構内用電話機
【課題】 構内用電話機において、使用されていない間の消費電力を低減することを目的とする。
【解決手段】 構内交換システムは、移動体通信網NW2と通信接続する構内交換機100と、構内交換機100を介して通話する複数の構内用電話機200を有し、構内交換機100は、構内用電話機200に移動体通信網NW2と無線通信する移動端末装置300を対応付ける対応付け設定情報と、移動端末装置300と構内用電話機200が連携して動作する連携動作を有効または無効に設定する連携設定情報と、を記憶する。構内用電話機200には、連携動作の有効または無効の設定情報を記憶する連携設定記憶手段209を備え、連携動作を有効化することを示す有効化指示を受けた場合に、連携設定記憶手段209に記憶される設定情報209−1を、有効となるよう制御する連携動作有効化し、省電力モードへ移行する処理を行う。
【解決手段】 構内交換システムは、移動体通信網NW2と通信接続する構内交換機100と、構内交換機100を介して通話する複数の構内用電話機200を有し、構内交換機100は、構内用電話機200に移動体通信網NW2と無線通信する移動端末装置300を対応付ける対応付け設定情報と、移動端末装置300と構内用電話機200が連携して動作する連携動作を有効または無効に設定する連携設定情報と、を記憶する。構内用電話機200には、連携動作の有効または無効の設定情報を記憶する連携設定記憶手段209を備え、連携動作を有効化することを示す有効化指示を受けた場合に、連携設定記憶手段209に記憶される設定情報209−1を、有効となるよう制御する連携動作有効化し、省電力モードへ移行する処理を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、FMC(Fixed Mobile Convergence)に用いられる構内用電話機で消費される電力の低減に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の移動端末装置が普及し、1人が1台の移動端末装置を所持するようになった。これに伴い、固定電話機と移動端末装置とを別々のシステムとして使用するだけでなく、固定電話機と移動端末装置とが融合したFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスが注目されている。このFMCサービスは、例えば、企業の構内交換システムに接続された固定電話機(構内用電話機)が自席に置かれたユーザは自席では固定電話機を使用し、外出時は内線電話機の電話番号を用いて移動端末装置で発着信する等、FMCサービスを利用することで、構内交換システム内と同様の電話番号を用いての発着信等、構内交換システム内の固定電話機を用いた場合と同様のサービスを構内交換システムの外で移動端末装置から利用できるというものである。
【0003】
このようなFMCサービスの使用方法の多くは、ユーザが自席にいる場合には固定電話機を使用し、外出したり席を外したりする場合に、固定電話機と移動端末装置との連携機能(FMC連携機能)を開始(有効化)して移動端末装置を使用するというものである。このとき、ユーザが移動端末装置を使用すると明示的に示している状況、すなわち、FMC連携機能を「有効」に設定している場合、ユーザは移動端末装置を使用するため固定電話機は使用されない。しかしながら、その間も固定電話機は、着信があれば鳴動処理が行われ、ディスプレイへの表示も継続される。その結果、使用されない固定電話機であるにも関わらず、その固定電話機への電力供給が継続され、省エネルギー化の観点から無駄が多い。
【0004】
なお、電話機における、使用されない時間帯の消費電力低減に関する技術として、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−162914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
FMC連携機能に用いられる構内用電話機は、FMC連携機能が「有効」に設定されている場合、その構内用電話機が使用されないにも関わらず、鳴動処理やディスプレイへの表示を行うなど、FMC連携機能が「無効(連携しない)」に設定されている場合と同様の処理を行うため、消費電力の無駄が多いという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、構内用電話機において、使用されていない間の消費電力を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明によるIP電話機は、移動体通信網と通信接続する構内交換機と、前記構内交換機を介して通話する複数の構内用電話機を有し、前記構内交換機には、前記構内用電話機に前記移動体通信網と無線通信する移動端末装置を対応付ける対応付け設定情報と、前記移動端末装置と前記構内用電話機が連携して動作する連携動作を有効または無効に設定する連携設定情報と、を記憶する記憶部を備える構内交換システムに設けられる構内用電話機であって、前記連携動作の有効または無効の設定情報を記憶する連携設定記憶手段と、前記連携動作を有効化することを示す有効化指示を受けた場合に、前記連携設定記憶手段に記憶される設定情報を、有効となるよう制御する連携動作有効化手段と、前記有効化指示を受けた場合に、省電力モードへ移行する処理を行う省電力モード移行処理手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明による構内用電話機によれば、使用されていない間の消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態に係る構内交換システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1の構内交換システムに設けられる構内交換機の構成を示すブロック図。
【図3】図2の構内交換機が有するFMC設定データベースに記憶される情報の例を示す図。
【図4】図3のFMC設定データベースに記憶されるFMC設定情報の例を示す図。
【図5】図1の構内交換システムに設けられる構内用電話機の構成を示すブロック図。
【図6】図6の構内用電話機が有するFMC設定データベースに記憶される情報の例を示す図。
【図7】図6のFMC設定データベースに記憶されるFMC設定情報の例を示す図。
【図8】図6のFMC設定データベースに記憶される省電力モード情報を示す図。
【図9】本発明の一実施の形態に係るFMC連携機能の有効化を行うシーケンス図。
【図10】本発明の一実施の形態に係る構内交換機のFMC連携機能の有効化処理手順を示すフローチャート。
【図11】本発明の一実施の形態に係る構内用電話機のFMC連携機能の有効化処理手順を示すフローチャート。
【図12】図11に示す構内用電話機のFMC省電力モードへの移行処理を行うLCD制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図13】図11に示す構内用電話機のFMC省電力モードへの移行処理を行う鳴動制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図14】本発明の一実施の形態に係るFMC連携機能の有効化を行うシーケンス図。
【図15】本発明の一実施の形態に係る構内交換機のFMC連携機能の無効化処理手順を示すフローチャート。
【図16】本発明の一実施の形態に係る構内用電話機のFMC連携機能の無効化処理手順を示すフローチャート。
【図17】図16に示す構内用電話機のFMC省電力モードの解除処理を行うLCD制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図18】図16に示す構内用電話機のFMC省電力モードの解除処理を行う鳴動制御部の処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態を示す構内交換システムの構成を示すブロック図である。
構内交換システムは、構内交換機100、スイッチ400、および複数の構内用電話機200−1〜200−n(nは2以上の自然数。)を有する。構内交換機100は、スイッチ400を介さずに構内用電話機200の(構内用電話機200−1〜200−nを総称して構内用電話機200と称する。)一部または全てを接続する構成でもよいが、ここでは、スイッチ400を介した構成を例として示している。また、構内交換機100と接続する事業者通信網NW1は、移動体通信網NW2と接続される。移動体通信網NW2に設けられる無線基地局装置(図示せず)と無線通信する移動端末装置300は、移動体通信網NW2、事業者通信網NW1、構内交換機100、およびスイッチ400を介して、構内用電話機200と通話が可能である。なお、図1では、移動端末装置300を1台のみ図示したが、移動体通信網NW2には、複数台の移動端末装置300が通信可能である。
【0013】
構内交換機100は、事業者通信網NW1と接続されるとともに、構内用電話機200と直接またはスイッチ400を介して接続され、構内用電話機200と事業者通信網NW1との間の通信を接続処理する。
【0014】
スイッチ400は、構内交換機100と複数の構内用電話機200との間に配置し、構内交換機100と複数の構内用電話機200との間をスイッチングする。このスイッチ400は、例えば、構内用電話機200がIP電話機等のイーサネット対応機器であれば、構内用電話機200への電源をイーサネット(登録商標)ケーブル(カテゴリ5のより対線)で供給可能なPoE(Power over Ethernet(登録商標))スイッチが用いられる。
【0015】
構内用電話機200は、スイッチ400および構内交換機100を介して、事業者通信網NW1に接続される電話機(図示せず)や移動体通信網NW2に接続される移動端末装置300と通話する。構内用電話機200は、例えば、デジタル電話機やIP電話機が用いられる。この構内用電話機200は、スイッチ400または構内交換機100に有線で接続されるいわゆる固定電話機の形態だけでなく、構内のみで使用可能なハンディタイプの電話機の形態も含む。また、構内用電話機200は、固定電話機と移動端末装置とが融合したFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスの機能であるFMC連携機能の設定により、移動端末装置300と対応付けがされるものである。
【0016】
図2は、図1の構内交換システムに設けられる構内交換機100の構成を示すブロック図である。
構内交換機100は、通信部101、FMC処理制御部102、FMC設定データベース(DB)103、および、主制御部104を有する。
【0017】
通信部101は、構内用電話機300と通信を行うインタフェースおよび事業者通信網NW1と通信を行うインタフェースを備え、それらの通信処理を行う。通信部101は、事業者通信網NW1または構内用電話機300から制御信号を受信した場合、その制御信号を主制御部104へ送る。
【0018】
FMC処理制御部102は、主制御部104からの命令に基づきFMC処理を制御する。図3に示すように、FMC設定データベース103には、FMC連携機能の設定情報であるFMC設定情報103−1が記憶される。FMC処理制御部102は、FMC設定情報103−1を参照したり、情報を更新したりする。
【0019】
FMC設定情報103−1の例について、図4を参照して説明する。FMC設定情報103−1は、構内用電話機と移動端末装置との対応付けや、FMC連携機能の「有効」または「無効」を示す連携情報が含まれる。図4の例では、構内用電話機と移動端末装置とは、構内用電話機200の内線番号と移動端末装置300の電話番号とを対応付けされる。例えば、内線番号が「1234」の構内用電話機200には、電話番号が「090−abcd−1234」の移動端末装置が対応付けされ、FMC連携機能が有効であることを示す。また、内線番号が「1235」の構内用電話機200には、電話番号が「090−aabb−5678」の移動端末装置が対応付けされ、FMC連携機能が無効であることを示す。以降、同様に、構内用電話機200の内線番号と移動端末装置の電話番号とが対応付けされ、その対応付けされた組毎に、FMC連携機能が現在「有効」であるか「無効」であるかが記憶される。このようなFMC連携機能が「有効」であるか「無効」であるかの記憶処理は、FMC処理制御部102によって行われる。
【0020】
主制御部104は、自らの構内交換装置100の各部を制御するものである。例えば、事業者通信網NW1または構内用電話機200から送られてきた制御信号を、通信部101から入力された場合、その制御信号に基づいて、構内交換装置100の各部を制御する。
【0021】
図5は、図1の構内交換システムに設けられる構内用電話機200の構成を示すブロック図である。構内用電話機200は、共通の構成を有するため、構内用電話機200として構成を説明する。
液晶ディスプレイ(LCD)201、ランプ(LED)202、スピーカ203、LCD制御部204、鳴動制御部205、電源206、電源制御部207、通信部208、FMC設定データベース(DB)209、FMC処理制御部210、および、主制御部211を有する。
【0022】
LCD201は、LCD制御部204の制御に基づき情報を表示する。なお、LCD201の代わりに、LEDディスプレイ等の他の表示装置を用いてもよい。LED202は、鳴動制御部205の制御に基づき、点灯、消灯、点滅する。なお、LED202の代わりに、他のランプを用いてもよい。スピーカ203は、鳴動制御部205の制御に基づき、着信音が出力される。
【0023】
LCD制御部204は、主制御部211からの命令に基づきLCD201を制御するものである。LCD201の制御は、情報を表示したり、何も表示しなかったり等の処理が含まれる。
【0024】
鳴動制御部205は、主制御部211からの命令に基づきLED202およびスピーカ203を制御するものである。LED202の制御は、点滅、消灯、点滅を含み、スピーカ203の制御は、着信音の出力やその音量の変更等の処理が含まれる。また、鳴動制御部205の処理は、LED202とスピーカ203とを連動して制御したり、個々に制御したりする。
【0025】
電源206は、構内用電話機200の各部に電力を供給する。電源制御部207は、主制御部211の命令に基づき、電源206からの電力供給をオンまたはオフするように等、制御する。
【0026】
通信部208は、構内交換機(PBX)100と通信を行うインタフェースを備える。また、その通信処理を行う。通信部208は、構内交換機100から制御信号を受信した場合、その制御信号を主制御部211へ送る。
【0027】
FMC設定データベース209には、図6に示すように、FMC連携機能の設定情報であるFMC設定情報209−1、および、自らの構内用電話機200の消費電力を低減するための省電力モードの種類である省電力モード情報209−2が記憶される。FMC設定情報209−1および省電力モード情報209−2については、後述する。
【0028】
FMC処理制御部210は、主制御部211からの命令に基づきFMC処理を制御する。例えば、主制御部211からの命令に基づいて、FMC設定データベース209に記憶される情報を読み出したり更新したりする。
【0029】
主制御部211は、自らの構内用電話機200の各部を制御するものである。例えば、構内交換機100から送られてきた制御信号を、通信部208から入力された場合、その制御信号に基づいて、構内用電話機200の各部を制御する。
【0030】
MMI(マンマシンインタフェース)212は、ダイヤルキーやファンクションキー等の入力インタフェースである。MMI制御部213は、MMI212のファンクションキーとそのファンクションとを対応付けする等、MMI212を制御するものである。
【0031】
ここで、構内用電話機200が有するFMC設定データベース209に記憶される情報について、図7および図8を参照して説明する。
【0032】
図7は、FMC設定データベース209に記憶されるFMC設定情報209−1の例を示す図である。
FMC設定情報209−1には、FMC連携機能が現在「有効」であるか「無効」であるかのFMC連携機能設定の情報、および、自らの構内用電話機200の消費電力を低減する省電力処理の設定情報が含まれる。FMC連携機能設定の情報には、「有効」または「無効」の何れかが記憶され、省電力処理の設定情報には、省電力処理を行うモード(モードの種類については、図8で詳述する。)の情報が記憶される。例えば、図7の例では、FMC連携機能は「ON」であり、省電力処理のモードは、「モード3」が設定されている。
【0033】
このFMC連携機能設定の情報は、FMC処理制御部210により更新される。また、省電力処理の設定情報は、予めFMC設定情報209−1に記憶するようにしても、FMC連携機能設定の情報が「有効」に設定されるときに併せて更新されるようにしてもよい。
【0034】
図8は、FMC設定データベース209に記憶される省電力モード情報209−2の例を示す図である。
省電力モード情報209−2には、省電力モードのモード番号と、そのモード番号に対応付けられる省電力処理の内容が記憶される。例えば、図8の例では、「モード0」には、省電力処理を行わないという「通常処理」が対応付けられている。「モード1」には、LCD201への表示を行わないという「LCDをOFF」が対応付けられている。また、「モード2」には、LED202を消灯し、スピーカを鳴らさないという「鳴動OFF」が、「モード3」には、LCD201への表示を行わず、LED202を消灯し、スピーカを鳴らさないという「LCD+鳴動 をOFF」が対応付けられている。
【0035】
このように、省電力モードのモード番号と、そのモード番号に対応付けられる省電力処理の内容が記憶される。なお、このモード番号は、ここではモード4まで示したが、その他のモード番号が記憶されてもよい。省電力処理の内容は、図8に示した内容の他に、LED202を消灯するのみの処理や、スピーカ203を鳴らさないだけの処理等、種々の内容を記憶することができる。
【0036】
また、この省電力モード情報209−2は、自らの構内用電話機200の省電力モードとして何れかが選択され、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報として、記憶される。なお、図8の例では、「モード0」に省電力処理を行わないという「通常処理」が対応付けられているが、省電力モード情報209−2に「通常処理」の内容を記憶せずに、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定内容に、「通常処理」もしくは「モード番号」の何れかを記憶するようにしてもよい。
【0037】
次に、図9を参照して、FMC連携機能の有効化の処理について説明する。
図9は、構内交換システムにおけるFMC連携機能の有効化を行うシーケンス図である。
【0038】
ここでは、移動端末装置(MS)300が、構内用電話機(FS)200−1と対応付けられているものとし、移動端末装置(MS)からFMC連携機能の有効化を行う場合を示す。
【0039】
まず、移動端末装置300は、移動体通信網NW2および事業者通信網NW1を介して構内交換機(PBX)100への所定のアクセス番号へダイヤルすることにより、FMC連携機能の有効化を指示する(ステップS101)。構内交換機100は、この指示の信号を受信すると、FMC設定データベース103のFMC設定情報103−1を参照して、移動端末装置300と対応付けられている構内用電話機を構内用電話機200−1と判断する。そして、構内用電話機200−1に向けて、FMC連携機能の有効化の指示に係る信号をスイッチ(SW)400を介して送る(ステップS102、S103)。
【0040】
この指示の信号を受信した構内用電話機200−1は、FMC設定情報209−1のFMC連携機能設定の情報を「有効」となるように更新する「FMC連携機能の有効化処理」を行う(ステップS104)。構内用電話機200−1は、「FMC連携機能の有効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、構内交換機200へ向けてスイッチ400を介して送信する(ステップS105、S106)。構内交換機100は、「設定完了」を示す信号を受信した場合、FMC設定情報103−1の当該連携が「有効」となるように更新する「FMC連携機能の有効化処理」を行う(ステップS107)。構内交換機100は、「FMC連携機能の有効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、事業者通信網NW1および移動体通信網NW2を介して移動端末装置300へ送信する(ステップS108)。そして、構内用電話機200−1は、「設定完了」を示す信号を送信した後に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報を参照して、省電力処理の設定情報(モード番号等)に基づいて省電力処理(省電力モードへの移行処理)を行う(ステップS109)。
【0041】
なお、ステップS109の処理は、ステップS104とステップS105との間に行うようにしてもよい。ステップS107の処理は、ステップS101とステップS102の間に行うようにしてもよい。また、ステップS107の構内交換機100が行う「FMC連携機能の有効化処理」は、ステップS101にて移動端末装置300からの「FMC連携機能有効化」を指示する信号を受信した場合に行うようにしてもよい。つまり、ステップS107は、ステップS101とステップS102との間に行うようにしてもよい。
【0042】
次に、図10を参照して、構内交換機100が行うFMC連携機能有効化の処理動作について説明する。
【0043】
まず、FMC連携機能有効化の信号を受信する(ステップS11)。そして、FMC連携機能有効化の処理として、FMC設定情報103−1を、当該連携が「有効」となるように更新する(ステップS12)。
【0044】
次に、図11を参照して、構内用電話機200−1が行うFMC連携機能有効化の処理動作について説明する。なお、他の構内用電話機200−2〜200−nについても同様の処理動作を行うが、ここでは構内用電話機200−1の処理動作として説明する。
【0045】
まず、FMC連携機能有効化の信号を受信する(ステップS21)。そして、FMC連携機能有効化の処理として、FMC設定情報209−1のFMC連携機能の設定情報を「有効」となるように更新する(ステップS22)。次に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が設定されているか否かを判断する(ステップS23)。省電力処理の設定情報が設定されていない場合(ステップS23でNO)は、処理を終了する。省電力処理の設定情報が設定されている場合(ステップS23でYES)は、設定されている省電力処理の設定情報に基づいて、FMC省電力処理を行い(ステップS24)、処理を終了する。
【0046】
ここで、ステップS24の処理動作であるFMC省電力処理(省電力モードへの移行処理)について、図12および図13を参照して説明する。
FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード1またはモード3のように、LCD201をOFFにするという設定であれば、LCD制御部204に対して、LCD表示を停止する命令の信号が出力される。この信号をLCD制御部204が受信すると、図12の処理が開始される。まず、LCD制御部204が、LCD表示停止命令の信号を受信する(ステップS31)。そして、LCD表示を停止するように制御する(ステップS32)。このようにして、LCD201の表示を停止する。
【0047】
また、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード2またはモード3のように、LED202をOFF、または、スピーカ203をOFFにするという設定であれば、鳴動制御部205に対して、LEDを消灯する命令およびスピーカ203を停止する命令、もしくは何れか一方の信号が出力される。この信号を鳴動制御部205が受信すると、図13の処理が開始される。まず、鳴動制御部205が、鳴動停止命令の信号を受信する(ステップS41)。そして、LED202を消灯するように、スピーカ203を鳴らさないように制御する(ステップS42)。このようにして、鳴動を停止する。なお、ここでは、鳴動停止命令は、LEDを消灯し、スピーカを停止する命令として表記したが、LEDを消灯とスピーカ停止の何れか一方のみを命令するものであってもよい。
【0048】
次に、図14を参照して、FMC連携機能の無効化の処理について説明する。
図14は、構内交換システムにおけるFMC連携機能の無効化を行うシーケンス図である。
【0049】
ここでは、移動端末装置(MS)300が、構内用電話機(FS)200−1と対応付けられているものとし、そのFMC連携機能が有効になっている場合に、移動端末装置(MS)からFMC連携機能の無効化を行う場合を示す。
【0050】
まず、移動端末装置300は、移動体通信網NW2および事業者通信網NW1を介して構内交換機(PBX)100への所定のアクセス番号へダイヤルすることにより、FMC連携機能の無効化を指示する(ステップS201)。構内交換機100は、この指示の信号を受信すると、FMC設定データベース103のFMC設定情報103−1を参照して、移動端末装置300と対応付けられている構内用電話機を構内用電話機200−1と判断する。そして、構内用電話機200−1に向けて、FMC連携機能の無効化の指示に係る信号をスイッチ(SW)400を介して送る(ステップS202、S203)。
【0051】
この指示の信号を受信した構内用電話機200−1は、FMC設定情報209−1のFMC連携機能設定の情報を「無効」となるように更新する「FMC連携機能の無効化処理」を行う(ステップS204)。構内用電話機200−1は、「FMC連携機能の無効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、構内交換機100へ向けてスイッチ400を介して送信する(ステップS205、S206)。構内交換機100は、「設定完了」を示す信号を受信した場合、FMC設定情報103−1の当該連携が「無効」となるように更新する「FMC連携機能の無効化処理」を行う(ステップS207)。構内交換機100は、「FMC連携機能の無効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、事業者通信網NW1および移動体通信網NW2を介して移動端末装置300へ送信する(ステップS208)。そして、構内用電話機200−1は、「設定完了」を示す信号を送信した後に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報を参照して、省電力処理の設定情報(モード番号等)に基づいて省電力処理の解除(省電力モードの解除処理)を行う(ステップS209)。
【0052】
なお、ステップS209の処理は、ステップS204とステップS205の間に行うようにしてもよい。ステップS207の処理は、ステップS201とステップS202との間に行うようにしてもよい。また、ステップS207の構内交換機100が行う「FMC連携機能の無効化処理」は、ステップS201にて移動端末装置300からの「FMC連携機能無効化」を指示する信号を受信した場合に行うようにしてもよい。つまり、ステップS207は、ステップS201とステップS202との間に行うようにしてもよい。
【0053】
次に、図15を参照して、構内交換機100が行うFMC連携機能無効化の処理動作について説明する。
【0054】
まず、FMC連携機能無効化の信号を受信する(ステップS51)。そして、FMC連携機能無効化の処理として、FMC設定情報103−1を、当該連携が「無効」となるように更新する(ステップS52)。
【0055】
次に、図16を参照して、構内用電話機200−1が行うFMC連携機能無効化の処理動作について説明する。なお、他の構内用電話機200−2〜200−nについても同様の処理動作を行うが、ここでは構内用電話機200−1の処理動作として説明する。
【0056】
まず、FMC連携機能無効化の信号を受信する(ステップS61)。そして、FMC連携機能無効化の処理として、FMC設定情報209−1のFMC連携機能の設定情報を「無効」となるように更新する(ステップS62)。次に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が設定されているか否かを判断する(ステップS63)。省電力処理の設定情報が設定されていない場合(ステップS63でNO)は、処理を終了する。省電力処理の設定情報が設定されている場合(ステップS23でYES)は、設定されている省電力処理を解除し(ステップS64)、処理を終了する。
【0057】
ここで、ステップS64の処理動作であるFMC省電力処理解除について、図17および図18を参照して説明する。
FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード1またはモード3のように、LCD201をOFFにするという設定であれば、LCD制御部204に対して、LCD表示の停止を解除する命令の信号が出力される。この信号をLCD制御部204が受信すると、図17の処理が開始される。まず、LCD制御部204が、LCD表示停止解除命令の信号を受信する(ステップS71)。そして、LCD表示の停止を解除するように制御する(ステップS72)。このようにして、LCD201の表示を再開する。
【0058】
また、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード2またはモード3のように、LED202をOFF、または、スピーカ203をOFFにするという設定であれば、鳴動制御部205に対して、LEDの消灯を解除する命令およびスピーカ203の停止を解除する命令、もしくは何れか一方の信号が出力される。この信号を鳴動制御部205が受信すると、図18の処理が開始される。まず、鳴動制御部205が、鳴動停止解除命令の信号を受信する(ステップS81)。そして、LED202の消灯を解除するように、または、スピーカ203の停止を解除するように制御する(ステップS82)。このようにして、鳴動の停止を解除する。
【0059】
(変形例)
上記実施例では、図9および図14に示すように、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、移動端末装置300から送信されている。しかしながら、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、当該連携の構内用電話機200より行ってもよい。
【0060】
構内用電話機200よりFMC連携機能の有効化または無効化を行う場合は、構内用電話機200のMMI212のファンクションキーの何れかを、有効化と無効化を切り替える機能に対応付けておいたり、ファンクションキーの何れかを有効化用に対応づけておいたり、もしくは、ファンクションキーの何れかを無効化用に対応づけておいたりしておき、そのようなファンクションキーが押されたことを契機として、図10〜図13、図15〜18の処理を開始するようにしてもよい。
【0061】
以上述べたように、移動端末装置300もしくは構内用電話機200の何れかから、FMC連携機能の有効化指示が行われた場合に、FMC連携機能が有効の間、構内用電話機200を省電力モードに移行することで、使われない構内用電話機の消費電力を低減することができる。
【0062】
また、構内用電話機200の省電力モードは、省電力モードの種類を選択することができるため、ユーザの使い方に合わせて柔軟に変更ができる。さらに、この省電力モードは、FMC連携機能を有効化する際に同時に指定することもできるため、その時のみ異なる省電力モードに設定したい場合にも対応が可能である。
【0063】
なお、本発明は、以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、移動端末装置300から送信し、上記変形例では、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、当該連携の構内用電話機200より行うと記載したが、FMC連携機能の有効化を移動端末装置300から行い、FMC連携機能の無効化を構内用電話機200から行ってもよく、またその逆でもよい。
【符号の説明】
【0064】
100…構内交換機、101…通信部、102…FMC処理制御部、103…FMC設定データベース、103−1FMC設定情報、104…主制御部、200,200−1〜200−n…構内用電話機、201…LCD、202…LED、203…スピーカ、204…LCD制御部、205…鳴動制御部、206…電源、207…電源制御部、208…通信部、209…FMC設定データベース、209−1…FMC設定情報、209−2…省電力モード情報、210…FMC処理制御部、211…主制御部、212…MMI(マンマシンインタフェース)、213…MMI制御部、300…移動端末装置、400…スイッチ、NW1…事業者通信網、NW2…移動体通信網。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、FMC(Fixed Mobile Convergence)に用いられる構内用電話機で消費される電力の低減に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の移動端末装置が普及し、1人が1台の移動端末装置を所持するようになった。これに伴い、固定電話機と移動端末装置とを別々のシステムとして使用するだけでなく、固定電話機と移動端末装置とが融合したFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスが注目されている。このFMCサービスは、例えば、企業の構内交換システムに接続された固定電話機(構内用電話機)が自席に置かれたユーザは自席では固定電話機を使用し、外出時は内線電話機の電話番号を用いて移動端末装置で発着信する等、FMCサービスを利用することで、構内交換システム内と同様の電話番号を用いての発着信等、構内交換システム内の固定電話機を用いた場合と同様のサービスを構内交換システムの外で移動端末装置から利用できるというものである。
【0003】
このようなFMCサービスの使用方法の多くは、ユーザが自席にいる場合には固定電話機を使用し、外出したり席を外したりする場合に、固定電話機と移動端末装置との連携機能(FMC連携機能)を開始(有効化)して移動端末装置を使用するというものである。このとき、ユーザが移動端末装置を使用すると明示的に示している状況、すなわち、FMC連携機能を「有効」に設定している場合、ユーザは移動端末装置を使用するため固定電話機は使用されない。しかしながら、その間も固定電話機は、着信があれば鳴動処理が行われ、ディスプレイへの表示も継続される。その結果、使用されない固定電話機であるにも関わらず、その固定電話機への電力供給が継続され、省エネルギー化の観点から無駄が多い。
【0004】
なお、電話機における、使用されない時間帯の消費電力低減に関する技術として、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平7−162914号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
FMC連携機能に用いられる構内用電話機は、FMC連携機能が「有効」に設定されている場合、その構内用電話機が使用されないにも関わらず、鳴動処理やディスプレイへの表示を行うなど、FMC連携機能が「無効(連携しない)」に設定されている場合と同様の処理を行うため、消費電力の無駄が多いという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、構内用電話機において、使用されていない間の消費電力を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明によるIP電話機は、移動体通信網と通信接続する構内交換機と、前記構内交換機を介して通話する複数の構内用電話機を有し、前記構内交換機には、前記構内用電話機に前記移動体通信網と無線通信する移動端末装置を対応付ける対応付け設定情報と、前記移動端末装置と前記構内用電話機が連携して動作する連携動作を有効または無効に設定する連携設定情報と、を記憶する記憶部を備える構内交換システムに設けられる構内用電話機であって、前記連携動作の有効または無効の設定情報を記憶する連携設定記憶手段と、前記連携動作を有効化することを示す有効化指示を受けた場合に、前記連携設定記憶手段に記憶される設定情報を、有効となるよう制御する連携動作有効化手段と、前記有効化指示を受けた場合に、省電力モードへ移行する処理を行う省電力モード移行処理手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明による構内用電話機によれば、使用されていない間の消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施の形態に係る構内交換システムの構成を示すブロック図。
【図2】図1の構内交換システムに設けられる構内交換機の構成を示すブロック図。
【図3】図2の構内交換機が有するFMC設定データベースに記憶される情報の例を示す図。
【図4】図3のFMC設定データベースに記憶されるFMC設定情報の例を示す図。
【図5】図1の構内交換システムに設けられる構内用電話機の構成を示すブロック図。
【図6】図6の構内用電話機が有するFMC設定データベースに記憶される情報の例を示す図。
【図7】図6のFMC設定データベースに記憶されるFMC設定情報の例を示す図。
【図8】図6のFMC設定データベースに記憶される省電力モード情報を示す図。
【図9】本発明の一実施の形態に係るFMC連携機能の有効化を行うシーケンス図。
【図10】本発明の一実施の形態に係る構内交換機のFMC連携機能の有効化処理手順を示すフローチャート。
【図11】本発明の一実施の形態に係る構内用電話機のFMC連携機能の有効化処理手順を示すフローチャート。
【図12】図11に示す構内用電話機のFMC省電力モードへの移行処理を行うLCD制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図13】図11に示す構内用電話機のFMC省電力モードへの移行処理を行う鳴動制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図14】本発明の一実施の形態に係るFMC連携機能の有効化を行うシーケンス図。
【図15】本発明の一実施の形態に係る構内交換機のFMC連携機能の無効化処理手順を示すフローチャート。
【図16】本発明の一実施の形態に係る構内用電話機のFMC連携機能の無効化処理手順を示すフローチャート。
【図17】図16に示す構内用電話機のFMC省電力モードの解除処理を行うLCD制御部の処理手順を示すフローチャート。
【図18】図16に示す構内用電話機のFMC省電力モードの解除処理を行う鳴動制御部の処理手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を、図面を参照して説明する。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明の一実施の形態を示す構内交換システムの構成を示すブロック図である。
構内交換システムは、構内交換機100、スイッチ400、および複数の構内用電話機200−1〜200−n(nは2以上の自然数。)を有する。構内交換機100は、スイッチ400を介さずに構内用電話機200の(構内用電話機200−1〜200−nを総称して構内用電話機200と称する。)一部または全てを接続する構成でもよいが、ここでは、スイッチ400を介した構成を例として示している。また、構内交換機100と接続する事業者通信網NW1は、移動体通信網NW2と接続される。移動体通信網NW2に設けられる無線基地局装置(図示せず)と無線通信する移動端末装置300は、移動体通信網NW2、事業者通信網NW1、構内交換機100、およびスイッチ400を介して、構内用電話機200と通話が可能である。なお、図1では、移動端末装置300を1台のみ図示したが、移動体通信網NW2には、複数台の移動端末装置300が通信可能である。
【0013】
構内交換機100は、事業者通信網NW1と接続されるとともに、構内用電話機200と直接またはスイッチ400を介して接続され、構内用電話機200と事業者通信網NW1との間の通信を接続処理する。
【0014】
スイッチ400は、構内交換機100と複数の構内用電話機200との間に配置し、構内交換機100と複数の構内用電話機200との間をスイッチングする。このスイッチ400は、例えば、構内用電話機200がIP電話機等のイーサネット対応機器であれば、構内用電話機200への電源をイーサネット(登録商標)ケーブル(カテゴリ5のより対線)で供給可能なPoE(Power over Ethernet(登録商標))スイッチが用いられる。
【0015】
構内用電話機200は、スイッチ400および構内交換機100を介して、事業者通信網NW1に接続される電話機(図示せず)や移動体通信網NW2に接続される移動端末装置300と通話する。構内用電話機200は、例えば、デジタル電話機やIP電話機が用いられる。この構内用電話機200は、スイッチ400または構内交換機100に有線で接続されるいわゆる固定電話機の形態だけでなく、構内のみで使用可能なハンディタイプの電話機の形態も含む。また、構内用電話機200は、固定電話機と移動端末装置とが融合したFMC(Fixed Mobile Convergence)サービスの機能であるFMC連携機能の設定により、移動端末装置300と対応付けがされるものである。
【0016】
図2は、図1の構内交換システムに設けられる構内交換機100の構成を示すブロック図である。
構内交換機100は、通信部101、FMC処理制御部102、FMC設定データベース(DB)103、および、主制御部104を有する。
【0017】
通信部101は、構内用電話機300と通信を行うインタフェースおよび事業者通信網NW1と通信を行うインタフェースを備え、それらの通信処理を行う。通信部101は、事業者通信網NW1または構内用電話機300から制御信号を受信した場合、その制御信号を主制御部104へ送る。
【0018】
FMC処理制御部102は、主制御部104からの命令に基づきFMC処理を制御する。図3に示すように、FMC設定データベース103には、FMC連携機能の設定情報であるFMC設定情報103−1が記憶される。FMC処理制御部102は、FMC設定情報103−1を参照したり、情報を更新したりする。
【0019】
FMC設定情報103−1の例について、図4を参照して説明する。FMC設定情報103−1は、構内用電話機と移動端末装置との対応付けや、FMC連携機能の「有効」または「無効」を示す連携情報が含まれる。図4の例では、構内用電話機と移動端末装置とは、構内用電話機200の内線番号と移動端末装置300の電話番号とを対応付けされる。例えば、内線番号が「1234」の構内用電話機200には、電話番号が「090−abcd−1234」の移動端末装置が対応付けされ、FMC連携機能が有効であることを示す。また、内線番号が「1235」の構内用電話機200には、電話番号が「090−aabb−5678」の移動端末装置が対応付けされ、FMC連携機能が無効であることを示す。以降、同様に、構内用電話機200の内線番号と移動端末装置の電話番号とが対応付けされ、その対応付けされた組毎に、FMC連携機能が現在「有効」であるか「無効」であるかが記憶される。このようなFMC連携機能が「有効」であるか「無効」であるかの記憶処理は、FMC処理制御部102によって行われる。
【0020】
主制御部104は、自らの構内交換装置100の各部を制御するものである。例えば、事業者通信網NW1または構内用電話機200から送られてきた制御信号を、通信部101から入力された場合、その制御信号に基づいて、構内交換装置100の各部を制御する。
【0021】
図5は、図1の構内交換システムに設けられる構内用電話機200の構成を示すブロック図である。構内用電話機200は、共通の構成を有するため、構内用電話機200として構成を説明する。
液晶ディスプレイ(LCD)201、ランプ(LED)202、スピーカ203、LCD制御部204、鳴動制御部205、電源206、電源制御部207、通信部208、FMC設定データベース(DB)209、FMC処理制御部210、および、主制御部211を有する。
【0022】
LCD201は、LCD制御部204の制御に基づき情報を表示する。なお、LCD201の代わりに、LEDディスプレイ等の他の表示装置を用いてもよい。LED202は、鳴動制御部205の制御に基づき、点灯、消灯、点滅する。なお、LED202の代わりに、他のランプを用いてもよい。スピーカ203は、鳴動制御部205の制御に基づき、着信音が出力される。
【0023】
LCD制御部204は、主制御部211からの命令に基づきLCD201を制御するものである。LCD201の制御は、情報を表示したり、何も表示しなかったり等の処理が含まれる。
【0024】
鳴動制御部205は、主制御部211からの命令に基づきLED202およびスピーカ203を制御するものである。LED202の制御は、点滅、消灯、点滅を含み、スピーカ203の制御は、着信音の出力やその音量の変更等の処理が含まれる。また、鳴動制御部205の処理は、LED202とスピーカ203とを連動して制御したり、個々に制御したりする。
【0025】
電源206は、構内用電話機200の各部に電力を供給する。電源制御部207は、主制御部211の命令に基づき、電源206からの電力供給をオンまたはオフするように等、制御する。
【0026】
通信部208は、構内交換機(PBX)100と通信を行うインタフェースを備える。また、その通信処理を行う。通信部208は、構内交換機100から制御信号を受信した場合、その制御信号を主制御部211へ送る。
【0027】
FMC設定データベース209には、図6に示すように、FMC連携機能の設定情報であるFMC設定情報209−1、および、自らの構内用電話機200の消費電力を低減するための省電力モードの種類である省電力モード情報209−2が記憶される。FMC設定情報209−1および省電力モード情報209−2については、後述する。
【0028】
FMC処理制御部210は、主制御部211からの命令に基づきFMC処理を制御する。例えば、主制御部211からの命令に基づいて、FMC設定データベース209に記憶される情報を読み出したり更新したりする。
【0029】
主制御部211は、自らの構内用電話機200の各部を制御するものである。例えば、構内交換機100から送られてきた制御信号を、通信部208から入力された場合、その制御信号に基づいて、構内用電話機200の各部を制御する。
【0030】
MMI(マンマシンインタフェース)212は、ダイヤルキーやファンクションキー等の入力インタフェースである。MMI制御部213は、MMI212のファンクションキーとそのファンクションとを対応付けする等、MMI212を制御するものである。
【0031】
ここで、構内用電話機200が有するFMC設定データベース209に記憶される情報について、図7および図8を参照して説明する。
【0032】
図7は、FMC設定データベース209に記憶されるFMC設定情報209−1の例を示す図である。
FMC設定情報209−1には、FMC連携機能が現在「有効」であるか「無効」であるかのFMC連携機能設定の情報、および、自らの構内用電話機200の消費電力を低減する省電力処理の設定情報が含まれる。FMC連携機能設定の情報には、「有効」または「無効」の何れかが記憶され、省電力処理の設定情報には、省電力処理を行うモード(モードの種類については、図8で詳述する。)の情報が記憶される。例えば、図7の例では、FMC連携機能は「ON」であり、省電力処理のモードは、「モード3」が設定されている。
【0033】
このFMC連携機能設定の情報は、FMC処理制御部210により更新される。また、省電力処理の設定情報は、予めFMC設定情報209−1に記憶するようにしても、FMC連携機能設定の情報が「有効」に設定されるときに併せて更新されるようにしてもよい。
【0034】
図8は、FMC設定データベース209に記憶される省電力モード情報209−2の例を示す図である。
省電力モード情報209−2には、省電力モードのモード番号と、そのモード番号に対応付けられる省電力処理の内容が記憶される。例えば、図8の例では、「モード0」には、省電力処理を行わないという「通常処理」が対応付けられている。「モード1」には、LCD201への表示を行わないという「LCDをOFF」が対応付けられている。また、「モード2」には、LED202を消灯し、スピーカを鳴らさないという「鳴動OFF」が、「モード3」には、LCD201への表示を行わず、LED202を消灯し、スピーカを鳴らさないという「LCD+鳴動 をOFF」が対応付けられている。
【0035】
このように、省電力モードのモード番号と、そのモード番号に対応付けられる省電力処理の内容が記憶される。なお、このモード番号は、ここではモード4まで示したが、その他のモード番号が記憶されてもよい。省電力処理の内容は、図8に示した内容の他に、LED202を消灯するのみの処理や、スピーカ203を鳴らさないだけの処理等、種々の内容を記憶することができる。
【0036】
また、この省電力モード情報209−2は、自らの構内用電話機200の省電力モードとして何れかが選択され、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報として、記憶される。なお、図8の例では、「モード0」に省電力処理を行わないという「通常処理」が対応付けられているが、省電力モード情報209−2に「通常処理」の内容を記憶せずに、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定内容に、「通常処理」もしくは「モード番号」の何れかを記憶するようにしてもよい。
【0037】
次に、図9を参照して、FMC連携機能の有効化の処理について説明する。
図9は、構内交換システムにおけるFMC連携機能の有効化を行うシーケンス図である。
【0038】
ここでは、移動端末装置(MS)300が、構内用電話機(FS)200−1と対応付けられているものとし、移動端末装置(MS)からFMC連携機能の有効化を行う場合を示す。
【0039】
まず、移動端末装置300は、移動体通信網NW2および事業者通信網NW1を介して構内交換機(PBX)100への所定のアクセス番号へダイヤルすることにより、FMC連携機能の有効化を指示する(ステップS101)。構内交換機100は、この指示の信号を受信すると、FMC設定データベース103のFMC設定情報103−1を参照して、移動端末装置300と対応付けられている構内用電話機を構内用電話機200−1と判断する。そして、構内用電話機200−1に向けて、FMC連携機能の有効化の指示に係る信号をスイッチ(SW)400を介して送る(ステップS102、S103)。
【0040】
この指示の信号を受信した構内用電話機200−1は、FMC設定情報209−1のFMC連携機能設定の情報を「有効」となるように更新する「FMC連携機能の有効化処理」を行う(ステップS104)。構内用電話機200−1は、「FMC連携機能の有効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、構内交換機200へ向けてスイッチ400を介して送信する(ステップS105、S106)。構内交換機100は、「設定完了」を示す信号を受信した場合、FMC設定情報103−1の当該連携が「有効」となるように更新する「FMC連携機能の有効化処理」を行う(ステップS107)。構内交換機100は、「FMC連携機能の有効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、事業者通信網NW1および移動体通信網NW2を介して移動端末装置300へ送信する(ステップS108)。そして、構内用電話機200−1は、「設定完了」を示す信号を送信した後に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報を参照して、省電力処理の設定情報(モード番号等)に基づいて省電力処理(省電力モードへの移行処理)を行う(ステップS109)。
【0041】
なお、ステップS109の処理は、ステップS104とステップS105との間に行うようにしてもよい。ステップS107の処理は、ステップS101とステップS102の間に行うようにしてもよい。また、ステップS107の構内交換機100が行う「FMC連携機能の有効化処理」は、ステップS101にて移動端末装置300からの「FMC連携機能有効化」を指示する信号を受信した場合に行うようにしてもよい。つまり、ステップS107は、ステップS101とステップS102との間に行うようにしてもよい。
【0042】
次に、図10を参照して、構内交換機100が行うFMC連携機能有効化の処理動作について説明する。
【0043】
まず、FMC連携機能有効化の信号を受信する(ステップS11)。そして、FMC連携機能有効化の処理として、FMC設定情報103−1を、当該連携が「有効」となるように更新する(ステップS12)。
【0044】
次に、図11を参照して、構内用電話機200−1が行うFMC連携機能有効化の処理動作について説明する。なお、他の構内用電話機200−2〜200−nについても同様の処理動作を行うが、ここでは構内用電話機200−1の処理動作として説明する。
【0045】
まず、FMC連携機能有効化の信号を受信する(ステップS21)。そして、FMC連携機能有効化の処理として、FMC設定情報209−1のFMC連携機能の設定情報を「有効」となるように更新する(ステップS22)。次に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が設定されているか否かを判断する(ステップS23)。省電力処理の設定情報が設定されていない場合(ステップS23でNO)は、処理を終了する。省電力処理の設定情報が設定されている場合(ステップS23でYES)は、設定されている省電力処理の設定情報に基づいて、FMC省電力処理を行い(ステップS24)、処理を終了する。
【0046】
ここで、ステップS24の処理動作であるFMC省電力処理(省電力モードへの移行処理)について、図12および図13を参照して説明する。
FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード1またはモード3のように、LCD201をOFFにするという設定であれば、LCD制御部204に対して、LCD表示を停止する命令の信号が出力される。この信号をLCD制御部204が受信すると、図12の処理が開始される。まず、LCD制御部204が、LCD表示停止命令の信号を受信する(ステップS31)。そして、LCD表示を停止するように制御する(ステップS32)。このようにして、LCD201の表示を停止する。
【0047】
また、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード2またはモード3のように、LED202をOFF、または、スピーカ203をOFFにするという設定であれば、鳴動制御部205に対して、LEDを消灯する命令およびスピーカ203を停止する命令、もしくは何れか一方の信号が出力される。この信号を鳴動制御部205が受信すると、図13の処理が開始される。まず、鳴動制御部205が、鳴動停止命令の信号を受信する(ステップS41)。そして、LED202を消灯するように、スピーカ203を鳴らさないように制御する(ステップS42)。このようにして、鳴動を停止する。なお、ここでは、鳴動停止命令は、LEDを消灯し、スピーカを停止する命令として表記したが、LEDを消灯とスピーカ停止の何れか一方のみを命令するものであってもよい。
【0048】
次に、図14を参照して、FMC連携機能の無効化の処理について説明する。
図14は、構内交換システムにおけるFMC連携機能の無効化を行うシーケンス図である。
【0049】
ここでは、移動端末装置(MS)300が、構内用電話機(FS)200−1と対応付けられているものとし、そのFMC連携機能が有効になっている場合に、移動端末装置(MS)からFMC連携機能の無効化を行う場合を示す。
【0050】
まず、移動端末装置300は、移動体通信網NW2および事業者通信網NW1を介して構内交換機(PBX)100への所定のアクセス番号へダイヤルすることにより、FMC連携機能の無効化を指示する(ステップS201)。構内交換機100は、この指示の信号を受信すると、FMC設定データベース103のFMC設定情報103−1を参照して、移動端末装置300と対応付けられている構内用電話機を構内用電話機200−1と判断する。そして、構内用電話機200−1に向けて、FMC連携機能の無効化の指示に係る信号をスイッチ(SW)400を介して送る(ステップS202、S203)。
【0051】
この指示の信号を受信した構内用電話機200−1は、FMC設定情報209−1のFMC連携機能設定の情報を「無効」となるように更新する「FMC連携機能の無効化処理」を行う(ステップS204)。構内用電話機200−1は、「FMC連携機能の無効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、構内交換機100へ向けてスイッチ400を介して送信する(ステップS205、S206)。構内交換機100は、「設定完了」を示す信号を受信した場合、FMC設定情報103−1の当該連携が「無効」となるように更新する「FMC連携機能の無効化処理」を行う(ステップS207)。構内交換機100は、「FMC連携機能の無効化処理」を行うと、「設定完了」を示す信号を、事業者通信網NW1および移動体通信網NW2を介して移動端末装置300へ送信する(ステップS208)。そして、構内用電話機200−1は、「設定完了」を示す信号を送信した後に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報を参照して、省電力処理の設定情報(モード番号等)に基づいて省電力処理の解除(省電力モードの解除処理)を行う(ステップS209)。
【0052】
なお、ステップS209の処理は、ステップS204とステップS205の間に行うようにしてもよい。ステップS207の処理は、ステップS201とステップS202との間に行うようにしてもよい。また、ステップS207の構内交換機100が行う「FMC連携機能の無効化処理」は、ステップS201にて移動端末装置300からの「FMC連携機能無効化」を指示する信号を受信した場合に行うようにしてもよい。つまり、ステップS207は、ステップS201とステップS202との間に行うようにしてもよい。
【0053】
次に、図15を参照して、構内交換機100が行うFMC連携機能無効化の処理動作について説明する。
【0054】
まず、FMC連携機能無効化の信号を受信する(ステップS51)。そして、FMC連携機能無効化の処理として、FMC設定情報103−1を、当該連携が「無効」となるように更新する(ステップS52)。
【0055】
次に、図16を参照して、構内用電話機200−1が行うFMC連携機能無効化の処理動作について説明する。なお、他の構内用電話機200−2〜200−nについても同様の処理動作を行うが、ここでは構内用電話機200−1の処理動作として説明する。
【0056】
まず、FMC連携機能無効化の信号を受信する(ステップS61)。そして、FMC連携機能無効化の処理として、FMC設定情報209−1のFMC連携機能の設定情報を「無効」となるように更新する(ステップS62)。次に、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が設定されているか否かを判断する(ステップS63)。省電力処理の設定情報が設定されていない場合(ステップS63でNO)は、処理を終了する。省電力処理の設定情報が設定されている場合(ステップS23でYES)は、設定されている省電力処理を解除し(ステップS64)、処理を終了する。
【0057】
ここで、ステップS64の処理動作であるFMC省電力処理解除について、図17および図18を参照して説明する。
FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード1またはモード3のように、LCD201をOFFにするという設定であれば、LCD制御部204に対して、LCD表示の停止を解除する命令の信号が出力される。この信号をLCD制御部204が受信すると、図17の処理が開始される。まず、LCD制御部204が、LCD表示停止解除命令の信号を受信する(ステップS71)。そして、LCD表示の停止を解除するように制御する(ステップS72)。このようにして、LCD201の表示を再開する。
【0058】
また、FMC設定情報209−1の省電力処理の設定情報が、例えば、図8に示すモード2またはモード3のように、LED202をOFF、または、スピーカ203をOFFにするという設定であれば、鳴動制御部205に対して、LEDの消灯を解除する命令およびスピーカ203の停止を解除する命令、もしくは何れか一方の信号が出力される。この信号を鳴動制御部205が受信すると、図18の処理が開始される。まず、鳴動制御部205が、鳴動停止解除命令の信号を受信する(ステップS81)。そして、LED202の消灯を解除するように、または、スピーカ203の停止を解除するように制御する(ステップS82)。このようにして、鳴動の停止を解除する。
【0059】
(変形例)
上記実施例では、図9および図14に示すように、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、移動端末装置300から送信されている。しかしながら、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、当該連携の構内用電話機200より行ってもよい。
【0060】
構内用電話機200よりFMC連携機能の有効化または無効化を行う場合は、構内用電話機200のMMI212のファンクションキーの何れかを、有効化と無効化を切り替える機能に対応付けておいたり、ファンクションキーの何れかを有効化用に対応づけておいたり、もしくは、ファンクションキーの何れかを無効化用に対応づけておいたりしておき、そのようなファンクションキーが押されたことを契機として、図10〜図13、図15〜18の処理を開始するようにしてもよい。
【0061】
以上述べたように、移動端末装置300もしくは構内用電話機200の何れかから、FMC連携機能の有効化指示が行われた場合に、FMC連携機能が有効の間、構内用電話機200を省電力モードに移行することで、使われない構内用電話機の消費電力を低減することができる。
【0062】
また、構内用電話機200の省電力モードは、省電力モードの種類を選択することができるため、ユーザの使い方に合わせて柔軟に変更ができる。さらに、この省電力モードは、FMC連携機能を有効化する際に同時に指定することもできるため、その時のみ異なる省電力モードに設定したい場合にも対応が可能である。
【0063】
なお、本発明は、以上の構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施例では、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、移動端末装置300から送信し、上記変形例では、FMC連携機能の有効化または無効化の指示は、当該連携の構内用電話機200より行うと記載したが、FMC連携機能の有効化を移動端末装置300から行い、FMC連携機能の無効化を構内用電話機200から行ってもよく、またその逆でもよい。
【符号の説明】
【0064】
100…構内交換機、101…通信部、102…FMC処理制御部、103…FMC設定データベース、103−1FMC設定情報、104…主制御部、200,200−1〜200−n…構内用電話機、201…LCD、202…LED、203…スピーカ、204…LCD制御部、205…鳴動制御部、206…電源、207…電源制御部、208…通信部、209…FMC設定データベース、209−1…FMC設定情報、209−2…省電力モード情報、210…FMC処理制御部、211…主制御部、212…MMI(マンマシンインタフェース)、213…MMI制御部、300…移動端末装置、400…スイッチ、NW1…事業者通信網、NW2…移動体通信網。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体通信網と通信接続する構内交換機と、前記構内交換機を介して通話する複数の構内用電話機を有し、
前記構内交換機には、前記構内用電話機に前記移動体通信網と無線通信する移動端末装置を対応付ける対応付け設定情報と、前記移動端末装置と前記構内用電話機が連携して動作する連携動作を有効または無効に設定する連携設定情報と、を記憶する記憶部を備える構内交換システムに設けられる構内用電話機であって、
前記連携動作の有効または無効の設定情報を記憶する連携設定記憶手段と、
前記連携動作を有効化することを示す有効化指示を受けた場合に、前記連携設定記憶手段に記憶される設定情報を、有効となるよう制御する連携動作有効化手段と、
前記有効化指示を受けた場合に、省電力モードへ移行する処理を行う省電力モード移行処理手段と
を備えることを特徴とする構内用電話機。
【請求項2】
前記省電力モードの処理の種類を複数記憶する省電力モード情報記憶手段をさらに備え、
前記省電力モードは、前記有効化指示に伴って、前記省電力モード情報記憶手段に記憶される省電力モードの何れかが選択されることを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項3】
前記省電力モード中に、前記連携動作を無効化することを示す無効化指示を受けた場合に、前記省電力モードを解除することを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項4】
前記有効化指示は、前記移動端末装置から送信されることを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項5】
前記有効化指示に対応付けられるファンクションキーをさらに備え、
前記有効化指示は、前記ファンクションキーを押下された場合に出力されることを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項1】
移動体通信網と通信接続する構内交換機と、前記構内交換機を介して通話する複数の構内用電話機を有し、
前記構内交換機には、前記構内用電話機に前記移動体通信網と無線通信する移動端末装置を対応付ける対応付け設定情報と、前記移動端末装置と前記構内用電話機が連携して動作する連携動作を有効または無効に設定する連携設定情報と、を記憶する記憶部を備える構内交換システムに設けられる構内用電話機であって、
前記連携動作の有効または無効の設定情報を記憶する連携設定記憶手段と、
前記連携動作を有効化することを示す有効化指示を受けた場合に、前記連携設定記憶手段に記憶される設定情報を、有効となるよう制御する連携動作有効化手段と、
前記有効化指示を受けた場合に、省電力モードへ移行する処理を行う省電力モード移行処理手段と
を備えることを特徴とする構内用電話機。
【請求項2】
前記省電力モードの処理の種類を複数記憶する省電力モード情報記憶手段をさらに備え、
前記省電力モードは、前記有効化指示に伴って、前記省電力モード情報記憶手段に記憶される省電力モードの何れかが選択されることを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項3】
前記省電力モード中に、前記連携動作を無効化することを示す無効化指示を受けた場合に、前記省電力モードを解除することを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項4】
前記有効化指示は、前記移動端末装置から送信されることを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【請求項5】
前記有効化指示に対応付けられるファンクションキーをさらに備え、
前記有効化指示は、前記ファンクションキーを押下された場合に出力されることを特徴とする請求項1に記載の構内用電話機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−182265(P2011−182265A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−45831(P2010−45831)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]