説明

有料テレビ・サービスに配慮した安全なゲーム機用に設計されたプリプログラムされた光ディスク

ゲーム・カートリッジは、最先端のゲーム機装置を多くの有料テレビ関連のサービスおよび提供用のプラットフォームに変えるように設計された命令を含む。記載されているシステムおよび方法は、1つの態様において、新興の最先端の極めて安全なゲーム機を有料テレビ加入者向けのアプリケーションを作成するのに活用することを含んでも良い。システムは、ユーザの以前の傾向に基づいてユーザ・プロファイルを作成するように構成されたログを生成しても良い。ログは、ユーザへの製品またはサービス用の提供を提案しても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
最先端のゲーム機装置を多くの有料テレビ関連サービスおよびオファリング用のプラットフォームに変えるように設計されたゲーム・カートリッジに関する。後述のシステムおよび方法は、1つの態様において、新興の最先端の極めて安全なゲーム機を有料テレビ加入者向けのアプリケーションを作成するのに活用することを含んでいる。この安全なプラットフォームは、その他の普通の、良く知られたCEプラットフォームでは今後何年にもわたって得られないであろう利益を追加することができる。
【背景技術】
【0002】
(関連出願)
本出願は、2005年11月10日に出願された米国仮出願第60/735,913号の利益を主張するものである。
【0003】
(背景技術)
過去においては、ゲーム機は、今日のパーソナル・コンピュータと同じようにセキュリティ違反に対して脆弱であった。2006年までに製造された普及しているゲーム機は、巧みな著作権侵害グループおよび著作権侵害者によってハッキングされることができて、ほとんどどのゲームも海賊版コピーが容認されていた。2006年初頭から、大きいゲーム製造会社は、根本的に安全なゲーム機を製造するキャンペーンを開始するであろう。ソフトウェア設計者がソフトウェア・コードのための安全な環境を作り出そうと努力して最先端の方針および手順を実装する限り、これらの「次世代」ゲーム機は、ゲームに加えて高価なリッチ・メディア・コンテンツを提供するのに十分に安全であると考えることができる。このリッチ・メディア・コンテンツの一部は、世界中の有料テレビ事業者によって提供されることができる。
【0004】
主要なハリウッド・スタジオは、消費者電子(CE)装置で作動する高価コンテンツのセキュリティに強い関心があるので、極めて安全に設計されたゲーム機を使用することは、高価コンテンツの配信にこれらのプラットフォームを利用するすべての人に新しい市場機会を与えるであろう。
【発明の開示】
【概要】
【0005】
世界の有料テレビのほとんどは、TMNBC/Universal、TMNewscorp、TMComcast、TMTime Warnerなど(しかし、これらに限定されるわけではない)の大きいメディア会社によって管理され、運営されている。これらの大きいメディア会社は、テレビ・ベースの信号(アナログまたはデジタル)の配信を管理している。これらのメディア会社は、トリプル・ペイ(triple−pay)の体験、さらにはクォドラプル・プレイ(quadruple−play)の体験すら含む多くのテレビ・チャネルを提供する新しいビジネス・モデルを作成するのに良い状況にある。これらの新しい有料テレビ・ベースのモデルは、世界中で巨大な成長機会であると考えられる。
【0006】
パーソナル・コンピュータの速度および容量の向上とあいまって、世界中でブロードバンドの容量が増加しつつあるので、多くの人が、ウェブでコンテンツを配信することにより、機会をお金にすることに関心を持っている。今日まで、高価なテレビ製品(動画およびテレビ)をウェブ配信用に入手しようとする努力は制限されていた。コンテンツへのアクセスがこのように制限される主な理由は、今日のPCの脆弱性である。PCおよびその他のCE製品は、単純に、ハッカーおよび強力なウィルスからの攻撃に耐えられるほど十分に堅牢ではない。したがって、世界の最も高価なコンテンツの所有者は、新興のブロードバンド市場を活用することに関心を持っているウェブ中心の事業者と高価な(早期リリース・ウィンドウ)ライセンス契約を行っていない。
【0007】
パーソナル・コンピューティングの世界の現職者は、コンテンツ所有者の権利対私人の権利に関連した哲学について争っているので、ゲーム機メーカーは、自分達の高価なゲームが素早くまたは容易に盗まれないように保証するのに十分に安全なゲーム機装置を製造することに決めた。これらの努力は、ゲーム機メーカー自身の高価コンテンツ(ゲーム)を守るための努力という点で、ゲーム業界にとって早期の「勝利」を意味する。この「勝利」は、さらに、コンテンツ配信分野のその他の機会によっても活用されることができる。
【0008】
後述のシステムおよび方法は、「次世代」ゲーム機での最終的な「プレイバック」の目的で、複数のソースからオーディオ・ビデオ・コンテンツを入手するための極めて安全な方法を意味する。そのようなオファリングは、高価コンテンツが常にその最も安全な経路を見つけることを証明する機会を意味するので、そのようなオファリングは、十分に説得力があると考えることができる。
【0009】
最終的に消費者は、ゲーム機、そしてサービス・オファリング(DVDまたはその他の長期保管機構にパッケージされている)さえ小売り施設から購入して帰宅し、比較的容易に有料テレビ・サービスをインストールできるようになる可能性がある。
【0010】
後述のシステムおよび方法は、ゲーム機、およびサーバやコンピュータ、ならびに説明されたサービス・プロバイダのヘッドエンドなどのその他のハードウェアの上で稼働するモジュールとして実装されても良い。
【市場の差別化要因】
【0011】
ハリウッドで制作される動画のような高価コンテンツは、世界で流通するコンテンツ全体のごく一部に過ぎない。インド、韓国、日本、中国、およびその他の国が、ハリウッドから提供されるタイトルよりもはるかに多いタイトルを制作していることは、良く知られている。その違いは、これらの動画の予算の大きさと全体の制作規模である。今日まで、ハリウッド制作の動画およびテレビのみが、最先端の特殊効果およびドラマチック・シーケンスに対する消費者の要望を満たすことができていた。したがって、これらの大規模予算の動画は、世界中のほとんどすべての先進工業国で極めて高価である。
【0012】
多くの場合、消費者は、料金を支払う決心をすれば、より高い予算のコンテンツにアクセスできるのだと感じている限り、より低い予算のコンテンツで満足する。これらの同じ加入者は、より高価なコンテンツにアクセスするための設備を提供されないことによって自分たちが差別されていると感じれば(たとえそのようなコンテンツが現在要求されていなくても)、有料テレビ・サービス事業者に正当な苦情を持つようになる可能性がある。したがって、「次世代」ゲーム機を経由して高価な有料テレビ・サービスを提供する能力を有する有料テレビ事業者は、苦情を言わざるをえないと感じる可能性のある加入者との潜在的な問題を和らげることができる可能性がある。そのようなソリューションは、新しい有料テレビ・サービスが増えるにつれて、確実に重要な差別化要因になり得る。
【0013】
そのような魅力的なコンテンツ・オファリングが市場で分別を作るのは、普及している消費者装置が本当に安全になった場合のみである。本明細書では、安全な消費者装置を取り上げて、それを今日の有料テレビ事業者にとって実行可能なプラットフォームにするために必要なその他の技術、システム、方法、サービス、コンポーネント、およびソリューションを説明する。
【0014】
具体的には、大衆の要求を満たす高価コンテンツ配信サービスの機会を産み出すのは、構造的に安全で、一般に流通するネットワーク化された消費者電子装置(「次世代」ゲーム機を含む)と国際有料テレビ・サービスとの組み合わせである。
【0015】
本特許出願に記載されているようなシステムは、適度に高速のバック・チャネルを備えた完全デジタル式(アナログ式ではない)であって良い。そのようなデジタル・ネットワークは、それ自体は新しくはないが、根本的にアナログ・ネットワークより安全であり、その潜在的なサービス・オファリングという点では制限がより少ないであろう。また、デジタル配信システムは、一見したところ終わりのないタイトル選択リストを提供できるので、近い将来の消費者は、想像したこともなかったかもしれない「検索と再生」の体験を楽しむことができる。周波数スペクトルに基づいてチューニングされることができるチャネルに基づくレガシの衛星ネットワークまたはケーブル・ネットワークとは対照的に、そのような完全なデジタル・ネットワークが活用されると、品質、容量、および選択に関して大幅に改善されたサービスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
(基本的な運用)
過去には、ゲーム機は、各別個のゲームを「再生」する機構としてゲーム・カートリッジの使用を採用していた。これらのゲーム・カートリッジを小売店の棚で見かけることおよびこれらのカートリッジがその他の場所にあることは、極めて一般的である。将来は、これらのゲーム・カートリッジは、よく知られているBlu−RayおよびHD−DVD技術などの大容量光ディスク技術に取って代わられるであろう。これらの大容量光ディスクは、普及しているゲーム・カートリッジよりもはるかに小さい(薄い)が、その容量ははるかに大きく、根本的にはるかに安全である。本特許出願の好ましい実施形態は、「次世代」のゲーム機用に現在考えられている大容量光ディスク技術を使用している。この光ディスク技術は、青色または赤色レーザー技術の使用を展開(deploy)しても良い。実際には、本特許出願はレーザーの色にはとらわれない。
【0017】
本特許出願の執筆時点では、まもなく流通するようになる「次世代」ゲーム機は、「Playstation」のSony、XboxシリーズのMicrosoft、およびNintendoなどのメーカーから提供されるであろう。これらのゲーム機の現時点での世代番号は、第3であると考えられている。
【0018】
消費者は、ゲーム機の購入後、どのタイプのゲームおよびその他のコンテンツ・オファリングが小売店の棚からすぐに入手できるかを知ることに関心を持っている。本特許出願で定義される技術は、近い将来のどこかの時点で使用可能となり、市場に出されるであろう。したがって、消費者は、そのゲーム機を自分自身の有料テレビ・サービス用のプラットフォームとして使用することができるということを理解するであろう。この有料テレビ・サービスは、消費者の現行のテレビ・サービスを賞賛できるかもしれないし、またはその時点で消費者が使用しているかもしれない現行の有料テレビ・サービスに取って代わることが意図されているかもしれない。
【0019】
ゲーム機モジュールを含んでいる光ディスクをゲーム機の中にセットすることにより、消費者は、業界標準のセットアップ・メニューによって導かれるであろう。このセットアップ機能が完了すると、ゲーム機は、多くの地元のソースおよび世界中のソースからテレビ中心のコンテンツにアクセスして、それを再生できるようになるであろう。
【0020】
(テレビ・サービス事業者)
本特許出願の中で定義されるサービスには、テレビ・サービス事業者が必要であるということを理解することが重要である。世界で最も高価なコンテンツを入手するためには、コンテンツが適切に保護されて、すべてのライセンス契約の契約条件に従ってスタジオに支払いが行われるというようなスタジオが快適であるために必要な保証を主要なスタジオに与える堅牢な基盤が構築されなければならない。理解すべき重要なことは、サービス事業者は、今日存在する現職の有料テレビ・サービス事業者の1つであっても、そうでなくても良いということである。実際には、サービス事業者は、銅線、光ファイバ、または無線技術で大容量の帯域幅を提供しているウェブ中心のエンティティ以上のものであって良い。そのようなサービスが行われるためには、サービス事業者が必要であって、そのサービス事業者は、様々なコンテンツ所有者とライセンス協定を交渉して、このコンテンツをこれらのゲーム装置の消費者に対して使用可能にしなければならないということを理解することが重要である。
【0021】
注:一部の有料テレビ事業者は、管理されたネットワークを提供する。そのような管理されたネットワークは、サービス品質が一定のパフォーマンス・レベルで維持されることができるという意味を含む。その他の有料テレビ事業者は、「ベスト・エフォート」型ネットワーク・ソリューションを提供する。このことが意味するのは、有料テレビ事業者は、ネットワークのパフォーマンスに対して絶対的な管理を行わないが、消費者のために高品質の体験を維持するためにベストを尽くすということである。本特許出願の好ましい実施形態は、管理されたネットワークを提供する有料テレビ事業者である。
【0022】
(コンテンツを消費する方法)
そのようなゲーム機、および安全な高価コンテンツを保護する能力があれば、以下の方法でコンテンツを消費することが可能である。
・非圧縮オーディオ・ビデオ・データをダウンロードする
・圧縮オーディオ・ビデオ・データをダウンロードする
・非圧縮オーディオ・ビデオ・データをストリームする
・圧縮オーディオ・ビデオ・データをストリームする
・書込み可能ストレージ媒体にダウンロードする
・書込み可能ストレージ媒体にストリームする
・コンテンツを運ぶその他の方法
本特許出願の執筆時点では、好ましい圧縮形式は、主としてVC1、MPEG−2、およびMPEG−4である。その他の圧縮形式が使用されても良い。
【0023】
(サービス・オファリングの概要)
そのようなオファリングは、消費者に最も広い範囲のサービス・オファリングを提供しながら高価コンテンツを保護することに役立つので、(このゲーム機パラダイムの周囲には)次のような極めて大規模なアプリケーションが開発されることができる。
・国際テレビ集合体(以下で定義される)
・ウェブ・テレビ集合体(以下で定義される)
・多重レベル電子番組ガイド(EPG − 以下で定義される)
・クライアント・サイド・パーソナル・ビデオ・レコーダ(PVR)
・サーバ・サイド・パーソナル・ビデオ・レコーダ
・ビデオ・オン・デマンド(VOD)
・ペイ・パー・ビュー(PPV)
・認識されるプロファイルに基づいたコンテンツの提案(以下で定義される)
・認識されるプロファイルに基づいたターゲット広告(以下で定義される)
・その他のオファリング
【0024】
(図2の説明)
図2は、本発明の1つの実施形態を示している。図2は、ファイル216、プレ・プロセッサ214、暗号化ファイル212、VOD/ゲーム・サーバ208、ミドルウェア層206、EPG230、キーメモリ224、暗号キー218、VCASサーバ220,復号キー222、ゲーム機202、暗号化ファイル・ルート204、透かしブロック210、およびテレビ200を含んでいる。
【0025】
稼働時には、ゲーム機202は、ゲームを再生するために、または命令228を介してビデオ・コンテンツを受信するために使用されることができる。命令228は、光ディスク226に常駐しているものとして示されているが、このことは必須ではない。命令228は、ゲーム機202がアクセス可能ないかなる場所に常駐していても良い。例えば、従来のウェブ・ブラウザを使用して、リモート・サーバまたはFTPサイト上の命令にアクセスしても良い。同様に、ゲーム機202は、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、フラッシュ・メモリ、ハード・ドライブなどの内部または外部のメモリを備えていても良い。
【0026】
結果および/または出力は、ユーザに見えるようにテレビ200に表示される。ファイル216は、例えば動画ファイルおよび/またはゲーム・ファイルであって良い。ファイル216は、プレ・プロセッサ214を介してゲーム機202に配信されることができるが、プレ・プロセッサ214は、透かしブロック210を使用してもよく、またファイル216を暗号化しても良い。その後、暗号化された動画および/またはゲーム・ファイル212は、VOD/ゲーム・サーバ208に配信され、VOD/ゲーム・サーバ208は、暗号化ファイル212を暗号化ファイル・ルート204に沿って転送するか、またはミドルウェア層206に転送する。暗号化ファイル・ルート204に沿って進むか、ミドルウェア層206を経由して進んだ後に、暗号化ファイル212は、ゲーム機202に到着して、例えばゲームをするか、ビデオ・コンテンツを見るためにユーザが使用できるようになる。
【0027】
VCASサーバ220は、暗号化ファイル212を生成するために暗号キー218、復号キー222、および/またはキーメモリ224を使用しても良い。EPG230は、ミドルウェア層206に常駐しても良いし、例えば1もしくは複数のファイル群216に関するより多くの情報を要求するために、またはユーザがどのファイルにアクセスしたいかを判定するためにファイル群216の中を閲覧するために、ゲーム機202のユーザによって使用されても良い。
【0028】
(その働き − 初期セットアップ・メニュー)
ゲーム機202をテレビ200に接続した後に、消費者は、光ディスク226を挿入して有料テレビ・サービスをセットアップすることができるであろう。光ディスク226上の命令228またはソフトウェアが、後述の機能をゲーム機202に実行させる。初期セットアップ機能に必要な基本情報の例は、次のとおりである。
・名前
・住所
・市、州、郵便番号
・電話番号(複数可)
・Eメール・アドレス(複数可)
・家族(または職場)の人数
・家族(または職場)のメンバーの名(ファースト・ネーム)
・家族(または職場)のメンバーの年齢の範囲
・ブロードバンド・プロバイダの名前
・選択された有料テレビ・サービス事業者の名前
・その他の情報
注: 各有料テレビ・サービス事業者は、自分自身の特定の有料テレビ・サービス・オファリング専用の別個の光ディスクを有しても良い。代替的な実施形態では、単一の光ディスクが、複数の有料テレビ・サービスを提供しても良い。
【0029】
この情報がゲーム機202に入力されたら、ゲーム機202は、消費者が選んだ有料テレビ・サービスに接続しようとするであろう。接続が確立できない場合には、セットアップ・メニューは、必要に応じて消費者の支援を続けるであろう。
【0030】
(選択された有料テレビ・サービス事業者によって開始されるセットアップ手順)
選択された有料テレビ・サービス事業者が管理を得ると(初期セットアップ・ルーチンが完了した後)、有料テレビ・サービス事業者は、次のように2つの重要な情報のクエリーを行う。
・請求方法
・識別情報の検証(またはその他の形式の認証)
・資格の検証
注:有料テレビ・サービス事業者は、消費者に多くの追加データ・ポイントのクエリーを望む可能性がある。しかし、2つの共通の単一の最も重要なデータ・ポイントは、上記の項目である。
【0031】
(請求方法)
請求方法としては、以下に列挙されたオプションの1または複数が可能である。
・毎月の請求書を住居または職場に郵送する
・クレジット・カード払い
・インターネット支払い方式(PayPalなど)
・銀行口座自動引落とし
・サービスの前払い
・その他の支払い方法
【0032】
(分配)
請求機能に対するもう1つの重要な役割は、分配機能である。分配機能は、コンテンツ配信供給チェーンに関わるすべての関係者に支払われる料金を分類しなければならない。本特許出願で定義されるようなサービスは、サービス事業者によって運営されることが想像されるが、他のシナリオもあり得る。
【0033】
(識別情報の検証)
有料テレビ・サービス事業者は、新規加入者の識別情報を検証する必要があるであろう。オンラインで偽りの識別情報を提供することは比較的容易なので、サービス事業者は、最先端の手段を用いて新規加入者を既知の個人にリンクすべきである。そのような識別情報検証の好ましい実施形態は、「フェデレーテッド認証」と呼ばれ、San Diego、CaliforniaのVerimatrix,Inc.によって作成された特許係属中の技術である。フェデレーテッド認証は、新規加入者を、その加入者が現在居住している住居または建物の物理的住所にリンクする。この「リンク」機能は、消費者への公益サービスとしてこの形式の認証を提供できる地元電話会社の支援を受けることによって容易になる。フェデレーテッド認証に関するより多くの情報については、Verimatrix,Inc.によって出願された特許仮出願を読むことによって知ることができる。
【0034】
他の形式の認証または識別情報検証が使用されても良い。許容できる形式の一部としては、次のようなものが考えられる(しかし、それらに限定されるわけではない)。
・EquifaxおよびExperionなどのクレジット会社によって提供された有効アンケート
・サービス会社職員による個人面談
・スマートカード、ドングル、または消費者用に設計されたその他のセキュリティ機構のような効果的に発行されたハードウェア装置
・ 効率よく新規加入者の識別情報を認証するためのその他の手段(オンラインまたはオフライン)
【0035】
(資格の検証)
請求手続きが検証されて、消費者が認証されたら、次は、サービスに対するその消費者の資格を検証することが重要である。資格とは、その消費者がどの資産を利用できるかを意味する。資産としては、次のようなものが考えられる(しかし、それらに限定されるわけではない)。
・テレビの番組
・テレビのチャネル
・ペイ・パー・ビュー番組
・ペイ・パー・ビュー・チャネル
・ビデオ・オン・デマンド番組
・高価なリッチ・メディア資産のその他のオファリング
【0036】
(ミドルウェア)
ミドルウェア層206は、ウォールド・ガーデン・アプリケーションを含む多様なオファリングを通して新規加入者を導くのを助けるために重要である。このミドルウェア機能は、光ディスク226で提供されても良いし、または代替的にサービス事業者からゲーム・ボックスにコードをダウンロードすることによって提供されても良い。
【0037】
(セキュリティ)
Campbell、Richard E.。ゲーム機202のような消費者電子装置がその構造により根本的に安全であることが分かれば、コンテンツ所有者は確実に安心できる。しかし、この事実は、ネットワーク全体の環境が均等に安全でなければ、意味がなくなってしまう。高級プロファイル・コンテンツの所有者が、彼らのコンテンツをこれらの装置およびサービス・オファリングに供給することに同意するのは、ゲーム機装置およびネットワークが両方とも極めて安全な場合だけである。以下は、好ましい実施形態で展開(deploy)されるセキュリティ技術のリストである。
【0038】
(ヘッドエンド)
ヘッドエンド機器は、コンテンツを事前に暗号化するための、またはリアルタイムの同報通信の供給の場合にはコンテンツをリアルタイムで暗号化するための機構を備えるであろう。好ましい実施形態では、展開(deploy)されつつある暗号化アルゴリズムは、AES−128などの規格に基づく。暗号化されたら、ヘッドエンド機器は、承認された装置に必要な暗号キーを安全に(インバンドまたはアウト・オブ・バンドで)渡すために使用されるキーサーバ220と通信する。
【0039】
(ネットワーク)
ネットワークそれ自体は、仮想プライベート・ネットワーク(VPN)または類似したネットワークが確立されることができるようなやり方で構成されるべきである。無許可の装置は、どのようにしてもログオンできない、または通信を確立できないということが重要である。
【0040】
(環境)
サーバ・サイドの環境は、根本的に安全であるべきであり、以下のサービスに関連する職員のためのポリシーおよび手順を含むべきである。例えば職員は、以下のこと、またはそれ以上のことを知っているべきである。
・ソフトウェア・コードを安全にコンパイルする方法
・コードをゲーム機に対して安全に使用可能にする方法
・すべてのネットワーク・システムおよびコンポーネントを物理的に安全にする方法
・ ヘッドエンド機器を収納するために使用されるすべての施設を物理的に安全にする方法
【0041】
(デジタル権利の管理)
データを暗号化および復号化するために使用される暗号キーとともに、暗号化されたデータを管理するデジタル権利管理(DRM)システムが使用されるべきである。加えて、DRMシステムは、以下のステップを実行する。
・クライアント装置を認証する
・クローン装置の存在を検査する
・認証されたターゲット装置のローカルの装置を認証する
・次のようなパラメータを検査する
− 許可された再生回数
− 許可された再生開始時間と終了時間
− その他の許可パラメータおよび資格
注:DRMシステムは、多くのその他のセキュリティ機能およびサービスも提供できる。
【0042】
(サーバ・サイドの透かし)
高価なコンテンツをゲーム機装置に提供するようなネットワークは、コンテンツがターゲット装置に送信される前に、例えば、透かしブロック210で、そのコンテンツに堅牢で残存可能なビデオ(および/またはオーディオ)透かしを挿入する能力を持つべきである。そのような透かしは、そのコンテンツがどこで創られたかを示す。例えば、透かしブロック210におけるそのようなサーバ・サイドの透かしは、そのコンテンツのソース、およびそのコンテンツがサービス事業者によって受信された日付と時刻を示すことができる。このサーバ・サイドの透かしがセッション・ベースの透かし(後述)と結合されると、その両方が、コンテンツ情報がソースから転送された時からサービス事業者によって受信された時までのコンテンツ情報の動きの適度な履歴が提供される。
【0043】
(セッション・ベースの透かし)
セッション・ベースの透かしも、堅牢で残存可能なビデオ(および/またはオーディオ)透かしであるが、セッション・ベースの透かしは、コンテンツが消費者に表示されているときにコンテンツにリアルタイムで適用される。そのようなセッション・ベースの透かしは、消費者がデジタル不正収得または著作権侵害の行為に関わることを決めると、その消費者の識別情報を判定する目的に役立つ。そのようなセッション・ベースの透かしは、以下のシナリオで特に有用である。
・表示スクリーンからコンテンツを盗もうとする試み
・劇場内のスクリーンからコンテンツを盗もうとする試み
・ハード・ディスク・ドライブまたはその他のストレージ媒体からコンテンツを盗もうとする試み
・表示バッファ(またはフィルタ)から画像情報をキャプチャしようとする試み
・ その他の上記の試み
【0044】
(同報通信フラグ)
同報通信フラグは、アナログ・テレビの信号にも、デジタル情報の同報通信内にも置かれる小さいフラグである。同報通信フラグの目的は、そのコンテンツはどこにも「再同報通信」されることは許されないことを示すことである。
【0045】
アナログ・テレビの信号の場合には、同報通信フラグは、ライン21のデータ内に置かれる。デジタル同報通信内では、同報通信フラグは、番組管理テーブル(PMT)またはマスタ・ガイド・テーブル(MGT)内に置かれる。
【0046】
消費者自身のローカライズされた装置の1つに「再同報通信」したい消費者の場合には、コンテンツは、「再同報通信」される前に暗号化されるべきである。
【0047】
好ましい実施形態では、本特許出願で説明されるゲーム機装置は、同報通信フラグを尊重し、その規則に従うであろう。
【0048】
(シーケンス・ツリー)
シーケンス・ツリーは、ゲーム機の外部で使用できる装置を追加、更新(renew)、および廃止するために使用される。シーケンス・ツリーとは、バイナリ・ツリーと同様に、デジタル不正収得および/または著作権侵害行為に関わっていることが発覚した装置を探すために使用されるデータのファイルである。装置が上述のようなシステムからコンテンツの著作権を侵害するために使用されているツールであることが発覚すると、ツリーは、被疑装置であることが発覚した特定の装置に関する情報で更新される。この更新されたツリーがそのゲーム機装置にロードされると、その外部装置は、その後は、このゲーム機では使用できなくなる。その装置のメーカーが著作権侵害の脅威が軽減されたことを証明できる場合にのみ、シーケンス・ツリーは、そのような外部装置の使用をもう一度許可するようなやり方で更新されることができる。
【0049】
同様に、シーケンス・ツリーは、装置を承認するために、および修正された装置(ゲーム機自体であっても)を更新(renew)するためにさえ使用されることができるので、これらの装置は、その後は、デジタル不正収得および著作権侵害行為に関わることはできなくなる。
【0050】
(トランスコーディング)
好ましい実施形態では、ネットワークのサーバ・サイドまたはゲーム機自体のどちらも、着信するコンテンツを適正なエンコーディング用およびスクリーン上に「収まる」ようにする最適化用にトランスコード(transcode)できる。
【0051】
(ホーム・メディア・センタとしてのゲーム機)
代替的な実施形態では、ゲーム機202は、ホーム・メディア・センタとして使用されても良い。この機能は、ゲーム機202が複数の入力ソースに接続されることを可能にし、それによって、消費者が所望の「プレイバック」体験を選択できるようにしている。これらの「プレイバック」体験は以下の手段を介しても良い。
・家庭または職場内のPOT回線
・イーサネット(またはその他の高速)接続ソリューション
・光ファイバ
・家庭または職場内の同軸ケーブル(MOCA)
・無線ネットワーキング技術
【0052】
(デジタル・メディア・アダプタとしてのゲーム機)
代替的な実施形態では、ゲーム機202は、デジタル・メディア・アダプタ(DMA)として使用されても良い。DMAは、リモート装置をゲーム機202(または他のホーム・メディア・センタ)に遠く離れた場所から接続できるようにする。
【0053】
(多重権利)
好ましい実施形態では、ネットワークのサーバ・サイドまたはゲーム機202自体のどちらも、最終的なクライアント装置に適したデジタル権利管理(DRM)体系を採用できるであろう。場合によっては、これは、システムがコンテンツを復号化し、次いで再び適切なDRMパラメータを追加してコンテンツを再暗号化する必要があることを意味する。その他の場合には、システムは、暗号化および適切なDRMパラメータの追加を1回行うだけでも良い。
【0054】
(ゲーム・ボックスの再フラッシュ)
著作権侵害行為を減らすもう1つのツールは、ゲーム装置の長期メモリを「再フラッシュ」することによってゲーム装置のオペレーティング・システムの一部または全部が更新されるようにすることである。これは、典型的には、ゲーム・ボックス・メーカーによって注意深く管理される機能である。
【0055】
(コンテンツ・レジストリ)
コンテンツ・レジストリも、デジタル不正収得および/または著作権侵害行為に関わっていることが判明した装置を廃止するための有効な対策として使用されることができる。そのようなコンテンツ・レジストリは、次のようなフィールドを有することがある。
・コンテンツ識別情報
・サーバ・サイド透かしID
・エッジサイト(edge−site)透かしID
・セッション・ベースの透かしID 1
・セッション・ベースの透かしID 2
・セッション・ベースの透かしID 3
・セッション・ベースの透かしID 4
・装置ID
・サービス事業者ID
・加入者ID
・その他の識別情報
コンテンツが無許可の場所にあることが分かると、そのコンテンツが安全な環境からどのようにしてリリースされたかを判定するために、コンテンツ・レジストリを検査することができる。コンテンツを略奪するために外部装置が使用されたことが判明すると、そのような外部装置はシーケンス・ツリー(上述)に追加されて、その後は、そのような装置はデジタル著作権侵害行為で無効になる。
注:コンテンツをさらなる攻撃からどのように最良に保護するかに関してその他の判定が行われることもある。
【0056】
(その他のセキュリティ手段と機構)
上述の技術に加えて、追加のセキュリティ技術が展開(deploy)されることも可能である。これらの追加のセキュリティ技術の一部は、以下のものの1または複数を含んでも良い。
・生体認証
・カメラ(おそらく、セキュリティ目的のため)
・スマートカード
・キーまたは機密情報を含むその他の外部装置
・さらにその他のセキュリティ手段および/または機構
【0057】
(国際テレビ検索)
本特許出願で説明されているようなシステムが存在するようになれば、サービス事業者は、加入者が世界中からのあらゆるタイプのコンテンツを見られるようにすることができる。堅牢なミドルウェア206およびEPG230があれば、加入者は、実質的に多数のコンテンツ選択を見ることができるであろう。ミドルウェア層206および電子番組ガイドは、使いやすいテレビ検索体験を配慮するように設計されるであろうことが想像される。
【0058】
(国際テレビ統合)
本特許出願で説明されているような安全なゲーム機と有料テレビ・サービスの両方の特質が与えられると、サービス事業者は、加入者とコンテンツ所有者の双方に得るところのある体験をさせるようなやり方でコンテンツを統合し、編集し、さらに適切に再配信できるようになる。本特許出願で注意すべきことは、「International Television Aggregation(国際テレビ統合)」という名称でVerimatrix,Inc.によって所有されている特許出願を参照されたい。本特許出願は、次世代ゲーム機での使用を目指した「International Television Aggregation(国際テレビ統合)」の特許出願の有用性と使い方を予測している。
【0059】
(ウェブ・テレビ統合)
国際テレビ統合に関して本特許出願に記載されている明細および図に加えて、ウェブ・ベースのソースからもオーディオ・ビデオ・コンテンツを統合することができる。
【0060】
(多重レベル電子番組ガイド)
実質的に無限数のコンテンツ選択を有する有料テレビ・サービス内で、多重レベルEPG230が強く推奨される。そのようなEPG230は、加入者が最小の労力で実質的にどの1つのコンテンツにでもナビゲートできるようにする必要がある。そのような多重レベルEPG230の例として、加入者に主要なカテゴリーのリストを提供する例がある。加入者が最初の選択をすると、さらにサブカテゴリーが提示される。最終的に、個々のコンテンツ選択のリストが加入者に対して使用可能となる。
【0061】
(コンテンツ推奨のための加入者のプロファイル)
加入者は本特許出願で説明されているようなシステムを使用するので、特定の傾向を識別しようと努力することによって、加入者の様々な活動を記録できるであろう。場合によっては、特定のユーザ・プロファイルを判定できるかもしれない。これらの傾向が判定されたら、サービス事業者から提供されているコンテンツを適切に推奨できるであろう。
【0062】
(オファリング、ギフト、およびクーポン用の加入者のプロファイル)
使用情報を収集して傾向を判定した後、高価な製品またはサービス・オファリングをその加入者に提供する目的でユーザ・プロファイルを作成することが可能である。そのようなオファリングは、ベンダーからの潜在的に新しい製品、サービス、およびオファリングを加入者に紹介しながら、その加入者がサービスの使用を継続するように奨励するのに役立つ。オファリングには、次のようなものがある(しかし、これらに限定されるわけではない)。
・ギフト
・クーポン
・特別コンテンツの「再生」
・その他の高価なオファリング
【0063】
(コミュニティを作成するためのプロファイル)
好ましい実施形態では、上述のようなオファリングから作成および収集されるプロファイルは、「コミュニティ」を作成するために使用されても良い。これらの「コミュニティ」は、人の好みおよび傾向に基づいて人のグループを分離するために使用されることができる。そのような「コミュニティ」は、消費者に追加の楽しみおよび関連を追加するために使用されることができる。
【0064】
(拡張テレビ・サービス・オファリング)
本特許出願のここまでに記載された情報は、高価な有料テレビ・サービスを許可するための構造的に安全なゲーム機の周囲の環境の構築方法を説明した。重要な差別化要因は次のとおりである。
【0065】
ゲーム機の販売は世界中で重要であり、多数の新規移動体装置の(およびゲームを提供した)結果として、ゲーム遊びに関わる人口が増加しつつある。テレビ事業者がテレビ・ベースのサービスを配信するのを助けることができるだけのセット・トップ・ボックスと違って、ゲーム機は、実質的にはセット・トップ・ボックス関連の全機能も実行することが完全に可能な、自立した独立型装置として働くことができる。
【0066】
(図1の説明)
図1は、テレビ・スクリーン(1)に接続されたゲーム機を示している。テレビ・スクリーン(1)とゲーム機装置(3)との間にコネクタ(2)が示されている。ゲーム機は、光ディスク・ドライブ(4)が取り付けられた構成になる。ジョイスティック(5)およびキーボード(6)は両方とも、そのような普及型ゲーム機(3)の典型的なアドオンである。電気の供給も表示されている(7)。最後に、ブロードバンド接続(8)が示されている。
【0067】
当業者は、本明細書で開示された実施形態と関連付けて説明された種々の例示的なモジュール、エンジン、および方法のステップは、多くの場合、電子ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または前述のものとの組合せとして実現できることを理解するであろう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、種々の例示的なモジュールおよび方法のステップは、上述では、それらの機能に関して大まかに説明されている。そのような機能がハードウェアとして実現されるか、ソフトウェアとして実現されるかは、システム全体に課される特定の用途および設計の制約によって異なる。当業者は、説明された機能を個々の特定の用途に合わせて多様な方法で実現できるが、そのような実現方法の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすと解釈されるべきではない。加えて、モジュール内またはステップ内で機能をグループ化することは、説明を容易にするためである。特定の機能は、本発明から逸脱することなく、1つのモジュールまたはステップから別のモジュールまたはステップに移動されることができる。
【0068】
さらに、本明細書で開示された実施形態と関連付けて説明された種々の例示的なモジュール、エンジン、および方法のステップは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(「DSP」)、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(「FPGA」)もしくはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、個別ハードウェア・コンポーネント、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの組合せによって実現または実行されることができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであっても良いが、代替的な方法では、汎用プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステート・マシンであっても良い。また、プロセッサは、コンピューティング装置の組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1もしくは複数のマイクロプロセッサ、またはいずれか他のそのような構造体として実装されても良い。
【0069】
加えて、本明細書で開示された実施形態と関連付けて説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接的に体現されても良いし、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールで体現されても良いし、またはこれら2つの組合せで体現されても良い。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、取外し可能ディスク、CD−ROM、またはネットワーク・ストレージ媒体を含むいずれか他の形式のストレージ媒体に置かれて良い。例示のストレージ媒体は、プロセッサがそのストレージ媒体から情報を読み取ったり、情報を書き込んだりできるように、プロセッサに結合されてよい。代替的な方法では、このストレージ媒体はプロセッサに統合されても良い。プロセッサとストレージ媒体がASIC内にあっても良い。
【0070】
開示された実施形態の上記の説明は、当業者ならば誰でもこの発明ができるように、またはこの発明を使用できるようにするために記載されている。これらの実施形態を様々に変更できることは当業者には一目瞭然であろうし、本明細書で説明された包括的な原則は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。このように、本明細書に提示された説明および図面は本発明の例示的な実施形態を表しており、したがって、本発明によって広範に考察された主題を表していることを理解されたい。本発明の範囲はその他の実施形態を完全に包含すること、および本発明の範囲は添付の請求項によってのみしかるべく限定されることをさらに理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】ゲーム機システムを表す図である。
【図2】本発明の実施形態に従ったシステムのブロック図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム機でコンテンツを再生するための方法であって、ネットワークを介してゲーム機に配信されたコンテンツを含む方法。
【請求項2】
初期化手順を実行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワークに接続可能であって、前記ネットワークを介して配信されたコンテンツを再生可能なゲーム機と、
前記ネットワークへのコンテンツ・プロバイダと、を含むコンテンツ配信システム。
【請求項4】
光ディスクが、前記ゲーム機が有料テレビ・サービスを提供することを可能にする、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
初期化ルーチン用にゲーム機がアクセス可能な命令と、
前記初期化ルーチンが正常に完了したときに1または複数ののペイ・パー・ビュー・サービス・プロバイダとの接続を確立するために前記ゲーム機がアクセス可能な命令と、を含むゲーム機であって、
前記ペイ・パー・ビュー・サービス・プロバイダのうちの1つとの前記接続が確立されたときに識別情報が検証され、ユーザへの請求方法に関する情報が入手されるゲーム機。
【請求項6】
前記初期化ルーチン用の前記命令は、名前、住所、市、州、郵便番号、電話番号、Eメール・アドレス、家族の人数、職場の人数、家族のメンバーの名(first name)、職場のメンバーの名(first name)、家族の複数のメンバーの年齢の範囲、職場の複数のメンバーの年齢の範囲、ブロードバンド・プロバイダの名前、または有料テレビ・サービス事業者の名前に関する入力を前記ユーザから受信するための1または複数の命令を含む、請求項5に記載のゲーム機。
【請求項7】
ゲーム機にコンテンツを提供するための方法であって、
ペイ・パー・ビュー・サービス・プロバイダとの接続を確立するステップと、
前記ゲーム機で前記ペイ・パー・ビュー・サービス・プロバイダからのクエリーを受信するステップと、
前記ゲーム機に配信すべき動画ファイルおよび/またはゲーム・ファイルを判定するステップと、
前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルにセキュリティ機能を追加するステップと、
前記追加されたセキュリティ機能を伴う前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルを前記ゲーム機に配信するステップと、を含む方法。
【請求項8】
前記セキュリティ機能を前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに追加するステップが、1または複数のデジタル権利管理技術を前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに適用することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記セキュリティ機能を前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに追加するステップが、セッション・ベースの透かしまたはサーバ・サイドの透かしを前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに適用することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記セキュリティ機能を前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに追加するステップが、前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルを暗号化することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記セキュリティ機能を前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに追加するステップが、同報通信フラグを前記動画ファイルおよび/または前記ゲーム・ファイルに追加することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記ゲーム機にシーケンス・ツリーを提供するステップと、
前記ゲーム機の外部の無許可の装置を探すために前記シーケンス・ツリーを使用するステップと、
前記装置を使用不可能にするために前記シーケンス・ツリーを更新するステップと、
前記装置が許可された場合に、前記装置を使用可能にするステップと、をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ゲーム機と、
複数の命令と、
1または複数のセキュリティ機能と、を含むシステムであって、
前記命令は、初期化ルーチンを実行し、ペイ・パー・ビュー・サービス・プロバイダとの接続を確立し、配信すべきデータの項目のうちの1つを判定し、データの前記項目のうちの1つに前記セキュリティ機能を適用し、前記セキュリティ機能を含むデータの前記項目のうちの1つを前記ゲーム機に配信することにより、データの1または複数の項目が前記ゲーム機に配信されるように構成されているシステム。
【請求項14】
ユーザが電子番組ガイド(EPG)から1または複数の番組を選択できるようにする選択手段をさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記EPGがミドルウェア層に常駐する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記命令は、前記ユーザの1または複数の以前の傾向に基づいてユーザ・プロファイルを作成するように構成されたログを生成するように構成されている、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ログに基づいて作成されるように構成された推奨をさらに含む、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記ログに基づいて作成されるように構成された製品またはサービスのオファリングをさらに含む、請求項16に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−516437(P2009−516437A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−540367(P2008−540367)
【出願日】平成18年11月13日(2006.11.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/060822
【国際公開番号】WO2007/059456
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(508019931)ベリマトリックス、インコーポレーテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】VERIMATRIX, INC.
【Fターム(参考)】