説明

梱包体

【課題】熱可塑性ポリマー組成物の加工安定性を一層、向上させるための技術開発が望まれていた。
【解決手段】袋体に下記式(1)で表される化合物を充填してなることを特徴とする梱包体であって、該袋体に、それが形成する内的空間全容量に対して80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に充填してなることを特徴とする梱包体。


(式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Xは、単結合、硫黄原子、酸素原子、炭素数1〜8のアルキリデン基、炭素数5〜8のシクロアルキリデン基を表す。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包体等に関する。
【背景技術】
【0002】
熱可塑性ポリマー組成物の加工安定性を向上させるために、例えば、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートなどの化合物を熱可塑性ポリマーに配合することが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭62−18445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
熱可塑性ポリマー組成物の加工安定性を一層、向上させるための技術開発が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このような状況下、本発明者は鋭意検討した結果、以下の発明に至った。すなわち、本発明は、
[1] 袋体に下記式(1)で表される化合物を充填してなることを特徴とする梱包体であって、該袋体に、それが形成する内的空間全容量に対して80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に充填してなることを特徴とする梱包体(以下、本発明梱包体と記すこともある。);

(式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Xは、単結合、硫黄原子、酸素原子、炭素数1〜8のアルキリデン基、炭素数5〜8のシクロアルキリデン基を表す。)
【0006】
[2] 袋体が、ガスバリア性包装材からなること特徴とする[1]記載の本発明梱包体;
[3] ガスバリア性包装材の酸素透過率が、200[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下であることを特徴とする[2]記載の本発明梱包体;
【0007】
[4] 式(1)で表される化合物が、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート、又は、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレートであることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の本発明梱包体;
【0008】
[5] 袋体に下記式(1)で表される化合物を充填する充填工程と、
袋体に、それが形成する内的空間全容量に対して80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に導入する導入工程と、
充填工程及び導入工程を経て得られた袋体を封緘する封緘工程とを含むことを特徴とする本発明梱包体の製造方法

(式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Xは、単結合、硫黄原子、酸素原子、炭素数1〜8のアルキリデン基、炭素数5〜8のシクロアルキリデン基を表す。);
等を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明梱包体で保存された式(1)で表される化合物を、当該梱包体から取り出した後、これを長時間放置することなく熱可塑性ポリマーに配合してなる熱可塑性ポリマー組成物は、加工安定性に優れ、着色抑制効果を有する。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる化合物は、前記の式(1)で表される化合物(以下、化合物(1)と記すことがある。)である。
【0011】
化合物(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を表す。ここで、アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、t−ペンチル基、2−エチルヘキシル基等が例示され、シクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基、3−メチルシクロペンチル、4−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロヘキシル基等が例示される。
t−ブチル基及びt−ペンチル基等の3級アルキル基が好ましく、t−ペンチル基がより好ましい。
【0012】
式(1)中、Rは、水素原子又はメチル基を表し、好ましくは水素原子である。
【0013】
式(1)中、Xは、単結合;硫黄原子;酸素原子;メチレン基、エチリデン基、プロピリデン基、ブチリデン基等の炭素数1〜8のアルキリデン基;シクロペンチリデン基、シクロヘキシリデン基等の炭素数5〜8のシクロアルキリデン基;を表す。
【0014】
化合物(1)としては、例えば、2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−〔1−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−〔1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)エチル〕−4−メチルフェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−〔1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピル〕−4−メチルフェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−〔1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−プロピルフェニル)エチル〕−4−プロピルフェニル アクリレート、2−t−ブチル−6−〔1−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−イソプロピルフェニル)エチル〕−4−イソプロピルフェニル アクリレート等が挙げられる。好ましくは2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニル アクリレート又は2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレートである。
【0015】
袋体を構成する包装材としては、布、紙、革、麻、樹脂、金属等が挙げられ、ガスバリア性包装材が好ましい。
【0016】
ガスバリア性包装材としては、例えば、酸素透過率が、200[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下、好ましくは、100[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下、特に好ましくは、50[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下の包装材が挙げられる。
包装材の材質としては、ポリビニルアルコールフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアクリルニトリルフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィルム防湿セロファンフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム等のプラスチックフィルム、塩ビ−プロピレン共重合プラスチックフィルム、エチレン−ビニルアルコール共重合プラスチックフィルム等の共重合ポリオレフィン共重合物フィルム、及びこれらの複合フィルム等が挙げられる。
また、ガスバリア性包装材の材質としては、ポリエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレート等の酸素透過性フィルムにアルミニウム等の金属を蒸着させて、酸素透過率が200[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下としたのラミネートフィルムも使用できるが、また、既に酸素透過率が200[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下のフィルムに、さらに、アルミニウムなどの金属を蒸着させたラミネートフィルムも使用できる。
ガスバリア性包装材の材質としては、アルミニウムが蒸着されたラミネートフィルムが好ましく、酸素透過性フィルムにアルミニウム等の金属を蒸着させたラミネートフィルムがより好ましい。
【0017】
本発明梱包体は、袋体に、化合物(1)を充填してなるものである。
上記袋体は、例えば、紙製包装材を糸等で縫合することによって封緘して袋体としてもよいし、ガスバリア性包装材を熱圧着等によって封緘して袋体としてもよい。
上記袋体が形成する内的空間全容量に対して、80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に充填する。かかる不活性ガスの占める容量は、83容量%以上が好ましく、90容量%以上がより好ましい。
ここで、「袋体が形成する内的空間全容量に対して」とは、封緘の有無にかかわらず、袋体を形成するガスバリア性包装材によって外部空間と隔てて形成された一時的又は恒久的な空間の体積容量を意味する。
不活性ガスとしては、例えば、ヘリウム、アルゴン等の希ガス、窒素、二酸化炭素等を挙げることができる。好ましくは窒素又はアルゴンであり、より好ましくは窒素である。
【0018】
本発明梱包体の製造方法としては、例えば、袋体に化合物(1)を充填する充填工程と、
袋体に、それが形成する内的空間全容量に対して80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に導入する導入工程と、
充填工程及び導入工程を経て得られた袋体を封緘する封緘工程とを含む製造方法等が挙げられる。
前記の封緘工程を除く他の2つの工程、すなわち、充填工程と導入工程とは、いずれの工程を先に行ってもよく、充填工程と導入工程とを任意の順番で行った後に封緘工程を行えばよい。
具体的には、例えば、化合物(1)を袋体に充填する充填工程を行った後、充填工程で得られた袋体が形成する内的空間全容量に対して80容量%以上となるように不活性ガスを導入する導入工程を行い、導入工程で得られた袋体を封緘する方法、
例えば、80容量%以上の不活性ガスで置換された場所で、袋体が形成する内的空間全容量に対して80容量%以上となるように不活性ガスを導入する導入工程を行い、80容量%以上の不活性ガスで置換された場所において導入工程で得られた袋体に化合物(1)を充填する充填工程を行い、充填工程で得られた袋体を封緘する方法などが挙げられる。
【0019】
封緘工程で用いられる封緘方法としては、例えば、熱圧着する方法、ジッパーやチャック等でシールする方法、糸等で縫合する方法、等を挙げることができる。
【0020】
本発明の梱包体から化合物(1)を取り出した後、これを長時間放置することなく熱可塑性ポリマーに配合してなる熱可塑性ポリマー組成物は、加工安定性に優れ、着色抑制効果を有する。
【0021】
かかる熱可塑性ポリマーとしては、市販の熱可塑性ポリマーであれば特に限定されないが、溶液重合で得られた熱可塑性ポリマーである場合が好ましい。中でも、エチレン−プロピレン共重合体などのポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂(高密度ポリエチレン(HD−PE)、低密度ポリエチレン(LD−PE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)など)、メチルペンテンポリマー、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン類(ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)などのポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、特殊アクリルゴム−アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−塩素化ポリエチレン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体など)、塩素化ポリエチレン、ポリクロロプレン、塩素化ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、メタクリル樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、フッ素樹脂、ポリアセタール、グラフト化ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステル樹脂(たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど)、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、芳香族ポリエステル樹脂、ジアリルフタレートプリポリマー、シリコーン樹脂、1,2−ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン/アクリロニトリル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体などが挙げられ、特に、成形加工性の良さから、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン類が好ましく、とりわけ、ポリプロピレン系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体が好ましい。
【0022】
化合物(1)の添加量は、熱可塑性ポリマー100重量部に対し、好ましくは0.01〜5重量部、より好ましくは0.02〜2重量部、さらに好ましくは0.05〜1重量部、さらにより好ましくは0.1〜0.6重量部である。
【0023】
上記の熱可塑性ポリマー組成物は、例えば、食品包装容器、日用雑貨品、電子・電気部品材料、自動車等の輸送機器の部品材料等に好適である。
【実施例】
【0024】
以下、実施例および参考例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。部及び%は、特に説明がない限り、重量基準を意味する。
【0025】
(実施例1)
<梱包体の調製>
窒素ガス83容量%、酸素ガス17容量%に予め調製されたグローブボックスの内に、ポリエチレンテレフタレート(外層)/アルミニウム蒸着層/ポリエチレン(内層)からなるガスバリア性包装材(酸素透過率0.1〜1[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1])からなるチャック付袋体(115mm×90mm、(株)生産日本社、ラミジップAL−9)に、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(スミライザーGS(F)、登録商標、住友化学製)を12g充填した後、チャックを密閉することにより梱包体を得た。
<保存>
上記で得られた梱包体を、通風恒温槽にて50℃×1ヶ月保存した。
【0026】
<着色性試験>
前項の保存後の梱包体から上記化合物を取り出し、取り出された化合物0.5部と、プロピレン−エチレンブロック共重合体(MI(230℃、荷重2.16kg):3g/10分、住友化学製)100部とをドライブレンドした後、得られたブレンド物を30mm径単軸押出機(田辺プラスチック VS30−28型押出機)を用いて、230℃、スクリュー回転数50rpmの条件で混練することにより、熱可塑性ポリマー組成物のペレットを得た。
得られたペレットを測色計(CM−3500d、コニカミノルタ製)を用いてJIS K7105に準じてイエローネスインデックス(YI)を測定したところ、−6.07を示した。YIが小さいほど着色が少ないことを意味する。
【0027】
<加工安定性>
<着色性試験>で得られたペレットをメルトインデクス(L217−E14011、テクノ・セブン製)を用いて、メルトフローレート(MFR、280℃、荷重2.16kg)を測定したところ、9.91であった。MFR値が小さいほど加工安定性に優れることを意味する。
【0028】
(実施例2〜4、参考例1)
グローブボックス内の窒素ガスの含有量を表1記載のとおりとすること以外は実施例1と同様の方法に従い、熱可塑性ポリマー組成物を製造し、得られた熱可塑性ポリマー組成物の性能を評価した。これらの結果を実施例1とともに表1に示した。
尚、「改善率」とは、袋体に充填することなくシャーレ上に静置された上記化合物を通風恒温槽にて50℃×1ヶ月保存した参考物質について、実施例1と同様な方法に従い、着色性試験及び加工安定性試験(以下、参考例1と記すことがある)を行い、その結果に対する改善率を求めた。実施例1を例にすると、着色性試験の改善率は、参考例1におけるYIが−5.39であったことから
{−6.01−(−5.39)}/(−5.39)×100=12(%)
の改善率であり、加工安定性試験の改善率は、参考例1におけるMFRが10.82であったことから
(10.82−10.08)/10.82×100=6.8(%)
の改善率であった。
【0029】
【表1】

*1:袋体が形成する内的空間全容量に対する不活性ガスの占める容量割合
【0030】
(実施例5)
空気雰囲気下に、ポリエチレンテレフタレート(外層)/アルミニウム蒸着層/ポリエチレン(内層)からなるガスバリア性包装材(酸素透過率0.1〜1[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1])からなるチャック付袋体(115mm×90mm、(株)生産日本社、ラミジップAL−9)に、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート(スミライザーGS(F)、登録商標、住友化学製)を12g充填した後、1kg重/cm2(9.8Pa)に調圧した窒素ボンベから得られた袋体に窒素ガスを1分程度導入した後、チャックを密閉して、梱包体を得た。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明梱包体で保存された式(1)で表される化合物を、当該梱包体から取り出した後、これを長時間放置することなく熱可塑性ポリマーに配合してなる熱可塑性ポリマー組成物は、加工安定性に優れ、着色抑制効果を有する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋体に下記式(1)で表される化合物を充填してなることを特徴とする梱包体であって、該袋体に、それが形成する内的空間全容量に対して80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に充填してなることを特徴とする梱包体。

(式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Xは、単結合、硫黄原子、酸素原子、炭素数1〜8のアルキリデン基、炭素数5〜8のシクロアルキリデン基を表す。)
【請求項2】
袋体が、ガスバリア性包装材からなること特徴とする請求項1記載の梱包体。
【請求項3】
ガスバリア性包装材の酸素透過率が、200[cm3・25μm・m-2・day-1・atm-1]以下であることを特徴とする請求項2記載の梱包体。
【請求項4】
式(1)で表される化合物が、2,4−ジ−t−アミル−6−[1−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニルアクリレート、又は、2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェニル アクリレートであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の梱包体。
【請求項5】
袋体に下記式(1)で表される化合物を充填する充填工程と、
袋体に、それが形成する内的空間全容量に対して80容量%以上を占めるように不活性ガスを更に導入する導入工程と、
充填工程及び導入工程を経て得られた袋体を封緘する封緘工程を含むことを特徴とする梱包体の製造方法。

(式(1)中、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基を表し、Rは、水素原子又はメチル基を表す。Xは、単結合、硫黄原子、酸素原子、炭素数1〜8のアルキリデン基、炭素数5〜8のシクロアルキリデン基を表す。)

【公開番号】特開2010−195485(P2010−195485A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−292421(P2009−292421)
【出願日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】