説明

新規なアントラセン誘導体、その製造方法およびこれを用いた有機電気素子

本発明は、新規のアントラセン誘導体、その製造方法、およびこれを用いた有機電気素子に関する。
本発明に係るアントラセン誘導体は、有機電気素子で単独で発光ホストとしての役割をすることができ、特にブルーホストとして役割をすることができる。また、本発明に係るアントラセン誘導体は、有機発光素子をはじめとする有機電気素子で、正孔注入、正孔輸送、電子注入、および輸送、または発光物質の役割をすることができる。したがって、本発明に係る有機電気素子は、効率、駆動電圧、安定性の面で優れた特性を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアントラセン誘導体、その製造方法およびこれを用いた有機電気素子に関するものである。本出願は、2006年1月27日に韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10−2006−0009154号の出願日の利益を主張し、その内容のすべては本明細書に含まれる。
【背景技術】
【0002】
有機電気素子とは正孔および/または電子を用いた電極と有機物の間での電荷交流を必要とする素子を意味する。有機電気素子は動作原理により下記のように大きく2種類に分けられる。最初は外部の光源から素子に流入した光子によって有機層でエキシトン(exiton)が形成されて、このエキシトンが電子と正孔に分離され、この電子と正孔がそれぞれ別の電極に伝えられて電流源(電圧源)として用いられる形態の電気素子である。第2に、2つ以上の電極に電圧または電流を加えて、電極と界面をなす有機物半導体に正孔および/または電子を注入して、注入された電子と正孔によって動作する形態の電気素子である。
【0003】
有機電気素子の例としては、有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)、有機トランジスタなどがあり、それらはすべて素子の駆動のために正孔の注入または輸送物質、電子の注入または輸送物質、または発光物質を必要とする。以下では、主に有機発光素子について具体的に説明するが、前記有機電気素子では正孔の注入または輸送物質、電子の注入または輸送物質、または発光物質が類似の原理として作用する。
【0004】
一般的に有機発光現象とは有機物質を用いて電気エネルギーを光エネルギーに転換させる現象をいう。有機発光現象を用いる有機発光素子は、通常は陽極と陰極、およびこの間に有機層を含む構造を有する。ここで、有機層は有機発光素子の効率と安全性を高めるためにそれぞれ異なる物質で構成された多層の構造からなる場合が多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などからなることができる。このような有機発光素子の構造で2つの電極の間に電圧をかけるようになれば、陽極では正孔が、陰極では電子が有機層に注入されるようになり、注入された正孔と電子が会う時、エキシトン(exciton)が形成され、このエキシトンが再び基底状態に落ちる時に光が出るようになる。このような有機発光素子は、自発光、高輝度、高効率、低い駆動電圧、広い視野角、高いコントラスト、高速応答性などの特性を有することが知られている。
【0005】
有機発光素子で有機層に用いられる材料は、機能によって、発光材料と電荷輸送材料、例えば、正孔注入材料、正孔輸送材料、電子輸送材料、電子注入材料などに分類される。前記発光材料は、分子量により高分子型と低分子型に分類され、発光メカニズムによって電子の一重項励起状態に由来する蛍光材料と電子の三重項励起状態に由来する燐光材料に分類される。また、発光材料は発光色により青色、緑色、赤色発光材料とより良い天然色を実現するために必要な黄色および橙色発光材料に区分することができる。
【0006】
一方、発光材料として1つの物質のみ用いる場合、分子間相互作用によって最大発光波長が長波長に移動して色純度が低下したり発光減衰効果によって素子の効率が減少したりする問題が発生するため、色純度の増加とエネルギー転移を通した発光効率を増加させるために発光材料としてホスト/ドーパント系を用いることができる。その原理は発光層を形成するホストよりエネルギー帯域間隙が小さいドーパントを発光層に少量混合すれば、発光層で発生したエキシトンがドーパントで輸送されて効率が高い光を出すのである。この時、ホストの波長がドーパントの波長帯に移動するため、用いるドーパントの種類によって所望する波長の光を得ることができる。
【0007】
有機発光素子が前述した優れた特徴を十分に発揮するためには、素子内の有機層をなす物質、例えば、正孔注入物質、正孔輸送物質、発光物質、電子輸送物質、電子注入物質などが安定で効率的な材料によって裏付けられることが優先されなければならないが、これまで安定で効率的な有機発光素子用の有機層材料の開発が十分になされていない状態である。よって、新しい材料の開発が続けて要求されており、このような材料開発の必要性は前述した異なる有機電気素子においても同様である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、新規のアントラセン誘導体を提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、前記アントラセン誘導体の製造方法を提供することにある。
【0010】
また、本発明のさらに他の目的は、前記アントラセン誘導体を用いた有機電気素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは新規のアントラセン誘導体を合成し、このような化合物が有機電気素子で発光層に発光ホストで用いられることによって効率上昇、駆動電圧下降、および安定性上昇の効果に優れていることを確認して本発明を完成した。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るアントラセン誘導体は、有機電気素子で単独で発光ホストとしての役割ができ、特にブルーホストとしての役割ができる。また、本発明に係るアントラセン誘導体は、有機発光素子をはじめとする有機電気素子で、正孔注入、正孔輸送、電子注入、および輸送、または発光物質の役割ができる。よって、本発明に係る有機電気素子は、効率、駆動電圧、安定性の面で優れている特性を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、下記化学式1で表されるアントラセン誘導体を提供する。
【0014】
【化1】

【0015】
前記化学式1において、
AおよびBは、互いに独立して同じか異なることができ、ハロゲン、CN、NO、C〜C20のアルキル基、C〜C20のアルコキシ基、C〜C20のアルキルアミン基、C〜C20のアルキルチオ基、C〜C20のアルケニル基、C〜C20のアルキニル基、C〜C20のシクロアルキル基、C〜C20のアリール基、置換もしくは非置換されたシラン基、およびO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基からなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のC〜C20のアリール基;
ハロゲン、CN、NO、C〜C20のアルキル基、C〜C20のアルコキシ基、C〜C20のアルキルアミン基、C〜C20のアルキルチオ基、C〜C20のアルケニル基、C〜C20のアルキニル基、C〜C20のシクロアルキル基、C〜C20のアリール基、置換もしくは非置換されたシラン基、およびO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基からなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基;または、
アルキル、アルキルシリルからなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のC〜C20アリールアミン基であり、
Qは、
【化2】

からなる群から選択される基である。
【0016】
好ましくは、前記化学式1において、
AおよびBは、互いに独立して同じか異なることができ、F、Cl、Br、CN、NO、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、スチルベニル、スチレニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、シロールおよびピリダジンからなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のC〜C20のアリール基;または、
F、Cl、Br、CN、NO、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、スチルベニル、スチレニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、シロールおよびピリダジンからなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基である。
【0017】
より好ましくは、前記化学式1において、
AおよびBは、互いに独立して同じか異なることができ、フェニル、ナフチル、アントラセニル、ピレニル、ペリレニル、ピリジル、ビピリジル、カルバゾール、チオフェニル、キノリニルおよびイソキノリニルからなる群から選択された基であり、
Qは、下記構造式からなる群から選択された基である。
【0018】
【化3A】

【化3B】

【化3C】

【化3D】

【0019】
本発明に係る化学式1の化合物の具体的な例を、下記表1に示したが、これに限定されるものではない。
【0020】
【化4】

【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【表37】

【表38】

【表39】

【表40】

【表41】

【表42】

【表43】

【0021】
また、本発明は、前記化学式1で表されるアントラセン誘導体の製造方法を提供する。
【0022】
本発明に係るアントラセン誘導体は、ジブロモアリール化合物とアントラセンボロン酸化合物をパラジウム触媒存在下に鈴木カップリング反応をさせて製造することができる。
【0023】
また、本発明は、前記化学式1の化合物を用いた有機電気素子を提供する。
【0024】
本発明の有機電気素子は、前述した化合物を用いて一層以上の有機層を形成することを除いては、通常、有機電気素子の製造方法および材料によって製造することができる。以下では有機発光素子について例示する。
【0025】
前述した本発明の化合物は、有機発光素子で単独で発光物質の役割ができるだけでなく、適切な発光ドーパントと共に発光ホスト、または適切な発光ホストと共に発光ドーパントの役割ができる。
【0026】
本発明の1つの実施状態において、有機発光素子は、第1電極と第2電極およびこの間に配置された有機層を含む構造からなることができ、前述した本発明に係る化合物を有機発光素子の有機層のうち1層以上に用いるということを除いては、通常、有機発光素子の製造方法および材料を用いて製造することができる。本発明に係る有機発光素子の構造を、図1に例示している。
【0027】
例えば、本発明に係る有機発光素子は、スパッタリング(sputtering)や電子ビーム蒸発(e−beam evaporation)のようなPVD(physical vapor deposition)方法を用いて、基板上に金属または伝導性を有する金属酸化物、またはこれらの合金を蒸着させて陽極を形成し、その上に正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層を含む有機層を形成した後、その上に陰極で使用できる物質を蒸着させることによって製造されることができる。このような方法の他にも、基板上に陰極物質から有機層、陽極物質を順に蒸着させて有機発光素子を製造することもできる。
【0028】
前記有機層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、および電子輸送層などを含む多層構造でもあり得るが、これに限定されず、単層構造でもあり得る。また、前記有機層は、多様な高分子素材を用いて、蒸着法でなく溶媒工程(solvent process)、例えば、スピンコーティング、ディップコーティング、ドクターブレード、スクリーン印刷、インクジェット印刷または熱転写法などの方法によってさらに少ない数の層に製造することができる。
【0029】
前記陽極物質としては、通常、有機層で正孔注入が円滑になされるように仕事関数が大きい物質が好ましい。本発明で用いられる陽極物質の具体的な例としては、バナジウム、クロム、銅、亜鉛、金のような金属またはこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:AlまたはSnO:Sbのような金属と酸化物の組合せ;ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ[3、4−(エチレン−1,2−ジオキシ)チオフェン](PEDT)、ポリピロール、およびポリアニリンのような伝導性高分子などがあるが、これらだけに限定されるものではない。
【0030】
前記陰極物質としては、通常、有機層に電子注入が容易なように仕事関数が小さい物質であることが好ましい。陰極物質の具体的な例としては、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、スズ、および鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO/Alのような多層構造物質などがあるが、これらだけに限定されるものではない。
【0031】
前記正孔注入物質としては、低い電圧で陽極から正孔を適切に注入されることができる物質として、正孔注入物質のHOMO(highest occupied molecular orbital)が陽極物質の仕事関数と周辺有機層のHOMOとの間であることが好ましい。正孔注入物質の具体的な例としては、金属ポルフィリン(porphyrine)、オリゴチオフェン、アリールアミン系列の有機物、ヘキサニトリルヘキサアザトリフェニレン、キナクリドン(quinacridone)系列の有機物、ペリレン(perylene)系列の有機物、アントラキノン、およびポリアニリンとポリチオフェン系列の伝導性高分子などがあるが、これらだけに限定されるものではない。
【0032】
前記正孔輸送物質としては、陽極や正孔注入層から正孔を輸送されて発光層に移すことができる物質として、正孔に対する移動性が大きい物質が適合する。具体的な例としては、アリールアミン系列の有機物、伝導性高分子、および共役部分と非共役部分がともにあるブロック共重合体などがあるが、これらだけに限定されるものではない。
【0033】
前記発光物質としては、正孔輸送層と電子輸送層から正孔と電子がそれぞれ輸送されて結合させることで可視光線領域の光を出すことができる物質として、蛍光や燐光に対する量子効率に優れている物質が好ましい。具体的な例としては、8−ヒドロキシ−キノリンアルミニウム錯体(Alq);カルバゾール系列化合物;二量体化スチリル(dimerized styryl)化合物;BAlq;10−ヒドロキシベンゾキノリン−金属化合物;ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、およびベンゾイミダゾール系列の化合物;ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)系列の高分子;スピロ(spiro)化合物;ポリフルオレン、ルブレンなどがあるが、これらだけに限定されるものではない。
【0034】
前記電子輸送物質としては、陰極から電子を適切に注入されて発光層に移すことができるとして、電子に対する移動性が大きい物質が適合する。具体的な例としては、8−ヒドロキシキノリンのAl錯体;Alqを含む錯体;有機ラジカル化合物;ヒドロキシフラボン−金属錯体などがあるが、これらだけに限定されるものではない。
【0035】
本発明に係る有機発光素子は、用いられる材料によって、前面発光型、後面発光型、または両面発光型となり得る。
【0036】
本発明に係る化合物は、有機太陽電池、有機感光体、有機トランジスタなどをはじめとする有機電気素子でも、有機発光素子に適用されるものと類似した原理で作用することができる。
【実施例】
【0037】
以下、本発明の理解のための好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は、本発明をより容易に理解するために提供されたものに過ぎず、これによって、本発明の内容が限定されるものではない。
【0038】
<実施例1>化合物1の製造
【化5】

【0039】
1−A.化合物1aの製造
冷却下で、1,5−ジアミノナフタレン(12g、75.9mmol)をHO(300mL)と濃硫酸(20mL)に溶かした。HO(300mL)に溶かしたNaNOをゆっくり滴加した後、0℃で45分間攪拌した。反応混合液を濾過した後、濾過液にCuBr(30g、52.3mmol)、HBr(48%、450mL)、HO(450mL)を添加した。この反応溶液を0℃で1時間、室温で2時間を攪拌した後、70℃で30分間再び攪拌した。この反応溶液をベンゼンで層分離して、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物1a(5.9g、27%)を得た。:MS[M]=286
【0040】
1−B.化合物1の製造
気流下で、化合物1a 1,5−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(2.62g、8.75mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.3mmol)を2M KCO水溶液(70mL)とTHF(150mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物1(1.7g、77%)を得た。MS[M]=632
【0041】
<実施例2>化合物2の製造
【化6】

【0042】
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物2(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=733
【0043】
<実施例3>化合物3の製造
【化7】

【0044】
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(1−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物3(2.3g、63%)を得た。MS[M+H]=733
【0045】
<実施例4>化合物4の製造
【化8】

【0046】
4−A.化合物4aの製造
気流下で、1,4−ジブロモフェニル(40g、0.17mol)、フェニルボロン酸(20.6g、0.17mol)、Pd(PPh(9.6g、8.4mmol)を2M KCO水溶液(500mL)とTHF(500mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物4a(18.4g、47%)を得た。:MS[M]=233
【0047】
4−B.化合物4bの製造
気流下で、化合物4a(18g、34.4mmol)に脱水処理したエーテル(180mL)と脱水処理したトルエン(180mL)を加えて、氷浴(ice bath)で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(24mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(36mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸(140mL)を添加してトルエン(40mL)を加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してEtOHで再結晶し、化合物4b(7.6g)を得た。
【0048】
4−C.化合物4cの製造
気流下で、9−ブロモアントラセン(8.2g、31.9mmol)、化合物4b(7.6g、38.6mmol)、Pd(PPh(0.7g、0.6mmol)を2M KCO水溶液(300mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後THF/EtOHで再結晶し、化合物4c(8.5g、81%)を得た。MS[M]=330
【0049】
4−D.化合物4dの製造
気流下で、化合物4c(8.0g、24.2mmol)をクロロホルム(150mL)に溶かして、酢酸(150mL)を添加した後、0℃下でBr(1.3mL、25.4mmol)を滴加した。室温に上げて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮してEtOHで再結晶し、化合物4d(7g、71%)を得た。MS[M]=408
【0050】
4−E.化合物4eの製造
気流下で、化合物4d(7g、17.1mmol)に脱水処理したエーテル(80mL)と脱水処理したトルエン(80mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(9mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリイソエステル(12mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸(70mL)を添加してトルエン(30mL)を加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してヘキサンで再結晶して黄色の固体を得た。この固体に濃い塩酸(7mL)とテトラブチルアンモニウムブロマイド(0.04g、0.1mmol)を入れてTHF(100mL)に溶かした後、室温で12時間反応させた。反応終了後、反応液にHOを入れて固体化した後、濾過して化合物4e(3.2g、50%)を得た。
【0051】
4−F.化合物4の製造
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(1g、3.6mmol)、化合物4e(3.0g、8.02mmol)、Pd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物4(2.0g、70%)を得た。MS[M]=784
【0052】
<実施例5>化合物6の製造
【化9】

【0053】
5−A.化合物5aの製造
気流下で、1,4−ジブロモフェニル(40g、0.17mol)、2−ナフチルボロン酸(29g、0.17mol)、Pd(PPh(5.9g、5.1mmol)を2M KCO水溶液(300mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物5a(22.6g、47%)を得た。:MS[M]=283
【0054】
5−B.化合物5bの製造
気流下で、化合物5a(20g、0.07mol)に脱水処理したエーテル(100mL)と脱水処理したトルエン(200mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(24mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(36mL)を15分間に亘って滴加した。
滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸35mLを添加してトルエン10mLを加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してエタノールで再結晶し、化合物5b(8.77g)を得た。
【0055】
5−C.化合物5cの製造
気流下で、9−ブロモアントラセン(7.34g、28.5mmol)、化合物5b(8.5g、34.3mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.86mmol)を2M KCO水溶液(200mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離して、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧蒸留した。THFとエタノールで再結晶し、化合物5c(9.2g、85%)を得た。MS[M]=380
【0056】
5−D.化合物5dの製造
気流下で、化合物5c(9g、23.6mmol)をクロロホルム(150mL)に溶かして、酢酸(150mL)を添加した後、0℃下でBr(1.2mL、24.8mmol)を滴加した。室温に上げて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮してエタノールで再結晶し、化合物5d(7.8g、72%)を得た。MS[M]=459
【0057】
5−E.化合物5eの製造
気流下で、化合物5d(7g、15.2mmol)に脱水処理したエーテル(50mL)と脱水処理したトルエン(80mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(9mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(12mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを10℃以下で2N塩酸(70mL)を添加してトルエン(20mL)を加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してヘキサン溶液で再結晶し、黄色の固体を得た。この固体に濃い塩酸(7mL)とテトラブチルアンモニウムブロマイド(0.04g、0.1mmol)を入れてTHF(80mL)に溶かした後、室温で12時間反応させた。反応終了後、反応液に水を入れて固体化した後、濾過して化合物5e(3.3g、51%)を得た。
【0058】
5−F.化合物6の製造
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(0.9g、3.2mmol)、化合物5e(3.0g、7.1mmol)、Pd(PPh(0.17g、0.15mmol)を2M KCO水溶液(50mL)とアニソール(150mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物6(2.0g、72%)を得た。MS[M]=884
【0059】
<実施例6>化合物9の製造
【化10】

【0060】
6−A.化合物6aの製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(40g、0.14mol)、フェニルボロン酸(17g、0.14mol)、Pd(PPh(4.9g、4.2mmol)を2M KCO水溶液(50mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物6a(22g、55%)を得た。:MS[M]=283
【0061】
6−B.化合物6bの製造
気流下で、化合物6a(20g、70.6mmol)に脱水処理したエーテル(70mL)と脱水処理したトルエン(200mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(24mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(18mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸500mLを添加して24時間攪拌した。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してエタノールで再結晶し、化合物6b(8.9g、51%)を得た。
【0062】
6−C.化合物6cの製造
気流下で、9−ブロモアントラセン(7.34g、28.5mmol)、化合物6b(8.5g、34.3mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.86mmol)を2M KCO水溶液(200mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後THFとエタノールで再結晶し、化合物6c(9.2g、85%)を得た。MS[M]=380
【0063】
6−D.化合物6dの製造
気流下で、化合物6c(9g、23.6mmol)をクロロホルム(150mL)に溶かして、酢酸(150mL)を添加した後、0℃下でBr(1.2mL、24.8mmol)を滴加した。室温に上げて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮してエタノールで再結晶し、化合物6d(7.8g、72%)を得た。MS[M]=459
【0064】
6−E.化合物6eの製造
気流下で、化合物6d(7g、15.2mmol)に脱水処理したエーテル(50mL)と脱水処理したトルエン(150mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(9mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリイソエステル(12mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸(70mL)を添加してトルエン(20mL)を加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してヘキサンで再結晶して黄色の固体を得た。この固体に濃い塩酸(7mL)とテトラブチルアンモニウムブロマイド(0.04g、0.1mmol)を入れてTHF(80mL)に溶かした後、室温で12時間反応させた。反応終了後、反応液に水を入れて固体化した後、濾過して化合物6e(3.3g、51%)を得た。
【0065】
6−F.化合物9の製造
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(0.9g、3.2mmol)、化合物6e(3.0g、7.1mmol)、Pd(PPh(0.17g、0.15mmol)を2M KCO水溶液(50mL)とアニソール(150mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物9(2.0g、72%)を得た。MS[M]=884
【0066】
<実施例7>化合物17の製造
【化11】

【0067】
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(2.62g、8.75mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.3mmol)を2M KCO水溶液(70mL)とTHF(150mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物17(1.7g、77%)を得た。MS[M]=632
【0068】
<実施例8>化合物18の製造
【化12】

【0069】
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物18(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=733
【0070】
<実施例9>化合物19の製造
【化13】

【0071】
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(1−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)と(100mL)に入れて、約12時間還流攪拌させた。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物19(2.9g、78%)を得た。MS[M+H]=733
【0072】
<実施例10>化合物22の製造
【化14】

気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、前記実施例5の5−Eで製造した化合物5e(3.27g、7.69mmol)、およびPd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物22(2.3g、75%)を得た。MS[M]=884
【0073】
<実施例11>化合物24の製造
【化15】

【0074】
11−A.化合物11aの製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(20g、70mmol)、フェニルボロン酸(8.52g、70mmol)、Pd(PPh(4.0g、3.5mmol)を2M KCO水溶液(200mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物11a(9.0g、45%)を得た。:MS[M]=283
【0075】
11−B.化合物11bの製造
気流下で、前記11−Aで製造した化合物11a(9.0g、31.7mmol)に脱水処理したエーテル(100mL)と脱水処理したトルエン(100mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(12mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(9mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸200mLを添加して24時間攪拌した。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してEtOHで再結晶し、化合物11b(3.9g、50%)を得た。
【0076】
11−C.化合物11cの製造
気流下で、9−ブロモアントラセン(3g、11.7mmol)、前記11−Bで製造した化合物11b(3.5g、14.1mmol)、Pd(PPh(0.68g、0.58mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とTHF(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後THF/EtOHで再結晶し、化合物11c(4.0g、90%)を得た。MS[M]=380
【0077】
11−D.化合物11dの製造
気流下で、前記11−Cで製造した化合物11c(4、10.5mmol)をクロロホルム(60mL)に溶かして、酢酸(80mL)を添加した後、0℃下でBr(0.56mL、11.0mmol)を滴加した。室温に上げて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮してEtOHで再結晶し、化合物11d(4.2g、86%)を得た。MS[M]=459
【0078】
11−E.化合物11eの製造
気流下で、前記11−Dで製造した化合物11d(4g、8.7mmol)に脱水処理したエーテル(80mL)と脱水処理したトルエン(40mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(6mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(9mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸(35mL)を添加してトルエン(10mL)を加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してヘキサンで再結晶して黄色の固体を得た。この固体に濃い塩酸(4mL)とテトラブチルアンモニウムブロマイド(0.04g、0.16mmol)を入れてTHF(40mL)に溶かした後、室温で12時間反応させた。反応終了後、反応液に水を入れて固体化した後、濾過して化合物11e(1.8g、50%)を得た。
【0079】
11−F.化合物24の製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、前記11−Eで製造した化合物11e(3.27g、7.69mmol)、およびPd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物24(2.3g、75%)を得た。MS[M]=884
【0080】
<実施例12>化合物25の製造
【化16】

気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、前記実施例6の6−Eで製造した化合物6e(3.27g、7.69mmol)、およびPd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物25(2.45g、83%)を得た。MS[M]=884
【0081】
<実施例13>化合物30の製造
【化17】

【0082】
13−A.化合物13aの製造
気流下で、1、3−ジブロモフェニル(10g、42.2mmol)、2−ナフチルボロン酸(5.16g、42.2mmol)、Pd(PPh(2.4g、2.1mmol)を2M KCO水溶液(50mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物13a(4.6g、47%)を得た。:MS[M]=233
【0083】
13−B.化合物13bの製造
気流下で、前記13−Aで製造した化合物13a(4g、14.1mmol)に脱水処理したエーテル(80mL)と脱水処理したトルエン(80mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液6mLを30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリイソエステル(9mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸35mLを添加してトルエン10mLを加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してEtOHで再結晶し、化合物13b(1.75g、50%)を得た。
【0084】
13−C.化合物13cの製造
気流下で、9−ブロモアントラセン(5g、19.4mmol)、化合物5b(4.6g、23.3mmol)、Pd(PPh(1.1g、0.97mmol)を2M KCO水溶液(300mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後THF/EtOHで再結晶し、化合物13c(5.4g、84%)を得た。MS[M]=330
【0085】
13−D.化合物13dの製造
気流下で、化合物13c(5g、15.1mmol)をクロロホルム(100mL)に溶かして、酢酸(100mL)を添加した後、0℃下でBr(0.8mL、15.9mmol)を滴加した。室温に上げて5時間攪拌した。反応終了後、反応液を濃縮してEtOHで再結晶し、化合物13d(4.4g、71%)を得た。MS[M]=408
【0086】
13−E.化合物13eの製造
気流下で、化合物13d(4g、9.8mmol)に脱水処理したエーテル(40mL)と脱水処理したトルエン(40mL)を加えて、氷浴で−64℃に冷却した。ここに、2.5Mブチルリチウム/ヘキサン溶液(6mL)を30分に亘って滴加し、−64℃で2時間反応させた。ここに、ボロン酸トリメチルエステル(9mL)を15分間に亘って滴加した。滴加後、室温にして12時間攪拌した。これを氷冷して、10℃以下で2N塩酸(35mL)を添加してトルエン(10mL)を加えた。これを分液して硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮してヘキサンで再結晶して黄色の固体を得た。この固体に濃い塩酸(4mL)とテトラブチルアンモニウムブロマイド(0.02g、0.1mmol)を入れてTHF(40mL)に溶かした後、室温で12時間反応させた。反応終了後、反応液にHOを入れて固体化した後、濾過して化合物13e(1.8g、50%)を得た。
【0087】
13−F.化合物30の製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、化合物13e(2.88g、7.69mmol)、Pd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物30(1.9g、70%)を得た。MS[M]=884
【0088】
<実施例14>化合物33の製造
【化18】

【0089】
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(2.62g、8.75mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.3mmol)を2M KCO水溶液(70mL)とTHF(150mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物33(1.7g、77%)を得た。MS[M]=632
【0090】
<実施例15>化合物34の製造
【化19】

【0091】
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物34(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=733
【0092】
<施例16>化合物35の製造
【化20】

【0093】
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(1−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物35(2.3g、63%)を得た。MS[M+H]=733
【0094】
<実施例17>化合物38の製造
【化21】

【0095】
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、前記実施例5の5−Eで製造した化合物5e(3.27g、7.69mmol)、およびPd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物38(2.3g、75%)を得た。MS[M]=884
【0096】
<実施例18>化合物41の製造
【化22】

【0097】
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、前記実施例6の6−Eで製造した化合物6e(3.27g、7.69mmol)、およびPd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物41(2.45g、83%)を得た。MS[M]=884
【0098】
<実施例19>化合物46の製造
【化23】

【0099】
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(1g、3.5mmol)、実施例13の13−Eで製造した化合物13e(2.88g、7.69mmol)、Pd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物46(1.9g、70%)を得た。MS[M]=884
【0100】
<実施例20>化合物50の製造
【化24】

【0101】
20−A.化合物20aの製造
1,6−ジヒドロキシナフタレン(1.2g、7.68mmol)にアセトニトリル(50mL)を加えて、PBr(2.91g、10.8mmol)を入れて48時間加熱攪拌した。常温で反応温度を冷ました後、メタノール(100mL)を加えて、固体を沈殿させた。生成された固体を濾過後メタノールで十分に洗った後、乾燥して化合物20a 1,6−ジブロモナフタレン(1.6g、74%)を得た。[M]=286
【0102】
20−B.化合物50の製造
気流下で、1,6−ジブロモナフタレン(1.5g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物50(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=733
【0103】
<実施例21>化合物65の製造
【化25】

【0104】
21−A.化合物21aの製造
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(3.5g、17.5mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物21a(4.6g、73%)を得た。:MS[M]=362
【0105】
21−B.化合物65の製造
気流下で、前記21−Aで製造した化合物21a(1g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物65(1.5g、75%)を得た。MS[M]=708
【0106】
<実施例22>化合物66の製造
【化26】

気流下で、前記実施例21の21−Aで製造した化合物21a(1g、2.8mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(2.1g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物66(1.8g、78%)を得た。MS[M]=808
【0107】
<実施例23>化合物68の製造
【化27】

【0108】
気流下で、前記実施例21の21−Aで製造した化合物21a(1g、2.8mmol)、前記実施例5の5−Eで製造した化合物5e(2.6g、6.1mmol)、およびPd(PPh(0.2g、0.18mmol)を2M KCO水溶液(100mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物68(2.0g、74%)を得た。MS[M]=960
【0109】
<実施例24>化合物78の製造
【化28】

【0110】
24−A.化合物24aの製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(3.5g、17.5mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物24a(4.7g、75%)を得た。:MS[M]=362
【0111】
24−B.化合物78の製造
気流下で、前記24−Aで製造した化合物24a(1g、2.8mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(2.1g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物78(1.7g、75%)を得た。MS[M]=808
【0112】
<実施例25>化合物81の製造
【化29】

【0113】
25−A.化合物25aの製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、3−ブロモフェニルボロン酸(3.5g、17.5mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物25a(4.8g、75%)を得た。:MS[M]=362
【0114】
25−B.化合物81の製造
気流下で、前記25−Aで製造した化合物25a(1g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物81(1.5g、75%)を得た。MS[M]=708
【0115】
<実施例26>化合物85の製造
【化30】

【0116】
26−A.化合物26aの製造
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(3.5g、17.5mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物26a(4.8g、75%)を得た。:MS[M]=362
【0117】
26−B.化合物85の製造
気流下で、前記26−Aで製造した化合物26a(1g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物85(1.5g、75%)を得た。MS[M]=708
【0118】
<実施例27>化合物86の製造
【化31】

【0119】
気流下で、前記実施例26の26−Aで製造した化合物26a(1g、2.8mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(2.1g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物86(1.8g、78%)を得た。MS[M]=808
【0120】
<実施例28>化合物89の製造
【化32】

【0121】
28−A.化合物28aの製造
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、3−ブロモフェニルボロン酸(3.5g、17.5mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物28a(4.8g、75%)を得た。:MS[M]=362
【0122】
28−B.化合物89の製造
気流下で、前記28−Aで製造した化合物28a(1g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物89(1.5g、75%)を得た。MS[M]=708
【0123】
<実施例29>化合物90の製造
【化33】

【0124】
気流下で、前記実施例28の28−Aで製造した化合物28a(1g、2.8mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(2.1g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物90(1.8g、78%)を得た。MS[M]=808
【0125】
<実施例30>化合物102の製造
【化34】

【0126】
30−A.化合物30aの製造
気流下で、9、10−ジブロモアントラセン(5g、14.9mmol)とp−トリルアミン(2.9g、14.9mmol)をトルエン(80mL)に溶かした後、NaOtBu(1.6g、16.4mmol)を入れて約10分間攪拌した後、Pd(dba)(0.17g、0.3mmol)とトリ−t−ブチルホスフィン(0.06g、0.3mmol)を入れて、昇温させ30分間還流させた。塩水で洗って有機層をエチルアセテートで抽出した。無水硫酸マグネシウムで水分を除去して減圧濾過した後、濃縮して溶媒を除去し、THFとエタノールで再結晶して、化合物30a(2.7g、40%)を得た。:MS[M]=452
【0127】
30−B.化合物102の製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)とマグネシウム(0.9g)をTHF(300mL)に入れてグリニャール試薬(Grignard reagent)を作った。この反応溶液にビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルクロライド(1.4g)を入れて前記30−Aで製造した化合物30a(17g、38.5mmol)をTHF(120mL)に溶かして添加した後、60℃で12時間攪拌した。室温に上げた後、反応溶液に3%の塩酸を入れて沈殿を生成させた。この沈殿を濾過して再びTHFに溶かした後、カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物102(5.8g、38%)を得た。MS[M]=870
【0128】
<実施例31>化合物110の製造
【化35】

【0129】
31−A.化合物31aの製造
気流下で、1,5−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(7.03g、35mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて、約12時間還流攪拌させた。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物31a(3.8g、50%)を得た。:MS[M+H]=438
【0130】
31−B.化合物110の製造
気流下で、前記31−Aで製造した31a(1.2g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物110(1.5g、70%)を得た。MS[M+H]=784
【0131】
<実施例32>化合物111の製造
【化36】

【0132】
気流下で、前記実施例31の31−Aで製造した31a(2.28g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物111(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=884
【0133】
<実施例33>化合物122の製造
【化37】

【0134】
33−A.化合物33aの製造
気流下で、2,6−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(7.03g、35mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて、約12時間還流攪拌させた。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物33a(3.8g、50%)を得た。:MS[M+H]=438
【0135】
33−B.化合物122の製造
気流下で、前記33−Aで製造した33a(1.2g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物122(1.5g、70%)を得た。MS[M+H]=784
【0136】
<実施例34>化合物123の製造
【化38】

【0137】
気流下で、前記実施例33の33−Aで製造した33a(2.28g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物123(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=884
【0138】
<実施例35>化合物134の製造
【化39】

【0139】
35−A.化合物35aの製造
気流下で、1,4−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(7.03g、35mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて、約12時間還流攪拌させた。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物35a(3.8g、50%)を得た。:MS[M+H]=438
【0140】
35−B.化合物134の製造
気流下で、前記35−Aで製造した35a(1.2g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物134(1.5g、70%)を得た。MS[M+H]=784
【0141】
<実施例36>化合物135の製造
【化40】

【0142】
気流下で、前記実施例35の35−Aで製造した35a(2.28g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物135(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=884
【0143】
<実施例37>化合物146の製造
【化41】

【0144】
37−A.化合物37aの製造
気流下で、1,6−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(7.03g、35mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて、約12時間還流攪拌させた。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物37a(3.8g、50%)を得た。:MS[M+H]=438
【0145】
37−B.化合物146の製造
気流下で、前記37−Aで製造した37a(1.2g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物146(1.5g、70%)を得た。MS[M+H]=784
【0146】
<実施例38>化合物147の製造
【化42】

【0147】
気流下で、前記実施例37の37−Aで製造した37a(2.28g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物147(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=884
【0148】
<実施例39>化合物158の製造
【化43】

【0149】
39−A.化合物39aの製造
気流下で、1、3−ジブロモナフタレン(5g、17.5mmol)、4−ブロモフェニルボロン酸(7.03g、35mmol)、Pd(PPh(1.0g、0.88mmol)を2M KCO水溶液(10mL)とTHF(200mL)に入れて、約12時間還流攪拌させた。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物39a(3.8g、50%)を得た。:MS[M+H]=438
【0150】
39−B.化合物158の製造
気流下で、前記39−Aで製造した39a(1.2g、2.8mmol)、10−フェニルアントラセン−9−ボロン酸(3.8g、6.1mmol)、Pd(PPh(0.16g、0.14mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物158(1.5g、70%)を得た。MS[M+H]=784
【0151】
<実施例40>化合物159の製造
【化44】

気流下で、前記実施例39の39−Aで製造した39a(2.28g、5.2mmol)、10−(2−ナフチル)アントラセン−9−ボロン酸(4.0g、11.4mmol)、Pd(PPh(0.3g、0.26mmol)を2M KCO水溶液(80mL)とアニソール(100mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、濾過して固体を得た。この固体をTHFとエタノールで再結晶し、化合物159(2.5g、66%)を得た。MS[M+H]=884
【0152】
<実施例41>化合物170の製造
【化45】

【0153】
41−A.化合物41aの製造
気流下で、前記実施例5の5−Dで合成した5d(32g、70mmol)、41d(18.9g、70mmol)、Pd(PPh(4.0g、3.5mmol)を2M KCO水溶液(200mL)とTHF(300mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物41a(29.3g、80%)を得た。:MS[M]=522
【0154】
41−B.化合物41bの製造
気流下で、前記41−Aで合成した化合物41a(26.1g、50mmol)、EtN(6.1g、60mmol)をMC(200ml)に溶かした後、0℃に冷却した。Trifluoromathanesulfonic anhydide(16.9g、60mmol)をゆっくり添加した。常温で2時間攪拌後1N−HClで洗った。有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物41b(26.1g、80%)を得た。:MS[M]=654
【0155】
41−C.化合物41cの製造
気流下で、前記41−Bで合成した化合物41b(6.5g、10mmol)、pinacol diboron(3.0g、12mmol)、KOAc(2.94g、30mmol)、1,4−dioxnae(100ml)を混合した後50℃加熱した。PdCl(dppf)(4.0g、3.5mmol)を入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して水(100ml)、MC(100ml)を入れた。反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物41c(5.7g、90%)を得た。:MS[M]=632
【0156】
41−D.化合物170の製造
気流下で、41c(3.2g、5mmol)、10−(2−ナフチル)−9−ブロモアントラセン(2.3g、6mmol)、Pd(PPh(0.17g、0.15mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とTHF(50mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物170(2.8g、70%)を得た。:MS[M]=809
【0157】
<実施例42>化合物171の製造
【化46】

【0158】
気流下で、42a(3.2g、5mmol)、10−(2−ナフチル)−9−ブロモアントラセン(2.3g、6mmol)、Pd(PPh(0.17g、0.15mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とTHF(50mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物171(2.8g、70%)を得た。:MS[M]=809
【0159】
<実施例43>化合物174の製造
【化47】

【0160】
気流下で、43a(2.8g、5mmol)、10−(2−ナフチル)−9−ブロモアントラセン(2.3g、6mmol)、Pd(PPh(0.17g、0.15mmol)を2M KCO水溶液(20mL)とTHF(50mL)に入れて約24時間還流攪拌した。反応が終わった後、常温に冷却して反応混合液から有機層を層分離し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して減圧蒸留後カラムクロマトグラフィーで精製し、化合物174(2.6g、70%)を得た。:MS[M]=809
【0161】
<実施例44>化合物228の製造
【化48】

【0162】
44−A.化合物44aの製造
9−ブロモアントラセン(10g、38.9mmol)と3−ホルミルベンゼンボロン酸(5.6g、46.7mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液を添加してテトラビストリフェニルホスフィノパラジウム(900 mg、0.78mmol)を入れた後、5時間加熱攪拌した。常温で温度を低くして水層を除去して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧で濃縮し、石油エーテルで再結晶し、化合物44a(9g、82%)を製造した。MS:[M+H]=283
【0163】
44−B.化合物44bの製造
前記化学式44−Aの化合物44a(9g、31.9mmol)とN−フェニル−1,2−ジアミノベンゼン(5.87g、31.9mmol)をジメチルアセトアミド(DMAC、50mL)に入れて24時間加熱攪拌した。常温で温度を低くして蒸留水を入れて沈殿物を形成させた後、濾過した。濾過された固体をテトラヒドロフラン:ヘキサン=1:6でカラムクロマトグラフィーによって精製して化合物44b(5g、36%)を製造した。MS:[M+H]=447
【0164】
44−C.化合物44cの製造
前記化学式44−Bの化合物44b(5g、11.2mmol)をジメチルホルムアルデヒド(DMF、50mL)に入れて30分間攪拌した後、N−ブロモスクシンイミド(NBS、2g、11.2mmol)をゆっくり添加して3時間攪拌した。生成された固体を濾過して、化合物44c(5.1g、87%)を製造した。MS:[M+H]=525
【0165】
44−d.化合物228の製造
化合物44e(4.5g、8.0mmol)と前記44−Cの化合物44c(3.5g、6.7mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウムを添加してテトラビストリフェニルホスフィノパラジウム(155 mg、0.013mmol)を入れた後、5時間加熱攪拌した。常温まで温度を低くして水層を除去して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:6でカラムクロマトグラフィーによって精製して前記化学式化合物228(2.7g、78%)を製造した。MS:[M+H]=875
【0166】
<実施例45>化合物229の製造
【化49】

【0167】
45−A.化合物45aの製造
9−ブロモアントラセン(10g、38.9mmol)と3−ホルミルベンゼンボロン酸(5.6g、46.7mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に完全に溶かした後、これに2M炭酸カリウム水溶液を添加してテトラビストリフェニルホスフィノパラジウム(900 mg、0.78mmol)を入れた後、5時間加熱攪拌した。常温で温度を低くして水層を除去して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮させて石油エーテルで再結晶し、化合物45a(7.2g、66%)を得た。MS:[M+H]=283
【0168】
45−B.化合物45bの製造
前記実施例45−Aの化合物45a(7.2g、25.5mmol)とN−フェニル−1,2−ジアミノベンゼン(4.69g、25.5mmol)をジメチルアセトアミド(DMAC、50mL)に入れて24時間加熱攪拌した。常温まで温度を低くして蒸留水を入れて沈殿物を形成させた後、濾過した。濾過された固体をテトラヒドロフラン:ヘキサン=1:6でカラムクロマトグラフィーによって精製して化合物45b(4.3g、38%)を製造した。MS:[M+H]=447
【0169】
45−C.化合物45cの製造
前記実施例45−Bの化合物45b(4.3g、9.63mmol)をジメチルフォルムアルデヒド(DMF、50mL)に入れて30分間攪拌した。続いて、N−ブロモスクシンイミド(NBS、1.72g、11.2mmol)をゆっくり添加して3時間攪拌した。生成された固体を濾過して、化合物45c(3.1g、61%)を製造した。MS:[M+H]=526
【0170】
45−D.化合物229の製造
化合物44d(2.25g、4.0mmol)と実施例45−Cの化合物45c(1.75g、3.35mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に完全に溶かした後、2M炭酸カリウム水溶液を添加してテトラキス(トリフェニルホスフィノ)パラジウム(78 mg、0.007mmol)を入れた後、5時間加熱攪拌した。常温まで温度を低くして水層を除去して無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し、テトラヒドロフラン:ヘキサン=1:6でカラムクロマトグラフィーで精製して化合物229(1.7g、98%)を製造した。:[M+H]=875
【0171】
実験例1:
ITO(インジウムスズ酸化物)が1000Åの厚さで薄膜コーティングされたガラス基板(corning 7059 glass)を、分散剤を溶かした蒸留水に入れて超音波で洗浄した。洗剤はFischer Co.の製品を用い、蒸留水はMillipore Co.製品のフィルタ(Filter)で2次濾過した蒸留水を用いた。ITOを30分間洗浄した後、蒸留水で2回繰り返して超音波洗浄を10分間進めた。蒸留水洗浄が終わった後、イソプロピルアルコール、アセトン、メタノール溶剤の順序で超音波洗浄をして乾燥させた。
前記ITO電極の上に3、6−ビス−2−ナフチルフェニルアミノ−N−[4−(2−ナフチルフェニル)アミノフェニル]カルバゾール(800Å)、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミノ]ビフェニル(NPB)(300Å)、下記表2のホスト物質(300Å)、および9,10−ビス−2−ナフチル−2−[4−(N−フェニルベンゾイミダゾリル)フェニル]アントラセン(300Å)を順次熱真空蒸着して正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層を順に形成させた。前記発光層でドーパント物質には、アミン化合物(D3、D4)を用いた。
前記電子輸送層上に順次12Åの厚さのフッ化リチウム(LiF)と2000Åの厚さのアルミニウムを蒸着して陰極を形成し、有機発光素子を製造した。
前記の過程で有機物の蒸着速度は0.4〜0.7Å/secを維持し、陰極のフッ化リチウムは0.3Å/sec、アルミニウムは2Å/secの蒸着速度を維持し、蒸着時の真空度は2×10−7〜5×10−8torrを維持した。
【0172】
【化50】

【0173】
上記のように製作された素子に電流を印加した時、下記表2に示す結果を得た。
【0174】
【表2】

【0175】
前記表2に示す値は、100mA/cmの電流密度で測定された値である。
【図面の簡単な説明】
【0176】
【図1】本発明の1つの実施状態に係る有機発光素子の構造を例示する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で表されるアントラセン誘導体:
【化1】

前記化学式1において、
AおよびBは、互いに独立して同じか異なることができ、ハロゲン、CN、NO、C〜C20のアルキル基、C〜C20のアルコキシ基、C〜C20のアルキルアミン基、C〜C20のアルキルチオ基、C〜C20のアルケニル基、C〜C20のアルキニル基、C〜C20のシクロアルキル基、C〜C20のアリール基、置換もしくは非置換のシラン基、およびO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基からなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のC〜C20のアリール基;
ハロゲン、CN、NO、C〜C20のアルキル基、C〜C20のアルコキシ基、C〜C20のアルキルアミン基、C〜C20のアルキルチオ基、C〜C20のアルケニル基、C〜C20のアルキニル基、C〜C20のシクロアルキル基、C〜C20のアリール基、置換もしくは非置換のシラン基、およびO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基からなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基;または、
アルキル、アルキルシリルからなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のC〜C20アリールアミン基であり、
Qは、
【化2】

からなる群から選択される基である。
【請求項2】
前記化学式1において、
AおよびBは、互いに独立して同じか異なることができ、F、Cl、Br、CN、NO、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、スチルベニル、スチレニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、シロール、およびピリダジンからなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のC〜C20のアリール基;または、F、Cl、Br、CN、NO、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチオ、スチルベニル、スチレニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、ナフチル、アントラセニル、チオフェン、フラン、ピラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、チアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、シロール、およびピリダジンからなる群から選択された1つ以上の基で置換もしくは非置換のO、NまたはSを含むC〜C20の複素環基である請求項1に記載のアントラセン誘導体。
【請求項3】
前記化学式1において、
AおよびBは互いに独立して同じか異なることができ、フェニル、ナフチル、アントラセニル、ピレニル、ペリレニル、ピリジル、ビピリジル、カルバゾール、チオフェニル、キノリニル、およびイソキノリニルからなる群から選択された基であり、
Qは下記構造式からなる群から選択された基である請求項1に記載のアントラセン誘導体。
【化3A】

【化3B】

【化3C】

【請求項4】
前記化学式1の化合物が、下記構造式からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載のアントラセン誘導体。
【化5】

【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【表26】

【表27】

【表28】

【表29】

【表30】

【表31】

【表32】

【表33】

【表34】

【表35】

【表36】

【表37】

【表38】

【表39】

【表40】

【表41】

【表42】

【表43】

【請求項5】
ジブロモアリール化合物とアントラセンボロン酸化合物をパラジウム触媒存在下に鈴木カップリング反応をさせ、製造することを特徴とする請求項1に記載のアントラセン誘導体の製造方法。
【請求項6】
第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極の間に配置された1層以上の有機層を含む有機電気素子であって、前記有機層のうち1層以上は請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の化合物を含むことを特徴とする有機電気素子。
【請求項7】
前記有機層は、正孔注入層および正孔輸送層を含み、前記正孔注入層および前記正孔輸送層が請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の有機電気素子。
【請求項8】
前記有機層は、発光層を含み、前記発光層が請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の有機電気素子。
【請求項9】
前記有機層は、電子輸送層を含み、前記電子輸送層が請求項1ないし4のいずれか一項に記載の化合物を含むことを特徴とする請求項6に記載の有機電気素子。
【請求項10】
前記有機電気素子は、有機発光素子、有機太陽電池、有機感光体(OPC)、および有機トランジスタからなる群から選択されることを特徴とする請求項6に記載の有機電気素子。

【図1】
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【公表番号】特表2009−524653(P2009−524653A)
【公表日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−552236(P2008−552236)
【出願日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際出願番号】PCT/KR2007/000442
【国際公開番号】WO2007/086695
【国際公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【出願人】(500239823)エルジー・ケム・リミテッド (1,221)
【Fターム(参考)】