説明

暖房便座装置

【課題】便座支持体と開閉揺動自在な暖房便座を電気コードで接合しない電磁誘導給電式の暖房便座装置であって、便座開状態及び便座閉状態のいずれでも便座加熱手段へ給電可能なものにおいて、各コイルの設置箇所を揺動中心線の近傍に限定しないようにする。
【解決手段】暖房便座4の座部4bの後端側から延出された腕部4cが便座支持体3に揺動自在に取付けられる。二次コイル7が座部4bの後端側のうち便座開状態及び便座閉状態のときに便座支持体3に対向して近接する領域S2内に設けられている。一方の一次コイル6Aが、便座支持体3のうち便座開状態の二次コイル7に対向して近接する領域に設けられている。他方の一次コイル6Bが、便座支持体3のうち便座閉状態の二次コイル7に対向して近接する領域に設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便座支持体と開閉揺動自在な暖房便座を電気コードで接合しない電磁誘導給電式の暖房便座装置であって、便座開状態及び便座閉状態のいずれであっても便座加熱手段へ給電できるものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電磁誘導給電式の暖房便座装置は、便座支持体と、便座支持体に開閉揺動自在に取付けられヒータが内蔵された暖房便座と、給電装置とを備える。該給電装置は、便座支持体側に備える一方の一次コイル及び他方の一次コイル並びに暖房便座側に備える二次コイルを便座の揺動中心線の近傍に設置し、便座開状態のときに一方の一次コイルと二次コイルとが近接して両コイルに相互誘導を生じさせることでヒータへ給電し、便座閉状態のときに他方の一次コイルと二次コイルとが近接して両コイルに相互誘導を生じさせることでヒータへ給電するようになっている(特許文献1の図14)。
【特許文献1】特許第3596564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記暖房便座装置は、両方の一次コイル及び二次コイルの設置について、便座の揺動中心線の近傍に設置箇所があるため、設計上の制約が多い問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するために、便座の揺動中心線から離れた箇所に両方の一次コイル及び二次コイルを設置することができる暖房便座装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
二次コイルの設置箇所を便座の揺動中心線の近傍に限定しないようにするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、便座支持体と、便座支持体に開閉揺動自在に取付けられ便座加熱手段が内蔵された暖房便座と、便座支持体に設けられた一方の一次コイル及び他方の一次コイル並びに暖房便座に設けられた二次コイルを有する給電装置とを備え、便座開状態のときに一方の一次コイルと二次コイルとが近接して両コイルに生じる相互誘導で便座加熱手段へ給電し、便座閉状態のときに他方の一次コイルと二次コイルとが近接して両コイルに生じる相互誘導で便座加熱手段へ給電する暖房便座装置において、暖房便座は、座部の後端側から延出した腕部が便座支持体に揺動自在に取付けられ、二次コイルが座部の後端側のうち便座開状態及び便座閉状態のときに便座支持体に対向して近接する領域に設けられ、便座支持体は、一方の一次コイルが便座開状態の二次コイルに対向して近接する領域に設けられ、他方の一次コイルが便座閉状態の一次コイルに対向して近接する領域に設けられていることを特徴とする暖房便座装置である。
【0006】
省電力化するために請求項2記載の本発明が採用した手段は、便座開状態を検知して開状態信号を発すると共に便座閉状態を検知して閉状態信号を発する便座状態検知手段を備え、前記給電装置は、便座開状態信号を受けて一方の一次コイルのみへ給電し、便座閉状態信号を受けて他方の一次コイルのみへ給電する制御回路を備える請求項1記載の暖房便座装置である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の本発明に係る暖房便座装置は、二次コイルの設置箇所を便座の揺動中心線から離れた座部の後端側とすると共に、両方の一次コイルの設置箇所を便座の揺動中心線から離れた便座支持体の領域とすることで、二次コイル及び一次コイルを設置するための設計上の制限を緩和させることができる。
【0008】
請求項2記載の本発明に係る暖房便座装置は、便座開状態のときには使用する一方の一次コイルへ給電して使用しない他方の一次コイルへの励磁を停止し、便座閉状態のときには使用する他方の一次コイルへ給電して使用しない一方の一次コイルへの励磁を停止するので、不使用の一次コイルへの電力供給が省かれて省電力化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明に係る暖房便座装置(以下、「本発明装置」と言う。)を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0010】
(第1の実施の形態)
図1乃至図3は本発明装置の第1の実施の形態を示すものである。図1は便器本体2の下側部分を省略した左側側面図であって、伏倒状態(閉状態)の暖房便座4を実線で示すと共に起立状態(開状態)の暖房便座4を二点鎖線で示したものである。図2は図1中の一点鎖線イで囲まれた部分を拡大した側面図である。図3は、便座閉状態のときを示す平面図であって、便座支持体3のハウジング3aの一部を破断し内蔵されている一次コイル6A,6Bのうち他方の一次コイル6Bを示すと共に、暖房便座4のハウジング4dの一部を破断し内蔵されている二次コイル7を示したものである。
【0011】
本発明装置1は、便座支持体3と、便座支持体3に開閉揺動自在に取付けられ便座加熱手段4aが内蔵された暖房便座4と、両者3,4に亘って設けられ便座加熱手段4aへ給電する給電装置5と、必要に応じて設けられる便座開閉状態検知手段12とを備える。本発明装置1は、便器本体2の上面側でタンクTよりも前側に便座支持体3を設置して用いられ、暖房便座4を開いて起立停止させることで男子が小用できる便座開状態を得るようになっており、暖房便座4を閉じて伏倒停止させることで着座して使用できる便座閉状態を得るようになっている。なお、便座4の着座部を加熱する便座加熱手段4aは、本例では、電気ヒータを採用しているが、これ以外には、電磁コイルと電磁コイルに接近した発熱体とからなり、電磁誘導加熱の原理で発熱体を発熱させて着座部を加熱するものであってもよい。
【0012】
前記便座支持体3は、上面部3a−1、前面部3a−2、左側面部3a−3、右側面部3a−4、便座支持体3aに取付けられる底面部3a−5及び背面部3a−6を有するハウジング3aを備え、ハウジング3aの内側に便座開閉状態検知手段12や給電装置5の一部(後述する制御器8、一次コイル6A,6B、配線14)が設けられている。
【0013】
前記暖房便座4は、使用者が着座する座部4bと、座部4bの後端側から延出する腕部4cとを備え、座部4bを形成するハウジング4dの内側に便座加熱手段4aや給電装置5の一部(後述する二次コイル7)が設けられる。
【0014】
便座支持体3に対する暖房便座4の取付けは、便座支持体3に枢支手段9を介して暖房便座4の腕部4cを揺動自在に支持することで、座部4bの後端側を便座揺動中心線Eより離してある。本実施の形態では、図3に示す如く、暖房便座4の座部4bの後端側の左右側から腕部4c,4cを延出すると共に、左右の腕部4c,4cの先端側を、便座支持体3の左右側面部3a−3,3a−4又はハウジング3aに内蔵した支持部に枢支手段9,9を介して揺動自在に支持してある。
【0015】
前記便座支持体3及び暖房便座4は、暖房便座4の座部4bの後端側に領域S2が形成され、便座開状態の暖房便座4の領域S2に近接して対向する便座支持体3の上面部3a−1側に領域S1−1が形成され、便座閉状態の暖房便座4の領域S2に近接して対向する前面部3a−2側に領域S1−2が形成されている。これら領域S1−1,S1−2及びS2は、便座揺動中心線Eより離れているため、後述の各コイル6A,6B,7を設けるのに充分な大きさを確保して形成されている。本実施の形態あっては、これら領域S1−1,S1−2,S2が両腕部4c,4cよりも内側に形成される。
【0016】
前記給電装置5は、図2に示す如く、制御器8と、制御器8と便座加熱手段4aとの間を通電する配線14と、配線14の途中に設けた一次コイル6A,6B及び二次コイル7とで構成される。
【0017】
各コイル6A,6B,7の配置の態様は、一方の一次コイル6Aが便座支持体3の上方の領域S1−1内に設けられ、他方の一次コイル6Bが便座支持体3の下方の領域S1−2内に設けられ、二次コイル7が暖房便座4の領域S2内に設けられ、便座開状態のときに二次コイル7を一方(上方)の一次コイル6Aに近接した状態で対向させ、便座閉状態のときに二次コイル7を他方(下方)の一次コイル6Bに近接した状態で対向させ、便座揺動中心線Eから見て便座開状態及び便座閉状態のときの二次コイル7が一次コイル6A,6Bよりも外側(便座揺動中心線Eから離れる側)に位置するようにしてある。
【0018】
各コイル6A,6B,7は、図3に示す如く、中間部11aの左右両端側から腕部11b,11bを突出させたコ字状のコア11と、該コア11に巻回された巻線部10とを備え、コア11の中間部11aの長手方向が便座4の揺動中心線E(図3参照)と略平行となるように配置することで、便座4が揺動中心線Eに沿って位置ズレしたとしても、給電量の低下を少なくできる。各コイル6A,6B,7は、便座開状態のときには二次コイル7のコア11の両端面11c,11cと一方の一次コイル6Aのコア11の両端面11c,11cとを対向させ、又、便座閉状態のときには二次コイル7のコア11の両端面11c,11cと他方の一次コイル6Bのコアの両端面11c,11cとを対向させるようにしてある。給電装置5は、コア11の端面11cが揺動中心線Eに沿う左右方向に延びた2辺と左右方向と直交する方向に延びた2辺からなる四辺形に形成されており、便座4が開状態及び閉状態のときに左右方向又は直交方向へ若干位置ズレしたとしても、端面11cどうしが対向する面積が多いので、給電量の低下を少なくできる。
【0019】
前記給電装置5の制御器8は、図2に示す如く、便所コンセント(図示省略)に接続された給電部13aと、給電部13aに接続され一次コイル6A,6Bへの給電をON/OFFする切替回路13bとを備える制御回路13が設けられている。
【0020】
前記便座開閉検知手段12は、便座支持体3の上面部3a−1側に設けられ開状態の便座4の座部4bの後端側を検知して開状態信号を発するセンサ12Aと、便座支持体3の前面部3a−2側に設けられ閉状態の便座4の座部4bの後端側を検知して閉状態信号を発するセンサ12Bとを備え、各センサ12A,12Bが配線15を介して給電装置5の制御器8の切替回路13bに接続されている。なお、便座開閉検知手段12は、センサ12A,12Bの代わりに、便座支持体3に便座4の腕部4cを枢支する枢支手段9の近傍に設けられ便座4の回動状態を検知して便座開状態信号及び便座閉状態信号を発するセンサ(例えば磁性体スイッチ素子からなるスイッチセンサ)を採用し、該センサを配線15を介して給電装置5の制御器8の切替回路13bに接続するようにしてもよい。
【0021】
前記給電装置5の切替回路13bは、(1)センサ12Aの便座開状態信号を受けて且つセンサ12Bの便座閉状態信号を受けない場合(便座開状態)には、一方の一次コイル6Aへ給電し他方の一次コイル6Bへの励磁を停止し、(2)センサ12Bの便座閉状態信号を受けて且つセンサ12Aの便座開状態信号を受けない場合(便座開状態)には、他方の一次コイル6Bへ給電し一方の一次コイル6Aへの励磁を停止し、(3)センサ12Aの便座開状態信号及びセンサ12Bの便座閉状態信号を受けない場合(便座4の開状態又は閉状態へ至る途中)には、両方の一次コイル6A,6Bへの励磁を停止するようになっている。
【0022】
前記給電装置5は、便座開状態及び便座閉状態の各状態のときに、一方の一次コイル6A又は他方の一次コイル6Bと二次コイル7とが対向して近接し、両コイル6A(又は6B),7に生じる相互誘導で便座加熱手段4aへ給電する。このとき、給電装置5は、使用すべき一次コイル6A(又は6B)のみへ給電して使用しない一次コイル6B(又は6A)への励磁を停止するので、不使用の一次コイルの励磁を省いて省電力化を図ると共に、不使用の一次コイルに接近した磁気カード等の異物を励磁させることもなく安全を確保できる。また、給電装置5は、便座4の開状態又は閉状態へ至る途中においても、両方の一次コイル6A,6Bへの励磁を停止するので、同様に省電力化や安全を確保することができる。更に、給電装置5は、給電状態のコイル6A(又は6B),7のコア11の両端面11cが互いに対向して近接することで、コイル6A(又は6B),7間の漏れ磁束が少なくなり、給電効率を良好にできる。
【0023】
本発明装置1は、便座支持体3から暖房便座4を分離できるようにして、暖房便座4や便座支持体3の清掃性を高めるようにすることもある。また、暖房便座4は、内蔵した便座加熱手段4a及び二次コイル7等の電気部品に水を接触させないように防水構造にして、丸洗いできるようにすることもある。
【0024】
本発明装置1は、二次コイル7を設ける暖房便座4の座部4bの後端側の領域S2、一次コイル6Aを設ける便座支持体3の上面部3a−1側の領域S1−1及び一次コイル6Bを設ける便座支持体3の前面部3a−2側の領域S1−2の各々が、便座揺動中心線Eより離れているため、各コイル6A,6B,7を設けるのに充分な大きさを確保することができ、便座加熱手段4aへの給電を円滑にできる最適な大きさのコイル7,6A,6Bを設けることが可能となり、従来に比べて二次コイル7及び一次コイル6A(6B)を設置するための設計上の制限を緩和させることができる。
【0025】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明装置の第2の実施の形態を示す平面図であり、便座閉状態のときを示すものであって、便座支持体23のハウジング23aの一部を破断し内蔵された2つの一次コイルのうち他方の一次コイル6Bを示すと共に、暖房便座24のハウジング24dの一部を破断し内蔵された二次コイル7を示したものである。
【0026】
本実施の形態に係る本発明装置21は、前記第1の実施の形態と同様に、便座支持体23と、便座支持体23に開閉揺動自在に取付けられた暖房便座24と、暖房便座24の便座加熱手段へ給電する給電装置5とを備えている。本実施の形態に係る本発明装置21が前記第1の実施の形態と大きく相違する点は、便座支持体23の中央側の上面部23a−1側から前面部23a−2側に亘って開設した凹部23bに、暖房便座24の座部24bの後端中央側から延出した腕部24cを嵌装させ、凹部23bの左右側面部23b−1,23b−2又はハウジング23aに内蔵した支持部に枢支手段9,9を介して暖房便座24の腕部24cの左右側を揺動自在に支持し、暖房便座24の座部24bの後端側の左右に領域S2を形成し、便座開状態の暖房便座24の領域S2に近接して対向する便座支持体23の上面部23a−1側の左右に領域S1−1を形成し、便座閉状態の暖房便座24の領域S2に近接して対向する便座支持体23の前面部23a−2側の左右に領域S1−2を形成したことである。
【0027】
暖房便座24の左右の領域S2、便座支持体23の左右の領域S1−1及び領域S1−2は、左右の何れか一方又は両方にコイルが設けられ、暖房便座24の領域S2に設けた二次コイル7と便座支持体23の上方の領域S1−1に設けた一次コイル6Aとが便座開状態のときに近接して対向し、暖房便座24の領域S2に設けた二次コイル7と便座支持体23の下方の領域S1−2に設けた一次コイル6Bとが便座閉状態のときに近接して対向するようにしてある。
【0028】
便座支持体23は、上面部23a−1、前面部23a−2、左側面部23a−3、右側面部23a−4、便座支持体(図示略)に取付けられる底面部(図示略)及び背面部(図示略)を有するハウジング23aを備え、ハウジング23aの内側に便座開閉状態検知手段12や給電装置の一部(制御器や、一方の一次コイル、他方の一次コイル6B、配線)を設けている。暖房便座24は、座部24bのハウジング24dの内側に便座加熱手段や給電装置の一部(二次コイル7、配線)を設けている。
【0029】
本発明装置21は、第1の実施の形態と同様に、二次コイル7を設ける暖房便座24の領域S2、一次コイル6Aを設ける便座支持体23の領域S1−1及び一次コイル6Bを設ける便座支持体23の領域S1−2の各々が、便座揺動中心線Eより離れているため、各コイル6A,6B,7を設けるのに充分な大きさを確保することができ、暖房便座24の便座加熱手段への給電を円滑にできる最適な大きさのコイル7,6A,6Bを設けることが可能となり、従来に比べて二次コイル7及び一次コイル6A(6B)を設置するための設計上の制限を緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明装置の第1の実施の形態を示すものであって、便器本体の下側部分を省略した左側側面図であり、伏倒状態の暖房便座を実線で示すと共に起立状態の暖房便座を二点鎖線で示したものである。
【図2】同実施の形態において、図1中の一点鎖線イで囲まれた部分を拡大した側面図である。
【図3】同実施の形態において、便座閉状態のときを示す平面図であって、便座支持体のハウジングを破断し内蔵された一次コイルのうち他方の一次コイルを示し、暖房便座のハウジングを破断し内蔵された二次コイルを示したものである。
【図4】同実施の形態において、本発明装置の第2の実施の形態を示す平面図であり、便座閉状態のときを示すものであって、便座支持体のハウジングを破断し内蔵された一次コイルのうち他方の一次コイルを示し、暖房便座のハウジングを破断し内蔵された二次コイルを示したものである。
【符号の説明】
【0031】
1…暖房便座装置 3…便座支持体 4…暖房便座 4a…便座加熱手段
4b…座部 4c…腕部 5…給電装置 6A…一方の一次コイル
6B…他方の一次コイル 7…二次コイル 12…便座状態検出装置
S1−1…領域 S1−2…領域 S2…領域




【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座支持体と、便座支持体に開閉揺動自在に取付けられ便座加熱手段が内蔵された暖房便座と、便座支持体に設けられた一方の一次コイル及び他方の一次コイル並びに暖房便座に設けられた二次コイルを有する給電装置とを備え、便座開状態のときに一方の一次コイルと二次コイルとが近接して両コイルに生じる相互誘導で便座加熱手段へ給電し、便座閉状態のときに他方の一次コイルと二次コイルとが近接して両コイルに生じる相互誘導で便座加熱手段へ給電する暖房便座装置において、暖房便座は、座部の後端側から延出した腕部が便座支持体に揺動自在に取付けられ、二次コイルが座部の後端側のうち便座開状態及び便座閉状態のときに便座支持体に対向して近接する領域に設けられ、便座支持体は、一方の一次コイルが便座開状態の二次コイルに対向して近接する領域に設けられ、他方の一次コイルが便座閉状態の一次コイルに対向して近接する領域に設けられていることを特徴とする暖房便座装置。
【請求項2】
便座開状態を検知して開状態信号を発すると共に便座閉状態を検知して閉状態信号を発する便座状態検知手段を備え、前記給電装置は、便座開状態信号を受けて一方の一次コイルのみへ給電し、便座閉状態信号を受けて他方の一次コイルのみへ給電する制御回路を備える請求項1記載の暖房便座装置。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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