説明

有機電界発光表示装置及び有機電界発光表示装置の駆動方法

【課題】低い駆動周波数で駆動され得るようにした有機電界発光表示装置を提供する。
【解決手段】走査線、発光制御線及びデータ線の交差部に位置する画素と、前記画素を水平ライン単位で選択するために第1駆動周波数で前記走査線に走査信号を順次供給する走査駆動部と、前記画素の発光を制御するために前記第1駆動周波数と異なる第2駆動周波数で前記発光制御線に発光制御信号を順次供給するエミッション駆動部と、を備えることを特徴とする有機電界発光表示装置が提供される。これにより、低い駆動周波数(例えば、120Hz)で走査信号及び走査信号に同期されるデータ信号を供給できるという効果を奏する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機電界発光表示装置及び有機電界発光表示装置の駆動方法に関し、特に、低い駆動周波数で駆動され得るようにした有機電界発光表示装置及び有機電界発光表示装置の駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、陰極線管(Cathode Ray Tube)の短所である重さと体積を減らすことができる各種平板表示装置が開発されている。平板表示装置としては、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、電界放出表示装置(Field Emission Display)、プラズマ表示パネル(Plasma Display Panel)及び有機電界発光表示装置(Organic Light Emitting Display Device)などが挙げられる。
【0003】
平板表示装置のうち、有機電界発光表示装置は電子と正孔の再結合によって光を発生する有機発光ダイオードを用いて映像を表示するものであって、有機電界発光表示装置は速い応答速度を有すると同時に、低い消費電力で駆動されるという長所がある。
【0004】
有機電界発光表示装置は、通常、複数のデータ線、走査線、電源線の交差部にマトリクス状に配列される複数の画素を備える。画素は通常、有機発光ダイオード、駆動トランジスタを含む2つ以上のトランジスタ及び1つ以上のキャパシタからなる。
【0005】
このような有機電界発光表示装置は、3D(立体視)映像を実現するために、図1に示すように、16.6msの期間に4つのフレームを含む。4つのフレームのうち、第1フレームは左側映像を表示し、第3フレームは右側映像を表示する。そして、第2フレーム及び第4フレームはブラックの映像を表示する。
【0006】
シャッタ眼鏡は第1フレーム期間に左側の眼鏡で光の供給を受け、第3フレーム期間に右側の眼鏡で光の供給を受ける。このとき、シャッタ眼鏡の着用者は、シャッタ眼鏡を通じて供給される映像を3Dで認知する。第2フレーム及び第4フレーム期間に表示されるブラックの映像は、左側及び右側映像が混在してクロストーク(Cross Talk)現象が発生するのを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国特許公開第1999−0080351号
【特許文献2】大韓民国特許公開第2009−0123896号
【特許文献3】大韓民国特許公開第2008−0066504号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来は16.6msの期間に4つのフレームが含まれ、それにより、240Hzの駆動周波数で駆動されなければならないという問題がある。有機電界発光表示装置が高い周波数で駆動される場合、消費電力の上昇、安全性の低下、製造コストの上昇などのような問題が発生していた。
【0009】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、低い駆動周波数で駆動され得るようにした、新規かつ改良された有機電界発光表示装置及び有機電界発光表示装置の駆動方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、走査線、発光制御線及びデータ線の交差部に位置する画素と、前記画素を水平ライン単位で選択するために第1駆動周波数で前記走査線に走査信号を順次供給する走査駆動部と、前記画素の発光を制御するために前記第1駆動周波数と異なる第2駆動周波数で前記発光制御線に発光制御信号を順次供給するエミッション駆動部と、を備えることを特徴とする有機電界発光表示装置が提供される。
【0011】
前記第2駆動周波数は、前記第1駆動周波数よりも高い周波数であってもよい。
【0012】
前記第1駆動周波数は、120Hzに設定されるようにしてもよい。
【0013】
前記第2駆動周波数は、240Hz以上に設定されるようにしてもよい。
【0014】
前記走査駆動部は、前記走査線のそれぞれに1水平期間に前記走査信号を供給するようにしてもよい。
【0015】
前記エミッション駆動部は、j(jは自然数)番目の走査線に供給される走査信号と重なるようにj番目の発光制御線に発光制御信号を供給するようにしてもよい。
【0016】
前記エミッション駆動部は、前記j番目の発光制御線に発光制御信号が供給された後、前記1水平期間よりも短い第1期間の後にj+1番目の発光制御線に発光制御信号を供給するようにしてもよい。
【0017】
前記エミッション駆動部は、i(iは自然数)番目のフレームの前記画素発光時間とi+1番目のフレームの前記画素発光時間が重ならないように前記発光制御信号を供給するようにしてもよい。
【0018】
前記データ駆動部は、i(iは自然数)番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第1データ信号を供給し、i+1番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第2データ信号を供給するようにしてもよい。
【0019】
前記発光制御信号の幅は、1/2フレーム期間と同一であるか、短く設定されるようにしてもよい。
【0020】
前記画素のそれぞれは、有機発光ダイオードと、走査線に走査信号が供給される時にデータ信号に対応する電圧を充電し、充電された電圧に対応して前記有機発光ダイオードに供給される電流量を制御する画素回路と、前記有機発光ダイオードと前記画素回路との間に接続され、発光制御線に発光制御信号が供給される時にターンオフされ、その他の場合にターンオンされる制御トランジスタと、を備えていてもよい。
【0021】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、走査線、発光制御線及びデータ線の交差部に位置する画素を含む有機電界発光表示装置の駆動方法において、前記画素を選択するために第1駆動周波数で前記走査線に走査信号を順次供給する段階と、前記画素の発光を制御するために前記第1駆動周波数と異なる第2駆動周波数で前記発光制御線に発光制御信号を順次供給する段階と、を含むことを特徴とする有機電界発光表示装置の駆動方法が提供される。
【0022】
前記第2駆動周波数は、前記第1駆動周波数よりも高い周波数であってもよい。
【0023】
前記第1駆動周波数は、120Hzに設定されていてもよい。
【0024】
前記第2駆動周波数は、240Hz以上に設定されていてもよい。
【0025】
j(jは自然数)番目の発光制御線に供給される発光制御信号は、j番目の走査線に供給される走査信号と重なるようにしてもよい。
【0026】
前記j番目の発光制御線に発光制御信号が供給された後、走査信号の幅である1水平期間よりも短い期間の後にj+1番目の発光制御線に発光制御信号が供給されるようにしてもよい。
【0027】
i(iは自然数)番目のフレーム及びi+1番目のフレーム期間に前記画素の発光時間が重ならないように前記発光制御信号の幅が設定されるようにしてもよい。
【0028】
i(iは自然数)番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第1データ信号を供給し、i+1番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第2データ信号を供給する段階を更に含むようにしてもよい。
【0029】
前記発光制御信号の幅は、1/2フレーム期間と同一であるか、短く設定されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように本発明によれば、低い駆動周波数(例えば、120Hz)で走査信号及び走査信号に同期されるデータ信号を供給できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】従来の有機電界発光表示装置のフレーム期間を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る有機電界発光表示装置を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る有機電界発光表示装置のフレーム期間を示す図である。
【図4】図2に示す走査駆動部及びエミッション駆動部で供給される駆動波形を示す図である。
【図5】図2に示す画素の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0033】
以下、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できる好適な実施形態が添付された図2〜図5を参照して詳細に説明すれば、以下の通りである。
【0034】
図2は、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示装置を示す図である。図3は、本発明の実施形態に係るフレーム期間を示す図である。
【0035】
図2及び図3を参照すれば、本発明の実施形態に係る有機電界発光表示装置は、走査線S1〜Sn、発光制御線E1〜En及びデータ線D1〜Dmの交差部に位置する複数の画素140を含む画素部130と、走査線S1〜Snを駆動するための走査駆動部110と、データ線D1〜Dmを駆動するためのデータ駆動部120と、発光制御線E1〜Enを駆動するためのエミッション駆動部160と、走査駆動部110、エミッション駆動部160及びデータ駆動部120を制御するためのタイミング制御部150とを備える。
【0036】
走査駆動部110は、フレーム期間毎に走査線S1〜Snに走査信号を順次供給する。ここで、本発明の実施形態に係る有機電界発光装置では16.6msの期間に2つのフレーム(iF、i+1F(iは自然数))が含まれるため、走査駆動部110は120Hzの駆動周波数で走査信号を供給する。
【0037】
データ駆動部120は、走査線S1〜Snに供給される走査信号に同期されるようにデータ線D1〜Dmにデータ信号を供給する。ここで、データ駆動部120は、i(iは自然数)フレーム(iF)期間に走査線S1〜Snに供給される走査信号に対応して左側データ信号を供給し、i+1フレーム(i+1F)期間に走査線S1〜Snに供給される走査信号に対応して右側データ信号を供給する。一方、データ駆動部120は、走査信号と同期されるようにデータ線D1〜Dmにデータ信号を供給するため、120Hzの駆動周波数で駆動される。
【0038】
エミッション駆動部160は、発光制御線E1〜Enに発光制御信号を順次供給する。ここで、エミッション駆動部160は、フレーム期間のうち一部の期間に画素140が発光され得るように発光制御信号の供給を制御する。
【0039】
詳細に説明すれば、エミッション駆動部160は、j(jは自然数)番目の走査線Sjに供給される走査信号と重なるようにj番目の発光制御線Ejに発光制御信号を供給する。そして、エミッション駆動部160は、j番目の発光制御線Ejに発光制御信号が供給された後、第1期間の後にj+1番目の発光制御線Ejに発光制御信号を供給する。ここで、第1期間は、走査信号が供給される1水平期間1Hよりも短い時間に設定される。そして、エミッション駆動部160は、それぞれのフレーム期間に画素140が発光される時間が重ならないように発光制御線E1〜Enに発光制御信号を供給する。即ち、iフレーム(iF)期間及びi+1フレーム(i+1F)は画素140の発光時間が重ならない。
【0040】
そのために、図3に示すように、走査信号の供給を意味するスキャン(Scan)線よりも画素140の発光を意味するエミッション(Emission)線が急峻な傾きを有するように設定される。すると、それぞれのフレーム期間に画素140の発光時間が重ならず、それにより、クロストークなしに3D映像を実現できる。
【0041】
タイミング制御部150は、走査駆動部110、データ駆動部120及びエミッション駆動部160を制御する。
【0042】
シャッタ眼鏡は、iフレーム(iF)期間に左側の眼鏡で光の供給を受け、i+1フレーム(i+1F)期間に右側の眼鏡で光の供給を受ける。このとき、シャッタ眼鏡の着用者は、シャッタ眼鏡を通じて供給される映像を3Dで認知する。
【0043】
図4は、図2に示す走査駆動部及びエミッション駆動部で供給される駆動波形を示す波形図である。
【0044】
図4を参照すれば、走査駆動部110は、フレーム(iF、i+1F)期間に走査線S1〜Snに走査信号を順次供給する。このような走査駆動部110は、前述したように、120Hzの第1駆動周波数で走査信号を供給する。
【0045】
エミッション駆動部160は、フレーム(iF、i+1F)期間に発光制御線E1〜Enに発光制御信号を順次供給する。このようなエミッション駆動部160は、第1駆動周波数よりも高い第2駆動周波数、例えば240Hz以上の駆動周波数で発光制御信号を供給する。
【0046】
エミッション駆動部160が第2駆動周波数で発光制御信号を供給する場合、発光制御信号間の第1期間T1は1水平期間1Hよりも短い時間に設定される。このように、エミッション駆動部160が第2駆動周波数で発光制御信号を供給すれば、画素140の発光時間を最大限確保することができる。一方、発光制御線E1〜Enに供給される発光制御信号はいずれも同じ幅に設定され、フレーム間の発光時間が重ならないように設定される。
【0047】
例えば、発光制御信号の幅が1/2フレーム未満に設定されれば、画素140の発光時間が1/2フレーム以上に設定される。この場合、フレーム間画素140の発光時間が重なって映像を実現する時にクロストーク現象が発生し得る。従って、本発明の実施形態において、発光制御信号は1/2フレーム以下の期間に供給され得るようにその幅が設定される。
【0048】
一方、発光制御信号が走査信号よりも高い駆動周波数で駆動されるため、ライン別に発光開始時間とデータの書き込み時点は、下記のように定められる。
【0049】
最初のライン:発光開始−データ書き込み時点=1/2フレーム
2番目のライン:発光開始−データ書き込み時点=1/2フレーム−T1
3番目のライン:発光開始−データ書き込み時点=1/2フレーム−2T1
...
最後のライン:発光開始−データ書き込み時点=0
【0050】
上記において、「発光開始」は、発光制御信号が供給されて画素が発光される時点を意味し、「データ書き込み時点」は、走査信号が供給される時点を意味する。
【0051】
図5は、本発明の実施形態に係る画素を示す回路図である。
【0052】
図5を参照すれば、本発明の実施形態に係る画素140は、有機発光ダイオードOLEDと、有機発光ダイオードOLEDに供給される電流量を制御するための画素回路142と、画素回路142と有機発光ダイオードOLEDとの間に接続される制御トランジスタCMとを備える。
【0053】
有機発光ダイオードOLEDのアノード電極は、制御トランジスタCMに接続され、カソード電極は、第2電源ELVSSに接続される。このような有機発光ダイオードOLEDは、画素回路142から供給される電流量に対応して所定輝度の光を生成する。
【0054】
画素回路142は、有機発光ダイオードOLEDに供給される電流量を制御する。このような画素回路142は、現在公知となっている多様な形態の回路で構成され得る。例えば、画素回路142は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2及びストレージキャパシタCstを備える。
【0055】
第1トランジスタM1の第1電極は、データ線Dmに接続され、第2電極は、第2トランジスタM2のゲート電極に接続される。そして、第1トランジスタM1のゲート電極は、走査線Snに接続される。このような第1トランジスタM1は、走査線Snに走査信号が供給される時にターンオンされてデータ線Dmと第2トランジスタM2のゲート電極を電気的に接続させる。
【0056】
第2トランジスタM2の第1電極は、第1電源ELVDDに接続され、第2電極は、制御トランジスタCMの第1電極に接続される。そして、第2トランジスタM2のゲート電極は、第1トランジスタM1の第2電極に接続される。このような第2トランジスタM2は、自身のゲート電極に接続された電圧に対応する電流を有機発光ダイオードOLEDに供給する。
【0057】
ストレージキャパシタCstは、第2トランジスタM2のゲート電極と第1電源ELVDDとの間に接続される。このようなストレージキャパシタCstは、データ信号に対応する電圧を充電する。
【0058】
制御トランジスタCMの第1電極は、画素回路142に接続され、第2電極は、有機発光ダイオードOLEDのアノード電極に接続される。そして、制御トランジスタCMのゲート電極は、発光制御線Enに接続される。このような制御トランジスタCMは、発光制御線Enに発光制御信号が供給される時にターンオフされ、発光制御信号が供給されない時にターンオンされる。
【0059】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0060】
S1〜Sn 走査線
E1〜En 発光制御線
D1〜Dm データ線
110 走査駆動部
120 データ駆動部
130 画素部
140 画素
150 タイミング制御部
160 エミッション駆動部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
走査線、発光制御線及びデータ線の交差部に位置する画素と、
前記画素を水平ライン単位で選択するために第1駆動周波数で前記走査線に走査信号を順次供給する走査駆動部と、
前記画素の発光を制御するために前記第1駆動周波数と異なる第2駆動周波数で前記発光制御線に発光制御信号を順次供給するエミッション駆動部と、
を備えることを特徴とする有機電界発光表示装置。
【請求項2】
前記第2駆動周波数は、前記第1駆動周波数よりも高い周波数であることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項3】
前記第1駆動周波数は、120Hzに設定されることを特徴とする請求項1または2に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項4】
前記第2駆動周波数は、240Hz以上に設定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
【請求項5】
前記走査駆動部は、前記走査線のそれぞれに1水平期間に前記走査信号を供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
【請求項6】
前記エミッション駆動部は、j(jは自然数)番目の走査線に供給される走査信号と重なるようにj番目の発光制御線に発光制御信号を供給することを特徴とする請求項5に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項7】
前記エミッション駆動部は、前記j番目の発光制御線に発光制御信号が供給された後、前記1水平期間よりも短い第1期間の後にj+1番目の発光制御線に発光制御信号を供給することを特徴とする請求項6に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項8】
前記エミッション駆動部は、i(iは自然数)番目のフレームの前記画素発光時間とi+1番目のフレームの前記画素発光時間が重ならないように前記発光制御信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項9】
前記データ駆動部は、i(iは自然数)番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第1データ信号を供給し、i+1番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第2データ信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項10】
前記発光制御信号の幅は、1/2フレーム期間と同一であるか、短く設定されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
【請求項11】
前記画素のそれぞれは、
有機発光ダイオードと、
走査線に走査信号が供給される時にデータ信号に対応する電圧を充電し、充電された電圧に対応して前記有機発光ダイオードに供給される電流量を制御する画素回路と、
前記有機発光ダイオードと前記画素回路との間に接続され、発光制御線に発光制御信号が供給される時にターンオフされ、その他の場合にターンオンされる制御トランジスタと、
を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有機電界発光表示装置。
【請求項12】
走査線、発光制御線及びデータ線の交差部に位置する画素を含む有機電界発光表示装置の駆動方法において、
前記画素を選択するために第1駆動周波数で前記走査線に走査信号を順次供給する段階と、
前記画素の発光を制御するために前記第1駆動周波数と異なる第2駆動周波数で前記発光制御線に発光制御信号を順次供給する段階と、
を含むことを特徴とする有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項13】
前記第2駆動周波数は、前記第1駆動周波数よりも高い周波数であることを特徴とする請求項12に記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項14】
前記第1駆動周波数は、120Hzに設定されることを特徴とする請求項12または13に記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項15】
前記第2駆動周波数は、240Hz以上に設定されることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項16】
j(jは自然数)番目の発光制御線に供給される発光制御信号は、j番目の走査線に供給される走査信号と重なることを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項17】
前記j番目の発光制御線に発光制御信号が供給された後、走査信号の幅である1水平期間よりも短い期間の後にj+1番目の発光制御線に発光制御信号が供給されることを特徴とする請求項16に記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項18】
i(iは自然数)番目のフレーム及びi+1番目のフレーム期間に前記画素の発光時間が重ならないように前記発光制御信号の幅が設定されることを特徴とする請求項12に記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項19】
i(iは自然数)番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第1データ信号を供給し、i+1番目のフレーム期間に前記走査線に供給される走査信号に同期されるように前記データ線に第2データ信号を供給する段階を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。
【請求項20】
前記発光制御信号の幅は、1/2フレーム期間と同一であるか、短く設定されることを特徴とする請求項12〜19のいずれかに記載の有機電界発光表示装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−93693(P2012−93693A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9877(P2011−9877)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Mobile Display Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】San #24 Nongseo−Dong,Giheung−Gu,Yongin−City,Gyeonggi−Do 446−711 Republic of KOREA
【Fターム(参考)】