説明

映像処理システムおよび方法、撮像装置および方法、映像処理装置、映像データ出力方法、記録媒体、並びにプログラム

【課題】より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供できるようにする。
【解決手段】 撮像装置11は、撮像した立体視映像の映像データを映像処理装置12に出力する。映像処理装置12は、所定の映像処理を施した後、所定の記録フォーマットに変換した映像データを、ネットワーク51を介してサーバ21にアップロードする。映像処理装置31は、ネットワーク51を介してサーバ21から映像データをダウンロードする。映像処理装置31は、表示装置13−2、14−2または16−2の表示形式に基づいた映像データに変換し、表示装置13−2、14−2または16−2は、変換した映像データに基づく映像を表示する。本発明は、立体視映像の配信システムに適用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像処理システムおよび方法、撮像装置および方法、映像処理装置、映像データ出力方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に立体視(3D(Dimensional))映像用の映像処理システムおよび方法、撮像装置および方法、映像処理装置、映像データ出力方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、立体視を利用して立体的な映像を視認できる立体視(3D)映像を扱うシステム、装置(例えば、撮像装置、記録装置、表示装置など)などが普及してきている。それに伴い、立体視映像を撮像したり、見たりするための様々なシステム、装置などが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
それらのシステム、装置は独自の特徴を備えており、例えば、多人数で見るのに適していたり、1人または少人数で見るのに適していたり、立体視映像の画質が向上したり、立体視映像の映像データのサイズを小さくできたりと、それらの効果や利点は様々である。
【特許文献1】特開2001−359120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザが立体視映像を撮像したり、または、見たりする場面は様々であり、その場面により立体視映像を扱うシステムや装置に対して要求される機能や性能は異なる。例えば、立体視映像を大人数で見る場合もあれば、個人で見る場合もある。また、画質を優先したい場合もあれば、データ量を削減したい場合もある。
【0005】
しかしながら、従来の立体視映像を扱うシステムや装置では、それぞれ独自の機能、および、それに伴う性能しか提供できないため、ユーザは、使用する場面によって、異なるシステムまたは装置、および、それらを動作させるソフトウェアなどを準備しなければならず、手間やコストがかかってしまうという課題があった。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の映像処理システムは、撮像装置と、ネットワークを介して相互に接続されている第1の映像処理装置、映像データ配信装置、および、第2の映像処理装置とを含む映像処理システムであって、撮像装置は、立体視映像を構成する第1の映像を撮像する第1のカメラと、立体視映像を構成する第2の映像を撮像する第2のカメラと、第1の映像の第1の映像データ、および、第2の映像の第2の映像データの出力を制御する第1の出力制御手段とを含み、第1の映像処理装置は、第1の映像データおよび第2の映像データを取得する第1の取得手段と、第1の映像データの第1のフレームおよび第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データを生成する生成手段と、ネットワークを介して、第3の映像データを映像データ配信装置に送信する送信手段とを含み、第2の映像処理装置は、ネットワークを介して、映像データ配信装置から第3の映像データを取得する第2の取得手段と、自分に接続されている表示装置の表示方式に基づいて、第3の映像データを第4の映像データに変換する変換手段と、第4の映像データの表示装置への出力を制御する第2の出力制御手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
第1の出力制御手段は、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力を制御し、生成手段は、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成するようにすることができる。
【0009】
第1のカメラは、第1の周期ごとに第1のフレームを撮像し、第2のカメラは、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに第2のフレームを撮像し、生成手段は、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成するようにすることができる。
【0010】
表示方式は、交差視を利用した表示方式、または、視差バリア方式を利用した表示方式を含むようにすることができる。
【0011】
本発明の第1の映像処理方法は、撮像装置と、ネットワークを介して相互に接続されている第1の映像処理装置、映像データ配信装置、および、第2の映像処理装置とを含む映像処理システムの映像処理方法であって、撮像装置により実行される、第1のカメラにより立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、第1の映像の第1の映像データ、および、第2の映像の第2の映像データの出力を制御する第1の出力制御ステップとを含み、第1の映像処理装置により実行される、第1の映像データおよび第2の映像データを取得する第1の取得ステップと、第1の映像データの第1のフレームおよび第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データを生成する生成ステップと、ネットワークを介して、第3の映像データを映像データ配信装置に送信する送信ステップとを含み、第2の映像処理装置により実行される、ネットワークを介して、映像データ配信装置から第3の映像データを取得する第2の取得ステップと、第2の映像処理装置に接続されている表示装置の表示方式に基づいて、第3の映像データを第4の映像データに変換する変換ステップと、第4の映像データの表示装置への出力を制御する第2の出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第1の撮像装置は、立体視映像を構成する第1の映像を撮像する第1のカメラと、立体視映像を構成する第2の映像を撮像する第2のカメラと、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力を制御する出力制御手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の映像データ出力方法は、撮像装置の映像データ出力方法であって、第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の第1の記録媒体に記録されているプログラムは、撮像装置の映像データ出力処理用のプログラムであって、第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0015】
本発明の第1のプログラムは、撮像装置のコンピュータに、映像データ出力処理を行なわせるプログラムであって、第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第2の撮像装置は、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像の第1のフレームを撮像する第1のカメラと、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、立体視映像を構成する第2の映像の第2のフレームを撮像する第2のカメラとを含むことを特徴とする。
【0017】
本発明の撮像方法は、第1のカメラにより、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像の第1のフレームを撮像し、第2のカメラにより、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、立体視映像を構成する第2の映像の第2のフレームを撮像することを特徴とする。
【0018】
本発明の第1の映像処理装置は、立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得手段と、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成する生成手段とを含むことを特徴とする。
【0019】
第1の映像データは、第1の周期の半分の周期で撮像された第4のフレームにより構成される第4の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いたものであり、第2の映像データは、第2の周期の半分の周期で撮像された第5のフレームにより構成される第5の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いたものであるようにすることができる。
【0020】
第1のフレームは、第1のカメラにより第1の周期ごとに撮像され、第2のフレームは、第2のカメラにより第2の周期ごとに撮像されるようにすることができる。
【0021】
本発明の第2の映像処理方法は、立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップと、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の第2の記録媒体に記録されているプログラムは、立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップと、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成する生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の第2のプログラムは、立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップと、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成する生成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0024】
本発明の第2の映像処理装置は、表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置であって、立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得手段と、表示装置の表示方式に基づいて、第1の映像データを第2の映像データに変換する変換手段と、第2の映像データの表示装置への出力を制御する出力制御手段とを含むことを特徴とする。
【0025】
表示方式は、交差視を利用した表示方式、または、視差バリア方式を利用した表示方式を含むようにすることができる。
【0026】
本発明の第3の映像処理方法は、表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置の映像処理方法において、立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得ステップと、表示装置の表示方式に基づいて、第1の映像データを第2の映像データに変換する変換ステップと、第2の映像データの表示装置への出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0027】
本発明の第3の記録媒体に記録されているプログラムは、表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置の映像処理用のプログラムであって、立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得ステップと、表示装置の表示方式に基づいて、第1の映像データを第2の映像データに変換する変換ステップと、第2の映像データの表示装置への出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0028】
本発明の第3のプログラムは、表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置のコンピュータに、映像処理を行なわせるプログラムであって、立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得ステップと、表示装置の表示方式に基づいて、第1の映像データを第2の映像データに変換する変換ステップと、第2の映像データの表示装置への出力を制御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
本発明の映像処理システムおよび第1の映像処理方法においては、撮像装置と、ネットワークを介して相互に接続されている第1の映像処理装置、映像データ配信装置、および、第2の映像処理装置とを含む映像処理システムにおいて、撮像装置の第1のカメラにより立体視映像を構成する第1の映像が撮像され、撮像装置の第2のカメラにより立体視映像を構成する第2の映像が撮像され、撮像装置により、第1の映像の第1の映像データ、および、第2の映像の第2の映像データの出力が制御され、第1の映像処理装置により、第1の映像データおよび第2の映像データが取得され、第1の映像データの第1のフレームおよび第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データが生成され、ネットワークを介して、第3の映像データが映像データ配信装置に送信され、第2の映像処理装置により、ネットワークを介して、映像データ配信装置から第3の映像データが取得され、第2の映像処理装置に接続されている表示装置の表示方式に基づいて、第3の映像データが第4の映像データに変換され、第4の映像データの表示装置への出力が制御される。
【0030】
本発明の第1の撮像装置、映像データ出力方法、第1の記録媒体、および、第1のプログラムにおいては、第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像が撮像され、第2のカメラにより、立体視映像を構成する第2の映像が撮像され、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力が制御される。
【0031】
本発明の第2の撮像装置および撮像方法においては、第1のカメラにより、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像の第1のフレームが撮像され、第2のカメラにより、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、立体視映像を構成する第2の映像の第2のフレームが撮像される。
【0032】
本発明の第1の映像処理装置、第2の映像処理方法、第2の記録媒体、および、第2のプログラムにおいては、立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データが取得され、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームが生成され、第3のフレームにより構成される第3の映像データが生成される。
【0033】
本発明の第2の映像処理装置、第3の映像処理方法、第3の記録媒体、および、第3のプログラムにおいては、立体視映像の映像データである第1の映像データが取得され、表示装置の表示方式に基づいて、第1の映像データが第2の映像データに変換され、第2の映像データの表示装置への出力が制御される。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、立体視映像を撮像したり、または、見たリすることができる。また、本発明によれば、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0036】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0037】
請求項1に記載の映像処理システム(例えば、図1の映像処理システム1)は、撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)と、ネットワーク(例えば、図1のネットワーク51)を介して相互に接続されている第1の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置12)、映像データ配信装置(例えば、図1のサーバ21)、および、第2の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置31)とを含む映像処理システムであって、前記撮像装置は、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)を撮像する第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)と、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)を撮像する第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)と、前記第1の映像の第1の映像データ(例えば、左映像データ)、および、前記第2の映像の第2の映像データ(例えば、右映像データ)の出力を制御する第1の出力制御手段(例えば、図4のデジタル映像処理部73)とを含み、前記第1の映像処理装置は、前記第1の映像データおよび前記第2の映像データを取得する第1の取得手段(例えば、図5のグラバーボード104)と、前記第1の映像データの第1のフレームおよび前記第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を生成する生成手段(例えば、図6の映像データ処理部151)と、前記ネットワークを介して、前記第3の映像データを前記映像データ配信装置に送信する送信手段(例えば、図6の送信制御部154)とを含み、前記第2の映像処理装置は、前記ネットワークを介して、前記映像データ配信装置から前記第3の映像データを取得する第2の取得手段(例えば、図8の受信制御部251)と、自分に接続されている表示装置(例えば、図1の表示装置13−2、14−2または16−2)の表示方式に基づいて、前記第3の映像データを第4の映像データ(例えば、図22に示される映像の映像データ)に変換する変換手段(例えば、図8の映像データ処理部253)と、前記第4の映像データの前記表示装置への出力を制御する第2の出力制御手段(例えば、図8の表示制御部254)とを含むことを特徴とする。
【0038】
請求項2に記載の映像処理システム(例えば、図1の映像処理システム1)においては、前記第1の出力制御手段は、前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御し、前記生成手段は、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データ(例えば、図18に示される映像データ)を生成することを特徴とする。
【0039】
請求項3に記載の映像処理システム(例えば、図1の映像処理システム1)においては、前記第1のカメラは、第1の周期ごとに前記第1のフレームを撮像し、前記第2のカメラは、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに前記第2のフレームを撮像し、前記生成手段は、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データ(例えば、図19に示される映像データ)を生成することを特徴とする。
【0040】
請求項5に記載の映像処理方法は、撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)と、ネットワーク(例えば、図1のネットワーク51)を介して相互に接続されている第1の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置12)、映像データ配信装置(例えば、図1のサーバ21)、および、第2の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置31)とを含む映像処理システム(例えば、図1の映像処理システム1)の映像処理方法であって、前記撮像装置により実行される、第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)により立体視映像を構成する第1の映像像(例えば、左映像)を撮像し、第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)により前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)を撮像する撮像ステップ(例えば、図9のステップS1)と、前記第1の映像の第1の映像データ、および、前記第2の映像の第2の映像データの出力を制御する第1の出力制御ステップ(例えば、図9のステップS2およびS3)とを含み、前記第1の映像処理装置により実行される、前記第1の映像データおよび前記第2の映像データを取得する第1の取得ステップ(例えば、図16のステップS11)と、前記第1の映像データの第1のフレームおよび前記第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を生成する生成ステップ(例えば、図16のステップS12)と、前記ネットワークを介して、前記第3の映像データを前記映像データ配信装置に送信する送信ステップ(例えば、図20のステップS22)とを含み、前記第2の映像処理装置により実行される、前記ネットワークを介して、前記映像データ配信装置から前記第3の映像データを取得する第2の取得ステップ(例えば、図21のステップS31)と、前記第2の映像処理装置に接続されている表示装置の表示方式(例えば、図1の表示装置13−2、14−2または16−2)に基づいて、前記第3の映像データを第4の映像データ(例えば、図22に示される映像の映像データ)に変換する変換ステップ(例えば、図21のステップS33)と、前記第4の映像データの前記表示装置への出力を制御する第2の出力制御ステップ(例えば、図21のステップS34)とを含むことを特徴とする。
【0041】
請求項6に記載の撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)は、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)を撮像する第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)と、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)を撮像する第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)と、前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御手段(例えば、図4のデジタル映像処理部73)とを含むことを特徴とする。
【0042】
請求項7に記載の映像データ出力方法は、撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)の映像データ出力方法であって、第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)により、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)を撮像し、第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)により、前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップ(例えば、図9のステップS1)と、前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図9のステップS2およびS3)とを含むことを特徴とする。
【0043】
請求項8に記載の記録媒体(例えば、図4のリムーバブルメディア91)に記録されているプログラムは、撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)の映像データ出力処理用のプログラムであって、第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)により、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)を撮像し、第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)により、前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップ(例えば、図9のステップS1)と、前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図9のステップS2およびS3)とを含むことを特徴とする。
【0044】
請求項9に記載のプログラムは、撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)のコンピュータに、映像データ出力処理を行なわせるプログラムであって、第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)により、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)を撮像し、第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)により、前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップ(例えば、図9のステップS1)と、前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図9のステップS2およびS3)とを含むことを特徴とする。
【0045】
請求項10に記載の撮像装置(例えば、図1の撮像装置11)は、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)の第1のフレームを撮像する第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)と、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)の第2のフレームを撮像する第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)とを含むことを特徴とする。
【0046】
請求項11に記載の撮像方法は、第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)により、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)の第1のフレームを撮像し、第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)により、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)の第2のフレームを撮像することを特徴とする。
【0047】
請求項12に記載の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置12)は、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得手段(例えば、図5のグラバーボード104)と、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を生成する生成手段(例えば、図6の映像データ処理部151)とを含むことを特徴とする。
【0048】
請求項14に記載の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置12)においては、前記第1のフレームは、第1のカメラ(例えば、図4の撮像部11L)により前記第1の周期ごとに撮像され、前記第2のフレームは、第2のカメラ(例えば、図4の撮像部11R)により前記第2の周期ごとに撮像されることを特徴とする。
【0049】
請求項15に記載の映像処理方法は、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップ(例えば、図16のステップS11)と、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成ステップ(例えば、図16のステップS12)とを含むことを特徴とする。
【0050】
請求項16に記載の記録媒体(例えば、図5のリムーバブルメディア131)に記録されているプログラムは、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップ(例えば、図16のステップS11)と、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成ステップ(例えば、図16のステップS12)とを含むことを特徴とする。
【0051】
請求項17に記載のプログラムは、立体視映像を構成する第1の映像(例えば、左映像)の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像(例えば、右映像)の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップ(例えば、図16のステップS11)と、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成ステップ(例えば、図16のステップS12)とを含むことを特徴とする。
【0052】
請求項18に記載の映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置31)は、表示装置(例えば、図1の表示装置13−2、14−2または16−2)に立体視映像(例えば、図22に示される映像)を表示させる映像処理装置であって、前記立体視映像の映像データである第1の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を取得する取得手段(例えば、図8の受信制御部251)と、前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データ(例えば、図22に示される映像の映像データ)に変換する変換手段(例えば、図8の映像データ処理部253)と、前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御手段(例えば、図8の表示制御部254)とを含むことを特徴とする。
【0053】
請求項20に記載の映像処理方法は、表示装置(例えば、図1の表示装置13−2、14−2または16−2)に立体視映像(例えば、図22に示される映像)を表示させる映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置31)の映像処理方法であって、前記立体視映像の映像データである第1の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を取得する取得ステップ(例えば、図21のステップS31)と、前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データ(例えば、図22に示される映像の映像データ)に変換する変換ステップ(例えば、図21のステップS33)と、前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図21のステップS34)とを含むことを特徴とする。
【0054】
請求項21に記載の記録媒体(例えば、図7のリムーバブルメディア231)に記録されているプログラムは、表示装置(例えば、図1の表示装置13−2、14−2または16−2)に立体視映像(例えば、図22に示される映像)を表示させる映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置31)の映像処理用のプログラムであって、前記立体視映像の映像データである第1の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を取得する取得ステップ(例えば、図21のステップS31)と、前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データ(例えば、図22に示される映像の映像データ)に変換する変換ステップ(例えば、図21のステップS33)と、前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図21のステップS34)とを含むことを特徴とする。
【0055】
請求項22に記載のプログラムは、表示装置(例えば、図1の表示装置13−2、14−2または16−2)に立体視映像(例えば、図22に示される映像)を表示させる映像処理装置(例えば、図1の映像処理装置31)のコンピュータに、映像処理を行なわせるプログラムであって、前記立体視映像の映像データである第1の映像データ(例えば、図17乃至図19に示される映像データ)を取得する取得ステップ(例えば、図21のステップS31)と、前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データ(例えば、図22に示される映像の映像データ)に変換する変換ステップ(例えば、図21のステップS33)と、前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御ステップ(例えば、図21のステップS34)とを含むことを特徴とする。
【0056】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
【0057】
図1は、本発明を適用した映像処理システム1の一実施の形態を示している。映像処理システム1において、映像処理装置12、サーバ21、および映像処理装置31が、ネットワーク51を介して相互に接続されている。
【0058】
映像処理装置12は、必要に応じて、撮像装置11、表示装置13−1、表示装置14−1、または、映像合成装置15−1を介して表示装置16−1と接続される。また、映像合成装置15−1は、表示装置16−1と接続される。さらに、映像処理装置31は、必要に応じて、表示装置13−2、表示装置14−2、または、映像合成装置15−2と接続される。また、映像合成装置15−2は、表示装置16−2と接続される。なお、以下、表示装置13−1,13−2を特に区別する必要がない場合、単に表示装置13と称し、表示装置14−1,14−2を特に区別する必要がない場合、単に表示装置14と称し、映像合成装置15−1,15−2を特に区別する必要がない場合、単に映像合成装置15と称し、表示装置16−1,16−2を特に区別する必要がない場合、単に表示装置16と称する。
【0059】
撮像装置11は、左右に並んで配置され、それぞれ異なる角度から被写体を撮像する撮像部11L,11Rを備える。撮像部11L,11Rは、レンズ系、CCD(Charge Coupled Devices)などにより構成されるカメラであり、例えば、入射光をプリズムなどで3原色に分解し、それぞれの光を異なるCCDで検知する3板式(3CCD)のカメラとされる。なお、撮像部11L,11Rを、それぞれ1つのCCDを備える単板式(1CCD)のカメラとしてもよい。
【0060】
撮像部11Lが撮像する映像(以下、左映像と称する)と撮像部11Rが撮像する映像(以下、右映像と称する)の視差が、人間の左目と右目の視差に近い視差となるように、撮像部11L,11Rは設置され、左映像および右映像で1つの立体視(3D)映像を構成する。すなわち、撮像部11Lにより撮像される左映像を左目で見て、撮像部11Rにより撮像される右映像を右目で見ることにより(立体視することにより)、撮像装置11により撮像された映像を立体的に視認することができる。なお、以下、左映像の映像データを左映像データ、右映像の映像データを右映像データと称する。また、左映像データおよび右映像データを個々に区別する必要がない場合、単に映像データと称する。
【0061】
撮像装置11は、撮像部11L,11Rにより撮像した映像の映像データを映像処理装置12に出力する。
【0062】
映像処理装置12は、映像データを記録するとともに、必要に応じて、表示装置13−1、表示装置14−1、または、映像合成装置15−1を介して表示装置16−1に映像データを出力し、表示装置13−1、表示装置14−1、または、表示装置16−1に映像データに基づく映像(立体視映像)を表示させる。また、映像処理装置12は、FTP(File Transfer Protocol)、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)、SMTPなどのプロトコルに基づいて、ネットワーク51を介してサーバ21に映像データをアップロードする。
【0063】
サーバ21は、映像処理装置12によりアップロードされた映像データを蓄積するとともに、映像処理装置31からの要求に応じて、映像処理装置31に映像データを配信する。
【0064】
映像処理装置31は、FTP、HTTP、POP(Post Office Protocol)などのプロトコルに基づいて、サーバ21に蓄積されている映像データをネットワーク51を介してダウンロードし、ダウンロードした映像データを再生したり、記録したりする。映像処理装置31は、必要に応じて、表示装置13−2、表示装置14−2、または、映像合成装置15−2を介して表示装置16−2に映像データを出力し、表示装置13−2、表示装置14−2、または、表示装置16−2に映像データに基づく映像(立体視映像)を表示させる。
【0065】
表示装置13は、例えば、視差バリア方式を利用したモニタとされる。図2は、視差バリア方式の概要を説明する図である。視差バリア方式では、液晶61と液晶61に光を投射するバックライト63との間にスイッチ液晶62が設けられる。スイッチ液晶62には視差バリア64−1乃至64−4が配置され、バックライト63の光の一部が遮られる。液晶61には、左映像データのフレーム(以下、適宜左フレームとも称する)、および、右映像データのフレーム(以下、適宜右フレームとも称する)を上下方向に長い長方形に分割し交互に並べた視差バリア方式フレーム65が表示される。
【0066】
ユーザは、液晶61を所定の距離から見ることにより、視差バリア方式フレーム65のうち左フレームから切り取られた画像(視差バリア方式フレーム65のLで示される部分)を通過したバックライト63の光が左目66Lに入射し、視差バリア方式フレーム65のうち右フレームから切り取られた画像(視差バリア方式フレーム65のRで示される部分)を通過したバックライト63の光が右目66Rに入射するようになり、左右のフレームを分離して視認することができ、液晶61に表示される映像を立体的に視認することができる。
【0067】
表示装置14は、例えば、立体視(3D)映像を表示するための特別な機能を有していない二次元映像表示用のモニタとされる。図22を参照して後述するように、ユーザは、交差視メガネ17−1または17−2を用いて、表示装置14を見ることにより、表示装置14に表示される映像を見ることにより、映像を立体的に視認することができる。なお、以下、交差視メガネ17−1および17−2を個々に区別する必要がない場合、単に交差視メガネ17と称する。
【0068】
図3は、交差視メガネ17の外観の例を上から見た図である。交差視メガネ17は、例えば、PMMA(ポリメチルメタクリレート)でできており、レンズ部17Lおよび17Rの2つのレンズ部を有する。図内の矢印で示されるように、レンズ部17Lを通過した光とレンズ部17Rを通過した光は互いに交差し、レンズ部17Lを通過した光は中心線CLより右側で焦点を結び、レンズ部17Rを通過した光は中心線CLより左側で焦点を結ぶ。従って、ユーザは、交差視メガネ17を用いることにより、交差視を容易に行なうことができる。
【0069】
映像合成装置15−1は、2本以上の接続線を介して、映像処理装置12と接続され、映像合成装置15−2は、2本以上の接続線を介して、映像処理装置31と接続される。
映像合成装置15−1には、異なる接続線を介して、左映像データおよび右映像データが映像処理装置12からパラレルに入力され、映像合成装置15−2には、異なる接続線を介して、左映像データおよび右映像データが映像処理装置31からパラレルに入力される。
【0070】
映像合成装置15は、左映像データの左フレーム、および、右映像データの右フレームを時系列で1枚ずつ交互に順番に(規則的に)配列した映像データ(以下、左右交互配列映像データと称する)を生成する。映像合成装置15は、生成した左右交互配列映像データを表示装置16に出力する。
【0071】
表示装置16は、例えば、表示装置14と同様に、立体視(3D)映像を表示するための特別な機能を有していない二次元映像表示用のモニタとされる。表示装置16は、映像合成装置15から入力された左右交互配列映像データに基づく映像、すなわち、左フレームと右フレームが交互に切り替わって表示される映像を表示する。
【0072】
例えば、表示装置16には、表示装置16のリフレッシュレートに同期して、垂直方向と水平方向に直線偏光方向を交互に切り替える図示せぬ偏光フィルタが設置される。例えば、表示装置に16に左フレームが表示されるとき、偏光フィルタの直線偏光方向が垂直方向となり、右フレームが表示されるとき、直線偏光方向が水平方向となるように設定される。ユーザは、左側のレンズに垂直方向の直線偏光フィルタ、右側のレンズに水平方向の直線偏光フィルタが設けられた偏光フィルタメガネ18−1または18−2を用いて、偏光フィルタを介して表示装置16の画面を見ることにより、左フレーム(左映像)を左目で見て、右フレーム(右映像)を右目で見ることができ、表示装置16に表示される映像を立体的に視認することができる。なお、以下、偏光フィルタメガネ18−1および18−2を個々に区別する必要がない場合、単に偏光フィルタメガネ18と称する。
【0073】
また、例えば、左右のレンズに液晶シャッターを設けた図示せぬ液晶シャッターメガネを用いて、表示装置16に左フレームが表示されているとき、左レンズの液晶シャッターをオフにする(開く)とともに、右レンズの液晶シャッターをオンにし(閉じ)、右フレームが表示されているとき、左レンズの液晶シャッターをオン(閉じる)とともに、右レンズの液晶シャッターをオフにする(開く)ことにより、ユーザは、左フレーム(左映像)を左目で見て、右フレーム(右映像)を右目で見ることができ、表示装置16に表示される映像を立体的に視認することができる。
【0074】
図4は、ビデオカメラ1の機能の構成例を示すブロック図である。ビデオカメラ1は、撮像部11L,11R、アナログ映像処理部71L,71R、A/D(Analog/Digital)コンバータ72L,72R、デジタル映像処理部73、制御部74、およびドライブ76を含むように構成される。デジタル映像処理部73は、映像データ処理部81および出力制御部82を含むように構成される。
【0075】
撮像部11Lは、アナログの左映像データをアナログ映像処理部71Lに出力し、撮像部11Rは、アナログの右映像データをアナログ映像処理部71Rに供給する。撮像部11Lおよび11Rは、制御部74の制御の基に、被写体(フレーム)を撮像するタイミングを個別に制御することができる。例えば、撮像部11Lにより左フレームを撮像する周期(以下、左フレーム撮像周期と称する)と、撮像部11Rにより右フレームを撮像する周期(以下、右フレーム撮像周期と称する)を同じ間隔、かつ、互いに半分の周期だけずらした周期に設定することができる。この場合、左フレーム撮像周期(右フレーム撮像周期)の半分の周期で、左フレームと右フレームとが交互に撮像される。
【0076】
アナログ映像処理部71L,71Rは、入力されたアナログの映像データを増幅したり、ノイズを除去したりするなどの映像処理を施し、映像処理した映像データをA/Dコンバータ72L,72Rに供給する。
【0077】
A/Dコンバータ72L,72Rは、制御部74から供給されるクロック信号に基づいて、入力されたアナログの映像データを所定の階調のデジタルの映像データに変換し、デジタルの映像データをデジタル映像処理部73に供給する。
【0078】
デジタル映像処理部73は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)、または、映像処理プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)などにより構成される。映像データ処理部81は、図10乃至図15を参照して後述するように、A/Dコンバータ72L,72Rから供給されたデジタルの映像データに所定の映像処理を施し、映像処理した映像データを出力制御部82に供給する。出力制御部82は、映像データ処理部81から供給された映像データの映像処理装置12への出力を制御する。
【0079】
制御部74は、汎用のCPU、MPU(Micro Processing Unit)などからなり、ユーザが、入力部75を用いて入力した処理の指示やデータの入力を受け、撮像装置11の各部の処理を制御する。
【0080】
入力部75は、例えば、ボタン、スイッチなどで構成され、ユーザが撮像装置11に各種の指令を入力するとき操作される。
【0081】
ドライブ76は、必要に応じて制御部74に接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア91が適宜装着され、そこから読み出されプログラムが、不揮発性メモリなどにより構成される制御部74の図示せぬ記憶部にインストールされる。また、リムーバブルメディア91から読出されたプログラムは、制御部74からデジタル映像処理部73に供給され、不揮発性メモリなどにより構成されるデジタル映像処理部73の図示せぬ記憶部にインストールされる。
【0082】
図5は、映像処理装置12の機能の構成例を示すブロック図である。映像処理装置12は、制御部101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、グラバーボード104、グラフィックカード105、グラフィックカード106、入力部107、出力部108、記録部109、通信部110、およびドライブ111を含むように構成される。制御部101、ROM102、RAM103、グラバーボード104、グラフィックカード105、および、グラフィックカード106は、内部バス121を介して相互に接続され、入力部107、出力部108、記録部109、通信部110、およびドライブ111は、入出力インタフェース122を介して、相互に接続されている。また、内部バス121と入出力インタフェース122は、相互に接続されている。
【0083】
制御部101は、例えば、汎用のCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、または、DSP(Digital Signal Processor)などからなり、ユーザが、入力部107を用いて入力した処理の指示やデータの入力を受け、ROM102に記憶されているプログラム、または記録部109からRAM103にロードされたプログラムを実行することにより、各種の処理を実行したり、映像処理装置12の各部を制御する。
【0084】
例えば、制御部101は、図16を参照して後述するように、グラバーボード104および内部バス121を介して、撮像装置11から入力された映像データの記録処理を行なう。さらに、制御部101は、図20を参照して後述するように、内部バス121、入出力インタフェース122、通信部110、およびネットワーク51を介して、サーバ21に映像データをアップロードする。また、制御部101は、映像データに所定の映像処理を施し、必要に応じて、映像処理を施した映像データを映像処理装置12の各部に供給する。
【0085】
ROM102は、制御部101が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。
【0086】
RAM103は、制御部101の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータやデータを格納する。
【0087】
グラバーボード104は、撮像装置11と接続され、撮像装置11から入力される映像データをフレームごとに分割して取り出し、フレーム毎に分割した映像データを映像処理装置12の各部に供給する。
【0088】
グラフィックカード105は、必要に応じて、内部バス121に接続される。また、グラフィックカード105は、必要に応じて、表示装置13−1または14−1に接続される。グラフィックカード105は、内部バス121を介して制御部101から供給された映像データから表示装置13−1または14−1の解像度、リフレッシュレートなどに応じた映像データを生成し、生成した映像データを表示装置13−1または14−1に出力する。
【0089】
グラフィックカード106は、必要に応じて、内部バス121に接続される。また、グラフィックカード106は、必要に応じて、映像合成装置15−1に接続される。グラフィックカード106は、内部バス121を介して制御部101から供給された左映像データおよび右映像データを、それぞれ異なる接続線を介して映像合成装置15−1に出力する。
【0090】
入力部107は、例えば、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成され、ユーザが映像処理装置12に各種の指令を入力するとき操作される。
【0091】
出力部108は、スピーカなどにより構成され、制御部101により処理される音声などを出力する。
【0092】
記録部109は、ハードディスクなどにより構成され、制御部101によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。また、記録部109には、撮像装置11により撮像され、制御部101により映像処理された映像データが記録される。
【0093】
通信部110は、例えば、モデムやターミナルアダプタなどで構成され、ネットワーク51を介して、サーバ21、映像処理装置31などの外部の装置と通信処理を行う。
【0094】
ドライブ111は、必要に応じて入出力インタフェース122に接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア131が適宜装着され、そこから読み出されプログラムが、記録部109にインストールされる。また、リムーバブルメディア131には、必要に応じて、撮像装置11により撮像され、制御部101により映像処理された映像データが記録される。
【0095】
図6は、所定のプログラムを実行する制御部101により実現される機能の一部の構成例を示すブロック図である。制御部101がプログラムを実行することにより、映像データ処理部151、フォーマット変換部152、エンコード部153、送信制御部154、および、表示制御部155が実現される。
【0096】
映像データ処理部151は、図16を参照して後述するように、グラバーボード104および内部バス121を介して、撮像装置11から入力された映像データに所定の映像処理を施し、映像処理した映像データをフォーマット変換部152または表示制御部155に供給する。
【0097】
フォーマット変換部152は、映像データ処理部151から供給された映像データを所定の記録フォーマット(例えば、AVI(Audio Video Interleaving)フォーマット)に変換し、変換した映像データを、必要に応じて、エンコード部153に供給したり、内部バス121および入出力インタフェース122を介して記録部109に供給し、記録部109に記録させたり、内部バス121および入出力インタフェース122を介してドライブ111に供給し、ドライブ111を制御して、リムーバブルメディア131に記録させたりする。
【0098】
エンコード部153は、フォーマット変換部152より供給された映像データ、または、記録部109またはリムーバブルメディア131から読出した映像データを、例えば、MPEG2,MPEG4,モーションJPEG(Joint Photographic Experts Group)などの方式の映像データにエンコード(符号化)する。エンコード部153は、必要に応じて、エンコードした映像データを、送信制御部154に供給したり、内部バス121および入出力インタフェース122を介して記録部109に供給し、記録部109に記録させたり、内部バス121および入出力インタフェース122を介してドライブ111に供給し、ドライブ111を制御して、リムーバブルメディア131に記録させたりする。
【0099】
送信制御部154は、エンコード部153より供給された映像データ、または、記録部109またはリムーバブルメディア131から読出した映像データなど各種のデータを、内部バス121および入出力インタフェース122を介して通信部110に供給する。通信部110は、送信制御部154の制御の基に、ネットワーク51を介して、サーバ21に各種データをアップロードしたり、映像処理装置31など他の装置へ各種データを送信する。
【0100】
表示制御部155は、映像データ処理部151から供給された映像データを、内部バス121を介して、グラフィックカード105または106に供給する。グラフィックカード105は、表示制御部155の制御の基に、映像データを表示装置13−1または14−1に出力し、グラフィックカード106は、表示制御部155の制御の基に、映像データを映像合成装置15−1に出力する。
【0101】
図7は、映像処理装置31の機能の構成例を示すブロック図である。映像処理装置31は、制御部201、ROM202、RAM203、グラフィックカード204、グラフィックカード205、入力部206、出力部207、記録部208、通信部209、およびドライブ210を含むように構成される。制御部201、ROM202、RAM203、グラフィックカード204、および、グラフィックカード205は、内部バス221を介して相互に接続され、入力部206、出力部207、記録部208、通信部209、およびドライブ210は、入出力インタフェース222を介して、相互に接続されている。また、内部バス221と入出力インタフェース222は、相互に接続されている。
【0102】
制御部201は、例えば、汎用のCPU、MPU、または、DSPなどからなり、ユーザが、入力部206を用いて入力した処理の指示やデータの入力を受け、ROM202に記憶されているプログラム、または記録部208からRAM203にロードされたプログラムを実行することにより、各種の処理を実行したり、映像処理装置31の各部を制御する。
【0103】
例えば、制御部201は、図21を参照して後述するように、ネットワーク51、通信部209、入出力インタフェース222、および、内部バス221を介して、サーバ21から映像データをダウンロードする。また、制御部201は、図21を参照して後述するように、ダウンロードした映像データに所定の映像処理を施し、必要に応じて、映像処理した映像データを映像処理装置31の各部に供給する。
【0104】
ROM202は、制御部201が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。
【0105】
RAM203は、制御部201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータやデータを格納する。
【0106】
グラフィックカード204は、映像処理装置12のグラフィックカード105と同様のグラフィックカードであり、必要に応じて、内部バス221に接続される。また、グラフィックカード204は、必要に応じて、表示装置13−2または14−2に接続される。グラフィックカード204は、内部バス221を介して制御部201から供給された映像データから表示装置13−2または14−2の解像度、リフレッシュレートなどに応じた映像データを生成し、生成した映像データを表示装置13−2または14−2に出力する。
【0107】
グラフィックカード205は、映像処理装置12のグラフィックカード106と同様のグラフィックカードであり、必要に応じて、内部バス221に接続される。また、グラフィックカード205は、必要に応じて、映像合成装置15−2に接続される。グラフィックカード205は、内部バス221を介して制御部201から供給された左映像データおよび右映像データをそれぞれ異なる接続線を介して、映像合成装置15−2に出力する。
【0108】
入力部206は、例えば、ボタン、スイッチ、キーボードあるいはマウスなどで構成され、ユーザが映像処理装置31に各種の指令を入力するとき操作される。
【0109】
出力部207は、スピーカなどにより構成され、制御部201により処理される音声などを出力する。
【0110】
記録部208は、ハードディスクなどにより構成され、制御部201によって実行するプログラムや情報を記録または再生させる。また、記録部208には、サーバ21からダウンロードされた映像データが記録される。
【0111】
通信部209は、例えば、モデムやターミナルアダプタなどで構成され、ネットワーク51を介して、サーバ21、映像処理装置12などの外部の装置と通信処理を行う。
【0112】
ドライブ210は、必要に応じて入出力インタフェース222に接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア231が適宜装着され、そこから読み出されプログラムが、記録部208にインストールされる。また、ドライブ210は、映像処理装置12により映像データが記録されたリムーバブルメディア131が装着され、そこから読出された映像データが再生される。
【0113】
図8は、所定のプログラムを実行する制御部201により実現される機能の一部の構成例を示すブロック図である。制御部201がプログラムを実行することにより、受信制御部251、デコード部252、映像データ処理部253、および、表示制御部254が実現される。
【0114】
受信制御部251は、通信部209を制御して、ネットワーク51を介して、サーバ21から映像データなどの各種のデータをダウンロードさせたり、映像処理装置12など他の装置から映像データなどの各種のデータを受信させる。受信制御部251は、入出力インタフェース222および内部バス221を介して、通信部209から各種データを取得する。受信制御部251は、取得したデータを、必要に応じて、デコード部252に供給したり、内部バス221および入出力インタフェース222を介して記録部208に供給し、記録部208に記録させたり、内部バス221および入出力インタフェース222を介してドライブ210に供給し、ドライブ210を制御して、リムーバブルメディア231に記録させたりする。
【0115】
デコード部252は、受信制御部251から供給された映像データ、または、記録部208、リムーバブルメディア131、またはリムーバブルメディア231から読出した映像データを、その映像データがエンコードされている方式に従ってデコードする。デコード部252は、デコードした映像データを映像データ処理部253に供給する。
【0116】
映像データ処理部253は、図21を参照して後述するように、デコード部252から供給された映像データに所定の映像処理を施して、映像処理した映像データを表示制御部254に供給する。
【0117】
表示制御部254は、映像データ処理部253から供給された映像データを、内部バス221を介して、グラフィックカード204または205に供給する。グラフィックカード204は、表示制御部254の制御の基に、映像データを表示装置13−2または14−2に出力し、グラフィックカード205は、表示制御部254の制御の基に、映像データを映像合成装置15−2に出力する。
【0118】
次に、図9乃至図22を参照して、映像処理システム1の処理を説明する。
【0119】
まず、図9のフローチャートを参照して、撮像装置11により実行される撮像処理を説明する。なお、この処理は、例えば、ユーザが入力部206を操作して、撮像処理の開始の指令を入力したとき開始される。
【0120】
ステップS1において、撮像部11L,11Rは、被写体を撮像する。具体的には、撮像部11Lは、被写体の立体視映像を構成する左映像を撮像し、左映像の映像データであるアナログの左映像データを映像処理部71Lに供給する。撮像部11Rは、被写体の立体視映像を構成する右映像を撮像し、右映像の映像データであるアナログの右映像データを映像処理部71Rに供給する。このとき、撮像部11Lは、ユーザにより設定された左フレーム撮像周期で左フレームを撮像し、撮像部11Rは、ユーザにより設定された右フレーム撮像周期で右フレームを撮像する。
【0121】
アナログ映像処理部71Lは、アナログの左映像データを増幅したり、ノイズを除去したりするなどの映像処理を施し、映像処理した左映像データをA/Dコンバータ72Lに入力する。アナログ映像処理部71Rは、アナログの右映像データを増幅したり、ノイズを除去したりするなどの映像処理を施し、映像処理した右映像データをA/Dコンバータ72Rに入力する。A/Dコンバータ72Lは、制御部74から供給されるクロック信号に基づいて、アナログの左映像データを所定の階調のデジタルの映像データに変換し、デジタルの左映像データをデジタル映像処理部73に供給する。A/Dコンバータ72Rは、制御部74から供給されるクロック信号に基づいて、アナログの右映像データを所定の階調のデジタルの映像データに変換し、デジタルの右映像データをデジタル映像処理部73の映像データ処理部81に供給する。
【0122】
ステップS2において、映像データ処理部81は、A/Dコンバータ72L,72Rから供給された左映像データおよび右映像データの映像処理を行なう。図10乃至図15は、デジタル映像処理部73の映像データ処理部81により映像処理が施され、出力制御部82から出力される映像データの例を示す図である。図10乃至図12は、撮像部11L,11Rが3板式のカメラの場合の映像データの例を示し、図13乃至図15は、撮像部11L,11Rが単板式のカメラの場合の映像データの例を示している。
【0123】
なお、図10乃至図15において、左映像データの各フレームを、先頭から左フレームLF1、左フレームLF2、左フレームLF3、左フレームLF4、・・・とし、右映像データの各フレームを、先頭から右フレームLR1、右フレームLR2、右フレームLR3、右フレームLR4、・・・とする。また、各左フレームの先頭の画素のR(赤)成分のデータを画素データLR1、G(緑)成分のデータを画素データLG1、青(B)成分のデータを画素データLB1、2画素目の画素のR(赤)成分のデータを画素データLR2、G(緑)成分のデータを画素データLG2、青(B)成分のデータを画素データLB2、・・・とし、各右フレームの先頭の画素のR(赤)成分のデータを画素データRR1、G(緑)成分のデータを画素データRG1、青(B)成分のデータを画素データRB1、2画素目の画素のR(赤)成分のデータを画素データRR2、G(緑)成分のデータを画素データRG2、青(B)成分のデータを画素データRB2、・・・とする。
【0124】
例えば、映像データ処理部81は、図10に示されるように、撮像部11Lに設けられている3つのCCDから出力されたR(赤)成分、G(緑)成分、B(青)成分の各画素データを1つに合成した1系統の左映像データを生成する。具体的には、映像データ処理部81は、3つのCCDから個別に出力された画素データを、画素データLR1、画素データLG1、画素データLB1、画素データLR2、画素データLG2、画素データLB2、画素データLR3、画素データLG3、画素データLB3…の順に、画素ごとにRGB成分の画素データを時系列で順番に配列した左映像データを生成する。なお、右映像データについても同様の映像データが生成される。
【0125】
また、例えば、映像データ処理部81は、図10に示されるRGB成分を合成した左映像データおよび右映像データを1系統の映像データに合成した映像データを生成する。具体的には、映像データ処理部81は、図11に示されるように、左映像データおよび右映像データの各フレームを、左フレームLF1、右フレームRF1、左フレームLF2、右フレームRF2、・・・、のように左映像データの左フレームと右映像データの右フレームを、先頭から1フレーム毎に時系列で交互に配列した映像データを生成する。
【0126】
さらに、例えば、映像データ処理部81は、必要に応じて、映像データの任意のフレームを間引くことができる。具体的には、映像データ処理部81は、例えば、図12に示されるように、左フレームの偶数フレーム(LF2、LF4、LF6、・・・)、および、右フレームの奇数フレーム(RF1、RF3、RF5、・・・)を間引き、左フレームLF1、右フレームRF2、左フレームLF3、右フレームRF4、・・・のように、間引いた後の左フレームと右フレームを先頭から時系列で交互に配列した映像データを生成する。なお、左フレームの奇数フレームを間引いて、右フレームの偶数フレームを間引くようにしてもよい。
【0127】
撮像装置11L,11Rが単板式(1CCD)のカメラの場合、撮像部11L,11RのCCDからは、各画素について、RGBのうち1色の成分の画素データしか出力されないため、周囲の画素の画素データを用いて、残りの2色の成分の画素データが補間される。図13は、画素データが補間された映像データの例を示している。なお、図13内の網掛けの部分が補間された画素データである。
【0128】
図13に示されるように、映像データ処理部81は、撮像部11Lから出力される左映像データの1画素目の画素データが画素データLRのみの場合、周囲の画素の画素データを用いて、画素データLG1および画素データLB1を補間し、2画素目の画素データが画素データLG2のみの場合、周囲の画素の画素データを用いて、画素データLR2および画素データLB2を補間し、3画素目が画素データLB3のみの場合、周囲の画素の画素データを用いて、画素データLR3および画素データLG3を補間する。各画素の画素データは、補間された画素データを含めて、RGB成分の画素データが時系列で順番に配列される。なお、右映像データについても、同様に画素データが補間される。
【0129】
また、例えば、映像データ処理部81は、図14に示されるように、画素データの補間を行なわずに、左映像データの画素データと、右映像データの画素データを交互に配列することにより左映像データと右映像データを1系統に合成した映像データを生成する。なお、図14の斜線部分は、特に画素データが配置されない空き領域である。
【0130】
さらに、例えば、映像データ処理部81は、図15に示されるように、画素データの補間、および、左右の映像データの合成を行なわない、独立した左右の映像データを生成する。なお、図15の斜線部分は、特に画素データが配置されない空き領域である。
【0131】
なお、図14または図15に示される映像データが映像データ処理部81から出力される場合、画素データの補間は、映像処理装置12により行なわれる。また、映像データ処理部81は、撮像部11L,11Rが単板式の場合も、3板式の場合と同様に、映像データの任意のフレームを間引くことが可能である。
【0132】
撮像部11L,11Rが3板式の場合、映像データ処理部81は、ユーザによる設定に基づいて、図10乃至図12に示される方式の映像データの一部または全部を生成し、生成した(映像処理した)映像データを出力制御部82に供給する。また、撮像部11L,11Rが単板式の場合、映像データ処理部81は、ユーザによる設定に基づいて、図13乃至図15に示される方式の映像データの一部または全部を生成し、生成した(映像処理した)映像データを出力制御部82に供給する。
【0133】
ステップS3において、出力制御部82は、映像処理装置12に映像データを出力する。具体的には、出力制御部82は、映像データ処理部81から供給された映像データのうち、ユーザにより指定された方式の映像データを映像処理装置12に出力する。
【0134】
上述したステップS1乃至S3の処理は、ユーザにより撮像処理の停止の指令が入力されるまで、繰り返し連続して行なわれる。
【0135】
次に、図16のフローチャートを参照して、映像処理装置12により実行される記録処理を説明する。なお、この処理は、例えば、ユーザが入力部107を操作して、記録処理の開始の指令を入力したとき開始される。
【0136】
ステップS11において、映像データ処理部151は、グラバボード104および内部バス121を介して、撮像装置11から入力された映像データを取得する。
【0137】
ステップS12において、映像データ処理部151は、撮像装置11から入力された映像データの映像処理を行なう。図17乃至図19は、映像データ処理部151により実行される映像処理の一例を説明する図である。なお、図17乃至図19において、左映像データの各フレームを、先頭から左フレームLF1、左フレームLF2、左フレームLF3、左フレームLF4、・・・とし、右映像データの各フレームを、先頭から右フレームLR1、右フレームLR2、右フレームLR3、右フレームLR4、・・・とする。
【0138】
例えば、映像データ処理部151は、図17に示されるように、左フレームと右フレームを先頭から規則的に1組ずつ左右に並べて配置した方式(以下、サイドバイサイド1方式と称する)のフレームを生成し、サイドバイサイド1方式のフレームを配列した映像データを生成する。
【0139】
サイドバイサイド方式の映像データは、左フレームと右フレームが時系列で連続して配列されるため、左フレームと右フレームを時系列で1枚ずつ交互に配列した左右交互配列映像データに比べて、各フレーム間の相関性が高くなり、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)2方式などフレーム間予測を用いたエンコード方式に基づいて映像データをエンコードする場合、映像データの圧縮率が向上する。また、サイドバイサイド1方式の映像データに基づく映像をそのまま表示装置に表示させることにより、特別な処理を行なわなくても、左フレームと右フレームが並んで表示されるので、例えば、左右のフレームを同時に確認しながら編集作業をする場合などに便利である。
【0140】
図18は、サイドバイサイド1方式の変形例であるサイドバイサイド2方式を説明する図である。サイドバイサイド2方式の映像データを生成する場合、例えば、左映像データの奇数フレーム(または、偶数フレーム)が間引かれ、右映像データの偶数フレーム(または、奇数フレーム)が間引かれた映像データ、すなわち、左右の映像データの1組のフレームのうち、どちらか一方が交互に間引かれた左右の映像データが撮像装置11から入力されるように設定される。映像データ処理部151は、左フレームまたは右フレームが更新されるごとに、左フレームと右フレームを先頭から規則的に1左右に並べて配置した方式のフレームを生成する。
【0141】
例えば、図18に示されるように、最初に、左フレームLF1だけが左半分に配置された1フレーム目のフレームが生成され、右フレームRF2が入力されたとき、左フレームLF1と右フレームRF2が左右に配置された2フレーム目のフレームが生成され、左フレームが左フレームLF3に更新されたとき、左フレームLF3と右フレームRF2が左右に配置された3フレーム目のフレームが生成され、右フレームが右フレームRF4に更新されたとき、フレームLF3と右フレームRF4が左右に配置された4フレーム目のフレームが生成される。
【0142】
サイドバイサイド2方式では、フレーム間で左フレームまたは右フレームが共通となるため、サイドバイサイド1方式に比べて、さらにフレーム間の相関性が高くなり、MPEG2方式などフレーム間予測を用いたエンコード方式に基づいて映像データをエンコードする場合、映像データの圧縮率がさらに向上する。また、サイドバイサイド2方式では、生成されるフレーム数は、サイドバイサイド1方式と同じであり、フレームが書き換わるフレームレートは変化しないのに加えて、左半分および右半分のどちらか一方の画像が各フレーム間で更新されるため、サイドバイサイド2方式の映像データを立体視した場合、フレームを間引いたことによる見た目上の画質の劣化は軽減される。
【0143】
図19は、サイドバイサイド1方式のさらに別の変形例であるサイドバイサイド3方式を説明する図である。サイドバイサイド3方式の映像データを生成する場合、例えば、左映像データの左フレーム撮像周期と右フレーム撮像周期が同じ間隔で、かつ、互いに半分の周期だけずれた左右の映像データが撮像装置11から入力されるように設定される。すなわち、左フレームと右フレームが、左フレーム撮像周期(右フレーム撮像周期)の半分の周期で交互に更新される左右の映像データが入力される。映像データ処理部151は、左フレームまたは右フレームが更新されるごとに、左フレームと右フレームを先頭から規則的に1左右に並べて配置した方式のフレームを生成する。
【0144】
例えば、図19に示されるように、最初に、左フレームLF1だけが左半分に配置された1フレーム目のフレームが生成され、右フレームRF1が入力されたとき、左フレームLF1と右フレームRF1が左右に配置された2フレーム目のフレームが生成され、左フレームが左フレームLF2に更新されたとき、左フレームLF2と右フレームRF1が左右に配置された3フレーム目のフレームが生成され、右フレームが右フレームRF2に更新されたとき、フレームLF2と右フレームRF2が左右に配置された4フレーム目のフレームが生成される。
【0145】
サイドバイサイド3方式では、サイドバイサイド1方式に比べて、フレームが書き換わるフレームレートが2倍となり、画質が向上する。また、フレーム間で左フレームまたは右フレームが共通となるため、サイドバイサイド1方式に比べて、さらにフレーム間の相関性が高くなり、MPEG2方式などフレーム間予測を用いたエンコード方式に基づいて映像データをエンコードする場合、画像データのフレーム数はサイドバイサイド1方式の2倍になるが、エンコード後のデータ量はサイドバイサイド1方式の2倍より小さいサイズとなる。
【0146】
なお、サイドバイサイド1方式乃至サイドバイサイド3方式において、左フレームと右フレームを左右以外の方向(例えば、上下)に並べて配置するようにしてもよい。また、映像データ処理部151が、サイドバイサイド方式以外の方式の映像データ(左右交互配列映像データ)を生成するようにしてもよい。
【0147】
なお、以下、サイドバイサイド1方式乃至サイドバイサイド3方式を個々に区別する必要がない場合、単にサイドバイサイド方式と称する。
【0148】
映像データ処理部151は、入力部206などを用いて、ユーザにより指定された方式に変換した映像データをフォーマット変換部152に供給する。これにより、ユーザは、必要に応じて、立体視映像の映像データの画質またはデータ量を任意に変更することができる。
【0149】
ステップS13において、フォーマット変換部152は、映像データを記録させる。具体的には、フォーマット変換部152は、例えば、映像データ処理部151から供給された映像データを所定の記録フォーマット(例えば、AVIフォーマット)の映像データに変換する。フォーマット変換部152は、変換した映像データを、必要に応じて、内部バス121および入出力インタフェース122を介して記録部109に供給し、記録部109に記録させたり、内部バス121および入出力インタフェース122を介してドライブ111に供給し、ドライブ111を制御して、リムーバブルメディア131に記録させたりする。
【0150】
上述したステップS11乃至S13の処理は、ユーザにより記録処理の停止の指令が入力されるまで、繰り返し連続して行なわれる。
【0151】
次に、図20のフローチャートを参照して、映像処理装置12により実行されるアップロード処理を説明する。なお、この処理は、例えば、ユーザが入力部107を操作して、映像データのアップロードの開始の指令を入力したとき開始される。
【0152】
ステップS21において、エンコード部153は、アップロードする映像データをエンコード(符号化)する。具体的には、エンコード部153は、ユーザによりアップロードするように指示された映像データを、入出力インタフェース122および内部バス121を介して記録部109から読出したり、ドライブ111、入出力インタフェース122、および内部バス121を介してリムーバブルメディア131から読出す。エンコード部153は、読出した映像データを所定の方式(例えば、MPEG2方式)の映像データにエンコードする。エンコード部153は、エンコードした映像データを送信制御部154に供給する。
【0153】
ステップS22において、送信制御部154は、映像データをアップロードし、アップロード処理は終了する。具体的には、送信制御部154は、エンコード部153から供給された映像データを、内部バス121および入出力インタフェース122を介して、通信部110に供給する。通信部110は、送信制御部154の制御の基に、所定のプロトコル(例えば、FTP、HTTP、SMTPなど)に基づいて、ネットワーク51を介してサーバ21に映像データを送信する。サーバ21は、送信された映像データを蓄積する。
【0154】
次に、図21のフローチャートを参照して、映像処理装置31により実行される再生処理を説明する。この処理は、例えば、ユーザが入力部206を操作して、サーバ21に蓄積されている映像データの再生の開始の指令を入力したとき開始される。例えば、ユーザは、サーバ21により公開されているWebサイトのWebページを、ブラウザソフトなどを用いて表示装置13−2、14−2または16−2に表示させ、Webページ内に表示されている映像データの一覧の中から所望する映像データを、入力部206を用いて指定する。
【0155】
ステップS31において、受信制御部251は、ユーザにより指定された映像データをダウンロードする。具体的には、通信部209は、受信制御部251の制御の基に、所定のプロトコル(例えば、FTP、HTTP、POPなど)に基づいて、ネットワーク51を介してサーバ21から映像データを受信する。受信制御部251は、サーバ21から受信した映像データを、入出力インタフェース222および内部バス221を介して、通信部209から取得する。受信制御部251は、取得した映像データをデコード部252に供給する。
【0156】
また、受信制御部251は、必要に応じて、取得した映像データを、内部バス221を介してRAM203に供給してRAM203に記憶させたり、内部バス221および入出力インタフェース222を介して、記録部208またはドライブ210に供給して、記録部208またはリムーバブルメディア231に記録させる。
【0157】
ステップS32において、デコード部252は、映像データをデコードする。具体的には、デコード部252は、所定の方式(例えば、MPEG2方式)に基づいてエンコードされている映像データをデコード(復号)し、デコードした映像データを映像データ処理部253に供給する。
【0158】
ステップS33において、映像データ処理部253は、表示装置の表示方式に基づいて、デコード部252から供給された映像データを変換する。具体的には、例えば、表示装置13−2に映像を表示させる場合、映像データ処理部253は、図2を参照して上述した視差バリア方式に応じた映像データに変換する。例えば、ダウンロードした映像データがサイドバイサイド方式の映像データの場合、映像データ処理部253は、映像データの各フレームを、左側の画像データ(左フレーム)と右側の画像データ(右フレーム)を上下方向に長い長方形に分割し、左フレームのデータと右フレームのデータ(分割後のデータ)が交互に並ぶように配置した視差バリア方式フレームに変換する。
【0159】
また、例えば、表示装置14−2に映像を表示させる場合、ダウンロードした映像データがサイドバイサイド方式の映像データのとき、映像データ処理部253は、映像データの各フレームを、左フレームと右フレームの配置を逆にしたフレームに変換する。
【0160】
さらに、例えば、表示装置16−2に映像を表示させる場合、ダウンロードした映像データがサイドバイサイド方式の映像データのとき、映像データ処理部253は、映像データの各フレームの左フレームと右フレームを分離して、サイドバイサイド方式の映像データを元の左映像データと右映像データの2系統の映像データに分離する。
【0161】
映像データ処理部253は、変換した映像データを表示制御部254に供給する。
【0162】
なお、映像データ処理部253は、ユーザによる設定に基づいて、映像データを変換するようにしてもよいし、映像処理装置31に接続されている表示装置の表示方式を自動的に検出するようにして、検出した結果に基づいて映像データを変換するようにしてもよい。
【0163】
ステップS34において、表示制御部254は映像を表示させる。具体的には、例えば、表示装置13−2に映像を表示させる場合、表示制御部254は、映像データ処理部253により視差バリア方式に応じて変換された映像データを、内部バス221およびグラフィックカード204を介して、表示装置13−2に出力する。表示装置13−2は、入力された映像データに基づく映像を表示する。図2を参照して上述したように、ユーザは、交差視メガネ17または偏光フィルタメガネ18などを用いずに裸眼で、視差バリア方式を利用した表示装置13−2の画面を見ることにより、表示装置13−2に表示される映像を立体的に視認することができる。
【0164】
また、例えば、表示装置14−2に映像を表示させる場合、表示制御部254は、映像データ処理部253により左右のフレームが逆に配置された映像データを、内部バス221およびグラフィックカード204を介して、表示装置14−2に出力する。表示装置14−2は、入力された映像データに基づく映像を表示する。図22は、表示装置14−2に表示される映像の例を示しており、表示装置14−2の画面の右側に左映像、および、左側に右映像が並べて表示される。また、ユーザの立体視の妨げにならないように、表示制御部254により、左映像および右映像の周囲の表示(例えば、アイコンなど)が消去される。ユーザは、交差視メガネ17−2を用いて、図22に示される画面を交差視することにより、すなわち、左映像を右目で見て、右映像を左目で見ることにより、表示装置14−2に表示される映像を立体的に視認することができる。
【0165】
この場合、交差視メガネ17−2を準備するだけでよいため、立体視(3D)映像を楽しむために必要なコストを抑えることができる。
【0166】
さらに、例えば、表示装置16−2に映像を表示させる場合、表示制御部254は、映像データ処理部253により分離された左映像データおよび右映像データを、それぞれ異なる接続線を介して映像合成装置15−2にパラレルに入力する。映像合成装置15−2は、左映像データの左フレーム、および、右映像データを時系列で1枚ずつ交互に順番に配列した左右交互配列映像データを生成し、生成した左右交互配列映像データを表示装置16−2に出力する。
【0167】
上述したように、ユーザは、偏光フィルタメガネ18−2、および、表示装置16−2の画面の表面に設けられている図示せぬ偏光フィルタ装置を介して、表示装置16−2の画面を見たり、図示せぬ液晶シャッターメガネを用いて、表示装置16−2の画面を見ることにより、表示装置16−2に表示される映像を立体的に視認することができる。
【0168】
この場合、表示装置13−2または表示装置14−2に立体視映像を表示する場合と比較して、立体視をするための画面を見る位置の制限が緩和されるので、偏光フィルタメガネ18−2を多数準備することにより、容易に多人数で立体視映像を楽しむことができる。
【0169】
このように、ユーザは、例えば、立体視映像を見る場面や、映像処理装置31の性能などに応じて、立体視映像の表示方式を簡単に選択することができる。
【0170】
以上のように、撮像装置と、ネットワークを介して相互に接続されている第1の映像処理装置、映像データ配信装置、および、第2の映像処理装置とを含む映像処理システムにおいて、撮像装置の第1のカメラにより立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、撮像装置の第2のカメラにより立体視映像を構成する第2の映像を撮像し、撮像装置により、第1の映像の第1の映像データ、および、第2の映像の第2の映像データの出力を制御し、第1の映像処理装置により、第1の映像データおよび第2の映像データを取得し、第1の映像データの第1のフレームおよび第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データを生成し、ネットワークを介して、第3の映像データを映像データ配信装置に送信し、第2の映像処理装置により、ネットワークを介して、映像データ配信装置から第3の映像データを取得し、第2の映像処理装置に接続されている表示装置の表示方式に基づいて、第3の映像データを第4の映像データに変換し、第4の映像データの表示装置への出力を制御する場合には、立体視映像を撮像したり、または、見たリすることができる。また、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供することができる。
【0171】
また、以上のように、第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、立体視映像を構成する第2の映像を撮像し、第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように第1の映像データおよび第2の映像データの出力を制御する場合には、立体視映像を撮像することができる。また、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供することができる。
【0172】
さらに、以上のように、第1のカメラにより、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像の第1のフレームを撮像し、第2のカメラにより、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、立体視映像を構成する第2の映像の第2のフレームを撮像する場合には、立体視映像を撮像することができる。また、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供することができる。
【0173】
また、以上のように、立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、第1の周期と同じ間隔かつ第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得し、第1の映像データの第1のフレームまたは第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、第1のフレームと第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、第3のフレームにより構成される第3の映像データを生成する場合には、立体視映像を見ることができる。また、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供することができる。
【0174】
さらに、以上のように、立体視映像の映像データである第1の映像データを取得し、表示装置の表示方式に基づいて、第1の映像データを第2の映像データに変換し、第2の映像データの表示装置への出力を制御する場合には、立体視映像を見ることができる。また、立体視映像を扱うシステムまたは装置おいて、より簡単にユーザが所望する機能または性能を提供することができる。
【0175】
なお、以上の例は、映像システム1を実現する一例であり、他にも、多数のシステム構成が考えられる。以下にその例を示す。
【0176】
例えば、以上の説明では、映像処理装置12からサーバ21に映像データをアップロードし、映像処理装置31がサーバ21から映像データをダウンロードするようにしたが、映像処理装置12から、ネットワーク51を介して映像処理装置31に直接映像データを送信するようにしてもよい。また、映像処理装置12により映像データが記録されたリムーバブルディスク131を、映像処理装置31のドライブ210に装着して、リムーバブルディスク131に記録されている映像データを再生することもできる。
【0177】
さらに、映像処理装置12は、図16を参照して上述した記録処理を実行中に、図21を参照して上述した映像処理装置31と同様の処理により、表示装置13−1,14−1,または表示装置16−1に記録中の立体視映像を表示させることができる。
【0178】
また、映像処理システム1において、映像処理装置12、サーバ21、または映像処理装置31を、それぞれ2台以上設けるようにしてもよい。
【0179】
さらに、撮像装置11と映像処理装置12とを別の筐体とせずに、一体型とすることもできる。
【0180】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0181】
この記録媒体は、図4、図5、または図13に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されているリムーバブルメディア91、131または231などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM102(図5)、ROM202(図7)や、記録部109(図5),記録部208(図7)に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0182】
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じて通信部110(図5)、通信部209(図7)などを介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
【0183】
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0184】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などにより構成される全体的な装置を意味するものである。
【図面の簡単な説明】
【0185】
【図1】本発明を映像処理システムの一実施の形態を示す図である。
【図2】視差バリア方式の概要を説明する図である。
【図3】図1の交差視メガネの外観の例を上から見た図である。
【図4】図1の撮像装置の機能の構成例を示すブロック図である。
【図5】図1の映像処理装置の機能の構成例を示すブロック図である。
【図6】図4の映像処理装置の制御部により実行される機能の構成例を示すブロック図である。
【図7】図1の映像処理装置の機能の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7の映像処理装置の制御部により実行される機能の構成例を示すブロック図である。
【図9】図3の撮像装置により実行される撮像処理を説明するフローチャートである。
【図10】撮像装置から出力される映像データの例を示す図である。
【図11】撮像装置から出力される映像データの別の例を示す図である。
【図12】撮像装置から出力される映像データのさらに別の例を示す図である。
【図13】撮像装置から出力される映像データのさらに別の例を示す図である。
【図14】撮像装置から出力される映像データのさらに別の例を示す図である。
【図15】撮像装置から出力される映像データのさらに別の例を示す図である。
【図16】図4の映像処理装置により実行される記録処理を説明するフローチャートである。
【図17】サイドバイサイド1方式の映像データを説明する図である。
【図18】サイドバイサイド2方式の映像データを説明する図である。
【図19】サイドバイサイド3方式の映像データを説明する図である。
【図20】図4の映像処理装置により実行されるアップロード処理を説明するフローチャートである。
【図21】図6の映像処理装置により実行される再生処理を説明するフローチャートである。
【図22】図1の表示装置の画面に表示される映像の構成の例を示す図である。
【符号の説明】
【0186】
1 映像処理システム, 11 撮像装置, 11L,11R 撮像部, 12 映像処理装置, 13,14 表示装置, 15 映像合成装置, 16 表示装置, 17 立体視メガネ, 18 偏光フィルタメガネ, 21 サーバ, 31 映像処理装置, 73 デジタル映像処理部, 74 制御部, 76 ドライブ, 81 映像データ処理部, 82 出力制御部, 91 リムーバブルメディア, 101 制御部, 102 ROM, 109 記録部, 111 ドライブ, 131 リムーバブルメディア, 151 映像データ処理部, 152 フォーマット変換部, 153 エンコード部, 154 送信制御部, 155 表示制御部, 201 制御部, 202 ROM, 208 記録部, 210 ドライブ, 231 リムーバブルメディア, 251 受信制御部, 252 デコード部, 253 映像データ処理部, 254 表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置と、ネットワークを介して相互に接続されている第1の映像処理装置、映像データ配信装置、および、第2の映像処理装置とを含む映像処理システムにおいて、
前記撮像装置は、
立体視映像を構成する第1の映像を撮像する第1のカメラと、
前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する第2のカメラと、
前記第1の映像の第1の映像データ、および、前記第2の映像の第2の映像データの出力を制御する第1の出力制御手段と
を含み、
前記第1の映像処理装置は、
前記第1の映像データおよび前記第2の映像データを取得する第1の取得手段と、
前記第1の映像データの第1のフレームおよび前記第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データを生成する生成手段と、
前記ネットワークを介して、前記第3の映像データを前記映像データ配信装置に送信する送信手段と
を含み、
前記第2の映像処理装置は、
前記ネットワークを介して、前記映像データ配信装置から前記第3の映像データを取得する第2の取得手段と、
自分に接続されている表示装置の表示方式に基づいて、前記第3の映像データを第4の映像データに変換する変換手段と、
前記第4の映像データの前記表示装置への出力を制御する第2の出力制御手段と
を含む
ことを特徴とする映像処理システム。
【請求項2】
前記第1の出力制御手段は、前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御し、
前記生成手段は、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理システム。
【請求項3】
前記第1のカメラは、第1の周期ごとに前記第1のフレームを撮像し、
前記第2のカメラは、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに前記第2のフレームを撮像し、
前記生成手段は、前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理システム。
【請求項4】
前記表示方式は、交差視を利用した表示方式、または、視差バリア方式を利用した表示方式を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理システム。
【請求項5】
撮像装置と、ネットワークを介して相互に接続されている第1の映像処理装置、映像データ配信装置、および、第2の映像処理装置とを含む映像処理システムの映像処理方法において、
前記撮像装置により実行される、
第1のカメラにより立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、
前記第1の映像の第1の映像データ、および、前記第2の映像の第2の映像データの出力を制御する第1の出力制御ステップと
を含み、
前記第1の映像処理装置により実行される、
前記第1の映像データおよび前記第2の映像データを取得する第1の取得ステップと、
前記第1の映像データの第1のフレームおよび前記第2の映像データの第2のフレームを規則的に配列した第3の映像データを生成する生成ステップと、
前記ネットワークを介して、前記第3の映像データを前記映像データ配信装置に送信する送信ステップと
を含み、
前記第2の映像処理装置により実行される、
前記ネットワークを介して、前記映像データ配信装置から前記第3の映像データを取得する第2の取得ステップと、
前記第2の映像処理装置に接続されている表示装置の表示方式に基づいて、前記第3の映像データを第4の映像データに変換する変換ステップと、
前記第4の映像データの前記表示装置への出力を制御する第2の出力制御ステップと
を含む
ことを特徴とする映像処理方法。
【請求項6】
立体視映像を構成する第1の映像を撮像する第1のカメラと、
前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する第2のカメラと、
前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御手段と
を含むことを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
撮像装置の映像データ出力方法において、
第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、
前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップと
を含むことを特徴とする映像データ出力方法。
【請求項8】
撮像装置の映像データ出力処理用のプログラムであって、
第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、
前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
【請求項9】
撮像装置のコンピュータに、映像データ出力処理を行なわせるプログラムであって、
第1のカメラにより、立体視映像を構成する第1の映像を撮像し、第2のカメラにより、前記立体視映像を構成する第2の映像を撮像する撮像ステップと、
前記第1の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いて出力し、前記第2の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いて出力するように前記第1の映像データおよび前記第2の映像データの出力を制御する出力制御ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像の第1のフレームを撮像する第1のカメラと、
前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、前記立体視映像を構成する第2の映像の第2のフレームを撮像する第2のカメラと
を含むことを特徴とする撮像装置。
【請求項11】
第1のカメラにより、第1の周期ごとに、立体視映像を構成する第1の映像の第1のフレームを撮像し、
第2のカメラにより、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに、前記立体視映像を構成する第2の映像の第2のフレームを撮像する
ことを特徴とする撮像方法。
【請求項12】
立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得手段と、
前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成手段と
を含むことを特徴とする映像処理装置。
【請求項13】
前記第1の映像データは、前記第1の周期の半分の周期で撮像された第4のフレームにより構成される第4の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち一方を間引いたものであり、前記第2の映像データは、前記第2の周期の半分の周期で撮像された第5のフレームにより構成される第5の映像データの偶数フレームおよび奇数フレームのうち他方を間引いたものである
ことを特徴とする請求項12に記載の映像処理装置。
【請求項14】
前記第1のフレームは、第1のカメラにより前記第1の周期ごとに撮像され、
前記第2のフレームは、第2のカメラにより前記第2の周期ごとに撮像される
ことを特徴とする請求項12に記載の映像処理装置。
【請求項15】
立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップと、
前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成ステップと
を含むことを特徴とする映像処理方法。
【請求項16】
立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップと、
前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成ステップと
を含むことを特徴とする映像処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
【請求項17】
立体視映像を構成する第1の映像の第1の映像データであって、第1の周期ごとに更新される第1のフレームにより構成される第1の映像データ、および、前記立体視映像を構成する第2の映像の第2の映像データであって、前記第1の周期と同じ間隔かつ前記第1の周期からほぼ半周期ずれた第2の周期ごとに更新される第2のフレームにより構成される第2の映像データを取得する取得ステップと、
前記第1の映像データの第1のフレームまたは前記第2の映像データの第2のフレームが更新されるごとに、前記第1のフレームと前記第2のフレームとを並べて配置した第3のフレームを生成し、前記第3のフレームにより構成される前記第3の映像データを生成する生成ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置において、
前記立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得手段と、
前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データに変換する変換手段と、
前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御手段と
を含むことを特徴とする映像処理装置。
【請求項19】
前記表示方式は、交差視を利用した表示方式、または、視差バリア方式を利用した表示方式を含む
ことを特徴とする請求項18に記載の映像処理装置。
【請求項20】
表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置の映像処理方法において、
前記立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得ステップと、
前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データに変換する変換ステップと、
前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御ステップと
を含むことを特徴とする映像処理方法。
【請求項21】
表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置の映像処理用のプログラムであって、
前記立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得ステップと、
前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データに変換する変換ステップと、
前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
【請求項22】
表示装置に立体視映像を表示させる映像処理装置のコンピュータに、映像処理を行なわせるプログラムであって、
前記立体視映像の映像データである第1の映像データを取得する取得ステップと、
前記表示装置の表示方式に基づいて、前記第1の映像データを第2の映像データに変換する変換ステップと、
前記第2の映像データの前記表示装置への出力を制御する出力制御ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−157605(P2006−157605A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−346532(P2004−346532)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成16年11月1日 株式会社産業開発機構発行の「映像情報 インダストリアル11月号(第36巻 第11号 通巻722号)」に発表
【出願人】(391000896)株式会社フローベル (10)
【Fターム(参考)】