景品管理システム
【課題】 遊技者の再来店の動機付けができ、しかも、交換されない景品の在庫を減らすことが可能な景品管理システムを提供すること。
【解決手段】 景品管理装置1と、景品データベース2とを備え、景品管理装置1は、入力情報に基づいて遊技者が獲得した獲得遊技媒体数を特定する手段と、上記獲得遊技媒体数と交換単位媒体数とに基づく交換限度以内の交換個数と景品との組み合わせを受け付け、上記交換個数のうち全部または一部を預け数とし、これに景品特定情報を対応付け、さらに、顧客IDまたは当該景品管理装置が発行するレシートIDからなる景品預けIDを対応付けた景品預けデータを生成し、この景品預けデータを上記景品データベース2に記憶させる手段と、上記景品預けIDが入力されたとき、この景品預けIDが対応した景品と預け数との組み合わせを上記景品データベースから抽出して表示させる手段とを備えた。
【解決手段】 景品管理装置1と、景品データベース2とを備え、景品管理装置1は、入力情報に基づいて遊技者が獲得した獲得遊技媒体数を特定する手段と、上記獲得遊技媒体数と交換単位媒体数とに基づく交換限度以内の交換個数と景品との組み合わせを受け付け、上記交換個数のうち全部または一部を預け数とし、これに景品特定情報を対応付け、さらに、顧客IDまたは当該景品管理装置が発行するレシートIDからなる景品預けIDを対応付けた景品預けデータを生成し、この景品預けデータを上記景品データベース2に記憶させる手段と、上記景品預けIDが入力されたとき、この景品預けIDが対応した景品と預け数との組み合わせを上記景品データベースから抽出して表示させる手段とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技場で遊技することによって獲得した遊技媒体と交換する景品を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場で、遊技することによって獲得した玉や、メダルなどの遊技媒体は、その獲得数に応じて景品と交換することができる。遊技場では、遊技者の要望に応えるために、景品の品種を増やしたり、品切れにならないように、在庫数を増やしたりする必要がある。しかし、多くの品種を揃え、それぞれの在庫を持つようにした場合、実際には、遊技者に選択されずに残ってしまう場合もあり、多種多様な景品を在庫として準備しておくことは困難であった。
このような問題を解決するため、遊技場で、景品の在庫数を増加させない方法として、次のようなシステムが知られている。
【0003】
例えば、遊技者は、獲得媒体数を証明できるカードなどを持って、特定の景品を取り扱う遊技場外の店舗へ行き、そこで遊技媒体と景品とを交換するシステムが知られている(特許文献1参照)。この場合、遊技場で、景品の在庫数を増加させる必要がない。
また、遊技場には、景品のカタログだけを置き、遊技者が、カタログから景品を選べば、遊技場とは別のカタログ業者から、遊技者へ直接、景品が配送されるようにしたシステムも知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特許第2978139号公報
【特許文献2】特開平8−089656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなシステムは、遊技者が遊技とは別に景品交換のための手続を行なうのに、その手続が遊技場外で行なわれるため、再来店の動機付けにならず、来店頻度を高めることができないという問題があった。
この発明の目的は、遊技者の再来店の動機付けができ、しかも、交換されない景品の在庫を減らすことが可能な景品管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、遊技場にて遊技機で獲得した遊技媒体の計数結果に応じて、景品交換することを管理する景品管理システムであって、景品管理装置と、景品データベースとを備え、上記景品データベースは、景品ごとに交換に必要な交換単位媒体数を対応付けた景品別データを記憶し、上記景品管理装置は、入力情報に基づいて遊技者が獲得した獲得遊技媒体数を特定する手段と、上記獲得遊技媒体数と交換単位媒体数とに基づく交換限度を超えた景品とその交換個数との組み合わせの受付を拒否する手段と、上記受け付けた限度内の景品とその交換個数との組み合わせを特定し、上記交換個数のうち全部または一部を預け数とし、これに上記景品の景品特定情報を対応付け、さらに、顧客IDまたは当該景品管理装置が発行するレシートIDからなる景品預けIDを対応付けた景品預けデータを生成し、この景品預けデータを上記景品データベースに記憶させる手段と、上記景品預けIDが入力されたとき、この景品預けIDが対応した景品と預け数との組み合わせを上記景品データベースから抽出して表示させる手段とを備えた点に特徴を有する。
【0006】
第2の発明は、第1の発明を前提とし、上記景品データベースは、景品ごとに遊技場が保管している景品数である在庫数を対応付けた在庫データを記憶し、上記景品管理装置は、上記景品預けデータを生成したとき、この景品預けデータの景品に対応する預け数を預かり数として集計するとともに、この景品に対応する在庫数から上記預かり数を減じて実在庫数を算出し、上記在庫データに上記算出した預かり数及び実在庫数を対応付けて上記在庫データに記憶する手段を有する点に特徴を有する。
なお、上記在庫数は、遊技場で実際に保管している景品数であるが、この在庫数には、遊技媒体と交換済みで、遊技者のものになった景品の預かり分も含まれている。
【0007】
第3の発明は、第2の発明を前提とし、上記景品管理装置は、算出した実在庫数が負の値になったとき、この実在庫数の絶対値を預かり予約数として在庫データに対応付けるとともに、上記預かり数から預かり予約数を減じて預かり数を記憶する手段と、上記預かり予約数を預け予約数として上記景品預けデータに対応付けるとともに、上記預け数から上記預け予約数を減じて預け数を更新する手段と、上記預け予約数に対応する交換媒体数を預け媒体数として上記景品預けデータに対応付ける手段と、特定の景品の入庫数が入力されたとき、在庫データにおける上記景品に対応する預かり予約数のうち上記入庫数分を預かり数に変更して在庫データを更新する手段と、上記景品預けデータにおいて、上記景品に対応する預け予約数のうち上記入庫数分を預け数に変更するとともに、上記入庫数分の媒体数を預け媒体数から減算し、景品預けデータを更新する手段とを備えた点に特徴を有する。
【0008】
第4の発明は、第1〜第3の発明を前提とし、景品ごとに、預け景品用の交換単位媒体数と、非預け景品用の交換単位媒体数とを設定し、上記預け景品用の交換単位媒体数を、非預け景品用の交換単位媒体数よりも小さく設定した点に特徴を有する。
なお、上記預け景品とは、遊技媒体と交換した後に、遊技場に預ける景品のことであり、預け景品用の交換単位媒体数は、遊技場に預ける景品の交換に必要な遊技媒体数である。また、上記非預け景品とは、遊技媒体と交換した後に、遊技場に預けないで、遊技者が持ち帰る景品のことで、非預け景品用の交換単位媒体数は、この非預け景品に交換するために必要な遊技媒体数のことである。
【0009】
第5の発明は、第2〜第4の発明を前提とし、上記景品管理装置は、上記在庫データにおける預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計のうち少なくともいずれか一方を算出し、その算出結果を出力する手段を備えた点に特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
第1〜第5の発明によれば、顧客は、遊技で獲得した遊技媒体と景品を交換しても、その場で景品を持ち帰らないで、遊技場に預けておくことができる。そのため、顧客は、預けた景品を受け取るために、遊技場へ来店する必要があり、景品を預けることが再来店の動機付けになる。また、顧客は、交換した景品が大量にある場合などに、一度に全て持ち帰らずに、一部だけを持ち帰ることもできる。
一方、遊技場では、顧客が選択した必要数の景品を、後から仕入れることもできるので、予め、実在庫として用意しておく景品の数を少なくすることもできる。そのため、仕入れた景品が、遊技媒体と交換されないで無駄になることが少なくなる。
【0011】
特に、第2の発明によれば、遊技場が保管している在庫数のうち、遊技場の景品在庫と、顧客から預かっている景品数とを区別して管理することができる。
第3の発明によれば、その場で交換できる景品数と、仕入れが必要な景品数とを区別して管理でき、仕入れなければならない数がすぐに分かる。
【0012】
第4の発明によれば、顧客は、その場で景品を持ち帰るよりも、景品を遊技場に預けた方が、同数の遊技媒体で多くの景品に交換できることになる。顧客が、景品をその場で持ち帰らずに、預けた方が有利になると考えて、預け数が多くなることが期待できるため、その分、遊技場で予め用意しておかなければならない実在庫数を、さらに減らすことができる。
【0013】
第5の発明では、上記在庫データにおける景品預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計を出力できる。遊技者に提供して預かった景品分は、見かけ上、遊技場にそのまま存在することとなるが、この分はすでに遊技者の所有となっている。上記景品預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計から、遊技者へ提供した遊技場の支出を把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1〜図3に示す第1実施形態の景品管理システムは、景品管理装置1と、これに接続した景品データベース2と、計数値データベース3とからなる。そして、この実施形態を、景品管理システムを導入した遊技場において、遊技者が獲得した遊技媒体と交換した景品を、遊技場に預ける例を説明する。
【0015】
上記景品管理装置1は、演算処理などを行なう処理部4と、この処理部4に装置外部からデータを入力したり、出力したりするデータ入出力部5と、表示部6とを備えている。
この第1実施形態では、上記データ入出力部5は、後で説明する遊技者の会員カード7から顧客IDを読み取ったり、従業員の手入力によって交換希望景品の種別や個数などを処理部4へ入力したりする機能を備えている。
【0016】
また、計数値データベース3には、遊技者が獲得した遊技媒体の計数値が、遊技者の顧客IDに対応付けて記憶されている。このような計数値データを生成するためには、例えば、図示しない計数装置を備え、遊技者が獲得した遊技媒体をこの計数装置に投入する際に、会員カード7から顧客IDを読み取らせるようにする。この計数装置が、会員カード7から読み取った顧客IDに遊技媒体の計数値を対応付けて、上記計数値データベース3に登録する。
また、上記景品データベース2には、この遊技場で交換可能な景品ごとに、その景品の交換に必要な遊技媒体数である交換単位遊技媒体数を対応付けた景品別データと、景品交換した遊技者が遊技場に預けた景品と預け数とを、遊技者ごとに対応付けた景品預けデータとが記憶されている。
【0017】
上記景品別データは、図2のテーブルのように、景品コードに交換単位媒体数を対応付けたデータであるが、交換単位媒体数とは、その景品を1個または1セットなど、交換可能な最小単位で交換する際に必要な遊技媒体数のことである。例えば、景品コード「T0001」のタバコAは、60個の遊技媒体で1箱交換できる。なお、ここでは、景品コードが景品を特定する景品特定情報である。
また、上記景品預けデータは、図3に示すように、顧客IDに、景品コード及び預け数を対応付けたデータであり、顧客ごと、景品ごとに、遊技場に預けた計数個数が分かるデータである。例えば、図3のデータは、顧客ID「K001」の遊技者が、景品コード「T0001」のタバコAを100個預けているということである。そして、この100個のタバコAは、交換単位媒体数60×100個=6000個の遊技媒体と交換されたものである。
【0018】
次に、このシステムにおいて、遊技者が交換した景品を遊技場が預かって管理する具体的手順を説明する。
まず、遊技者が、獲得した遊技媒体を計数装置で計数し、上記したように計数値データベース3に計数値データが登録されたら、遊技者は、景品管理装置1が設置されている景品交換カウンターへ行き、交換したい景品を、展示見本やカタログから選択する。このとき、遊技者の会員カード7を景品管理装置1に読み取らせ、その顧客IDが処理部4へ入力される。
【0019】
処理部4は、入力された顧客IDに基づいて、上記計数値データベース3から顧客IDに対応した計数値を特定する。この計数値が、この発明の遊技者が獲得した獲得媒体数であり、上記顧客IDがこの発明の入力情報である。そして、上記処理部4が、上記入力情報に基づいて獲得媒体数を特定する手段である。
ただし、上記入力情報は、顧客IDに限らない。例えば、遊技媒体の計数値をデータ入出力部5から入力しても良いし、この景品管理装置1に計数装置を連係して、景品交換時に遊技媒体を計数し、その計数値が計数装置から上記処理部4へ入力されるようにしてもよい。つまり、上記計数値そのものを、上記入力情報としてもよい。
いずれにしても、処理部4が、入力情報に基づいて獲得遊技媒体数を特定する。
【0020】
次に、遊技者が特定した景品の景品コードと交換個数とを、遊技場の従業員がデータ入出力部5を介して入力すると、処理部4は、入力された景品コードに基づいて景品データベース2の景品別データを特定し、この景品別データの交換単位媒体数と上記特定した獲得媒体数とによって、その景品の交換可能な個数であるこの発明の交換限度を算出し、この交換限度を遊技者が特定した交換個数と対比して、限度を超えているか否かを判断する。
あるいは、遊技者が希望する景品の交換単位媒体数と個数とから、必要遊技媒体数を算出し、この必要遊技媒体数と、特定した獲得遊技媒体数とを対比して、必要遊技媒体数が獲得遊技媒体数を超えた場合には、上記交換限度を超えたと判断することもできる。
そして、処理部4は、上記交換個数が上記交換限度を超えたと判断した場合、その旨の表示を表示部6に表示させ、景品選択や交換個数の特定のやり直しを促すようにし、入力された景品と交換個数の組の受付を拒否する。
【0021】
一方、データ入出力部5を介して入力された交換個数が、上記交換限度を超えていなかった場合には、上記入力された景品コードと交換個数とを処理部4が受け付け、さらに、交換個数の範囲内で、遊技場に預ける景品の預け数を受け付ける。
そして、処理部4は、上記預け数と景品を特定する景品コードとを、上記顧客IDに対応づけて景品預けデータを生成し、これを景品データベース2に記憶させる。例えば、顧客ID「K001」の遊技者が、獲得した遊技媒体を100個のタバコAと交換し、その全てを遊技場に預ける場合、図3に示す顧客IDごとの景品預けデータが生成される。
【0022】
なお、この景品預けデータは、顧客IDごとであって、景品コードごとに生成されるデータである。同一顧客でも、別の景品を預ける場合には、その景品コードと預け数とを対応させた複数の組を顧客IDに対応付けた景品預けデータが生成される。
このような景品預けデータを生成し、それを景品データベース2に記憶させる手段は、上記処理部4が実現する。
【0023】
上記預けデータが生成されたら、遊技者は、後日、預けた景品を受け取ることができる。
景品を受け取る際に、遊技者は、上記景品管理装置1に会員カード7を読み取らせ、顧客IDを処理部4に入力する。処理部4は、入力された顧客IDに基づいて、景品データベース2から、例えば、顧客ID「K001」に対応する図3に示す景品預けデータを抽出し、この顧客IDに対応した景品と預け数とを表示部6に表示させる。表示部6に表示させるデータは、上記景品預けデータそのものでもよいが、景品コードを景品名に変換したものを表示させれば、何をいくつ預けているのかが分かり易い。なお、処理部4は、景品データベース2が記憶している景品別データに基づいて、上記景品預けデータの景品コードを景品名に変換することができる。そして、遊技者は、表示部6に表示されたデータに基づいて、景品を受け取ることができる。
【0024】
ここでは、顧客ID「K001」には、景品コード「T0001」と預け数100個との組のみが対応付けられているので、この1組のデータが表示されるが、別の景品を預けた場合には、その景品コードと預け数との組も、上記顧客IDに基づいて抽出されるので、同時に表示されることになる。そして、この実施形態では、上記顧客IDがこの発明の景品預けIDに相当する。
また、景品の受け取り時に、景品預けIDから預けデータを抽出して表示させる手段も、この実施形態では、上記処理部4が実現している。
【0025】
このように、遊技者は、獲得遊技媒体と交換した景品を遊技場に預けて帰り、後日受け取ることができるので、一度に、大量の景品を持ち帰りたくないときや、今は、必要ないが、後日必要になるような景品に交換しておきたいときなどに便利である。
また、遊技者は、預けた景品を受け取るために再来店するため、遊技場への来店回数が増え、遊技回数や遊技時間の増加も期待できる。
さらに、遊技場としては、遊技直後に全ての商品を揃えておかなくても、預かっている間に、仕入れることも可能なので、交換されるかどうか分からない景品の在庫を減らすこともできるようになる。
【0026】
なお、上記第1実施形態では、遊技者が、予め会員登録をして、顧客IDを持っている場合で、この顧客IDでこの発明の景品預けIDを構成する例を説明したが、景品預けデータを特定する景品預けIDは、顧客IDではなく、景品を預かるたびに発行するレシートIDでもよい。
この場合、上記景品管理装置1が、データ入出力部5を介して、レシートIDを記録したレシートを発行する機能を備える。このレシートIDは、特定の景品を預かるごとに発行されるIDで、景品コードと預け数との組ごとに別々に対応する景品預けIDとなる。
遊技者は、このレシートを持ち帰り、後日、景品を受け取るために来店する際には、このレシートを持参する。そして、上記景品管理装置1にレシートIDを入力して、景品預けデータを特定すれば、預けた景品が分かるので、それを持ち帰ることができる。
【0027】
図4に示す第2実施形態の景品管理システムは、景品データベース2に在庫データを記憶させた点が、図1に示す第1実施形態の景品管理システムと異なるが、その他の構成は第1実施形態と同じである。
ただし、この第2実施形態では、景品管理装置1の処理部4が、景品の在庫データを生成して、景品データベース2に記憶させるようにしている。
そして、会員カード7を持った遊技者が、獲得遊技媒体数に応じて交換した景品を遊技場に預ける例を用いて、この第2実施形態のシステムの作用を説明する。
なお、遊技者は、顧客IDを記録した会員カード7を持ち、上記計数値データベース3には、図示しない計数装置で計数した獲得遊技媒体数に顧客IDが対応付けて記憶されている点も、第1実施形態と同じである。
【0028】
そして、上記景品データベース2が記憶している在庫データは、図5、図6のテーブルに示す景品別の在庫データである。景品ごとに、在庫数、預かり数、実在庫数、交換単位媒体数を対応付けている。ただし、景品ごとの交換単位媒体数は、景品別データとしても記憶しているので、在庫データには含まなくてもよい。
上記在庫データにおける在庫数は、遊技場で保管している景品数であるが、この中には遊技者から預かっている景品も含んでいる。そして、この在庫数から、遊技者から預かっている景品個数である預かり数を引いた値を実在庫数とするが、この実在庫数は、遊技媒体と交換されていない遊技場のものである。
【0029】
この第2実施形態のシステムで、上記第1実施形態と同様に、遊技者がタバコAを100個交換して、預ける場合について説明する。
遊技者が、景品管理装置1に会員カード7から顧客IDを読み取らせ、交換景品とその交換個数とを指定する。これらのデータが処理部4へ入力されると、処理部4は、上記第1実施形態と同様に、図3に示す景品預けデータを生成する。この景品預けデータを生成したら、処理部4は、景品交換と景品の預かりとを、上記在庫データに反映させて、在庫データを更新する。
【0030】
上記景品預けデータの預け数は、顧客ID「K001」の遊技者が預けたタバコA(景品コード「T0001」)の個数である。そこで、処理部4は、上記預け数「100」を遊技者から預かった数として、預かり数「100」とし、在庫データのタバコAに対応付けるとともに、この預かり数「100」を、タバコAの在庫数「1000」から減算して、実在庫数「900」を算出する。
図5に下線をつけて示したように、処理部4が、タバコAの在庫データを更新し、景品データベース2に記憶させる。
【0031】
この在庫状況は、具体的には、遊技場にタバコAは1000個保管されているが、そのうち100個は顧客ID「K001」の遊技者から預かったものであり、遊技場の在庫は900個ということである。そして、遊技者が預けた100個のタバコAを受け取りに来て、それを渡した場合に、そのことを上記景品管理装置1の処理部4へ入力すると、処理部4は、上記在庫データのタバコAの在庫数から遊技者に渡した受け渡し数、例えば、「100」を在庫数から減算して在庫数を「900」に更新するとともに、預かり数「100」からも、上記受け渡し数「100」を減算して預かり数も更新し、図6に示すように在庫データを更新する。
さらに、図3の景品預けデータの預け数からも受け渡し数を減算して、景品預けデータを更新するが、預け数が「0」になった場合には、その景品預けデータそのものを削除してもよい。
【0032】
なお、預かり数を減算して算出した実在庫数が負の値になった場合には、遊技場が保管している在庫数が遊技者の預け数よりも少ないということなので、厳密には、遊技者の景品を預かっていることにはならないが、仮に預かっているものとし、遊技者が受け取りに来るまでの間に、その不足分を仕入れるようにしてもよい。
この第2実施形態でも、遊技者が、獲得遊技媒体と交換した景品を遊技場に預けて後から受け取りに行くことができる。そのため、景品の受け取りを、遊技者の再来店への動機付けにすることができる。
【0033】
図7〜図11に示す第3実施形態は、上記実在庫数が負の値になってしまって、実際には景品交換ができないときに、景品を預かるのではなく、遊技媒体を預かるようにしたシステムである。この第3実施形態の景品管理システムは、図4に示す第2実施形態と同じ構成である。
ただし、図7、図8、図10に示すように、在庫データに預かり予約数を対応付けるとともに、図9、図11のように、景品預けデータに預け予約数を対応付けている。
【0034】
上記預かり予約数及び預け予約数は、遊技者が獲得遊技媒体と交換して預けたい景品の数が、遊技場の実在庫数より多い場合に、その時点では、景品交換ができないので、実際に遊技場に景品が入庫したときに、景品を預けることにする個数のことである。
このような景品管理システムにおいて、預かり予約数及び預け予約数が必要となる例を、以下に説明する。ここでは、顧客ID「K002」の遊技者が獲得した27500個の遊技媒体を、タバコC(景品コード「T0003」)に交換し、それを遊技場に預けたい場合について説明する。そして、タバコCの交換単位媒体数は、図2の景品別データなどに示すように、55個なので、上記獲得遊技媒体数27500個は、500個のタバコCと交換可能である。そこで、遊技者は、獲得遊技媒体と交換した500個のタバコCを遊技場に預けることにする。
なお、このとき、在庫データは、図6に示す状態、すなわち、タバコCの在庫数は300、預かり数は0、実在庫数は300である。
【0035】
上記処理部4は、獲得遊技媒体数を特定し、その範囲でタバコC、500個が交換可能であると判断し、「500」が預け数として入力された場合、在庫データを以下の手順で更新する。
まず、上記預け数「500」を預かり数「500」とするとともに、在庫数から預かり数を減じて、在庫数「300」−預かり数「500」=実在庫数「−200」を算出し、図7の在庫データ(a)を生成する。このとき、実在庫数が正の値なら、そのままで良いが、負の値の場合には、この不足分を預かり予約数として設定する。
【0036】
具体的には、この実在庫数の絶対値を預かり予約数「200」とし、さらに、預かり数「500」から、預かり予約数「200」を減じて、預かり数を「300」とし、図7の在庫データ(b)を生成する。そして、この在庫データ(b)を新たな在庫データとして、景品データベースに記憶させる。つまり、この時点で在庫データは図8に示すテーブルとなる。
なお、上記実在庫数は、在庫数から遊技者が預けたい個数を引いた値なので、更新された在庫データ上では、在庫数から、預かり数と預かり予約数との合計を減じた値である。
【0037】
また、顧客別の景品預けデータにおいては、預け数300と預け予約数200を顧客IDに対応付ける。そして、上記預け数「300」が、この時点で実際に遊技媒体と交換できる個数なので、遊技者は、上記獲得遊技媒体数27500個のうち、16500個(=交換単位遊技媒体数55×交換個数300)によってタバコCを300個に交換し、残りの遊技媒体11000個(=27500−16500)を、預け遊技媒体数とする。この預け遊技媒体数は、まだ景品と交換されていない預け予約数に対応する遊技媒体数である。
すなわち、遊技場は、この預け予約数に対応する遊技媒体を預かることになるので、上記預け予約数「11000」は、タバコCの交換単位媒体数「55」×預け予約数「200」で算出することもできる。そして、上記処理部4は、この預け遊技媒体数11000を対応付けて、図9に示す景品預けデータを生成し、これを景品データベース2へ記憶させる。
【0038】
以上で、遊技場は、実際に遊技者に景品を受け渡すために、不足している景品の数を、預かり予約数として把握することができる。そして、遊技場では、この預かり予約数分の景品を発注して、遊技者が景品を取りに来るまでに用意しておく。なお、預かり予約をしたときに、受け渡し予定日を、例えば、「2日後以降」というように、遊技者へ知らせるようにすれば、遊技者が景品を受け取りに来たときに、景品が足りないというようなことが起こらないようにできる。
また、ここでは、タバコCを預ける遊技者が、ひとりの場合を説明しているが、複数の遊技者が同じ景品を預けることもある。その場合、在庫データの預かり数、預かり予約数は、それらの合計となる。
【0039】
そして、遊技場に景品が入庫した場合、この景品と預かり媒体とを交換することになる。具体的には、タバコCが1000個入庫した場合、処理部4には、タバコCの景品コード「T0003」と1000個の入庫を知らせる入庫信号が入力される。処理部4は、図8の在庫データにおいて、在庫数300に入庫数1000を加算して、在庫数1300とするとともに、預かり予約数200を入庫した景品と交換することによって預かり予約数を0とし、交換数200を預かり数に加算して、預かり数を、500(=300+200)に更新する。さらに、在庫数1300−(預かり数500+預かり予約数0)=実在庫数800を算出して、図10に示す在庫データを生成し、この在庫データを景品データベース2に記憶させる。
【0040】
一方、遊技者ごとの、景品預けデータにおいても、入庫した1000個から、預け予約数200の景品を、預け遊技媒体11000と交換する処理を行なう。
そのため、処理部4は、図9の景品預けデータにおいては、預け数予約を0(=預け予約数200−交換数200)とする。また、交換後の景品200をこの時点で遊技場に預けるので、処理部4は、預け数を500(=300+200)とする。
【0041】
さらに、上記200個のタバコCと、預け遊技媒体数11000とを交換するので、処理部は、預け遊技媒体数を0(=11000−景品交換分の媒体数11000)とし、景品預けデータを図10のように更新する。
また、このシステムにおいても、遊技者に景品を渡した時点で、預かり数及び在庫数を変更する点は、上記第2実施形態と同様である。
なお、上記第3実施形態のように、在庫データを管理するシステムにおいて、上記処理部4は、在庫データにおける預かり数に対応した遊技媒体数の合計や、預かり数に対応した景品金額の合計を算出して、その算出結果を上記表示部6に表示させたり、図示しないプリンタでプリントさせたりすることもできる。上記預かり数は、見かけ上は、遊技場で管理している景品数であるが、厳密には既に遊技者へ提供した景品数である。従って、この預かり数に対応した遊技媒体数の合計や景品金額の合計から、遊技者へ提供した遊技場の支出を把握することができる。
【0042】
また、上記景品別データにおいて、同一の景品であっても、交換後に遊技場に預ける場合の交換景品用の交換単位媒体数と、遊技場に預けないで、そのまま持ち帰る非交換景品用の交換単位媒体数とを異なる数値に設定し、しかも、交換景品用の交換単位遊技媒体数の方を小さく設定するようにしてもよい。
すなわち、交換した景品を、その場で持ち帰るよりも、一旦、遊技場に預けるようにした方が、少ない遊技媒体数で、同じ景品に交換できるということである。
このように設定すれば、遊技者は、すぐ必要なもの以外は、交換しても持ち帰らず、景品を積極的に預けるようになることが予想される。従って、景品の受け取りのために、再来店する回数が増える。また、遊技場は、預かり予約数を増やし、実在庫数を減らして、交換されずに残る在庫を減らすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1実施形態のシステム構成図である。
【図2】第1実施形態の景品別データを示したテーブルである。
【図3】第1実施形態の景品預けデータのテーブルである。
【図4】第2実施形態のシステム構成図である。
【図5】第2実施形態の在庫データのテーブルである。
【図6】第2実施形態の在庫データのテーブルである。
【図7】第3実施形態の在庫データの更新手順を説明する図である。
【図8】第3実施形態の在庫データのテーブルである。
【図9】図8の在庫データに対応した景品預けデータのテーブルである。
【図10】第3実施形態の在庫データのテーブルである。
【図11】図10の在庫データに対応した景品預けデータのテーブルである。
【符号の説明】
【0044】
1 景品管理装置
2 景品データベース
4 処理部
5 データ入出力部
【技術分野】
【0001】
この発明は、遊技場で遊技することによって獲得した遊技媒体と交換する景品を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技場で、遊技することによって獲得した玉や、メダルなどの遊技媒体は、その獲得数に応じて景品と交換することができる。遊技場では、遊技者の要望に応えるために、景品の品種を増やしたり、品切れにならないように、在庫数を増やしたりする必要がある。しかし、多くの品種を揃え、それぞれの在庫を持つようにした場合、実際には、遊技者に選択されずに残ってしまう場合もあり、多種多様な景品を在庫として準備しておくことは困難であった。
このような問題を解決するため、遊技場で、景品の在庫数を増加させない方法として、次のようなシステムが知られている。
【0003】
例えば、遊技者は、獲得媒体数を証明できるカードなどを持って、特定の景品を取り扱う遊技場外の店舗へ行き、そこで遊技媒体と景品とを交換するシステムが知られている(特許文献1参照)。この場合、遊技場で、景品の在庫数を増加させる必要がない。
また、遊技場には、景品のカタログだけを置き、遊技者が、カタログから景品を選べば、遊技場とは別のカタログ業者から、遊技者へ直接、景品が配送されるようにしたシステムも知られている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特許第2978139号公報
【特許文献2】特開平8−089656号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなシステムは、遊技者が遊技とは別に景品交換のための手続を行なうのに、その手続が遊技場外で行なわれるため、再来店の動機付けにならず、来店頻度を高めることができないという問題があった。
この発明の目的は、遊技者の再来店の動機付けができ、しかも、交換されない景品の在庫を減らすことが可能な景品管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、遊技場にて遊技機で獲得した遊技媒体の計数結果に応じて、景品交換することを管理する景品管理システムであって、景品管理装置と、景品データベースとを備え、上記景品データベースは、景品ごとに交換に必要な交換単位媒体数を対応付けた景品別データを記憶し、上記景品管理装置は、入力情報に基づいて遊技者が獲得した獲得遊技媒体数を特定する手段と、上記獲得遊技媒体数と交換単位媒体数とに基づく交換限度を超えた景品とその交換個数との組み合わせの受付を拒否する手段と、上記受け付けた限度内の景品とその交換個数との組み合わせを特定し、上記交換個数のうち全部または一部を預け数とし、これに上記景品の景品特定情報を対応付け、さらに、顧客IDまたは当該景品管理装置が発行するレシートIDからなる景品預けIDを対応付けた景品預けデータを生成し、この景品預けデータを上記景品データベースに記憶させる手段と、上記景品預けIDが入力されたとき、この景品預けIDが対応した景品と預け数との組み合わせを上記景品データベースから抽出して表示させる手段とを備えた点に特徴を有する。
【0006】
第2の発明は、第1の発明を前提とし、上記景品データベースは、景品ごとに遊技場が保管している景品数である在庫数を対応付けた在庫データを記憶し、上記景品管理装置は、上記景品預けデータを生成したとき、この景品預けデータの景品に対応する預け数を預かり数として集計するとともに、この景品に対応する在庫数から上記預かり数を減じて実在庫数を算出し、上記在庫データに上記算出した預かり数及び実在庫数を対応付けて上記在庫データに記憶する手段を有する点に特徴を有する。
なお、上記在庫数は、遊技場で実際に保管している景品数であるが、この在庫数には、遊技媒体と交換済みで、遊技者のものになった景品の預かり分も含まれている。
【0007】
第3の発明は、第2の発明を前提とし、上記景品管理装置は、算出した実在庫数が負の値になったとき、この実在庫数の絶対値を預かり予約数として在庫データに対応付けるとともに、上記預かり数から預かり予約数を減じて預かり数を記憶する手段と、上記預かり予約数を預け予約数として上記景品預けデータに対応付けるとともに、上記預け数から上記預け予約数を減じて預け数を更新する手段と、上記預け予約数に対応する交換媒体数を預け媒体数として上記景品預けデータに対応付ける手段と、特定の景品の入庫数が入力されたとき、在庫データにおける上記景品に対応する預かり予約数のうち上記入庫数分を預かり数に変更して在庫データを更新する手段と、上記景品預けデータにおいて、上記景品に対応する預け予約数のうち上記入庫数分を預け数に変更するとともに、上記入庫数分の媒体数を預け媒体数から減算し、景品預けデータを更新する手段とを備えた点に特徴を有する。
【0008】
第4の発明は、第1〜第3の発明を前提とし、景品ごとに、預け景品用の交換単位媒体数と、非預け景品用の交換単位媒体数とを設定し、上記預け景品用の交換単位媒体数を、非預け景品用の交換単位媒体数よりも小さく設定した点に特徴を有する。
なお、上記預け景品とは、遊技媒体と交換した後に、遊技場に預ける景品のことであり、預け景品用の交換単位媒体数は、遊技場に預ける景品の交換に必要な遊技媒体数である。また、上記非預け景品とは、遊技媒体と交換した後に、遊技場に預けないで、遊技者が持ち帰る景品のことで、非預け景品用の交換単位媒体数は、この非預け景品に交換するために必要な遊技媒体数のことである。
【0009】
第5の発明は、第2〜第4の発明を前提とし、上記景品管理装置は、上記在庫データにおける預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計のうち少なくともいずれか一方を算出し、その算出結果を出力する手段を備えた点に特徴を有する。
【発明の効果】
【0010】
第1〜第5の発明によれば、顧客は、遊技で獲得した遊技媒体と景品を交換しても、その場で景品を持ち帰らないで、遊技場に預けておくことができる。そのため、顧客は、預けた景品を受け取るために、遊技場へ来店する必要があり、景品を預けることが再来店の動機付けになる。また、顧客は、交換した景品が大量にある場合などに、一度に全て持ち帰らずに、一部だけを持ち帰ることもできる。
一方、遊技場では、顧客が選択した必要数の景品を、後から仕入れることもできるので、予め、実在庫として用意しておく景品の数を少なくすることもできる。そのため、仕入れた景品が、遊技媒体と交換されないで無駄になることが少なくなる。
【0011】
特に、第2の発明によれば、遊技場が保管している在庫数のうち、遊技場の景品在庫と、顧客から預かっている景品数とを区別して管理することができる。
第3の発明によれば、その場で交換できる景品数と、仕入れが必要な景品数とを区別して管理でき、仕入れなければならない数がすぐに分かる。
【0012】
第4の発明によれば、顧客は、その場で景品を持ち帰るよりも、景品を遊技場に預けた方が、同数の遊技媒体で多くの景品に交換できることになる。顧客が、景品をその場で持ち帰らずに、預けた方が有利になると考えて、預け数が多くなることが期待できるため、その分、遊技場で予め用意しておかなければならない実在庫数を、さらに減らすことができる。
【0013】
第5の発明では、上記在庫データにおける景品預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計を出力できる。遊技者に提供して預かった景品分は、見かけ上、遊技場にそのまま存在することとなるが、この分はすでに遊技者の所有となっている。上記景品預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計から、遊技者へ提供した遊技場の支出を把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1〜図3に示す第1実施形態の景品管理システムは、景品管理装置1と、これに接続した景品データベース2と、計数値データベース3とからなる。そして、この実施形態を、景品管理システムを導入した遊技場において、遊技者が獲得した遊技媒体と交換した景品を、遊技場に預ける例を説明する。
【0015】
上記景品管理装置1は、演算処理などを行なう処理部4と、この処理部4に装置外部からデータを入力したり、出力したりするデータ入出力部5と、表示部6とを備えている。
この第1実施形態では、上記データ入出力部5は、後で説明する遊技者の会員カード7から顧客IDを読み取ったり、従業員の手入力によって交換希望景品の種別や個数などを処理部4へ入力したりする機能を備えている。
【0016】
また、計数値データベース3には、遊技者が獲得した遊技媒体の計数値が、遊技者の顧客IDに対応付けて記憶されている。このような計数値データを生成するためには、例えば、図示しない計数装置を備え、遊技者が獲得した遊技媒体をこの計数装置に投入する際に、会員カード7から顧客IDを読み取らせるようにする。この計数装置が、会員カード7から読み取った顧客IDに遊技媒体の計数値を対応付けて、上記計数値データベース3に登録する。
また、上記景品データベース2には、この遊技場で交換可能な景品ごとに、その景品の交換に必要な遊技媒体数である交換単位遊技媒体数を対応付けた景品別データと、景品交換した遊技者が遊技場に預けた景品と預け数とを、遊技者ごとに対応付けた景品預けデータとが記憶されている。
【0017】
上記景品別データは、図2のテーブルのように、景品コードに交換単位媒体数を対応付けたデータであるが、交換単位媒体数とは、その景品を1個または1セットなど、交換可能な最小単位で交換する際に必要な遊技媒体数のことである。例えば、景品コード「T0001」のタバコAは、60個の遊技媒体で1箱交換できる。なお、ここでは、景品コードが景品を特定する景品特定情報である。
また、上記景品預けデータは、図3に示すように、顧客IDに、景品コード及び預け数を対応付けたデータであり、顧客ごと、景品ごとに、遊技場に預けた計数個数が分かるデータである。例えば、図3のデータは、顧客ID「K001」の遊技者が、景品コード「T0001」のタバコAを100個預けているということである。そして、この100個のタバコAは、交換単位媒体数60×100個=6000個の遊技媒体と交換されたものである。
【0018】
次に、このシステムにおいて、遊技者が交換した景品を遊技場が預かって管理する具体的手順を説明する。
まず、遊技者が、獲得した遊技媒体を計数装置で計数し、上記したように計数値データベース3に計数値データが登録されたら、遊技者は、景品管理装置1が設置されている景品交換カウンターへ行き、交換したい景品を、展示見本やカタログから選択する。このとき、遊技者の会員カード7を景品管理装置1に読み取らせ、その顧客IDが処理部4へ入力される。
【0019】
処理部4は、入力された顧客IDに基づいて、上記計数値データベース3から顧客IDに対応した計数値を特定する。この計数値が、この発明の遊技者が獲得した獲得媒体数であり、上記顧客IDがこの発明の入力情報である。そして、上記処理部4が、上記入力情報に基づいて獲得媒体数を特定する手段である。
ただし、上記入力情報は、顧客IDに限らない。例えば、遊技媒体の計数値をデータ入出力部5から入力しても良いし、この景品管理装置1に計数装置を連係して、景品交換時に遊技媒体を計数し、その計数値が計数装置から上記処理部4へ入力されるようにしてもよい。つまり、上記計数値そのものを、上記入力情報としてもよい。
いずれにしても、処理部4が、入力情報に基づいて獲得遊技媒体数を特定する。
【0020】
次に、遊技者が特定した景品の景品コードと交換個数とを、遊技場の従業員がデータ入出力部5を介して入力すると、処理部4は、入力された景品コードに基づいて景品データベース2の景品別データを特定し、この景品別データの交換単位媒体数と上記特定した獲得媒体数とによって、その景品の交換可能な個数であるこの発明の交換限度を算出し、この交換限度を遊技者が特定した交換個数と対比して、限度を超えているか否かを判断する。
あるいは、遊技者が希望する景品の交換単位媒体数と個数とから、必要遊技媒体数を算出し、この必要遊技媒体数と、特定した獲得遊技媒体数とを対比して、必要遊技媒体数が獲得遊技媒体数を超えた場合には、上記交換限度を超えたと判断することもできる。
そして、処理部4は、上記交換個数が上記交換限度を超えたと判断した場合、その旨の表示を表示部6に表示させ、景品選択や交換個数の特定のやり直しを促すようにし、入力された景品と交換個数の組の受付を拒否する。
【0021】
一方、データ入出力部5を介して入力された交換個数が、上記交換限度を超えていなかった場合には、上記入力された景品コードと交換個数とを処理部4が受け付け、さらに、交換個数の範囲内で、遊技場に預ける景品の預け数を受け付ける。
そして、処理部4は、上記預け数と景品を特定する景品コードとを、上記顧客IDに対応づけて景品預けデータを生成し、これを景品データベース2に記憶させる。例えば、顧客ID「K001」の遊技者が、獲得した遊技媒体を100個のタバコAと交換し、その全てを遊技場に預ける場合、図3に示す顧客IDごとの景品預けデータが生成される。
【0022】
なお、この景品預けデータは、顧客IDごとであって、景品コードごとに生成されるデータである。同一顧客でも、別の景品を預ける場合には、その景品コードと預け数とを対応させた複数の組を顧客IDに対応付けた景品預けデータが生成される。
このような景品預けデータを生成し、それを景品データベース2に記憶させる手段は、上記処理部4が実現する。
【0023】
上記預けデータが生成されたら、遊技者は、後日、預けた景品を受け取ることができる。
景品を受け取る際に、遊技者は、上記景品管理装置1に会員カード7を読み取らせ、顧客IDを処理部4に入力する。処理部4は、入力された顧客IDに基づいて、景品データベース2から、例えば、顧客ID「K001」に対応する図3に示す景品預けデータを抽出し、この顧客IDに対応した景品と預け数とを表示部6に表示させる。表示部6に表示させるデータは、上記景品預けデータそのものでもよいが、景品コードを景品名に変換したものを表示させれば、何をいくつ預けているのかが分かり易い。なお、処理部4は、景品データベース2が記憶している景品別データに基づいて、上記景品預けデータの景品コードを景品名に変換することができる。そして、遊技者は、表示部6に表示されたデータに基づいて、景品を受け取ることができる。
【0024】
ここでは、顧客ID「K001」には、景品コード「T0001」と預け数100個との組のみが対応付けられているので、この1組のデータが表示されるが、別の景品を預けた場合には、その景品コードと預け数との組も、上記顧客IDに基づいて抽出されるので、同時に表示されることになる。そして、この実施形態では、上記顧客IDがこの発明の景品預けIDに相当する。
また、景品の受け取り時に、景品預けIDから預けデータを抽出して表示させる手段も、この実施形態では、上記処理部4が実現している。
【0025】
このように、遊技者は、獲得遊技媒体と交換した景品を遊技場に預けて帰り、後日受け取ることができるので、一度に、大量の景品を持ち帰りたくないときや、今は、必要ないが、後日必要になるような景品に交換しておきたいときなどに便利である。
また、遊技者は、預けた景品を受け取るために再来店するため、遊技場への来店回数が増え、遊技回数や遊技時間の増加も期待できる。
さらに、遊技場としては、遊技直後に全ての商品を揃えておかなくても、預かっている間に、仕入れることも可能なので、交換されるかどうか分からない景品の在庫を減らすこともできるようになる。
【0026】
なお、上記第1実施形態では、遊技者が、予め会員登録をして、顧客IDを持っている場合で、この顧客IDでこの発明の景品預けIDを構成する例を説明したが、景品預けデータを特定する景品預けIDは、顧客IDではなく、景品を預かるたびに発行するレシートIDでもよい。
この場合、上記景品管理装置1が、データ入出力部5を介して、レシートIDを記録したレシートを発行する機能を備える。このレシートIDは、特定の景品を預かるごとに発行されるIDで、景品コードと預け数との組ごとに別々に対応する景品預けIDとなる。
遊技者は、このレシートを持ち帰り、後日、景品を受け取るために来店する際には、このレシートを持参する。そして、上記景品管理装置1にレシートIDを入力して、景品預けデータを特定すれば、預けた景品が分かるので、それを持ち帰ることができる。
【0027】
図4に示す第2実施形態の景品管理システムは、景品データベース2に在庫データを記憶させた点が、図1に示す第1実施形態の景品管理システムと異なるが、その他の構成は第1実施形態と同じである。
ただし、この第2実施形態では、景品管理装置1の処理部4が、景品の在庫データを生成して、景品データベース2に記憶させるようにしている。
そして、会員カード7を持った遊技者が、獲得遊技媒体数に応じて交換した景品を遊技場に預ける例を用いて、この第2実施形態のシステムの作用を説明する。
なお、遊技者は、顧客IDを記録した会員カード7を持ち、上記計数値データベース3には、図示しない計数装置で計数した獲得遊技媒体数に顧客IDが対応付けて記憶されている点も、第1実施形態と同じである。
【0028】
そして、上記景品データベース2が記憶している在庫データは、図5、図6のテーブルに示す景品別の在庫データである。景品ごとに、在庫数、預かり数、実在庫数、交換単位媒体数を対応付けている。ただし、景品ごとの交換単位媒体数は、景品別データとしても記憶しているので、在庫データには含まなくてもよい。
上記在庫データにおける在庫数は、遊技場で保管している景品数であるが、この中には遊技者から預かっている景品も含んでいる。そして、この在庫数から、遊技者から預かっている景品個数である預かり数を引いた値を実在庫数とするが、この実在庫数は、遊技媒体と交換されていない遊技場のものである。
【0029】
この第2実施形態のシステムで、上記第1実施形態と同様に、遊技者がタバコAを100個交換して、預ける場合について説明する。
遊技者が、景品管理装置1に会員カード7から顧客IDを読み取らせ、交換景品とその交換個数とを指定する。これらのデータが処理部4へ入力されると、処理部4は、上記第1実施形態と同様に、図3に示す景品預けデータを生成する。この景品預けデータを生成したら、処理部4は、景品交換と景品の預かりとを、上記在庫データに反映させて、在庫データを更新する。
【0030】
上記景品預けデータの預け数は、顧客ID「K001」の遊技者が預けたタバコA(景品コード「T0001」)の個数である。そこで、処理部4は、上記預け数「100」を遊技者から預かった数として、預かり数「100」とし、在庫データのタバコAに対応付けるとともに、この預かり数「100」を、タバコAの在庫数「1000」から減算して、実在庫数「900」を算出する。
図5に下線をつけて示したように、処理部4が、タバコAの在庫データを更新し、景品データベース2に記憶させる。
【0031】
この在庫状況は、具体的には、遊技場にタバコAは1000個保管されているが、そのうち100個は顧客ID「K001」の遊技者から預かったものであり、遊技場の在庫は900個ということである。そして、遊技者が預けた100個のタバコAを受け取りに来て、それを渡した場合に、そのことを上記景品管理装置1の処理部4へ入力すると、処理部4は、上記在庫データのタバコAの在庫数から遊技者に渡した受け渡し数、例えば、「100」を在庫数から減算して在庫数を「900」に更新するとともに、預かり数「100」からも、上記受け渡し数「100」を減算して預かり数も更新し、図6に示すように在庫データを更新する。
さらに、図3の景品預けデータの預け数からも受け渡し数を減算して、景品預けデータを更新するが、預け数が「0」になった場合には、その景品預けデータそのものを削除してもよい。
【0032】
なお、預かり数を減算して算出した実在庫数が負の値になった場合には、遊技場が保管している在庫数が遊技者の預け数よりも少ないということなので、厳密には、遊技者の景品を預かっていることにはならないが、仮に預かっているものとし、遊技者が受け取りに来るまでの間に、その不足分を仕入れるようにしてもよい。
この第2実施形態でも、遊技者が、獲得遊技媒体と交換した景品を遊技場に預けて後から受け取りに行くことができる。そのため、景品の受け取りを、遊技者の再来店への動機付けにすることができる。
【0033】
図7〜図11に示す第3実施形態は、上記実在庫数が負の値になってしまって、実際には景品交換ができないときに、景品を預かるのではなく、遊技媒体を預かるようにしたシステムである。この第3実施形態の景品管理システムは、図4に示す第2実施形態と同じ構成である。
ただし、図7、図8、図10に示すように、在庫データに預かり予約数を対応付けるとともに、図9、図11のように、景品預けデータに預け予約数を対応付けている。
【0034】
上記預かり予約数及び預け予約数は、遊技者が獲得遊技媒体と交換して預けたい景品の数が、遊技場の実在庫数より多い場合に、その時点では、景品交換ができないので、実際に遊技場に景品が入庫したときに、景品を預けることにする個数のことである。
このような景品管理システムにおいて、預かり予約数及び預け予約数が必要となる例を、以下に説明する。ここでは、顧客ID「K002」の遊技者が獲得した27500個の遊技媒体を、タバコC(景品コード「T0003」)に交換し、それを遊技場に預けたい場合について説明する。そして、タバコCの交換単位媒体数は、図2の景品別データなどに示すように、55個なので、上記獲得遊技媒体数27500個は、500個のタバコCと交換可能である。そこで、遊技者は、獲得遊技媒体と交換した500個のタバコCを遊技場に預けることにする。
なお、このとき、在庫データは、図6に示す状態、すなわち、タバコCの在庫数は300、預かり数は0、実在庫数は300である。
【0035】
上記処理部4は、獲得遊技媒体数を特定し、その範囲でタバコC、500個が交換可能であると判断し、「500」が預け数として入力された場合、在庫データを以下の手順で更新する。
まず、上記預け数「500」を預かり数「500」とするとともに、在庫数から預かり数を減じて、在庫数「300」−預かり数「500」=実在庫数「−200」を算出し、図7の在庫データ(a)を生成する。このとき、実在庫数が正の値なら、そのままで良いが、負の値の場合には、この不足分を預かり予約数として設定する。
【0036】
具体的には、この実在庫数の絶対値を預かり予約数「200」とし、さらに、預かり数「500」から、預かり予約数「200」を減じて、預かり数を「300」とし、図7の在庫データ(b)を生成する。そして、この在庫データ(b)を新たな在庫データとして、景品データベースに記憶させる。つまり、この時点で在庫データは図8に示すテーブルとなる。
なお、上記実在庫数は、在庫数から遊技者が預けたい個数を引いた値なので、更新された在庫データ上では、在庫数から、預かり数と預かり予約数との合計を減じた値である。
【0037】
また、顧客別の景品預けデータにおいては、預け数300と預け予約数200を顧客IDに対応付ける。そして、上記預け数「300」が、この時点で実際に遊技媒体と交換できる個数なので、遊技者は、上記獲得遊技媒体数27500個のうち、16500個(=交換単位遊技媒体数55×交換個数300)によってタバコCを300個に交換し、残りの遊技媒体11000個(=27500−16500)を、預け遊技媒体数とする。この預け遊技媒体数は、まだ景品と交換されていない預け予約数に対応する遊技媒体数である。
すなわち、遊技場は、この預け予約数に対応する遊技媒体を預かることになるので、上記預け予約数「11000」は、タバコCの交換単位媒体数「55」×預け予約数「200」で算出することもできる。そして、上記処理部4は、この預け遊技媒体数11000を対応付けて、図9に示す景品預けデータを生成し、これを景品データベース2へ記憶させる。
【0038】
以上で、遊技場は、実際に遊技者に景品を受け渡すために、不足している景品の数を、預かり予約数として把握することができる。そして、遊技場では、この預かり予約数分の景品を発注して、遊技者が景品を取りに来るまでに用意しておく。なお、預かり予約をしたときに、受け渡し予定日を、例えば、「2日後以降」というように、遊技者へ知らせるようにすれば、遊技者が景品を受け取りに来たときに、景品が足りないというようなことが起こらないようにできる。
また、ここでは、タバコCを預ける遊技者が、ひとりの場合を説明しているが、複数の遊技者が同じ景品を預けることもある。その場合、在庫データの預かり数、預かり予約数は、それらの合計となる。
【0039】
そして、遊技場に景品が入庫した場合、この景品と預かり媒体とを交換することになる。具体的には、タバコCが1000個入庫した場合、処理部4には、タバコCの景品コード「T0003」と1000個の入庫を知らせる入庫信号が入力される。処理部4は、図8の在庫データにおいて、在庫数300に入庫数1000を加算して、在庫数1300とするとともに、預かり予約数200を入庫した景品と交換することによって預かり予約数を0とし、交換数200を預かり数に加算して、預かり数を、500(=300+200)に更新する。さらに、在庫数1300−(預かり数500+預かり予約数0)=実在庫数800を算出して、図10に示す在庫データを生成し、この在庫データを景品データベース2に記憶させる。
【0040】
一方、遊技者ごとの、景品預けデータにおいても、入庫した1000個から、預け予約数200の景品を、預け遊技媒体11000と交換する処理を行なう。
そのため、処理部4は、図9の景品預けデータにおいては、預け数予約を0(=預け予約数200−交換数200)とする。また、交換後の景品200をこの時点で遊技場に預けるので、処理部4は、預け数を500(=300+200)とする。
【0041】
さらに、上記200個のタバコCと、預け遊技媒体数11000とを交換するので、処理部は、預け遊技媒体数を0(=11000−景品交換分の媒体数11000)とし、景品預けデータを図10のように更新する。
また、このシステムにおいても、遊技者に景品を渡した時点で、預かり数及び在庫数を変更する点は、上記第2実施形態と同様である。
なお、上記第3実施形態のように、在庫データを管理するシステムにおいて、上記処理部4は、在庫データにおける預かり数に対応した遊技媒体数の合計や、預かり数に対応した景品金額の合計を算出して、その算出結果を上記表示部6に表示させたり、図示しないプリンタでプリントさせたりすることもできる。上記預かり数は、見かけ上は、遊技場で管理している景品数であるが、厳密には既に遊技者へ提供した景品数である。従って、この預かり数に対応した遊技媒体数の合計や景品金額の合計から、遊技者へ提供した遊技場の支出を把握することができる。
【0042】
また、上記景品別データにおいて、同一の景品であっても、交換後に遊技場に預ける場合の交換景品用の交換単位媒体数と、遊技場に預けないで、そのまま持ち帰る非交換景品用の交換単位媒体数とを異なる数値に設定し、しかも、交換景品用の交換単位遊技媒体数の方を小さく設定するようにしてもよい。
すなわち、交換した景品を、その場で持ち帰るよりも、一旦、遊技場に預けるようにした方が、少ない遊技媒体数で、同じ景品に交換できるということである。
このように設定すれば、遊技者は、すぐ必要なもの以外は、交換しても持ち帰らず、景品を積極的に預けるようになることが予想される。従って、景品の受け取りのために、再来店する回数が増える。また、遊技場は、預かり予約数を増やし、実在庫数を減らして、交換されずに残る在庫を減らすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】第1実施形態のシステム構成図である。
【図2】第1実施形態の景品別データを示したテーブルである。
【図3】第1実施形態の景品預けデータのテーブルである。
【図4】第2実施形態のシステム構成図である。
【図5】第2実施形態の在庫データのテーブルである。
【図6】第2実施形態の在庫データのテーブルである。
【図7】第3実施形態の在庫データの更新手順を説明する図である。
【図8】第3実施形態の在庫データのテーブルである。
【図9】図8の在庫データに対応した景品預けデータのテーブルである。
【図10】第3実施形態の在庫データのテーブルである。
【図11】図10の在庫データに対応した景品預けデータのテーブルである。
【符号の説明】
【0044】
1 景品管理装置
2 景品データベース
4 処理部
5 データ入出力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技場にて遊技機で獲得した遊技媒体の計数結果に応じて、景品交換することを管理する景品管理システムであって、景品管理装置と、景品データベースとを備え、上記景品データベースは、景品ごとに交換に必要な交換単位媒体数を対応付けた景品別データを記憶し、上記景品管理装置は、入力情報に基づいて遊技者が獲得した獲得遊技媒体数を特定する手段と、上記獲得遊技媒体数と交換単位媒体数とに基づく交換限度を超えた景品とその交換個数との組み合わせの受付を拒否する手段と、上記受け付けた限度内の景品とその交換個数との組み合わせを特定し、上記交換個数のうち全部または一部を預け数とし、これに上記景品の景品特定情報を対応付け、さらに、顧客IDまたは当該景品管理装置が発行するレシートIDからなる景品預けIDを対応付けた景品預けデータを生成し、この景品預けデータを上記景品データベースに記憶させる手段と、上記景品預けIDが入力されたとき、この景品預けIDが対応した景品と預け数との組み合わせを上記景品データベースから抽出して表示させる手段とを備えた景品管理システム。
【請求項2】
上記景品データベースは、景品ごとに遊技場が保管している景品数である在庫数を対応付けた在庫データを記憶し、上記景品管理装置は、上記景品預けデータを生成したとき、この景品預けデータの景品に対応する預け数を預かり数として集計するとともに、この景品に対応する在庫数から上記預かり数を減じて実在庫数を算出し、上記在庫データに上記算出した預かり数及び実在庫数を対応付けて上記在庫データに記憶する手段を有する請求項1に記載の景品管理システム。
【請求項3】
上記景品管理装置は、算出した実在庫数が負の値になったとき、この実在庫数の絶対値を預かり予約数として在庫データに対応付けるとともに、上記預かり数から預かり予約数を減じて預かり数を記憶する手段と、上記預かり予約数を預け予約数として上記景品預けデータに対応付けるとともに、上記預け数から上記預け予約数を減じて預け数を更新する手段と、上記預け予約数に対応する交換媒体数を預け媒体数として上記景品預けデータに対応付ける手段と、特定の景品の入庫数が入力されたとき、在庫データにおける上記景品に対応する預かり予約数のうち上記入庫数分を預かり数に変更して在庫データを更新する手段と、上記景品預けデータにおいて、上記景品に対応する預け予約数のうち上記入庫数分を預け数に変更するとともに、上記入庫数分の媒体数を預け媒体数から減算し、景品預けデータを更新する手段とを備えた請求項2に記載の景品管理システム。
【請求項4】
景品ごとに、預け景品用の交換単位媒体数と、非預け景品用の交換単位媒体数とを設定し、上記預け景品用の交換単位媒体数を、非預け景品用の交換単位媒体数よりも小さく設定した請求項1〜3のいずれか1に記載の景品管理システム。
【請求項5】
上記景品管理装置は、上記在庫データにおける預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計のうち少なくともいずれか一方を算出し、その算出結果を出力する手段を備えた請求項2〜4のいずれか1に記載の景品管理システム。
【請求項1】
遊技場にて遊技機で獲得した遊技媒体の計数結果に応じて、景品交換することを管理する景品管理システムであって、景品管理装置と、景品データベースとを備え、上記景品データベースは、景品ごとに交換に必要な交換単位媒体数を対応付けた景品別データを記憶し、上記景品管理装置は、入力情報に基づいて遊技者が獲得した獲得遊技媒体数を特定する手段と、上記獲得遊技媒体数と交換単位媒体数とに基づく交換限度を超えた景品とその交換個数との組み合わせの受付を拒否する手段と、上記受け付けた限度内の景品とその交換個数との組み合わせを特定し、上記交換個数のうち全部または一部を預け数とし、これに上記景品の景品特定情報を対応付け、さらに、顧客IDまたは当該景品管理装置が発行するレシートIDからなる景品預けIDを対応付けた景品預けデータを生成し、この景品預けデータを上記景品データベースに記憶させる手段と、上記景品預けIDが入力されたとき、この景品預けIDが対応した景品と預け数との組み合わせを上記景品データベースから抽出して表示させる手段とを備えた景品管理システム。
【請求項2】
上記景品データベースは、景品ごとに遊技場が保管している景品数である在庫数を対応付けた在庫データを記憶し、上記景品管理装置は、上記景品預けデータを生成したとき、この景品預けデータの景品に対応する預け数を預かり数として集計するとともに、この景品に対応する在庫数から上記預かり数を減じて実在庫数を算出し、上記在庫データに上記算出した預かり数及び実在庫数を対応付けて上記在庫データに記憶する手段を有する請求項1に記載の景品管理システム。
【請求項3】
上記景品管理装置は、算出した実在庫数が負の値になったとき、この実在庫数の絶対値を預かり予約数として在庫データに対応付けるとともに、上記預かり数から預かり予約数を減じて預かり数を記憶する手段と、上記預かり予約数を預け予約数として上記景品預けデータに対応付けるとともに、上記預け数から上記預け予約数を減じて預け数を更新する手段と、上記預け予約数に対応する交換媒体数を預け媒体数として上記景品預けデータに対応付ける手段と、特定の景品の入庫数が入力されたとき、在庫データにおける上記景品に対応する預かり予約数のうち上記入庫数分を預かり数に変更して在庫データを更新する手段と、上記景品預けデータにおいて、上記景品に対応する預け予約数のうち上記入庫数分を預け数に変更するとともに、上記入庫数分の媒体数を預け媒体数から減算し、景品預けデータを更新する手段とを備えた請求項2に記載の景品管理システム。
【請求項4】
景品ごとに、預け景品用の交換単位媒体数と、非預け景品用の交換単位媒体数とを設定し、上記預け景品用の交換単位媒体数を、非預け景品用の交換単位媒体数よりも小さく設定した請求項1〜3のいずれか1に記載の景品管理システム。
【請求項5】
上記景品管理装置は、上記在庫データにおける預かり数に対応した遊技媒体数の合計あるいは預かり数に対応した景品金額の合計のうち少なくともいずれか一方を算出し、その算出結果を出力する手段を備えた請求項2〜4のいずれか1に記載の景品管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−253406(P2008−253406A)
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−96504(P2007−96504)
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(000106690)サン電子株式会社 (161)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月2日(2007.4.2)
【出願人】(000106690)サン電子株式会社 (161)
【Fターム(参考)】
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