説明

木構造の高強度で緊張可能な緊結と補強方法

【課題】東北大震災以後、津波に対しても構造耐力上安全な建築物の設計法等に関する構造計算基準ができ、地震、津波に対して構造耐力上安全な建築物を提供する。
【解決手段】木造構造駆体50の柱と土台や桁に跨って設ける鋼板10aで緊結し、津波作用応力で作用面に働く大きな水平せん断応力による柱端部の損傷や柱ホゾ破壊を防ぎ、鉛直に働く引き抜き応力を上下階や基礎60に伝達する構造計算可能な緊結で、木構造の各階と基礎や横架材の構造補強で、長ビスにより木部に緊結する時、鋼板10aと接着された成型連続繊維シート20bを、緊張具70を用いて緊張させ初期剛性を確保する緊結方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は木造構造駆体の柱と土台や桁に跨って設ける鋼板で緊結し、津波作用応力で作用面に働く大きな水平せん断応力による柱端部の損傷や柱ホゾ破壊を防ぎ、鉛直に働く引き抜き応力を上下階や基礎に伝達する構造計算可能な緊結に関する。
【0002】
木構造での各階と基礎や横架材の構造補強で、長ビスにより木部に緊結する時、鋼板と接着された成型連続繊維シートを、緊張具を用いて緊張させ初期剛性を確保する緊結に関する。
【背景技術】
【0003】
昨年発生の東北大震災で多くの家屋が地震の倒壊や津波により破壊し流され貴い命を失いました。地震の数倍の破壊力を持つ津波に対する木造建築物には、建築基準法にはありませんでした。
【0004】
緊急に対処するため昨年12月に法律が施行(非特許文献1)され津波に対し、構造耐力上安全な建築物の設計法等に係る追加知見が発表され、新しい津波に耐える構造計算基準ができました。
津波に耐える建築物には地震時の2倍から3倍の構造耐力が必要です。
また、耐久性では塩害による腐食を防ぐ基礎アンカーシステムが必要で在ることも解りました。
【0005】
津波や既存木造の耐震、耐津波の耐力強化のための耐震改修が急務です。
【0006】
【非特許文献1】法律第123号(津波防災地域づくりに関する法律),同法施行規則第31条第一号及び第二号(国交省告示第1318号)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来検討されていなかった津波応力による木造建築物被害の低減と津波に耐える構造の耐震改修を容易に行う方法。
【0008】
従来は、高強度な耐力壁(例えば特許文献1)と基礎を緊結するホールダウン金物の引き抜き許容耐力は25KNとそれ以下の組み合わせで満足できました。(例えば特許文献2,3,4,5)
しかし、津波基準では最大壁耐力9.8KNから14.7KN以上となり、上階との引き抜き耐力は基礎で50KN相当が必要です。
【0009】
建物上部への水平力は鉛直荷重となり基礎の引き抜き応力や圧縮応力として伝わります。引っ張り応力に耐える基礎への定着力が必要です。
基礎内部のコンクリートへ連続繊維シートを直接定着させる(例えば特許文献2参照 図17,図18)例は施工精度が達成されず引き抜きに必要な定着耐力の確保は難しい状況です。
【0010】
塩害対策としては、従来の太さの丸鋼のアンカーボルトはコンクリートとの定着耐力が小さいので、丸鋼を太くしなければなりません。太くすると木材の必要木幅が大きく必要となります。全ての木幅増加で材積は増加し価格は上昇します。
【0011】
耐震性を高める耐震改修では、既存木造建築物の引き抜き耐力確保のため、アンカーボルトの増設と曲げせん断耐力確保のため鉄筋の新たな補強で既存基礎と増設抱き合わせ基礎の一体化が必要です。(例えば非特許文献2)
【0012】
既存基礎の接合面の目荒らしやアンカー筋そしてアンカーボルト設置で、既存コンクリート基礎はひび割れし、増設強化はあまり望めません。
【0013】
また、耐震改修では既存木造建築物の水平耐力確保のため各階の床補強が必要です。床を支える梁は、経年変化で大きく撓むだり、割れや繊維破断で曲げ耐力は低下し、梁交換を余儀なくされています。
梁交換は床を一度解体しなければならず大きな労力と費用を要します。
【0014】
連続繊維シートを木部に接着する場合は下地処理と接着剤塗布後速やかに接着面全体の圧締が必要ですが、脱泡処理だけで圧締は行われていないので、施工後剥がれる事故が多発しています。
本特許の接着メカニズムは木材の細胞内外に接着剤がくさび状に入り込み木繊維と一体になり接着される。圧締は1平方ミリメートル0.7N程度が必要と文献に記述されている。(例えば非特許文献3)
一方、鉄やコンクリートの無機質とは異なる接着メカニズムなのです。
【0015】
連続繊維シートの緊張は(例えば特許文献6図28)のように鉄筋コンクリートの大がかりなもです。
【0016】
また、連続繊維シートの緊張は(例えば特許文献第5及び6実施形態)のように接着剤を木材に塗布した緊結方法で先に記載の通り低い引っ張り耐力しかありません。
【0017】
新しい津波に耐える木造建築物の基準に対応する構造仕様や国土交通大臣の定めた工法は無く建築基準法や日本建築学会の各種構造計算規準での構造計算で性能を確認するしか方法がありません。
【0018】
【特許文献1】特許公開2005−207204
【特許文献2】特許公開2004−238901
【特許文献3】特許公開2002−317492
【特許文献4】特許公開2009−221780
【特許文献5】特許公開平10−002021
【特許文献6】特許公開平11−182061
【非特許文献2】(財)日本建築防災協会木造住宅の耐震補強の実務88〜91頁
【非特許文献3】日本建築学会木質構造設計規準・同解説2006年版315頁
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明により高強度な木造建築物の耐力を必要とする津波に耐え、繰り返される高震度による耐震性低下を防ぐ。
【0020】
本発明により新築建物・耐震改修を構造計算で現行の最大耐震等級3(建築基準法の1.5倍)以上の木造建築物の性能を確保し、建築基準法の構造計算が可能な施工方法。
【0021】
請求項1の発明は木造構造駆体の柱と土台や桁に跨って設ける鋼板で緊結し、津波作用応力で作用面に働く大きな水平せん断応力による柱端部の損傷や柱ホゾ破壊を防ぎ、鉛直に働く引き抜き応力を各階や基礎に伝達する。
【0022】
請求項1に記載の発明は性能の不確定な木部の建設現場接着は行わず、施工者を選ぶことなく長ビスによる引き抜き耐力とせん断耐力を終局モードとした耐力の明解な施工を特徴とする(例えば非特許文献4)
【0023】
請求項2に記載の発明は木造建築物の梁・柱や基礎など構造材に請求項1により緊結し、鋼板ガセットと接着される連続繊維シートそれぞれの接合部に作用する引っ張り応力に耐える接合方法で木質構造設計規準(例えば非特許文献5参照)により適性に効果を計算し正確に評価できることを特徴とする。
【0024】
請求項2に記載の発明は基礎内部のコンクリート定着を目的とする鋼板と成型連続繊維シートを接着したアンカープレートを特徴とする。
【0025】
請求項2に記載の発明は基礎の耐震改修でアンカープレートを増設基礎に設置することで曲げせん断耐力を確保し既存基礎の耐力を保持することを特徴とする。
【0026】
請求項2に記載の発明のアンカープレートの設置方法(図3〜図4)は寸法の変化で必要な引き抜き耐力の構造計算可能を特徴とする。
【0027】
請求項3に記載の発明は木造耐震改修の梁で経年変化で、撓んだ木材は割れやねじれが多く接着力は期待できません。断面不足で大きく下に曲がるのを補正するために成型連続繊維シートを引っ張る必要があります。(例えば特許文献5参照)ボルトネジでの緊結には0.5KNから1.0KNのトルクが掛かります。
成型連続繊維シートの弛みを取る60ミリメートル程度の緊張用の穴がある鋼板ガセットを特徴とする。
【0028】
請求項4に記載の発明は請求項3の穴に設置して偏心軸をラグボルトで固定回転さて成型連続繊維シートが接着された鋼板プレートを移動させて成型連続繊維シートを緊張させる緊張具があることを特徴とする。
【0029】
請求項5に記載の発明は請求項3に記載の成型連続繊維シートの折り曲げが可能な成型を特徴とする。
【0030】
【非特許文献4】日本建築学会木質構造設計規準・同解説2006年版31頁から36頁
【非特許文献3】日本建築学会木質構造計算規準・同解説 許容応力度・許容耐力設計法接合部の設計
【発明の効果】
【0031】
高耐力で津波と地震対しに安全な木造建築物を提供する。
【0032】
耐震改修で正確に評価できる安全な木造建築物を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態を図1図15に基づいて説明する。
【0034】
図1は実施形態1は鋼板プレート10aを木構造50の柱51から土台52や梁53に跨いで設け長ビス13をビス穴12から木構造50に緊結して柱ホゾ54を水平せん断作用応力から守るります。
【0035】
図2は実施形態1に係る垂直断面図で鋼板プレート10aを木構造50の柱51から土台52や梁53に跨いで設け長ビス13をビス穴12から木構造50に緊結して柱ホゾ54を水平せん断作用応力から守ります。
【0036】
図3は実施形態2に係る正面図で実施形態1の鋼板プレート10aにアンカープレート40に接着剤45で接着された連続繊維シート20bを基礎鉄筋62に配筋後L型ボルト42で横筋61にナツト43固定する。
上棟後実施形態1の鋼板プレート10aに接着剤15で成型連続繊維シート20bに接着剤36を塗布して圧締プレート30から長ビス33で緊結する。
成型連続繊維シート20に緊張が必要な場合は緊張用鋼板プレート10bに接着剤15を塗布して成型連続繊維シート20bを架設ビス圧締し硬化させる。硬化後鋼板プレート10bを仮固定して実施形態4の緊張具で繊維シート20bを緊張し、圧締プレート30の養生36を剥がして接着剤35を塗布し、木構造50に緊結する。
【0037】
図4は実施形態2に係る垂直断面図で実施形態1の鋼板プレート10aにアンカープレート40が接着剤45で接着された連続繊維シート20bを基礎鉄筋62に配筋後L型ボルト42で横筋61にナツト43で固定し基礎コンクリートを打設し基礎は完成する。
上棟後実施形態1の鋼板プレート10aに接着剤15で成型連続繊維シート20bに接着剤36を塗布して圧締プレート30から長ビス33で緊結する。
成型連続繊維シート20に緊張が必要な場合は緊張用鋼板プレート10bに接着剤15を塗布して成型連続繊維シート20bを架設ビス圧締し硬化させる。硬化後鋼板プレート10bを仮固定して実施形態4の緊張具で繊維シート20bを緊張し、圧締プレート30の養生36を剥がして接着剤35を塗布し、木構造50に緊結後緊張具70を取り外す。
【0038】
図5は実施形態2に係る垂直断面図で耐震改修の増設基礎で増設鉄筋に実施形態1の鋼板プレート10aとアンカープレート40に接着剤45で接着された連続繊維シート20bを基礎鉄筋62に配筋後L型ボルト42で横筋61にナツト43で固定し基礎コンクリートを打設し基礎60は完成する。
以降は前記と同様である。
【0039】
図6は実施形態2に係る正面図で高強度の耐力壁の実施形態1の鋼板プレート1dに接着剤15を塗布し、連続繊維シート20bの上に、圧締プレート30の養生36を剥がして接着剤35を塗布し、長ビス33で木構造50に緊結する。
【0040】
図7は実施形態3に係る正面図で耐震改修の実施形態1の鋼板プレート1aに接着剤15で接着された連続繊維シート20bを長ビスで木構造50に緊結し緊張穴のある鋼板プレート10bを柱に仮固定して実施形態4の緊張具で繊維シート20bを緊張し、圧締プレート30の養生36を剥がして接着剤35を塗布し、木構造50に緊結後緊張具70を取り外す。
【0041】
図8は実施形態1に係る斜視図の詳細図で鋼板プレート10aには木構造50に長ビス13で緊結するビス穴11が穿孔されている。
同じく圧締プレートを緊結する長ビス33のビス穴12が穿孔されている。
鋼板プレート10aは接着面が工場で脱脂され養生シート16が張られている。
養生シート16を剥がし接着剤15を塗布する。
連続繊維シート20aか成型連続繊維シート20bを張り接着剤35を上に塗布する。圧締プレート30には工場で脱脂ご養生シート36が張られている。
養生シート36を剥がし圧締プレート30の長ビス用穿孔32から木構造50に長ビス33で圧締緊結する。
【0042】
図9は実施形態2に係る斜視図の詳細図で鋼板アンカープレート40は工場で連続繊維シート20aに接着され成型連続繊維シート20bとなる。
鋼板アンカープレート40は基礎60の縦筋62に寸法通りに結束された横筋61にL型ボルト42でナット43で締め固定するし、基礎は完成する。
実施形態1の鋼板プレート10cには木構造50に長ビス13で緊結するビス穴11が穿孔されている。同じく圧締プレートを緊結する長ビス33のビス穴12が穿孔されている。
鋼板プレート10cは接着面が工場で脱脂され養生シート16が張られている。
養生シート16を剥がし接着剤15を塗布する。
成型連続繊維シート20bを張り接着剤35を上に塗布する。圧締プレート30には工場で脱脂ご養生シート36が張られている。
養生シート36を剥がし圧締プレート30の長ビス用穿孔32から木構造50に長ビス33で圧締緊結する。
【0043】
図10は実施形態2に係る新築基礎の斜視図で以降は図9の実施形態の説明通りである。
【0044】
図11は実施形態2に係る耐震改修基礎の斜視図で以降は図9の実施形態通りの説明である。
【0045】
図12は実施形態3に係る耐震改修の梁補強の斜視図で工場で製作された緊張用の穴のある鋼板プレート10bの接着された成型連続繊維シート10cを梁下に仮留めし梁中央に架設柱かサポートで梁が平らになる程度までジャッキアップする。鋼板プレート10bの緊張用の穴の中心より偏る指定位置に木錐径9ミリメートルを梁下に穿孔72aし、緊張具70をラグスクリューM12で穿孔72aに固定する。緊張具の回転てこ73を左に90度回転させ成型連続繊維シート20cを緊張させる。鋼板プレート10bを長ビス13で梁下に固定する。緊張具と架設ビスを取り、成型連続繊維シート20cの屈曲部分に接着剤を塗布し小型の圧締プレートを長ビス13で梁下に緊結する。
【0046】
図13は実施形態5に係る成型連続繊維シート20cの屈曲した形態の斜視図で緊張用の穴のある鋼板プレート10bと成型連続繊維シート20cが一体となり屈曲している。
【0047】
図14Aは実施形態4に係る円形鋼板71に溶接された回転てこ73を支える軸プレート72で構成され、軸プレート72には円形鋼板71の心より偏った軸穴72aを持つ緊張具70の平面図。
図14Bは実施形態3に係る緊張用の穴のある鋼板プレート10bの拡大平面図で穴の中心より偏った位置に回転軸穴経13ミリメートル72aを設ける。
又、仮止め用の穴経13ミリメートル74を設ける。
【0048】
図15Aは実施形態3に係る緊張用の穴のある鋼板プレート10bにラグスクリュー72bで固定された実施形態4に係る円形鋼板70は回転てこを左に回転させて図15Bに遷移し、10bは上に移動するして緊張効果を出す。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は実施形態1に係る正面図で鋼板プレートが柱から土台や梁を跨いで緊結される。
【図2】図2は実施形態1に係る垂直断面図で鋼板プレートが柱から土台や梁を跨いで緊結される。
【図3】図3は実施形態2に係る正面図で実施形態1の鋼板プレートと基礎内部のアンカープレートが連続繊維シートで接着され基礎鉄筋に固定される。
【図4】図4は実施形態2に係る垂直断面図で実施形態1の鋼板プレートと基礎内部のアンカープレートが連続繊維シートで接着され基礎鉄筋に固定される。
【図5】図5は実施形態2に係る垂直断面図で実施形態1の鋼板プレートと基礎内部のアンカープレートが連続繊維シートで接着され基礎鉄筋に固定される。
【図6】図6は実施形態2に係る正面図で耐力壁の実施形態1の鋼板プレートを接着剤で連続繊維シートに圧締プレートで接着し木構造緊結する。
【図7】図7は実施形態3に係る正面図で耐震改修の実施形態1の鋼板プレートに接着された連続繊維シートを緊張穴のある鋼板プレートで繊維シートを緊張し、圧締プレートで接着して木構造緊結する。
【図8】図8は実施形態1に係る斜視図の詳細図。
【図9】図9は実施形態2に係る斜視図の詳細図。
【図10】図10は実施形態2に係る新築基礎の斜視図。
【図11】図11は実施形態2に係る耐震改修基礎の斜視図。
【図12】図12は実施形態3に係る耐震改修の梁補強の斜視図。
【図13】図13は実施形態5に係る成型連続繊維の屈曲した形態の斜視図
【図14】図14Aは実施形態4に係る円形鋼板に溶接された回転てこのある緊張具 図14Bは実施形態3に係る緊張用の穴のある鋼板プレートの拡大平面図
【図15】図15Aは実施形態3に係る緊張用の穴のある鋼板プレートにラグスクリュー固定された状態。図15Bは緊張位置まで移動した状態の平面図。
【符号の説明】
【0050】
10a 現場接着の鋼板ガセットプレート
10b 緊張用穴のある鋼板ガセットプレート
10c 工場接着の鋼板ガセットプレート
12 鋼板ガセットのビス用穿孔
13 鋼板ガセットと構造材の緊結用長ビス
15 鋼板ガセットと連続繊維シートの接着剤
16 鋼板ガセットと養生シート
20a 連続繊維シート(現場接着)
20b 連続繊維シート(工場と現場接着)
20c 連続繊維シート(工場接着)
30 圧締プレート
32 圧締プレートのビス用穿孔
33 圧締プレートと構造材の緊結用長ビス
35 圧締プレートと連続繊維シートの接着剤
36 圧締プレートの養生シート
40 アンカープレート
42 アンカープレートを基礎鉄筋に固定するLボルト
43 アンカープレートを基礎鉄筋に固定するナット
45 アンカープレートと連続繊維シートの接着剤
50 木造構造体(駆体)
51 柱
52 土台
53 梁・桁
54 柱ほぞ
60 基礎
61 アンカープレート固定用鉄筋
62 基礎鉄筋
70 緊張具
71 円形鋼板
72 軸プレート
72a 軸穴72。
72b ラグスクリュー
73 回転てこ
74 仮止め用の穴


【特許請求の範囲】
【請求項1】
木造駆体の柱と土台や桁に跨って設ける鋼板と双方を緊結し津波作用応力など、大きな水平せん断応力による柱端部の破壊や柱ホゾ折れを防ぐ鋼板ガセット。
【請求項2】
木造構造材に長ビスで直接緊結する請求項1の鋼板ガセットに塩害で腐食しない連続繊維シートを接着し基礎コンクリート内部の鉄筋に正確に設置すて高強度な引き抜きに必要な定着耐力を得る成型連続繊維シートと一体の鋼板アンカープレート。
【請求項3】
請求項1の鋼板ガセットや木造梁等に長ビスで緊結する鋼板に設けられた60ミリメートル程度の穴で、緊張具の偏心軸回転で成型連続繊維シートを緊張させ、初期剛性を高め、大きな引っ張り耐力を得る緊張用穴のある鋼板ガセット。
【請求項4】
木造構造材に緊張用穴のある鋼板ガセットを軸移動させて連続繊維シートを緊張させる請求3に記載の、偏心回転軸穴のある緊張具。
【請求項5】
直線に成型された連続繊維シートには折り曲げ可能な未成型部分があり緊結後に圧締成型される屈曲できる請求項3に記載の成型連続繊維シート

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate


【公開番号】特開2012−167538(P2012−167538A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2012−47295(P2012−47295)
【出願日】平成24年2月14日(2012.2.14)
【出願人】(504064087)
【Fターム(参考)】