説明

材料ウェブの再成形を容易にする装置及び方法

本発明は、実質的に横方向へ走る折目線(11)を有する折目パターンを含むとともに、チューブ(19)への再成形が開始されるよりも前に偏向装置(18)の上を走行する可撓性包装材料ウェブ(10)をチューブ(19)に容易に再成形できるようにする装置(40)に関するものである。この装置(40)は、偏向装置(18)の下流側でチューブ成形手段(20)の上流側に配置された成形装置(42)を含み、少なくとも前記横方向の折目線の1つに沿ってウェブに座屈が生じた場合、成形装置は、完成チューブの内面を形成するようになされるウェブ(10)の面(17)と接触して、チューブへの成形が開始されるきっかけをウェブ(10)に与えるように配置されていることを特徴とする。本発明はまた、可撓性包装材料ウェブ(10)をチューブ(19)に容易に再成形できるようにする方法に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、実質的に横方向へ走る折目線を有する折目パターンを含むとともに、チューブへの再成形が開始されるよりも前に偏向装置の上を走行する可撓性包装材料ウェブをチューブに容易に再成形できるようにする装置に関するものである。本発明はまた、可撓性の包装材料ウェブをチューブに容易に再成形できるようにする方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば実質的に液体食品用の平行六面体形状の包装容器を製造する今日の多くの包装充填機械においては、可撓性の包装材料ウェブは、その長手方向の両縁を重ね合わせてシールすることで徐々にチューブに再成形される。その後、所定の内容物を包装材料チューブに詰め込み、そのチューブに一定間隔の横方向シール区域で横方向シールを行う。このように内容物を充填されシールされたチューブ部分は、その後、それらのシール区域で切断されて分離され、また、適用できる場合には、チューブの長手方向を横切って配置されたシールの向きに応じてそれらのチューブ部分を折曲げ加工することで所望の幾何学形状に成形される。包装容器は、例えば所定の平行六面体の形状とすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際特許第WO98/18609号公報
【特許文献2】米国特許第6386851号明細書
【0004】
本来平たい形状の包装材料をチューブにする再成形は、多くの成形手段によって行われており、それらの成形手段は包装材料が実質的に円形断面を有する形状となるように徐々に力を作用させて、包装材料の長手方向両縁を互いにシールできるようにする。このチューブ成形方法は、実質的に弧形状チューブ成形手段によって始まり、その後、開いた成形リングの形状をした1つ以上のチューブ成形手段を通して成形が続けられる。閉じた成形リングであることが好ましい最終のチューブ成形手段において、包装材料チューブは最終横断面形状を与えられ、また、長手方向のシールが実行される。
【0005】
包装材料は、通常、紙または板紙のコア層と、例えばポリエチレンおよびポリプロピレンのような熱可塑性の被覆層とを含んで成る形式のものである。この材料はまた、例えば光および酸素から内容物を保護するバリヤ層(遮断層)も含む。そのようなバリヤ層は、例えばアルミニュウム箔とされることができる。さらに、包装材料は、通常、例えば平行六面体形状の包装容器に容易に最終成形できるようにするために、折目線を含む折目パターンを備えた形式とされ得る。
【0006】
上述した薄い包装材料の全てで、或る場合に、それらの折目線が平たいウェブをチューブ形状にする再成形の障害となることがある。何故なら、とりわけ再成形よりも前に、ウェブがその方向をまさに大きく変化させることを目的とした曲げローラーの上を走行するからである。空間が狭いために直径が比較的小さなこの曲げローラーは、或る場合、ウェブの横方向に伸長する1つまたは他の折目線に座屈(若しくは折曲げ)(sprain)を生じ、また、皺を形成することになる。これは、包装材料に含まれる紙層が折目線において座屈され、その結果として包装材料が前記折目線に沿って折曲られることを意味する。その後ウェブがチューブに再形成されるとき、また、長手方向の折目線と同じ方向の、すなわち形成された横方向の皺に対して実質的に90゜をなす幾何学的軸線の回りにウェブが折曲げ作用を受けるとき、或る場合にはそのような折曲げが困難になる。包装材料ウェブが一方向に関して既に成形されている、すなわち折曲られている場合には、他の方向に関してその包装材料ウェブを成形することは困難となることが立証されている。先行する折曲げ加工、この特定の場合としての皺は、チューブ形状を実現するために必要なウェブ曲げ加工に障害となる望ましくない剛性を与えてしまう。この剛性は、曲げローラーを通過した後、皺に沿ってその剛性のために実質的に真直な1つ以上の部分が形成されることになりかねない。したがって、包装材料は望まれるように曲げることができず、その代わりに或る区域に沿ってエッジを現すことになる。チューブ成形手段を通ることで、包装材料ウェブはその固有の剛性が原因して、チューブ成形手段に存在する通路開口を通して膨らもうとする。したがって包装材料が真直部分を現すならば、成形手段の通路開口に対するそれらの真直部分の位置、およびその通路開口寸法に対する真直部分の長さに応じて、チューブに一時的な捩じれまたは変形を生じる危険がある。何故なら、チューブ形状の不均一な横断面がそれぞれのチューブ成形手段において自体を調整しようとするからである。これは、チューブが一定した走行をできなくし、また、これにより完成包装容器が正しい形状とならない危険を生じる。最悪の場合には、チューブは破壊されることになる。
【0007】
上述で概要を説明した問題点は、チューブへの成形よりも前に、材料ウェブに直接に射出モールド成形されて材料ウェブから或る長さだけ突出する形式の開口装置、例えばネックとして注ぎ口の形成された開口装置を包装容器が備えた場合に、特に厳しい問題となる危険をはらんでいる。この技術は、例えば国際特許第WO98/18609号公報および米国特許第6386851号明細書に記載されている。そのような開口装置を有する場合、チューブ成形手段は開口装置が通過できるほどの過大な通路開口を備えることになる。したがって、材料ウェブにとって外方へ膨らむ付随的な機会が与えられ、これにより捩じれが生じることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の目的は、可撓性の包装材料ウェブをチューブに容易に成形できるようにする装置であって、包装材料に形成され得る横方向のあらゆる皺の影響を打ち消し、ウェブを均一な湾曲を有するチューブに成形させるように働く装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、添付の特許請求の範囲に記載され、以下に説明される装置およびそれに対応する方法によって解決される。
【0010】
本発明による装置は、実質的にウェブの横方向に走る折目線を少なくとも含んで成る折目パターンを備えたウェブと関連して使用するように配置される。ウェブは、チューブへの成形が開始されるよりも前に、偏向装置の上を走行される。本発明の装置は、偏向装置の下流側でチューブ成形手段の上流側に配置された成形装置を含むことを特徴とする。少なくとも前記横方向の折目線の1つに沿ってウェブに座屈が生じた場合、成形装置は、完成チューブの内面を形成するようになされるウェブ面と接触して、チューブへの成形が開始されるきっかけをウェブに与えるように配置される。
【0011】
皺が形成されても、包装材料ウェブは前記成形装置に当接することになるので、皺はチューブへの成形開始後に円弧形状となるように強制される。包装材料ウェブに成形装置が当接する結果として、その剛性は座屈した折目線に沿って操られて、ウェブは一層曲げ易くなる。
【0012】
成形装置は、ウェブの長手方向中心線と長手方向縁との間の少なくとも1つの面積部分でウェブに当接するように配置される。代替的に、成形装置は、ウェブの長手方向中心線とそれぞれの長手方向縁との間の、ウェブの中心線の各側における少なくとも1つの面積部分でウェブに当接するように配置される。
【0013】
この装置は、前記面積部分がウェブの長手方向中心線よりもウェブの前記長手方向縁に一層接近して位置決めされるように設計される。この実施例は座屈した折目線に最大限の影響を与えることが立証されている。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記成形装置は少なくとも1つの回転自在に配置された成形ローラーを含む。上述した成形装置の最初の当接の場合は、この成形ローラーはウェブの前記面積部分の上を伸長するように配置される。上述した成形装置の代替的な当接の場合には、この成形ローラーはウェブの前記面積部分の両方にわたって伸長するように配置される。成形ローラーは自由回転するので、成形ローラーと包装材料ウェブとの間の摩擦は低減され、このことは包装材料を損傷させる危険を効果的に軽減する。
【0015】
本発明の他の実施例においては、前記成形装置は、一致した回転軸線を有する少なくとも2つの回転自在に配置された成形ローラーを含む。上述した成形装置の代替的な当接の場合には、それらの成形ローラーはウェブの前記面積部分のそれぞれ1つの上を伸長するように配置される。これまでの開示によれば、成形ローラーが回転自在であることが有利である。何故なら、成形ローラーと包装材料ウェブとの間の摩擦がこれにより最小化され、このことが包装材料を損傷させる危険を効果的に軽減するからである。
【0016】
実質的に横方向に走る折目線を有する折目パターンを含むとともに、チューブへの再成形が開始されるよりも前に偏向装置の上を走行される可撓性の包装材料ウェブをチューブに容易に再成形できるようにする本発明の方法は、少なくとも座屈が前記横方向の折目線の1つに沿って形成された場合、完成チューブの内面を形成することを意図されたウェブ面に成形装置を接触させる段階を含むことを特徴とする。この手段によれば、ウェブはチューブへの成形開始のきっかけを与えられる。成形装置は偏向装置の下流側で、成形手段の上流側に配置される。
【0017】
可撓性の包装材料ウェブをチューブへと容易に再成形できるようにする本発明の装置に関連して説明したこれらの特徴は、当然ながら、可撓性の包装材料ウェブをチューブへと容易に再成形できるようにする本発明の対応する方法に転じられる。これらの特徴は当然ながらさらに同じ実施例に組み合わせることができる。
【0018】
本発明は、現在好ましいとされる1つの実施例を参照し、また、さらに添付図面を参照して、以下に非常に詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による包装充填機械を概略的に示す概略斜視図である。
【図2】包装材料ウェブを最初に成形する第1のチューブ成形手段を上方からの視図で概略的に示す概略平面図である。
【図3】図2の第1のチューブ成形手段、ならびに包装材料ウェブ、偏向装置および本発明による装置を概略的に示す斜視図である。
【図4】図2の第1の成形手段を情報からの視図で、および不正に成形された包装材料ウェブの形状を点線で概略的に示す平面図である。
【図5】図3に含まれる部品を概略的に示す側両面図である。
【図6】本発明の装置ならびに材料ウェブを上方からの視図で概略的に示す平面図である。
【0020】
図面は互いに尺度が同じでないことに気づかねばならない。
【0021】
本発明による装置は、冒頭に記載した形式で、例えば平行六面体の形状をした包装容器の製造に使用される形式の包装充填機械に有利に使用できる。そのような包装充填機械の1例が図1に示される。
【0022】
この機械は、可撓性の包装材料ウェブ10を給送される。この包装材料は、通常、既に説明したように紙または板紙のコア層と、例えばポリエチレンおよびポリプロピレンのような熱可塑性の被覆層とを少なくとも含む形式のものである。さらに、この材料ウェブ10は、平行六面体の包装容器へと容易に最終成形できるようにするために、横方向の折目線11(唯1つが図1に概略的に示されている)および長手方向の折目線(図示せず)を含む形式のものである。
【0023】
包装材料ウェブはマガジンリール12として機械に与えられ、そのリールから包装材料ウェブ10が繰出されて、ガイドローラー14により包装充填機械を通して実質的に上方へ導かれる。幾つかの包装充填機械においては、この位置に殺菌室が備えられ、内容物の寿命を延長するためにこの殺菌室で包装材料ウェブ10が殺菌処理される。図面に殺菌室は示していない。
【0024】
機械の最上区域において包装材料ウェブ10は、とりわけ走行ウェブ緊張ローラー16と曲げローラーの形態をした偏向装置18とを通過する。包装材料ウェブ10はその装飾図柄面15を曲げローラー18に向けて、また、内面17、すなわち下方位置で形成される包装材料チューブ19の内面を形成することになる面を曲げローラー18から離れる方向へ向けて、曲げローラー18の上を走行する。
【0025】
曲げローラー18を回った後、包装材料ウェブ10は、チューブ成形装置20により包装充填機械を通して実質的に垂直下方へガイドされる。最終の、最下部に位置するチューブ成形装置において、材料チューブ19を形成するためにウェブの2つの長手方向縁21が重ね合わされて、長手方向シール装置22によりシールされる。材料チューブ19を通して同心的に下方へと充填パイプ24が伸長しており、この充填パイプ24はチューブの上部開口端を通して伸長し、チューブがシール済み部分へと再成形される位置の直ぐ上方でチューブ内に排出(注入)を行うのであり、シール済み部分はその後個別の包装容器26となされる。シール作業は、包装材料チューブ19をクランプして横方向にシールするために対を成して協働する成形シールジョー28によって行われる。前記ジョー28はまた、個別の包装容器26を形成するようにシール作業区域でシール済み部分の切断に備える。
【0026】
図2は、曲げローラー18よりも上方から見た第1の弧形状のチューブ成形手段30を示している。これは4つの回転自在な成形ローラー32を含み、それらのローラーは包装材料ウェブ10の装飾図柄面15に当接すること、およびウェブを成形することを意図されている。中間の成形ローラー32の間の通路開口34内を、適用できる場合には突出する開口装置(図示せず)が通過する。図中の点線Wは、包装材料ウェブ10がこの第1のチューブ成形手段30を通過するときに有するであろう望ましい形状を示している。包装材料ウェブの長手方向縁21は互いに接触する位置から離れており、この形状はハート形の上部分を多少ながら想起させる。
【0027】
冒頭に記載したように、或る場合には、特に曲げローラー18の上をウェブが通過することに関連して横方向の折目線11に沿って皺36が形成された場合、所望される包装材料ウェブ10の形状を得ることは困難である。そのような皺36は図3の曲げローラーの位置に示されており、皺は包装材料ウェブ10の内面17から外方へ向かうことが見られる。
【0028】
そのような皺36が生じると、包装材料ウェブ10が第1の弧形状チューブ成形手段30の位置で皺36の部分に成形されずに取り残されたままの真直部分38を現す危険がある。図4の点線W1 および仮想線W2 は部分的に真直な部分38を有する形状の例を示している。冒頭に記載したように、この形状は望ましくない。
【実施例1】
【0029】
図3、図5および図6を参照して、この問題を効果的に解消する本発明による装置40が説明される。
【0030】
装置40は、曲げローラー18の直ぐ下流側で、最初の弧形状チューブ成形手段30の上流側に配置された成形装置42を含んで成る。
【0031】
一般的にいって、この成形装置42の機能は、座屈した折目線における剛性、すなわち皺36に対抗(打ち消し)して、チューブにする再成形を開始する、すなわちチューブへと再成形する曲げと同じ方向への曲げを開始するきっかけを包装材料ウェブ10に与えることである。これを行うために、前記成形装置42は、ウェブ10の内面17、すなわちチューブ19の内面を形成することになる面が成形装置42と接触できるように配置される。少なくとも、成形装置42は皺36が横方向折目線11に沿って形成されたウェブ10と接触されねばならず、また、この接触によって成形装置42は、図3に示される2つの面積部分44の少なくとも一方において包装材料ウェブ10に当接し、軽く押圧することになる。面積部分44(点線で囲まれている)はウェブの長手方向中心線M(図1に概略的に示されている)の各側、すなわち中心線Mとウェブ10の各長手方向縁21との間に配置される。図面から明白となるように、面積部分44は成形装置42の最適な機能を得るために、中心線Mよりもウェブ10のそれぞれの長手方向縁21に接近して位置される。このようにして、成形装置42はウェブ10の両方の面積部分44に対して同時に当接する。しかしながら実際の作動では、成形装置42は一度にしばしば一方の面積部分44に対して当接し、真直部分が形成される箇所に応じて両方の面積部分44に対して交互に当接する。
【0032】
図面において、前記成形装置42の一例が示された。図3では、成形装置42が2つの成形ローラー46を含むことが見られる。これらのローラーは回転自在にシャフト48に軸支され、このシャフトはフレーム50に固定的に取付けられている。フレーム50は上部の弧形状チューブ成形手段30に固定され、また、成形装置42と前記チューブ成形手段30との間、ならびに成形装置42と曲げローラー18との間に或る距離を形成するように設計される。それらの距離は両方とも大体同じ長さである。
【0033】
図6は成形装置42の2つの成形ローラー46が包装材料ウェブ10に対してどのような関係で配置されるかを示している。点線Wは、包装材料ウェブ10が2つの成形ローラー46を通過するときのその形状を実質的に構成しており、また、この例の形成ローラーはウェブの中心線Mの各側で長手方向縁21へ向けて良好な距離をもって当接することが見られる。この当接は、皺36が成形ローラー46から離れる方向へ向いた弧形状を形成する作用を伴う。包装材料ウェブ10が最初のチューブ成形手段30に実質的に到達すると、図2に示されるような4つの成形ローラー32によってウェブ自体が所望形状に成形されるように成される。
【0034】
図5は、成形装置42と、曲げローラー18と、第1のチューブ成形手段(簡単化して示される)30とを側視図で示している。成形装置のローラー46の外周は仮想線Aに位置し、この仮想線Aは線Bよりもさらに外側(すなわち図中で右方向)へ或る距離ほど離れて位置されており、線Bは包装材料ウェブ10が曲げローラー18との接触から解放される位置から接線方向に配向されていることが見られる。成形ローラー46はまた、接線方向に配向された線Bに対応する線上に位置される。
【0035】
図6を参照すれば、成形ローラー46はマッシュルームまたはシャンパン瓶コルク栓を想起させる形状を有しており、すなわち、第1の端の部分51は他端の部分52の直径よりも大きい直径を有する。両部分51,52の間に滑らかな曲率の遷移部分が形成されている。同様に、各成形ローラー46の外縁は滑らかに丸められている。
【0036】
成形ローラー46は、小さい径の部分52が互いに向かい合わされてシャフト48上に配置される。
【0037】
本発明は現在好ましいとされる一実施例に関して成形されたが、本明細書を読む当業者には、本発明がそれに限定されることがなく、複数の変形例および変更例が特許請求の範囲の欄に記載の範囲から逸脱することなく考えられることは明白となるに違いない。
【0038】
上述したように、成形装置42は2つの成形ローラー46を含むことができる。しかしながら、成形装置は代替的に1つまたは複数の成形ローラーを含むことを理解しなければならない。さらに、成形ローラーは記載した以外の他の形状を有することができる。例えば、それらは全体にわたって1つの同一直径を現すことができる。
【0039】
同様に、成形装置は図示例とは異なる別の方法で取付けられることができることを理解しなければならない。当然ながら、多くの機械的に実行できる解決方法を利用することはできる。
【0040】
図示実施例において、包装材料ウェブ10は装飾図柄面15、すなわちチューブしたがって包装容器の外面を形成することになる面を曲げローラー18に向けて走行されている。したがって、チューブ形状への再成形は、包装材料ウェブ10の長手方向縁21を例えば図3に示される構造によって曲げローラー18から離れる方向へ先ず導くことで行われる。しかしながら、包装材料ウェブ10の内面17が曲げローラーに向けられて包装材料ウェブが走行される包装充填機械も存在する。そのような例においては、チューブ形状への再成形は、包装材料ウェブの長手方向縁を先ず曲げローラーへ向けて導くことで行われる。しかしながら、何れの可能な横方向折目線の座屈も皺が曲げローラーから外方へ向かうように、すなわちこの実施例では装飾図柄面上で外方へ向かうように生じる。これは、皺の向かう方向による結果ではない。重要な要因は、成形装置が包装材料ウェブの内面に対して作用するように配置されていることである。
【符号の説明】
【0041】
A,B,W・・線
M・・中心線
10・・包装材料ウェブ
11・・折目線
12・・マガジンリール
13・・ガイドローラー
15・・装飾図柄面
16・・走行ウェブ緊張ローラー
17・・内面
18・・曲げローラー
19・・材料チューブ
20・・チューブ成形装置
21・・長手方向縁
22・・長手方向シール装置
24・・充填パイプ
26・・包装容器
28・・ジョー
30・・弧形状チューブ成形手段
32・・成形ローラー
34・・通路開口
36・・皺
38・・真直部分
40・・装置
42・・成形装置
44・・面積部分
46・・成形ローラー
48・・シャフト
50・・フレーム
51,52・・部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に横方向へ走る折目線(11)を有する折目パターンを含むとともに、チューブ(19)への再成形が開始されるよりも前に偏向装置(18)の上を走行する可撓性包装材料ウェブ(10)をチューブ(19)に容易に再成形できるようにする装置(40)であって、偏向装置(18)の下流側でチューブ成形手段(20)の上流側に配置された成形装置(42)を含み、少なくとも前記横方向の折目線の1つに沿ってウェブに座屈が生じた場合、成形装置は、完成チューブの内面を形成するようになされるウェブ(10)の面(17)と接触して、チューブへの成形が開始されるきっかけをウェブ(10)に与えるように配置されていることを特徴とする装置(40)。
【請求項2】
成形装置(42)は、ウェブ(10)の長手方向中心線(M)と長手方向縁(21)との間の少なくとも1つの面積部分(44)でウェブ(10)に当接するように配置された請求項1に記載の装置(40)。
【請求項3】
成形装置(42)は、ウェブ(10)の長手方向中心線(M)とそれぞれの長手方向縁(21)との間の、ウェブの中心線(M)の各側における少なくとも1つの面積部分(44)でウェブ(10)に当接するように配置された請求項1に記載の装置(40)。
【請求項4】
前記面積部分(44)がウェブ(10)の長手方向中心線(M)よりもウェブ(10)の前記長手方向縁(21)に一層接近して位置決めされた請求項2または請求項3の何れかに記載の装置(40)。
【請求項5】
前記成形装置(42)が少なくとも1つの回転自在に配置された成形ローラー(46)を含む請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の装置(40)。
【請求項6】
前記成形装置(42)が一致した回転軸線を有する少なくとも2つの回転自在に配置された成形ローラー(46)を含む請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の装置(40)。
【請求項7】
実質的に横方向へ走る折目線(11)を有する折目パターンを含むとともに、チューブ(19)への再成形が開始されるよりも前に偏向装置(18)の上を走行する可撓性包装材料ウェブ(10)をチューブ(19)に容易に再成形できるようにする方法であって、少なくとも座屈が前記横方向の折目線の1つに沿って形成された場合、チューブの再成形を開始するきっかけをウェブに与えるために、完成チューブの内面を形成することを意図されたウェブ(10)の面(17)面に成形装置(42)を接触させる段階を含み、成形装置は偏向装置(18)の下流側でチューブ成形手段(20)の上流側に配置されることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−504861(P2011−504861A)
【公表日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535910(P2010−535910)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【国際出願番号】PCT/SE2008/000625
【国際公開番号】WO2009/070077
【国際公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】