説明

有機電界発光表示装置

【課題】ドライバICの接地入力端子をメタルキャップに接続して、安定した接地電位の供給を可能とし、ICの入力ピンの個数を減らし、モジュール実装空間を確保できる有機電界発光表示装置を提供する。
【解決手段】画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板30と、基板の非画素領域に形成され、有機電界発光素子に信号を印加するドライバIC31と、画素領域周辺部に沿い、非画素領域の一部に形成される封止材35と、封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ基板に対し所定間隔を保つように、封止材によって接着される導電性を有するメタルキャップ32と、ドライバICとメタルキャップとを接続するために基板上に形成されるグランド配線33と、メタルキャップとグランド配線との間に導電性物質によって形成された導電性ペースト34と、メタルキャップの密封封止がされた面と反対の面に配置された印刷回路基板とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機電界発光表示装置に関し、より詳細には、駆動ドライバICの入力ピンの数を低減し、モジュール実装空間を確保できる有機電界発光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、有機電界発光素子は、電子注入電極と正孔注入電極からそれぞれ電子と正孔を発光層の内部に注入させ、注入された電子と正孔が結合した励起子(exciton)が励起状態から基底状態に低下する際に発光する素子である。
【0003】
このような原理により、前記有機電界発光素子を用いた有機電界発光表示装置は、従来の薄膜液晶表示装置とは異なり、別途の光源を必要としないので、装置の体積と重量を減らせるという長所がある。
【0004】
また、有機電界発光素子は、高品位のパネル特性(低電力、高輝度、高反応速度、低重量)を実現させる。このような特性を実現できるため、OLEDは移動通信端末や、CNS、PDA、キャムコーダ、Palm PCなど、殆どの電子応用製品に用いられる強力な次世代のディスプレイに用いられようとしている。
【0005】
また、製造工程が単純であるため、生産コストを既存のLCDよりも大幅に削減できるという長所がある。
【0006】
一方、図1は、従来技術に係る有機電界発光表示装置のCOG(Chip On Glass)構造を概略的に示す平面図、図2は従来技術に係る有機電界発光表示装置のTCP(Tape Carrier Package:以下、「TCP」と称する)構造を概略的に示す図である。
【0007】
図1に示すような従来のCOG構造の有機電界発光表示装置は、画素領域と非画素領域とに画定された基板10上の画素領域11に有機電界発光素子が形成され、非画素領域には前記有機電界発光素子に信号を印加するために駆動ドライバIC12が形成される。ここで、前記駆動ドライバIC12は、グランド入力ピン13を含む入力ピンを複数有している。
【0008】
前記図1においては、基板上に駆動ドライバIC12が実装される際に、駆動ドライバIC12の入力ピンの個数が多い場合には、前記IC12の大きさが増大するため、実装領域が広くなければならない。
【0009】
また、図2に示すようなTCP構造の有機電界発光表示装置は、画素領域と非画素領域とに画定された基板20上の画素領域21に有機電界発光素子が形成され、非画素領域に印刷回路基板(図示せず)と、前記有機電界発光素子の信号配線を延長するTCP22と、前記有機電界発光素子に信号を印加するための駆動ドライバIC23とが形成される。ここで、前記駆動ドライバIC23には、グランド入力ピン24を含む入力ピンが複数形成されている。
【0010】
前記図2においても、前記駆動ドライバIC23が印刷回路基板上に実装される際に駆動ドライバIC23の入力ピンの個数が多い場合、実装面積が広くなければならない。
【0011】
したがって、従来の有機電界発光表示装置は、駆動ドライバICや、TCPが大きくなることにより、実装面積が増大し、その結果、全体としてディスプレイ装置が大きくなり、外観上も好ましくないという問題点のほかに、ディスプレイ装置がコンパクト化する傾向に対応できないという問題点もある。
【0012】
この点は、以下の文献に記載されている。
【特許文献1】大韓民国公開特許10−2006−0001378号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、駆動ドライバICの接地入力端子を導電性のメタルキャップと接続することにより、安定な接地を実現し、その結果、駆動ドライバICの入力ピンの個数を減らし、モジュール実装空間を確保できる有機電界発光表示装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明のさらに他の目的は、スキャンデータ波形のグランドレベルを下げることにより、輝度を高められる有機電界発光表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係る有機電界発光表示装置は、画素領域と非画素領域とに画定され、前記画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板と、前記基板の非画素領域に形成され、前記有機電界発光素子に信号を印加する駆動ドライバICと、前記画素領域周辺部に沿い、前記非画素領域の一部に形成される封止材と、前記封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ前記基板に対し所定間隔を保つように、前記封止材により接着された導電性を有するメタルキャップと、前記駆動ドライバICと前記メタルキャップとを接続するために前記基板上に形成されるグランド配線と、前記メタルキャップと前記グランド配線との間に導電性物質によって形成された導電性ペーストと、前記メタルキャップの前記密封封止された面と反対の面に、配置された印刷回路基板とを含んで構成される。
【0016】
また、本発明の有機電界発光表示装置は、画素領域と非画素領域とに画定され、前記画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板と、前記画素領域周辺部に沿い、前記非画素領域の一部に形成される封止材と、前記封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ前記基板に対し所定間隔を保つように、前記封止材により接着される導電性を有するメタルキャップと、前記基板の有機電界発光素子と信号配線によって接続されるTCPと、前記TCPと接続されて有機電界発光素子に信号を印加する駆動ドライバICと、前記駆動ドライバICと前記メタルキャップとを接続するグランド配線と、前記メタルキャップと前記グランド配線との間に導電性物質で形成された導電性ペーストと、前記メタルキャップの前記密封封止された面と反対の面に配置された印刷回路基板とを含んで構成される。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、駆動ドライバICの接地入力端子をメタルキャップと接続することにより、安定した接地電位が供給できるため、駆動ドライバICの入力ピンの個数を減らすことができ、その結果モジュール実装空間を確保でき、また、スキャン駆動ドライバICのスキャン波形において、構造上小さい配線抵抗となることによる電位差の減少により、グランドレベルを下げ、より優れた画質を実現できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。
【0019】
図3は、本発明の一実施形態に係る有機電界発光表示装置の平面図、図4は、前記図3のI‐I’線に沿った断面図である。
【0020】
但し、図3及び図4に示す実施形態では、駆動ドライバICが1チップで実現され、前記駆動ドライバICが基板上に直接形成されるCOG構造からなっている。
【0021】
図3及び図4を参照すれば、本発明の一実施形態に係る有機電界発光表示装置は、画素領域と非画素領域とに画定され、前記画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板30と、前記基板30の非画素領域に形成され、前記有機電界発光素子に信号を印加する駆動ドライバIC31と、前記基板30の非画素領域に塗布された封止材35と、前記封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ前記基板30に対し所定間隔を保つように、前記封止材35により接着されたメタルキャップ32と、前記駆動ドライバIC31と前記メタルキャップ32とを接続するグランド配線33と、前記メタルキャップ32と前記グランド配線33との間に導電性物質で形成された導電性ペースト34と、前記メタルキャップ32の前記密封封止がされた面と反対の面に配置された印刷回路基板38とを含んで構成される。
【0022】
また、前記メタルキャップ32の内部には、吸収剤36が更に備えられている。このとき、前記吸収剤36はカプセル内部に侵入できる水分と酸素を除去するためのものであり、前記メタルキャップ32の一部に吸収剤36を付着して固定する。
【0023】
前記基板30の画素領域には、走査ラインとデータラインとの間にマトリックス状に接続された複数の発光素子が形成され、前記発光素子はアノード電極及びカソード電極との間に形成され、正孔輸送層、有機発光層及び電子輸送層を含む有機薄膜層から構成される。
【0024】
前記駆動ドライバIC31は、前記基板30の非画素領域に形成され、前記有機電界発光素子に信号を印加する。このとき、前記駆動ドライバIC31はグランドピンがないため、入力ピンの個数が少なくなっており、ICの面積減少によりモジュール実装に機構的に有利になっている。
【0025】
このとき、前記駆動ドライバICは、画素領域に複数形成された走査ラインとデータラインにそれぞれ走査信号及びデータ信号を提供する役割を果たす。
【0026】
すなわち、前記駆動ドライバIC31は、1チップの形態で、内部にスキャンドライバとデータドライバが内蔵されている。
【0027】
前記メタルキャップ32は、前記基板30の画素領域全体を封止可能な位置に、前記基板に対し所定間隔を保つような構造で配置される。
【0028】
前記メタルキャップ32は、前記基板30の画素領域に形成された有機電界発光素子が有機物を含むため、水素及び酸素に弱く、カソード電極が金属材料で形成されるため、空気中の水分により酸化し易くなり、電気的特性及び発光特性が劣化するのを防止するために備えられるものであって、これは金属材質のキャップ状で製作された容器により構成される。
【0029】
そして、前記メタルキャップ32の内部に吸収剤36をパウダ状に搭載させるか、またはフィルム状に接着して、外部から侵入する水分や、酸素及び水素が除去されるようにする。
【0030】
ここで、前記メタルキャップ32は、前記基板30の画素領域及び非画素領域の一部と重なる大きさに用意する。前記基板30の非画素領域と対応するメタルキャップ32の周辺部に沿い、封止のための封止材35を形成する。
【0031】
すなわち、前記基板30が、吸収剤36の付着されたメタルキャップ32と封止材35により貼り合わされることで、カプセル化した有機電界発光素子が完成する。
【0032】
前記グランド配線33は、前記基板30の非画素領域に形成されて前記駆動ドライバIC31と前記メタルキャップ32とを接続する。すなわち、前記駆動ドライバIC31に形成されないグランドピンの代わりに、前記駆動ドライバIC31の入力端子の最外郭部の両側に接地部39が別途に形成されている。
【0033】
そして、前記駆動ドライバIC31と前記メタルキャップ32とを接続するグランド配線33が形成される。
【0034】
前記導電性ペースト34は、前記メタルキャップ32と前記グランド配線33との間に形成されて電気的に導通できるようにする。前記導電性ペースト34の導電性物質としては、Agペーストが適用できる。
【0035】
また、前記印刷回路基板38は、前記メタルキャップ32の密封封止がされた面と反対の面に配置されて前記メタルキャップ32と電気的に接続される。すなわち、前記メタルキャップ32と接続される印刷回路基板38の片方の面には、グランドパターンが形成されており、前記印刷回路基板38のグランドパターンと前記メタルキャップ32との間には、導電性接着部材37が形成される。
【0036】
その結果、前記印刷回路基板38のグランドパターンは、導電性接着部材37を介して前記メタルキャップ32と電気的に接続される。
【0037】
このとき、前記導電性接着部材37は、導電性テープまたは導電性物質でコーティングされて形成されることができる。
【0038】
これにより、前記駆動ドライバIC31は前記グランド接続配線33と導電性ペースト34、メタルキャップ32、導電性接着部材37及び印刷回路基板38のグランドパターンを介してグランド接続がなされる。
【0039】
すなわち、図3及び図4に示す本発明の実施形態に係る場合、メタルキャップ等を通して、安定した接地電位が供給できるため、駆動ドライバICの入力ピンの数を減らしてモジュール実装空間を確保できる。
【0040】
図5は、本発明の他の実施形態に係る有機電界発光表示装置の平面図、図6は、前記図5のII‐II'線に沿った断面図である。
【0041】
但し、図5及び図6に示す実施形態において、駆動ドライバICが2チップで実現され、前記駆動ドライバICがTCP上に形成されるTCP構造になっている。
【0042】
図5及び図6を参照すれば、本発明の他の実施形態に係る有機電界発光表示装置は、画素領域と非画素領域とに画定され、前記画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板40と、前記画素領域周辺部に沿い、前記非画素領域の一部に形成される封止材49と、前記封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ前記基板40に対し所定間隔を保つように、前記封止材49により接着された導電性を有するメタルキャップ41と、前記基板40の有機電界発光素子の信号配線を接続するTCP42、43と、前記TCP42、43と接続されて有機電界発光素子に信号を印加する駆動ドライバIC44、45と、前記駆動ドライバIC44、45と前記メタルキャップ41とを接続するグランド配線46a、46bと、前記メタルキャップ41と前記グランド配線46との間に導電性物質で形成された導電性ペースト47と、前記メタルキャップ41の前記密封封止された面と反対の面に配置された印刷回路基板52とを含んで構成される。
【0043】
また、前記メタルキャップ41の内部には、吸収剤50が更に備えられている。このとき、前記吸収剤50はカプセルの内部に侵入できる水分と酸素を除去するためのものであり、前記メタルキャップ41の一部に吸収剤50を付着して固定する。
【0044】
前記基板40の画素領域には、走査ラインとデータラインとの間にマトリックス状に接続された複数の発光素子が形成され、発光素子はアノード電極及びカソード電極との間に形成され、正孔輸送層、有機発光層及び電子輸送層を含む有機薄膜層から構成される。
【0045】
前記駆動ドライバIC44、45は、データ信号を印加するデータ駆動ドライバIC44とスキャン信号を印加するスキャン駆動ドライバIC45である。
【0046】
このとき、前記データ及びスキャン駆動ドライバIC44、45は、データ駆動ドライブ側のTCP42及びスキャン駆動ドライバ側のTCP43にそれぞれ接続されて形成され、前記データ駆動ドライバIC44及びスキャン駆動ドライバIC45は、それぞれ前記有機電界発光素子にデータ信号及びスキャン信号を印加する。
【0047】
また、図5に示すように、前記基板40の周辺には、前記有機電界発光素子に信号を印加するために信号配線を延長したTCP42、43が接続されている。
【0048】
このとき、前記スキャン駆動ドライバIC45の入力端子には、グランドピンを形成しないため、入力ピンの個数が少なくなっており、ICの面積減少によりモジュール実装に機構的に有利になっている。
【0049】
ここで、前記スキャン駆動ドライバIC45の入力端子にグランドピンの代わりに、接地部48を直接形成する。
【0050】
前記メタルキャップ41は、前記基板40の画素領域全体を封止可能な位置に、前記基板に対し所定間隔を保つような構造で配置される。
【0051】
前記メタルキャップ41は、前記基板40の画素領域に形成された有機電界発光素子が有機物を含むため、水素及び酸素に弱く、カソード電極が金属材料で形成されるため、空気中の水分により酸化し易くなり、電気的特性及び発光特性が劣化するのを防止するために備えられるものであり、これは金属材質のキャップ状に製作された容器から構成される。
【0052】
そして、前記メタルキャップ41の内部に吸収剤50をパウダ状に搭載させるか、フィルム状に接着して外部から侵入する水分や、酸素及び水素が除去される。
【0053】
ここで、前記メタルキャップ41は、前記基板40の画素領域及び非画素領域の一部と重なる大きさに用意する。前記基板40の非画素領域と対応するメタルキャップ41の周辺部に沿い、封止のための封止材49を形成する。
【0054】
すなわち、前記基板40が吸収剤50が付着されたメタルキャップ41と封止材49により貼り合わされることで、カプセル化した有機電界発光素子が完成する。
【0055】
前記グランド配線46a、46bは、前記スキャン駆動ドライバIC25と前記メタルキャップ41とを接続する配線であり、前記スキャン駆動ドライバ側のTCP43上に形成される。すなわち、前記スキャン駆動ドライバIC45に形成されないグランドピンの代わりに、前記スキャン駆動ドライバICの接地部48と接続されている。
【0056】
前記導電性ペースト47は、前記メタルキャップ41と前記グランド配線46aとの間に形成されて電気的に導通できるようにする。前記導電性ペースト47の導電性物質としては、Agペーストが適用できる。
【0057】
また、前記印刷回路基板52は、前記メタルキャップ41の密封封止がされた面と反対の面に配置されて電気的に接続される。すなわち、前記メタルキャップ41と接続される印刷回路基板52の一面には、グランドパターンが形成されており、前記印刷回路基板52のグランドパターンと前記メタルキャップ41との間には導電性接着部材51が形成される。
【0058】
すなわち、前記印刷回路基板52のグランドパターンは、導電性接着部材51を介して前記メタルキャップ41と電気的に接続される。
【0059】
このとき、前記導電性接着部材51は、導電性テープまたは導電性物質でコーティングされて形成されることができる。
【0060】
これにより、前記スキャン駆動ドライバIC45は前記グランド配線46a、46bと導電性ペースト47、メタルキャップ41、導電性接着部材51及び印刷回路基板52のグランドパターンによりグランド接続がなされる。
【0061】
上記のような本発明に係る2チップ型の有機電界発光表示装置において接地端子を別途に形成することで、駆動ドライバICの入力ピンの数を減らすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
このように、本発明によると、駆動ドライバICに対し安定した接地電位の供給が可能であり、その結果、駆動ドライバICの入力ピンの個数を減らすことによる前記ドライバICの実装面積削減を可能とし、モジュール実装空間を確保した有機電界発光表示装置を実現できる。
【0063】
また、グランドの配線抵抗低減により、グランドの電位差発生を防止でき、スキャン波形におけるグランドレベル低下により、より優れた画質を実現できる。
【0064】
以上、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、または明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、かかる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】従来のCOG構造に係る有機電界発光表示装置を概略的に示す図である。
【図2】従来のTCP構造の有機電界発光表示装置を概略的に示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る有機電界発光表示装置の平面図である。
【図4】図3のI‐I'線に沿った断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る有機電界発光表示装置の平面図である。
【図6】図5のII‐II'線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0066】
30、40 基板、
31 駆動ドライバIC、
32、41 メタルキャップ、
33、46a、46b グランド配線、
34、47 導電性ペースト、
35、45 封止材、
36、50 吸収剤、
37、51 導電性接着部材、
38、52 印刷回路基板、
39、48 接地部、
44 データ駆動ドライバIC、
45 スキャン駆動ドライバIC。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素領域と非画素領域とに画定され、前記画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板と、
前記基板の非画素領域に形成され、前記有機電界発光素子に信号を印加する駆動ドライバICと、
前記画素領域周辺部に沿い、前記非画素領域の一部に形成される封止材と、
前記封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ前記基板に対し所定間隔を保つように、前記封止材によって接着される導電性を有するメタルキャップと、
前記駆動ドライバICと前記メタルキャップとを接続するために前記基板上に形成されるグランド配線と、
前記メタルキャップと前記グランド配線との間に導電性物質によって形成された導電性ペーストと、
前記メタルキャップの前記密封封止がされた面と反対の面に配置された印刷回路基板と、
を含むことを特徴とする有機電界発光表示装置。
【請求項2】
前記メタルキャップの前記密封封止がされた面には、吸収剤が更に備えられることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項3】
前記印刷回路基板のグランドパターンに接続されるように、前記メタルキャップと印刷回路基板との間に導電性接着部材が更に備えられることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項4】
前記導電性接着部材は、導電性テープまたは導電性物質でコーティングされて形成されることを特徴とする請求項3に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項5】
前記導電性ペーストは、Agペーストで形成されることを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項6】
前記駆動ドライバICは、入力端子と出力端子を有し、入力端子及び出力端子の最外郭部の両側に接地部を形成することを特徴とする請求項1に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項7】
画素領域と非画素領域とに画定され、前記画素領域に有機電界発光素子が少なくとも1つ形成された基板と、
前記画素領域周辺部に沿い、前記非画素領域の一部に形成される封止材と、
前記封止材によって画素領域全体を密封封止し、かつ前記基板に対し所定間隔を保つように、前記封止材により接着された導電性を有するメタルキャップと、
前記基板の有機電界発光素子と信号配線によって接続されるTCPと、
前記TCPと接続されて有機電界発光素子に信号を印加する駆動ドライバICと、
前記駆動ドライバICと前記メタルキャップとを接続するグランド配線と、
前記メタルキャップと前記グランド配線との間に導電性物質で形成された導電性ペーストと、
前記メタルキャップの前記密封封止された面と反対の面に配置された印刷回路基板と、
を含むことを特徴とする有機電界発光表示装置。
【請求項8】
前記駆動ドライバICは、スキャン駆動ドライバICであることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項9】
前記駆動ドライバICの入力端子の最外郭部に接地部を形成して前記グランド配線と接続されることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項10】
前記印刷回路基板のグランドパターンに接続されるように、前記メタルキャップと印刷回路基板との間に形成された導電性接着部材が更に備えられることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項11】
前記導電性接着部材は、導電性テープまたは導電性物質でコーティングされて形成されることを特徴とする請求項10に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項12】
前記導電性ペーストは、Agペーストで形成されることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光表示装置。
【請求項13】
前記メタルキャップの内部には、吸収剤が更に備えられることを特徴とする請求項7に記載の有機電界発光表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2007−250519(P2007−250519A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−240285(P2006−240285)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】