説明

業務ログ抽出装置

【課題】通信ネットワークの運用管理業務での運用作業者の操作による業務ログを、運用作業者に負担をかけることなく、また、運用管理用操作端末の負荷を増大させることなく、正確に取得できる業務ログ抽出装置を提供すること。
【解決手段】パケット処理部9は、運用管理用ネットワークからパケットを収集し、そのアクセス先情報と書き込み情報を抽出する。画像情報処理部10は、運用管理端末上で画面変化があった時点の前後所定期間の画像情報を取得する。履歴情報抽出部11は、パケット処理部9からのアクセス先情報と書き込み情報、画像情報処理部10からの画像情報から、通信ネットワークの運用管理業務に関わるデータのみを抽出する。時刻同期部13は、履歴情報抽出部11からのデータにタイムスタンプを付与する。タイムスタンプが付与されたデータを業務ログとして履歴蓄積部12に蓄積する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務ログ抽出装置に関し、特に、通信ネットワークの運用管理業務での運用作業者(オペレータ)の操作による業務ログを、運用作業者に負担をかけることなく、また、運用管理用操作端末の負荷を増大させることなく、取得できるようにした業務ログ抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信ネットワークの運用管理業務での運用作業者の操作による業務ログを取得するため、2つの方法が採られていた。
【0003】
第1の方法は、実運用中の運用管理システムとは別に擬似的な運用管理システムを作り、この擬似的な運用管理システムを利用して運用作業者の操作による業務ログを取得するという方法である。
【0004】
第2の方法は、実運用の運用管理システムに、運用作業者の操作ログを監視するためのソフトウエアプログラムを常駐させ、このソフトウエアプログラムを用いて運用作業者の操作による業務ログを取得するという方法である。
【0005】
これらの方法により取得された業務ログは、運用作業者の人的誤操作(ヒューマンエラー)の抽出やその原因究明に利用でき、人的誤操作を削減するための方策を講じる際の有効な情報となる。
【0006】
特許文献1には、コンピュータまたはコンピュータネットワークにより構成され、人為的操作を必要とするオペレーションサポートシステムのソフトウエアプログラムのテストに用いるオペレータ擬似システムおよびオペレータ擬似方法が記載されている。このオペレータ擬似システムは、上記第1の方法に属する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許公開2007−140954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記第1の方法では、実運用中の運用管理システムとは別の擬似的な運用管理システムを利用するので、実運用中の運用管理システムに影響を与えることなく、運用作業者の操作による業務ログを取得できる。しかし、実運用業務とは別に、運用作業者を被験者として実質的に短期間に繰り返しの擬似的業務を強いることになるので、運用作業者に負担がかかり、また、実運用業務と疑似的業務とで運用作業者の操作が一致するようにしないと、取得される業務ログの正確性の面が問題になる。
【0009】
上記第2の方法では、操作監視ソフトウエアやキーロガーソフトウエアなどを運用管理用操作端末に常駐させるという手法を採るのが一般的である。この方法では、運用管理用操作端末のメモリ容量が少ない場合、運用業務での操作性に影響が及び、結果として誤操作の要因になるという懸念がある。
【0010】
本発明の目的は、上記課題を解決し、通信ネットワークの運用管理業務での運用作業者の操作による業務ログを、運用作業者に負担をかけることなく、また、運用管理用操作端末の負荷を増大させることなく、正確に取得できる業務ログ抽出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、運用管理用ネットワークを介して通信ネットワークを運用管理するための運用管理用操作端末とは別体に構成された業務ログ抽出装置であって、前記運用管理用操作端末と各種運用管理用データベースを含む外部装置との間の通信情報を取得する機能、前記通信情報におけるアクセス先情報および前記運用管理用操作端末から前記外部装置に書き込まれた書き込み情報を抽出する機能を有するパケット処理部と、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報を蓄積する履歴蓄積部を備えたことを特徴としている。
【0012】
また、本発明は、前記運用管理操作端末が、通信ネットワークの運用管理用以外に利用され、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報から通信ネットワークの運用管理業務に関わるデータのみを抽出するフィルタ機能を有する履歴情報抽出部を備え、前記履歴蓄積部は、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報に代えて、前記履歴情報抽出部により抽出されたデータを蓄積することを特徴としている。
【0013】
また、本発明は、さらに、前記運用管理端末上の時間的に前後する画面の画像情報間の所定閾値を超える変化を検出し、該変化があった時点の前後の所定期間の画像情報を取得する画像情報処理部を備え、前記履歴蓄積部は、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報あるいは前記履歴情報抽出部により抽出されたデータに加えて、前記画像処理部により取得された画像情報を蓄積することを特徴としている。
【0014】
さらに、本発明は、さらに、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報あるいは前記履歴情報抽出部により抽出されたデータと前記画像情報処理部により取得された画像情報に共通の時刻情報をタイムスタンプとして付与するための時刻同期部を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、運用作業者が実運用する運用管理用操作端末と各種運用管理データベースを含む外部装置との間の通信情報を取得し、その通信情報から運用作業者の操作による業務ログを取得するので、実運用の運用管理システムとは別の擬似的な運用管理システムが不要であり、擬似的な運用管理システムを用いての擬似的業務を行わずに済むので、運用作業者に負担をかけることがない。
【0016】
また、運用管理用操作端末に操作監視ソフトウエアやキーロガーソフトウエアなどを常駐させる必要がなく、運用管理用操作端末の負荷を増大させることがないので、運用業務での操作性に影響が及ぶことがなく、運用作業者の操作による業務ログを効率的かつ正確に取得することができる。
【0017】
さらに、運用管理用操作端末上での運用作業者の操作に基づく通信情報から業務ログを取得するので、運用作業者が自己に許容されている権限以上の業務を行うことによるコンプライス違反を未然に防止することが期待できる。
【0018】
さらに、運用管理用操作端末上で画面変化があった時点付近の画像情報を取得することにより、新規にサービス業務を設定する場合や通常の業務フローを超えるイレギュラーな業務を行う場合などでも、業務ログとして有効な情報を効率的に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明を適用し得る運用管理システムを示すブロック図である。
【図2】本発明に係る業務ログ抽出装置と運用管理システムの配置関係を示す概略図である。
【図3】本発明に係る業務ログ抽出装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図4】図3の業務ログ抽出装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は、本発明を適用し得る運用管理システムを示すブロック図である。この運用管理システムは、運用管理用操作端末(以下、単に操作端末と称する)1から運用管理用ネットワーク2を通してサービス用ネットワーク3にオーダを投入し、その運用を管理するという形態を採る。運用作業者は、操作端末1を操作し、サービス用ネットワーク3にオーダを投入することにより、その運用を管理することができる。
【0021】
一般的に、運用管理システムは、運用管理操作用端末の中で運用管理が完結するというものではなく、運用管理操作用端末がネットワーク内の種々のリソース(データベースなど)とやりとりを行いつつ運用管理を行うというクラウド化の形態を採ることが多い。
【0022】
本発明では、このクラウド化の形態の特徴を利用し、運用管理用ネットワーク2を監視することで得られる操作端末1と外部装置間のパケット(通信情報)から運用作業者の操作による業務ログを抽出する。
【0023】
図1の運用管理用システムは、外部装置として回線情報データベース4、設備情報データベース5およびオーダ情報データベース6を有する。回線情報データベース4は、ユーザが通信に利用するサービス用ネットワーク3における回線情報を格納し、設備情報データベース5は、サービス用ネットワーク3における各種設備情報を格納する。オーダ情報データベース6は、オーダ情報を格納する。このオーダ情報の投入によりサービス用ネットワーク3が運用管理される。サービス用ネットワーク3に投入されるオーダには、例えば、回線の設定や増設などがある。投入されたオーダは、回線情報データベース4の回線情報や設備情報データベース5の設備情報に反映される。なお、サービス用ネットワーク3の運用管理に利用される外部装置は、上記データベースに限られず、その他のデータベース、データベース以外の装置を含むこともある。
【0024】
操作端末1は、運用作業者がサービス用ネットワーク3を運用管理するために使用する端末であり、運用管理用ネットワーク2を通じて回線情報データベース4、設備情報データベース5およびオーダ情報データベース6と情報を送受する。運用管理者は、操作端末1を使用し、サービス用ネットワーク3の状況を見つつ、回線の設定や増設などのオーダを投入できる。
【0025】
図2は、本発明に係る業務ログ抽出装置と運用管理システムの配置関係を示す概略図である。なお、図2において図1と同一または同等部分には同じ番号を付している。
【0026】
図2に示すように、業務ログ抽出装置7は、運用管理システムの操作端末1とは分離された別体の外部サーバあるいは外部装置として実現される。業務ログ抽出装置7が操作端末1と別体であり、操作端末1に操作監視用のソフトウエアを常駐させないことにより、操作端末1の負荷の増大を防ぐことができる。
【0027】
業務ログ抽出装置7は、運用管理用ネットワーク2において操作端末1と外部装置(回線情報データベース4、設備情報データベース5、オーダ情報データベース6)の間に流通しているパケットをパケット収集装置8を介して受け付け、該パケットを解析し、運用作業者の操作による業務ログを抽出して蓄積する。パケット収集装置8は、操作端末1と外部装置の間に流通するパケットを分岐して取り出す機能を有すればよい。
【0028】
業務ログ抽出装置7は、さらに追加的に、操作端末1上の画面の画像情報が予め定められた閾値を超えて変化した時点の前後の所定期間の画像情報を操作端末1から取得し、運用作業者の操作による業務ログとして蓄積する。運用作業者の操作による業務ログの抽出や取得については後で詳述する。
【0029】
図3は、本発明に係る業務ログ抽出装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。以下では、操作端末1がサービス用ネットワーク3の運用管理用以外の、例えば、インターネットなどを利用した一般業務にも使用される場合を想定する。この場合には、運用管理用ネットワーク2から収集されるパケットや操作端末1から取得される画像情報には、サービス用ネットワーク3の運用管理用データ以外のノイズとなるデータが含まれることになる。
【0030】
本実施形態の業務ログ抽出装置7は、パケット処理部9、画像情報処理部10、履歴抽出部11、履歴蓄積部12および時刻同期部13を備える。そして、運用管理ネットワーク2から収集されるパケットを解析し、運用作業者の操作による業務ログを抽出して蓄積し、また、追加的に、操作端末1上の画面が変化した時点付近の画像情報(複製(ミラーリングデータ))を取得し、運用作業者の操作による業務ログとして蓄積する。以下、各部の機能を説明する。
【0031】
パケット処理部9は、操作端末1と外部装置(回線情報データベース4、設備情報データベース5、オーダ情報データベース6)の間に流通するパケットを、パケット収集装置を介して取得する機能、これにより取得されたパケットからIPアドレスやURLのアクセス先情報を抽出する機能、操作端末1から外部装置に書き込まれた書き込み情報を抽出する機能を有する。
【0032】
画像情報処理部10は、操作端末1上の画面の画像情報をキャプチャする機能、時間的に前後する画面の画像情報間の差分量を抽出し、これにより抽出された差分量が予め設定された閾値を超えた場合にトリガを発行する機能、トリガが発行された時点の前後の所定期間の画像情報を取得する機能を有する。トリガが発行された時点の前後の所定期間は、例えば、トリガが発行された時点を含む前後数秒、数十秒あるいは数分程度に設定すればよい。
【0033】
上記所定期間は、手動設定でき、また、自動設定することもできる。例えば、所定期間を短く設定すれば、履歴蓄積部12の蓄積容量の消費を抑えることができ、長く設定すれば、画面変化の前後での状況を十分に把握できるようになる。また、短時間内の画面の変化で発行されるトリガでリセットされるカウンタを利用することにより、短時間内で変化する画面の最初の画面の画像信号の前および最後の画面の画像信号の後に所定期間を自動設定することができ、それらの複数の画面の画像情報を纏めて取得することができる。
【0034】
履歴抽出部11は、パケット処理部9で抽出されたデータ(アクセス先情報、書き込み情報)および画像情報処理部10で取得されたデータ(画像情報)の内、運用作業者の運用管理業務によるデータのみを抽出するフィルタ機能を有する。運用作業者の運用管理業務によるデータは、運用管理でアクセスされる外部装置や運用管理業務のフローから推測することができ、履歴抽出部11のフィルタ機能では、この推測により定められた条件に基づいて運用作業者の運用管理業務によるデータとそれ以外の、一般業務でのデータを分離できる。
【0035】
履歴蓄積部12は、履歴抽出部11で抽出されたデータを運用作業者の操作による業務ログとして蓄積する。
【0036】
時刻同期部13は、パケット処理部9により抽出された運用作業者の操作による業務ログと画像情報処理部10により取得された運用作業者の操作による業務ログに共通の時刻スタンプを与える機能を有する。
【0037】
図4は、図3の業務ログ抽出装置における動作を示すフローチャートである。同図の左側部分(S1)〜(S4)はパケット処理部9での処理、中央部分は時刻同期部13による処理(S5)および履歴抽出部11での処理(S6)である。また、右側部分(S7)〜(S10)は画像情報処理部10での処理である。
【0038】
パケット処理部9では、まず、パケット収集装置8で収集されたパケットを受け付け(S1)、該パケットをデコードする(S2)。次に、デコードされたパケットをレイヤ3処理してIPアドレスを抽出する(S3)。IPアドレスは、操作端末1のアクセス先、すなわち、操作端末1が回線情報データベース4、設備情報データベース5、オーダ情報データベース6のうち、どのデータベースにアクセスしているかを示す。
【0039】
また、パケット処理部9では、デコードされたパケットをレイヤ7処理してURLを抽出し、この抽出と併せて、操作端末1から書き込まれた書き込み情報を抽出する(S4)。URLは、操作端末1が各データベース上で利用しているアプリケーションを示し、書き込み情報は、その利用と共に操作端末1から書き込まれたユーザ情報などの値を示す。なお、図4は、S3とS4が図示の順番で行われることを示すものではなく、逆であってもよい。
【0040】
時刻同期化部13は、パケット処理部9に時刻情報を与える。この時刻情報は、パケット処理部9で抽出されたIPアドレス、URLおよび書き込み情報にタイムスタンプとして付与される(S5)。
【0041】
履歴抽出部11は、フィルタ機能を有し、タイムスタンプが付与されたデータ(IPアドレス、URL、書き込み情報)の内、運用作業者の運用管理業務によるデータのみを抽出する(S6)。このフィルタ機能により、運用管理用データ以外のノイズとなるデータが排除される。これにより抽出されたデータは、運用作業者による作業データとして履歴蓄積部12に蓄積される。
【0042】
画像情報処理部10では、まず、操作端末1から画像情報を取得し(S7)、それを2次元化処理およびデジタル化する(S8)。次に、時間的に前後する画像情報間の差分量を抽出する(S9)。画像情報は、S8で2次元化処理およびデジタル化されているので、時間的に前後する画像情報間の差分量の抽出は容易である。なお、2次元化処理およびデジタル化された画像情報間の差分量を抽出する手法は周知であり、ここではいずれの手法も採用できる。
【0043】
次に、S9で抽出された差分量を予め定められた閾値と比較し(S10)、差分量が閾値を超えている場合、トリガを発行する。このトリガを画像情報処理部10に与え、2次元化処理およびデジタル化された画像情報の内から、トリガが発行された時点の前後所定期間の画像情報を取得する。この画像情報の取得のため、既に処理済みの画像情報であっても、所定期間以上の期間の画像情報を保持しておく。
【0044】
時刻同期化部13は、画像情報処理部10に時刻情報を与える。この時刻情報は、画像情報処理部10で取得された画像情報にタイムスタンプとして付与される(S5)。このタイムスタンプは、パケット処理部9で抽出されたデータに付与されるタイムスタンプと共通である。これにより、パケット処理部9で抽出されたデータと画像情報処理部10で取得された画像情報を対応させることができる。
【0045】
履歴抽出部11は、以上のようにしてタイムスタンプが付与されたデータ(画像情報)の内、運用作業者の運用管理業務によるデータのみを抽出する(S6)。これにより、運用管理用データ以外のノイズとなるデータが排除される。抽出されたデータは、運用作業者による作業データとして履歴蓄積部12に蓄積される。
【0046】
画像情報処理部10で取得される画像情報は、運用作業者が操作端末1上で画面を遷移させた際などの画面操作を示すので、運用管理作業の操作ログを示す情報として有効である。
【0047】
以上実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々に変形されたものも含む。例えば、操作端末1が運用管理専用のものであり、運用管理用ネットワーク2のパケットから抽出されるデータ(IPアドレス、URL、書き込み情報)や操作端末1から取得されるデータ(画像情報)が運用管理業務に関わるデータのみの場合には、履歴抽出部11を備える必要はなく、パケット処理部9で抽出されたデータや画像情報処理部10で取得されたデータを、そのまま運用管理業務に関わるデータとすることができる。
【0048】
また、操作端末1から取得されるデータ(画像情報)は、新規にサービス業務を設定する場合や通常の運用管理業務を超えるイレギュラーな業務を行う場合などでの業務ログを示すものとして有効なものであるが、パケットから抽出されるデータだけでは不十分な場合に追加的に蓄積されるものであり、必ずしも必要とするものではない。
【0049】
本発明は、通信事業者の運用管理システムとして、例えば、設計開通システムや警報処理システムにおける運用品質向上化対策のソリューションとして利用できる。
【符号の説明】
【0050】
1・・・運用管理用操作端末、2・・・運用管理用ネットワーク、3・・・サービス用ネットワーク、4・・・回線情報データベース、5・・・設備情報データベース、6・・・オーダ情報データベース、7・・・業務ログ抽出装置、8・・・パケット収集装置、9・・・パケット処理部、10・・・画像情報処理部、11・・・履歴抽出部、12・・・履歴蓄積部、13・・・時刻同期部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運用管理用ネットワークを介して通信ネットワークを運用管理するための運用管理用操作端末とは別体に構成された業務ログ抽出装置であって、
前記運用管理用操作端末と各種運用管理用データベースを含む外部装置との間の通信情報を取得する機能、前記通信情報におけるアクセス先情報および前記運用管理用操作端末から前記外部装置に書き込まれた書き込み情報を抽出する機能を有するパケット処理部と、
前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報を蓄積する履歴蓄積部を備えたことを特徴とする業務ログ抽出装置。
【請求項2】
前記運用管理操作端末は、通信ネットワークの運用管理用以外に利用され、
前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報から通信ネットワークの運用管理業務に関わるデータのみを抽出するフィルタ機能を有する履歴情報抽出部を備え、
前記履歴蓄積部は、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報に代えて、前記履歴情報抽出部により抽出されたデータを蓄積することを特徴とする請求項1に記載の業務ログ抽出装置。
【請求項3】
さらに、前記運用管理端末上の時間的に前後する画面の画像情報間の所定閾値を超える変化を検出し、該変化があった時点の前後の所定期間の画像情報を取得する画像情報処理部を備え、
前記履歴蓄積部は、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報あるいは前記履歴情報抽出部により抽出されたデータに加えて、前記画像処理部により取得された画像情報を蓄積することを特徴とする請求項1または2に記載の業務ログ抽出装置。
【請求項4】
さらに、前記パケット処理部により抽出されたアクセス先情報および書き込み情報あるいは前記履歴情報抽出部により抽出されたデータと前記画像情報処理部により取得された画像情報に共通の時刻情報をタイムスタンプとして付与するための時刻同期部を備えたことを特徴とする請求項3に記載の業務ログ抽出装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate