説明

日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構

【課題】
操作コードが幼児の首を絞めるという安全上の事故を起こすおそれも、日射遮蔽装置の外観を損なうおそれもない日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構を提供する
【解決手段】
操作コード式昇降機構は、ヘッドボックスに近い操作に至便な位置に垂下する二本の上昇及び下降操作コードを備え、上昇用操作コードを引くと、日射遮蔽体が上昇し、放すと、日射遮蔽体は上昇した位置に停止すると共に、上昇用操作コードは元に戻り、下降用操作コードを引くと、日射遮蔽体が自重で下降し、放すと、日射遮蔽体は下降した位置に停止すると共に、下降用操作コードが元に戻るように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日射遮蔽装置の日射遮蔽体を操作コードにより上昇し自重により下降する方式の昇降機構に関する。
【背景技術】
【0002】
日射遮蔽装置は、ヘッドボックスと、ヘッドボックスから垂下する日射遮蔽体と、ヘッドボックスに回転駆動可能に支持される回転軸と、その回転軸に一体回転可能に取り付けられるドラムに巻き取り巻き解き可能に取着されて下端部が日射遮蔽体のボトムレールに止着される昇降コードとを備える。
【0003】
日射遮蔽装置の操作コードを引くと日射遮蔽体が上昇し、操作コードを放すと日射遮蔽体が自重下降する従来方式の昇降機構は、カムを備える操作コード式昇降機構と、そのプーリに掛ける一本のループ状操作コードとからなり、昇降機構のプーリ軸は、ヘッドボックスに回転自在に支持されて回転軸と直接又は歯車機構を介して回転結合する。操作コードを引くと日射遮蔽体は上昇し、操作コードを放すと日射遮蔽体はその位置に停止し、操作コードを少し引いて放すと日射遮蔽体が自重下降する。
【0004】
ループ状操作コードは、下端部が日射遮蔽体の下限位置近くに達するため、幼児が日射遮蔽材と戯れているときに、幼児の首に掛かって幼児の首を絞め、安全上の大事故を起こすおそれがある。又、操作コードは、日射遮蔽体の上昇後、正面に長々と垂下するため、目障りであり、日射遮蔽装置の外観を損なう。
【特許文献1】特開2001−112616号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、その課題は、操作コードが幼児の首を絞めるという安全上の事故を起こすおそれも、日射遮蔽装置の外観を損なうおそれもない日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を達成するため、本発明が採用する手段は、ヘッドボックスと、ヘッドボックスから垂下する日射遮蔽体と、ヘッドボックスに回転駆動可能に支持される回転軸と、回転軸に一体回転可能に取り付けられるドラムに巻き取り巻き解き可能に取着されて下端部が日射遮蔽体のボトムレールに止着される昇降コードとを備える日射遮蔽装置に設けられる操作コード式昇降機構おいて、回転軸にプーリ軸を直結又は歯車機構を介して結合し、ヘッドボックスに設ける軸受ブロックにプーリ軸を軸受けし、軸受ブロックの円筒部から突出するプーリ軸と円筒部にスリーブを回転可能に外嵌し、スリーブとプーリ軸を結合分離するコイルバネクラッチを設け、スリーブと円筒部の間にコイルバネブレーキを設け、スリーブの一側に上昇操作コード用プーリを一方向クラッチを介して外嵌し、スリーブの他側に下降操作コード用プーリを別の一方向クラッチを介して遊嵌し、別の一方向クラッチにスリーブとプーリ軸を結合分離するコイルバネクラッチを制御可能に連結し、上昇操作コード用プーリの回転を元に戻す巻き戻しバネを設け、下降操作コード用プーリの回転を元に戻す復帰バネを設け、上昇操作コード用プーリに巻き付けた上昇用操作コードを引くと、日射遮蔽体が上昇し、放すと、日射遮蔽体は上昇した位置に停止すると共に、上昇用操作コードは元に戻り、下降操作コード用プーリに巻き付けた下降用操作コードを引くと、日射遮蔽体が自重で下降し、放すと、日射遮蔽体は下降した位置に停止すると共に、下降用操作コードが元に戻るようにすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、上記手段により、ヘッドボックスから垂下する二本の上昇用及び下降用操作コードは、ループを形成しない一本の紐であるから、幼児の首に掛かって幼児の首を絞め、安全上の大事故を起こすおそれは全くない。又、上昇用及び下降用操作コードは、ボトムレールの上下位置には関係なく、常に、ヘッドボックスに近い位置に垂下するから、操作に至便であり、日射遮蔽装置の外観を損なうこともない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
操作コード式昇降機構は、上昇用操作コードを引いて上昇操作コード用プーリを日射遮蔽体が上昇する方向に回転するとき、上昇操作コード用プーリとスリーブの間の一方向クラッチは結合状態に、スリーブと円筒部の間のコイルバネブレーキは自由状態に、スリーブとプーリ軸の間のコイルバネクラッチは結合状態になり、スリーブとプーリ軸は上昇操作コード用プーリと一体回転し、その回転は、回転軸に伝達され、昇降コードを巻き取り、日射遮蔽体を上昇させる。このとき、巻き戻しバネは、上昇操作コード用プーリにより巻かれ、弾性反発力を蓄える。
【0009】
そこで、上昇用操作コードを放すと、上昇操作コード用プーリは、巻き戻しバネの弾性反発力により逆転し元に戻る。上昇操作コード用プーリが逆転するとき、一方向クラッチは分離状態に、スリーブと円筒部の間のコイルバネブレーキは制動状態にそれぞれ変わり、スリーブとプーリ軸の間のコイルバネクラッチは結合状態のままであるから、プーリ軸と回転軸の回転は阻止され、日射遮蔽体は上昇した位置に停止する。
【0010】
好ましくは、ヘッドボックスの前面に軸受ブロックを設け、プーリ軸と円筒部に外嵌するスリーブの後部にラチェットと爪車からなるラチェット式一方向クラッチを介して上昇操作コード用プーリを外嵌し、スリーブの前部に一方向ベアリングを介して下降操作コード用プーリを遊嵌し、コイルバネクラッチの一端部をスリーブに係合させ、他端部をスリーブと一方向ベアリングの双方に係合させる。スリーブとプーリ軸が上昇操作コード用プーリと一体回転するとき、一方向ベアリングが自由状態となり、スリーブの回転は下降操作コード用プーリに伝達されないから、下降操作コード用プーリは停止したままである。
【0011】
下降操作コード用プーリに下降用操作コードを巻き付け、下降操作コード用プーリの回転を元に戻す復帰バネを設ける。下降用操作コードを少し引いて下降操作コード用プーリを回転させると、一方向ベアリングは、結合状態となり下降操作コード用プーリと一体回し、スリーブとプーリ軸の間のコイルバネクラッチを分離状態にするから、プーリ軸と回転軸は、スリーブから自由となり、日射遮蔽体の自重により逆転して昇降コードを巻き解き、日射遮蔽体は下降する。
【0012】
そこで、下降用操作コードを放すと、復帰バネの弾性反発力により下降操作コード用プーリは逆転して元に戻る。下降操作コード用プーリが逆転すると、一方向ベアリングは自由状態となり、コイルバネクラッチの弾性反発力により逆転して元に戻るから、コイルバネクラッチは再び結合状態となり、プーリ軸の回転は、スリーブを介してクラッチバネブレーキにより制動され、日射遮蔽体は下降した位置に停止する。
【0013】
ヘッドボックスに上昇及び下降操作用プーリを収容するカバー付きケースを設け、ケースに巻き戻しバネを、カバーに復帰バネをそれぞれ設けることが好ましい。カバーに下降用操作コードを案内するガイドを設け、上昇及び下降用操作コードをケースから左右に間隔を開けて垂下させる。
【実施例】
【0014】
本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の操作コード式昇降機構を備える屋内用ブラインドの要部平面図、図2は、図1のII−II線矢視図、図3は、図1のIII−III線矢視図、図4は、図1のIV−IV線矢視図である。
【0015】
図1及び図2に示すように、ブラインド1は、ヘッドボックス2と、ヘッドボックス2から垂下する日射遮蔽体3と、ヘッドボックス2に設けるホルダ4を介して回転駆動可能に支持される回転軸5と、回転軸5に一体回転可能に取り付けられるドラムに巻き取り巻き解き可能に取着されて下端部が日射遮蔽体3のボトムレール6に取着される昇降コード7とを備える。
【0016】
回転軸5はベベルギア8、9を介して操作コード式昇降機構10のプーリ軸11と回転結合する。プーリ軸11は、回転軸7と直交し、ヘッドボックス12に固定される軸受ブロック12に軸受けされる。プーリ軸11は軸受ブロック12の円筒部13からヘッドボックス2の前面に突出する。プーリ軸11の突出部と軸受ブロック12の円筒部13にスリーブ14を回転可能に外嵌し、プーリ軸11とスリーブ14の間にコイルバネクラッチ16を、軸受ブロック円筒部13とスリーブ14の間にコイルバネブレーキ15をそれぞれ介在させる。
【0017】
スリーブ14の軸受ブロック円筒部13を外嵌する後半部には、ラチェット17を介して上昇操作コード用プーリ18を外嵌し、プーリ軸11を囲む前半部には、一方向ベアリング19を介して下降操作コード用プーリ20を遊嵌する。上昇操作コード用プーリ18に上昇用操作コード21を、下降操作コード用プーリ20に下降用操作コード22をそれぞれ同じ方向に巻き付ける。
【0018】
上昇及び下降用操作コード21、22を引き出すときに、上昇及び下降操作コード用プーリ18、20が回転する方向にプーリ軸11が回転すると、回転軸5は昇降コード7を巻き取り日射遮蔽体3を上昇させる。プーリ軸11が逆方向に回転すると、回転軸5は昇降コード7を巻き解き日射遮蔽体3を下降させる。以下、上昇及び下降操作コード21、22を引き出すときに、上昇及び下降操作コード用プーリ18、20が回転する方向を上昇方向と呼ぶ。
【0019】
ヘッドボックス2の前面に上昇操作コード用プーリ18と下降操作コード用プーリ20を収容するケース23を固定し、そのケース23にカバー24を取り付ける。ケース23
に上昇操作コード用プーリ18の回転を元に戻す巻き戻しバネ25を取り付け、カバー24に下降操作コード用プーリ20の回転を元に戻す復帰バネ26を取り付ける。カバー24には下降用操作コード22を案内するガイド29を設け、上昇及び下降用操作コード21、22を左右に適当な間隔を開けてケース23から垂下させる。
【0020】
コイルバネクラッチ16は、プーリ軸11を巻き、両端が半径方向に突出するコイル状であり、一端はスリーブ14に突入し、他端はスリーブ14を貫通して一方向ベアリング19に突入する。プーリ軸11に対してスリーブ14が日射遮蔽体3の上昇方向に回転すると、コイルバネクラッチ16は締着してプーリ軸11をスリーブ14に結合し、スリーブ14が逆方向に回転すると、コイルバネクラッチ16は弛緩してプーリ軸11を自由にする。他方、プーリ軸11に対して一方向ベアリング19が上昇方向に回転すると、コイルバネクラッチ16は弛緩してプーリ軸11をスリーブ14から自由とし、逆方向に回転すると、コイルバネクラッチ16は締着してプーリ軸11をスリーブ14に結合する。
【0021】
コイルバネブレーキ15は、軸受ブロック円筒部13を巻き端部が軸方向に突出するコイル状であり、端部はスリーブ14と係合する。軸受ブロック円筒部13に対してスリーブ14が上昇方向に回転すると、コイルバネブレーキ15は弛緩し、スリーブ14は回転自在となり、スリーブ14が逆方向に回転すると、コイルバネブレーキ15は締着し、スリーブ14の回転は制動される。
【0022】
図3に示すように、ラチェット17は、ケース23内において上昇用操作コード21が巻き付けられる上昇操作コード用プーリ18に一体内嵌される爪枠28に軸支され、スリーブ14に一体外嵌される爪車27とかみあうバネ状の爪体である。相対的に、上昇操作コード用プーリ18がスリーブ14に対して上昇方向に回転すると、ラチェット17と爪車27は係合して上昇操作コード用プーリ18とスリーブ14は一体回転し、上昇操作コード用プーリ18が逆方向に回転すると、ラッチェット17と爪車27は解離して上昇操作コード用プーリ18とスリーブ14はスリップする。上昇用操作コード21はケース23の一側から垂下する。スリーブ14はプーリ軸11に遊嵌し、プーリ軸11を巻くコイルバネクラッチ16の一端はスリーブ14と係合する。
【0023】
図4に示すように、ケース23内において下降用操作コード22が巻き付けられる下降操作コード用プーリ20に内嵌される一方向ベアリング19は、相対的に、下降操作コード用プーリ20が上昇方向の回転するときは一体回転し、下降操作コード用プーリ20が逆方向に回転するときは自由になる。下降用操作コード22はガイド29に案内されてケース23の他側から垂下する。プーリ軸11を巻くコイルバネクラッチ16の他端はスリーブ14を貫通して一方向ベアリング19に一体に内嵌されたリングに突入する。
【0024】
実施例の動作を説明する。図1に示すように、上昇及び下降用操作コード21,22は、いずれもループを形成しない一本の紐であるから、幼児の首に掛かって幼児の首を絞め、安全上の大事故を起こすおそれは全くない。又、上昇及び下降用操作コード21、22は、ボトムレール6の上下位置には関係なく、操作前は常に、図4に示すように、ヘッドボックス2に近い位置において、左右に適当な間隔を開けて垂下するから、操作に至便であり、ブラインド1の外観が損なわれることもない。
【0025】
上昇用操作コード21を引くと、上昇操作コード用プーリ18が上昇方向に回転し、ラチェット17は爪車27と係合し、スリーブ14は上昇操作コード用プーリ18と一体回転する。その結果、コイルバネブレーキ15は弛緩し、コイルバネクラッチ16は締着するから、プーリ軸11もスリーブ14も上昇操作コード用プーリ18と一体に上昇方向に回転し、回転軸5は昇降コード7を巻き取り、日射遮蔽体3を上昇させる。
【0026】
このとき、上昇操作コード用プーリ18は巻き戻しバネ25を回して巻き戻しバネ25に弾性反発力を与える。また、スリーブ14は一方向ベアリング19を上昇方向に回すから、一方向ベアリング19は下降操作コード用プーリ20から自由になり、スリーブ14と共に回転する。下降操作コード用プーリ20は、復帰バネ26によりそのまま停止する。
【0027】
そこで、上昇用操作コード21を放すと、巻き戻しバネ25の弾性反発力により、上昇操作コード用プーリ18が逆転して上昇用操作コード21を元の位置に戻す。このとき、ラチェット17と爪車27は解離し、ラチェット17は爪車27の外周面をスリップしてスリーブ14を上昇方向とは逆の方向に回そうとするから、コイルバネブレーキ15は締着してスリーブ14を軸受ブロック円筒部13に固定し、コイルバネクラッチ16も締着してプーリ軸11をスリーブ14と一体結合するから、回転軸5の回転は制動され、日射遮蔽体3は上昇した位置に停止する。
【0028】
下降用操作コード22を少し引くと、下降操作コード用プーリ20と一方向ベアリング19が一体回転し、スリーブ14を上昇方向に回してコイルバネクラッチ16を弛緩させてプーリ軸11を回転自在にする。日射遮蔽体3の自重は、プーリ軸11と回転軸5を昇降コード7の巻き解き方向に回転させるから、日射遮蔽体3は下降する。このとき、下降操作コード用プーリ20は復帰バネ26を回して復帰バネ26に弾性反発力を与え、一方向ベアリング19はコイルバネクラッチ16に弾性反発力を与える。
【0029】
そこで、下降用操作コード22を放すと、復帰バネ26の弾性反発力により、下降操作コード用プーリ20が逆転して下降用操作コード22を元の位置に戻す。このとき、下降操作コード用プーリ20から自由になる一方向ベアリングク19とスリ−ブ14は、コイルバネクラッチ16の弾性反発力により逆転して元の位置に戻る。その結果、コイルバネクラッチ16はプーリ軸11とスリーブ14を一体結合し、コイルバネブレーキ15はスリーブ14を円筒部13に締着固定するから、回転軸5の回転は制動され、日射遮蔽体3は下降した位置に停止する。
【0030】
実施例を示していないが、操作コード式昇降機構の軸受けブロックをヘッドボックスの側端面に設け、プーリ軸を回転軸と一体又は直結することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の昇降機構を備える屋内用ブラインドの要部平面図、
【図2】図1のII−II線矢視図、
【図3】図1のIII−III線矢視図、
【図4】図1のIV−IV線矢視図。
【符号の説明】
【0032】
1:ブラインド
2:ヘッドボックス
3:日射遮蔽体
4:ホルダ
5:回転軸
6:ボトムレール
7:昇降コード
8、9:ベベルギア
10:操作コード式昇降機構
11:プーリ軸
12:軸受ブロック
13:円筒部
14:スリーブ
15:コイルバネブレーキ
16:コイルバネクラッチ
17:ラチェット
18:上昇操作コード用プーリ
19:一方向ベアリング
20:下降操作コード用プーリ
21:上昇用操作コード
22:下降用操作コード
23:ケース
24:カバー
25:巻き戻しバネ
26:復帰バネ
27:爪車
28:爪枠
29:ガイド






























【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスから垂下する日射遮蔽体と、前記ヘッドボックスに回転駆動可能に支持される回転軸と、前記回転軸に一体回転可能に取り付けられるドラムに巻き取り巻き解き可能に取着されて下端部が前記日射遮蔽体のボトムレールに止着される昇降コードとを備える日射遮蔽装置において、操作コード式昇降機構のプーリ軸を前記回転軸に直結又は歯車機構を介して結合し、前記ヘッドボックスに設ける軸受ブロックに前記プーリ軸を軸受けし、前記軸受ブロックの円筒部から突出する前記プーリ軸と前記円筒部にスリーブを回転可能に外嵌し、前記スリーブと前記円筒部の間にコイルバネブレーキを設け、前記スリーブの一側に上昇操作コード用プーリを一方向クラッチを介して外嵌し、前記スリーブの他側に下降操作コード用プーリを別の一方向クラッチを介して遊嵌し、前記別の一方向クラッチに前記スリーブと前記プーリ軸を結合分離するコイルバネクラッチを制御可能に連結し、前記上昇操作コード用プーリの回転を元に戻す巻き戻しバネを設け、前記下降操作コード用プーリの回転を元に戻す復帰バネを設け、前記上昇操作コード用プーリに巻き付けた上昇用操作コードを引くと、前記日射遮蔽体が上昇し、放すと、前記日射遮蔽体は上昇した位置に停止すると共に、前記上昇用操作コードは元に戻され、前記下降操作コード用プーリに巻き付けた下降用操作コードを引くと、前記日射遮蔽体が自重で下降し、放すと、前記日射遮蔽体は下降した位置に停止すると共に、前記下降用操作コードが元に戻されることを特徴としてなる日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項2】
ヘッドボックスに上昇及び下降操作コード用プーリを収容するカバー付きケースを設け、前記ケースに巻き戻しバネを、前記カバーに復帰バネをそれぞれ設けることを特徴としてなる請求項1に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項3】
カバーに下降用操作コードを案内するガイドを設け、上昇及び下降用操作コードをケースから左右に間隔を開けて垂下させることを特徴としてなる請求項2に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項4】
コイルバネブレーキは、スリーブが日射遮蔽体を上昇させる方向に回転するとき、回転を許容し、逆方向に回転するとき、回転を制動することを特徴としてなる請求項1ないし3に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項5】
上昇操作コード用プーリとスリーブの間の一方向クラッチは、前記上昇操作コード用プーリ側に設けられるラチェットと前記スリーブ側に設けられる爪車とからなり、上昇用操作コードが引き出される方向に前記上昇操作コード用プーリが回転するとき、前記スリーブは前記上昇操作コード用プーリと一体回転し、前記上昇操作コード用プーリが逆方向に回転するとき、前記スリーブは自由になることを特徴としてなる請求項4に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項6】
別の一方向クラッチは、下降操作コード用プーリに内嵌する一方向ベアリングであり、下降用操作コードが引き出される方向に前記下降操作コード用プーリが回転するとき、前記一方向ベアリングは下降操作コード用プーリと一体回転し、前記下降操作コード用プーリが逆方向に回転するとき、前記一方向ベアリングは自由になることを特徴としてなる請求項4に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項7】
コイルバネクラッチは、両端が半径方向に突出するコイル状であり、一端はスリーブと係合し、他端はスリーブと一方向ベアリングの双方と係合することを特徴としてなる請求項6に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。
【請求項8】
コイルバネクラッチは、一端はスリーブに突入し、他端はスリーブを貫通して一方向ベアリングに直接又は前記一方向ベアリングに一体に内嵌されるリングに突入することを特徴としてなる請求項7に記載の日射遮蔽装置の操作コード式昇降機構。



































【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−200153(P2006−200153A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−10801(P2005−10801)
【出願日】平成17年1月18日(2005.1.18)
【出願人】(000109923)トーソー株式会社 (84)
【Fターム(参考)】