説明

板状パネル

【課題】 十分なスペースがない場所においても容易にパネルを連結することができる板状パネルを提供する。
【解決手段】 略矩形の板状パネル1における縁辺同士を接合することにより連結する板状パネル1であって、対向する2つの縁辺に、それぞれの板状パネル同士を接合するための接合部10を備え、2つの縁辺に設けられた接合部10は、ともに、縁辺の厚み方向に所定間隔をおいて板状パネル1の表裏のパネル面に沿ってそれぞれ延出する第1延出部11および第2延出部15とを有する。第1延出部11は、第2延出部15よりも長く延出方向に形成されると共に、第2延出部15の長さを超えた部分において、第2延出部15に近づく方向に曲がる折れ曲り部12と、その折れ曲り部12から続いて第1延出部11の延出方向に伸びる伸長部13とを有し、第1延出部11の外表面から伸長部13に至る段差は、第2延出部15の厚みより大きく形成されている板状パネル1とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は板状パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、パネル同士を連結するために、連結されるパネルの各々の縁部に異なる形状の雌雄の連結部を設け、嵌合することにより連結する構造が知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平11−172884号公報(要約および図1)
【特許文献2】特開平11−131685号公報(要約および図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記公報に開示されているような異なる形状の連結部を嵌合させることによりパネルを連結する場合、パネル縁部の長手方向の先端から他方の後端を挿入することにより連結させる方法しか採用することができない。このため、このような連結方法は、作業スペースとして、必然的にパネル2枚分の長手方向の長さを必要とする。
【0005】
したがって、パネルを連結するスペースがパネル2枚分の長手方向の長さに満たない場合には、パネルを連結することができない。この結果、組立てに必要なスペースが確保できないときには、別の場所で組立てたパネルを搬入する等の別の作業が発生するという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上述の事情を鑑み、十分なスペースがない場所においても容易にパネル同士を連結することできる板状パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するため、本発明は、略矩形の板状パネルにおける縁辺同士を接合することにより連結する板状パネルであって、対向する2つの縁辺に、それぞれの板状パネル同士を接合するための接合部を備え、2つの縁辺に設けられた接合部は、ともに、縁辺の厚み方向に所定間隔をおいて板状パネルの表裏のパネル面に沿ってそれぞれ延出する第1延出部および第2延出部とを有し、第1延出部は、第2延出部よりも長く延出方向に形成されると共に、第2延出部の長さを超えた部分において、第2延出部に近づく方向に曲がる折れ曲り部と、その折れ曲り部から続いて第1延出部の延出方向に伸びる伸長部とを有し、第1延出部の外表面から伸長部に至る段差は、第2延出部の厚みより大きく形成されている板状パネルとしている。
【0008】
これにより、2枚の板状パネルの縁辺部をそれらの幅方向から近接させることにより、板状パネル同士を連結することができる。
【0009】
また、他の発明は、先の発明の第1延出部における第2延出部の長さを超えた部分に、第2延出部の方向に突出する突出部を備え、突出部は、第1延出部から第2延出部の内側面までの距離以下の長さであり、第2延出部の先端と折れ曲り部の内側面との間における第2延出部の延出方向の距離は、折れ曲がり部の内側面と伸長部の先端との間における第1延出部の延出方向の距離よりも長く形成されている板状パネルとしている。
【0010】
これにより、板状パネルの縁辺部分をその幅方向から近接させ、厚み方向から組合せることにより、板状パネル同士を連結することができる。また、両板状パネルを連結した状態において、突出部同士の間に別部材を挿入することにより、板状パネル同士を強く連結することができる。
【0011】
さらに、他の発明は、先の各発明において、2つの縁辺における2つの第1延出部は、それぞれパネルの異なる面に沿って設けられている板状パネルとしている。
【0012】
これにより、板状パネル同士の面を逆にすることなく、同一面を表にして、連結することができる。
【0013】
また、他の発明は、先の各発明において、板状パネルの少なくとも一方のパネル面に縁辺と平行に凹部と凸部を繰返す模様を形成し、第1延出部における折れ曲り部の上方の外表面に、凹部または凸部のいずれか一方を形成すると共に、第2延出部の端部外表面に凹部または凸部のいずれか他方を形成している板状パネルとしている。
【0014】
これにより、パネルの模様がとぎれることなく連続することになるため、板状パネル同士の連結部分(つなぎ目)が判らなくり、美感を損なわない。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、十分なスペースがない場所においても容易に板状パネル同士を連結することできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、本発明に係る板状パネルの実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
本実施の形態に係る板状パネル1は、アルミ合金を成形した板材である。なお、材質はこれに限定されるものではく、板状パネル1が設置される条件により、種々の材質を選択することができる。
【0018】
図1は、本実施の形態に係る板状パネル1の斜視図である。また、図2は、図1のA−A線で切ったときの板状パネル1の断面図である。さらに、図3(A)は、図2に示す板状パネル1の正面左側の接合部10近傍を拡大した図である。また、図3(B)は、図2に示す板状パネル1の正面右側の接合部10近傍を拡大した図である。なお、図1に示すX,YおよびZ方向を、それぞれ長手方向、幅方向および厚さ方向と称して以下、説明する。
【0019】
板状パネル1の長手方向の両縁辺には、板状パネル1の幅方向に沿ってそれぞれ接合部10,10が設けられている。このように、両縁辺に接合部10,10を設けることにより、板状パネル1同士を長手方向に複数枚連結することができる。また、板状パネル1のパネル表面20には、それぞれの幅が等しい凸部20aおよび凹部20bが、交互に板状パネル1の縁辺と平行に板状パネル1の長手方向に、帯状に設けられている。なお、板状パネル1本体の裏面(パネル表面20の上下の対称面)には、装飾が施されていない。特に装飾を必要とすることなく、板状パネル1を設置する場合は、裏面を表として利用することもできる。
【0020】
また、板状パネル1は、軽量化を図るために、仕切部23を介して空隙21,22が設けられている。なお、空隙21,22は、採用する材質の強度や重さによって、より大きくしたり、逆に小さくすることができ、さらには省略することもできる。
【0021】
凸部20aおよび凹部20bは、それぞれ略台形の突起および溝であり、突起の表面の幅と溝の底面の幅が等しく成形されている。これにより、均等な幅をもつ線状の装飾がパネル表面20に施されることになるため、板状パネル1の美観を向上させることができる。
【0022】
接合部10は、略凹形状であって、板状パネル1の一方の面と面一に設けられた第1延出部11と、第1延出部11から厚さ方向の内側に向って垂直に立ち上がり、先端に突出部14を設けた折り曲り部12と、折り曲り部12の中央近傍から第1延出部11の延出方向と略平行に延出する伸長部13と、第1延出部11が設けられた面と対称の面に設けられ、第1延出部11と略平行に延出する第2延出部15と、他方の接合部10と接合すると共に、板状パネル1同士を接合部10によって連結した状態において、後述する固定ピン3を挿入するための中空部17を形成する接合部空間16と、を備えている。
【0023】
第1延出部11は、板状パネル1の面と所謂面一の位置から水平に延出し、後述する第2延出部15の長さよりも延出方向に長く形成されていると共に、先端に折り曲り部12が設けられている。なお、本実施の形態の第1延出部11は、好適な例として、板状パネル1の表裏の面に対称に設けられているが、この形態に限定されない。板状パネル1の幅方向に延びる中心線に線対称となるように、第1延出部11を設けてもよい(図7参照)。
【0024】
折り曲り部12は、第1延出部11の先端から第2延出部15の方向へ向って垂直に形成されると共に、その先端に突出部14が設けられている。突出部14は、板状パネル1同士を接合部10によって連結した状態において、連結される板状パネル1の第1延出部11を接合部空間16側から支持する。さらに、後述する折り曲り部12および突出部14は、板状パネル1同士を接合部10によって連結した状態において、第1延出部11と共に、固定ピン3を挿入するための中空部17を形成する。
【0025】
伸長部13は、折り曲り部12の中央近傍から第1延出部11と平行、かつ第1延出部11と同じ方向に延出するように設けられている。伸長部13の水平断面形状は、先端が垂直に切られた矩形である。伸長部13は折り曲り部12の中央近傍から延出しているため、第1延出部11の面と伸長部13の面との間には、段差がある。この段差部分(伸長部13の背面から折り曲り部12と交差する部分と第1延出部11の幅の差に該当する部分)は、板状パネル1同士を接合部10によって連結した状態において、第2延出部15の上面から先端部と当接する部分である。
【0026】
さらに、図3(A)に示すように、当該段差部分の幅h1は、第2延出部15の厚みh2よりも大きく、かつ両形状が雌雄一対の形状をなすように形成されている。これにより、板状パネル1同士を連結するときに、両板状パネル1同士を確実に係止させることができると共に、板状パネル1の面同士を面一な状態で連結することができる。
【0027】
突出部14は、折り曲り部12の先端に設けられ、かつ折り曲り部12と共に、連結される板状パネル1の第1延出部11を接合部空間16側から支持する。突出部14の水平断面形状は、先端が板状パネル1の内部に向って斜めに切られた矩形である。また、突出部14の長さは、第1延出部11の内側面と第2延出部15の内側面の間の距離よりも短く形成されている。これにより、接合部10同士を当接するときに、接合部空間16に伸長部13および突出部14をスムーズに挿入させることができる。
【0028】
第2延出部15は、板状パネル1の面と所謂面一の位置から水平に延出し、上述した第1延出部11の長さよりも延出方向に短く形成されている。また、第2延出部15は、板状パネル1同士を接合部10によって連結した状態において、上述した伸長部13の背面から折り曲り部12と交差する部分と第1延出部11の幅の差に該当する段差部分に載置される。第2延出部15の水平断面形状は、先端が接合部空間16側に向って斜めに切られた矩形である。この第2延出部15の先端面から内側面にわたる部分は、上述した伸長部13の背面から折り曲り部12と交差する部分と第1延出部11の幅の差に該当する段差部分と当接する部分であり、両形状が雌雄一対の形状となるように形成されている。これにより、板状パネル1同士を連結するときに、両板状パネル1を確実に係止させることができる。
【0029】
また、図3(A)に示すように、凹部20bの底面幅W1と第2延出部15の幅W2は等しい幅(W1=W2)に形成されている。これにより、板状パネル1同士が連結されたときに、第2延出部15の表面15aは、凹部20bの代替となる。したがって、需要者が連結された板状パネル1同士の表面を観たときに、凸部20aおよび凹部20bが均等な幅を維持した状態で連続するため、板状パネル1同士の連結部分(つなぎ目)が外から観たときに全く判らなくなる。
【0030】
さらに、図3(A)に示すように、第2延出部15から折り曲り部12および突出部14の内側面までの距離L1は、折り曲り部12および突出部14の内側面から伸長部13の先端までの距離L2よりも、長くなるように形成されている。これにより、一方の板状パネル1の接合部10と、他方の板状パネル1の接合部10とを、板状パネル1の厚さ方向(Z方向)に近接させて、一方の板状パネル1の伸長部13および突出部14を他方の板状パネル1の接合部空間16にスムーズに挿入することができる。
【0031】
次に、板状パネル1同士を固定するための棒材である固定ピン3について説明する。
【0032】
図4は、板状パネル1同士を固定するための固定ピン3の拡大斜視図である。
【0033】
固定ピン3は、鉄を主とする合金製の管体であり、固定ピン3の周縁の一部にその長さ方向にわたって波形切欠31が設けられている。この波形切欠31により、固定ピン3が後述する中空部17に挿入されたときに、固定ピン3がかしめられることになる。このため、板状パネル1同士を確実に固定することができる。また、固定ピン3の両端部は、長さ方向の先端に向うに従い、固定ピン3本体の直径に比べて端部の直径が小さくなるように設計されている。これにより、固定ピン3を中空部17内に容易に挿入することができる。
【0034】
本実施の形態の固定ピン3の両端部の直径は約4mmである。また、固定ピン3の長さは約20mmである。なお、上記固定ピン3の規格および素材は好適な例であり、上述した規格また素材に限定されない。板状パネル1の規格や中空部17の大きさにより、種々な規格または素材の固定部材を採用することができる。
【0035】
次に、板状パネル1同士を連結する工程について、図5に基づいて説明する。
【0036】
図5は、板状パネル1同士を連結する工程を示す図である。図5(A)は接合部10同士を板状パネル1の厚さ方向(図5における上下方向)に当接させた状態を示す図である。また、図5(B)は、当接後の接合部10同士を互いに長手方向に近接させることにより、中空部17が形成された状態を示す図である。さらに、図5(C)は、形成された中空部17に固定ピン3が挿入された状態を示す図である。
【0037】
まず、作業者は、それぞれの接合部空間16内に伸長部13および突出部14が収まるように、接合部10同士を当接させる(図5(A)参照)。このとき、図3(A)で示したL2に該当する部分が、接合部空間16のL1の幅の空隙内に収まった状態となっている。
【0038】
次に、作業者は、一方の伸長部13の先端を他方の接合部空間16の内側に押し込むことにより、両板状パネル1を近接させる。具体的には、雌雄一対の形状となっている伸長部13と第1延出部11の段差部分および第2延出部15の内側面同士を隙間なく近接させる。このとき、それぞれの第1延出部11の内側面および折り曲り部12ならびに突出部14の内側部分により、固定ピン3を挿入する枠材となる中空部17が形成される(図5(B)参照)。
【0039】
最後に、作業者は、固定ピン3を中空部17に金槌等の器具で打込むことにより挿入し、板状パネル1同士を固定する(図5(C)参照)。
【0040】
本発明の板状パネルの好適な実施の形態は上述したとおりであるが、本実施の形態に係る板状パネル1は、建物用のパネル以外の他の用途にも利用することができる。
【0041】
図6は、板状パネル1が病院内の銘板として利用されている一例を示す図である。
【0042】
本実施の形態の板状パネル1は、銘板として適当な大きさに加工され、2枚を連結した状態にて、壁面に固定された支持枠40,41により支持されている。また、板状パネル1の表面には、診察科および担当医の名前が印刷された透明フィルム4が貼り付けられている。
【0043】
上述のように、本実施の形態では、好適な例として、板状パネル1の対向する縁辺に表裏に対称に接合部10,10を設けると共に、パネル表面20に凸部20aおよび凹部20bを設けたものについて説明した。しかし、本発明に係る板状パネルは、上述した形態に限定されることなく、板状パネル1が設置される条件に応じて、様々な形態を採用することができる。
【0044】
図7は、本発明の板状パネル1の他の実施の形態として、両縁辺に同じ向きに設けた接合部10,10を有する板状パネル1を示す図である。図8は、本発明に係る板状パネルの他の実施の形態として、パネル表面20を面一にすると共に、突出部14を省略した板状パネル1を示す図である。なお、図7および図8において、理解を容易にするために、先の図面で示された部材と同一の部材には、同じ符号を付している。
【0045】
図7に示す板状パネル1は、左右の両縁にパネル表面20から延出する第1延出部11を備えた接合部10を設けたものである。また、図示は省略するが、パネル表面20ではなく、裏面の左右の両縁に第1延出部11を備えた接合部10を設けてもよい。
【0046】
さらに、図8に示す板状パネル1は、パネル表面20に凸部20aおよび凹部20bを設けることなく面一にすると共に、突出部14を省略したものである。板状パネル1同士を連結したときのつなぎ目を判らなくする必要がないとき等は、凸部20aおよび凹部20bを設けないようにすることもできる。また、図8に示すように突出部14を設けない場合には、板状パネル1同士を連結した状態において、接合部空間16内に中空部17は形成されない。しかし、接合空間部16内に大きな固定部材を挿入することによって、板状パネル1同士を強固に連結することが可能である。
【0047】
また、突出部14を設けない場合には、厚さ方向への若干の近接動作が生じるが、基本的に、両板状パネル1,1の接合部10,10を長手方向に近接する動作によって、板状パネル同士を連結することができる。したがって、板状パネル1同士の連結に際して、先に述べた板状パネル1と同様、大きなスペースが不要となる。また、伸長部13と第1延出部11との間の段差と、第2延出部15の厚さとをほぼ同一とすることにより、次のような効果を有する。すなわち、接合部10同士を互いに接するように連結するようにして、接合部空間16内に何らの固定部材を挿入せずに、板状パネル1同士を強固に連結させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、建物の内壁用のパネルとして利用することができる。また、建物内の各部屋を示す銘板としても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る板状パネルの斜視図である。
【図2】図2は、図1のA−A線で切ったときの板状パネルの断面図である。
【図3】図3(A)は、図2に示す板状パネルの正面左側の接合部近傍を拡大した図であり、(B)は、図2に示す板状パネルの正面右側の接合部近傍を拡大した図である。
【図4】図4は、図1に示す板状パネル同士を固定するための固定ピンの拡大斜視図である。
【図5】図5は、図1に示す板状パネル同士を連結する工程を示す図でり、(A)は接合部同士を厚さ方向に当接させた状態を示す図であり、(B)は当接後の接合部同士を互いに長手方向に近接させることにより、中空部が形成された状態を示す図であり、(C)は形成された中空部に固定ピンが挿入された状態を示す図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係る板状パネルが病院内の銘板として利用されている一例を示す図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係る板状パネルの他の実施の形態として、両縁辺に同じ向きに設けた接合部を有する板状パネルを示す図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態に係る板状パネルの他の実施の形態として、パネル表面を面一にし、かつ突出部のない板状パネルを示す図である。
【符号の説明】
【0050】
1…板状パネル、3…固定ピン(棒材)、4…透明フィルム、10…接合部、11…第1延出部、12…折れ曲り部、13…伸長部、14…突出部、15…第2延出部、16…接合部空間、17…中空部、20…パネル表面、20a・・・凸部、20b・・・凹部、21…空隙、22…空隙、23…仕切部、31…波形切欠、40…支持枠、41…支持枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略矩形の板状パネルにおける縁辺同士を接合することにより連結する板状パネルであって、
対向する2つの上記縁辺に、それぞれの板状パネル同士を接合するための接合部を備え、
2つの上記縁辺に設けられた上記接合部は、ともに、上記縁辺の厚み方向に所定間隔をおいて板状パネルの表裏のパネル面に沿ってそれぞれ延出する第1延出部および第2延出部とを有し、
第1延出部は、上記第2延出部よりも長く延出方向に形成されると共に、上記第2延出部の長さを超えた部分において、上記第2延出部に近づく方向に曲がる折れ曲り部と、その折れ曲り部から続いて上記第1延出部の延出方向に伸びる伸長部とを有し、
上記第1延出部の外表面から上記伸長部に至る段差は、上記第2延出部の厚みより大きく形成されていることを特徴とする板状パネル。
【請求項2】
前記第1延出部における前記第2延出部の長さを超えた部分に、
前記第2延出部の方向に突出する突出部を備え、
上記突出部は、前記第1延出部から前記第2延出部の内側面までの距離以下の長さであり、
前記第2延出部の先端と前記折れ曲り部の内側面との間における前記第2延出部の延出方向の距離は、前記折れ曲がり部の内側面と前記伸長部の先端との間における前記第1延出部の延出方向の距離よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の板状パネル。
【請求項3】
2つの前記縁辺における2つの前記第1延出部は、それぞれパネルの異なる面に沿って設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の板状パネル。
【請求項4】
前記パネルの少なくとも一方のパネル面に前記縁辺と平行に凹部と凸部を繰返す模様を形成し、
前記第1延出部における前記折れ曲り部の上方の外表面に、上記凹部または上記凸部のいずれか一方を形成すると共に、前記第2延出部の端部外表面に上記凹部または上記凸部のいずれか他方を形成していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の板状パネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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