説明

桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類を含有することを特徴とする組成物。

【課題】高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物と健康食品を提供すること。
【解決手段】桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物、高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物と健康食品を開発した。本発明の組成物、医薬組成物と健康食品は血圧の上昇、総血漿コレステロール濃度の上昇、トリグリセライド濃度の上昇、血糖値の上昇を抑制し、高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物、その中でも、特に、桑類の葉と蓮類の葉とサンサ類の葉とタンジン類の根の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物、更にその中でも、特に、桑類の葉抽出物と蓮類の葉抽出物とサンサ類の葉抽出物とタンジン類の根抽出物とを含有することを特徴とする組成物、更にその中でも、特に、高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物と健康食品に関する。
【背景技術】
【0002】
わが国の高齢者人口は世界第1位の速さで増加し、同時に高齢の生活習慣病患者も急速に増えている。最近の調査報告によると、わが国の総人口の1/4強(3400万人)を占める60歳代以上の3人に2人が高血圧、3人に1人が高脂血、7人に1人が糖尿病で、その深刻さは明らかである。したがって、高血圧、高脂血、糖尿病の予防または治療する医薬組成物と健康食品の開発が望まれる。高血圧、高脂血、糖尿病は相互に関連があるので、これらの疾患を同時に予防または治療する医薬組成物と健康食品の開発が特に強く望まれている。
【0003】
これら生活習慣病の予防または治療は長期にわたるので、西洋薬よりも副作用が比較的少ないと思われている漢方が好まれる。従来、高血圧の症状に対しては、チョウトウサン(セッコウ、チョウトウコウ、チンピ、バクモンドウ、ハンゲ、ブクリョウ、キクカ、ニンジン、ボウフウ、カンゾウ、ショウキョウ含有)、サイコカリュウコツボレイトウ(サイコ、ハンゲ、ケイヒ、ブクリョウ、オウゴン、タイソウ、ニンジン、ボレイ、リュウコツ、ショウキョウ含有)、トウカクジョウキトウ(トウニン、ケイヒ、ダイオウ、カンゾウ、乾燥硫酸ナトリウム含有)、ボウフウツウショウサン(オウゴン、カンゾウ、キキョウ、セッコウ、ビャクジュツ、ダイオウ、ケイガイ、サンシシ、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ボウフウ、マオウ、レンギョウ、ショウキョウ、カッセキ、無水ボウショウ含有)、ダイサイコトウ(サイコ、ハンゲ、ショウキョウ、オウゴン、シャクヤク、タイソウ、キジツ、ダイオウ含有)等、高脂血の症状に対しては、サンオウガン(ダイオウ、オウゴン、オウレン含有)、ダイサイコトウ、ボウフウツウショウサン等、糖尿病の症状に対しては、ハチミジオウガン(ジオウ、サンシュユ、サンヤク、タクシャ、ブクリョウ、ボタンピ、ケイヒ、ブシ末含有)、ダイサイコトウ、ゴレイサン(タクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ビャクジュツ、ケイヒ含有)等が使われている。しかし、チョウトウサンとトウカクジョウキトウの重大な副作用として偽アルドステロン症、ミオパシー等、サイコカリュウコツボレイトウとダイサイコトウの重大な副作用として間質性肺炎、肝機能障害、黄疸等、ボウフウツウショウサンの重大な副作用として間質性肺炎、偽アルドステロン症、ミオパシー、肝機能障害、黄疸等、サンオウガンの副作用として下痢、発疹等、ハチミジオウガンの副作用として肝機能障害、悪心、嘔吐、心悸亢進等、ゴレイサンの副作用として発疹等が有り、より安全性の高く、より薬効の高い漢方系の医薬組成物と健康食品の開発が望まれる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物、その中でも、特に、桑類の葉と蓮類の葉とサンサ類の葉とタンジン類の根の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物、更にその中でも、特に、桑類の葉抽出物と蓮類の葉抽出物とサンサ類の葉抽出物とタンジン類の根抽出物とを含有することを特徴とする組成物、更にその中でも、特に高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物と健康食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
脳卒中易発症ラットSHRSPは成熟するにつれ高血圧、高脂血等を発症する。またKK-Ay系マウスは成熟するにつれ高脂血症、糖尿病等を発症する。そこで、高血圧、高脂血、糖尿病等の予防活性ないし治療活性の評価には、脳卒中易発症ラットSHRSPまたKK-Ay系マウスに被検物を投与し、当該ラットまたはマウスの血圧または血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度や血糖値を測定し、被検物を投与しない当該ラットまたはマウスの血圧または血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度や血糖値と比較する方法がよく使われている。
【0006】
本発明者は、この脳卒中易発症ラットSHRSPおよびKK-Ay系マウスに被検物を投与し、当該ラットまたはマウスの血圧または血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度や血糖値を測定し、被検物を投与しない当該ラットまたはマウスの血圧または血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度や血糖値と比較する方法で、安全で通常使用される植物の中から、チョウトウサン、サイコカリュウコツボレイトウ、トウカクジョウキトウ、ボウフウツウショウサン、ダイサイコトウ、サンオウガン、ダイサイコトウ、ハチミジオウガン、ゴレイサン等よりも高血圧、高脂血、糖尿病などの予防活性又は治療活性を示す素材を探索した結果、桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類の生または乾燥物または抽出物の混合物に、チョウトウサン、サイコカリュウコツボレイトウ、トウカクジョウキトウ、ボウフウツウショウサン、ダイサイコトウ、サンオウガン、ダイサイコトウ、ハチミジオウガン、ゴレイサン等より強い高血圧、高脂血、糖尿病などの予防活性または治療活性を見いだした。
【0007】
すなわち、本発明は、桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物、その中でも、特に、桑類の葉と蓮類の葉とサンサ類の葉とタンジン類の根を含有することを特徴とする組成物、更にその中でも、特に桑類の葉抽出物と蓮類の葉抽出物とサンサ類の葉抽出物とタンジン類の根抽出物とを含有することを特徴とする組成物、更にその中でも、特に高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物と健康食品を提供し、上記目的を達成するものである。
【0008】
桑類としては、クワ科(Morus)の植物、特にトウグワ(Morus alba L.)、シマグワ(Morus australis Poir)、モウゾウ(Morus mongolica Schneid)、カソウ(Morus cathayana Hemsl)等が挙げられる。桑類は血糖降下作用を有し、糖尿病を予防する効果があることが知られており、昔から漢方薬として用いられている。また、桑類の葉は高血糖による肥満を抑制する効果が知られており(特許文献1P2004−217532)、また、桑類の葉抽出物とアガリクス抽出物との混合物が糖尿病を予防する効果があることが知られている(特許文献2P2001−213796)。
【0009】
蓮類としては、スイレン科(Nymphacaccac)または、ハス科(Nelumbonaceae)のハス属植物(Nelumbo)、特に、ハス(Nelumbo nucifera Gaertner)、中国姫蓮(Nelumbo spec.)、桜蓮(Nelumbo nucifera cv.Ouren)、紅舞姫蓮(Nelumbo nucifera cv.Benimaihiren)、キバナバス(Nelumbo lutea)、ネルンボヌシフェラ カスピカム(Nelumbo nucifera cv.Cuspicum)、睡蓮(Nelumbo hybrida)、オニバス(Euryale ferox Salisb)、オオオニバス(Victoria amazonica)が挙げられる。蓮は昔から止血の漢方薬として用いられており、また、肥満を予防する効果があることが知られている(特許文献3P2003−113100)。
【0010】
サンサ類としては、バラ科に属する植物、特にサンザシ(Crataegus cuneata Sieb et Zucc.)、ミサンザシ(Crataegus pinnatifida Brg.var.major)が挙げられる。蓮は降圧作用を有し、高血圧を予防する効果があることが知られており、昔から漢方薬として用いられている。
【0011】
タンジン類としては、シソ科に属する植物、特にタンジン(Salvia miltiorrhiza Bge)、甘粛タンジン(Salvia przewalskii Maxim.)、褐毛タンジン(Salvia przewalskii Maxim.Var.mandarinorum(Diels)Stib)、テンタンジン(Salvia Yunnanensis)が挙げられる。このタンジンの根は降圧作用を有し、高血圧を予防する効果があることが知られており、昔から漢方薬として用いられており、また、最近、脳卒中を予防する効果があることが知られている(特許文献4P2006−232698)。
【0012】
今回、本発明者らは、桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類とを混合することにより、意外にも相乗効果が奏され、それぞれ単独で使用するよりも、高血圧、高脂血、糖尿病に対してより効果的に作用することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0013】
以下に先行文献を表示する。
【特許文献1】特開2004−217532号公報)
【特許文献2】特開2001−213796号公報)
【特許文献3】特開2003−113100号公報)
【特許文献4】特開2006−232698号公報)
【発明の効果】
【0014】
本発明の組成物は、医薬組成物及び健康食品の原料として有用であり、また、本発明の医薬組成物及び健康食品は、高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物または健康食品として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の組成物、医薬組成物および健康食品を説明する。本発明の組成物、医薬組成物および健康食品は、桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類とを有効成分として含有する。
【0016】
本発明の原料となる植物について説明すると、桑類としてはクワ科の植物、蓮類としてはスイレン科またはハス科の植物、サンサ類としてはバラ科の植物、タンジン類としてはシソ科の植物が用いられる。クワ科の植物では、特にトウグワ、シマグワ、モウゾウ、カソウ等が好ましい。スイレン科または、ハス科の植物では、特に、ハス、中国姫蓮、桜蓮、紅舞姫蓮、キバナバス、ネルンボヌシフェラ
カスピカム、睡蓮、オニバス、オオオニバスが好ましい。バラ科の植物では、特にサンザシ、ミサンザシが好ましい。シソ科の植物、特にタンジン、甘粛タンジン、褐毛タンジン、テンタンジンが好ましい。植物の部位としては一般に根茎、葉、花、種子等が好ましく、桑類または蓮類またはサンサ類としては葉、タンジン類としては根が特に好ましい。
【0017】
本発明の原料植物は、すでに薬用植物として知られているものであるが、単独よりも、本発明の組み合わせによって高血圧、高脂血、糖尿病の予防又は治療のより著しい効果を発揮する。
【0018】
本発明の薬効植物とは、上記原料植物の生又は乾燥品をそのまま、あるいは粉砕したものを組み合わせたものである。また、これら原料植物の植物体より、熱水抽出、あるいはエタノール等の低級アルコール又は含水低級アルコール、酢酸エチル等の低級エステルに代表される有機溶媒抽出によって得られる抽出物も包括する。各植物の配合比は1種の植物類の重量を1とした場合、他の3種の植物類の重量は各々1/30から30の範囲内で適宜決めれば良い。
【0019】
本発明の薬効植物は、原料植物の生又は乾燥品を粉砕したものを、そのまま使用しても良いが、上記植物体から、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒を用いて作製した抽出物を使用しても良い。原料植物の生又は乾燥品を粉砕したものを、そのまま使用する場合は、煎じて投与または飲食する。
【0020】
原料植物の抽出物を作成する場合、この抽出において使用される溶媒は、有効成分を効果的に抽出し得る溶媒であれば特に限定されるものではないが、例えば、水や、アセトン、もしくはメタノール、エタノール、プロパノール等の低級アルコールのように水と混和する有機溶媒、又はそれらの混液、酢酸エチル等の低級エステル等を用いるのが好ましい。
【0021】
有効成分の抽出にあたっては、原料をそのままこれらの溶媒で抽出することもできるが、抽出効率を高めるために、焙煎、揉ねん、細断などの加工処理を施した後、溶媒で抽出することが望ましい。更に、抽出を2〜4回繰り返して抽出効率を高めることも可能である。
【0022】
好ましい抽出方法としては、細断した原料1グラムに対して5〜100ミリリットル、特に10〜20ミリリットル程度の溶媒を用いる方法が上げられる。抽出溶媒として有機溶媒を用いる場合は、1日から1カ月間、好ましくは2〜5日間、室温で行うか、また、抽出溶媒として水、メタノール、エタノール又は、これらの混合溶媒を用いる場合は、抽出効率を高めるため、加温することが望ましい。
【0023】
なお、本発明に含まれる抽出物は、単一の植物から抽出されたものであっても良いが、2種以上の植物を混合した後、上記抽出方法を適用することも可能である。
【0024】
原料植物から選ばれた、生又は乾燥品をそのまま、あるいは粉砕したものを組み合わせたもの、さらにこれらより得られる抽出物を有効成分として、常法に従って公知の医薬品用担体または健康食品用単体と組み合わせて製剤化すれば良い。
【0025】
本発明の高血圧症、高脂血症、糖尿病などの予防又は治療用医薬組成物または健康食品は、種々の剤型での投与または飲食が可能であり、例えば経口投与剤としては、茶剤、カプセル剤、錠剤、顆粒剤、細粒剤、シロップ剤、ドライシロップ剤等が例示できる。
【0026】
本発明の高血圧症、高脂血症、糖尿病などの予防用又は治療用医薬組成物または健康食品の有効成分の量は、原料乾物換算として、通常成人1日当たり1〜100グラム、好ましくは3〜30グラムを1〜3回に分けて経口投与または飲食できる単位とすれば良い。これらの投与量または飲食量は、年齢、症状等により適宜増減することが可能である。
【0027】
また、上記のようにして得た植物抽出物をそのまま健康食品として飲食しても良いし、通常の飲食物中に添加することも可能である。このようにして得られた飲食物は、日常的に摂取することが可能であるため、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの予防効果が期待できる。
【0028】
このような飲食物における当該植物抽出物の添加量は、対象食品の種類に応じ、食品本来の味を損なわない範囲で添加すれば好ましく、通常対象食品に対し、0.01〜10重量%の範囲内で添加すれば良い。
【0029】
本発明の、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの予防又は治療剤および飲食物において用いられる薬効植物は、前記の通り、すでに生薬や漢方処方として使用されているもので、かつ、副作用が問題になるチョウトウサンの有効成分のセッコウ、チョウトウコウ、チンピ、バクモンドウ、ハンゲ、ブクリョウ、キクカ、ニンジン、ボウフウ、カンゾウ、ショウキョウ、サイコカリュウコツボレイトウの有効成分のサイコ、ハンゲ、ケイヒ、ブクリョウ、オウゴン、タイソウ、ニンジン、ボレイ、リュウコツ、ショウキョウ、トウカクジョウキトウの有効成分のトウニン、ケイヒ、ダイオウ、カンゾウ、乾燥硫酸ナトリウム、ボウフウツウショウサンの有効成分のオウゴン、カンゾウ、キキョウ、セッコウ、ビャクジュツ、ダイオウ、ケイガイ、サンシシ、シャクヤク、センキュウ、トウキ、ハッカ、ボウフウ、マオウ、レンギョウ、ショウキョウ、カッセキ、無水ボウショウ、ダイサイコトウの有効成分のサイコ、ハンゲ、ショウキョウ、オウゴン、シャクヤク、タイソウ、キジツ、ダイオウ、サンオウガンの有効成分のダイオウ、オウゴン、オウレン、ハチミジオウガンの有効成分のジオウ、サンシュユ、サンヤク、タクシャ、ブクリョウ、ボタンピ、ケイヒ、ブシ末、ゴレイサンの有効成分のタクシャ、チョレイ、ブクリョウ、ビャクジュツ、ケイヒ等を含有していないので、安全性において特に問題になる点はない。
【0030】
次に、本発明の薬効植物に対して実施した、高血圧症、高脂血症、糖尿病など予防ないし治療活性の評価方法について説明する。
【0031】
高血圧症、高脂血症、糖尿病など予防活性ないし治療活性の評価方法は、すでに述べたように、高血圧症、高脂血症、糖尿病など予防活性ないし治療活性の評価に用いられている方法であるが、その概略を説明すれば以下の通りである。
【0032】
高血圧症の予防活性の評価方法は、例えば、4週齢雄SHR‐SP/Izmラットを室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を6時から18時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育し、体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったラットの血圧及び体重を測定し、このラットを群間で血圧、体重の差のないように群分けをする。以下、毎日1回、週5回、体重当たり一定量の評価すべき試料をゾンデでラットに強制経口投与する群(実験群)と、同量の蒸留水をゾンデでラットに強制経口投与する群(対照群)とする。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育する。毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前11時から午後5時までで、試料投与前後にラットを摂氏38度の加温器中で10分間加温させ、順応した後、無麻酔下でテイル‐カット(tail‐cuff)法によりソフトロン(Softron)非観血式自動血圧測定装置(BP‐98A)(株式会社ソフトロン製)を用いて、収縮期血圧、拡張期血圧を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、実験群と対照群の間に有意な差が認められるか否か調べる。
【0033】
高血圧症の治療活性の評価方法は、例えば、4週齢雄SHR‐SP/Izmラットを室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を6時から18時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育し、体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったラットの血圧及び体重を測定し、このラットを固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育する。飼育中毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前11時から午後5時までで、試料投与前後にラットを摂氏38度の加温器中で10分間加温させ、順応した後、無麻酔下でテイル‐カット(tail‐cuff)法によりソフトロン(Softron)非観血式自動血圧測定装置(BP‐98A)(株式会社ソフトロン製)を用いて、収縮期血圧、拡張期血圧を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、最初の測定時とその後の測定時の間に有意な差が認められるか否か調べる。有意な差が認めた後に、群間で血圧、体重の差のないように群分けをして、以下、毎日1回、週5回、体重当たり一定量の評価すべき試料をゾンデでラットに強制経口投与する群(実験群)と、同量の蒸留水をゾンデでラットに強制経口投与する群(対照群)とする。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育する。毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前11時から午後5時までで、試料投与前後にラットを摂氏38度の加温器中で10分間加温させ、順応した後、無麻酔下でテイル‐カット(tail‐cuff)法によりソフトロン(Softron)非観血式自動血圧測定装置(BP‐98A)(株式会社ソフトロン製)を用いて、収縮期血圧、拡張期血圧を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、実験群と対照群の間に有意な差が認められるか否か調べる。
【0034】
高脂血と糖尿病の予防活性の評価方法は、例えば、8週齢雄KK−Ay系マウスを室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を9時から21時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育し、体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったマウスについて、前述の温度・湿度の部屋で午前9時から10時までで、無麻酔下で空腹下でマウスから血液を海綿静脈洞からキャピラリーで採取し、コレステロールE−テストワコーとトリグリセライドE−テストワコー、グルコースC2−テストワコーを用いて、その血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度、血糖値及び体重を測定し、このマウスを群間で血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度、血糖値及び体重の差のないように群分けをする。以下、毎日1回、週5回、体重当たり一定量の評価すべき試料をゾンデでマウスに強制経口投与する群(実験群)と、同量の蒸留水をゾンデでマウスに強制経口投与する群(対照群)とする。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育する。毎週1回、前述の方法で、マウスの血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、実験群と対照群の間に有意な差が認められるか否か調べる。
【0035】
高脂血と糖尿病の治療活性の評価方法は、例えば、8週齢雄KK−Ay系マウスを室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を9時から21時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育し、体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったマウスについて、毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前9時から10時までで、無麻酔下で空腹下でマウスから血液を海綿静脈洞からキャピラリーで採取し、コレステロールE―テストワコーとトリグリセライドE−テストワコーとグルコースC2−テストワコーを用いて、その血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、最初の測定時とその後の測定時の間に有意な差が認められるか否か調べる。有意な差が認めた後に、マウスを群間で血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度、血糖値及び体重の差のないように群分けをする。以下、毎日1回、週5回、体重当たり一定量の評価すべき試料をゾンデでマウスに強制経口投与する群(実験群)と、同量の蒸留水をゾンデでマウスに強制経口投与する群(対照群)とする。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育する。毎週1回、前述の方法により、マウスの血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、実験群と対照群の間に有意な差が認められるか否か調べる。
【0036】
この試験において、本発明物は、チョウトウサン、トウカクジョウキトウ、サイコカリュウコツボレイトウ、ダイサイコトウ、ボウフウツウショウサン、サンオウガン、ハチミジオウガン、ゴレイサンよりも血圧上昇、血漿総コレステロール濃度上昇、トリグリセライド濃度上昇、血糖値上昇を抑制し、また上昇した血圧、上昇した血漿総コレステロール濃度、上昇したトリグリセライド濃度、上昇した血糖値を減少させた。このことから、本発明の組成物は高血圧症、高脂血症、糖尿病などの予防活性又は治療活性を示す事が明らかとなり、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの予防用又は治療用医薬組成物または健康食品として有用であることが判明した。本発明の組成物は、体重に変化を与えず、安全である。更に、本発明物は、糖負荷による高血糖値400ミリグラム/デシリットルを300ミリグラム/デシリットル以下に改善した。本発明の組成物は、スクラーゼ活性を60パーセントに、マルターゼ活性を20パーセント以下に、ラクターゼ活性を60パーセントに抑制するので、糖負荷による高血糖の改善はこれらスクラーゼ活性、マルターゼ活性、ラクターゼ活性の抑制によるものと思われる。更に、本発明の組成物は、血中のインスリン濃度110マイクロ単位/ミリリットルを10マイクロ単位/ミリリットルにまで抑制した。このことから、本発明物はインスリン非依存性の糖尿病に利くことが判明した。
【0037】
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例1】
【0038】
(薬用植物の抽出)トウグワの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのトウグワの葉抽出液を得た。トウグワの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのトウグワの根抽出液を得た。トウグワの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのトウグワの花抽出液を得た。トウグワの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのトウグワの実抽出液を得た。シマグワの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのシマグワの葉抽出液を得た。シマグワの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのシマグワの根抽出液を得た。シマグワの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのシマグワの花抽出液を得た。シマグワの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのシマグワの実抽出液を得た。モウゾウの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのモウゾウの葉抽出液を得た。モウゾウの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのモウゾウの根抽出液を得た。モウゾウの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのモウゾウの花抽出液を得た。モウゾウの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのモウゾウの実抽出液を得た。カソウの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのカソウの葉抽出液を得た。カソウの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのカソウの根抽出液を得た。カソウの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのカソウの花抽出液を得た。カソウの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのカソウの実抽出液を得た。ハスの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのハスの葉抽出液を得た。ハスの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのハスの根抽出液を得た。ハスの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのハスの花抽出液を得た。ハスの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのハスの実抽出液を得た。中国姫蓮の葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの中国姫蓮の葉抽出液を得た。中国姫蓮の根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの中国姫蓮の根抽出液を得た。中国姫蓮の花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの中国姫蓮の花抽出液を得た。中国姫蓮の実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの中国姫蓮の実抽出液を得た。桜蓮の葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの桜蓮の葉抽出液を得た。桜蓮の根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの桜蓮の根抽出液を得た。桜蓮の花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの桜蓮の花抽出液を得た。桜蓮の実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの桜蓮の実抽出液を得た。紅舞姫蓮の葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの紅舞姫蓮の葉抽出液を得た。紅舞姫蓮の根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの紅舞姫蓮の根抽出液を得た。紅舞姫蓮の花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの紅舞姫蓮の花抽出液を得た。紅舞姫蓮の実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの紅舞姫蓮の実抽出液を得た。キバナバスの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのキバナバスの葉抽出液を得た。キバナバスの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのキバナバスの根抽出液を得た。キバナバスの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのキバナバスの花抽出液を得た。キバナバスの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのキバナバスの実抽出
液を得た。ネルンボヌシフェラ カスピカムの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのネルンボヌシフェラ カスピカムの葉抽出液を得た。ネルンボヌシフェラ カスピカムの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのネルンボヌシフェラ カスピカムの根抽出液を得た。ネルンボヌシフェラ カスピカムの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのネルンボヌシフェラ カスピカムの花抽出液を得た。ネルンボヌシフェラ カスピカムの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのネルンボヌシフェラ カスピカムの実抽出液を得た。睡蓮の葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの睡蓮の葉抽出液を得た。睡蓮の根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの睡蓮の根抽出液を得た。睡蓮の花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの睡蓮の花抽出液を得た。睡蓮の実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの睡蓮の実抽出液を得た。オニバスの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオニバスの葉抽出液を得た。オニバスの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオニバスの根抽出液を得た。オニバスの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオニバスの花抽出液を得た。オニバスの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオニバスの実抽出液を得た。オオオニバスの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオオオニバスの葉抽出液を得た。オオオニバスの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオオオニバスの根抽出液を得た。オオオニバスの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオオオニバスの花抽出液を得た。オオオニバスの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのオオオニバスの実抽出液を得た。サンザシの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのサンザシの葉抽出液を得た。サンザシの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのサンザシの根抽出液を得た。サンザシの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのサンザシの花抽出液を得た。サンザシの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのサンザシの実抽出液を得た。ミサンザシの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのミサンザシの葉抽出液を得た。ミサンザシの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのミサンザシの根抽出液を得た。ミサンザシの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのミサンザシの花抽出液を得た。ミサンザシの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのミサンザシの実抽出液を得た。タンジンの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのタンジンの葉抽出液を得た。タンジンの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのタンジンの根抽出液を得た。タンジンの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのタンジンの花抽出液を得た。タンジンの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのタンジンの実抽出液を得た。甘粛タンジンの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの甘粛タンジンの葉抽出液を得た。甘粛タンジンの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの甘粛タンジンの根抽出液を得た。甘粛タンジンの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの甘粛タンジンの花抽出液を得た。甘粛タンジンの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの甘粛タンジンの実抽出液を得た。褐毛タンジンの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの褐毛タンジンの葉抽出液を得た。褐毛タンジンの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの褐毛タンジンの根抽出液を得た。褐毛タンジンの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの褐毛
タンジンの花抽出液を得た。褐毛タンジンの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルの褐毛タンジンの実抽出液を得た。テンタンジンの葉160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのテンタンジンの葉抽出液を得た。テンタンジンの根160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのテンタンジンの根抽出液を得た。テンタンジンの花160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのテンタンジンの花抽出液を得た。テンタンジンの実160グラムに1500ミリリットルの水を加え、100℃に加温しながら、30分抽出を行った。濾過後、残渣に再び水1500ミリリットルを加え、更に30分抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集めた。抽出中の水分蒸発により液量が減少し、1500ミリリットルのテンタンジンの実抽出液を得た。トウグワの葉、ハスの葉、サンザシの葉とタンジンの根を各々100グラムを細切し、2リットルのメタノールを加え、70℃に加温しながら、2時間抽出を行った。濾過後、残渣に再びメタノール2リットルを加え、更に2時間抽出後、2回の抽出で得られた濾液を集め、減圧濃縮の後凍結乾燥して、抽出物を得た。得られたメタノール抽出物の収率は各々順に30.2%、31.4%、31.5%、30.6%であった。
【実施例2】
【0039】
(方剤の調合)実施例1で得られたトウグワの葉抽出液150ミリリットルとハスの葉抽出液150ミリリットルとサンザシの葉抽出液150ミリリットルとタンジンの根抽出液150ミリリットルを混合し、600ミリリットルの第1混合液を得た。実施例1で得られたトウグワの葉抽出液5ミリリットルとハスの葉抽出液150ミリリットルとサンザシの葉抽出液150ミリリットルとタンジンの根抽出液150ミリリットルを混合し、455ミリリットルの第2混合液を得た。実施例1で得られたトウグワの葉抽出液150ミリリットルとハスの葉抽出液5ミリリットルとサンザシの葉抽出液150ミリリットルとタンジンの根抽出液150ミリリットルを混合し、455ミリリットルの第3混合液を得た。実施例1で得られたトウグワの葉抽出液150ミリリットルとハスの葉抽出液150ミリリットルとサンザシの葉抽出液5ミリリットルとタンジンの根抽出液150ミリリットルを混合し、455ミリリットルの第4混合液を得た。実施例1で得られたトウグワの葉抽出液150ミリリットルとハスの葉抽出液150ミリリットルとサンザシの葉抽出液150ミリリットルとタンジンの根抽出液5ミリリットルを混合し、455ミリリットルの第5混合液を得た。実施例1で得られたトウグワの葉抽出液150ミリリットルとシマグワの葉抽出液150ミリリットルとモウゾウの葉抽出液150ミリリットルとカソウの葉抽出液150ミリリットルとを混合し、600ミリリットルの桑類の葉抽出液を得た。実施例1で得られたハスの葉抽出液150ミリリットルと中国姫蓮の葉抽出液150ミリリットルと桜蓮の葉抽出液150ミリリットルと紅舞姫蓮の葉抽出液150ミリリットルとキバナバスの葉抽出液150ミリリットルとネルンボヌシフェラ カスピカムの葉抽出液150ミリリットルと睡蓮の葉抽出液150ミリリットルとオニバスの葉抽出液150ミリリットルとオオオニバスの葉抽出液150ミリリットルとを混合し、1350ミリリットルの蓮類の葉抽出液を得た。実施例1で得られたタンジンの根抽出液150ミリリットルと甘粛タンジンの根抽出液150ミリリットルと褐毛タンジンの根抽出液150ミリリットルとテンタンジンの根抽出液150ミリリットルとを混合し、600ミリリットルのタンジン類の根抽出液を得た。上記で得られた桑類の葉抽出液150ミリリットル上記で得られた蓮桑類の葉抽出液150ミリリットルと上記で得られたサンサ類の葉抽出液150ミリリットルと上記で得られたタンジン類の根抽出液150ミリリットルを混合し、600ミリリットルの第6混合液を得た。実施例1で得られたトウグワの根抽出液150ミリリットルとハスの花抽出液150ミリリットルとサンザシの実抽出液150ミリリットルとタンジンの根抽出液150ミリリットルを混合し、600ミリリットルの第7混合液を得た。
【実施例3】
【0040】
(高血圧の予防活性測定)4週齢雄SHR‐SP/Izmラットを京都にあるSHR等疾患モデル動物利用研究会より入手後、室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を6時から18時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育した。えさは日本SLCから入手した高脂肪餌SPを用いた。体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったラット110匹の血圧及び体重を測定し、このラット110匹を10匹ずつ11群に群間で血圧、体重の差のないように分けた。以下、毎日1回、週5回、実施例1で得られた抽出液または実施例2で得られた混合液または蒸留水を各々10ミリリットル/キログラム体重の割合でラットにゾンデで強制的に経口投与した。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育した。毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前11時から午後5時までで、薬剤投与前後にラットを摂氏38度の加温器中で10分間加温させ、順応した後、無麻酔下でテイル‐カット(tail‐cuff)法によりソフトロン(Softron)非観血式自動血圧測定装置(BP‐98A)(株式会社ソフトロン製)を用いて、収縮期血圧、拡張期血圧を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表した。有意差の有無をt‐検定により調べた。投与開始直前、投与開始1週間後、2週間後、3週間後、4週間後の収縮期血圧は、対照群がそれぞれ150.68±11.3、175.37±10.4、199.56±18.3、207.51±17.4、213.60±11.2(ミリメートルHg)であり、トウグワの葉抽出液群がそれぞれ150.69±11.4、175.38±10.6、199.57±18.4、207.50±17.6、213.61±11.4(ミリメートルHg)であり、ハスの葉抽出液群がそれぞれ150.67±11.0、175.35±10.4、199.61±18.4、206.78±17.9、214.61±11.4(ミリメートルHg)であり、タンジンの根抽出液がそれぞれ150.80±11.5、153.36±11.8(*3)、175.60±15.3(*3)、194.51±14.3(*)、198.54±16.9(*2)(ミリメートルHg)であり、第1混合液がそれぞれ150.77±11.2、153.33±11.6(*3)、175.58±15.1(*3)、190.40±14.3(*)、190.53±16.6(*2)(ミリメートルHg)であり、第2混合液がそれぞれ150.91±11.4、153.35±11.7(*3)、175.57±15.0(*3)、191.41±14.4(*)、192.52±16.7(*2)(ミリメートルHg)であり、第3混合液がそれぞれ150.77±11.1、153.33±11.7(*3)、175.58±15.2(*3)、191.41±14.5(*)、191.54±16.9(*2)(ミリメートルHg)であり、第4混合液がそれぞれ150.77±11.1、153.33±11.7(*3)、175.58±15.2(*3)、194.41±14.4(*)、198.50±16.6(*2)(ミリメートルHg)であり、第5混合液がそれぞれ150.77±11.1、153.33±11.7(*3)、175.58±15.2(*3)、199.40±14.4(*)、200.43±17.1(*2)(ミリメートルHg)であり、第6混合液がそれぞれ150.77±11.1、154.52±11.7(*3)、178.60±15.2(*3)、196.41±14.5(*)、199.78±17.0(*2)(ミリメートルHg)であり、第7混合液がそれぞれ150.77±11.2、153.88±11.9(*3)、177.61±15.2(*3)、195.41±15.4(*)、199.54±16.4(*2)(ミリメートルHg)であり、弛緩期血圧は、対照群がそれぞれ107.19±11.7、124.27±10.2、140.77±17.0、147.72±8.69、149.61±13.68(ミリメートルHg)であり、トウグワの葉抽出液群がそれぞれ107.19±11.8、124.28±10.1、140.76±17.1、147.68±8.60、149.59±13.66(ミリメートルHg)であり、ハスの葉抽出液群がそれぞれ107.19±11.7、124.31±10.2、140.72±17.2、147.73±8.67、149.60±13.67(ミリメートルHg)であり、タンジンの根抽出液がそれぞれ107.22±13.3、112.34±11.8(*)、124.04±9.7(*2)、146.29±10.1、148.14±10.4(ミリメートルHg)であり、第1混合液がそれぞれ107.22±13.0、111.35±11.8(*)、124.05±9.7(*2)、146.24±10.5、148.13±10.4(ミリメートルHg)であり、第2混合液がそれぞれ107.23±13.1、112.30±11.7(*)、124.04±9.5(*2)、146.23±10.2、148.15±10.7(ミリメートルHg)であり、第3混合液がそれぞれ107.24±13.1、111.36±11.4(*)、124.10±9.7(*2)、146.22±10.2、148.17±10.6(ミリメートルHg)であり、第4混合液がそれぞれ107.22±13.2、111.34±11.8(*)、124.04±9.7(*2)、146.23±10.2、148.10±10.6(ミリメートルHg)であり、第5混合液がそれぞれ107.23±13.2、111.33±11.8(*)、124.06±9.7(*2)、146.42±10.3、148.16±10.6(ミリメートルHg)であり、第6混合液がそれぞれ107.23±13.2、111.34±11.8(*)、124.06±9.7(*2)、146.31±10.3、148.10±10.4(ミリメートルHg)であり、第7混合液がそれぞれ107.23±13.2、111.33±11.8(*)、124.05±9.7(*2)、146.24±10.5、148.18±10.5(ミリメートルHg)であった。なお、対照群と比較してP<0.05、P<0.01、P<0.001の範囲で有意差があった実験群の値はそれぞれ(*)、(*2)、(*3)印で示した。
【実施例4】
【0041】
(高血圧の治療活性測定)4週齢雄SHR‐SP/Izmラットを京都にあるSHR等疾患モデル動物利用研究会より入手後、室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を6時から18時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育した。えさは日本SLCから入手した高脂肪餌SPを用いた。体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったラット110匹の血圧及び体重を測定し、これらのラットを固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育した。飼育中毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前11時から午後5時までで、試料投与前後にラットを摂氏38度の加温器中で10分間加温させ、順応した後、無麻酔下でテイル‐カット(tail‐cuff)法によりソフトロン(Softron)非観血式自動血圧測定装置(BP‐98A)(株式会社ソフトロン製)を用いて、収縮期血圧、拡張期血圧を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、有意差の有無をt‐検定により調べ、最初の測定時とその後の測定時の間に有意な差が認められるか否か調べた。投与開始直前の拡張期の血圧が150.67±11.2に対し、投与開始1週間後に血圧が175.41±10.2に有意に上昇した。そこで、これらのラット110匹を10匹ずつ11群に群間で血圧、体重の差のないように分けた。以下、毎日1回、週5回、実施例1で得られた抽出液または実施例2で得られた混合液または蒸留水を各々10ミリリットル/キログラム体重の割合でラットにゾンデで強制的に経口投与した。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育した。毎週1回、前述の温度・湿度の部屋で午前11時から午後5時までで、薬剤投与前後にラットを摂氏38度の加温器中で10分間加温させ、順応した後、無麻酔下でテイル‐カット(tail‐cuff)法によりソフトロン(Softron)非観血式自動血圧測定装置(BP‐98A)(株式会社ソフトロン製)を用いて、収縮期血圧、拡張期血圧を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表した。有意差の有無をt‐検定により調べた。投与開始直前、投与開始1週間後、2週間後、3週間後の収縮期血圧は、対照群がそれぞれ175.38±10.5、199.57±18.3、206.51±17.5、213.60±11.3(ミリメートルHg)であり、トウグワの葉抽出液群がそれぞれ175.37±10.5、199.56±18.5、207.51±17.7、213.60±11.5(ミリメートルHg)であり、ハスの葉抽出液群がそれぞれ175.36±10.4、199.62±18.5、206.79±17.8、214.63±11.6(ミリメートルHg)であり、タンジンの根抽出液がそれぞれ175.37±11.7(*3)、184.61±15.4(*3)、194.52±14.2(*)、198.55±16.8(*2)(ミリメートルHg)であり、第1混合液がそれぞれ175.34±11.7(*3)、185.59±15.1(*3)、190.41±14.4(*)、190.54±16.6(*2)(ミリメートルHg)であり、第2混合液がそれぞれ175.36±11.8(*3)、185.56±15.1(*3)、191.42±14.3(*)、192.54±16.9(*2)(ミリメートルHg)であり、第3混合液がそれぞれ175.35±11.5(*3)、185.59±15.3(*3)、191.43±14.6(*)、191.55±17.9(*2)(ミリメートルHg)であり、第4混合液がそれぞれ175.34±11.8(*3)、185.59±15.3(*3)、194.43±14.5(*)、198.52±16.8(*2)(ミリメートルHg)であり、第5混合液がそれぞれ175.34±11.5(*3)、185.57±15.3(*3)、199.43±14.5(*)、200.44±17.2(*2)(ミリメートルHg)であり、第6混合液がそれぞれ175.53±11.6(*3)、188.61±15.3(*3)、196.40±14.6(*)、199.77±17.1(*2)(ミリメートルHg)であり、第7混合液がそれぞれ175.85±11.8(*3)、187.62±15.3(*3)、195.43±15.3(*)、199.55±16.5(*2)(ミリメートルHg)であり、弛緩期血圧は、対照群がそれぞれ124.28±10.3、140.76±17.1、147.73±8.70、149.63±13.67(ミリメートルHg)であり、トウグワの葉抽出液群がそれぞれ124.18±11.7、134.27±10.2、140.77±17.2、147.67±8.62、149.61±13.68(ミリメートルHg)であり、ハスの葉抽出液群がそれぞれ124.32±10.2、140.74±17.4、147.72±8.67、149.61±13.66(ミリメートルHg)であり、タンジンの根抽出液がそれぞれ124.35±11.9(*)、134.06±9.9(*2)、146.31±10.2、148.15±10.5(ミリメートルHg)であり、第1混合液がそれぞれ124.36±11.9(*)、134.00±9.6(*2)、146.23±10.6、148.13±10.3(ミリメートルHg)であり、第2混合液がそれぞれ124.30±11.9(*)、134.05±9.3(*2)、146.26±10.4、148.13±10.6(ミリメートルHg)であり、第3混合液がそれぞれ124.36±11.5(*)、134.11±9.8(*2)、146.24±10.1、148.16±10.5(ミリメートルHg)であり、第4混合液がそれぞれ124.35±11.7(*)、134.05±9.6(*2)、146.20±10.1、148.11±10.7(ミリメートルHg)であり、第5混合液がそれぞれ124.34±11.8(*)、134.07±9.8(*2)、146.43±10.4、148.17±10.7(ミリメートルHg)であり、第6混合液がそれぞれ124.36±11.7(*)、134.07±9.6(*2)、146.32±10.4、148.11±10.5(ミリメートルHg)であり、第7混合液がそれぞれ124.34±11.7(*)、134.01±9.6(*2)、146.25±10.6、148.19±10.6(ミリメートルHg)であった。なお、対照群と比較してP<0.05、P<0.01、P<0.001の範囲で有意差があった実験群の値はそれぞれ(*)、(*2)、(*3)印で示した。
【実施例5】
【0042】
(高脂血と糖尿病の予防活性測定)8週齢雄KK−Ay系マウスを日本クレアより入手後、室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を9時から21時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育した。えさは日本クレアより入手したCE−2を用いた。体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったマウス110匹について、前述の温度・湿度の部屋で午前9時から10時までで、無麻酔下で空腹下でマウスから血液0.18ミリリットルを海綿静脈洞からキャピラリーで採取し、三等分し、各0.02ミリリットルに各々コレステロールE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはトリグリセライドE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはグルコースC2−テストワコーの発色試薬3ミリリットルを加え、よく攪拌し、摂氏36度で5分加温した。同様に各基準液0.02ミリリットル(標準用)または蒸留水0.02ミリリットル(試薬盲検用)に各々コレステロールE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはトリグリセライドE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはグルコースC2−テストワコーの発色試薬3ミリリットルを加え、よく攪拌し、摂氏36度で5分加温した。試薬盲検を対照に検体の600ナノメーターでの吸光度および標準の同じ波長での吸光度を測定した。総コレステロール濃度の検量線、トリグリセライド濃度の検量線、グルコース濃度の検量線から、各マウスの総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を出す方法で、3回測定した。平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表した。このマウス110匹を10匹ずつ11群に群間で総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値並びに体重の差のないように分けた。以下、毎日1回、週5回、実施例1で得られた抽出液または実施例2で得られた混合液または蒸留水を各々10ミリリットル/キログラム体重の割合でマウスにゾンデで強制的に経口投与した。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育した。4週間後に再び前述の方法でマウスの総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を3回測定した。平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表した。有意差の有無をt‐検定により調べた。投与開始4週間後の総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度は、対照群が順に173.81±22.5と268.12±61.8(ミリグラム/デシリットル)であり、トウグワの葉抽出液群が順に173.83±22.6と268.15±61.5(ミリグラム/デシリットル)であり、ハスの葉抽出液群が順に140.53±18.31(*)と170.15±32(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、タンジンの根抽出液が順に161.79±21.4と255.34±59.8(ミリグラム/デシリットル)であり、第1混合液が順に137.76±16.27(*)と165.06±41.69(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第2混合液が順に137.95±16.42(*)と168.13±40.58(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第3混合液が順に138.56±18.42(*)と165.93±38.64(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第4混合液が順に137.91±16.37(*)と165.12±41.73(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第5混合液が順に137.99±16.31(*)と165.08±41.35(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第6混合液が順に137.77±16.25(*)と165.11±41.44(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第7混合液が順に137.77±16.26(*)と165.04±41.71(*2)(ミリグラム/デシリットル)であった。投与開始直前の血糖値と投与開始4週間後の血糖値は、対照群が順に190.10±12.5と227.35±17.4(ミリグラム/デシリットル)であり、トウグワの葉抽出液群が順に190.11±12.4と195.22±20.31(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、ハスの葉抽出液群が順に190.10±12.5と213.41±18.3(ミリグラム/デシリットル)であり、タンジンの根抽出液が順に190.15±12.6と217.35±15.6(ミリグラム/デシリットル)であり、第1混合液が190.11±12.4と184.10±33.44(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第2混合液が190.11±12.4と189.10±29.33(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第3混合液が190.14±12.6と184.99±31.34(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第4混合液が190.13±12.9と185.11±32.56(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第5混合液が190.13±12.5と186.34±33.98(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第6混合液が190.15±12.6と184.77±31.53(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第7混合液が190.42±12.7と184.99±33.36(*)(ミリグラム/デシリットル)であった。なお、対照群と比較してP<0.05、P<0.01、P<0.001の範囲で有意差があった実験群の値はそれぞれ(*)、(*2)、(*3)印で示した。
【実施例6】
【0043】
(高脂血と糖尿病の治療活性測定)8週齢雄KK−Ay系マウスを日本クレアより入手後、室温を摂氏22±1度、湿度を60±10%、照明時間を9時から21時まで12時間に設定した飼育室で1週間予備飼育した。えさは日本クレアより入手したCE−2を用いた。体重増加が順調で、一般状態に異常の認められなかったマウス110匹について、前述の温度・湿度の部屋で午前9時から10時までで、無麻酔下で空腹下でマウスから血液0.18ミリリットルを海綿静脈洞からキャピラリーで採取し、三等分し、各0.02ミリリットルに各々コレステロールE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはトリグリセライドE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはグルコースC2−テストワコーの発色試薬3ミリリットルを加え、よく攪拌し、摂氏36度で5分加温した。同様に各基準液0.02ミリリットル(標準用)または蒸留水0.02ミリリットル(試薬盲検用)に各々コレステロールE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはトリグリセライドE−テストワコーの発色試薬3ミリリットルまたはグルコースC2−テストワコーの発色試薬3ミリリットルを加え、よく攪拌し、摂氏36度で5分加温した。試薬盲検を対照に検体の600ナノメーターでの吸光度および標準の同じ波長での吸光度を測定した。総コレステロール濃度の検量線、トリグリセライド濃度の検量線、グルコース濃度の検量線から、各マウスの総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を出す方法で、3回測定した。平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表した。1週間後に、前述と同様の方法で午前9時から10時までで、無麻酔下で空腹下のマウスの血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を3回測定し、平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表し、1週間前の値と比較すると、血漿総コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値のいずれも上昇していた。このマウス110匹を10匹ずつ11群に群間で総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値並びに体重の差のないように分けた。以下、毎日1回、週5回、実施例1で得られた抽出液または実施例2で得られた混合液または蒸留水を各々10ミリリットル/キログラム体重の割合でマウスにゾンデで強制的に経口投与した。実験期間は固体SP飼料と水道水を自由に摂取させて飼育した。3週間後に再び前述の方法でマウスの総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度と血糖値を3回測定した。平均値と標準偏差を計算し、平均値±標準誤差で表した。有意差の有無をt‐検定により調べた。投与開始3週間後の総血漿コレステロール濃度とトリグリセライド濃度は、対照群が順に173.27±24.3と268.34±59.7(ミリグラム/デシリットル)であり、トウグワの葉抽出液群が順に173.85±22.7と265.21±59.5(ミリグラム/デシリットル)であり、ハスの葉抽出液群が順に145.54±18.27(*2)と175.19±41(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、タンジンの根抽出液が順に164.65±23.3と255.98±55.7(ミリグラム/デシリットル)であり、第1混合液が順に139.77±16.31(*)と167.13±39.75(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第2混合液が順に139.93±16.45(*)と167.98±39.54(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第3混合液が順に138.56±18.42(*)と169.98±37.34(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第4混合液が順に137.95±16.37(*)と166.14±41.41(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第5混合液が順に137.58±16.35(*)と166.18±41.24(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第6混合液が順に137.79±16.35(*)と166.31±37.34(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、第7混合液が順に138.76±16.36(*)と166.09±40.84(*2)(ミリグラム/デシリットル)であった。投与開始直前の血糖値と投与開始3週間後の血糖値は、対照群が順に190.10±12.5と227.41±17.4(ミリグラム/デシリットル)であり、トウグワの葉抽出液群が順に190.11±12.4と200.31±24.43(*2)(ミリグラム/デシリットル)であり、ハスの葉抽出液群が順に190.10±12.5と218.43±18.8(ミリグラム/デシリットル)であり、タンジンの根抽出液が順に190.15±12.6と224.37±15.7(ミリグラム/デシリットル)であり、第1混合液が190.11±12.4と189.23±31.24(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第2混合液が190.32±13.5と193.15±28.24(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第3混合液が190.14±12.7と189.21±31.43(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第4混合液が190.15±12.7と189.12±32.76(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第5混合液が190.13±12.8と189.31±33.25(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第6混合液が190.15±12.6と189.76±31.59(*)(ミリグラム/デシリットル)であり、第7混合液が190.42±12.7と189.79±33.56(*)(ミリグラム/デシリットル)であった。なお、対照群と比較してP<0.05、P<0.01、P<0.001の範囲で有意差があった実験群の値はそれぞれ(*)、(*2)、(*3)印で示した。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の組成物は、医薬組成物及び健康食品の原料として利用され、また、本発明の医薬組成物及び健康食品は、高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物または健康食品として利用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする組成物。
【請求項2】
桑類の葉と蓮類の葉とサンサ類の葉とタンジン類の根の生または乾燥物または抽出物を含有することを特徴とする請求項1記載の組成物。
【請求項3】
桑類抽出物と蓮類抽出物とサンサ類抽出物とタンジン類抽出物とを含有することを特徴とする請求項1または2記載の組成物。
【請求項4】
請求項1または2または3記載の組成物を有効成分として含有する高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する医薬組成物。
【請求項5】
桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類との配合比が1〜30:1〜30:1〜30:1〜30:(重量比)の範囲である請求項4記載の医薬組成物。
【請求項6】
請求項1または2または3記載の組成物を有効成分として含有する高血圧、高脂血、糖尿病を予防または治療する健康食品。
【請求項7】
桑類と蓮類とサンサ類とタンジン類との配合比が1〜30:1〜30:1〜30:1〜30:(重量比)の範囲である請求項6記載の健康食品。

【公開番号】特開2008−214198(P2008−214198A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−49712(P2007−49712)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(300027510)学校法人鈴鹿医療科学大学 (6)
【出願人】(300007235)
【Fターム(参考)】