説明

柱脚構造

【課題】木口面からの吸水を十分に防止できて柱材が腐朽しにくくなる柱脚構造を提供する。
【解決手段】木製柱材3を柱脚金物2にて受ける柱脚構造である。柱材3下端の木口面12と、柱脚金物2の木口受け面15との間に木口面12に撥水剤を移行させる撥水剤含浸シート体16を介在させた。撥水剤含浸シート体16を予め木口面12に付設した柱材3を、柱脚金物2の木口受け面15に設置する。撥水剤含浸シート体16を、接着テープ20を介して木口面12に付設する。接着テープ20に、撥水剤含浸シート体16の撥水剤が木口面12に移行するための移行口21を開設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、柱脚構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
木造住宅等の建物においては、図7に示すように、木製の柱材51の下端を、柱脚金物52を介して基礎に接合することで、柱材51の軸力を柱脚金物52を介して基礎50に伝達する構造が知られている。
【0003】
ところで、建物床下の温度は、地盤の影響により比較的変動が少ないため、梅雨期から初夏にかけての時期において高温多湿の外気が床下に入ると、基礎50や土間面等の床下各部で結露が発生する。
【0004】
このため、従来には、柱材51下端の木口面56と柱脚金物52との間に、木口面56における結露水の吸収を防止するためのプレート状の止水部材を介在させたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
そして、止水部材にて、柱脚金物52側で発生する結露水が柱材51側に浸潤するのを防ぐものであれば、柱材51の木口面56よりも下側で発生する結露水についてはこの止水部材にて止水できる。
【特許文献1】特開2003−213803号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図7に示すような床下において、床材53下面に設置された床下断熱材54や柱材51の側面55で結露が発生した場合は、その結露水が柱材51の側面(外面)55を伝わって柱材51下端まで流れ落ち、毛細管現象により柱材51と柱脚金物52との間の隙間に入り込むおそれがある。このように、柱材51と柱脚金物52との間の隙間に結露水が浸入すれば、結露水が木口面56に接触し、結露水が木口面56から柱材51に吸水される。このため、柱材51の含水量が上昇して、腐朽菌の生育や活動に好ましい環境となり、柱材51が腐朽し易くなる問題がある。
【0007】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、木口面からの吸水を十分に防止できて柱材が腐朽しにくくなる柱脚構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、この発明の柱脚構造は、木製柱材3を柱脚金物2にて受ける柱脚構造であって、上記柱材3下端の木口面12と、柱脚金物2の木口受け面15との間に、上記木口面12に撥水剤を移行させる撥水剤含浸シート体16を介在させたことを特徴としている。
【0009】
また、撥水剤含浸シート体16を予め木口面12に付設した柱材3を、上記柱脚金物2の木口受け面15に設置してなる。発泡シートに撥水剤を含浸させて撥水剤含浸シート体16を構成した。
【0010】
さらに、撥水剤含浸シート体16を接着テープ20を介して木口面12に付設する。接着テープ20に、撥水剤含浸シート体16の撥水剤が木口面12に移行するための移行口21が開設されている。
【発明の効果】
【0011】
この発明の柱脚構造においては、木口面と柱脚金物の木口受け面との間に、撥水剤含浸シート体を介在させて、この撥水剤含浸シート体から木口面に撥水剤を移行させる。このため、木口面に撥水剤が塗布された状態となり、結露水等が木口面側に浸入しても、この撥水剤にて弾かれる。従って、結露水等が木口面から柱材へ吸水するのを防止できて、柱材が腐朽しにくくなる。ところで、このような撥水剤含浸シート体を使用せずに、撥水剤を木口面に直接塗布する場合には、ハンドリング可能となる状態(搬送等が可能となる状態)までの乾燥(養生)時間が必要であると共に、撥水剤の塗布量管理が難しい。これに対して、撥水剤含浸シート体を使用すれば、撥水剤を塗布する場合と相違して、ハンドリング可能となる状態までの乾燥時間が不要となると共に、撥水剤の塗布量管理が不要となる。このため、生産効率の向上を図ってコスト低減を達成できると共に、吸水防止機能の品質が安定する。しかも、撥水剤を塗布する作業を行う必要がないので、工場での作業環境が向上する。
【0012】
また、撥水剤含浸シート体を予め柱材の木口面に付設しておけば、現場において、木口面と柱脚金物の木口受け面との間に撥水剤含浸シート体を介在させる作業を行わないで済む。すなわち、撥水剤含浸シート体が予め木口面に付着されていれば、柱材を、柱脚金物の木口受け面に載置(設置)するのみで、木口面と柱脚金物の木口受け面との間に撥水剤含浸シート体が介在させた状態となる。しかも、撥水剤含浸シート体の木口面への付着作業は、工場等にて行うことができるので、機械等にて正確かつ確実に行うことができる。これに対して、現場にて撥水剤含浸シート体の木口面と柱脚金物の木口受け面との間への介在作業を行う場合、作業者自身が狭いスペース空間等における作業をしなければならず、作業しにくく、撥水剤含浸シート体が木口面からずれるおそれがある。そして、撥水剤含浸シート体が木口面からずれば、木口面全体に撥水剤が塗布された状態にならず、柱材に対する結露水等の吸水防止機能が劣ることになる。
【0013】
また、撥水剤含浸シート体は発泡シートに撥水剤を含浸させたものであり、撥水剤を安定して含浸させることができ、しかも撥水剤の木口面への移行も滑らかに行うことができる。さらに、上記撥水剤含浸シート体を接着テープを介して木口面に付設するので、付設作業の簡略化を図ることができる。また、接着テープに、撥水剤含浸シート体の撥水剤が木口面に移行するための移行口が開設されていれば、この移行口を介して撥水剤含浸シート体を確実に移行させることができ、吸水防止機能を有効に発揮させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、この発明の柱脚構造の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は柱脚構造の断面図であり、図2はその斜視図であり、図3はその分解斜視図である。この柱脚構造は、基礎1の上面に設置固定される柱脚金物2を備え、この柱脚金物2に木製柱材3が支持される。
【0015】
柱脚金物2は、ベースプレート5と、スペーサ6を介してこのベースプレート5の上方に配設される支持プレート7とを備える。すなわち、ベースプレート5及び支持プレート7は、それぞれ矩形状の平板体からなり、また、スペーサ6は、柱材3の柱軸方向に沿って延びる断面十字状体にて構成される。そして、ベースプレート5とスペーサ6と支持プレート7とが溶接等にて一体化される。
【0016】
上記支持プレート7の上面(この上面が柱材3下端の木口面12を受ける木口受け面15となる)には、差込みプレート13が立設されている。すなわち、この差込みプレート13は、木口受け面15から柱軸方向に沿って立ち上がるように支持プレート7に対して例えば溶接により連結されている。また、この差込みプレート13は略矩形状に形成され、その上端の両側コーナ部が丸みを帯びた形状となっている。そして、差込みプレート13には、例えば、一対のピン挿通孔14、14が水平方向に沿って並設されている。
【0017】
また、ベースプレート5にはスペーサ6にて区切られて4つの分割部5a・・が形成され、この分割部5aにそれぞれボルト挿通孔8・・が設けられている。そして、基礎1にはアンカーボルト9が打ち込まれ、基礎1の上面から露出(突出)するアンカーボルト9の上端部をベースプレート5のボルト挿通孔8に挿通させ、この上端部にナット部材10・・を螺着することによって、この柱脚金物2を基礎1の上面に固定している。この場合、全てのボルト挿通孔8・・に使用しなくてもよく、4つのボルト挿通孔8・・のうち、例えば、対角に位置する一対のボルト挿通孔8、8にアンカーボルト9、9の上端部を挿通して、ナット部材10を螺着するようにしてもよい。なお、支持プレート7には作業用孔11が設けられ、この作業用孔11を介してナット部材10に締め付け作業を行うことができ、この締付け作業の容易化を図っている。
【0018】
柱材3は角材からなり、その下端の木口面12に撥水剤含浸シート体16が付設されている。この場合、柱材3の下端には、上記差込みプレート13が差込まれるスリット17が柱軸方向に沿って設けられている。このスリット17は、相対向する一対の側面18a、18b及び木口面12に開口している。また、柱材3の下端部には、上記スリット17に対して略直交する方向に沿って一対のピン挿通孔19、19が設けられている。このピン挿通孔19、19は上記側面18a、18bと相違する他の側面18c、18dに開口している。そして、各ピン挿通孔19、19は、スリット17の上端縁よりも下方位置において、スリット17と連通されている。この場合、木口面12は支持プレート7の木口受け面15と略同一大きさに設定されている。
【0019】
また、上記撥水剤含浸シート体16は、例えば、ウレタン等からなる発泡シートに、撥水剤を含浸させたものである。撥水剤の成分として、パラフィン系、シリコン系、アルコシラン系等の種々のものを使用することができる。この場合、薬剤成分(合成ピレスロイド系など)の適正や保管時の安定性などの点を考慮して種々選択することができる。
【0020】
この場合、図6の簡略図に示すように、撥水剤含浸シート体16を接着テープ20を介して木口面12に貼り付けることになる。そして、接着テープ20は、テープ本体と、このテープ本体の両面に付着される接着剤層や粘着剤層とからなるいわゆる両面テープである。接着テープ20としては、例えば、図5(a)に示すように、矩形状シートからなり、多数の貫孔(移行口)21・・が形成されたものや、図5(b)に示すように、矩形枠形状のものを使用することができる。この図5(b)に示すものは、矩形状シートに矩形貫孔を設けたものであり、この矩形貫孔をもって上記移行口21が構成される。なお、接着テープ20として、図5(a)(b)以外の形状のものであってもよく、例えば、帯状として、この帯状のテープを任意の長さに切断して、それを任意の位置に配置するようにしてもよい。すなわち、撥水剤含浸シート体16を木口面12に接着でき、かつ接着テープ20が存在しても、接着された際に、撥水剤が木口面12に移行できればよい。
【0021】
また、図4に示すように、接着テープ20は、その一面20a側に剥離紙22aを貼り付けると共に、その他面20b側を撥水剤含浸シート体16に貼り付けている。そして、この接着テープ20が貼り付けられた撥水剤含浸シート体16は、その支持プレート対応面16b側に剥離紙やスキン層等からなる遮断シート22bが貼り付けられる。これは、木口面12に貼り付ける前、及び貼り付けた後、柱脚金物2の接合する前に、撥水剤含浸シート体16の撥水剤が外部へしみ出さないようにするためである。
【0022】
ところで、撥水剤を含浸させる方法としては、製造ライン上でのロール塗布、スプレー塗布等がある。これは、手作業でなく、塗布量管理が容易であり、また専用設備での溶剤使用となるため、作業環境の点からの制限も少ないからである。
【0023】
そして、撥水剤含浸シート体16は例えば工場等で予め柱材3の木口面12に付着される。すなわち、剥離紙22aを剥がした接着テープ20を介して撥水剤含浸シート体16が木口面12に接着されることになり、この接着された状態で現場に搬送される。この際、柱材3の木口面12にはスリット17が設けられているので、木口面12が第1部12aと第2部12bとに分割される。そのため、例えば、撥水剤含浸シート体16にスリットを設け、柱脚金物2上に立設した際に、差込みプレート13がこのスリットに侵入して撥水剤含浸シート体16を分割するようにすればよい。また、撥水剤含浸シート体16を2枚使用して、第1部12aと第2部12bとにそれぞれ貼り付けるようにしてもよい。このため、木口面12全体を2枚の撥水剤含浸シート体16、16にて覆うことになる。なお、撥水剤含浸シート体16の支持プレート対応面側に保護シート22bが付設されたままである。
【0024】
そして、現場においては、撥水剤含浸シート体16が木口面12に取付けられた柱材3を柱脚金物2上に立設する。この際、柱材3のスリット17に柱脚金物2の差込みプレート13が差込まれた状態となる。その後は、柱材3のピン挿通孔19、19に、ドリフトピン24、24を挿入する。この際、柱材3のピン挿通孔19、19と、差込みプレート13のピン挿通孔14、14とは孔径及び軸心がほぼ一致して、ドリフトピン24、24はピン挿通孔14、14にも挿通される。これによって、柱材3が柱脚金物2に連結される。この場合、図2に示すように、側面18a、18bにおけるスリット17の開口部をコーキング剤25にて塞ぐようにするのが好ましい。これによって、スリット17の開口部からの結露水等の柱材3の内部への浸入を防止することができる。
【0025】
このように、立設された状態では、柱材3の木口面12と柱脚金物2の木口受け面15との間に撥水剤含浸シート体16が介在される。この際、撥水剤含浸シート体16は柱材3からの圧縮荷重を受けて撥水剤がしみ出すことになるが、柱脚金物2側へは撥水剤がしみ出すのを遮断シート22bによって防止している。そして、このしみ出した撥水剤が接着テープ20の移行口21を介して木口面12へ図6の矢印のように移行する。これによって、木口面12からこの柱材3に撥水剤が含浸していくことになり、この木口面12に撥水剤を塗布した状態となる。
【0026】
上記柱脚構造によれば、木口面12と柱脚金物2の木口受け面15との間に、撥水剤含浸シート体16を介在させて、この撥水剤含浸シート体16から木口面2に撥水剤を移行させることができる。このため、木口面12に撥水剤が塗布された状態となるので、結露水等が木口面12側に浸入しても、この撥水剤にて弾かれる。従って、結露水等が木口面12から柱材3へ吸水するのを防止できて、柱材3が腐朽しにくくなる。
【0027】
ところで、このような撥水剤含浸シート体16を使用せずに、撥水剤を木口面12に直接塗布する場合には、ハンドリング可能となる状態(搬送等が可能となる状態)までの乾燥(養生)時間が必要であると共に、撥水剤の塗布量管理が難しい。これに対して、撥水剤含浸シート体16を使用すれば、撥水剤を塗布する場合と相違して、ハンドリング可能となる状態までの乾燥時間が不要となると共に、撥水剤の塗布量管理が不要となる。このため、生産効率の向上を図ってコスト低減を達成できると共に、吸水防止機能の品質が安定する。しかも、撥水剤を塗布する作業を行う必要がないので、工場での作業環境が向上する。
【0028】
また、撥水剤含浸シート体16を予め柱材3の木口面12に付設しておけば、現場において、木口面12と柱脚金物2の木口受け面15との間に撥水剤含浸シート体16を介在させる作業を行わないで済む。すなわち、撥水剤含浸シート体16が予め木口面12に付着されていれば、柱材3を、柱脚金物2の木口受け面15に載置(設置)するのみで、木口面12と柱脚金物2の木口受け面15との間に撥水剤含浸シート体16が介在させた状態となる。しかも、撥水剤含浸シート体16の木口面12への付着作業は、工場等にて行うことができるので、機械等にて正確かつ確実に行うことができる。
【0029】
さらに、撥水剤含浸シート体16は発泡シートに撥水剤を含浸させたものであるので、撥水剤を安定して含浸させることができ、しかも撥水剤の木口面12への移行も滑らかに行うことができる。さらに、上記撥水剤含浸シート体16を接着テープ20等を介して木口面12に付設するので、付設作業の簡略化を図ることができる。また、接着テープ20に、撥水剤含浸シート体16の撥水剤が木口面12に移行するための移行口21が開設されているので、この移行口21を介して撥水剤含浸シート体16を確実に移行させることができ、吸水防止機能を有効に発揮させることができる。
【0030】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、撥水剤含浸シート体16を木口面12に付設する場合、接着テープ20を使用せずに、撥水剤含浸シート体16を直接的に接着剤や粘着剤等を使用して貼り付けるようにしてもよい。また、撥水剤含浸シート体16を現場にて、木口面12に付設するようにしてもよい。さらに、撥水剤含浸シート体16は、木口面12と柱脚金物2の木口受け面15との間に介在されるものであり、木口面12と木口受け面15とで挟持されるので、撥水剤含浸シート体16を木口面12に接着等しないものであってもよい。このように、接着等しなければ、撥水剤含浸シート体16と木口面12との間に接着剤等を介在させないで済み、撥水剤含浸シート体16から撥水剤を精度よく木口面12へ移行させることができる。また、撥水剤含浸シート体16として、上記実施形態では、発泡シートに撥水剤を含浸させたものであるが、撥水剤を含浸させることができかつ圧縮荷重が付加されることによって、撥水剤がしみ出すものであれば、使用するシート材として発泡シートに限るものではない。さらに、発泡シートを使用する場合においてもウレタンに限るものではない。また、撥水剤含浸シート体16の厚さ寸法(肉厚)は、使用するシート材によって相違するが、しみ出た撥水剤が木口面12へ移行して、木口面12にこの撥水剤が塗布された状態となる量の撥水剤を含浸できるものであればよい。さらに撥水剤含浸シート体16に使用する撥水剤としても、木口面12に移行してこの木口面12に塗布された状態となった際に、結露水等を弾くものであればよい。なお、柱脚金物2の差込みプレート13のピン挿通孔14及びこれに対応する柱材3のピン挿通孔19の数の増減も任意である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の柱脚構造の実施形態を示す断面図である。
【図2】上記柱脚構造の斜視図である。
【図3】上記柱脚構造の分解斜視図である。
【図4】上記柱脚構造の撥水剤含浸シート体の簡略図である。
【図5】上記撥水剤含浸シート体に貼り付けられる接着シートを示す簡略図である。
【図6】上記撥水剤含浸シート体から撥水剤が移行する状態の簡略図である。
【図7】従来の柱脚構造の断面図である。
【符号の説明】
【0032】
2・・柱脚金物、3・・柱材、12・・木口面、15・・木口受け面、16・・撥水剤含浸シート体、20・・接着テープ、21・・移行口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木製柱材(3)を柱脚金物(2)にて受ける柱脚構造であって、上記柱材(3)下端の木口面(12)と、柱脚金物(2)の木口受け面(15)との間に、上記木口面(12)に撥水剤を移行させる撥水剤含浸シート体(16)を介在させたことを特徴とする柱脚構造。
【請求項2】
上記撥水剤含浸シート体(16)を予め木口面(12)に付設した柱材(3)を、上記柱脚金物(2)の木口受け面(15)に設置してなることを特徴とする請求項1の柱脚構造。
【請求項3】
発泡シートに撥水剤を含浸させて上記撥水剤含浸シート体(16)を構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2の柱脚構造。
【請求項4】
上記撥水剤含浸シート体(16)を接着テープ(20)を介して木口面(12)に付設することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの特徴とする柱脚構造。
【請求項5】
接着テープ(20)に、撥水剤含浸シート体(16)の撥水剤が木口面(12)に移行するための移行口(21)が開設されていることを特徴とする請求項4の柱脚構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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