説明

断熱素材

【課題】柔軟性があり、触感も柔らかく、身体と接する用途で快適に使用できる断熱素材を提供する。
【解決手段】断熱素材7は、真空断熱材1を軟状のカバー部材である布8bで包んだものであり、真空断熱材1はラミネートフィルム5で芯材6を覆い、真空密封したものである。真空断熱材1を布8bで包んでおり、真空断熱材1より柔軟性がよくなり、触感も良くなるので、身体と接する用途でより快適に使用することができる。また、真空断熱材1をカバー部材で包むことにより、衝撃や摩擦などによりラミネートフィルム5に傷が付き難くなるので、真空断熱材1の破袋を防止することができ、断熱性能の長期信頼性が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、寝具、衣類、マット等の生活素材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高断熱性能な生活素材として、多数の小さな芯材から構成された真空断熱材がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図9は、特許文献1に記載された従来の真空断熱材の概略図である。図9に示すように真空断熱材1は、ラミネートしたフィルムからなる容器2と、比較的大形の断熱材3と比較的小形の断熱材4とから構成されている。
【0004】
以上のように構成された真空断熱材について、以下その動作を説明する。
【0005】
真空断熱材1は、プラスチックフィルムと金属箔または金属蒸着膜とをラミネートしたフィルムからなる容器2に比較的大形の断熱材3と比較的小形の断熱材4とより構成される空間保持部材を真空封入したものである。
【0006】
これにより、身体に装着した場合、空間保持部材の各小片の接面が筋目となり、曲げ応力に対し、これを中心に曲がることができる。すなわち、身体採暖装置の断熱材として使用した場合、可とう性を有するため違和感を感じることがない。
【0007】
さらに、断熱性能が高いため、従来と同一断熱性能を必要とする場合は、断熱材の厚みを薄くすることができ、装置を小型化することができる。また、断熱材を同一厚みで使用する場合は、保温効果を高めることができる。
【特許文献1】特開昭61−173927号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記従来の構成では、柔軟性がない真空断熱材の容器が剥き出しであるので、触感が硬く、身体と接する用途に使用すると不快感を生じる問題あった。
【0009】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、柔軟性があり、触感も柔らかく、身体と接する用途で快適に使用できる断熱素材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の断熱素材は、真空断熱材をカバー部材により包んだものである。
【0011】
これによって、柔軟性がない真空断熱材表面に身体が直接触れず、カバー部材を介して接するので、身体と接する用途で適用しても快適に使用できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の断熱素材は、高い断熱性能があり、触感も柔らかく柔軟性があるので、身体と接する用途で快適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
請求項1に記載の発明は、ラミネートフィルムで芯材を覆い真空密封した真空断熱材と、カバー部材とからなり、前記真空断熱材を前記カバー部材で包んだ断熱素材であり、硬い真空断熱材をカバー部材で包んでおり、真空断熱材表面に身体が直接触れることがなくなり、触感も柔らかく柔軟になるので、身体と接する用途で快適に使用することができる。また、ラミネートフィルムに傷が付き難くなるので、真空断熱材の破袋を防止することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明におけるカバー部材が、開閉可能で、必要に応じて真空断熱材を取り出すことができる断熱素材であり、真空断熱材の取り外しや、入れ替えることにより保温性を変化させることができるので、1つの断熱素材で幅広い保温要求に対応することができる。また、真空断熱材を取り外すことにより、折り曲げ性の違う真空断熱材とカバー部材を別々に収納できるので、断熱素材の収納性がよくなる。また、カバー部材を洗濯することも可能となる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明におけるカバー部材が、軟状よりなり、少なくとも真空断熱材の伝熱方向の一方の面を覆う断熱素材であり、少なくとも真空断熱材の片面を軟状よりなるカバー部材で覆っているので、真空断熱材より触感も柔らかく柔軟になるので、身体と接する用途でより快適に使用することができる。また、ラミネートフィルムに傷が付き難くなるので、真空断熱材の破袋を防止することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、真空断熱材の伝熱方向の一方の面が板状よりなるカバー部材で覆われ、前記真空断熱材の伝熱方向の他方の面が軟状よりなるカバー部材で覆われている断熱素材であり、真空断熱材に加重がかかっても真空断熱材の一方の面が板状よりなるカバー部材で支えられるので、真空断熱材が曲がることを抑えられ、ラミネートフィルムが痛みにくくなるので、真空断熱材の断熱性能の長期信頼性が向上する。また、真空断熱材の対する面を軟状よりなるカバー部材で覆っており、真空断熱材に身体が直接触れることがなくなり、触感も柔らかく柔軟になるので、身体と接する用途で快適に使用することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材の芯材が複数個より構成され、ラミネートフィルム内の同一平面上の独立空間に密封された断熱素材であり、真空断熱材が芯材間の非芯材部で曲がるので、曲面でも使用することができる。また、衝撃や摩擦等により一部の芯材の真空度が低下した場合も、他の芯材の真空度は低下することがなく、真空断熱材の全体としての断熱性能の大幅な低下を防ぐことができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、真空断熱材の芯材の形状が異なり、少なくとも前記芯材には2種類以上の形状の芯材からなる断熱素材であり、芯材の大きさ、形状を変えることにより、真空断熱材の個所個所で要求の違う曲げ性と断熱性に対応することができるので、より快適に使用することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、真空断熱材の芯材と芯材の間にある非芯材部にスリットを設けた断熱素材であり、芯材と芯材の間にスリットがあるので、真空断熱材が曲がりやすくなり、曲面に対応しやすくなる。よって、身体と接する用途でより快適に使用することができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材が接続部材によりカバー部材に固定された断熱素材であり、接続部材により真空断熱材がカバー部材に固定されので、真空断熱材がカバー部材内で動かず、ずれないので快適に使用することができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明において、真空断熱材の非芯材部を貫通して接続部材によりカバー部材に固定された断熱素材であり、接続部材により真空断熱材を貫通してカバー部材に固定されので、強固に固定することができ、真空断熱材がカバー部材内で動かず、ずれないので快適に使用することができる。また、非芯材部において固定しているので、真空断熱材を破袋せずに接続することができる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、請求項8または9に記載の発明において、真空断熱材を縫製することによりカバー部材に固定された断熱素材であり、縫製による接続なので接続部も柔軟にできる。また、断熱素材を縫製するときに同時に真空断熱材も縫製できるので、低コストで固定できる。
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0024】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における断熱素材の伝熱方向に平行な断面図である。
【0025】
図1において、断熱素材7は、真空断熱材1を軟状のカバー部材である軟質ウレタンフォーム8aで包んだものであり、真空断熱材1はラミネートフィルム5で芯材6を覆い、真空密封したものである。
【0026】
ここで、軟状のカバー部材とは、軟質発泡樹脂、繊維状、エラストマーなどの柔軟性に富んだものである。
【0027】
軟質発泡樹脂とは、軟質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォームなどである。
【0028】
繊維状とは、天然繊維や化学繊維を集合させ糸をつくり、その糸を材料として布や布状としたものである。天然繊維には、綿、麻、絹、毛があり、化学繊維には、再生繊維、半合成繊維、合成繊維、無機繊維がある。再生繊維は、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、テンセルなどが挙げられる。半再生繊維は、アセテート、トリアセテート、プロミックスなどが挙げられる。合成繊維は、ポリエステル、アクリル、ナイロン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。無機繊維は、ガラス繊維、炭素繊維などが挙げられる。
【0029】
エラストマーとは、ゴムとエンジニアリングプラスチックの両方の特性を有する高分子材料であり、ポリエステル系、ナイロン系、ウレタン系、オレフィン系などがある。
【0030】
本実施の形態では、軟質ウレタンフォーム8aを用いている。
【0031】
また、断熱素材7とは、寝具、衣類、マットなどの生活素材であり、身体から熱が逃げないように、身体と接する個所で使用するものを指す。例えば、敷き蒲団、掛け蒲団、座蒲団、防寒具、服、ズボン、台所マット、玄関マット、カーペット、クッションなどが挙げられる。
【0032】
また、人間が使用するものに限ったものではなく、ペットなどの防寒具やマットなどにも適用できる。本実施の形態の場合で例を挙げると、本実施の形態の断熱素材7をそのまま台所マットとしての使用や、既存の台所マットの下に本実施の形態の断熱素材7を敷いての使用が挙げられる。また、本実施の形態は、カバー部材が一層、一種類と限ったものではなく、複層や複数の種類のカバー部材で真空断熱材を包んでいてもよい。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、少なくとも真空断熱材1の伝熱方向の一方の面を軟状のカバー部材で覆っており、真空断熱材1より触感も柔らかく柔軟になるので、身体と接する用途で快適に使用することができる。
【0034】
また、真空断熱材1をカバー部材で包むことにより、衝撃や摩擦などによりラミネートフィルム5に傷が付き難くなるので、真空断熱材1の破袋を防止することができ、断熱性能の長期信頼性が向上する。
【0035】
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における断熱素材7の伝熱方向に平行な断面図である。
【0036】
図2は、実施の形態1における図1のカバー部材である軟質ウレタンフォーム8aを布8bに替え、布8bに真空断熱材1が取り外せるようにファスナー9をつけたものである。
【0037】
ここでファスナー9とは、真空断熱材1を包んだカバー部材を開閉可能にするものであり、必要に応じて真空断熱材1を取り外せるようにしたものである。カバー部材を開閉可能に接続するものとして、凹凸を嵌め合せる方法、口を括る方法、口を挟む方法、弱粘着性でくっ付ける方法、フック状のもので引っ掛けてとめる方法などがある。具体的に挙げると、ボタン、紐、クリップ、両面テープ、マジックテープ(登録商標)などがある。
【0038】
本実施の形態での適用方法として、蒲団や座蒲団として断熱素材をそのまま使用する。この場合、布8bの中に真空断熱材以外に綿や毛等のカバー部材を入れてもよい。真空断熱材の周りに何層にもカバー部材が存在することになるが、本発明はカバー部材が一層、一種類と限ったものではなく、複層や複数の種類のカバー部材で真空断熱材を包んでいてもよい。
【0039】
以上のように、本実施の形態では、真空断熱材1を布8bで包んでおり、布8bにファスナー9を設けているので、実施の形態1の効果に加え、真空断熱材1の取り外しや入れ替えにより断熱素材7の保温性を変化させることができ、1つの断熱素材7で幅広い保温要求に対応することができる。また、真空断熱材1を取り外すことにより、折り曲げ性の違う真空断熱材とカバー部材を別々に収納できるので、断熱素材の収納性がよくなる。また、カバー部材を洗濯することも可能となる。
【0040】
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における断熱素材7の伝熱方向に平行な断面図である。
【0041】
図3は、実施の形態1における図1のカバー部材を替えたものである。本実施の形態のカバー部材は、真空断熱材1の片面を軟状なカバー部材で覆い、もう一方の面を板状よりなるカバー部材で覆ったものである。
【0042】
ここで板状のカバー部材とは、断熱素材7に人間の体重相当の加重がかかっても真空断熱材1が折れたり、曲がったりしないように支えられるものである。例えば、樹脂、木、金属などが挙げられる。
【0043】
本実施の形態では、軟状なカバー部材は布8bであり、板状のカバー部材は硬質ウレタンフォーム10である。
【0044】
以上のように、本実施の形態では、真空断熱材1の伝熱方向の片面を布8bで覆い、もう一方の面を硬質ウレタンフォーム10で覆っており、実施の形態1の効果に加え、真空断熱材1の一方の面が板状よりなるので、真空断熱材1に加重がかかっても真空断熱材1が曲がることを抑えられ、ラミネートフィルム5が痛みにくくなるので、真空断熱材1の断熱性能の長期信頼性が向上する。また、真空断熱材1の他方の面が軟状のカバー部材で覆っており、真空断熱材1より触感も柔らかく柔軟になるので、身体と接する用途で快適に使用することができる。
【0045】
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4における断熱素材7の伝熱方向に垂直な断面図である。
【0046】
図4において、実施の形態1または実施の形態2の真空断熱材1を替えたものである。本実施の形態の真空断熱材1は、芯材6が複数個より構成され、ラミネートフィルム5の同一平面上の独立空間に真空密封されてある。
【0047】
以上のように、本実施の形態にでは、真空断熱材1の芯材6が複数個より構成されているので、実施の形態1または2の効果に加えて、真空断熱材1が芯材6間の非芯材部で曲がるので、曲面でも使用できる。
【0048】
また、衝撃や摩擦等により一部の芯材6の真空度が低下しても他の芯材6とは別々に真空密封されているので、他の芯材6の真空度は低下せず、真空断熱材1の全体としての断熱性能の大幅な低下を防ぐことができる。
【0049】
(実施の形態5)
図5は、本発明の実施の形態5における断熱素材7の伝熱方向に垂直な断面図である。
【0050】
図5において、実施の形態4における図4の芯材6を替えたものである。本実施の形態の真空断熱材1は少なくとも2種類以上の形状の芯材6から構成されている。
【0051】
本実施の形態での芯材6の形状は四角形、直角二等辺三角形であるが、特にこの形状に限定するものではなく、四角形、多角形、円形、L型、およびこれらの組み合わせからなる任意形状を選定できる。また、芯材6の大きさも同じである必要はなく、同形状でも違う大きさの芯材6を選定できる。これにより、曲げが要求される個所には、非芯材部で多方向に曲げることが可能な芯材6形状を配置し、断熱性が要求される個所には大きな芯材6を配置することができる。
【0052】
以上のように、本実施の形態では、真空断熱材1が複数の形状の異なる芯材6から構成されており、実施の形態4の効果に加えて、芯材6の大きさ、形状を変えることにより、真空断熱材1の個所個所で要求の違う曲げ性と断熱性に対応することができるので、より快適に使用することができる。
【0053】
(実施の形態6)
図6は、本発明の実施の形態6における断熱素材7の伝熱方向に垂直な断面図である。
【0054】
図6は、実施の形態4における図4の芯材6と芯材6の間にある非芯材部にスリット11を入れたものである。
【0055】
本実施の形態では、スリット11が芯材6間の間に同じ大きさで形成されているが、特にこの必要はなく、柔軟性が必要な個所はスリット11を大きく形成してもよい。また、スリット11ではなく、非芯材部の一部を切り取ってしまってもよい。また、柔軟性が必要でない個所には形成しなくてもよい。
【0056】
以上のように、本実施の形態では、芯材6間の間の非芯材部にスリット11を設けているので、実施の形態5の効果に加えて、芯材6と芯材6の間にスリット11があるので、真空断熱材1が曲がりやすくなり、曲面に対応しやすくなるので、身体と接する用途でより快適に使用することができる。また、真空断熱材1に穴が空いていることになるので、通気性が向上する。
【0057】
(実施の形態7)
図7は、本発明の実施の形態7における断熱素材7の伝熱方向に平行な断面図である。図8は、本発明の実施の形態7における断熱素材7の伝熱方向に垂直な断面図である。
【0058】
図7において、実施の形態5である図5の真空断熱材1の非芯材部と、カバー部材とを非芯材部を貫通して固定したものである。
【0059】
ここで貫通による固定の方法とは、糸などによる縫製が挙げられる。
【0060】
本実施の形態では、糸で縫製することで固定してある。
【0061】
図8において、縫製による接続は真空断熱材1の外周においてされているが、真空断熱材1がカバー部材に固定されるなら全周接続する必要はない。また、外周部以外でも接続してもよい。
【0062】
以上のように、本実施の形態では、真空断熱材1とカバー部材とを固定しているので、実施の形態5の効果に加え、接続部材により真空断熱材1がカバー部材に固定されので、真空断熱材1がカバー部材の中で動かず、ずれないので快適に使用することができる。
【0063】
また、真空断熱材1の非芯材部を貫通してカバー部材に固定することにより、強固に固定することができる。
【0064】
また、多数の芯材6が別個に真空密封されているので、数個の芯材6が破袋するように貫通して固定しても、断熱性能には大きな影響はなく、破袋することに気を使うことなく固定できる。
【0065】
また、非芯材部において固定することにより、断熱性能の劣化がなく接続することができる。
【0066】
また、特に縫製により真空断熱材1をカバー部材に固定することにより、容易に安価に接続できる。また、接続部も柔軟にできる。また、断熱素材を縫製するときに同時に真空断熱材も縫製できるので、低コストに固定できる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
以上のように、本発明にかかる断熱素材は、高い断熱性能があり、かつ身体と接する用途で快適に使用することができるようになったので、蒲団やマット以外にも適用でき、靴下、帽子、手袋、マフラー等の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態1における断熱素材の伝熱方向に平行な断面図
【図2】本発明の実施の形態2における断熱素材の伝熱方向に平行な断面図
【図3】本発明の実施の形態3における断熱素材の伝熱方向に平行な断面図
【図4】本発明の実施の形態4における断熱素材の伝熱方向に垂直な断面図
【図5】本発明の実施の形態5における断熱素材の伝熱方向に垂直な断面図
【図6】本発明の実施の形態6における断熱素材の伝熱方向に垂直な断面図
【図7】本発明の実施の形態7における断熱素材の伝熱方向に平行な断面図
【図8】本発明の実施の形態7における断熱素材の伝熱方向に垂直な断面図
【図9】従来の真空断熱材の概略図
【符号の説明】
【0069】
1 真空断熱材
5 ラミネートフィルム
6 芯材
7 断熱素材
8a 軟質ウレタンフォーム
8b 布
9 ファスナー
10 硬質ウレタンフォーム
11 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラミネートフィルムで芯材を覆い真空密封した真空断熱材と、カバー部材とからなり、前記真空断熱材を前記カバー部材で包んだ断熱素材。
【請求項2】
カバー部材は、開閉可能で、必要に応じて真空断熱材を取り出すことができる請求項1に記載の断熱素材。
【請求項3】
カバー部材は、軟状よりなり、少なくとも真空断熱材の伝熱方向の一方の面を覆う請求項1または2に記載の断熱素材。
【請求項4】
真空断熱材の伝熱方向の一方の面が板状よりなるカバー部材で覆われ、前記真空断熱材の伝熱方向の他方の面が軟状よりなるカバー部材で覆われている請求項1または2に記載の断熱素材。
【請求項5】
真空断熱材の芯材が複数個より構成され、ラミネートフィルム内の同一平面上の独立空間に密封された請求項1から4のいずれか一項に記載の断熱素材。
【請求項6】
真空断熱材の芯材の形状が異なり、少なくとも前記芯材には2種類以上の形状の芯材からなる請求項5に記載の断熱素材。
【請求項7】
真空断熱材の芯材と芯材の間にある非芯材部にスリットを設けた請求項5に記載の断熱素材。
【請求項8】
真空断熱材が接続部材によりカバー部材に固定された請求項1から7のいずれか一項に記載の断熱素材。
【請求項9】
真空断熱材の非芯材部を貫通して接続部材によりカバー部材に固定された請求項1から8のいずれか一項に記載の断熱素材。
【請求項10】
真空断熱材を縫製することによりカバー部材に固定された請求項8または9に記載の断熱素材。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−76100(P2006−76100A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−261895(P2004−261895)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成15年度新エネルギー・産業技術総合開発機構「高性能、高機能真空断熱材」に関する委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】