説明

有機化合物の新規使用

本発明は、ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、およびヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ならびにこれらの使用のための組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物の製造のためのβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−IOとのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用および対応する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、およびヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンおよびそれらの混合物およびそれらのすべてのE−およびZ−立体異性体を含むコエンザイムQ10(CoQ−10)とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用、ならびにこれらの使用のための組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物の製造のための上記カロテノイドの使用および対応する方法に関する。本発明は、さらに、それらの光保護能を改善するための日焼け止め剤ならびにデイリーケア製品におけるβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンおよびそれらの混合物およびCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用、ならびに皮膚維持のための有効な微量栄養物としてのそれらの使用に関する。さらに、本発明は、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10およびそれらの立体異性体とのそれらの組み合わせからなる群から選択される所定の量の少なくとも1つの化合物を含んでなる組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物に関する。本明細書および特許請求の範囲において、呼称「ルテイン」および「β−クリプトキサンチン」は、そのモノおよびジ脂肪酸エステル(好ましくは、酢酸、プロピオン酸、ラウリン酸(laurinic)、ミリスチン酸(myristinic)、パルミチン酸、ステアリン酸およびコハク酸のような飽和アルカン酸、オレイン酸のようなモノ不飽和脂肪酸(PUFA)、ならびにリノール酸(linolic)、リノール酸(linoleic)、ドコサヘキサエン酸およびアラキドン酸のようなポリ不飽和脂肪酸とのエステル)を含む。
【0002】
UV−A照射、即ち、320〜400nmの波長の光による照射は、皮膚線維芽細胞に対して直接的影響を及ぼす。特に、UV−A照射へと長期間にわたって繰り返し暴露されると、これらの細胞におけるミトコンドリア(mt)DNA変異の発生をもたらし、これは、暴露されていない皮膚におけるより40%高い(ベルンバーク(Berneburg)ら、Journal of Investigative Dermatology、2004年)。そのような変異は、特定の4977bpフラグメントのミトコンドリアDNA(mtDNA)における共通欠失である。4977bpの欠失は、特に、ミトコンドリア呼吸鎖の7つのポリペプチドコンポーネントをコードする遺伝子に影響を及ぼす。このmt欠失は、照射の中断後であっても皮膚において検出可能であり、その後数箇月間検出され得、さらに32倍より高いレベルまで累積する。従って、UV−A照射は、暴露されていない場合であっても、即ちその後も、皮膚に対して永続的、慢性的な危険性を引き起こす。ミトコンドリアDNA損傷は、ミトコンドリア呼吸鎖の機能の低下、続いて、結果的に、これまでUVに暴露されていない皮膚のエネルギー代謝と比較して、急激および以前に暴露された皮膚のエネルギー代謝の障害をもたらす。生物エネルギー欠損および低下した呼吸は、細胞の機能不全をもたらす。従って、mtDNA欠損の連続的蓄積は、皮膚細胞のエネルギー代謝に対する有害な結果を回避するために、永続的に、即ち、個体がUVに暴露されない場合であっても、防止する必要がある。
【0003】
今回、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物、特に、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されるカロテノイドが、mtDNAにおける変異/欠失の形態のそのような損傷を防止し得、従って、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝の維持、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能の維持、輝度および自然な輝きの維持および支持、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観の促進をもたらすことを見出した。皮膚の呼吸機能は、主に、栄養物由来のアデノシン三リン酸(ATP)の産生のための前提条件である皮膚細胞において生じる酸化的リン酸化を包含する。
【0004】
従って、本発明の目的は、ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10との組み合わせからなる群から選択される化合物の使用である。
【0005】
本発明のもう1つの目的は、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用である。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用である。
【0007】
本発明のさらなる目的は、ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用である。
【0008】
特定の実施態様では、本発明は、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物からなる群から選択されるカロテノイドの上記において規定される使用に関する。
【0009】
本発明の特定の実施態様は以下のとおりである。
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−クリプトキサンチンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのルテインの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのリコペンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのリコペンおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのリコペンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのCoQ−10およびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのリコペン、ルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのリコペン、CoQ−10およびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのCoQ−10、ルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのCoQ−10、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−クリプトキサンチン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−クリプトキサンチン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテンおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテンおよびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテンおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、およびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチンおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、ルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、CoQ−10およびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−クリプトキサンチンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのルテインの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのリコペンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのリコペンおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのリコペンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのCoQ−10およびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのリコペン、ルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのリコペン、CoQ−10およびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのCoQ−10、ルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのCoQ−10、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−クリプトキサンチン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−クリプトキサンチン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、およびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチンおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、ルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、CoQ−10およびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテンおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテンおよびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテンおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、およびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−クリプトキサンチンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのルテインの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのリコペンの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのリコペンおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのリコペンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのCoQ−10およびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのリコペン、ルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのリコペン、CoQ−10およびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのCoQ−10、ルテインおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのCoQ−10、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−クリプトキサンチン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−クリプトキサンチン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテンおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテンおよびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテンおよびβ−クリプトキサンチンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、およびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチンおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチンおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、ルテインおよびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、CoQ−10およびルテインの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテインおよびリコペンの組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、およびCoQ−10の組み合わせの使用;
◇ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、β−クリプトキサンチン、ルテイン、CoQ−10およびリコペンの組み合わせの使用;
ここで、上記で引用した使用に関する本発明のそれらの特定の実施態様において、名を挙げた化合物/組み合わせは、好ましくは、ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し支持するため、およびヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ならびに/あるいはこれらの目的のために使用される組成物において、ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するための唯一の有効成分である。
【0010】
上記で引用した使用に関する本発明のさらなる実施態様において、名を挙げた化合物/組み合わせは、好ましくは、β−カロテン、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、より好ましくは、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、最も好ましくは、レスベラトロールおよび/または(−)−エピガロカテキンガレートとさらに組み合わされる。
【0011】
ルテインについてのヒトに対する1日用量(通常、70kgのヒトについて決定される)は、0.1mgを超える、好ましくは、0.5mgを超えるべきであり、リコペンについては、0.1mgを超える、好ましくは、1.0mgを超えるべきであり、β−クリプトキサンチンについては、0.1mgを超える、好ましくは、0.5mgを超えるべきであり、β−カロテンについては、0.1mgを超える、好ましくは、0.3mgを超えるべきであり、および/またはCoQ−10については、1mgを超える、好ましくは、10mgを超えるべきである(最も好ましくは、30〜60mg)。
【0012】
通常の適用では、ルテインについてのヒトに対する1日用量(通常、70kgのヒトについて決定される)は、40mgを超えない、好ましくは、25mgを超えなくすべきであり、リコペンについては、60mgを超えない、好ましくは、30mgを超えなくすべきであり、β−クリプトキサンチンについては、20mgを超えない、好ましくは、15mgを超えなくすべきであり、β−カロテンについては、20mgを超えない、好ましくは、10mgを超えなくすべきであり、および/またはCoQ−10については、200mgを超えない、好ましくは、60mgを超えなくすべきである。
【0013】
本発明のいくつかの実施態様では、ルテインについてのヒトに対する1日用量(70kgのヒト)は、0.1〜40mg、より好ましくは、0.5〜25mgの間であり得、リコペンについては、0.1〜60mgの間であり得、より好ましくは、1.0〜30mgの間であり得、β−クリプトキサンチンについては、0.1〜20mg、より好ましくは、0.5〜15mgの間であり得、β−カロテンについては、0.1〜20mgの間、より好ましくは、0.3〜10mgの間であり得、および/またはCoQ−10については、1〜200mgの間、より好ましくは、10〜60mgの間であり得る。
【0014】
ヒト(70kgのヒト)では、1日用量は、好ましくは、ビタミンCについては、100mgと5gとの間、より好ましくは、200mgと1.5gとの間で、ビタミンEについては、15mgと2gとの間、より好ましくは、15と500mgとの間で、レスベラトロールについては、1と100mgとの間、より好ましくは、5と50mgとの間で、および/または(−)−エピガロカテキンガレートについては、10mgと1.5gとの間、より好ましくは、50と300mgとの間で変動してもよい。
【0015】
また、本発明の目的は、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝/皮膚におけるエネルギーフロー/皮膚におけるエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、およびヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するために使用される組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物の製造のための、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10およびそれらの立体異性体とのそれらの組み合わせ、ならびに/あるいはルテインおよびβ−クリプトキサンチンの場合、それらのモノおよびジエステル、ならびにそれらの混合物からなる群から選択される化合物の使用、特に、それらのすべての立体異性体を含むルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、ならびに/あるいはルテインおよびβ−クリプトキサンチンの場合、それらのモノおよびジ脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されるカロテノイドの使用である。
【0016】
本発明のさらなる目的は、有効成分として、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群、好ましくは、それらのすべての立体異性体を含むルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンからなる群から選択される所定の量の少なくとも1つの化合物を含んでなり、量は、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝/皮膚におけるエネルギーフロー/皮膚におけるエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するために有効であることを特徴とする組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物である。
【0017】
本発明のさらなる目的は、有効成分として、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチンおよびそれらの立体異性体、ならびに/あるいはルテインおよびβ−クリプトキサンチンの場合、それらのモノおよびジエステルからなる群から選択される所定の量の少なくとも1つのカロテノイドを含んでなり、量は、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝/皮膚におけるエネルギーフロー/皮膚におけるエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するために有効であることを特徴とする組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物である。
【0018】
本発明に係る組成物は、局所的に適用可能および経口的に適用可能な組成物を包含する。経口的に適用可能な組成物が好適である。
【0019】
しかし、1未満、特に、0.95:1から1:50までの重量比で、β−カロテンをリコペンとの混合で含んでなり、場合により、さらに、ルテインおよび/またはクリプトキサンチンを含有する局所あるいは経口用組成物は、本発明の範囲に含まれない。
【0020】
用語「局所的に適用可能な組成物」は、ペンによって、マスクとして、もしくはスプレー剤としても適用することができる液体または固体の水中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、多重エマルジョン、マイクロエマルジョン、PETエマルジョン、ピカリング(bickering)エマルジョン、ヒドロゲル、アルコールゲル、リポゲル、単相もしくは多相溶液、フォーム、軟膏、膏剤、懸濁物、粉末、クリーム、清浄剤、石鹸および他の通常の組成物のような動物の皮膚上に適用するのに適切であるいずれのタイプの「化粧品製剤」または「化粧品組成物」を含んでなる。
【0021】
本出願において使用する用語「化粧品製剤」または「化粧品組成物」は、Roempp Lexikon Chemie、第10版、1997年、Georg Thieme Verlag Stuttgart、ニューヨーク州における表題「Kosmetika」において規定される化粧品組成物を指す。
【0022】
本発明の組成物はまた、保存剤/抗酸化剤、脂肪物質/オイル、水、有機溶媒、シリコーン、増粘剤、軟化剤、乳化剤、日焼け止め剤、消泡剤、保湿剤、芳香剤、界面活性剤、充填剤、金属イオン封鎖剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性もしくは両性ポリマーまたはそれらの混合物、推進剤、酸性化もしくは塩基性化剤、染料、着色剤、色素もしくはナノ色素、例えば、物理的に紫外線照射を遮断することによって光保護効果を提供するのに適切なもの、あるいは化粧品または医薬品に通常処方される他の任意の成分のような通常の化粧品または薬学的補助剤および添加物を含有することもできる。
【0023】
さらなる量の抗酸化剤/保存剤が一般的に好適である。本発明に基づいて、化粧品または医薬品に通常処方されるすべての既知の抗酸化剤を使用することができる。アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)および誘導体、D,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよび誘導体(例えば、アンセリン)のようなペプチド、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン以外のカロテノイド、クロロゲン酸および誘導体、リポ酸および誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン(thioredoxine)、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびそのグリコシル−、N−アセチル−、メチル−、エチル−、プロピル−、アミル−、ブチル−およびラウリル−、パルミトイル−、オレイル−、y−リノレイル−、コレステリル−およびグリセリルエステル)およびそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)ならびに極めて低い適合用量(例えば、pmol〜μmol/kg)におけるスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタチオニンスルホキシミン)、さらに、(金属)−キレーター(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミン酸(palmic−)、フィチン酸(phytinic acid)、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸(huminic acid)、没食子酸、没食子酸抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)、EGTAおよびその誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(例えば、γ−リノール酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビルおよびテトライソパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、リン酸アスコルビルNa、酢酸アスコルビルNa)、トコフェロールおよび誘導体(例えば、酢酸ビタミンE)、天然ビタミンE、ビタミンAおよび誘導体の混合物(パルミチン酸および酢酸ビタミンA)ならびに安息香酸コニフェリル(coniferylbenzoat)、ルチン酸および誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トリヒドロキシブチロフェノン、尿素およびその誘導体、マンノースおよび誘導体、亜鉛および誘導体(例えば、ZnO、ZnSO)、セレンおよび誘導体(例えば、セレノメチオニン(selenomethionin))、スチルベンおよび誘導体(例えば、酸化スチルベン、トランス−酸化スチルベン)および名を挙げた有効成分の適切な誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)からなる群から選択される抗酸化剤が特に適切である。1つ以上の保存剤/抗酸化剤は、本発明の組成物の全重量の約0.01重量%〜約10重量%の量で存在し得る。好ましくは、1つ以上の保存剤/抗酸化剤は、約0.1重量%〜約1重量%の量で存在する。
【0024】
典型的に、局所用組成物もまた、乳化剤、溶解剤などのような界面活性成分を含有する。乳化剤は、2つ以上の非混和性成分を均質に組み合わせることが可能である。さらに、乳化剤は、組成物を安定化するために作用することができる。O/W、W/O、O/W/OまたはW/O/Wエマルジョン/マイクロエマルジョンを形成するために本発明において使用され得る乳化剤として、オレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3、オレイン酸/イソステアリン酸のポリグリセロールエステル、ヘキサリシノール酸ポリグリセリル−6、オレイン酸ポリグリセリル−4、オレイン酸ポリグリセリル−4/ヤシ脂肪酸PEG−8プロピレングリコール、オレアミドDEA、ミリスチン酸TEA、ステアリン酸TEA、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、リシノール酸カリウム(potassium ricinoleate)、ヤシ脂肪酸ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム、ヒマシ油脂肪酸カリウム、オレイン酸ナトリウムおよびそれらの混合物が挙げられる。さらに適切な乳化剤は、リン酸エステルならびにリン酸セチル(Amphisol(登録商標)A)、セチルリン酸ジエタノールアミン(Amphisol(登録商標))、セチルリン酸カリウム(Amphisol(登録商標)K)、オレイン酸リン酸グリセリルナトリウム、水素化リン酸植物グリセリドおよびそれらの混合物のようなそれらの塩である。さらに、1つ以上の合成ポリマーを乳化剤として使用してもよい。例えば、PVPエイコセンコポリマー、アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、PEG−22/ドデシルグリコールコポリマー、PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー、およびそれらの混合物。好適な乳化剤は、リン酸セチル(Amphisol(登録商標)A)、セチルリン酸ジエタノールアミン(Amphisol(登録商標))、セチルリン酸カリウム(Amphisol(登録商標)K)、PVPエイコセンコポリマー、アクリレート/C10−30−アルキルアクリレートクロスポリマー、イソステアリン酸PEG−20ソルビタン、イソステアリン酸ソルビタン、およびそれらの混合物である。1つ以上の乳化剤は、全体量において、本発明の組成物の全重量の約0.01重量%〜約20重量%で存在する。好ましくは、約0.1重量%〜約10重量%の乳化剤が使用される。
【0025】
局所用組成物の脂質相は、以下から有利に選択することができる:
◇鉱油および鉱物蝋;
◇カプリン酸(caprinic acid)またはカプリル酸およびヒマシ油のトリグリセリドのようなオイル;
◇オイルあるいは蝋および他の天然もしくは合成油、好適な実施態様では、脂肪酸とアルコール、例えば、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセリンとのエステル、または脂肪アルコールとカルボン酸もしくは脂肪酸とのエステル;
◇安息香酸アルキル;ならびに/あるいは
◇ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シクロメチコンおよびそれらの混合物のようなシリコーン油。
【0026】
本発明のエマルジョン、マイクロエマルジョン、オレオゲル、水系分散物または脂質分散物の油相に組み入れられ得る例示的脂肪物質は、3〜30個の炭素原子を伴う飽和および/または不飽和、直鎖または分岐アルキルカルボン酸と、3〜30個の炭素原子を伴う飽和および/または不飽和、直鎖および/または分岐アルコールとのエステル、ならびに芳香族カルボン酸と、3〜30個の炭素原子の飽和および/または不飽和、直鎖または分岐アルコールとのエステルから有利に選択される。そのようなエステルは、パルミチン酸オクチル、ヤシ脂肪酸オクチル、イソステアリン酸オクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸セテアリル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル(n−hexyllaureate)、オレイン酸n−デシル(n−decyloleat)、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、ヘプタン酸ステアリル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、ステアリン酸トリデシル、トリメリト酸トリデシル、ならびにそのようなエステルの合成、半合成もしくは天然の混合物、例えば、ホホバ油から有利に選択することができる。
【0027】
本発明の局所用組成物における使用に適切な他の脂肪成分として、レシチンおよび脂肪酸トリグリセリド、即ち、8〜24個の炭素原子を伴う、好ましくは、12〜18個の炭素原子の飽和および/または不飽和、直鎖または分岐カルボン酸のトリグリセロールエステルのような極性油であって、一方、脂肪酸トリグリセリドは、好ましくは、合成、半合成もしくは天然油(例えば、ココグリセリド、オリーブ油、ヒマワリ油(sun flower oil)、ダイズ油、ピーナツ油、ナタネ油(rape seed oil)、スイートアーモンド油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、コムギ油、グレープシード油、マカダミアナッツ油など)から選択される;直鎖および/または分岐炭化水素ならびに蝋、例えば、鉱油、ワセリン(ペトロラタム)のような非極性油;パラフィン、スクアランおよびスクアレン、ポリオレフィン、硬化ポリイソブテンおよびイソヘキサデカンであって、好適なポリオレフィンはポリデセンである;ジカプリリルエーテルのようなジアルキルエーテル;好ましくは、シクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン;セチルジメチコン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)およびそれらの混合物のような直鎖もしくは環式シリコーン油が挙げられる。
【0028】
本発明の局所用組成物に有利に組み入れられ得る他の脂肪成分は、イソエイコサン;ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール(neopentylglykoldiheptanoate);ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール(propylenglykoldicaprylate/dicaprate);カプリル酸/カプリン酸/コハク酸ジグリセリル;カプリル酸/カプリン酸ブチレングリコール(butylenglykol caprylat/caprat);酢酸C12−13−アルキル;酒石酸ジC12−13アルキル;トリイソステアリン;ヘキサカプリル酸/ヘキサカプリン酸ジペンタエリスリチル(dipentaerythrityl hexacaprylat/hexacaprate);モノイソステアリン酸プロピレングリコール;トリカプリリン;ジメチルイソソルビド(dimethylisosorbid)である。安息香酸C12−15−アルキルおよびイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物、安息香酸C12−15−アルキルおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物ならびに安息香酸C12−15−アルキル、イソステアリン酸2−エチルヘキシルおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物の使用が特に有益である。
【0029】
本発明の組成物の油相はまた、蜜蝋、チャイナワックス、マルハナバチ蝋(bumblebee wax)および昆虫の他の蝋ならびにシアバターおよびココアバターのような天然の植物または動物の蝋を含有することができる。
【0030】
水和を維持するかまたは皮膚を再水和するために、保湿化剤を、本発明の局所用組成物に組み入れてもよい。保護コーティングを提供することによって、水が皮膚から蒸発することを防止する保湿剤は、エモリエントと呼ばれる。さらに、エモリエントは、皮膚表面に対して軟化または鎮静効果を提供し、一般に、局所使用に安全であると考えられる。好適なエモリエントとして、鉱油、ラノリン、ペトロラタム、カプリン酸/カプリル酸トリグリセルアルデヒド、コレステロール、ジメチコン、シクロメチコンのようなシリコーン、アーモンド油、ホホバ油、アボカド油、ヒマシ油、ゴマ油、ヒマワリ油、ヤシ油およびグレープシード油、ココアバター、オリーブ油アロエ抽出物、オレイン酸およびステアリン酸のような脂肪酸、セチルおよびヘキサデシル(ENJAY)のような脂肪アルコール、アジピン酸ジイソプロピル、ヒドロキシ安息香酸エステル、C9−15−アルコールの安息香酸エステル、イソノナン酸イソノニル、ポリオキシプロピレンブチルエーテルおよびポリオキシプロピレンセチルエーテルのようなエーテル、および安息香酸C12−15−アルキル、ならびにそれらの混合物が挙げられる。最も好適なエモリエントは、ヒドロキシ安息香酸エステル、アロエベラ(aloe vera)、安息香酸C12−15−アルキル、およびそれらの混合物である。エモリエントは、組成物の全重量の約1重量%〜約20重量%の量で存在する。エモリエントの好適な量は、約2重量%〜約15重量%であり、最も好ましくは、約4重量%〜約10重量%である。
【0031】
水に結合し、それによって、皮膚表面においてそれを保持する保湿剤は、湿潤剤と呼ばれる。グリセリン、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、乳酸、ピロリドン(pyrrolidon)カルボン酸、尿素、リン脂質、コラーゲン、エラスチン、セラミド、レシチンソルビトール、PEG−4、およびそれらの混合物のような適切な湿潤剤を、本発明の局所用組成物に組み入れることができる。さらなる適切な保湿剤は、水溶性および/または膨潤性/ならびに/あるいはヒアルロン酸、キトサンおよび/または例えば、SOLABIA SよりFucogel(登録商標)1000(CAS番号178463−23−5)として入手可能であるフコースリッチ多糖のような水によりゲル化する多糖のファミリーの高分子保湿剤である。1つ以上の湿潤剤は、場合により、本発明の組成物において、約0.5重量%〜約8重量%、好ましくは、約1重量%〜約5重量%で存在する。
【0032】
本発明の好適な局所用組成物の水相は、アルコール、特に、低級アルコール、好ましくは、エタノールおよび/またはイソプロパノール、低級ジオールもしくはポリオールおよびそれらのエーテル、好ましくは、プロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチル−またはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル−または−モノエチル−または−モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル−またはモノエチルエーテルおよび類似生成物、ポリマー、気泡安定剤のような通常の化粧品または薬学的添加物;電解質ならびに特に1つ以上の増粘剤を含有することができる。製品の稠度を適切にすることを支援するために本発明の製剤において使用され得る増粘剤として、カルボマー、二酸化ケイ素、ケイ酸マグネシウムおよび/またはケイ酸アルミニウム、蜜蝋、ステアリン酸、ステアリルアルコール多糖およびキサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリルアミド、アクリレートクロスポリマーのようなそれらの誘導体、好ましくは、タイプ980、981、1382、2984、5984単独のcarbopole(登録商標)またはそれらの混合物のようなカルボマーが挙げられる。例えば、乳化剤または気泡形成剤/安定剤のような成分を中和するために本発明の組成物に含まれ得る適切な中和剤として、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムのようなアルカリ水酸化物;ジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、アミノメチルプロパノール、およびそれらの混合物のような有機塩基;アルギニンおよびリジンのようなアミノ酸ならびに任意の前記のものの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。中和剤は、本発明の組成物において、約0.01重量%〜約8重量%、好ましくは、1重量%〜約5重量%の量で存在することができる。
【0033】
本発明の組成物のへの電解質の添加は、疎水性乳化剤の挙動を変化させるのに必要であり得る。従って、本発明のエマルジョン/マイクロエマルジョンは、好ましくは、限定されないが、塩化物、硫酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、およびアルミン酸塩のようなアニオンを含む1つもしくはいくらかの塩の電解質を含有してもよい。他の適切な電解質は、限定されないが、乳酸塩、酢酸塩、安息香酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩およびクエン酸塩のような有機アニオンに基づき得る。カチオンとして、好ましくは、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ−もしくはアルカリ土類金属、マグネシウム−、鉄−または亜鉛イオンが選択される。特に好適な塩は、塩化カリウムおよび塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛ならびにそれらの混合物である。電解質は、本発明の組成物において、約0.01重量%〜約8重量%の量で存在することができる。
【0034】
局所用本発明の組成物は、好ましくは、ローション、増粘されたローション、ゲル、クリーム、乳液、軟膏、粉末または固体チューブスティックの形態で提供され得、場合により、エアロゾルとして包装され得、ムース、フォームまたはスプレーの形態で提供され得る。本発明に係る組成物はまた、溶媒における懸濁物もしくは分散物または脂肪物質の形態、あるいは、クリームまたは乳液、軟膏、ゲル、固体チューブスティックもしくはエアロゾルムースの形態の小胞状(vesicular)分散物のようなエマルジョンまたはマイクロエマルジョン(特に、O/WもしくはW/O型、O/W/OもしくはW/O/W型)の形態であり得る。エマルジョンはまた、アニオン性、非イオン性、カチオン性または両性界面活性剤を含有することができる。
【0035】
用語「経口的に適用可能な組成物」は、臨床栄養物もまた含む任意のタイプの(強化された)食物、(強化された)(動物)飼料および飲料、およびまた栄養補助食品、ならびに対応する添加物:食品添加物、飲料添加物、飼料添加物を含んでなる。機能性食物/機能性飼料、即ち、さらなる特定の健康的便益を提供するためのビタミンまたは製剤で増強されている食物/飼料、ならびにニュートラシューティカル、即ち、栄養価を有する丸剤または他の医薬製品もまた包含される。
【0036】
本発明に係る経口的に適用可能な組成物は、(ガム、タンパク質、加工澱粉のような)保護ハイドロコロイド、結合剤、フィルム形成剤、カプセル化剤/材料、壁/殻材料、マトリックス化合物、コーティング剤、乳化剤、界面活性剤、可溶化剤(オイル、脂肪、蝋、レシチンなど)、吸着剤、キャリア、充填剤、共同化合物(co−compounds)、分散剤、湿潤剤、加工助剤(溶媒)、流動剤、味マスキング剤、加重剤、ゼリー化剤(jellyfying agents)、ゲル形成剤、抗酸化剤および抗微生物剤をさらに含んでなり得る。
【0037】
本発明に係る組成物は、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、酢酸アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルMg、リン酸アスコルビルNa、酢酸アスコルビルNa)、ビタミンEおよびその誘導体(例えば、酢酸ビタミンE)、レスベラトロール、(−)−エピガロカテキンガレートならびにそれらの混合物からなる群から選択される化合物、好ましくは、レスベラトロール、(−)−エピガロカテキンガレートおよびそれらの混合物からなる群から選択される化合物をさらに含有し得る。
【0038】
本発明に係る経口的に適用可能な組成物は、ヒト身体を含む動物身体への、例えば、食物もしくは飼料、食物もしくは飼料プレミックス、強化された食物もしくは飼料、錠剤、丸剤、顆粒、ドラジェ、カプセル、ならびに粉末および錠剤のような発泡性製剤(のための添加物/補充物)のような固体形態、または例えば、飲料、ペーストおよび油状懸濁物としての溶液、エマルジョンもしくは懸濁物のような液体形態での経口投与に適切である任意のガレノス(galenic)形態であってもよい。ペーストは、硬質または軟質カプセルに充填してもよく、ここで、カプセルは、例えば、(ブタ、ウシもしくは家禽のような異なる起源由来の)ゼラチンのマトリックス、澱粉もしくは澱粉誘導体または他のポリマー、例えば、セルロース誘導体の特徴を有する。経口的に適用可能な組成物は、放出制御型(遅延放出型)製剤の形態であってもよい。
【0039】
強化された食物の例として、シリアルバー、ケーキおよびクッキーのようなベーカリー品目が挙げられる。
【0040】
飲料は、非アルコールおよびアルコール飲料、ならびに飲料水および液体食物に添加されるべき液体調製物を包含する。非アルコール飲料は、例えば、ソフトドリンク、スポーツドリンク、果汁、レモネード、茶および乳汁に基づく飲料である。液体食物は、例えば、スープおよび乳製品である。
【0041】
本発明の好適な実施態様では、経口的に適用可能な組成物は、1リットル[L]あたり0.1〜40mgの量、好ましくは、0.5〜25mgの量のルテイン、および/または0.1〜60mgの量、好ましくは、1〜30mgの量のリコペン、および/または0.1〜20mgの量、好ましくは、0.5〜15mgの量のβ−クリプトキサンチン、および/または1〜500mgの量、好ましくは、5〜60mgの量のCoQ−10を含有する飲料である。
【0042】
本発明のより好適な実施態様では、経口的に適用可能な組成物は、1Lあたり1〜50mgの量、好ましくは、2〜10mgの量のβ−カロテン、および/または100〜5000mgの量、好ましくは、200〜1000mgの量のビタミンC、および/または15〜2000mgの量、好ましくは、100〜500mgの量のビタミンE、および/または5〜100mgの量、好ましくは、10〜50mgの量のレスベラトロール、および/または10〜1500mgの量、好ましくは、15〜500mgの量の(−)−エピガロカテキンガレートをさらに含有する飲料である。
【0043】
本発明に係る使用のための特に好適な飲料は、1回摂取量あたり120mgのビタミンC、1回摂取量あたり21mgのビタミンE、1回摂取量あたり2.4mgのβ−カロテン、1回摂取量あたり1mgのルテイン、1回摂取量あたり0.2mgのβ−クリプトキサンチン、1回摂取量あたり4.8mgのリコペン、1回摂取量あたり20mgのレスベラトロールおよび1回摂取量あたり300mgの(−)−エピガロカテキンガレートを含有し、ここで、摂取サイズは240mLである。
【0044】
本発明に関する動物は、ヒト、魚、およびトリを含む哺乳動物であり得る。
【0045】
ヒト以外の哺乳動物の好適な例として、イヌ、ネコ、モルモット、(ジャック)ウサギ、ノウサギ、フェレット、ウマ、ならびに反芻動物(ウシ、ヒツジおよびヤギ)が挙げられる。好適な魚は、観賞魚(金魚、鯉)、かごに飼うトリ(cage birds)、例えば、カナリア(canary)である。
【0046】
本発明のさらなる目的は以下の方法である:
−ヒトを含む動物の皮膚のもしくは皮膚におけるエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンからなる、好ましくは、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにそれらのすべての立体異性体を含むCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
−ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンからなる、好ましくは、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにそれらのすべての立体異性体を含むCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
−ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンからなる、好ましくは、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにそれらのすべての立体異性体を含むCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
【0047】
これらの3つの方法におけるルテインの有効量は、投与後の血漿におけるルテインの濃度が0.25と3μMとの間の範囲にあるような量である。
【0048】
これらの3つの方法におけるリコペンの有効量は、投与後の血漿におけるリコペンの濃度が0.25と3.0μMとの間、好ましくは、0.5と2.0μMとの間の範囲にあるような量である。
【0049】
これらの3つの方法におけるβ−クリプトキサンチンの有効量は、投与後の血漿におけるβ−クリプトキサンチンの濃度が0.1と2μMとの間の範囲にあるような量である。
【0050】
これらの3つの方法におけるCoQ−10の有効量は、投与後の血漿におけるCoQ−10の濃度が5と8μMとの間の範囲にあるような量である。
【0051】
これらの方法の好適な実施態様では、前記化合物/カロテノイドは、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、好ましくは、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される化合物と組み合わされる。
【0052】
本発明に従えば、β−カロテン、ルテイン、リコペン、およびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの化合物はまた、それらの光保護能を改善するための日焼け止め剤ならびにデイリーケア製品、ならびに皮膚維持、特に、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝/皮膚におけるエネルギーフロー/皮膚におけるエネルギー産生および皮膚の呼吸機能を保護するための有効な微量栄養物において使用することができる。
【0053】
従ってまた、本発明の目的は、日焼け止め剤およびデイリーケア製品の光保護能を改善するための方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにそれらのすべての立体異性体を含むCoQ−10との組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を添加する工程を含んでなる方法である。ここで、ルテインの濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.01と1000ppmとの間、より好ましくは、0.1と50ppmとの間、最も好ましくは、0.5と5ppmとの間で変動し得る。リコペンの濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.01と1000ppmとの間、より好ましくは、0.1と50ppmとの間、最も好ましくは、0.5と10ppmとの間で変動し得る。CoQ−10の濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.001と1.0重量%との間、より好ましくは、0.01と0.3重量%との間で変動し得る。β−クリプトキサンチンの濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.01と1000ppmとの間、より好ましくは、0.1と10ppmとの間、最も好ましくは、0.2と5ppmとの間で変動し得る。
【0054】
さらに、本発明に従えば、ルテイン、リコペン、およびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1つの化合物はまた、日焼け止め剤ならびにそれらの光保護能を改善するためのデイリーケア製品、ならびに皮膚維持、特に、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝/皮膚におけるエネルギーフロー/皮膚におけるエネルギー産生および皮膚の呼吸機能を保護するための有効な微量栄養物において使用することができる。
【0055】
従ってまた、本発明の目的は、日焼け止め剤およびデイリーケア製品の光保護能を改善するための方法であって、ルテイン、リコペン、およびβ−クリプトキサンチンまたはそれらの混合物またはCoQ−10との組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つのカロテノイドを添加する工程を含んでなる方法である。ここで、ルテインの濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.01と1000ppmとの間、より好ましくは、0.1と50ppmとの間、最も好ましくは、0.5と5ppmとの間で変動し得る。リコペンの濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.01と1000ppmとの間、より好ましくは、0.1と50ppmとの間、最も好ましくは、0.5と10ppmとの間で変動し得る。β−クリプトキサンチンの濃度は、日焼け止め剤またはデイリーケア製品の全重量に基づいて、0.01と1000ppmとの間、より好ましくは、0.1と10ppmとの間、最も好ましくは、0.2と5ppmとの間で変動し得る。
【0056】
本発明に関連して使用されるすべての有効成分、特に、β−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチンおよびCoQ−10は、天然起源のものであり得、即ち、天然の供給源から単離されるか、または化学的に合成することができ、生物技術的/遺伝子操作方法を含む。
【0057】
redivivo10%FS、redivivo(リコペン)10%WSの商標でDSM Nutritional Products Ltd.(Kaiseraugst、スイス)より市販のリコペンが特に好適である。
【0058】
DSM Nutritional Products Ltd.(Kaiseraugst、スイス)より市販のβ−カロテン、リコペン、ルテイン、CoQ−10およびβ−クリプトキサンチンが特に好適である。リコペン、ルテインおよびCoQ−10の製品形態は、例えば、DSM Nutritional ProductsからredivivoTM(リコペン)10%FS、redivivoTM(リコペン)10%WS、redivivoTM(リコペン)5%TGまたはTG/P、ルテインCWS/S−TG、TGまたはTG/P、およびAll−QTM(コエンザイムQ10)10%TG/PまたはCWS/Sの商標で公知である。
【0059】
他の適切な市販の製品は、BASF製のLycoVit(リコペン)TG10%、Lycovit20%Dispersion、Lutein5%DCまたはCoenzymeQ10 10%DC、ならびにLycored製のLycobeads5%、LycoPen2%SG DispersionおよびLyc−O−Mato15%、Kemin製のFloraGlo(ルテイン)、Cognis製のXangoldR10%Natural Lutein Esters Beadlet、PIVEG製の次のルテイン形態:ビーズレットとしてのルテイン−25%;Beadlets CWD25%(冷水において分散可能);オイル−20%;粉末−70%、ならびにKaneka製のCoQ10である。
【0060】
本発明を、以下の実施例によってさらに例示する。
【0061】
[実施例]
[概論]
[化学薬品]
カロテノイドのルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチンおよびゼアキサンチンは、DSM Nutritional Products AG(Kaiseraugst、スイス)の化学研究室由来である。酢酸アンモニウムp.a、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)p.a.、テトラヒドロフラン(THF)p.a.、トリエチルアミンp.a.は、Fluka Chemie AG(Buchs、スイス)製であり、他のすべての化学薬品はMerck(Darmstadt、独国)製である。
【0062】
[標準溶液]
3〜5mgの化合物を0.025%BHT(v/w)溶液に溶解することによって、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチンおよびゼアキサンチンのストック溶液を調製した。直後に、ランベルト−ベール(Lambert−Beer)の法則に従い、吸光度(1%/1cm)に基づく光度測定により、適切な希釈液の濃度を決定した。
【0063】
[培養培地]
ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチンおよびゼアキサンチンの培養細胞への送達を、Free Radicals Biol.Med.2003年、34、456−464に記載のとおりに行った。簡単に説明すると、無傷(intact)なカロテノイドおよびコントロール溶液を培養された正常なヒト線維芽細胞に送達するために、THFおよびビヒクルとして保存剤として0.025%BHTを伴う上記のストック溶液を使用した。適用されるカロテノイドの濃度を上記のように光度測定し、THFおよびTHF溶液中カロテノイドを、0〜3μMの範囲で示される濃度で培養培地において使用した。
【0064】
[細胞培養]
皮膚線維芽細胞培養は、割礼時のヒト包皮サンプルから確立し、イーグル(Eagle)の最小必須培地(PAA Laboratories GmbH,Linz、墺国)において培養した。5%COを含有する加湿大気中において、細胞をコンフルエンスまで培養した。
【0065】
[実施例1:ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチンおよびゼアキサンチンの存在下におけるヒト皮膚線維芽細胞のUV−A照射ならびに解析]
[UV−A照射]
J.Biol.Chem.1999年、274、15345−15349に記載のとおりに照射を行った。細胞に、Sellas Sunlight(Systems Dr.Sellmeier)照射デバイスからの8J/cmUV−A照射により照射した。UV−A出力は、UV−A−Meter(Waldmann GmbH&Co.KG,Villingen−Schwenningen、独国)により決定し、30cmのチューブ−標的距離で、平方センチメートルあたり約70ミリワットであることを見出した。共通欠失を誘導するために、1週間もしくは連続する2週間のうち連続4日間、1日3回、細胞に照射した。次いで、トリプシン処理により細胞を回収した。細胞の2分の1をDNA抽出のために保持し、他方の半分を、継続中の培養のために再プレート化した。
【0066】
[DNA抽出]
QIAmp Tissue Kit(Qiagen,Hilden、独国)を用いて、正常ヒト線維芽細胞から全細胞DNAを抽出した。
【0067】
[PCR解析]
J.Invest.Dermatol.1998年、110、149−152およびLeukemia 1995年、9、1704−1710に記載のとおりにネステッドPCRを実施した。簡単に説明すると、長さ247塩基対のPCR産物を、プライマーC1およびC2で増幅し、溶液中のmtDNAの全量を見積もることを可能にし、従って、参照フラグメントとして役立てた。共通欠失を提示するフラグメントを、プライマー対A1/A2およびB1/B2の組み合わせによって増幅した。プライマーオリゴヌクレオチドA1/A2を、ミトコンドリアゲノムにおける共通欠失の領域の外側でアニールするように設計した。さらに、ポリメラーゼ伸長時間を、野生型PCR産物の完全な増幅に対して過度に短くなるように選択し、より短いかつ欠失のあるmtDNAフラグメントのみの十分な増幅を生じさせた。感度および特異性を増加するために、一次PCR産物から二次ネステッドPCRを実施した(B1/B2)。35サイクルまでの各プライマー対のリニア増幅条件を、P.ヘニンガー(P.Henninger)ら、Biol.Chem.Hoppe−Seyler1993年、374、625−629に記載のとおりに決定した。約0.1〜0.3μgのゲノムDNAおよび0.5単位のTaqポリメラーゼを伴う100μl反応容積において、一次PCR(A1/A2およびC1/C2)を実施した。プライマーおよびヌクレオチドは、それぞれ1および400μMの濃度で使用した。PCR産物を、Perkin−Elmer DNA Thermal Cycler480(Perkin−Elmer Applied Biosystems,Weiterstadt、独国)において増幅し、プライマーオリゴヌクレオチドを、Invitrogen(Karlsruhe、独国)によって合成した。
【0068】
[プライマーオリゴヌクレオチド]
以下の配列およびヌクレオチド位置(括弧内に示す)は、アンダーソン(Anderson)ら、Nature1981年、290、457−465に従う:
【化1】

【0069】
[DNAゲル電気泳動]
を、エチジウムブロマイド(0.20μl/ml)(Sigma−Aldrich Chemie GmbH,Munich、独国)で染色した1%アガロースゲルにおいて実施した。
【0070】
[制限酵素解析]
増幅したPCR産物の同一性を検証するために、フラグメントを、制限酵素Xbal(New England Biolabs)による診断的消化に供した。
【0071】
[結果]
[リコペンの効果]
合計で3つの独立した実験を行った。3つのすべての実験において、一貫して、リコペンは、共通欠失のUV−A照射誘導的発生に対して線維芽細胞を保護することを見出した。
【0072】
それぞれの実験の結果を表1に示す:1週間後、UV−A照射は、ヒト皮膚線維芽細胞における大規模DNA欠失のマーカー変異として「共通欠失」を18倍誘導することが可能である。リコペンの添加は、共通欠失のUV−A照射誘導的形成を、試験したすべての用量(0.25〜3μM)で阻害した。0.5、1μMおよび2μMにおいて完全な保護が観察された。
【0073】
【表1】

【0074】
[ルテインの効果]
合計で3つの独立した実験を行った。3つのすべての実験において、ルテインは、共通欠失のUV−A照射誘導的発生に対して皮膚線維芽細胞を保護することを見出した。
【0075】
それぞれの実験の結果を表2に示す:1週間のUV−A照射後、共通欠失誘導が6倍観察され得る。この誘導は、試験したすべての濃度(0.25〜3μM)でルテインによって完全に防止され得る。
【0076】
【表2】

【0077】
[クリプトキサンチンの効果]
合計で3つの実験を行ったが、それぞれの実験を図3に示す。2週間後、UV−A照射は共通欠失を4倍誘導する。この誘導は、試験したすべての濃度でβ−クリプトキサンチンによって排除される。
【0078】
【表3】

【0079】
[ゼアキサンチンの効果]
合計で3つの実験を行った。ゼアキサンチンは、いずれの実験においても効果を示さなかった。
【0080】
[実施例2:飲料の調製]
(C)WS=(冷)水溶性、S=澱粉、TG=錠剤等級、CC=極めて澄明。
【0081】
【表4】

【0082】
●カロテノイドおよびビタミンE製品形態を脱イオン水の一部に溶解する。
●ジュース濃縮物を混合し、残りの水ならびに予め溶解したカロテノイドおよびビタミンE製品形態を添加し、穏やかに撹拌する。
●アスコルビン酸を混合物に添加し、溶解するまで撹拌する。
●オレンジ油およびエタノールを均質な油性成分になるまで予備混和し、ジュース濃縮物に添加する。
●ローター−ステーター式ホモジナイザーで予備乳化する。
●高圧ホモジナイザーP 200bar、P 50barで均質化する。
●エマルジョンを低温殺菌する(72℃、15秒間)。
●エマルジョンは使用前の少なくとも1日間静置し、冷所で貯蔵すべきである。
【0083】
【表5】

【0084】
Teavigoは、(−)−エピガロカテキンガレート(EGCG)のDSM Nutritional Products Ltd.、Kaiseraugst、スイスの商標である。
【0085】
●安息香酸ナトリウムを脱イオン水に溶解し、撹拌下でシュガーシロップおよび(−)−エピガロカテキンガレートを溶解する。
●撹拌下で飲料主成分を添加する。
●混合物を水道用水で調整し、1リットルの飲料にする。
●ガラス瓶に充填し、低温殺菌する(72℃、15秒間)。
【0086】
[実施例3:飲料の調製]
実施例2に類似の様式で、ジュース主成分を調製する:
【0087】
【表6】

【0088】
実施例2に記載の手順に従って、ジュース主成分を処理し、最終飲料にする。
【0089】
【表7】

【0090】
[実施例4:飲料の調製]
実施例2に類似の様式で、ジュース主成分を調製する:
【0091】
【表8】

【0092】
実施例2に記載の手順に従って、ジュース主成分を処理し、最終飲料にする。
【0093】
【表9】

【0094】
[実施例5:飲料の調製]
実施例2に類似の様式で、ジュース主成分を調製する:
【0095】
【表10】

【0096】
実施例2に記載の手順に従って、ジュース主成分を処理し、最終飲料にする。
【0097】
【表11】

【0098】
[実施例6:シリアルバーの調製]
Redivivoは、リコペンのDSM Nutritional Products Ltd.、Kaiseraugst、スイスの商標である。
【0099】
【表12】

【0100】
−Lycopene10%WSまたはLutein5%CWS/S(DSM Nutritional Products Ltd.、Kaiseraugst、スイスより市販)と他の乾燥成分、例えば、マルトデキストリン粉末、粉砕したフルクトースとを予備混和する。
−均質な混合が得られるまで、すべての成分をプラネタリーボウルミキサーにおいて混和する。
−混合物を、油を塗ったベーキングトレイの上に、約1cmの厚さで拡げる。
−180℃で20分間焼く。
−シリアルバープレートを周囲温度にまで冷却し、バーサイズの片に切断する。
−アルミニウム製の袋に包装し、密封する。
【0101】
[実施例7:CoQ−10ストレート錠の調製]
【0102】
【表13】

【0103】
[賦形剤の供給元]
(1)Tablettose80:Fa.Meggle,Megglestr.6−12,83512 Wasserburg、独国
(2)Compritol888ATO:Fa.Gattefosse AG,Haldenstr.11,6006 Luzern、スイス
(3)Polyplasdone XL10,ISP Technologies Inc.、Wayne、ニュージャージー州、米国
【0104】
[手順]
I 1、2および4を、タンブラーミキサーにおいて5分間、混合する
II Iに3を添加し、20分間混合する
III 打錠する
【0105】
[実施例8:リコペン、ルテイン、CoQ−10およびβ−クリプトキサンチン含有錠の調製]
【0106】
【表14】

【0107】
[賦形剤の供給元]
(1)Tablettose80:Fa.Meggle,Megglestr.6−12,83512 Wasserburg、独国
(2)Polyplasdone XL10,ISP Technologies Inc.、Wayne、ニュージャージー州、米国
【0108】
[手順]
I 1〜6を、タンブラーミキサーにおいて15分間、混合する
II Iに7を添加し、2分間混合する
III 打錠する

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項2】
ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項3】
皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項4】
ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項5】
ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するために使用される組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物の製造のためのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項6】
日焼け止め剤またはデイリーケア製品における光保護能を改善するためのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項7】
皮膚維持のため、特に、ヒトを含む動物の皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を保護するための有効な微量栄養物としてのβ−カロテン、ルテイン、リコペン、β−クリプトキサンチン、およびそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される化合物の使用。
【請求項8】
前記化合物または混合物は、β−カロテン、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、より好ましくは、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび/または(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、最も好ましくは、レスベラトロールおよび/または(−)−エピガロカテキンガレートと組み合わされる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載のルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物からなる群から選択される化合物の使用。
【請求項10】
有効成分として、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を含んでなる組成物、好ましくは、経口的に適用可能な組成物であって、量は、ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持するため、ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持するため、皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進するため、ならびにヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止するために有効であることを特徴とする組成物。
【請求項11】
有効成分として、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンからなる群からの有効量の少なくとも1つの化合物を含んでなる請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
(強化された)食物、飲料、(強化された)飼料もしくは対応する添加物、機能性食物、機能性飼料、ニュートラシューティカル、臨床栄養物または栄養補助食品である、請求項10または11に記載の組成物。
【請求項13】
錠剤、丸剤、顆粒、ドラジェ、カプセルまたは発泡性処方の形態であることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項14】
70kgの重量のヒトについて、ルテインの1日量は0.1〜40mgの範囲であり、および/またはリコペンの1日量は0.1〜60mgの範囲であり、および/またはβ−クリプトキサンチンの1日量は0.1〜20mgの範囲であり、および/またはCoQ−10の1日量は1〜500mgの範囲であることを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1に記載の組成物。
【請求項15】
1Lあたり0.2〜50mgの量でルテインを、および/または2〜50mgの量でリコペンを、および/または0.1〜30mgの量でβ−クリプトキサンチンを、および/または1〜200mgの量でCoQ−10を含有する飲料であることを特徴とする、請求項10または請求項11に記載の組成物。
【請求項16】
前記化合物は、β−カロテン、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物、好ましくは、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される化合物、好ましくは、レスベラトロールおよび/または(−)−エピガロカテキンガレートと組み合わされる、請求項10〜15のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項17】
ヒトを含む動物の皮膚におけるもしくは皮膚のエネルギー代謝、エネルギーフローおよび/またはエネルギー産生を維持する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペン、およびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
【請求項18】
ヒトを含む動物の皮膚の呼吸機能を維持する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペン、およびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
【請求項19】
ヒトを含む動物の皮膚におけるUV−A照射誘導性mtDNA変異誘発を防止する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
【請求項20】
皮膚を賦活し、ヒトを含む動物の皮膚の輝度および自然な輝きを維持し、支持する、ならびにヒトを含む動物の皮膚の健康な外観を促進する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物、ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を、それを必要とする前記動物に投与する、好ましくは、経口的に投与する工程を含んでなる方法。
【請求項21】
ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチンからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物が投与される、請求項17〜20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記化合物は、β−カロテン、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から、好ましくは、ビタミンC、ビタミンE、レスベラトロールおよび(−)−エピガロカテキンガレートからなる群から選択される少なくとも1つの化合物と、より好ましくは、レスベラトロールおよび/または(−)−エピガロカテキンガレートと組み合わされる、請求項17〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記化合物はルテインでありかつ投与後のその血漿中濃度は0.25〜3μMの範囲であり、および/または前記化合物はリコペンでありかつ投与後のその血漿中濃度は0.25〜3.0μM、好ましくは、0.5〜1.0μMの範囲であり、および/または前記化合物はβ−クリプトキサンチンでありかつ投与後のその血漿中濃度は0.1〜2μM、好ましくは、0.25〜0.5μMの範囲であり、および/または前記化合物はCoQ−10でありかつ投与後のその血漿中濃度は5〜10μM、好ましくは、5〜8μMの範囲である、請求項17〜21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
日焼け止め剤およびデイリーケア製品の光保護能を改善する方法であって、β−カロテン、ルテイン、リコペン、およびβ−クリプトキサンチンからなる群から、好ましくは、ルテイン、リコペンおよびβ−クリプトキサンチン、ならびにそれらの混合物ならびにCoQ−10とのそれらの組み合わせからなる群から選択される有効量の少なくとも1つの化合物を添加する工程を含んでなる方法。

【公表番号】特表2009−501179(P2009−501179A)
【公表日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520796(P2008−520796)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際出願番号】PCT/EP2006/006851
【国際公開番号】WO2007/009657
【国際公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】