説明

木材の補強構造

【課題】木材の補強強度を向上する木材の補強構造を提供することを目的とする。
【解決手段】一端が曲げられたアラミド・ファイバー・ロッド10と、穴20aとこの穴20aから延びる表面に沿った溝20bを有する木材20を備え、前記一端が前記穴20aに挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッドは前記溝20bに嵌合していることを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材の補強構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、木材の補強構造にあっては、筋交いや火打ちに用いる特殊な金物が大型かつ複雑なものであるため、その取り付け施工作業に多大な労力を要するという問題があった。これを解決するために、特許文献1では、シート状に形成した高強度繊維(アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維など)にテンションをかけることにより、極めて容易に施工できかつ低コストにて補強することができ、しかもその補強効果を長期的に高い信頼性にて維持させることが可能な建築物の繊維補強システム及び繊維補強された建築新部材を提供することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−90225号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1において、シート状に形成した高強度繊維にテンションをかけることは、作業者が行うと思われる。そのため、作業者によりテンションにばらつきがあることが想定される。
【0005】
そのため、作業者による補強強度のばらつきが少なく、補強強度を向上する工法が望まれる。
【0006】
本発明は、木材の補強強度を向上する木材の補強構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の少なくとも一つを解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば、図1に示すように、
一端が曲げられたアラミド・ファイバー・ロッド10と、
穴20aとこの穴20aから延びる表面に沿った溝20bを有する木材20
を備え、
前記一端が前記穴20aに挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記溝20bに嵌合していることを備えていることを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の一端が前記木材20の穴20aに挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記溝20bに嵌合していることにより、木材20とアラミド・ファイバー・ロッド10とを一体化することができるため、木材自体の補強強度を向上することができる。ここで、アラミド・ファイバー・ロッドとは、アラミド繊維から構成されるロッドである。例えば、アラミド・ファイバー・ロッドは、アラミド繊維を組紐状に編み、エポキシ樹脂で硬化して製造される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、例えば、図1に示すように、
請求項1に記載の木材の補強構造において、
前記アラミド・ファイバー・ロッド10と前記木材20は接着されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10と前記木材20が接着されていることにより、前記アラミド・ファイバー・ロッド10と前記木材20とを接着して一体化することができるため、木材自体の補強強度をより向上することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、例えば、図1〜図4に示すように、
請求項1または2に記載の木材の補強構造において、
穴30aとこの穴30aから延びる表面に沿った溝30bを有する他の木材30を
更に備え、
前記溝20bは前記木材20の長さ方向に設けられ、
前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は前記他の木材30の前記穴30aに曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記他の木材30の溝30bに嵌合していることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は前記他の木材の前記穴30aに曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記他の木材30の溝30bに嵌合していることにより、アラミド・ファイバー・ロッド10により2つの木材20、30を接合することができるため、木材自体の補強強度の向上に加えて、木材の接合部の補強強度を向上することできる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、例えば、図5に示すように、
請求項1または2に記載の木材の補強構造において、
前記木材20は柱として、穴50aとこの穴50aから延びる表面に沿った溝50bを有する基礎50上に設けられ、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は前記基礎50の穴50aに曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記基礎50の溝50bに嵌合していることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は前記基礎の穴50aに曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記基礎50の溝50bに嵌合していることにより、アラミド・ファイバー・ロッド10により木材20と基礎50を接合できるため、木材自体の補強強度の向上に加えて、木材20と基礎50との接合における補強強度を向上できる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、例えば、図9に示すように、
請求項1または2に記載の木材の補強構造において、
前記木材40は梁であり、前記穴40aは前記梁の下面から前記梁の上面側へ延びるようにして形成され、かつ、前記梁の長手方向に対して45度の角度を有することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10が挿入される前記穴40aは前記梁の下面から前記梁の上面側へ延びるようにして形成され、かつ、前記梁の長手方向に対して45度の角度を有することにより、梁の中央部にかかるせん断力を効率的に支えることができるため、梁の補強強度を向上できる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、木材の補強強度を向上する木材の補強構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(a)〜(e)は本発明に係る木材の補強構造を示す図であり、(a)は分解斜視図であり、(b)は斜視図であり、(c)は図1(b)のI-I断面図であり、(d)及び(e)は溝の部分拡大図である。
【図2】同、柱と土台との補強構造を示す斜視図である。
【図3】同、柱と土台との補強構造を示す斜視図である。
【図4】同、土台同士の補強構造を示す斜視図である。
【図5】(a),(b)は本発明に係る木材の補強構造を示す図であり、(a)は分解斜視図であり、(b)は斜視図である。
【図6】同、土台と基礎との補強構造を示す斜視図である。
【図7】(a)、(b)は本発明に係る梁の補強構造を示す図であり、(a)は底面図、(b)は側面図である。
【図8】同、(a)は底面図、(b)は側面図である。
【図9】同、(a)は底面図、(b)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
<実施の形態>
(木材の補強構造)
図1(a)において、符号10はアラミド繊維から構成される一端が曲げられたアラミド・ファイバー・ロッドを示し、符号20は穴20aとこの穴20aから延びる表面に沿った溝20bを有する木材20を示す。穴20aとこの穴20aから延びる表面に沿った溝20bは、木材20の一面に複数設けられている。ここで、図1(a)に示すように、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の一端が予め曲げられている、そして、図1(b)に示すように、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の一端が前記穴20aに挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記溝20bに嵌合している。アラミド・ファイバー・ロッド10の曲げ、および、穴20aと、この穴20aから延びる表面に沿った溝20bは、現場加工も可能であるが、作業者の精度によるばらつきを少なくするために、工場で加工することが望ましい。また、アラミド・ファイバー・ロッドとして、例えば、前田工繊株式会社製のFFロッド(テクノーラ(登録商標)ロッド)を用いることができる。
【0021】
本実施の形態によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の一端が前記木材20の穴20aに挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10が前記溝20bに嵌合していることにより、木材20とアラミド・ファイバー・ロッド10とを一体化することができるため、木材自体の補強強度を向上することができる。
【0022】
そして、図1(c)に示すように、前記アラミド・ファイバー・ロッド10と前記木材20は接着剤15により、接着されている。図1(c)に示す接着材15として、例えば、日本ヒルティ 株式会社製のエポキシ樹脂系接着剤(HIT−RE500)を用いることができる。具体的には、穴20aとこの穴20aから延びる表面に沿った溝20bにこの接着剤を予め充填し、その後、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の全体が接着剤15で覆われるように、前記アラミド・ファイバー・ロッド10が前記穴20aに挿入され、且つ、溝20bに嵌合して接着される。挿入及び嵌合した後に、前記アラミド・ファイバー・ロッド10が接着剤15で覆われていない部分があるとき、その部分に接着剤15を再度充填し、図1(c)に示すように前記アラミド・ファイバー・ロッド10の全体が接着剤15で覆われるようにする。なお、図1(d)に示すように、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の表面と溝20bを形成する面との距離(t1,t2,t3)が等しく(t1=t2=t3)、且つ、記アラミド・ファイバー・ロッド10の表面と接着剤15の表面との距離(t4)が前記溝20bを形成する面との距離(t1,t2,t3)より大きいことが望ましい。言い換えると、前記アラミド・ファイバー・ロッド10を覆う接着剤15の厚みが前記アラミド・ファイバー・ロッド10の下部及び側部に比べて上部に厚く設けられていることが望ましい。より望ましくは、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の表面と接着剤15の表面との距離(t4)が前記溝20bを形成する面との距離(t1,t2,t3)の1.5倍であることが望ましい。また、図1(e)に示すような樹脂等で形成された円形等のスペーサー17で前記アラミド・ファイバー・ロッド10を覆って溝20bに挿入し、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の表面と溝20bを形成する面との距離(t1,t2,t3)を調整するようにして、接着してもよい。以下説明する他の例においても、図1(c)〜図1(e)に示す例のいずれかと同様に前記アラミド・ファイバー・ロッド10を柱、土台、梁等の木材や基礎等に溝を設けて接着する。
【0023】
本実施の形態によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10と前記木材20が接着されていることにより、前記アラミド・ファイバー・ロッド10と前記木材20とを接着して一体化することができるため、木材自体の補強強度をより向上することができる
【0024】
また、図1(a)において、符号30は、穴30aとこの穴30aから延びる表面に沿った溝30bを有する他の木材30(土台)を示す。穴30aとこの穴30aから延びる表面に沿った溝30bは、他の木材30の一面に複数設けられている。そして、前記木材20の溝20bは前記木材20の長さ方向に設けられている。また、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は予め曲げられていて、前記他の木材30の前記穴30aに挿入される。そして、図1(b)に示すように、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記他の木材30の溝30bに嵌合している。アラミド・ファイバー・ロッド10の曲げ、および、穴30aとこの穴30aから延びる表面に沿った溝30bは、現場加工も可能であるが、作業者の精度によるばらつきを少なくするために、工場で加工することが望ましい。
【0025】
本実施の形態によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は前記他の木材(土台)の前記穴30aに曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記他の木材30の溝30bに嵌合していることにより、アラミド・ファイバー・ロッド10により2つの木材20、30を接合することができるため、木材20自体の補強強度の向上に加えて、2つの木材20、30との接合部の補強強度を向上することできる。
【0026】
(変形例)
上記実施の形態では、2つの木材20、30の例として、隅部以外の柱(木材20に相当)と土台(他の木材30に相当)とを例にして説明した。図2〜図4は、本実施の形態における木材の補強構造の変形例を示す。図2は、隅部の柱(木材20に相当)と土台(他の木材30に相当)との接合状態を示している。そして、柱の二面において土台と柱が複数のアラミド・ファイバー・ロッド10により接合されている。図3は、土台(木材20に相当)と土台(他の木材30に相当)との接合状態を示している。そして、土台同士が複数のアラミド・ファイバー・ロッド10により接合されている。なお、図3の例は、土台の一部を切断後に取り除き、新しい土台を部分的に取り替えることを想定している。図4は、梁40を介在して、例えば、2階の柱(木材20に相当)と1階の柱(他の木材30に相当)との接合状態を示している。そして、土台同士が複数のアラミド・ファイバー・ロッド10により接合されている。これらの変形例においても、木材に穴と溝を設けてアラミド・ファイバー・ロッドで接合することにより、木材自体の補強強度の向上に加えて、木材の接合部の補強強度を向上することできる。なお、上述のように、接着剤15を用いるのが望ましい。
【0027】
(基礎に接合される木材の補強構造)
図5(a)に示すように、前記木材20は柱であり、符号50は、穴50aとこの穴50aから延びる表面に沿った溝50bを有する基礎を示す。穴50aとこの穴50aから延びる表面に沿った溝50bは、基礎50の一面に複数設けられている。前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は予め曲げられていて、前記基礎50の穴50aに挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記基礎50の溝50bに嵌合している。
【0028】
本実施の形態によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10の他端は前記基礎の穴50aに曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッド10は前記基礎50の溝50bに嵌合していることにより、アラミド・ファイバー・ロッド10により木材20と基礎50を接合できるため、木材20自体の補強強度の向上に加えて、木材20と基礎50との接合における補強強度を向上できる。
【0029】
(変形例)
上記実施の形態では、木材20と基礎50の例として、隅部以外の木材20を基礎50へ接合する例について説明した。図6は、本実施の形態における木材の補強構造の変形例を示す。図6は、隅部の柱(木材20に相当)と基礎50との接合状態を示している。そして、柱の二面において基礎と柱が複数のアラミド・ファイバー・ロッド10により接合されている。これらの変形例においても、木材と基礎に穴と溝を設けてアラミド・ファイバー・ロッドで接合することにより、木材自体の補強強度の向上に加えて、木材の接合部の補強強度を向上することできる。なお、上述のように、接着剤15を用いるのが望ましい。
【0030】
(梁の補強構造)
図7において、符号40は梁を示す。そして、前記梁の穴40aは、前記梁の長手方向に離れて設けられ、前記梁の下面から前記梁の上面側へ延びるようにして形成され、かつ、前記梁の長手方向に対して45度の角度を有することを特徴とする。そして、アラミド・ファイバー・ロッド10の予め曲げられた一端および他端は梁の2つの穴40aに挿入され、これらの穴40aを繋ぐように延びる表面に設けられた溝40bに嵌合している。
【0031】
本実施の形態によれば、前記アラミド・ファイバー・ロッド10が挿入される前記穴40aは前記梁の下面から前記梁の上面側へ延びるようにして形成され、かつ、前記梁の長手方向に対して45度の角度を有することにより、梁の中央部にかかるせん断力を効率的に支えることができるため、梁自体の補強強度を向上できる。なお、上述のように、接着剤15を用いるのが望ましい。
【0032】
(変形例)
上記実施の形態では、梁40の両端側に設けられた穴40aを繋ぐ溝40bに1本のアラミド・ファイバー・ロッド10が挿入及び嵌合された例について説明した。図8及び図9に示すように、複数のアラミド・ファイバー・ロッド10が梁40に挿入及び嵌合されてもよい。図8においては、梁40の長手方向に設けれらた2つの穴40aを繋ぐ溝40bに加えて、この溝40bの長手方向に溝41bおよび溝42bが溝40bの両側に梁40の端部に向けて順に設けられ、溝41bおよび溝42bの梁40の端部側に穴41aおよび穴42aがそれぞれ設けられている。そして、アラミド・ファイバー・ロッド10a,10bの予め曲げられた一端が梁40の穴41a,42aに挿入され、他端は溝41b,溝42bに嵌合し接着されている。なお、溝40b,溝41b,溝42bの溝を一つの溝として設けてもよい。また、図9においては、梁40の両端側に設けられた2つの穴40aを繋ぐ溝40bに加えて、穴40aを挟むように梁40の短手方向に溝41bおよび溝42bが溝40bの両側に設けられ、溝41bおよび溝42bの梁の端部側に穴41aおよび穴42aがそれぞれ設けられている。そして、アラミド・ファイバー・ロッド10a,10bの予め曲げられた一端が梁の穴41a,42aに挿入され、他端は溝41b,溝42bに嵌合し接着されている。本変形例においても、梁の中央部にかかるせん断力を効率的に支えることができるため、梁自体の補強強度を向上できる。なお、上述のように、接着剤15を用いるのが望ましい。
【0033】
上述のように、本実施の形態によれば、木材の補強強度を向上する木材の補強構造を提供することを目的とする。
【符号の説明】
【0034】
10 アラミド・ファイバー・ロッド
15 接着剤
17 スペーサ
20,30,40 木材
50 基礎

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端が曲げられたアラミド・ファイバー・ロッドと、
穴とこの穴から延びる表面に沿った溝を有する木材
を備え、
前記一端が前記穴に挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッドは前記溝に嵌合していることを特徴とする木材の補強構造。
【請求項2】
請求項1に記載の木材の補強構造において、
前記アラミド・ファイバー・ロッドと前記木材は接着されていることを特徴とする木材の補強構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の木材の補強構造において、
穴とこの穴から延びる表面に沿った溝を有する他の木材を
更に備え、
前記溝は前記木材の長さ方向に設けられ、
前記アラミド・ファイバー・ロッドの他端は前記他の木材の前記穴に曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッドは前記他の木材の溝に嵌合していることを特徴とする木材の補強構造。
【請求項4】
請求項1または2に記載の木材の補強構造において、
前記木材は柱として、穴とこの穴から延びる表面に沿った溝を有する基礎上に設けられ、前記アラミド・ファイバー・ロッドの他端は前記基礎の穴に曲げられて挿入され、前記一端から他端へ伸びるアラミド・ファイバー・ロッドは前記基礎の溝に嵌合していることを特徴とする木材の補強構造。
【請求項5】
請求項1または2に記載の木材の補強構造において、
前記木材は梁であり、前記穴は前記梁の下面から前記梁の上面側へ延びるようにして形成され、かつ、前記梁の長手方向に対して45度の角度を有することを特徴とする木材の補強構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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