案内システム
【課題】 施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる案内システムを提供する。
【解決手段】 貸し出されてクレードル20に載置されたデジタルカメラ10からの画像データをサーバ3に送信する画像送信端末2a,…,2nが配備された設備を含む複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置1a,…,1fで、それら設備の利用者の入場券30に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取って、利用者ID情報をキーとした照会に応じて利用者が利用した設備もしくは未利用の設備をサーバ3に知らせ、案内板5a,…,5eで入場券30に内蔵された無線タグから利用者ID情報,グループID情報を読み取りサーバ3と通信を行なって、案内板案内板5a,…,5eで同一グループ内の各利用者が最後に利用した設備を案内する。
【解決手段】 貸し出されてクレードル20に載置されたデジタルカメラ10からの画像データをサーバ3に送信する画像送信端末2a,…,2nが配備された設備を含む複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置1a,…,1fで、それら設備の利用者の入場券30に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取って、利用者ID情報をキーとした照会に応じて利用者が利用した設備もしくは未利用の設備をサーバ3に知らせ、案内板5a,…,5eで入場券30に内蔵された無線タグから利用者ID情報,グループID情報を読み取りサーバ3と通信を行なって、案内板案内板5a,…,5eで同一グループ内の各利用者が最後に利用した設備を案内する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有しその案内板による案内を行なう案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、大型の娯楽施設であるテーマパークや駅等の施設には、その施設を利用する利用者に案内を行なうための案内板が設置されている。このような案内板による案内を行なう案内システムとして、旅行者が旅行を申し込んだ時点で発行された旅行ID番号をICカードおよび自動改札機に記憶しておき、交通手段を利用する際には、自動改札機で読み取られたICカードの旅行ID番号と自動改札機に記憶された旅行ID番号とを照合し、これにより交通手段の利用の可否を案内する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、室内に設置した陳列棚に複数の無線タグを取り付けておき、壁面に設けられたアンテナからの出力に応じた識別情報を複数の無線タグで認識し、認識された識別情報の組合せに基づいて、指定された物品や場所をマップ表示して案内する案内システムが提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−269386号公報
【特許文献2】特開2001−116583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、テーマパークや駅等の施設における案内システムの案内板には、施設内の地図(駅の場合は路線図)や一般的な情報が表示される。このため、施設を利用する利用者は、その案内板を見ても現在地や目的地の位置を確認する程度であり、従って利用者に対して個人的な案内に欠ける点がある。
【0005】
また、特許文献1に提案された技術は、自動改札機で交通手段の利用の可否を案内するものであるため、利用者にとって今から乗車する駅のホームの場所や乗り継ぎ列車がわかりにくい場合があり、従って利用者に対してやはり個人的な案内に欠ける点がある。
【0006】
ここで、特許文献2に提案された技術を採用して、テーマパークや駅等の施設に設置した設備や場所を案内板で案内することが考えられる。しかし、テーマパークや駅等の施設に設置した設備や場所を案内板で案内するだけでは、利用者に対してやはり個人的な案内に欠けるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる案内システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の案内システムのうちの第1の案内システムは、入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有しその案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行なう無線タグを内蔵した入場券と、
上記複数の設備それぞれに設けられその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグにその設備を利用したことを表わす情報を記録する情報記録装置とを備え、
上記案内板が、上記入場券に内蔵された無線タグの情報を読み取ってその入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする。
【0009】
従来の案内システムでは、案内板に施設内の地図(路線図)や一般的な情報が表示される程度である。従って、施設を利用する利用者に対して個人的な案内に欠けるという問題がある。
【0010】
本発明の第1の案内システムは、複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置でその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグにその設備を利用したことを表わす情報を記録し、案内板でその入場券に内蔵された無線タグの情報を読み取って、その案内板にまだ利用していない設備を案内するものであるため、例えばテーマパークに入場した利用者は、そのテーマパークで発行される入場券に記録された上記情報を案内板で読み取って案内させることにより、そのテーマパーク内のまだ利用していないアトラクション会場の乗り物等を知ることができる。また、例えば駅に入場した利用者は、その駅で発行される入場券に記録された上記情報を案内板で読み取って案内させることにより、今から乗車する駅のホームや乗り継ぎ列車等を知ることができる。従って、本発明の第1の案内システムによれば、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる。
【0011】
また、上記目的を達成する本発明の案内システムのうちの第2の案内システムは、入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有しその案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行ない利用者ID情報が記録される無線タグを内蔵した入場券と、
利用者ID情報とその利用者ID情報を有する利用者が利用した設備とを対応づけて蓄積しておき、利用者ID情報をキーとした照会に応じその利用者ID情報を有する利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を通知するサーバと、
上記複数の設備それぞれに設けられその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグからその無線タグに記録された利用者ID情報を読み取ってその利用者がその設備を利用したことを上記サーバに通知する情報記録装置とを備え、
上記案内板が、上記入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取り上記サーバと通信を行なってその入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の案内システムは、複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置でその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取って、利用者ID情報をキーとした照会に応じて利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を通知するサーバに知らせ、案内板でその入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取り上記サーバと通信を行なってその案内板にまだ利用していない設備を案内するものである。このため、例えばテーマパークに入場した利用者は、そのテーマパークで発行される入場券に記録された利用者ID情報を案内板で読み取って案内させることにより、そのテーマパーク内のまだ利用していないアトラクション会場の乗り物等を知ることができる。また、例えば駅に入場した利用者は、その駅で発行される入場券に記録された利用者ID情報を案内板で読み取って案内させることにより、今から乗車する駅のホームや乗り継ぎ列車等を知ることができる。従って、本発明の第2の案内システムによれば、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる。
【0013】
ここで、本発明の第2の案内システムにおいて、上記入場券に内蔵された無線タグは、利用者ID情報とともに複数の入場券により構成されるグループを特定するグループID情報を記録するものであり、
上記情報記録装置は、上記複数の設備それぞれに設けられその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグからその無線タグに記録された利用者ID情報を読み取ってその利用者がその設備を利用したことを上記サーバに通知するとともにその設備を利用した時刻を上記サーバに通知するものであって、
上記案内板は、さらに、上記入場券に内蔵された無線タグからグループID情報を読み取り上記サーバと通信を行なって同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内するものであることが好ましい。
【0014】
施設にグループで入場して設備を利用した場合、入場券に記録された利用者ID情報およびそのグループを特定するグループID情報を情報記録装置で読み取り、その設備を利用した旨および時刻をサーバに知らせ、そのサーバと案内板が通信を行なって、その案内板で同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内すると、上記グループ内の各利用者それぞれの現時点における場所を特定することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の案内システムによれば、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図、図2は、図1に示す案内システムの概略図である。
【0018】
図1に示すテーマパークは、アトラクションA,B,Cと、レストランDと、ショッピングセンタEと、複数の部屋F1,…Fnを有するホテルFと、モニュメントGと、入退場ゲートHとを有する。
【0019】
アトラクションA,B,C,レストランD,ショッピングセンタE,ホテルFには、後述するサーバ3と通信を行なう情報記録装置1a,1b,1c,1d,1e,1fが設置されている。
【0020】
ショッピングセンタEは、デジタルカメラの貸し出しを行なうデジタルカメラ貸出スペースERentを有する。このデジタルカメラ貸出スペースERentには、画像送信端末2a,…2nが設置されている。また、デジタルカメラ貸出スペースERentには、図2に示すように、このテーマパークの利用者に貸し出すための複数のデジタルカメラ10と、それら複数のデジタルカメラ10の充電を行なうとともに、利用者に貸し出されて撮影され生成された画像データを画像送信端末2a,…2nに送信するためのクレードル20が配備されている。画像送信端末2a,…2nは、クレードル20からの画像データをサーバ3に送信したり、あるいは図示しないプリンタに送信して写真をプリントしたりする。
【0021】
また、このテーマパークには、後述する案内板5a,5b,5c,5d,5eが設置されている。
【0022】
このテーマパークでは、入場にあたり、以下に説明する入場券が利用者に発行される。
【0023】
図3は、入場券の外観図、図4は、図3に示す入場券の断面図である。
【0024】
図3に示す入場券30は、外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行ない、利用者を特定する利用者ID情報等が記録される無線タグ31を内蔵した入場券である。ここで、図1、図2に示すサーバ3は、利用者ID情報とこの利用者ID情報を有する利用者が利用した設備とを対応づけて蓄積しておき、利用者ID情報をキーとした照会に応じその利用者ID情報を有する利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を、案内板5a,5b,5c,5d,5eに通知する。
【0025】
無線タグ31は、図4に示すように、入場券30を構成する表面部材30aと裏面部材30bとの間に内蔵されており、この無線タグ31は、基板32と、その基板32上に形成された半導体回路33および電磁誘導コイルからなるアンテナ部34を有する。
【0026】
図5は、図4に示す無線タグの回路構成を示す図である。
【0027】
図5に示す無線タグ31を構成する半導体回路33には、送受信部33_1と、制御部33_2と、メモリ部33_3と、AC/DC部33_4とが備えられている。この無線タグ31では、外部からの電波Waをアンテナ部34で受信して交流電圧を生成する。
【0028】
AC/DC部33_4は、アンテナ部34で生成された交流電圧を直流電圧に変換して、送受信部33_1,制御部33_2,メモリ部33_3に供給する。
【0029】
送受信部33_1は、電波Waに含まれる情報を受信して制御部33_2に出力するとともに、その送受信部33_1からの情報をアンテナ部34を介して電波Wbとして外部に向けて送信する。
【0030】
制御部33_2は、送受信部33_1とメモリ部33_3とのデータ処理の制御を行なう。
【0031】
メモリ部33_3は、不揮発性のメモリから構成されており、このメモリ部33_3には、利用者ID情報等が記録される。
【0032】
図6は、無線タグとの送受信を行なう送受信器の回路構成を示す図である。
【0033】
図6に示す送受信器40は、情報記録装置1a,…1fに内蔵されており、この送受信器40には、電磁誘導コイル41と、送受信部42と、制御部43と、I/F部44とが備えられている。
【0034】
電磁誘導コイル41は、無線タグ31に向けて電波Waを送信するとともに、その無線タグ31からの電波Wbを受信する。
【0035】
送受信部42は、制御部43からの情報を電磁誘導コイル41に出力するとともに、電磁誘導コイル41を介して電磁波Wbに含まれる情報を受信する。
【0036】
制御部43は、送受信部42とI/F部44とのデータ処理の制御を行なう。
【0037】
I/F部44は、情報記録装置1a,…1f内のバスに接続されており、このI/F部44は、制御部43からの情報を上記バスを経由して情報記録装置1a,…1fの内部回路に向けて出力したり、その内部回路からの情報を上記バスを経由して制御部43に出力する。
【0038】
図7は、無線タグのメモリ部に記録されるID情報を示す図である。
【0039】
無線タグ31のメモリ部33_3には、利用者を特定するID情報である利用者ID情報が記録される記録部33_3aが備えられている。また、このメモリ部33_3には、複数の入場券30により構成されるグループを特定するグループID情報が記録される記録部33_3bが備えられている。
【0040】
図8は、情報記録装置の構成を示す図である。ここでは代表的に情報記録装置1aを取り上げて説明するが、情報記録装置1b,…1nも同様の構成を有する。
【0041】
この情報記録装置1aは、図1に示すアトラクションAに設けられそのアトラクションAの利用者の入場券30に内蔵された無線タグ31からその無線タグ31に記録された利用者ID情報を読み取って、その利用者がアトラクションAを利用したことをサーバ3に通知するとともにアトラクションAを利用した時刻をサーバ3に通知する。
【0042】
図8に示す情報記録装置1aの構成図には、CPU111、RAM112、ハードディスクコントローラ113、フレキシブルディスクドライブ114、CD−ROMドライブ115、マウスコントローラ116、キーボードコントローラ117、ディスプレイコントローラ118、および通信用ボード119が示されており、それらはバス110で相互に接続されている。
【0043】
フレキシブルディスクドライブ114、CD−ROMドライブ115は、それぞれフレキシブルディスク装填口およびCD−ROM装填口から装填されたフレキシブルディスク114a、CD−ROM115aをアクセスするものである。通信用ボード119はLANに接続される。
【0044】
また、図8には、ハードディスクコントローラ113によりアクセスされるハードディスク113a、マウスコントローラ116により制御されるマウス116a、キーボードコントローラ117により制御されるキーボード117a、およびディスクプレイコントローラ118により制御されるCRTディスプレイ118aも示されている。さらに、図8には、前述した送受信器40が示されている。
【0045】
図9は、サーバの構成を示す図である。
【0046】
図9に示すサーバ3の構成図には、CPU311、RAM312、ハードディスクコントローラ313、フレキシブルディスクドライブ314、CD−ROMドライブ315、マウスコントローラ316、キーボードコントローラ317、ディスプレイコントローラ318、および通信用ボード319,320が示されており、それらはバス310で相互に接続されている。
【0047】
フレキシブルディスクドライブ314、CD−ROMドライブ315は、それぞれフレキシブルディスク装填口およびCD−ROM装填口から装填されたフレキシブルディスク314a、CD−ROM315aをアクセスするものである。通信用ボード319はLANに接続される。
【0048】
また、図9には、ハードディスクコントローラ313によりアクセスされるハードディスク313a、マウスコントローラ316により制御されるマウス316a、キーボードコントローラ317により制御されるキーボード317a、およびディスクプレイコントローラ318により制御されるCRTディスプレイ318aも示されている。
【0049】
図10は、サーバに備えられたハードディスクの、情報記録装置から通知される情報からなるテーブルを示す図である。
【0050】
サーバ3のハードディスク313aには、情報記録装置1a,…,1fから通知される情報からなるテーブルが設けられている。このテーブルは、利用者ID情報と、その利用者ID情報を有する利用者が利用した設備(アトラクションA,B,C等)情報と、その設備を利用した時刻とから構成されている。
【0051】
ここでは、利用者ID情報1に対応して、アトラクションAを時刻a1に利用した旨の情報が記録されている。また、利用者ID情報2に対応して、アトラクションBを時刻b1に利用した旨の情報が記録されている。さらに、利用者ID情報3に対応して、アトラクションAを時刻c1に利用した旨の情報が記録されている。
【0052】
次に、案内板5a,5b,5c,5d,5eについて説明する。案内板5a,5b,5c,5d,5eは、入場券30に内蔵された無線タグ31から利用者ID情報を読み取りサーバ3と通信を行なってその入場券30の利用者がまだ利用していない設備を案内するものである。さらに、案内板5a,5b,5c,5d,5eは、入場券30に内蔵された無線タグ31からグループID情報を読み取りサーバ3と通信を行なって同一グループ内の他の入場券30をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内するものである。
【0053】
図11は、案内板の構成を示す図である。ここでは代表的に案内板5aを取り上げて説明するが、他の案内板5b,5c,5d,5eも同様の構成である。
【0054】
案内板5aには、前述した送受信器40と同様な構成である送受信器500と、表示画面501と、入力部502と、制御部503と、I/F部504とが備えられている。これら送受信器40,表示画面501,入力部502,制御部503,I/F部504は、バスラインで互いに接続されている。
【0055】
利用者がグループで入場した場合は、そのグループを構成する利用者の入場券30には、そのグループを特定するグループID情報が記録されている。このため、利用者が自分の入場券30を案内板5aに近づけると、その入場券30に内蔵された無線タグ31に記録されたグループID情報が送受信器500で検出されて制御部503に送られる。制御部503では、これを受けてI/F部504およびLANを経由してサーバ3と通信を行なう。ここで、サーバ3には、情報記録装置1b,…1nからの、同一グループ内の他の入場券30をもつ各利用者が利用した設備の情報およびその設備を利用した時刻が通知されている。案内板5aは、これを受けて、表示画面501上に、同一グループ内の他の入場券30をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を表示する。
【0056】
尚、案内板5aには、入力部502が備えられており、利用者は、この入力部502で、例えば自分の行動の履歴等を入力してサーバ3に送信し、他の案内板の表示画面に上記履歴等を表示して、グループを構成する他の利用者に教えてもよい。
【0057】
図12は、第1実施形態の案内システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
先ず、ステップS1において、情報記録装置1a,…,1fで入場券30に内蔵された無線タグ31に記録された利用者ID情報を読み取る。
【0059】
次に、ステップS2において、情報記録装置1a,…,1fで、利用した設備を表わす設備情報および時刻をサーバ3に通知する。
【0060】
さらに、ステップS3において、案内板5a,…,5eで、入場券30に内蔵された無線タグ31に記録されたグループID情報を読み取る。
【0061】
次いで、ステップS4において、案内板5a,…,5eは、サーバ3と通信を行なって同一グループ内の各利用者が最後に利用した設備を案内する。尚、案内板5a,…,5eは、同一グループ内の各利用者が最後に利用した設備を案内することに代えて、同一グループ内の各利用者がまだ利用していない設備や、その設備の道順,距離,時間,混み具合等を案内してもよい。
【0062】
また、利用者がテーマパークに自家用車で入場した場合、その利用者が入場券30に内蔵された無線タグ31に、駐車場の、自家用車を駐車した位置を、案内板5a,…,5eの入力部502で記録しておき、テーマパークの退場にあたり、その入場券30を案内板5a,…,5eで読み取らせて表示させるようにすると、利用者が自家用車を駐車した位置を忘れた場合であっても、広大な駐車場に駐車している多数の自家用車の中から自分の自家用車を即座に見つけ出すことができる。
【0063】
さらに、案内板5a,…,5eは、テーマパークにおける本日のスペシャルイベントや、帰りの電車の時刻,道路の渋滞情報,天気予報等を案内するものであってもよい。
【0064】
尚、第1実施形態では、情報記録装置で利用者が施設を利用したことをサーバに通知するとともにその施設を利用した時刻をサーバに通知する例で説明したが、情報記録装置で利用者が施設を利用したことのみサーバに通知するものであってもよい。
【0065】
また、第1実施形態では、入場券の無線タグに利用者ID情報およびグループID情報を記録する例で説明したが、入場券の無線タグに利用者ID情報のみ記録してもよい。
【0066】
さらに、第1実施形態では、案内板が、入場券に内蔵された無線タグからグループID情報を読み取りサーバと通信を行なって同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内する例で説明したが、案内板が、入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取りサーバと通信を行なって入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであってもよい。
【0067】
次に、本発明の第2実施形態の案内システムについて説明する。
【0068】
図13は、本発明の第2実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図である。
【0069】
図13に示すテーマパークは、図1に示すテーマパークと同様に、アトラクションA,B,Cと、レストランDと、ショッピングセンタEと、複数の部屋F1,…Fnを有するホテルFと、モニュメントGと、入退場ゲートHとを有する。
【0070】
アトラクションA,B,C,レストランD,ショッピングセンタE,ホテルFには、情報記録装置61a,61b,61c,61d,61e,61fが設置されている。これら情報記録装置61a,61b,61c,61d,61e,61fの構成は、LANに接続するための通信機能が備えられていない点を除いて、上述した情報記録装置1a,1b,1c,1d,1e,1fの構成と同じである。
【0071】
ショッピングセンタEは、デジタルカメラの貸し出しを行なうデジタルカメラ貸出スペースERentを有する。このデジタルカメラ貸出スペースERentには、画像送信端末2a,…2nが設置されている。
【0072】
また、このテーマパークには、案内板65a,65b,65c,65d,65eが設置されている。これら案内板65a,65b,65c,65d,65eの構成は、LANに接続するための通信機能が備えられていない点を除いて、上述した案内板5a,5b,5c,5d,5eの構成と同じである。
【0073】
本発明の第2実施形態の案内システムは、アトラクションA,B,C等の複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置61a,…61fでそれら設備の利用者の入場券30に内蔵された無線タグ31にそれら設備を利用したことを表わす情報を記録し、案内板65a,…,65eでそれら入場券30に内蔵された無線タグ31の情報を読み取って、案内板65a,…,65eにまだ利用していない設備を案内するものである。このため、利用者はまだ利用していない設備を案内板65a,…,65eで即座に知ることができる。従って、利用者は、テーマパーク内のまだ利用していないアトラクション会場の乗り物等を一目で知ることができる。
【0074】
次に、本発明の第3実施形態の案内システムについて説明する。上述した第1,第2実施形態の案内システムは、テーマパークに本発明を適用した例であるが、この第3実施形態の案内システムは、駅に本発明を適用した例である。ここでは、切符が本発明にいう入場券の役割を担うこととなる。
【0075】
図14は、第3実施形態の案内システムの概略図、図15は、図14に示す案内システムで使用される切符の外観図、図16は、図15に示す切符に内蔵された無線タグのメモリ部に記録される情報を示す図である。
【0076】
図14に示す案内システムには、サーバ3と、情報記録装置7a,…,7cと、案内板8a,…8eとが備えられており、この案内システムでは、図15に示すように、無線タグ31が内蔵された切符50が使用される。無線タグ31は、図16に示すメモリ部33_3を有する。メモリ部33_3には、目的地情報(本発明にいう利用者ID情報に相当)が記録される記録部33_3aが備えられている。目的地情報としては、行先、日時、列車番号、列車名、座席番号、発車番線、発車時刻、到着時刻等がある。また、このメモリ部33_3には、複数の切符50により構成されるグループを特定するグループID情報が記録される記録部33_3bが備えられている。
【0077】
情報記録装置7a,…,7cには、前述した送受信器40と同様な構成である送受信器400と、表示部401と、音声発音部402と、制御部403と、I/F部404とが備えられている。
【0078】
この情報記録装置7a,…,7cは、切符50に内蔵された無線タグ31からその無線タグ31に記録された目的地情報およびグループID情報を送受信器400で読み取る。読み取られた情報は制御部403に伝達され、情報が正しく読み取られたか否かが表示部401で表示されるとともに音声発音部402で発音される。さらに、読み取られた情報はI/F部404を経由してサーバ3に通知される。
【0079】
サーバ3は、インターネットに接続されており、このサーバ3は、上記情報と以下に示す種々の情報とを対応づけて蓄積しておき、案内板8a,…8eからの、上記情報をキーとした照会に応じて、案内板8a,…8eに種々の情報を通知する。
【0080】
案内板8a,…8eは、切符50に内蔵された無線タグ31から情報を読み取りサーバ3と通信を行なって、その切符50の利用者および同一グループ内の他の切符50をもつ各利用者に、サーバ3からの種々の情報、即ち、乗車するホームまでの経路、乗車する列車の座席(指定席)の位置、出発時刻と到着時刻、目的地までの経路とその所要時間、乗り継ぎのための駅や列車名や待ち時間、あるいは目的地の天気,宿泊施設,観光地等のローカル情報を案内する。このようにすることにより、利用者は、目的地までに関する様々な情報を知ることができる。従って、乗り継ぎの列車やホームの場所がわかりずらかったりするような問題が解消される。また、グループを構成する他の利用者に対しても乗車するホーム等を案内することができるため、携帯電話等でお互いに連絡し合うというような手間を削減することができる。
【0081】
また、案内板8a,…8eには、切符50に内蔵された無線タグ31に情報を記録することのできる送受信器400が備えられているため、例えば、駅側において、この送受信器400で無線タグ31に、その切符50が特急券である旨の情報を記録するようにすると、特急券を発行する手間が削減されて切符購入時における時間を短縮することができる。尚、このような案内板8a,…8eを、列車内に設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図である。
【図2】図1に示す案内システムの概略図である。
【図3】入場券の外観図である。
【図4】図3に示す入場券の断面図である。
【図5】図4に示す無線タグの回路構成を示す図である。
【図6】無線タグとの送受信を行なう送受信器の回路構成を示す図である。
【図7】無線タグのメモリ部に記録されるID情報を示す図である。
【図8】情報記録装置の構成を示す図である。
【図9】サーバの構成を示す図である。
【図10】サーバに備えられたハードディスクの、情報記録装置から通知される情報からなるテーブルを示す図である。
【図11】案内板の構成を示す図である。
【図12】第1実施形態の案内システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図である。
【図14】第3実施形態の案内システムの概略図である。
【図15】図14に示す案内システムで使用される切符の外観図である。
【図16】図15に示す切符に内蔵された無線タグのメモリ部に記録される情報を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,7a,…,7c,61a,61b,61c,61d,61e,61f 情報記録装置
2a,…2n 画像送信端末
3 サーバ
5a,5b,5c,5d,5e, 65a,65b,65c,65d,65e 案内板
10 デジタルカメラ
20 クレードル
30 入場券
31 無線タグ
30a 表面部材
30b 裏面部材
32 基板
33 半導体回路
33_1 送受信部
33_2 制御部
33_3 メモリ部
33_3a,33_3b 記録部
33_4 AC/DC部
34 アンテナ部
40,400,500 送受信器
41 電磁誘導コイル
42 送受信部
43 制御部
44 I/F部
50 切符
110,310 バス
111,311 CPU
112,312 RAM
113,313 ハードディスクコントローラ
113a,313a ハードディスク
114,314 フレキシブルディスクドライブ
114a,314a フレキシブルディスク
115,315 CD−ROMドライブ
115a,315a CD−ROM
116,316 マウスコントローラ
116a,316a マウス
117,317 キーボードコントローラ
117a,317a キーボード
118,318 ディスプレイコントローラ
118a,318a CRTディスプレイ
119,319 通信用ボード
401 表示部
402 音声発音部
403,503 制御部
404,504 I/F部
501 表示画面
502 入力部
【技術分野】
【0001】
本発明は、入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有しその案内板による案内を行なう案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、大型の娯楽施設であるテーマパークや駅等の施設には、その施設を利用する利用者に案内を行なうための案内板が設置されている。このような案内板による案内を行なう案内システムとして、旅行者が旅行を申し込んだ時点で発行された旅行ID番号をICカードおよび自動改札機に記憶しておき、交通手段を利用する際には、自動改札機で読み取られたICカードの旅行ID番号と自動改札機に記憶された旅行ID番号とを照合し、これにより交通手段の利用の可否を案内する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
また、室内に設置した陳列棚に複数の無線タグを取り付けておき、壁面に設けられたアンテナからの出力に応じた識別情報を複数の無線タグで認識し、認識された識別情報の組合せに基づいて、指定された物品や場所をマップ表示して案内する案内システムが提案されている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−269386号公報
【特許文献2】特開2001−116583号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に、テーマパークや駅等の施設における案内システムの案内板には、施設内の地図(駅の場合は路線図)や一般的な情報が表示される。このため、施設を利用する利用者は、その案内板を見ても現在地や目的地の位置を確認する程度であり、従って利用者に対して個人的な案内に欠ける点がある。
【0005】
また、特許文献1に提案された技術は、自動改札機で交通手段の利用の可否を案内するものであるため、利用者にとって今から乗車する駅のホームの場所や乗り継ぎ列車がわかりにくい場合があり、従って利用者に対してやはり個人的な案内に欠ける点がある。
【0006】
ここで、特許文献2に提案された技術を採用して、テーマパークや駅等の施設に設置した設備や場所を案内板で案内することが考えられる。しかし、テーマパークや駅等の施設に設置した設備や場所を案内板で案内するだけでは、利用者に対してやはり個人的な案内に欠けるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる案内システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の案内システムのうちの第1の案内システムは、入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有しその案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行なう無線タグを内蔵した入場券と、
上記複数の設備それぞれに設けられその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグにその設備を利用したことを表わす情報を記録する情報記録装置とを備え、
上記案内板が、上記入場券に内蔵された無線タグの情報を読み取ってその入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする。
【0009】
従来の案内システムでは、案内板に施設内の地図(路線図)や一般的な情報が表示される程度である。従って、施設を利用する利用者に対して個人的な案内に欠けるという問題がある。
【0010】
本発明の第1の案内システムは、複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置でその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグにその設備を利用したことを表わす情報を記録し、案内板でその入場券に内蔵された無線タグの情報を読み取って、その案内板にまだ利用していない設備を案内するものであるため、例えばテーマパークに入場した利用者は、そのテーマパークで発行される入場券に記録された上記情報を案内板で読み取って案内させることにより、そのテーマパーク内のまだ利用していないアトラクション会場の乗り物等を知ることができる。また、例えば駅に入場した利用者は、その駅で発行される入場券に記録された上記情報を案内板で読み取って案内させることにより、今から乗車する駅のホームや乗り継ぎ列車等を知ることができる。従って、本発明の第1の案内システムによれば、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる。
【0011】
また、上記目的を達成する本発明の案内システムのうちの第2の案内システムは、入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有しその案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行ない利用者ID情報が記録される無線タグを内蔵した入場券と、
利用者ID情報とその利用者ID情報を有する利用者が利用した設備とを対応づけて蓄積しておき、利用者ID情報をキーとした照会に応じその利用者ID情報を有する利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を通知するサーバと、
上記複数の設備それぞれに設けられその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグからその無線タグに記録された利用者ID情報を読み取ってその利用者がその設備を利用したことを上記サーバに通知する情報記録装置とを備え、
上記案内板が、上記入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取り上記サーバと通信を行なってその入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の案内システムは、複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置でその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取って、利用者ID情報をキーとした照会に応じて利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を通知するサーバに知らせ、案内板でその入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取り上記サーバと通信を行なってその案内板にまだ利用していない設備を案内するものである。このため、例えばテーマパークに入場した利用者は、そのテーマパークで発行される入場券に記録された利用者ID情報を案内板で読み取って案内させることにより、そのテーマパーク内のまだ利用していないアトラクション会場の乗り物等を知ることができる。また、例えば駅に入場した利用者は、その駅で発行される入場券に記録された利用者ID情報を案内板で読み取って案内させることにより、今から乗車する駅のホームや乗り継ぎ列車等を知ることができる。従って、本発明の第2の案内システムによれば、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる。
【0013】
ここで、本発明の第2の案内システムにおいて、上記入場券に内蔵された無線タグは、利用者ID情報とともに複数の入場券により構成されるグループを特定するグループID情報を記録するものであり、
上記情報記録装置は、上記複数の設備それぞれに設けられその設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグからその無線タグに記録された利用者ID情報を読み取ってその利用者がその設備を利用したことを上記サーバに通知するとともにその設備を利用した時刻を上記サーバに通知するものであって、
上記案内板は、さらに、上記入場券に内蔵された無線タグからグループID情報を読み取り上記サーバと通信を行なって同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内するものであることが好ましい。
【0014】
施設にグループで入場して設備を利用した場合、入場券に記録された利用者ID情報およびそのグループを特定するグループID情報を情報記録装置で読み取り、その設備を利用した旨および時刻をサーバに知らせ、そのサーバと案内板が通信を行なって、その案内板で同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内すると、上記グループ内の各利用者それぞれの現時点における場所を特定することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の案内システムによれば、施設を利用する利用者に対して個人的な案内を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図、図2は、図1に示す案内システムの概略図である。
【0018】
図1に示すテーマパークは、アトラクションA,B,Cと、レストランDと、ショッピングセンタEと、複数の部屋F1,…Fnを有するホテルFと、モニュメントGと、入退場ゲートHとを有する。
【0019】
アトラクションA,B,C,レストランD,ショッピングセンタE,ホテルFには、後述するサーバ3と通信を行なう情報記録装置1a,1b,1c,1d,1e,1fが設置されている。
【0020】
ショッピングセンタEは、デジタルカメラの貸し出しを行なうデジタルカメラ貸出スペースERentを有する。このデジタルカメラ貸出スペースERentには、画像送信端末2a,…2nが設置されている。また、デジタルカメラ貸出スペースERentには、図2に示すように、このテーマパークの利用者に貸し出すための複数のデジタルカメラ10と、それら複数のデジタルカメラ10の充電を行なうとともに、利用者に貸し出されて撮影され生成された画像データを画像送信端末2a,…2nに送信するためのクレードル20が配備されている。画像送信端末2a,…2nは、クレードル20からの画像データをサーバ3に送信したり、あるいは図示しないプリンタに送信して写真をプリントしたりする。
【0021】
また、このテーマパークには、後述する案内板5a,5b,5c,5d,5eが設置されている。
【0022】
このテーマパークでは、入場にあたり、以下に説明する入場券が利用者に発行される。
【0023】
図3は、入場券の外観図、図4は、図3に示す入場券の断面図である。
【0024】
図3に示す入場券30は、外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行ない、利用者を特定する利用者ID情報等が記録される無線タグ31を内蔵した入場券である。ここで、図1、図2に示すサーバ3は、利用者ID情報とこの利用者ID情報を有する利用者が利用した設備とを対応づけて蓄積しておき、利用者ID情報をキーとした照会に応じその利用者ID情報を有する利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を、案内板5a,5b,5c,5d,5eに通知する。
【0025】
無線タグ31は、図4に示すように、入場券30を構成する表面部材30aと裏面部材30bとの間に内蔵されており、この無線タグ31は、基板32と、その基板32上に形成された半導体回路33および電磁誘導コイルからなるアンテナ部34を有する。
【0026】
図5は、図4に示す無線タグの回路構成を示す図である。
【0027】
図5に示す無線タグ31を構成する半導体回路33には、送受信部33_1と、制御部33_2と、メモリ部33_3と、AC/DC部33_4とが備えられている。この無線タグ31では、外部からの電波Waをアンテナ部34で受信して交流電圧を生成する。
【0028】
AC/DC部33_4は、アンテナ部34で生成された交流電圧を直流電圧に変換して、送受信部33_1,制御部33_2,メモリ部33_3に供給する。
【0029】
送受信部33_1は、電波Waに含まれる情報を受信して制御部33_2に出力するとともに、その送受信部33_1からの情報をアンテナ部34を介して電波Wbとして外部に向けて送信する。
【0030】
制御部33_2は、送受信部33_1とメモリ部33_3とのデータ処理の制御を行なう。
【0031】
メモリ部33_3は、不揮発性のメモリから構成されており、このメモリ部33_3には、利用者ID情報等が記録される。
【0032】
図6は、無線タグとの送受信を行なう送受信器の回路構成を示す図である。
【0033】
図6に示す送受信器40は、情報記録装置1a,…1fに内蔵されており、この送受信器40には、電磁誘導コイル41と、送受信部42と、制御部43と、I/F部44とが備えられている。
【0034】
電磁誘導コイル41は、無線タグ31に向けて電波Waを送信するとともに、その無線タグ31からの電波Wbを受信する。
【0035】
送受信部42は、制御部43からの情報を電磁誘導コイル41に出力するとともに、電磁誘導コイル41を介して電磁波Wbに含まれる情報を受信する。
【0036】
制御部43は、送受信部42とI/F部44とのデータ処理の制御を行なう。
【0037】
I/F部44は、情報記録装置1a,…1f内のバスに接続されており、このI/F部44は、制御部43からの情報を上記バスを経由して情報記録装置1a,…1fの内部回路に向けて出力したり、その内部回路からの情報を上記バスを経由して制御部43に出力する。
【0038】
図7は、無線タグのメモリ部に記録されるID情報を示す図である。
【0039】
無線タグ31のメモリ部33_3には、利用者を特定するID情報である利用者ID情報が記録される記録部33_3aが備えられている。また、このメモリ部33_3には、複数の入場券30により構成されるグループを特定するグループID情報が記録される記録部33_3bが備えられている。
【0040】
図8は、情報記録装置の構成を示す図である。ここでは代表的に情報記録装置1aを取り上げて説明するが、情報記録装置1b,…1nも同様の構成を有する。
【0041】
この情報記録装置1aは、図1に示すアトラクションAに設けられそのアトラクションAの利用者の入場券30に内蔵された無線タグ31からその無線タグ31に記録された利用者ID情報を読み取って、その利用者がアトラクションAを利用したことをサーバ3に通知するとともにアトラクションAを利用した時刻をサーバ3に通知する。
【0042】
図8に示す情報記録装置1aの構成図には、CPU111、RAM112、ハードディスクコントローラ113、フレキシブルディスクドライブ114、CD−ROMドライブ115、マウスコントローラ116、キーボードコントローラ117、ディスプレイコントローラ118、および通信用ボード119が示されており、それらはバス110で相互に接続されている。
【0043】
フレキシブルディスクドライブ114、CD−ROMドライブ115は、それぞれフレキシブルディスク装填口およびCD−ROM装填口から装填されたフレキシブルディスク114a、CD−ROM115aをアクセスするものである。通信用ボード119はLANに接続される。
【0044】
また、図8には、ハードディスクコントローラ113によりアクセスされるハードディスク113a、マウスコントローラ116により制御されるマウス116a、キーボードコントローラ117により制御されるキーボード117a、およびディスクプレイコントローラ118により制御されるCRTディスプレイ118aも示されている。さらに、図8には、前述した送受信器40が示されている。
【0045】
図9は、サーバの構成を示す図である。
【0046】
図9に示すサーバ3の構成図には、CPU311、RAM312、ハードディスクコントローラ313、フレキシブルディスクドライブ314、CD−ROMドライブ315、マウスコントローラ316、キーボードコントローラ317、ディスプレイコントローラ318、および通信用ボード319,320が示されており、それらはバス310で相互に接続されている。
【0047】
フレキシブルディスクドライブ314、CD−ROMドライブ315は、それぞれフレキシブルディスク装填口およびCD−ROM装填口から装填されたフレキシブルディスク314a、CD−ROM315aをアクセスするものである。通信用ボード319はLANに接続される。
【0048】
また、図9には、ハードディスクコントローラ313によりアクセスされるハードディスク313a、マウスコントローラ316により制御されるマウス316a、キーボードコントローラ317により制御されるキーボード317a、およびディスクプレイコントローラ318により制御されるCRTディスプレイ318aも示されている。
【0049】
図10は、サーバに備えられたハードディスクの、情報記録装置から通知される情報からなるテーブルを示す図である。
【0050】
サーバ3のハードディスク313aには、情報記録装置1a,…,1fから通知される情報からなるテーブルが設けられている。このテーブルは、利用者ID情報と、その利用者ID情報を有する利用者が利用した設備(アトラクションA,B,C等)情報と、その設備を利用した時刻とから構成されている。
【0051】
ここでは、利用者ID情報1に対応して、アトラクションAを時刻a1に利用した旨の情報が記録されている。また、利用者ID情報2に対応して、アトラクションBを時刻b1に利用した旨の情報が記録されている。さらに、利用者ID情報3に対応して、アトラクションAを時刻c1に利用した旨の情報が記録されている。
【0052】
次に、案内板5a,5b,5c,5d,5eについて説明する。案内板5a,5b,5c,5d,5eは、入場券30に内蔵された無線タグ31から利用者ID情報を読み取りサーバ3と通信を行なってその入場券30の利用者がまだ利用していない設備を案内するものである。さらに、案内板5a,5b,5c,5d,5eは、入場券30に内蔵された無線タグ31からグループID情報を読み取りサーバ3と通信を行なって同一グループ内の他の入場券30をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内するものである。
【0053】
図11は、案内板の構成を示す図である。ここでは代表的に案内板5aを取り上げて説明するが、他の案内板5b,5c,5d,5eも同様の構成である。
【0054】
案内板5aには、前述した送受信器40と同様な構成である送受信器500と、表示画面501と、入力部502と、制御部503と、I/F部504とが備えられている。これら送受信器40,表示画面501,入力部502,制御部503,I/F部504は、バスラインで互いに接続されている。
【0055】
利用者がグループで入場した場合は、そのグループを構成する利用者の入場券30には、そのグループを特定するグループID情報が記録されている。このため、利用者が自分の入場券30を案内板5aに近づけると、その入場券30に内蔵された無線タグ31に記録されたグループID情報が送受信器500で検出されて制御部503に送られる。制御部503では、これを受けてI/F部504およびLANを経由してサーバ3と通信を行なう。ここで、サーバ3には、情報記録装置1b,…1nからの、同一グループ内の他の入場券30をもつ各利用者が利用した設備の情報およびその設備を利用した時刻が通知されている。案内板5aは、これを受けて、表示画面501上に、同一グループ内の他の入場券30をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を表示する。
【0056】
尚、案内板5aには、入力部502が備えられており、利用者は、この入力部502で、例えば自分の行動の履歴等を入力してサーバ3に送信し、他の案内板の表示画面に上記履歴等を表示して、グループを構成する他の利用者に教えてもよい。
【0057】
図12は、第1実施形態の案内システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
先ず、ステップS1において、情報記録装置1a,…,1fで入場券30に内蔵された無線タグ31に記録された利用者ID情報を読み取る。
【0059】
次に、ステップS2において、情報記録装置1a,…,1fで、利用した設備を表わす設備情報および時刻をサーバ3に通知する。
【0060】
さらに、ステップS3において、案内板5a,…,5eで、入場券30に内蔵された無線タグ31に記録されたグループID情報を読み取る。
【0061】
次いで、ステップS4において、案内板5a,…,5eは、サーバ3と通信を行なって同一グループ内の各利用者が最後に利用した設備を案内する。尚、案内板5a,…,5eは、同一グループ内の各利用者が最後に利用した設備を案内することに代えて、同一グループ内の各利用者がまだ利用していない設備や、その設備の道順,距離,時間,混み具合等を案内してもよい。
【0062】
また、利用者がテーマパークに自家用車で入場した場合、その利用者が入場券30に内蔵された無線タグ31に、駐車場の、自家用車を駐車した位置を、案内板5a,…,5eの入力部502で記録しておき、テーマパークの退場にあたり、その入場券30を案内板5a,…,5eで読み取らせて表示させるようにすると、利用者が自家用車を駐車した位置を忘れた場合であっても、広大な駐車場に駐車している多数の自家用車の中から自分の自家用車を即座に見つけ出すことができる。
【0063】
さらに、案内板5a,…,5eは、テーマパークにおける本日のスペシャルイベントや、帰りの電車の時刻,道路の渋滞情報,天気予報等を案内するものであってもよい。
【0064】
尚、第1実施形態では、情報記録装置で利用者が施設を利用したことをサーバに通知するとともにその施設を利用した時刻をサーバに通知する例で説明したが、情報記録装置で利用者が施設を利用したことのみサーバに通知するものであってもよい。
【0065】
また、第1実施形態では、入場券の無線タグに利用者ID情報およびグループID情報を記録する例で説明したが、入場券の無線タグに利用者ID情報のみ記録してもよい。
【0066】
さらに、第1実施形態では、案内板が、入場券に内蔵された無線タグからグループID情報を読み取りサーバと通信を行なって同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内する例で説明したが、案内板が、入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取りサーバと通信を行なって入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであってもよい。
【0067】
次に、本発明の第2実施形態の案内システムについて説明する。
【0068】
図13は、本発明の第2実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図である。
【0069】
図13に示すテーマパークは、図1に示すテーマパークと同様に、アトラクションA,B,Cと、レストランDと、ショッピングセンタEと、複数の部屋F1,…Fnを有するホテルFと、モニュメントGと、入退場ゲートHとを有する。
【0070】
アトラクションA,B,C,レストランD,ショッピングセンタE,ホテルFには、情報記録装置61a,61b,61c,61d,61e,61fが設置されている。これら情報記録装置61a,61b,61c,61d,61e,61fの構成は、LANに接続するための通信機能が備えられていない点を除いて、上述した情報記録装置1a,1b,1c,1d,1e,1fの構成と同じである。
【0071】
ショッピングセンタEは、デジタルカメラの貸し出しを行なうデジタルカメラ貸出スペースERentを有する。このデジタルカメラ貸出スペースERentには、画像送信端末2a,…2nが設置されている。
【0072】
また、このテーマパークには、案内板65a,65b,65c,65d,65eが設置されている。これら案内板65a,65b,65c,65d,65eの構成は、LANに接続するための通信機能が備えられていない点を除いて、上述した案内板5a,5b,5c,5d,5eの構成と同じである。
【0073】
本発明の第2実施形態の案内システムは、アトラクションA,B,C等の複数の設備それぞれに設けられた情報記録装置61a,…61fでそれら設備の利用者の入場券30に内蔵された無線タグ31にそれら設備を利用したことを表わす情報を記録し、案内板65a,…,65eでそれら入場券30に内蔵された無線タグ31の情報を読み取って、案内板65a,…,65eにまだ利用していない設備を案内するものである。このため、利用者はまだ利用していない設備を案内板65a,…,65eで即座に知ることができる。従って、利用者は、テーマパーク内のまだ利用していないアトラクション会場の乗り物等を一目で知ることができる。
【0074】
次に、本発明の第3実施形態の案内システムについて説明する。上述した第1,第2実施形態の案内システムは、テーマパークに本発明を適用した例であるが、この第3実施形態の案内システムは、駅に本発明を適用した例である。ここでは、切符が本発明にいう入場券の役割を担うこととなる。
【0075】
図14は、第3実施形態の案内システムの概略図、図15は、図14に示す案内システムで使用される切符の外観図、図16は、図15に示す切符に内蔵された無線タグのメモリ部に記録される情報を示す図である。
【0076】
図14に示す案内システムには、サーバ3と、情報記録装置7a,…,7cと、案内板8a,…8eとが備えられており、この案内システムでは、図15に示すように、無線タグ31が内蔵された切符50が使用される。無線タグ31は、図16に示すメモリ部33_3を有する。メモリ部33_3には、目的地情報(本発明にいう利用者ID情報に相当)が記録される記録部33_3aが備えられている。目的地情報としては、行先、日時、列車番号、列車名、座席番号、発車番線、発車時刻、到着時刻等がある。また、このメモリ部33_3には、複数の切符50により構成されるグループを特定するグループID情報が記録される記録部33_3bが備えられている。
【0077】
情報記録装置7a,…,7cには、前述した送受信器40と同様な構成である送受信器400と、表示部401と、音声発音部402と、制御部403と、I/F部404とが備えられている。
【0078】
この情報記録装置7a,…,7cは、切符50に内蔵された無線タグ31からその無線タグ31に記録された目的地情報およびグループID情報を送受信器400で読み取る。読み取られた情報は制御部403に伝達され、情報が正しく読み取られたか否かが表示部401で表示されるとともに音声発音部402で発音される。さらに、読み取られた情報はI/F部404を経由してサーバ3に通知される。
【0079】
サーバ3は、インターネットに接続されており、このサーバ3は、上記情報と以下に示す種々の情報とを対応づけて蓄積しておき、案内板8a,…8eからの、上記情報をキーとした照会に応じて、案内板8a,…8eに種々の情報を通知する。
【0080】
案内板8a,…8eは、切符50に内蔵された無線タグ31から情報を読み取りサーバ3と通信を行なって、その切符50の利用者および同一グループ内の他の切符50をもつ各利用者に、サーバ3からの種々の情報、即ち、乗車するホームまでの経路、乗車する列車の座席(指定席)の位置、出発時刻と到着時刻、目的地までの経路とその所要時間、乗り継ぎのための駅や列車名や待ち時間、あるいは目的地の天気,宿泊施設,観光地等のローカル情報を案内する。このようにすることにより、利用者は、目的地までに関する様々な情報を知ることができる。従って、乗り継ぎの列車やホームの場所がわかりずらかったりするような問題が解消される。また、グループを構成する他の利用者に対しても乗車するホーム等を案内することができるため、携帯電話等でお互いに連絡し合うというような手間を削減することができる。
【0081】
また、案内板8a,…8eには、切符50に内蔵された無線タグ31に情報を記録することのできる送受信器400が備えられているため、例えば、駅側において、この送受信器400で無線タグ31に、その切符50が特急券である旨の情報を記録するようにすると、特急券を発行する手間が削減されて切符購入時における時間を短縮することができる。尚、このような案内板8a,…8eを、列車内に設置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の第1実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図である。
【図2】図1に示す案内システムの概略図である。
【図3】入場券の外観図である。
【図4】図3に示す入場券の断面図である。
【図5】図4に示す無線タグの回路構成を示す図である。
【図6】無線タグとの送受信を行なう送受信器の回路構成を示す図である。
【図7】無線タグのメモリ部に記録されるID情報を示す図である。
【図8】情報記録装置の構成を示す図である。
【図9】サーバの構成を示す図である。
【図10】サーバに備えられたハードディスクの、情報記録装置から通知される情報からなるテーブルを示す図である。
【図11】案内板の構成を示す図である。
【図12】第1実施形態の案内システムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施形態の案内システムが適用されるテーマパークの概略図である。
【図14】第3実施形態の案内システムの概略図である。
【図15】図14に示す案内システムで使用される切符の外観図である。
【図16】図15に示す切符に内蔵された無線タグのメモリ部に記録される情報を示す図である。
【符号の説明】
【0083】
1a,1b,1c,1d,1e,1f,7a,…,7c,61a,61b,61c,61d,61e,61f 情報記録装置
2a,…2n 画像送信端末
3 サーバ
5a,5b,5c,5d,5e, 65a,65b,65c,65d,65e 案内板
10 デジタルカメラ
20 クレードル
30 入場券
31 無線タグ
30a 表面部材
30b 裏面部材
32 基板
33 半導体回路
33_1 送受信部
33_2 制御部
33_3 メモリ部
33_3a,33_3b 記録部
33_4 AC/DC部
34 アンテナ部
40,400,500 送受信器
41 電磁誘導コイル
42 送受信部
43 制御部
44 I/F部
50 切符
110,310 バス
111,311 CPU
112,312 RAM
113,313 ハードディスクコントローラ
113a,313a ハードディスク
114,314 フレキシブルディスクドライブ
114a,314a フレキシブルディスク
115,315 CD−ROMドライブ
115a,315a CD−ROM
116,316 マウスコントローラ
116a,316a マウス
117,317 キーボードコントローラ
117a,317a キーボード
118,318 ディスプレイコントローラ
118a,318a CRTディスプレイ
119,319 通信用ボード
401 表示部
402 音声発音部
403,503 制御部
404,504 I/F部
501 表示画面
502 入力部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有し該案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行なう無線タグを内蔵した入場券と、
前記複数の設備それぞれに設けられ該設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグに該設備を利用したことを表わす情報を記録する情報記録装置とを備え、
前記案内板が、前記入場券に内蔵された無線タグの情報を読み取って該入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする案内システム。
【請求項2】
入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有し該案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行ない利用者ID情報が記録される無線タグを内蔵した入場券と、
利用者ID情報と該利用者ID情報を有する利用者が利用した設備とを対応づけて蓄積しておき、利用者ID情報をキーとした照会に応じ該利用者ID情報を有する利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を通知するサーバと、
前記複数の設備それぞれに設けられ該設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグから該無線タグに記録された利用者ID情報を読み取って該利用者が該設備を利用したことを前記サーバに通知する情報記録装置とを備え、
前記案内板が、前記入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取り前記サーバと通信を行なって該入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする案内システム。
【請求項3】
前記入場券に内蔵された無線タグは、利用者ID情報とともに複数の入場券により構成されるグループを特定するグループID情報を記録するものであり、
前記情報記録装置は、前記複数の設備それぞれに設けられ該設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグから該無線タグに記録された利用者ID情報を読み取って該利用者が該設備を利用したことを前記サーバに通知するとともに該設備を利用した時刻を前記サーバに通知するものであって、
前記案内板は、さらに、前記入場券に内蔵された無線タグからグループID情報を読み取り前記サーバと通信を行なって同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内するものであることを特徴とする請求項2記載の案内システム。
【請求項1】
入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有し該案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行なう無線タグを内蔵した入場券と、
前記複数の設備それぞれに設けられ該設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグに該設備を利用したことを表わす情報を記録する情報記録装置とを備え、
前記案内板が、前記入場券に内蔵された無線タグの情報を読み取って該入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする案内システム。
【請求項2】
入場者に利用可能な複数の設備を有する施設内に案内板を有し該案内板による案内を行なう案内システムにおいて、
外部と通信を行なって受信情報の記録および記録された情報の送信を行ない利用者ID情報が記録される無線タグを内蔵した入場券と、
利用者ID情報と該利用者ID情報を有する利用者が利用した設備とを対応づけて蓄積しておき、利用者ID情報をキーとした照会に応じ該利用者ID情報を有する利用者が利用した設備もしくは未利用の設備を通知するサーバと、
前記複数の設備それぞれに設けられ該設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグから該無線タグに記録された利用者ID情報を読み取って該利用者が該設備を利用したことを前記サーバに通知する情報記録装置とを備え、
前記案内板が、前記入場券に内蔵された無線タグから利用者ID情報を読み取り前記サーバと通信を行なって該入場券の利用者がまだ利用していない設備を案内するものであることを特徴とする案内システム。
【請求項3】
前記入場券に内蔵された無線タグは、利用者ID情報とともに複数の入場券により構成されるグループを特定するグループID情報を記録するものであり、
前記情報記録装置は、前記複数の設備それぞれに設けられ該設備の利用者の入場券に内蔵された無線タグから該無線タグに記録された利用者ID情報を読み取って該利用者が該設備を利用したことを前記サーバに通知するとともに該設備を利用した時刻を前記サーバに通知するものであって、
前記案内板は、さらに、前記入場券に内蔵された無線タグからグループID情報を読み取り前記サーバと通信を行なって同一グループ内の他の入場券をもつ各利用者が現時点における最後に利用した設備を案内するものであることを特徴とする請求項2記載の案内システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−99693(P2006−99693A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−288098(P2004−288098)
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【出願人】(504469411)富士フイルムフォトニックス株式会社 (23)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月30日(2004.9.30)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【出願人】(504469411)富士フイルムフォトニックス株式会社 (23)
【Fターム(参考)】
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