説明

新規なトウモロコシ植物

本発明は、穀粒収量、収穫時の穀粒水分、初期および後期の根の倒伏、茎の倒伏、一般的な黒穂病の発生、赤かび病の発生、スルコトリオン(sulcotrione)耐性、および房構造の群から選択される経済的な目的の様々な表現形の形質の発現に寄与する対応するQTLに関連する特有の対立遺伝子プロファイルを含むゲノムを有するトウモロコシ植物に関する。さらに、本発明は、かかる植物を得るための方法、ならびに所望のプロファイルを有する植物を同定するためのアッセイおよびスクリーニング方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも13個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む核ゲノムを含むトウモロコシ植物であって、前記QTLの各々が、穀粒収量の表現形の形質に寄与し、
a)各QTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられる遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:59/60および77/78;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:77/78および27/28;
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:47/48および75/76;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL6に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:73/74および25/26;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL10に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:41/42および49/50;
QTL11に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:49/50および61/62;
QTL12に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:17/18および51/52;
QTL13に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:51/52および19/20;ならびに
QTL14に連結されたマーカーを同定する、配列番号:29および30
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、ならびに
b)対応するQTLにおける各対立遺伝子が、PCT増幅産物により定義されるものであって、前記PCT増幅産物が、a)で同定されるプライマーペアを用いるPCR反応において、近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる、表Aに示される好ましい対立遺伝子の対応する増幅産物と実質的に同一である、トウモロコシ植物。
【請求項2】
対応する14個のQTLにおける好ましい対立遺伝子の完全な組を含む、請求項1記載のトウモロコシ植物。
【請求項3】
QTL1−4が、1番染色体上に位置し;
QTL5および6が、2番染色体上に位置し;
QTL7−9が、4番染色体上に位置し;
QTL10−13が、5番染色体上に位置し;
QTL14が、7番染色体上に位置する、
請求項1または2記載のトウモロコシ植物。
【請求項4】
少なくとも7個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む核ゲノムを含むトウモロコシ植物であって、前記QTLの各々が、収穫時の穀粒水分の表現形の形質に寄与し、
a)各QTLが、少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、前記マーカー遺伝子座が、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられ、連結されたマーカーの各々が、
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、ならびに
b)対応するQTLにおける各対立遺伝子が、PCT増幅産物により定義されるものであって、前記PCT増幅産物が、a)で同定されるプライマーペアを用いるPCR反応において、近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる、表Bに示される好ましい対立遺伝子の対応する増幅産物と実質的に同一である、トウモロコシ植物。
【請求項5】
少なくとも9個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む核ゲノムを含む、請求項4記載のトウモロコシ植物であって、前記QTLの各々が、収穫時の穀粒水分の表現形の形質に寄与し、
)7個のQTLが、少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、前記マーカー遺伝子座が、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられ、連結されたマーカーの各々が、
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、ならびに
)残りの2個のQTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられる遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:23/24および3/4;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL10に連結されたマーカーペアを同定する、配列番号:29/30;ならびに
QTL11に連結されたマーカーペアを同定する、配列番号:67/68;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、
b)対応するQTLにおける各対立遺伝子が、PCT増幅産物により定義されるものであって、前記PCT増幅産物が、a)で同定されるプライマーペアを用いるPCR反応において、近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる、表Bに示される好ましい対立遺伝子の対応する増幅産物と実質的に同一である、トウモロコシ植物。
【請求項6】
少なくとも10個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む核ゲノムを含む、請求項4記載のトウモロコシ植物であって、前記QTLの各々が、収穫時の穀粒水分の表現形の形質に寄与し、
)7個のQTLが、少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、前記マーカー遺伝子座が、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられ、連結されたマーカーの各々が、
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、ならびに
)残りの3個のQTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられる遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:23/24および3/4;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL10に連結されたマーカーペアを同定する、配列番号:29/30;ならびに
QTL11に連結されたマーカーペアを同定する、配列番号:67/68;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、
b)対応するQTLにおける各対立遺伝子が、PCT増幅産物により定義されるものであって、そのPCT増幅産物が、a)で同定されるプライマーペアを用いるPCR反応において、近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる、表Bに示される好ましい対立遺伝子の対応する増幅産物と実質的に同一である、トウモロコシ植物。
【請求項7】
a)各QTLが、少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、前記マーカー遺伝子座が、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられ、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:23/24および3/4;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;
QTL10に連結されたマーカーを同定する配列番号:29/30;
QTL11に連結されたマーカーを同定する配列番号:67/68;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、ならびに
b)対応するQTLにおける各対立遺伝子が、PCT増幅産物により定義されるものであって、前記PCT増幅産物が、a)で同定されるプライマーペアを用いるPCR反応において、近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる、表Bに示される好ましい対立遺伝子の対応する増幅産物と実質的に同一である、請求項4記載のトウモロコシ植物。
【請求項8】
QTL1および2が、1番染色体上に位置し;
QTL3−5が、2番染色体上に位置し;
QTL6が、3番染色体上に位置し;
QTL7が、4番染色体上に位置し;
QTL8が、5番染色体上に位置し;
QTL9および10が、7番染色体上に位置し;
QTL11が、8番染色体上に位置する、
請求項1〜7のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項9】
少なくとも20個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む核ゲノムを含むトウモロコシ植物であって、
)前記QTLのうち13個が穀粒収量に寄与するものであって、穀粒収量に寄与する各QTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられる遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結されるものであり、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:59/60および77/78;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:77/78および27/28;
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:47/48および75/76;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL6に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:73/74および25/26;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL10に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:41/42および49/50;
QTL11に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:49/50および61/62;
QTL12に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:17/18および51/52;
QTL13に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:51/52および19/20;ならびに
QTL14に連結されたマーカーを同定する、配列番号:29および30;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、
)前記QTLのうち7個が収穫時の穀粒水分に寄与するものであって、穀粒水分に寄与する各QTLが少なくとも1つのマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結されるものであって、前記マーカー遺伝子座が、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられ、連結されたマーカーの各々が、
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものであり、
b)対応するQTLにおける各対立遺伝子が、PCT増幅産物により定義されるものであって、前記PCT増幅産物が、a)およびa)で同定されるプライマーペアを用いるPCR反応において、近交株M3047/1(NCIMB41459)およびM3047/2(NCIMB41460)から得ることができる、表AおよびBに示される好ましい対立遺伝子の対応する増幅産物と実質的に同一である、トウモロコシ植物。
【請求項10】
対応する14個のQTLにおける好ましい対立遺伝子の完全な組を含む、請求項9記載のトウモロコシ植物。
【請求項11】
請求項5に記載の収穫時の穀粒水分の表現形の形質に寄与する少なくとも9個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む、請求項9または10のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項12】
請求項6に記載の収穫時の穀粒水分の表現形の形質に寄与する少なくとも10個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の組を含む、請求項9または10のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項13】
請求項7に記載の収穫時の穀粒水分の表現形の形質に寄与する11個のQTLの対応する組における好ましい対立遺伝子の完全な組を含む、請求項9または10のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項14】
根および茎の倒伏に寄与する対応するQTLにおける好ましい対立遺伝子の少なくとも1つのさらなる組を含むものであって、前記QTLが少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられるマーカー遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのさらなるマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:3/4および59/60;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:27/28および47/48;
QTL3に連結されたマーカーを同定する配列番号:45/46
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものである、請求項1〜13のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項15】
QTL1、2および3が、1番染色体上に位置する、請求項14記載のトウモロコシ植物。
【請求項16】
一般的な黒穂病の発生に寄与する対応するQTLにおける少なくとも1つの好ましい対立遺伝子を含むものであって、前記QTLが少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられる少なくとも1つのさらなるマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーを同定する配列番号:11/12
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものである、請求項1〜15のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項17】
QTL1が3番染色体上に位置する、請求項16記載のトウモロコシ植物。
【請求項18】
房構造に寄与する対応するQTLにおける好ましい対立遺伝子の少なくとも1つのさらなる組を含むものであって、前記QTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられるマーカー遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのさらなるマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーを同定する、配列番号:11/12;
QTL2に連結されたマーカーを同定する、配列番号:55/56;
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;ならびに
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:41/42および7/8
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものである、請求項1〜17のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項19】
QTL1が、3番染色体上に位置し;
QTL2が、6番染色体上に位置し;
QTL3が、7番染色体上に位置し;および
QTL4が、9番染色体上に位置する、
請求項18記載のトウモロコシ植物。
【請求項20】
スルコトリオン耐性に寄与する対応するQTLにおける好ましい対立遺伝子の少なくとも1つのさらなる組を含むものであって、前記QTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられるマーカー遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのさらなるマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーを同定する、配列番号:43/44;ならびに
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:81/82および7/8
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものである、請求項1〜19のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項21】
QTL1が、3番染色体上に位置し;および
QTL2が、9番染色体上に位置する、
請求項20記載のトウモロコシ植物。
【請求項22】
赤かび病耐性に寄与する対応するQTLにおける好ましい対立遺伝子の少なくとも1つのさらなる組を含むものであって、前記QTLが、少なくとも1ペアの連結されたマーカーにより特徴付けられるマーカー遺伝子座の群から選択される少なくとも1つのさらなるマーカー遺伝子座に遺伝学的に連結され、連結されたマーカーの各々が、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:1/2および79/80;ならびに
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:79/80および15/16
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーにより同定されうるものである、請求項1〜21のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項23】
QTL1および2が5番染色体上に位置する、請求項22記載のトウモロコシ植物。
【請求項24】
植物が、常時、QTLに連結されたマーカー遺伝子座における最も好ましい対立遺伝子を保有し、および/または表A〜Gに示されるごときLOTスコアを示すものである、請求項1〜23のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項25】
前記植物が、各遺伝子座に少なくとも1コピーの最も好ましい遺伝子座を有する、請求項24記載のトウモロコシ植物。
【請求項26】
植物が、近交株である、請求項1〜25のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項27】
植物が、交雑株である、請求項1〜26のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項28】
単一交配F1交雑株である、請求項27記載のトウモロコシ植物。
【請求項29】
列挙されたQTLの少なくとも一部が、受入番号NCIMB 41460およびNCIMB 41459でNCIMBに寄託されたトウモロコシ近交株M3047/2およびM3047/1それぞれから得られるものである、請求項1〜28のいずれか1項記載のトウモロコシ植物。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか1項記載の植物から得ることができる、植物部分、植物種子、加工されたトウモロコシ産物、特に、トウモロコシ粒と穀粒を含む、植物材料。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか1項記載の植物から得ることができる、加工されたトウモロコシ産物、特に、トウモロコシ粒と穀粒。
【請求項32】
穀粒収量に寄与するQTLに連結されるマーカーを同定することができるフォワード(foward)プライマーとリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーを含むマーカーの組であって、前記プライマーが、
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:59/60および77/78;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:77/78および27/28;
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:47/48および75/76;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL6に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:73/74および25/26;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:35/36および63/64;
QTL10に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:41/42および49/50;
QTL11に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:49/50および61/62;
QTL12に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:17/18および51/52;
QTL13に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:51/52および19/20;
QTL14に連結されたマーカーを同定する、配列番号:29および30
に示されるごときヌクレオチド配列を示し、前記プライマーが、分子量またはヌクレオチド配列を示すPCR反応において増幅産物を生じるものであって、分子量またはヌクレオチド配列が、同一のプライマーペアを用いるPCR反応において近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる対応するPCR増幅産物の分子量またはヌクレオチド配列と実質的に同一である、マーカーの組。
【請求項33】
収穫時の穀粒水分に寄与するQTLに連結されるマーカーを同定することができるフォワード(forward)プラマーおよびリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーを含むマーカーの組であって、前記プライマーが、
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40
に示されるごときヌクレオチド配列を示し、前記プライマーが、分子量またはヌクレオチド配列を示すPCR反応において増幅産物を生じるものであって、分子量またはヌクレオチド配列が、同一のプライマーペアを用いるPCR反応において近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる対応するPCR増幅産物の分子量またはヌクレオチド配列と実質的に同一である、マーカーの組。
【請求項34】
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:23/24および3/4;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL10に連結されたマーカーを同定する、配列番号:29/30;ならびに
QTL11に連結されたマーカーを同定する、配列番号:67/68
に示されるごときヌクレオチド配列を示すフォワード(forward)プラマーおよびリバース(reverse)プライマーからなるプライマーの群から選択されるPCRオリゴヌクレオチドプライマーの少なくとも1つのさらなる組を含む、請求項33記載のマーカーの組。
【請求項35】
収穫時の穀粒水分に寄与するQTLに連結されたマーカーを同定することができるフォワード(forward)プラマーおよびリバース(reverse)プライマーからなる1ペアのPCRオリゴヌクレオチドプライマーを含む、請求項34記載のマーカーの組であって、前記プライマーが。
QTL1に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:23/24および3/4;
QTL2に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:65/66および9/10;
QTL3に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:69/70および13/14;
QTL4に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:71/72および53/54;
QTL5に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:53/54および57/58;
QTL6に連結されたマーカーを同定する、配列番号:43/44;
QTL7に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:5/6および37/38;
QTL8に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:21/22および33/34;
QTL9に連結されたマーカーペアを同定する、それぞれ配列番号:31/32および39/40;
QTL10に連結されたマーカーを同定する、配列番号:29/30;
QTL11に連結されたマーカーを同定する、配列番号:67/68;
に示されるごときヌクレオチド配列を示し、前記プライマーが、分子量またはヌクレオチド配列を示すPCR反応において増幅産物を生じるものであって、分子量またはヌクレオチド配列が、同一のプライマーペアを用いるPCR反応において近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得ることができる対応するPCR増幅産物の分子量またはヌクレオチド配列と実質的に同一である、マーカーの組。
【請求項36】
対応するQTLに連結されたマーカー遺伝子座における複数の最も好ましい対立遺伝子を含むトウモロコシ植物を同定する方法であって、前記方法が、以下の工程:
i)テストされる植物または植物集団から植物材料を得、次いで前記材料からDNAを抽出し;
ii)工程i)で得られるDNAサンプルを、穀粒収量および収穫時の穀粒水分の群から選択される表現形の形質に寄与する対応するQTLに遺伝学的に連結されるマーカー遺伝子座に存在する対立遺伝子変異を調べるために、
a)PCR増幅反応において請求項32から35のうちのいずれか1項記載のマーカーの組を用い;
b)工程1で得られたPCR増幅産物の分子量および/またはヌクレオチド配列を調べることによりマーカー対立遺伝子を同定し;
c)工程b)により決定されたPCR増幅産物の分子量および/またはヌクレオチド配列を、工程a)で用いられたプライマーペアを用いるPCR反応において近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得られる対応するPCR増幅産物の分子量および/またはヌクレオチド配列と比較し、次いで実質的に同一な分子量および/またはヌクレオチド配列を有するこれらのPCR産物を同定すること
により解析し;
iii)マーカー解析のデータを用いて所望のプロファイルを有する植物、特に、対応するQTLに連結されたマーカー遺伝子座における複数の最も好ましい対立遺伝子を含む植物を同定し、選択すること
を含むものである、方法。
【請求項37】
a)2つまたはそれ以上の親植物であって、そのうちの少なくとも1つが、請求項1から29のいずれか1項記載の植物または請求項36記載の方法により同定される植物を交配させ;
b)a)で作成された交配の子孫を、
i.子孫植物から植物材料を得、前記材料からDNAを抽出し;
ii.工程i)で得られたDNAサンプルを、PCR増幅反応において請求項32から35のいずれか1項記載のマーカーの組を用いることにより、解析して対応するQTLに遺伝学的に連結されるマーカー遺伝子座に存在する対立遺伝子変異を調べ;
iii.工程ii)で得られるPCR増幅産物の分子量および/またはヌクレオチド配列を調べることによりマーカー対立遺伝子を同定すること
により親植物の少なくとも1つに由来するQTLの対応する組における最も好ましい対立遺伝子のゲノム中に全ての組を有する植物についてスクリーニングし;
c)工程iii)により調べられたPCR増幅産物の分子量および/またはヌクレオチド配列を、工程ii)で用いられたプライマーの同一の組を用いるPCR反応において近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)から得られる対応するPCR増幅産物の分子量および/またはヌクレオチド配列と比較し、次いで実質的に同一な分子量および/またはヌクレオチド配列を有するこれらのPCR産物を同定し、
d)マーカー解析のデータを用いて所望のプロファイルを有する植物を同定し、選択する
工程を含む植物を産生する方法。
【請求項38】
工程a)において、親植物の1つが、トウモロコシ近交株M3047/1(NCIMB 41459)またはM3047/2(NCIMB 41460)により表されるごとき遺伝学的バックグラウンドを有する植物である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
工程a)の交配に用いられる親植物の両方が、近交株である、請求項1〜38のいずれか1項記載の方法。
【請求項40】
工程a)における交配が、トウモロコシ近交株M3047/1(NCIMB 41459)およびM3047/2(NCIMB 41460)により表されるごとき遺伝学的バックグラウンドを有する、2つの親植物の間で行われる、請求項39記載の方法。
【請求項41】
請求項37から40のいずれか1項記載の方法により産生される、交雑株。
【請求項42】
QTLの対応する組に関連する対立遺伝子の組を前記対立遺伝子の組を欠失するトウモロコシ生殖質に遺伝子移入するためのマーカーに基づいた選択において、請求項32〜35に記載の核酸マーカーの組を用いる方法であって、前記対立遺伝子が、穀粒収量または収穫時の穀粒水分、あるいはこれらの組み合わせに寄与するものである方法。

【図1】
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【公表番号】特表2010−516236(P2010−516236A)
【公表日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545939(P2009−545939)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/050576
【国際公開番号】WO2008/087208
【国際公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(501016559)シンジェンタ・パティシペーションズ・アクチェンゲゼルシャフト (8)
【氏名又は名称原語表記】Syngenta Participations AG
【Fターム(参考)】