説明

椅子型マッサージ機

【課題】足裏のマッサージを含め気軽に使用できる椅子型マッサージ機を提供すること。
【解決手段】座部の前側に脚載部を上下方向へ揺動可能に連結した椅子型マッサージ機において、前記脚載部に脚受部を設け、この脚受部の内面に左右に対をなすエアバッグを設けるとともに、当該脚受部の先端側内底面に踵受孔を形成し、この踵受孔の先端側内側面に足裏施療部を設け、前記踵受孔に踵を落とし込んだ状態で、前記エアバッグにより足先を足裏施療部に押し付けることにより、足裏をマッサージ可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、椅子型マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、足裏をエアマッサージ可能な椅子型マッサージ機は、ふくらはぎを中心とした脚を載置してマッサージする脚施療部と、同脚施療部に回動自在に連設して足裏をマッサージする足裏施療部とを備えており、足裏施療部を回動させて足裏施療部と前記脚施療部とを所定の角度に維持することにより、脚と足裏との両方をマッサージすることができる構成となっていた。(たとえば、特許文献1参照。)
【特許文献1】特開2003−38590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来のマッサージ機は、脚施療部にさらに足裏施療部を連設していたので、マッサージ機が大型化して設置場所を取っていた。
【0004】
しかも、脚施療部と足裏施療部とが連続しているため、マッサージ機に腰掛けるだけでも足裏施療部に踵や足裏が接触してしまい、たとえ脚や足裏のエアマッサージを行わない場合でも土足のままマッサージ機を使用することはできなかった。そのため、土足である一般の施設等にマッサージ機を設置した場合には、使用者は足裏のエアマッサージを行わない場合でも必ず靴を脱がなければならず、気軽にマッサージを受けることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、本発明では、使用者の脚を載置する脚載置面が形成された脚載部を、座部の前側に連設した椅子型マッサージ機において、前記脚載部の中途に使用者の足裏をマッサージする足裏施療部を設けるとともに、この足裏施療部よりも張り出した位置に前記脚載置面の少なくとも一部が形成されていることとした。
【0006】
また、本発明は以下の点にも特徴を有するものである。
(1)前記脚載置面の一部は、前記足裏施療部に連続して形成され、かつ前記座部との連結側とは反対側に形成されていること。
(2)前記脚載置面の中途に凹状の踵受部を設け、この踵受部内に踵を落とし込んだ状態で前記足裏施療部により足裏をマッサージ可能としたこと。
(3)前記脚載部には、足裏のマッサージ中に足首近傍を保持可能な足首保持部を設けたこと。
(4)前記足首保持部は、脚を左右から保持すべく前記脚載部に立設した脚受部で兼用したこと。
(5)前記脚受部の内面にエアバッグを設けたこと。
(6)前記踵受部は、前記脚載置面に設けた貫通孔であること。
(7)前記踵受部は、前記脚載置面に設けた有底の凹部であること。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の本発明では、使用者の脚を載置する脚載置面が形成された脚載部を、座部の前側に連設した椅子型マッサージ機において、前記脚載部の中途に使用者の足裏をマッサージする足裏施療部を設けたので、別途足裏施療部を設けた場合と比べてマッサージ機をコンパクトに形成することができ、足裏のマッサージが可能でありながら設置場所を取らないマッサージ機とすることができる。しかも、前述したように脚載部の中途に足裏施療部を形成しているので、脚載部を座部に対して回動自在に取り付ければ、脚載部をマッサージ機の載置面に対して略垂直となる位置に移動させて、マッサージ機に腰掛けたときに足先が脚載部に接触しないようにすることができ、足裏をマッサージしない限りは土足のままマッサージ機を使用することができる。また、前記脚載置面の少なくとも一部を前記足裏施療部よりも張り出した位置に形成したので、脚載部の中途に足裏施療部を設けていながら、同足裏施療部に邪魔されることなく脚載部に確実に脚を載置することができる。
【0008】
請求項2記載の本発明では、前記脚載置面の一部は、前記足裏施療部に連続して形成され、かつ前記座部との連結側とは反対側に形成されていることとしたので、脚載部においては、足裏施療部から脚載部の先端方向へと脚載置面が張り出すこととなり、同脚載置面で脚を受け止めることができる。このように、足裏施療部よりも先端側に脚載置面を形成して、同脚載置面で脚を受け止めることができるので、より安定した状態で脚を脚載部に載置することができ、脚載部の使用感を向上させることができる。
【0009】
請求項3記載の本発明では、前記脚載置面の中途に凹状の踵受部を設け、この踵受部内に踵を落とし込んだ状態で前記足裏施療部により足裏をマッサージ可能としたので、足先を安定させた状態で足裏のマッサージを行うことができ、マッサージ箇所がずれるのを防止してマッサージ効果を高めることができる。
【0010】
請求項4記載の本発明では、前記脚載部に、足裏のマッサージ中に足首近傍を保持可能な足首保持部を設けたので、同足首保持部で足首近傍を保持することができ、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止することができる。従って、より効果的なマッサージを行うことができる。
【0011】
請求項5記載の本発明では、前記足首保持部を、脚を左右から保持すべく前記脚載部に立設した脚受部で兼用したので、足首保持部を新たに設ける必要がなく、コストをかけずに足首を保持可能とすることができる。
【0012】
請求項6記載の本発明では、前記脚受部の内面にエアバッグを設けたので、足首近傍をより確実に保持することができ、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを確実に防止することができる。そのため、足裏施療部におけるマッサージをより効果的なものとすることができる。しかも、前記エアバッグによって脚のエアマッサージも行うことができるので、足裏と脚との両方をマッサージ可能な機能性の高いマッサージ機とすることができる。
【0013】
請求項7記載の本発明では、前記踵受部を前記脚載置面に設けた貫通孔としたので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、耐久性の高い踵受部とすることができる。しかも、脚載置面から踵受部が突出しないので、脚載部に脚を載せたときに踵受部が邪魔になるのを防ぐことができる。
【0014】
請求項8記載の本発明では、前記踵受部を前記脚載置面に設けた有底の凹部としたので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、耐久性の高い踵受部とすることができる。しかも、脚載置面から踵受部が突出しないので、脚載部に脚を載せたときに踵受部が邪魔になるのを防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明に係る椅子型マッサージ機は、座部の前側に、使用者の脚を載置する脚載置面が形成された脚載部を連設しており、同脚載部の中途に使用者の足裏をマッサージする足裏施療部を設けている。
【0016】
従って、足裏施療部を別途設けた場合と比べてマッサージ機をコンパクトに形成することができ、足裏のマッサージが可能でありながら設置場所を取らないマッサージ機を形成することができる。しかも、足裏をマッサージする場合には、足裏施療部に足裏を合わせるだけでマッサージ可能となり、足裏施療部自体は移動させる必要がない。従って、足裏施療部を移動させる機構が不要となり、マッサージ機の構造を単純化することができると共に、マッサージ機の製造にかかる手間やコストを削減することができる。
【0017】
また、脚載部に形成される脚載置面の少なくとも一部は、足裏施療部に対して略垂直な方向に或いは略水平な方向に張り出しており、この張り出した脚載置面においては、足裏施療部に干渉されることなく確実に脚を載置することができる。従って、脚載部の中途に足裏施療部を設けていながら、良好に脚載部を使用することができる。
【0018】
特に、足裏施療部に対して略垂直な方向に脚載置面を張り出させた場合には、足裏施療部が脚載置面よりも奥まった位置に存在することとなり、脚載置面から足裏施療部が突出しない。従って、足裏のマッサージを行わないときには足裏施療部に脚が当たることがなく、脚載部の使用感をより一層向上させることができる。
【0019】
また、前記座部との連結側とは反対側となる脚載部の先端側に前記足裏施療部から連続して脚載置面を張り出させた場合には、脚載部の足裏施療部よりも先端側となる位置に脚載置面を形成することができ、同脚載置面で脚を受け止めることができる。従って、より安定した状態で脚を脚載部に載置することができ、脚載部の使用感を向上させることができる。
【0020】
上記脚載部は、座部に対して回動自在に取り付けて、マッサージ機の設置面に対して略垂直な位置に移動可能とすると共に、脚載部の先端から足先を突出させた状態で脚を載置可能とすれば、使用者が脚載部に足先を接触させることなくマッサージ機に腰掛け可能となり、足裏のマッサージを行わない限りは土足のままマッサージ機が使用可能となる。
【0021】
従って、一般の施設や展示場のような不特定多数の使用者が存在する場所に本マッサージ機を設置したとしても、使用者はわざわざ履物を脱いだりすることなく土足のままマッサージ機を使用することができ、気軽にマッサージを受けることができる。
【0022】
しかも、足裏をマッサージする際には、脚の位置をずらして足裏施療部に足裏を当接させるだけで足裏をマッサージすることができ、手間をかけずに即座に足裏をマッサージすることができる。
【0023】
特に、足裏施療部は脚載部の中途に設けているので、足裏をマッサージすべく足裏施療部に足裏を当接させたときには、膝を曲げて足裏を足裏施療部に押し付けることとなる。従って、足裏施療部への足裏の密着度を高めることができ、足裏のマッサージ効果を高めることができる。なお、足裏施療部には、足裏をマッサージする足裏施療体として、エアバッグやローラや揉み玉等、様々な施療体を設けることができる。
【0024】
上記足裏施療部における足裏のマッサージは、脚載置面の中途に凹状の踵受部を設け、この踵受部内に踵を落とし込んだ状態で行うのが望ましく、このように踵受部を設ければ、踵を安定させた状態で足裏のマッサージを行うことができ、マッサージ箇所がずれるのを防止してマッサージ効果を高めることができる。
【0025】
しかも、踵受部には各種形態が考えられ、例えば前記脚載部の脚載置面に踵を保持可能な貫通孔や有底の凹部を設けてそれを踵受部とすることができる。また、前記脚載部の脚載置面に凸部を設けて、同凸部により形成される窪みを踵受部としたり、前記脚載部の先端部に膨縮自在なエアバッグを配設して、同エアバッグが膨張したときに形成される窪みを踵受部としたりすることもできる。
【0026】
以下に、本発明に係る椅子型マッサージ機の具体的な実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は本発明に係る椅子型マッサージ機の一実施形態を示す斜視図である。図示するように、本実施形態の椅子型マッサージ機A(以下、単にマッサージ機Aという。)は、使用者Mが着する座部1と、同座部1を支持する基台部2と、座部1の後側にリクライニング可能に連結した背もたれ部3と、座部1の前側に略L字状の枢支連結部材4を介して上下方向へ揺動可能に連結した脚載部5とから椅子型に形成しており、前記座部1の両側に肘掛部6,6を立設すると共に、同肘掛部6,6上にそれぞれ腕載部7を取り付けている。
【0028】
マッサージ機Aの各部にはエアマッサージを行うエアバッグa1,a2,…を配設しており、背もたれ部3には機械的マッサージを行う揉み玉8,9を配設している。図中、a1は脚上部用エアバッグ、a2は脚下部用エアバッグ、a3は臀部用エアバッグ、a4は腿部用エアバッグ、a5は腕部用エアバッグ、a6は背中部用エアバッグ、a7は腰部用エアバッグであり、これらのエアバッグa1,a2,…は、前記基台部2の内部に格納した給排気部によって配置位置別に給排気すべく構成している。
【0029】
上記構成からなるマッサージ機Aのうち、本発明の特徴となるのは脚載部5であり、同脚載部5について以下に詳説する。なお、脚載部5では、脚載部5と座部1との連結側を基端側、その反対側を先端側とする。
【0030】
(脚載部の実施形態1)
図1〜3には、実施形態1としての脚載部5を示している。脚載部5は、内部に2つの半円筒状の脚受部10,10を互いに平行に設けて、正面視略上断めがね枠形をなすように形成しており、各脚受部10の内底面を脚載置面とすると共に、各脚受部10の左右内側面に、左右に対をなす脚施療部としての脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2を、それぞれ脚受部10の中心軸の軸長方向へ距離を隔てて配設している。
【0031】
脚載部5には、各脚受部10の先端側内底面に踵受部としての踵受孔12を貫通状態に設けると共に、同踵受孔12の先端側内側面に足裏施療部としての足裏用エアバッグa8を設けており、踵受孔12に踵を落とし込んだ状態で足裏用エアバッグa8に足裏を押し付けることにより、踵を保持しながら足裏をエアマッサージ可能としている。
【0032】
特に、脚受部10の内底面に設けた踵受孔12を踵受部としているので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、耐久性の高い踵受部を形成することができる。
【0033】
しかも、かかる踵受孔12の内部に足裏用エアバッグa8を設けているので、脚載置面は、足裏用エアバッグa8から連続して同足裏用エアバッグa8の周囲に略垂直方向に張り出すこととなり、踵受孔12や足裏用エアバッグa8が脚載置面から突出しない。そのため、脚載部5に脚を載置したときに踵受孔12や足裏用エアバッグa8が不要に脚に当たることがなく、脚載部5の使用感を良好なものとすることができる。
【0034】
また、本実施形態では、脚載部5を略水平状態にしたときに前記踵受孔12の先端側内側面が前高後低の傾斜面となるように形成すると共に、同傾斜面から斜め下方へと踵受板13を延出させており、同踵受板13により足首を無理のない角度に保ちながら踵を保持することができる。従って、足裏のマッサージを行うときには、踵をより安定して保持することができると共に、足首を無理な姿勢に伸張させなくてもマッサージを行うことができる。なお、前記足裏用エアバッグa8は、前述した他のエアバッグa1,a2,…と同様、基台部2の内部に格納した給排気部によって給排気すべく構成している。
【0035】
また、脚載部5の裏面には、図2に示すように、リニア動作する脚載部用アクチュエータ14の一端を取り付けており、同脚載部用アクチュエータ14の他端は、前記基台部2の内部に配設した支持アーム15に取り付けている。このように、脚載部5の裏面と支持アーム15との間に脚載部用アクチュエータ14が架設された構成とすることにより、脚載部用アクチュエータ14を進退動作させたときには、脚載部5を前記枢支連結部材4の枢軸周りに揺動させて、上下に昇降させることができる。なお、脚及び足裏のマッサージを行うときには、図2において実線で示すように、脚載部5を上昇させて略水平状態にする。図中、16は脚載部用アクチュエータ14の駆動源となる脚載部駆動用モータである。
【0036】
上記構成からなる脚載部5は、脚をマッサージするときには、図3において2点鎖線で示すように、脚載部5から足先を突出させた状態で脚載部5にふくらはぎを中心とする脚を載置することにより、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2で脚を狭圧しながら同脚をエアマッサージすることができる。
【0037】
しかも、上述のように脚をマッサージするときには、足先を脚載部5に当接させることなく脚をマッサージすることができるので、土足のままでも脚をマッサージすることができ、例えば不特定多数の使用者Mがマッサージ機Aを使用する場合にも、各使用者Mは履物を脱いだりすることなく気軽にマッサージを受けることができる。また、脚をマッサージせずに単にマッサージ機Aに腰掛けたり、他の部位をマッサージしたりする場合にも、土足のままマッサージ機Aに腰掛けることができ、履物を脱ぐ手間を省くことができる。
【0038】
一方、足裏をマッサージするときには、図3において1点鎖線で示すように、膝を曲げて踵受孔12に踵を落とし込んだ状態で足裏用エアバッグa8に足裏を押し付けることにより、踵受板13で踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0039】
特に、足裏施療部を脚載部5の中途部に設けているので、足裏をマッサージするときには、脚載部5に配設した脚上部用エアバッグa1,a1、a1,a1で足先を前記足裏用エアバッグa8に押し付けることができ、足裏と足裏用エアバッグa8との密着度を高めることができると共に、脚下部用エアバッグa2,a2、a2,a2で足首近傍を挟持して、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止することができる。従って、より効果的なマッサージを行うことができる。
【0040】
なお、脚載部5には、図4に示すように、踵受孔12の基端側内側面を足首に沿うような平面視略U字状に形成して、同内側面に足首を挟持する平面視略U字状の足首固定エアバッグa12を設けることもでき、同足首固定エアバッグa12により足首を保持すべく構成することもできる。かかる構成とすれば、足首の後側全体を足首固定エアバッグa12によって保持することができるので、より確実に且つ安定して足首を保持することができる。しかも、保持した足首をエアマッサージすることもできる。
【0041】
(脚載部の実施形態2)
図5には、実施形態2としての脚載部5を示しており、本実施形態では、各脚受部10の先端側内底面に踵受部としての踵受凹部17を設けると共に、同踵受凹部17の先端側内側面に足裏施療部としての施療ローラ28を設けており、前記踵受凹部17に踵を落とし込んだ状態で施療ローラ28に足裏を押し付けることにより、踵受凹部17で踵を保持しながら足裏をエアマッサージすべく構成している。
【0042】
特に、脚受部10の内底面に設けた踵受凹部17を踵受部としているので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、耐久性の高い踵受部とすることができる。
【0043】
しかも、かかる踵受凹部17の内部に施療ローラ28を設けているので、脚載置面は、施療ローラ28の周囲に略垂直方向に張り出すこととなり、踵受凹部17や施療ローラ28は脚載置面から突出しない。そのため、脚載部5に脚を載置したときに踵受凹部17や施療ローラ28が不要に脚に当たることがなく、脚載部5の使用感を良好なものとすることができる。
【0044】
また、前記踵受凹部17の先端側内側面は、脚載部5を略水平状態にしたときに前高後低の傾斜面となるように形成しており、足裏のマッサージを行うときに、足首を無理な姿勢に伸張させなくてもマッサージを行うことができる。
【0045】
さらに、施療ローラ28は、駆動モータによって図5における半時計回りの方向に回転させるようにしており、このように施療ローラ28を脚載部5の先端方向へと繰り出す方向に回転させることにより、マッサージ中に前記踵受凹部17へと踵が押し付けられるのを防止することができる。なお、上記以外の構成は前記実施形態1の脚載部5の構成と同様なので、同一の符号を伏して説明を省略する。
【0046】
上記構成からなる脚載部5は、脚をマッサージするときには、図5において2点鎖線で示すように、脚載部5から足先を突出させた状態で脚載部5にふくらはぎを中心とする脚を載置することにより、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2で脚を狭圧しながら同脚をエアマッサージすることができる。
【0047】
しかも、前記実施形態1と同様、足先を脚載部5に当接させることなく脚をマッサージすることができるので、土足のままでも脚をマッサージすることができ、脚をマッサージせずに単にマッサージ機Aに腰掛けたり、他の部位をマッサージしたりする場合にも、土足のままマッサージ機Aに腰掛けることができる。
【0048】
一方、足裏をマッサージするときには、図5において1点鎖線で示すように、膝を曲げて踵受凹部17に踵を落とし込んだ状態で施療ローラ28に足裏を押し付けることにより、踵受凹部17の先端側内側面及び底面で踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0049】
特に、足裏施療部を脚載部5の中途部に設けているので、前記実施形態1と同様、足裏をマッサージするときには、脚載部5に配設した脚上部用エアバッグa1,a1、a1,a1で足先を前記施療ローラ28に押し付けて、足裏と施療ローラ28との密着度を高めることができると共に、脚下部用エアバッグa2,a2、a2,a2で足首近傍を挟持して、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止することができる。従って、より効果的なマッサージを行うことができる。
【0050】
(脚載部の実施形態3)
図6には、実施形態3としての脚載部5を示しており、本実施形態では、各脚受部10の先端側内底面に踵受部としての踵受凸部18を設けると共に、同踵受凸部18の背面に足裏施療部としての足裏用エアバッグa8を配設しており、踵受凸部18によって形成される窪みに踵を合わせながら足裏用エアバッグa8に足裏を押し付けることにより、踵受凸部18で踵を保持しながら足裏をエアマッサージすべく構成している。
【0051】
特に、脚受部10の内底面に設けた踵受凸部18を踵受部としているので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、耐久性の高い踵受部とすることができる。
【0052】
しかも、かかる踵受凸部18の上端部も脚載置面としており、脚載置面が前記足裏用エアバッグa8から連続して脚載部5の先端側へと略垂直方向に張り出すようにしている。従って、かかる張り出し位置にある脚載置面から踵受凸部18や足裏用エアバッグa8が突出することはなく、脚載部5に脚を載置したときには、脚載部5の先端側に張り出した前記脚載置面で脚を受け止めて、踵受凸部18や足裏用エアバッグa8が不要に脚に当たるのを防止することができる。そのため、脚載部5の使用感を良好なものとすることができる。
【0053】
また、本実施形態では、脚載部5を略水平状態にしたときに前記踵受凸部18の背面が前高後低の傾斜面となるようにしており、足裏のマッサージを行うときに、足首を無理な姿勢に伸張させなくてもマッサージを行えるようにしている。なお、上記以外の構成は前記実施形態1及び実施形態2の脚載部5の構成と同様なので、同一の符号を伏して説明を省略する。
【0054】
上記構成からなる脚載部5は、脚をマッサージするときには、図6において2点鎖線で示すように、脚載部5から足先を突出させた状態で脚載部5にふくらはぎを中心とする脚を載置することにより、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2で脚を狭圧しながら同脚をエアマッサージすることができる。
【0055】
しかも、前記実施形態1及び実施形態2と同様、足先を脚載部5に当接させることなく脚をマッサージすることができるので、土足のままでも脚をマッサージすることができ、脚をマッサージせずに単にマッサージ機Aに腰掛けたり、他の部位をマッサージしたりする場合にも、土足のままマッサージ機Aに腰掛けることができる。
【0056】
一方、足裏をマッサージするときには、図6において1点鎖線で示すように、膝を曲げて踵受凸部18に踵を合わせ、足裏用エアバッグa8に足裏を押し付けることにより、踵受凸部18の背面及び脚受部10の脚載置面で踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0057】
特に、足裏施療部を脚載部5の中途部に設けているので、前記実施形態1及び実施形態2と同様、足裏をマッサージするときには、脚載部5に配設した脚上部用エアバッグa1,a1、a1,a1や脚下部用エアバッグa2,a2、a2,a2で足首近傍を挟持して、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止することができ、効果的なマッサージを行うことができる。
【0058】
(脚載部の実施形態4)
図7には、実施形態4としての脚載部5を示しており、本実施形態では、各脚受部10の先端部の左右内側面に踵受部としての左右一対の踵受エアバッグa9,a9を膨縮自在に配設すると共に、同踵受エアバッグa9,a9よりも基端側の脚受部10の左右内側面に、足裏施療部としての左右一対の足裏施療板19,19をそれぞれ回動自在に配設している。
【0059】
特に、踵受エアバッグa9,a9を配設する脚受部10の先端部の左右内側面には、排気されて完全に収縮した状態の踵受エアバッグa9,a9を収納可能な収納凹部20,20を設けており、同収納凹部20,20の奥面に踵受エアバッグa9,a9を取り付けている。しかも、かかる収納凹部20,20よりも基端側となる脚受部10の左右内側面に前記足裏施療板19,19を回動自在に取り付けており、踵受エアバッグa9,a9が収納凹部20,20に収納されているときには、同収納凹部20,20の開口面上に足裏施療板19,19が位置するようにしている。さらに、前記足裏施療板19,19の表面には足裏を押圧する押圧用突起21を複数形成している。
【0060】
従って、踵受エアバッグa9,a9が完全に収縮しているときには、図7(a)に示すように、同踵受エアバッグa9,a9を収納凹部20,20に収納して、足裏施療板19,19を脚受部10の左右内側面と同一平面上に位置させることができる。そして、このように踵受エアバッグa9,a9が収縮しているときに脚のエアマッサージを行えば、踵受部である踵受エアバッグa9,a9が脚のマッサージの邪魔になるのを防ぐことができる。
【0061】
一方、踵受エアバッグa9,a9が膨張しているときには、図7(b)に示すように、同踵受エアバッグa9,a9により足裏施療板19,19を脚載部5の基端方向へと押し出して、足裏施療板19,19で脚受部10の先端開口部を塞ぐことができる。そして、このように踵受エアバッグa9,a9が膨張しているときに足裏施療板19,19に足裏を押し付ければ、踵受エアバッグa9,a9で踵を保持しながら足裏施療板19,19で足裏をマッサージすることができる。特に、足裏が足裏施療板19,19に押し付けられているときに、踵受エアバッグa9,a9を若干膨縮させる動きを繰り返せば、足裏施療板19,19を前後に往復移動させて、足裏に指圧様のマッサージを行うことができる。
【0062】
なお、前記踵受エアバッグa9,a9は、前述した他のエアバッグa1,a2,…と同様、基台部2の内部に格納した給排気部によって給排気すべく構成している。また、上記以外の構成は前記実施形態1〜3の脚載部5の構成と同様なので、同一の符号を伏して説明を省略する。
【0063】
上記構成からなる脚載部5は、脚をマッサージするときには、図7(a)に示すように、踵受エアバッグa9,a9を収縮させて、脚載部5から足先を突出させた状態で脚載部5にふくらはぎを中心とする脚を載置することにより、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2で脚を狭圧しながら同脚をエアマッサージする。
【0064】
本実施形態でも、前記実施形態1〜3と同様、足先を脚載部5に当接させることなく脚をマッサージすることができるので、土足のままでも脚をマッサージすることができ、脚をマッサージせずに単にマッサージ機Aに腰掛けたり、他の部位をマッサージしたりする場合にも、土足のままマッサージ機Aに腰掛けることができる。
【0065】
一方、足裏をマッサージするときには、図7(b)に示すように、踵受エアバッグa9,a9を膨張させて、同踵受エアバッグa9,a9によって押し出された足裏施療板19,19に膝を曲げて足裏を押し付けることにより、踵受エアバッグa9,a9と脚載部5の脚載置面とで踵を保持しながら足裏をエアマッサージする。
【0066】
特に、足裏施療部を脚載部5の中途部に設けているので、前記実施形態1〜3と同様、足裏をマッサージするときには、脚載部5に配設した脚上部用エアバッグa1,a1、a1,a1や脚下部用エアバッグa2,a2、a2,a2で足首近傍を挟持して、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止することができ、効果的なマッサージを行うことができる。
【0067】
なお、本実施形態では、足裏施療板19,19を設けて、同足裏施療板19,19により足裏をマッサージすべく構成しているが、足裏施療板19,19を設けずに踵受エアバッグa9,a9に直接足裏を当接させて、踵受エアバッグa9,a9により足裏のエアマッサージを行うようにしてもよい。
【0068】
(脚載部の実施形態5)
図8及び図9には、実施形態5としての脚載部5'を示しており、本実施形態では、脚載部5'は、互いに平行に配置した左右支持杆24a,24b及び中央支持杆25と、前記左支持杆24aと前記中央支持杆25との先端部間に回転自在に軸架した左施療ローラ26aと、前記右支持杆24bと前記中央支持杆25との先端部間に回転自在に軸架した右施療ローラ26bとから平面視略横E字状に形成している。
【0069】
上述のように平面視略横E字状に脚載部5'を形成することにより、左支持杆24aと中央支持杆25との間及び右支持杆24bと中央支持杆25との間には、踵受部としての踵受孔27がそれぞれ貫通状態に形成される。また、左右支持杆24a,24bの内側面及び中央支持杆25の左右側面には、それぞれ足首固定エアバッグa10を配設している。なお、前記足首固定エアバッグa10は、前述した他のエアバッグa1,a2,…と同様、基台部2の内部に格納した給排気部によって給排気すべく構成している。
【0070】
前記左右施療ローラ26a,26bは、脚施療部と足裏施療部との両方を兼ねており、脚のマッサージと足裏のマッサージとの両方を行うことができる。しかも、左右施療ローラ26a,26bは、駆動モータによって図9における半時計回り方向に回転させるようにしており、このように左右施療ローラ26a,26bを脚載部5'の先端方向へと繰り出す方向に回転させることによって、マッサージ中に前記踵受孔27へと脚や踵が深く落ち込むのを防止することができる。
【0071】
なお、脚や足裏のマッサージを行うときには、脚載部5'は、図8において実線で示すように略水平状態となるまで上昇させる。このとき、左右施療ローラ26a,26bの上端部が脚載部5'の脚載置面となる。すなわち、左右施療ローラ26a,26bの上端部自体が脚載置面となり、脚載置面が左右施療ローラ26a,26bから連続して脚載部5'の先端側へと略垂直方向に張り出すようにしている。
【0072】
従って、脚載置面から左右施療ローラ26a,26b自体や踵受孔27が突出することは当然ながらあり得ず、脚載部5'で脚をマッサージするときには、脚載部5'の先端側に張り出した脚載置面で脚を受け止めながら、同脚載置面が形成される左右施療ローラ26a,26b自体で脚をマッサージすることができる。そのため、足裏施療部である左右施療ローラ26a,26bや踵受部である踵受孔27が脚のマッサージを妨害することはなく、脚載部5'の使用感を良好なものとすることができる。
【0073】
また、各踵受孔27に左右の踵をそれぞれ落とし込んだ状態で左右施療ローラ26a,26bにそれぞれ左右の足裏を押し付ければ、踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0074】
特に、本実施形態では、脚載部5'を平面視略横E字状に形成することにより形成される踵受孔27を踵受部としているので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、足裏と左右施療ローラ26a,26bとの密着度を高めて、効果的なマッサージを行うことができる。
【0075】
しかも、脚をマッサージするための左右施療ローラ26a,26bで足裏のマッサージも行うので、脚載部5'の構成を単純化することができると共に、コストをかけることなく足裏施療部を設けることができる。
【0076】
なお、本実施形態では、脚載部5'を3本の平行な支持杆24a,24b,25と、各支持杆間に配設した2つの施療ローラ26a,26bとから構成しているが、3本の支持杆24a,24b,25のうち中央支持杆25を省略して、左支持杆24aと右支持杆24bとの先端部間に左施療ローラ26aと右施療ローラ26bとが一体化した単一の施療ローラを回転自在に軸架することもできる。かかる構成とすれば、より単純な構成で脚と足裏の両マッサージが行えることとなり、低コストでメンテナンスしやすい脚載部5'を形成することができる。
【0077】
また、前記足首固定エアバッグa10も省略することができ、単に左右支持杆24a,24bや中央支持杆25によって足首が横方向にずれないように保持することもできる。なお、上記以外の構成は前記実施形態1〜4の脚載部5の構成と同様なので、同一の符号を伏して説明を省略する。
【0078】
上記構成からなる脚載部5'は、脚をマッサージするときには、図9において2点鎖線で示すように、脚載部5'から足先を突出させた状態で脚載部5'にふくらはぎを中心とする脚を載置することにより、左右施療ローラ26a,26bによって脚をマッサージすることができる。
【0079】
しかも、足先を脚載部5'に当接させることなく脚をマッサージすることができるので、土足のままでも脚をマッサージすることができ、脚をマッサージせずに単にマッサージ機Aに腰掛けたり、他の部位をマッサージしたりする場合にも、土足のままマッサージ機Aに腰掛けることができる。
【0080】
一方、足裏をマッサージするときには、図9において1点鎖線で示すように、膝を曲げて各踵受孔27に左右の踵を落とし込んだ状態で同踵受孔27の先端部の左右施療ローラに足裏を押し付けることにより、踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0081】
特に、各踵受孔27の左右内側面となる左右支持杆24a,24bの内側面及び中央支持杆25の左右側面に足首固定エアバッグa10をそれぞれ設けているので、足裏をマッサージするときには、左支持杆24aの内側面に設けた足首固定エアバッグa10と中央支持杆25の右側面に設けた足首固定エアバッグa10とが対になると共に、右支持杆24bの内側面に設けた足首固定エアバッグa10と中央支持杆25の左側面に設けた足首固定エアバッグa10とが対になって、前記実施形態1〜4と同様、足首近傍を挟持することができる。従って、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止して、効果的なマッサージを行うことができる。
【0082】
なお、脚載部5'には、図8において点線で示すように、前記実施形態1〜4と同様の脚受部10を設けて、同脚受部10の左右内側面に左右で対となる脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2を配設することができる。その場合、脚をマッサージするときには、左右施療ローラ26a,26bのみならず脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2によっても脚をマッサージすることができる。また、足裏をマッサージするときには、脚載部5'に配設した脚下部用エアバッグa2,a2、a2,a2で足首近傍を挟持して、足首が横方向にずれないように支持することができると共に、脚上部用エアバッグa1,a1、a1,a1で足先を前記左右施療ローラ26a,26bに押し付けて、マッサージ効果を高めることができる。従って、前記足首固定エアバッグa10は省略することができる。
【0083】
(脚載部の実施形態6)
図10及び図11には、実施形態6としての脚載部5を示しており、本実施形態では、踵受部としての左右1対の踵受孔22,22を貫通状態に設けた踵受フレーム23を前記脚載部5の先端部に回動自在に取り付けており、前記踵受孔22,22の先端側内側面に足裏施療部としての足裏用エアバッグa8をそれぞれ配設すると共に、踵受孔22,22の左右内側面に足首固定エアバッグa11,a11をそれぞれ配設している。
【0084】
上記踵受フレーム23は、図10においては、使用時の位置を実線で、不使用時の位置を1点鎖線で示しており、踵受フレーム23を脚載部5の前方に移動させて各踵受孔22に左右の踵をそれぞれ落とし込んだ状態で足裏用エアバッグa8に足裏を押し付けることにより、踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0085】
特に、本実施形態では、踵受フレーム23に設けた踵受孔12を踵受部としているので、簡単な構成でありながら安定して踵を保持することができ、足裏と足裏用エアバッグa8との密着度を高めて、効果的なマッサージを行うことができる。
【0086】
また、本実施形態では、踵受フレーム23を略水平状態にしたときに、前記踵受孔22の先端側内側面が前高後低の傾斜面となるように形成しており、足裏のマッサージを行うときに、足首を無理な姿勢に伸張させなくてもマッサージを行えるようにしている。
【0087】
一方、足裏をマッサージしないときには、踵受フレーム23を脚載部5の後方に移動させることにより、踵受フレーム23が、マッサージ機Aに腰掛けたり、他のマッサージを行ったりする際の邪魔にならないようにしている。なお、前記足首固定エアバッグa11,a11は、前述した他のエアバッグa1,a2,…と同様、基台部2の内部に格納した給排気部によって給排気すべく構成している。また、上記以外の構成は前記実施形態1〜4の脚載部5の構成と同様なので、同一の符号を伏して説明を省略する。
【0088】
上記構成からなる脚載部5は、脚をマッサージするときには、図10中1点鎖線で示す脚載部5の後方位置に踵受フレーム23を移動させて、脚載部5から足先を突出させた状態で脚載部5にふくらはぎを中心とする脚を載置することにより、前記実施形態1〜4と同様、左右に対をなす脚上部用エアバッグa1,a1及び脚下部用エアバッグa2,a2で脚を狭圧しながら同脚をエアマッサージすることができる。
【0089】
しかも、足先を脚載部5や踵受フレーム23に当接させることなく脚をマッサージすることができるので、土足のままでも脚をマッサージすることができ、脚をマッサージせずに単にマッサージ機Aに腰掛けたり、他の部位をマッサージしたりする場合にも、土足のままマッサージ機Aに腰掛けることができる。
【0090】
一方、足裏をマッサージするときには、図10中実線で示す脚載部5の前方位置に踵受フレーム23を移動させて、図11において1点鎖線で示すように、膝を曲げて踵受フレーム23の各踵受孔22に左右の踵を落とし込むことにより、同踵受孔22の先端側内側面で踵を保持しながら足裏用エアバッグa8に足裏を押し付けることができ、踵を保持しながら足裏をエアマッサージすることができる。
【0091】
特に、各踵受孔22の左右内側面に足首固定エアバッグa11,a11を設けているので、前記実施形態1〜5と同様、足裏をマッサージするときには、前記足首固定エアバッグa11,a11で足首近傍を挟持することができ、足裏のマッサージ中にマッサージ箇所がずれるのを防止して、効果的なマッサージを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明に係るマッサージ機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】脚載部の昇降動作を示す説明図である。
【図3】実施形態1としての脚載部の側面断面図である。
【図4】平面視による足首固定エアバッグの説明図である。
【図5】実施形態2としての脚載部の側面断面図である。
【図6】実施形態3としての脚載部の側面断面図である。
【図7】実施形態4としての脚載部の平面図であり、(a)は脚施療時を示しており、(b)は足裏施療時を示している。
【図8】実施形態5としての脚載部の斜視図である。
【図9】実施形態5としての脚載部の側面断面図である。
【図10】実施形態6としての脚載部の斜視図である。
【図11】実施形態6としての脚載部の側面断面図である。
【符号の説明】
【0093】
A マッサージ機
a1 脚上部用エアバッグ
a2 脚下部用エアバッグ
a8 足裏用エアバッグ
a9 踵受エアバッグ
a11 足首固定エアバッグ
a12 足首固定エアバッグ
5 脚載部
5' 脚載部
10 脚受部
12 踵受孔
13 踵受板
17 踵受凹部
18 踵受凸部
19 足裏施療板
20 収納凹部
21 押圧用突起
22 踵受孔
23 踵受フレーム
26a 左施療ローラ
26b 右施療ローラ
27 踵受孔
28 施療ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の脚を載置する脚載置面が形成された脚載部を、座部の前側に連設した椅子型マッサージ機において、
前記脚載部の中途に使用者の足裏をマッサージする足裏施療部を設けるとともに、この足裏施療部よりも張り出した位置に前記脚載置面の少なくとも一部が形成されていることを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
前記脚載置面の一部は、前記足裏施療部に連続して形成され、かつ前記座部との連結側とは反対側に形成されていることを特徴とする請求項1記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
前記脚載置面の中途に凹状の踵受部を設け、この踵受部内に踵を落とし込んだ状態で前記足裏施療部により足裏をマッサージ可能としたことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項4】
前記脚載部には、足裏のマッサージ中に足首近傍を保持可能な足首保持部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項5】
前記足首保持部は、脚を左右から保持すべく前記脚載部に立設した脚受部で兼用したことを特徴とする請求項4記載の椅子型マッサージ機。
【請求項6】
前記脚受部の内面にエアバッグを設けたことを特徴とする請求項5記載の椅子型マッサージ機。
【請求項7】
前記踵受部は、前記脚載置面に設けた貫通孔であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の椅子型マッサージ機。
【請求項8】
前記踵受部は、前記脚載置面に設けた有底の凹部であることを特徴とする請求項3〜6のいずれか1項に記載の椅子型マッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−69029(P2007−69029A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−339622(P2006−339622)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【分割の表示】特願2003−326606(P2003−326606)の分割
【原出願日】平成15年9月18日(2003.9.18)
【出願人】(000136491)株式会社フジ医療器 (137)
【出願人】(000164461)九州日立マクセル株式会社 (338)
【Fターム(参考)】