する学習コンテンツ受信部と、前記学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部として機能させるためのプログラム、である。
【0148】
また、本実施の形態におけるログ管理サーバ2を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、ユーザの1以上の操作、およびユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報を格納しており、コンピュータを、前記端末装置から1以上の操作を受信する操作受信部と、前記1以上の操作を前記記録媒体に蓄積する操作蓄積部と、前記記録媒体に格納されている1以上の操作が、前記記録媒体の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、前記キーを前記Eラーニングサーバに送信するキー送信部として機能させるためのプログラム、である。
【0149】
また、本実施の形態におけるEラーニングサーバ3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、キーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納しており、コンピュータを、前記キーを受信するキー受信部と、前記キー受信部が受信したキーと対になる学習コンテンツを、前記記録媒体から取得する学習コンテンツ取得部と、前記学習コンテンツ取得部が取得した学習コンテンツを前記端末装置に送信する学習コンテンツ送信部として機能させるためのプログラム、である。
また、図13は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態の教育システム等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図13は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図14は、コンピュータシステム340のブロック図である。
【0150】
図13において、コンピュータシステム340は、FDドライブ、CD−ROMドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
【0151】
図14において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、MPU3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3415とに接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0152】
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の教育システム等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0153】
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の教育システム等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0154】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0155】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0156】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0157】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0158】
以上のように、本発明にかかる教育システムは、ユーザの操作に応じた適切な教育をユーザに実施できる、という効果を有し、種々のアプリケーションに組み込まれるEラーニングエージェントや教育システム等として有用である。
【符号の説明】
【0159】
1 端末装置
2 ログ管理サーバ
3 Eラーニングサーバ
11 操作受付部
12 操作送信部
13 動作部
14 学習コンテンツ受信部
15 学習コンテンツ出力部
16 動作制御部
17 学習コンテンツ格納部
21 条件情報格納部
22 操作格納部
23 操作受信部
24 操作蓄積部
25 判断部
26 キー取得部
27 キー送信部
31 コンテンツ情報格納部
32 キー受信部
33 学習コンテンツ取得部
34 学習コンテンツ送信部
251 出現状況取得手段
252 出現状況判断手段
253 モラル評価手段
254 モラル判断手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置、ログ管理サーバ、およびEラーニングサーバとを具備する教育システムであって、
前記端末装置は、
ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、
前記1以上の操作を前記ログ管理サーバに送信する操作送信部と、
前記Eラーニングサーバから学習コンテンツを受信する学習コンテンツ受信部と、
前記学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部とを具備し、
前記ログ管理サーバは、
ユーザの1以上の操作を格納し得る操作格納部と、
ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報を格納し得る条件情報格納部と、
前記端末装置から1以上の操作を受信する操作受信部と、
前記1以上の操作を前記操作格納部に蓄積する操作蓄積部と、
前記操作格納部に格納されている1以上の操作が、前記条件情報格納部の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、
前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、
前記キーを前記Eラーニングサーバに送信するキー送信部とを具備し、
前記Eラーニングサーバは、
キーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納し得るコンテンツ情報格納部と、
前記キーを受信するキー受信部と、
前記キー受信部が受信したキーと対になる学習コンテンツを、前記コンテンツ情報格納部から取得する学習コンテンツ取得部と、
前記学習コンテンツ取得部が取得した学習コンテンツを前記端末装置に送信する学習コンテンツ送信部とを具備する教育システム。
【請求項2】
前記教育条件は、
前記操作格納部に格納されている1以上の操作が、1以上の予め決められた操作である操作列に合致することである請求項1記載の教育システム。
【請求項3】
前記教育条件は、
前記操作格納部に格納されている1以上の操作を統計処理した結果が、予め決められた条件を満たすことである請求項1記載の教育システム。
【請求項4】
前記教育条件は、
前記操作格納部に格納されている1以上の操作において、1以上の予め決められた操作の出現頻度または出現割合が予め決められた閾値以下であることであり、
前記判断部は、
前記教育条件が有する1以上の予め決められた操作の出現頻度または出現割合を取得する出現状況取得手段と、
前記出現頻度または出現割合が予め決められた閾値以下であるか否かを判断する出現状況判断手段とを具備する請求項3記載の教育システム。
【請求項5】
前記判断部は、
前記操作格納部に格納されている1以上の操作から、予め決められた操作を検出し、当該検出結果を用いて、予め決められた算出式により、ユーザのモラルの評価値を算出するモラル評価手段と、
前記評価値が予め決められた閾値以下であるか否かを判断するモラル判断手段とを具備する請求項3記載の教育システム。
【請求項6】
前記端末装置の前記学習コンテンツ出力部は、
ユーザの作業開始時、またはユーザの作業再開時に前記学習コンテンツを出力する請求項1から請求項3いずれか記載の教育システム。
【請求項7】
前記端末装置の前記操作送信部は、
前記操作受付部が1以上の操作を受け付けた後、直ちに当該1以上の操作を前記ログ管理サーバに送信し、
前記ログ管理サーバの前記判断部は、
前記操作受信部が1以上の操作を受信した後、直ちに当該1以上の操作が、前記条件情報格納部の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断し、
前記キー取得部は、
前記判断部が合致すると判断した場合に、直ちに当該教育条件と対になるキーを取得し、
前記キー送信部は、
前記キー取得部が前記キーを取得した場合、直ちに当該キーを前記Eラーニングサーバに送信し、
前記Eラーニングサーバの前記学習コンテンツ取得部は、
前記キー受信部がキーを受信した場合、直ちに当該キーと対になる学習コンテンツを前記コンテンツ情報格納部から取得し、
前記学習コンテンツ送信部は、
前記学習コンテンツ取得部がた学習コンテンツを取得した場合、直ちに当該学習コンテンツを前記端末装置に送信する請求項1から請求項5いずれか記載の教育システム。
【請求項8】
前記コンテンツ情報は、
キーと学習コンテンツと当該学習コンテンツを出力するタイミングを示すタイミング情報とを有し、
前記Eラーニングサーバの学習コンテンツ取得部は、
前記キー受信部が受信したキーと対になる学習コンテンツとタイミング情報とを、前記コンテンツ情報格納部から取得し、
前記学習コンテンツ送信部は、
前記学習コンテンツ取得部が取得した学習コンテンツとタイミング情報とを前記端末装置に送信し、
前記端末装置の学習コンテンツ受信部は、
前記Eラーニングサーバから学習コンテンツと当該学習コンテンツを出力するタイミングを示すタイミング情報とを受信し、
前記学習コンテンツ出力部は、
前記タイミング情報が示すタイミングに従って、前記学習コンテンツを出力する請求項1から請求項5いずれか記載の教育システム。
【請求項9】
前記端末装置は、
前記学習コンテンツ出力部が前記学習コンテンツを出力中は、前記学習コンテンツに対する操作以外の操作を受け付けない請求項1から請求項8いずれか記載の教育システム。
【請求項10】
前記端末装置は、
前記学習コンテンツ出力部が前記学習コンテンツを出力し、前記操作受付部が当該学習コンテンツに対する予め決められた入力を受け付けるまで、前記学習コンテンツに対する操作以外の操作を受け付けない請求項1から請求項8いずれか記載の教育システム。
【請求項11】
前記条件情報は、
教育条件とキーとランクとを有し、
前記ログ管理サーバの前記キー取得部は、
前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーおよびランクを取得し、
前記キー送信部は、
前記キーおよび前記ランクを前記Eラーニングサーバに送信し、
前記Eラーニングサーバのキー受信部は、
前記キーおよび前記ランクを受信し、
前記学習コンテンツ取得部は、
前記キー受信部が受信したキーおよびランクに対応する学習コンテンツを、前記コンテンツ情報格納部から取得する請求項1から請求項10いずれか記載の教育システム。
【請求項12】
請求項1から請求項10いずれか記載の教育システムを構成する端末装置。
【請求項13】
請求項1から請求項10いずれか記載の教育システムを構成するログ管理サーバ。
【請求項14】
請求項1から請求項10いずれか記載の教育システムを構成するEラーニングサーバ。
【請求項15】
ユーザの1以上の操作を格納し得る操作格納部と、
ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報を格納し得る条件情報格納部と、
キーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納し得るコンテンツ情報格納部と、
ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、
前記1以上の操作を前記操作格納部に蓄積する操作蓄積部と、
前記操作格納部に格納されている1以上の操作が、前記条件情報格納部の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、
前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、
前記キーと対になる学習コンテンツを、前記コンテンツ情報格納部から取得する学習コンテンツ取得部と、
前記学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部とを具備する教育システム。
【請求項16】
記録媒体に、
ユーザの1以上の操作、ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報、およびキーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納しており、
操作受付部、操作蓄積部、判断部、キー取得部、学習コンテンツ取得部、および学習コンテンツ出力部により実現される学習コンテンツ出力方法であって、
前記操作受付部は、ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記操作蓄積部は、前記1以上の操作を前記記録媒体に蓄積する操作蓄積ステップと、
前記判断部は、前記記録媒体に格納されている1以上の操作が、前記記録媒体の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断ステップと、
前記キー取得部は、前記判断ステップで合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得ステップと、
前記学習コンテンツ取得部は、前記キーと対になる学習コンテンツを、前記記録媒体から取得する学習コンテンツ取得ステップと、
前記学習コンテンツ出力部は、学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力ステップを具備する学習コンテンツ出力方法。
【請求項17】
記録媒体に、
ユーザの1以上の操作、ユーザに対する教育を行う条件である教育条件とキーとを有する1以上の条件情報、およびキーと学習コンテンツとを有するコンテンツ情報を格納しており、
コンピュータを、
ユーザからの1以上の操作を受け付ける操作受付部と、
前記1以上の操作を前記記録媒体に蓄積する操作蓄積部と、
前記記録媒体に格納されている1以上の操作が、前記記録媒体の1以上の教育条件のいずれかに合致するか否かを判断する判断部と、
前記判断部が合致すると判断した教育条件と対になるキーを取得するキー取得部と、
前記キーと対になる学習コンテンツを、前記記録媒体から取得する学習コンテンツ取得部と、
前記学習コンテンツを出力する学習コンテンツ出力部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−8426(P2012−8426A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−145839(P2010−145839)
【出願日】平成22年6月28日(2010.6.28)
【出願人】(504169647)エンカレッジ・テクノロジ株式会社 (13)
【Fターム(参考)】