説明

染毛剤組成物

【課題】染料を含有する染毛剤組成物において、毛髪に対し優れた染着性を有し、適度な粘度を与え、髪への伸びがよく使用性に優れており、経時的な安定性が高い染毛剤組成物を提供すること。
【解決手段】アクリル酸系ポリマーと、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、染毛剤組成物に関する。さらに詳しくは、毛髪に対して優れた染着性を有し、経時的に安定であり、かつ液垂れなどを起こすことが無く使用性に優れる染毛剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
染毛剤には、一時染毛剤、半永久染毛剤、永久染毛剤などがあり、いずれも広く使用されている。永久染毛剤では、酸化染料を含む第1剤と、過酸化水素などの酸化剤を含む第2剤とからなる酸化型染毛剤が、染毛力について優れていることから広く使用されている。しかしながら、酸化型染毛剤は、含有するアルカリ剤のために刺激性があり、かつ髪が損傷しやすく、さらに酸化染料前駆体は人体にアレルギーを起こすことがあり、体質によっては使用できないという問題がある。
【0003】
一時染毛剤は、1回の洗髪で洗い落とすことができるため、1日だけおしゃれを楽しみたい場面などで使用されているが、1回の洗髪で洗い落ちてしまうことが用途を限定させている。そこでそれに代わる染毛剤組成物として、15〜30回の洗髪に耐えられる半永久染毛剤の酸性染毛料が広く使用されている。酸性染毛料はアルカリ剤を含有しないため、髪の損傷は起こりにくいが、髪の表面に染料をしみ込ませるだけであるため、色の持続性において酸化型染毛剤と比較して劣るという問題があった。また強い染毛力を得るために、染毛剤組成物が強酸性である必要があるため、安定性に難があるという欠点があった。
【0004】
そのため複数の増粘剤を組み合わせて、安定性を保持しようとされてきたが、増粘剤の選択によっては染毛力の低下が見られたり、髪への伸びが悪く、使用しづらいという問題があった。
【0005】
これまでに増粘剤の選択によって、使用性のよい酸性染毛剤を得る手段が開示されてきているが、アラビアガムを用いた手段(特開平6−80540)、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースから1種又は2種以上と、キサンタンガムを併用した手段(特開平8−225435)、オキシアルキレン化キサンタンガムを用いた手段(特開2001−240521)のいずれにおいても、増粘剤を用いた酸性染毛料において、髪への伸びが良好であり、かつ長期安定性が良好であることの両方を充分に満足させるものは、発明されていないのが現状である。
【特許文献1】特開平6−80540
【特許文献2】特開平8−225435
【特許文献3】特開2001−240521
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明は、酸性染毛料において、毛髪に対し優れた染着性を有し、適度な粘度を与え、液垂れを起こすことなく髪への伸びがよく使用性に優れた経時的に安定な染毛剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために、酸性染毛剤の増粘剤として、アクリル酸系ポリマーの1種又は2種以上と、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムから選ばれる1種又は2種以上を含有することによって、解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0008】
毛髪に対して優れた染着性を有し、染毛剤組成物に適度な粘度を与えて、液垂れを起こすことがなく使用性に優れ、しかも経時的な粘度変化が少なく安定である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の染毛剤組成物に含有させるアクリル酸系ポリマーとしては、例えば、ポリアクリルアミド、アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、アクリルアミド/アクリル酸アルキル/メタクリル酸メトキシポリエチレングリコールコポリマー、アクリルアミド/スチレンコポリマー、中和アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸/メタクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー、ポリアクリル酸、アクリル酸/アクリルアミド/アクリル酸エチルコポリマー、アクリル酸/アクリル酸2−エチルヘキシル/スチレンコポリマー、アクリル酸アルキルエステル/メタクリル酸アルキルエステル/ジアセトンアミド/メタクリル酸コポリマー、アクリル酸アルキルコポリマー、アクリル酸アルキル酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸アルキル/スチレンコポリマー、アクリル酸アンモニウムポリマー、アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸エステルコポリマー、アクリル酸オクチルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチルコポリマー、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリル酸ブチル/アクリル酸メトキシエチルコポリマー、アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、アクリル酸ブチル/アクリロニトリル/スチレンコポリマー、アクリル酸ブチル/メタクリル酸ヒドロキシエチルコポリマー、アクリル酸/メタクリル酸アルキルコポリマーなどが挙げられる。
【0010】
本発明の染毛剤組成物において、(1)アクリル酸系ポリマーの配合量としては、0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%である。すなわち、アクリル酸系ポリマーの配合量が、0.1重量%未満では染毛剤組成物に充分な粘性を発現させることができず、垂れ落ちるなど使用性に難が有り、また20重量%以上を超えて配合すると髪への伸びが悪くなり、使用性に難が生じる。
【0011】
本発明の染毛剤組成物において、(2)ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムから選ばれる1種又は2種以上の配合量は、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%である。すなわち、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムから選ばれる1種又は2種以上の配合量が、0.01重量%未満では染毛剤組成物に充分な粘性を発現させることができず、垂れ落ちるなど使用性に難が有り、また10重量%以上を超えて配合すると髪への伸びが悪くなり、使用性に難が生じる。
【0012】
本発明の染毛剤組成物において、(3)エタノール、プロパノール、n−ブタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、及びベンジルオキシエタノールの中から選ばれる1種又は2種以上の1価アルコールの配合量は、1〜50重量%、好ましくは10〜40重量%である。1重量%未満では充分な染毛効果が発揮されず、また50重量%を超えて配合しても染毛効果の向上に顕著な差が出なくなり、さらにアクリル酸系ポリマーと、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムの粘性を充分に発現することができなくなる。
【0013】
本発明の染毛剤組成物において用いられる(4)酸としては、グリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等の有機酸及びリン酸、塩酸等の無機酸が挙げられ、その配合量は0.1〜10重量%であり、好ましくは0.5〜5重量%である。0.1重量%未満では充分な染毛効果が発揮されず、また10重量%を超えて配合しても染毛効果の向上に顕著な差がでなくなる。
【0014】
本発明の染毛剤組成物において、(5)酸性染料としては、人体に有害な影響を及ぼさない「医薬品等に使用することのできるタール色素を定める省令」によって定められた法定色素の中から選ばれる1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0015】
本発明の染毛剤組成物は、酸性染料を含有する染毛剤組成物に、増粘剤としてアクリル酸系ポリマー、特に、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、アクリル酸アンモニウムポリマー、アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー及びアクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーから選ばれる1種又は2種以上と、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムから選ばれる1種又は2種以上を含有させて構成されるが、その他の天然および合成の色素成分や顔料を含有してもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲で適宜他の成分を配合することができ、そのような成分としては、例えば、油脂類、ロウ類、炭化水素類、エステル油、シリコーン油等の油性原料、脂肪酸、低級アルコール類、高級アルコール類、多価アルコール類、界面活性剤類、加水分解タンパク質とその誘導体、アミノ酸、ポリペプチド類、糖類、高分子類、紫外線防御剤類、ビタミン類、動植物抽出物、pH調整剤、酸化防止剤、殺菌・防腐剤、浸透促進剤、抗炎症剤、金属封鎖剤、香料などが挙げられる。
【0016】
油性原料の具体例としては、例えば、オリーブ油、マカデミアナッツ油、椿油、メドフォーム油、ハイオレイックひまわり油、ハイオレイック紅花油、ひまし油、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、米糠ワックス、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、セレシン、トリ2−エチルヘキサン酸グリセロール、トリイソステアリン酸グリセロール、トリイソパルミチン酸グリセロール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリル、パルミチン酸ジイソステアリル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸イソステアリル、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタンシロキサン、セラミド類等が挙げられる。
【0017】
脂肪酸としては、例えば、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、アビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸等が挙げられる。
【0018】
低級及び高級アルコール類としては、例えば、エタノール、プロピルアルコール、オクタノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、キミルアルコール、コレステロール、フィトステロール等が挙げられる。
【0019】
多価アルコール類としては、例えば、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、エリスリトール、マルチトール等が挙げられる。
【0020】
界面活性剤類としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤があり、非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルアルキルポリグリコシド、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石鹸、アルカンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノグリセリド硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、アシルN−メチルタウリン塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、脂肪酸アミドアミン塩、アルキルエーテルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、アルキルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩、脂肪酸アミドプロピルベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸塩、ホスファチジルコリン、フォスファチジルイノシトール、フォスファチジルエタノールアミン、フォスファチジルグリセロール、リゾレシチン、レシチン等が挙げられる。
【0021】
加水分解タンパク質とその誘導体としては、加水分解シルク、加水分解コラーゲン、加水分解ケラチン、加水分解カゼイン、加水分解コンキオリン、加水分解大豆タンパク、加水分解小麦タンパク、加水分解コメタンパク、加水分解ゴマタンパクなどが挙げられ、加水分解タンパク質の誘導体としては、加水分解タンパク質をそれぞれカチオン化、アシル化、エステル化、シリル化したもの等が挙げられる。
【0022】
高分子類としては、例えば、カルボキシビニルポリマー、ビニルピロリドン系ポリマー、ポリビニルアルコール、ヒアルロン酸ナトリウム、寒天、グアーガム、クインスシードガム、タマリンドガム、デンプン、デキストリン、ローカストビーンガム、キトサン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
【0023】
pH調整剤としては、例えば、グリコール酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が挙げられる。
【実施例】
【0024】
以下に実施例および比較例により本発明を更に詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施例により限定されるものではない。配合量はすべて重量%である。
【0025】
下記実施例1〜10及び比較例1〜5に示す組成で酸性染毛料を調製し、以下に示すように20名のパネラーにより比較評価した。その結果を表1に示す。
【0026】
<塗布時の操作性>
染毛剤組成物をウイッグ(ビューラックス社製 NO.775S)にブラシ等の塗布具を用いて塗布したとき、硬さが適度であり、とても塗布しやすい(5点)、やや硬い、もしくはやや軟らかいと感じるが、塗布しやすい(4点)、硬い、もしくは軟らかいと感じるが、塗布するのには問題ない(3点)、硬すぎる、もしくは軟らかすぎるため、塗布しにくい(2点)、塗布できない(1点)の5段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が4.5以上を「とても塗布しやすい:5」、3.5以上4.5未満を「塗布しやすい:4」、2.5以上3.5未満を「塗布できる:3」、1.5以上2.5未満を「塗布しにくい:2」、1.5未満を「塗布できない:1」とし、評価結果とした。なお、評価に用いた染毛剤組成物は20℃とした。
【0027】
<経時の安定性>
50℃の保温器に3ヶ月保管した後の染毛剤組成物を、ウイッグ(ビューラックス社製 NO.775S)にブラシ等の塗布具を用いて塗布したときの操作性で評価を行った。硬さが適度であり、とても塗布しやすい(5点)、やや硬い、もしくはやや軟らかいと感じるが、塗布しやすい(4点)、硬い、もしくは軟らかいと感じるが、塗布するのには問題ない(3点)、硬すぎる、もしくは軟らかすぎるため、塗布しにくい(2点)、塗布できない(1点)の5段階で評価した。各パネラーの採点結果について平均点を算出し、平均値が4.5以上を「とても塗布しやすい:5」、3.5以上4.5未満を「塗布しやすい:4」、2.5以上3.5未満を「塗布できる:3」、1.5以上2.5未満を「塗布しにくい:2」、1.5未満を「塗布できない:1」とし、評価結果とした。なお、評価に用いた染毛剤組成物は20℃とした。
【0028】
<毛髪への染着力>
2g10cmの20%白髪混じり毛(ビューラックス社製:BM−2−10M−20%)に対して、2gのベースを塗布し、20℃条件下で5分放置した後に水で洗い流し、乾燥させた後の毛束について染着力を評価した。染着力については「よく染まっている:○」、「やや染まりが弱い:△」、「ほとんど染まっていない:×」とし、評価結果とした。なお、評価に用いた染毛剤組成物は20℃とした。
【0029】
(表1)

【0030】
実施例1〜10は、比較例1〜5に比べて、毛髪へ塗布しやすく染毛剤組成物の付着性も良好であり、50℃で3ヶ月保管したときの経時安定性が良好であった。
【0031】
本発明の染毛剤組成物は、ジェル状、クリーム状、ペースト状等にすることができ、エアゾール形態とすることもできる。
【0032】
実施例11
(クリーム状)
アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイル
ジメチルタウリンナトリウムコポリマー 1.0
(SEPPIC社製 商品名:SEPINOV EMT 10)
キサンタンガム 0.2
セタノール 2.0
ステアリルアルコール 5.0
ポリオキシエチレンステアリルエーテル 2.0
流動パラフィン 5.0
ベンジルアルコール 6.0
フェノキシエタノール 0.1
エタノール 16.0
グリコール酸 3.0
橙色205号 0.3
黒色401号 0.1
紫色401号 0.1
水酸化カリウム 適量(pH3.0となる量)
精製水で100とする
上記組成物は、クリーム状の染毛剤組成物であるが、実施例と同様に、毛髪に対し優れた染着性を有し、毛髪への塗布のしやすさ、及び経時安定性において、良好な結果が得られている。
【0033】
実施例12
(エアゾール状)
アクリル酸アンモニウムポリマー 4.0
トラガントガム 1.0
ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸アミド 0.5
ベンジルアルコール 4.0
プロパノール 12.0
乳酸 3.0
橙色205号 0.3
黒色401号 0.1
赤色504号 0.2
黄色403号(1) 0.1
黄色5号 0.1
乳酸ナトリウム 適量(pH3.0となる量)
液化石油ガス 5.0
精製水で100とする
上記組成物を噴射したときに得られる泡状の染毛剤組成物は、実施例と同様に、毛髪に対し優れた染着性を有し、毛髪への塗布のしやすさ、及び経時安定性において、良好な結果が得られている。
【産業上の利用可能性】
【0034】
以上説明したように、本発明の染毛剤組成物によれば、毛髪に対し優れた染着性を有し、毛髪へ塗布しやすく、かつ経時的に安定性の高い染毛剤組成物を与えることが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)アクリル酸系ポリマーと、(2)ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルキサンタンガム、トラガントガム、及びアラビアガムから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする染毛剤組成物。
【請求項2】
(1)アクリル酸系ポリマーが、アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、アクリル酸アンモニウムポリマー、アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、及びアクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーから選ばれる1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の染毛剤組成物。
【請求項3】
(3)エタノール、プロパノール、n−ブタノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、及びベンジルオキシエタノールから選ばれる1種又は2種以上の1価のアルコールと、(4)酸と、(5)酸性染料を含有し、かつpHが1.5〜4.5であることを特徴とする請求項1乃至2記載の染毛剤組成物。
【請求項4】
アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーと、キサンタンガムを含有することを特徴とする染毛剤組成物。
【請求項5】
アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーと、キサンタンガムを含有することを特徴とする請求項3に記載の染毛剤組成物。
【請求項6】
アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマーを0.1〜20重量%、キサンタンガムを0.01〜10重量%含有することを特徴とする請求項3に記載の染毛剤組成物。

【公開番号】特開2008−63312(P2008−63312A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245874(P2006−245874)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(502439647)株式会社ダリヤ (10)
【Fターム(参考)】