説明

標準電波の受信装置及びプログラム

【課題】短い時間に標準電波を効率よく取得することが可能な標準電波の受信装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】周波数f1、及び前記周波数f1とは異なる周波数f2(>f1)の標準電波を同時に受信し、前記周波数f1の標準電波に基づく第1の受信信号及び前記周波数f2の標準電波に基づく第2の受信信号のそれぞれに周波数f3=(f1+f2)/2の信号を混合して周波数f4=(f2−f1)/2の信号を生成し、周波数f4の前記信号に基づきタイムコードを復調するための信号を生成する標準電波の受信装置1を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電波時計に用いられる標準電波の受信装置及びプログラムに関し、とくに短い時間に標準電波の受信を効率よく行えるようにするための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
よく知られているように、電波時計は標準周波数局から送信される標準電波を受信して、この電波に含まれるタイムコードに基づいて時刻の補正を行う。図16に電波時計の受信回路3を示している。同図において、長波受信用のアンテナ2から供給される受信信号は、AGC(Automatic Gain Control)付きのゲインアンプ11によって増幅され、水晶フィルタ12に入力される。水晶フィルタ12では、受信信号に含まれる妨害波成分が除去される。水晶フィルタ12から出力された信号は、ポストアンプ15によって増幅された後、整流回路16に入力され、ここで全波整流される。全波整流された信号は、次にローパスフィルタ(Low Pass Filter)(LPF17)に入力されて包絡線検波される。
【0003】
LPF17から出力された包絡線信号は、検波回路18(ピーク/ホールド検波回路)に入力され、ここで包絡線信号のピーク電圧とボトム電圧がホールドされる。そして、検波回路18から出力されるピーク電圧とボトム電圧の中間の電圧と、LPF17から出力される包絡線信号とが比較器19に入力され、比較器19から、標準電波の復調信号として、タイムコードを含んだ二値化信号であるTCO(Time Code Output)信号が出力される。
【特許文献1】特開2004−80073号公報
【非特許文献1】「トランジスタ技術」,CQ出版社,2004年5月号,p.221〜229
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、我が国の場合、全国2箇所(2006年3月現在、福島県と佐賀県の電波送信所)に設けられている標準電波局から、それぞれ40kHzと60kHzの標準電波が送信されている。このため、我が国で使用される電波時計は、周波数の異なる2つの標準電波の受信を試みて、タイムコードを取得する仕組みになっている。
【0005】
ここで非特許文献1に示されているように、タイムコードは60bit/60秒の1フレームのデータで構成されている。このため、1フレームのタイムコードを取得するのに、少なくとも60秒の時間を要することになる。また、通常、電波時計は、2つの標準電波をシーケンシャルに受信して、タイムコードの取得が可能かどうかを評価する方式であるため、タイムコードの取得には長時間を要することがある。とくに、海外での使用に対応した電波時計の場合には、さらに別の周波数(例えば、75kHzや77.5kHz)の電波を受信することになるため、タイムコードを取得するのに長時間を要することとなる。
【0006】
そしてこのように、タイムコードの取得にかかる時間が長ければ、時計の時刻補正に長時間を要することとなる。またタイムコードの取得のための回路動作によって余分に電力を消費してしまうことになる。さらに標準電波をシーケンシャルに評価する方式では、標準電波ごとに受信回路の同調周波数を切り換えるための回路が必要となり、回路構成が複雑化し、製造コストも増大する。
【0007】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、短い時間に標準電波を効率よく取得することが可能な標準電波の受信装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明のうちの主たる発明は、標準電波の受信装置であって、周波数f1、及び前記周波数f1とは異なる周波数f2(>f1)の標準電波を同時に受信し、前記周波数f1の標準電波に基づく第1の受信信号及び前記周波数f2の標準電波に基づく第2の受信信号のそれぞれに周波数f3=(f1+f2)/2の信号を混合して周波数f4=(f2−f1)/2の信号を生成し、周波数f4の前記信号に基づきタイムコードを復調するための信号を生成することとする。
【0009】
本発明の受信回路は、周波数f1及び周波数f2の2つの標準電波の受信信号に周波数f3=(f1+f2)/2を混合することによって得られる周波数f4=f3−f1=f2−f3=(f2−f1)/2の信号に基づいてタイムコードを復調するための信号を生成するものである。ここで周波数f4=f3−f1=f2−f3=(f2−f1)/2の信号には、周波数f1の受信信号(第1の受信信号)に基づく信号と、周波数f2の受信信号(第2の受信信号)に基づく信号とが含まれているので、周波数f4=(f2−f1)/2の信号に基づいてタイムコードを復調することで、周波数f1と周波数f2の2つの標準電波を同時に評価することが可能となる。従って、本発明の受信回路によれば、周波数の異なる複数の標準電波をシーケンシャルに評価してタイムコードの復調を試みる従来の方式に比べて、短い時間でタイムコードの評価及び取得を行うことができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、短い時間に標準電波を効率よく取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
【0012】
[実施例1]
図1に本発明の一実施形態として説明する、電波時計に実装される標準電波の受信装置1の構成を示している。同図において、受信装置1は、長波帯の標準電波を受信するアンテナ2、標準電波を復調してTCO信号を生成する受信回路3、CPU及びメモリを含んで構成されるマイクロコンピュータ(以下、マイコン4という。)、ユーザがボタンやスイッチに対して行った操作入力に対応する信号を生成する入力回路5、及び日時等の情報が出力される表示回路6を含んで構成されている。
【0013】
図2に上記受信装置1を構成している受信回路3のブロック図を示している。同図において、アンテナ2から入力される標準電波の受信信号は、まずAGC付きのゲインアンプ11において増幅される。ゲインアンプ11から出力された受信信号は、LPF_0(20)(Low Pass Filter)を通過した後、周波数変換回路13(ミキサ)において、標準電波局から送信される標準電波の周波数f1と周波数f2の中間の周波数である、周波数f3=(f1+f2)/2)の信号と混合される。なお、この周波数f3の信号は、例えば、図示しない水晶発振回路やPLL発振回路(Phase-locked loop oscillator)によって供給される。
【0014】
ここで周波数f1及びf2の受信信号に周波数f3の信号が混合されると、f3−f1、f2−f3、f1+f3、f3+f2といった複数の周波数の信号が生成される。またf3は、f1とf2のちょうど中間の値に設定されているため、f3−f1=f2−f3=(f2−f1)/2の関係があり、f3−f1及びf2−f3の信号は、同じ周波数f4=(f2−f1)/2の信号として生成されることとなる。このため、周波数変換回路13によって、結局、f4=(f2−f1)/2、f5=f1+f3、f6=f3+f2の信号が生成されることとなる。
【0015】
そして以上によれば、周波数変換回路13から出力される周波数f4=f3−f1=f2−f3=(f2−f1)/2の信号には、周波数f1の受信信号(第1の受信信号)に基づく信号と、周波数f2の受信信号(第2の受信信号)に基づく信号とが含まれている。このため、周波数f4=(f2−f1)/2の信号に基づいてタイムコードを復調することは、周波数f1と周波数f2の2つの標準電波を同時に評価するのと同じ事になる。
【0016】
具体的には、例えば、我が国の場合、2つの電波送信所から、40kHz(f1)の標準電波と、60kHz(f2)の標準電波の2つの電波が送信されているので、周波数変換回路13においてこれらに混合する発振信号の周波数f3は、(60kHz+40kHz)/2=50kHzである。従って、この周波数をf1及びf2の信号に混合すると、f4=(f2−f1)/2=(60kHz−40kHz)/2=10kHzの信号が周波数変換回路13によって生成される。従って、この10kHzの信号に基づいてタイムコードを復調すれば、周波数f1と周波数f2の2つの標準電波を同時に評価したのと同じ事になる。
【0017】
周波数変換回路13から出力された信号は、次にBPF14(Band Pass Filter)に入力される。BPF14において、入力された信号のうち周波数f4以外の信号が除去される。BPF14を通過した信号は、次にポストアンプ15によって増幅されて整流回路16に入力され、整流回路16において全波整流される。全波整流された信号は、さらにLPF17(Low Pass Filter)に入力されて包絡線検波される。
【0018】
次にLPF17から出力された信号(以下、包絡線信号という。)は、検波回路18(ピーク/ホールド検波回路)に入力され、検波回路18において包絡線信号のピーク電圧とボトム電圧がホールドされる。そして、比較器19には、検波回路18から出力されるピーク電圧とボトム電圧との中間電圧と、LPF17から出力される包絡線信号とが入力され、比較器19からTCO信号が出力される。
【0019】
マイコン4は、受信回路3から入力されるTCO信号からタイムコードを復調する。復調したデータが正しいと判断された場合、マイコン4は、タイムコードより取得した時刻情報に基づいて、時刻情報等を表示回路6に出力する。
【0020】
以上に説明したように、本実施形態の受信回路3は、周波数f1の受信信号(第1の受信信号)に基づく成分と、周波数f2の受信信号(第2の受信信号)に基づく成分とを含んだ周波数f4=f3−f1=f2−f3=(f2−f1)/2の信号に基づいてタイムコードの復調に用いる信号を生成する。ここで周波数f4の信号には、周波数f1の受信信号(第1の受信信号)に基づく信号と、周波数f2の受信信号(第2の受信信号)に基づく信号とが含まれている。このため、周波数f4=(f2−f1)/2の信号に基づいてタイムコードを復調することで、周波数f1と周波数f2の2つの標準電波を同時に評価することが可能となる。従って、周波数の異なる複数の標準電波をシーケンシャルに評価してタイムコードの復調を試みる従来の方式に比べて、短い時間でタイムコードの評価及び取得を行うことができる。
【0021】
また、フェージングなどの影響により、標準電波の受信状態が時間的に変化した場合において、通常は各標準電波の伝搬特性が周波数によって異なるため、一方の電波の受信状態が悪い場合に他方の電波の受信状態が良好であることがあるが、以上の仕組みによれば、このような場合においても、それぞれを独立して受信した場合よりもタイムコードを取得する時間を短縮できる可能性が高くなる。
【0022】
以上に説明したように、本実施形態の受信装置1によれば、短い時間で標準電波を効率よく取得することができる。
【0023】
[実施例2]
図4Aに、本発明の他の実施例として説明する受信装置1のブロック図を示している。本実施例の受信装置1は、受信信号に基づいてTCO信号を生成する処理の一部をデジタル方式で行うように構成したものである。図4Aにおいて、アンテナ2及びゲインアンプ11の構成及び動作は前述と同様である。
【0024】
図5は、図4Aに示す回路の各部(1)〜(5)における信号の波形の一例である。図5(1)に示す波形からなる受信信号は、ゲインアンプ11によって増幅されて図5(2)に示す波形となり、ローパスフィルタ(Low Pass Filter)(LPF_0(20))で高周波成分がカットされて図5(3)に示す波形となる。なお、LPF_0(20)のカットオフ周波数は、例えば、40kHz、60kHz、75kHz等、受信対象となる長波受信信号を選択する値(例えば、80kHz)に設定される。
【0025】
LPF_0(20)から出力された信号は、次にデジタル復調回路30のA/Dコンバータ(ADC31という。)に入力され、ADC31からADC31のビット分解能に応じた波形(図5(4))の信号が出力される。この信号は、次に検波処理部32に入力され、検波処理部32から図5(5)に示す波形の信号が出力される。
【0026】
検波処理部32の具体的な構成を図4Bに示している。検波処理部32には、ADC31から入力されるデジタル信号の帯域を制限するバンドストップフィルタ(Band Stop Filter)(BSF321)、帯域制限された信号の周波数をより低い周波数の信号に変換するダウンコンバータ322、ダウンコンバータ322から出力された信号の周波数帯域を制限するバンドパスフィルタ(Band Pass Filter)(BPF323)、後段の平均化に際して必要となる自乗処理を行う自乗回路324、及び自乗回路324から出力される信号を平均化する平均化回路325が含まれている。
【0027】
検波処理部32の処理で必要となる各種動作信号は、図4Aに示すVCO(Voltage-Controlled Oscillator)/PLL(Phase Locked Loop)(以下、VCO/PLL34と表記する。)から供給される。VCO/PLL34は、基準発振器7から供給される基準信号に基づいて、上記動作信号を生成する。なお、本実施例の受信回路3では、基準発振器7の出力信号はマイコン4の基準クロック信号としても利用される。なお、マイコン4、入力回路5、及び表示回路6の構成及び動作は実施例1の場合と同様である。
【0028】
検波処理部32から出力された信号は、図4Aに示す判定部33に入力される。判定部33は、検波処理部32から入力された信号を予め設定されている閾値と比較し、これにより図5(6)に示す波形からなるTCO信号を出力し、このTCO信号がマイコン4に入力される。
【0029】
ところで、本発明の受信回路3をアナログ回路で構成した場合には、周波数選択や妨害波を除去するため、水晶フィルタやアナログ素子(トランジスタ、抵抗、コンデンサ等)を用いてフィルタを構成する必要があり、回路を構成する部品点数が多く回路が複雑化してしまう。また高価な水晶フィルタを用いた場合は製造コストが問題となる。
【0030】
また受信回路3をアナログ回路で構成した場合には、フィルタの遮断周波数や通過帯域幅等に影響を与える製造ばらつきや温度ばらつきなどの回路特性のばらつきを考慮する必要がある。とくにフィルタが高次フィルタである場合には、アナログ素子の数が多くなるため、特性ばらつきによる影響が大きくなる。このため、例えばカットオフ周波数を理想値よりも大きく設定する等、水晶フィルタ12やBPF14の帯域幅の設定に余裕を持たせる必要がある。
【0031】
これに対し、本実施例のように受信回路3をデジタル処理を行う回路で構成した場合には、回路や部品等の特性ばらつきによる影響が無く、フィルタ(BSF321、BPF323等)の帯域幅をアナログ方式の場合よりも狭く設定することができる。従って、ノイズやキャリア近傍の妨害波をより確実かつ効果的に除去することができる。
【0032】
また受信回路3を、例えば、既存のアナログラジオ放送をデジタル処理方式で復調するための集積回路(IC)を用いて構成することもできる。しかしこのような集積回路は音声信号の復調用に設計されたものであるため、標準電波のように復調情報が音声情報に比べて小さい用途に用いるには回路規模が大きすぎる。本実施例はこれに比べてシンプルで小型の受信回路3を容易に構成することができる。また製造コストも抑えることができる。
【0033】
なお、以上に説明した受信回路3におけるデジタル処理部30の機能、すなわち、ADC31、検波処理部32、及び判定部33の機能は、ハードウエアロジックによって構成することもできるし、信号処理プロセッサ等にプログラムを実行させることによって行われるソフトウエア処理によって実現することもできる。またデジタル処理部30の機能をマイコン4が行うようにしてもよい。
【0034】
[実施例3]
受信装置1によって受信される標準電波はノイズやフェージングの影響を受けるため、実施例1の比較器19や実施例2の判定部33から出力されマイコン4に入力されるTCO信号から復調されるタイムコードは、標準電波局から送信されたタイムコードと必ずしも一致するとは限らない。そこで、例えばマイコン4側でパルス幅を評価し、パルスの正しい立ち上がりタイミングを評価するなど、入力されるTCO信号を元のタイムコードの波形に整形するための処理(以下、この処理をフィルタリング処理という。)が必要となる。
【0035】
図6にマイコン4側で行うフィルタリング処理の一例を示している。図6(a)は標準電波局から送信されるタイムコードの波形である。図6(b)は、図6(a)に示すタイムコードを含んだ標準電波を受信した際に、実施例1に示す検波回路18又は実施例2に示す検波処理部32から出力される信号(以下、この信号を検波信号という。)の一例である。図6(c)は、図6(b)に示す検波信号が入力された場合に、実施例1の比較器19又は実施例2の判定部33からマイコン4に入力されるTCO信号である。図6(d)は、図6(c)に示す波形からなるTCO信号にマイコン4がフィルタリング処理を施すことによって得られる波形である。
【0036】
ここで図6(a)の符号61で示すパルスの幅は元々200msであったが、ノイズやフェージングの影響により、図6(c)に示すように上記パルスは250msの信号に復調されている。符号62で示すパルスは、ノイズ等の影響によるものであり、標準電波局から送信されたタイムコードには元々含まれていなかったものである。符号63で示す波形は、ノイズやフェージングの影響により、パルスの立ち上がりのタイミングが送信時のタイミングよりもΔtだけ遅れている。
【0037】
このような波形からなる信号が入力された場合、マイコン4は、フィルタリング処理を行って、例えば、符号61のパルスについては、200msのパルス幅の信号に変換する。また符号62のパルスについては、マイコン4は、これをフィルタリング処理によって除去する。さらに符号63の波形については、マイコン4は、フィルタリング処理によって立ち上がりのタイミングを補正する。
【0038】
以上のようにして標準電波局から送信されたタイムコードを復元することが可能である。しかしながら、このようなフィルタリング処理は、マイコン4側の処理負荷を増大させる。またフィルタリング処理は、検波した信号からとりだしたTCO信号に対して行われるため、この時点で情報の著しい劣化が生じていた場合、フィルタリング処理では必ずしもTCO信号のパルス幅が正しい方向に復元されるとは限らず、パルスの立ち上がりのタイミングも正しい方向に補正されるとは限らない。
【0039】
本実施例は、このようなフィルタリング処理による場合の種々の問題を解決するものであり、受信回路3においてタイムコードが正確に復元されるように構成したものである。またTCO信号に対する復元処理が受信回路3において行われるため、マイコン4側に処理負担を生じさせることもない。
【0040】
本実施例の受信回路3の構成は、図4A及び図4Bに示した実施例2における受信回路3の構成と基本的に同じである。図7は、本実施例の受信回路3によるTCO信号の復元処理を説明する波形図である。図7(a)は、標準電波局から送信されるタイムコードの一例である。図7(b)は、図7(a)に示すタイムコードが乗った標準電波を受信した場合に、検波処理部32から出力される信号(以下、検波信号という。)である。図7(c)は、図7(b)に示す波形の検波信号が入力された場合に、判定部33からマイコン4に入力されるTCO信号である。
【0041】
本実施例の受信回路3は、標準電波におけるタイムコードのT=1000msの単位期間を、標準電波局から送信されるタイムコードを構成している200ms(デューティ比20%)、500ms(デューティ比50%)、及び800ms(デューティ比80%)の3種類の信号のデューティ比の公約数の期間に分割して処理を行う。以下の説明では、一例として、T=1000msの単位期間を、上記3種類の信号のデューティ比の最大公約数である10の期間(100msの期間)に分割して処理を行うものとする。また単位期間を10分割することによって、T=1000msの期間は10分割されるが、これら各分割期間に、順に0〜9までの10bitを対応させるものとする(図7(d))。
【0042】
判定部33は、各bitに対して図8に示す処理を行うことにより生成されるTCO信号を出力する。すなわち、bit0及びbit1の各分割期間においては、固定的にHiを出力する。bit2の分割期間では、検波信号のレベルを予め設定されている閾値と比較することにより決定される値を出力し、検波信号のレベルが閾値未満であればLowを、閾値以上であればbit1と同じ値(Hi)を出力する。
【0043】
bit3の分割期間については、bit2と同じ値を出力する。bit4の分割期間については、bit3と同じ値を出力する。bit5の分割期間では、bit4の値と検波信号のレベルとに応じて決定される値を出力する。すなわち、bit4がLowであれば、検波信号のレベルに拘わらずLowを出力し、bit4がHiかつ検波信号のレベルが閾値以上であればHiを、bit4がHiかつ検波信号のレベルが閾値未満であればLowを出力する。bit6の分割期間では、bit5と同じ値を出力する。bit7の分割期間では、bit6と同じ値を出力する。bit8及びbit9の分割期間では、固定的にLowを出力する。
【0044】
ここで図8に示す判定基準は、日本の標準電波のフォーマットに基づくものである。すなわち、標準電波のフォーマットによれば、bit0及びbit1の各分割期間の出力はHiしか取り得ないので、Hiを固定的に出力するようにしている。また、例えば、bit8及びbit9の各分割期間については、Lowしか取り得ないので、Lowを固定的に出力するようにしている。また標準電波のフォーマットによれば、bit3の分割期間については、bit2と同じ値しか取り得ず、bit4の分割期間については、bit3と同じ値しか取り得ない。またbit6の分割期間についてはbit5と同じ値しか取り得ず、bit7の分割期間についてはbit6と同じ値しか取り得ない。
【0045】
なお、分割数はタイムコードを構成している3種類の信号の公約数であればよく、例えば、分割数を20に設定することもできる。この場合、判定基準は図9に示す内容となる。このように、分割数を増やすことで、タイムコードの復元精度を向上させることができる。
【0046】
以上に説明した本実施例の受信回路3によれば、各分割期間に出力されるTCO信号の値(Hi or Low)は、あらかじめ設定された図8に示す判断基準によって決定されるため、タイムコードを正確に復元することができる。
【0047】
<<判定部>>
図10に以上に説明した処理を行う判定部33の一例を示している。同図に示す判定部33は、コンパレータ331、同期捕捉回路332、判定回路333、及びレジスタ334を有している。コンパレータ331には、検波処理部32から入力される検波信号の信号レベルをレジスタ334に記憶されている閾値3341と比較して、検波信号が閾値3341未満であれば論理レベルとしてLowを、検波信号が閾値以上であれば論理レベルとしてHiを出力する。
【0048】
同期捕捉回路332は、コンパレータ出力からタイムコードの立ち上がりタイミングの特定を行う。同期捕捉回路332は立ち上がりタイミングの特定に成功した場合、「カウンタEnable信号(Hi)」を判定回路333に出力する。このように、同期捕捉回路332を有することで、本実施例の受信回路3は、タイムコードの立ち上がりのタイミングを正確に特定することができる。
【0049】
判定回路333には、コンパレータ331から出力される信号と、同期捕捉回路332から出力される「カウンタEnable信号(Hi)」とが入力される。判定回路333は「カウンタEnable信号(Hi)」が入力されると、内部に有するカウンタのカウントアップを開始する。また、判定回路333は、コンパレータ331から出力される信号と、現在よりも一つ前のカウンタ値に対応するコンパレータ331の出力値とに基づいて処理を行い、その結果生成されるTCO信号をマイコン4に出力する。
【0050】
次に、判定回路333の動作について説明する。コンパレータ331は検波処理部32から入力される検波信号と、レジスタ334に記憶されている閾値3341とを比較して、検波信号が閾値3341未満であれば論理レベルとしてLowを、検波信号が閾値以上であれば論理レベルとしてHiを出力する。
【0051】
同期捕捉回路332がコンパレータ331から出力されるパルス信号によりタイムコードの立ち上がりタイミングを特定する。タイミングの特定に成功すると、同期捕捉回路332は、判定回路333に対して「カウンタEnable信号(Hi)」を出力し、同期捕捉回路332は動作を停止する。
【0052】
判定回路333は、「カウンタEnable信号(Hi)」が入力されると、自身が内部に有するカウンタのカウントアップを開始する。そして、判定回路333は、このカウンタの値に応じてコンパレータ331から入力される信号と、現在よりも一つ前のカウンタ値に対応するコンパレータ331の出力値に基づいてTCO信号を生成し、これをマイコン4に出力する。
【0053】
<<同期捕捉回路>>
図11に同期捕捉回路332の構成例を示している。また図12に同期捕捉回路332の動作を説明するタイミングチャートを示している。
図11において、立ち上がりエッジ検出部3321は、コンパレータ331からの出力信号の立ち上がりエッジを検出した場合にパルス信号を出力する。
【0054】
カウンタ1(3322)は、クロック信号が入力されるたびに1つずつカウントアップした値(カウンタ値)を出力する。ここでカウンタ値の範囲は、T=1000msの期間の分割数に応じた値に設定される。例えば、分割数が10である場合は0〜9の範囲に設定される。また分割数が20である場合には、カウンタ値は0〜19の範囲に設定される。
【0055】
カウンタ値保持部3323は、立ち上がりエッジ検出部3321からパルス信号が入力された際におけるカウンタ1(3322)のカウンタ値を保持し、後述するリセット信号が入力されるまでの間は、次のパルスが入力されても、このカウンタ値を比較器1に出力し続ける。
【0056】
図12に示す例では、カウンタ1(3322)のカウンタ値が1サイクル目の2の時に立ち上がりエッジ検出部3321からパルス信号(立ち上がりエッジ検出パルス)が入力されているため、カウンタ値保持部3323が2を保持している。またカウンタ値が1サイクル目の6の時にもパルス信号が入力されているが、まだリセット信号が入力されていないため、カウンタ値保持部3323は2を保持し続けている。カウンタ値が2サイクル目の3の時に内部リセット信号が比較器2(3325)から出力されているため、カウンタ値保持部3323の値が0にリセットされている。カウンタ値が2サイクル目の6の時にパルス信号が入力されているため、カウンタ値保持部3323は6を保持している。カウンタ値が4サイクル目の7の時にリセット信号が入力されているため、カウンタ値保持部3323の値が0にリセットされている。
【0057】
比較器1(3324)は、カウンタ1(3322)のカウンタ値と、カウンタ値保持部3323に保持されている値とを比較して、両者が一致している時は比較器2(3325)にパルス信号を出力する。
【0058】
図12に示す例では、カウンタ1(3322)のカウンタ値が1サイクル目と2サイクル目の2の時、2サイクル目の6の時、3サイクル目の6の時、及び4サイクル目の6の時に、カウンタ1(3322)のカウンタ値とカウンタ値保持部3323の値が一致しているので、これらの各タイミングで比較器1からパルス信号が出力されている。
【0059】
比較器2(3325)は、立ち上がりエッジ検出部3321から出力されるパルス信号の入力レベルと、比較器1(3324)から出力されるパルス信号の入力レベルとを比較して、両者が一致する時はカウンタ2(3327)にパルス信号を出力し、一致しない時は後述するAND回路3326に内部リセット信号を出力する。なお、比較器2(3325)には、外部リセット信号が入力され、比較器2(3325)は、外部リセット信号がLowの時は、内部リセット信号もLowになるように内部リセット信号を出力する。
【0060】
図12に示す例では、カウンタ1(3322)のカウンタ値が1サイクル目の2の時、2サイクル目の6の時、3サイクル目の6の時、及び4サイクル目の6の時に、立ち上がりエッジ検出部3321から出力されるパルス信号の入力レベルと、比較器1(3324)から出力されるパルス信号の入力レベルとが一致しているので、これらの各タイミングで比較器2からパルス信号が出力されている。しかし、2サイクル目の2のとき、立ち上がりエッジ検出部3321から出力されるパルス信号の入力レベルと、比較器1(3324)から出力されるパルス信号の入力レベルとが一致していないため、比較器2(3325)はAND回路3326に内部リセット信号を出力する。
【0061】
AND回路3326は、外部入力される外部リセット信号と、比較器2(3325)から出力される内部リセット信号と「カウンタEnable信号(Hi)」の否定値の論理積を出力し、この論理積の値は、カウンタ1(3322)、カウンタ値保持部(3323)、及びカウンタ2(3327)にリセット信号として入力される。
カウンタ2(3327)は、比較器2(3325)からパルス信号が入力されるたびに一つずつインクリメントしたカウンタ値を出力する。カウンタ2(3327)は、AND回路3326からリセット信号(Low)が入力されると、出力するカウンタ値を0に設定する。
【0062】
図12に示す例では、カウンタ1(3322)のカウンタ値が1サイクル目の2の時に比較器2(3325)からパルス信号が入力されているので、カウンタ2(3327)は、カウンタ値をインクリメントしている。またカウンタ1(3322)のカウンタ値が2サイクル目の3の時に、リセット信号(Low)が入力されているので、カウンタ2(3327)は、このタイミングでカウンタ値を0に設定している。また2サイクル目の6の時、3サイクル目の6の時、及び4サイクル目の6の時に、比較器2(3325)からパルス信号が入力されており、これらの各時点でカウンタ値をインクリメントしている。またカウンタ1(3322)のカウンタ値が4サイクル目の7の時にリセット信号(Low)が入力されているので、カウンタ2(3327)は、このタイミングでカウンタ値を0に設定している。
【0063】
比較器3(3328)は、カウンタ2(3327)のカウンタ値がレジスタ334に記憶されている検出回数3342に一致しない間はLowを出力し続け、カウンタ値がレジスタ334に記憶されている検出回数3342に一致するとカウンタEnable信号(Hi)の出力を開始する。同時にカウンタEnable信号(Hi)の否定値がAND回路3326に入力されるため、カウンタ保持部3323、カウンタ1(3322)、カウンタ2(3327)にリセット信号が入力される。比較器3(3328)から出力されるカウンタEnable信号(Hi)は、判定回路333に入力される。なお、カウンタEnable信号(Hi)の出力は、外部リセット信号が入力されると停止する。
【0064】
図12に示すタイミングチャートは、検出回数3342が3に設定されている場合であり、カウンタ2(3327)のカウンタ値がカウンタ1の4サイクル目の6の時に検出回数3342に設定されている値に一致しているので、カウンタEnable信号(Hi)の出力を開始している。
【0065】
<<判定回路>>
図13に判定回路333の一例を示している。また図14に判定回路333の動作を説明するタイミングチャートを示している。判定回路333には、コンパレータ331から出力されるパルス信号、同期捕捉回路332から出力されるカウンタEnable信号、及びクロック信号が入力される。
【0066】
カウンタ3331は、クロック信号が入力されるたびに1つずつカウントアップした値(カウンタ値)を出力する。カウンタ3331によるカウンタ値のカウントアップは、カウンタEnable信号がLowからHiに変化した時に開始される。カウンタ値の範囲は、T=1000msの期間の分割数に応じた値に設定される。例えば、分割数が10である場合は0〜9の範囲に設定される。また分割数が20である場合には、カウンタ値は0〜19の範囲に設定される。
【0067】
遅延回路(Z−1)3332は、後述のセレクタ3333から出力される値を遅延させて後述のセレクタ3333に出力する。遅延回路(Z−1)3332による遅延量は、カウンタの値が1つ変化した場合に要する時間に設定されている。図14のタイミングチャートは分割数を10とした場合であるが、この例では、カウンタ3331のカウンタ値が1サイクル目の0〜4の期間、及び、2サイクル目の0〜1の期間に、コンパレータ331からHiが入力されており、これに対応して遅延回路(Z−1)3332から1サイクル目のカウンタ値が1〜5の期間、及び、2サイクル目の1〜2の期間に「Hi」が出力されている。
【0068】
セレクタ3333は、カウンタ3331のカウンタ値が変化するごとに、カウンタ値と遅延回路(Z−1)3332からフィードバックされる値(以下、フィードバック値という。)とに応じて出力値(以下、セレクタ出力値という。)を決定する。
【0069】
図15は分割数が10である場合における、カウンタ値及びフィードバック値に対応してセレクタ3333から出力されるセレクタ出力値の一例である。同図に示す例では、カウンタ値が7でフィードバック値がLowの時、セレクタ出力値はLowとなる。また例えばカウンタ値が5でフィードバック値がHiの時、コンパレータ331から入力される値がセレクタ出力値となる。セレクタ出力値は、TCO信号として判定回路333から出力され、マイコン4に入力される。
【0070】
ところで、以上の実施形態の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の実施形態にかかる標準電波の受信装置1の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態にかかる受信回路3のブロック図を示す図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる受信回路3の標準電波の受信方法を説明する図である。
【図4A】本発明の実施形態にかかる受信装置1のブロック図である。
【図4B】本発明の実施形態にかかる検波処理部32の具体的な構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態にかかる図4Aに示す回路の各部(1)〜(5)における信号の波形の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態にかかるマイコン4側で行うフィルタリング処理の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態にかかる標準電波局から送信されるタイムコードとフィルタリング処理の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態にかかる分割された各bitの復調に対して行われる処理を示す図である。
【図9】本発明の実施形態にかかる分割された各bitに対して行われる処理を示す図である。
【図10】本発明の実施形態にかかる判定部33の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施形態にかかる同期捕捉回路332の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施形態にかかる同期捕捉回路332の動作を説明するタイミングチャートである。
【図13】本発明の実施形態にかかる判定回路333の一例を示す図である。
【図14】本発明の実施形態にかかる判定回路333の動作を説明するタイミングチャートである。
【図15】本発明の実施形態にかかるカウンタ値及びフィードバック値に対応してセレクタ3333から出力されるセレクタ出力値を示す図である。
【図16】電波時計の受信回路3の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0072】
1 受信装置 2 アンテナ
3 受信回路 4 マイコン
5 入力回路 6 表示回路
7 基準発信器 11 ゲインアンプ
12 水晶フィルタ 13 周波数変換回路
14 BPF 15 ポストアンプ
16 整流回路 17 LPF
18 検波回路 19 比較器
20 LPF_0 31 ADC
32 検波処理部 33 判定部
34 VCO/PLL
321 BSF 322 ダウンコンバータ
324 自乗回路 325 平均化回路
331 コンパレータ 332 同期捕捉回路
333 判定回路 334 レジスタ
3321 立ち上がりエッジ検出部 3322 カウンタ1
3323 カウンタ値保持部 3324 比較器1
3325 比較器2 3328 比較器3
3331 カウンタ 3332 遅延回路
3333 セレクタ 3341 閾値
3342 検出回数

【特許請求の範囲】
【請求項1】
周波数f1、及び前記周波数f1とは異なる周波数f2(>f1)の標準電波を同時に受信し、
前記周波数f1の標準電波に基づく第1の受信信号及び前記周波数f2の標準電波に基づく第2の受信信号のそれぞれに周波数f3=(f1+f2)/2の信号を混合して周波数f4=(f2−f1)/2の信号を生成し、
周波数f4の前記信号に基づきタイムコードを復調するための信号を生成すること
を特徴とする標準電波の受信装置。
【請求項2】
周波数f1及び当該周波数f1とは異なる周波数f2(>f1)の標準電波を受信する受信装置であって、
同時に受信される、前記周波数f1の標準電波に基づく前記第1の受信信号及び前記周波数f2の標準電波に基づく前記第2の受信信号のそれぞれに、周波数f3=(f1+f2)/2の信号を混合して周波数f4=(f2−f1)/2の信号を生成する周波数変換回路と、
前記周波数f4の信号から周波数f4以外の周波数成分を除去するフィルタ回路と、
前記フィルタ回路の出力を整流する整流回路と、
前記整流回路の出力を包絡線検波した信号である包絡線信号を生成する検波回路と、
前記整流回路から出力される信号と前記包絡線信号とに基づきタイムコードを復調するためのTCO信号を生成する比較器と
を含むこと
を特徴とする標準電波の受信装置。
【請求項3】
周波数f1及び当該周波数f1とは異なる周波数f2(>f1)の標準電波を受信する受信装置であって、
標準電波の受信信号を増幅するゲインアンプと、
前記受信信号に含まれる高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタから出力される信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
前記デジタル信号を検波する検波処理部と、
前記検波処理部から出力する検波信号を閾値と比較することによりタイムコードを復調するためのTCO信号を生成する判定部と、
を含み、
前記検波処理部は、同時に受信される、前記周波数f1の標準電波に基づく前記第1の受信信号及び前記周波数f2の標準電波に基づく前記第2の受信信号のそれぞれに、周波数f3=(f1+f2)/2の信号を混合して周波数f4=(f2−f1)/2の信号を生成すること
を特徴とする受信装置。
【請求項4】
請求項3に記載の受信装置であって、
前記検波処理部は、
前記デジタル信号の帯域を制限するバンドストップフィルタと、
帯域制限された前記デジタル信号をより低い周波数の信号に変換するダウンコンバータと、
前記ダウンコンバータから出力された信号の周波数帯域を制限するバンドパスフィルタと、
前記バンドパスフィルタから出力された信号に対して自乗処理を行う自乗回路と、
前記自乗回路から出力される信号を平均化する平均化回路と、
を含むこと
を特徴とする受信装置。
【請求項5】
標準電波の受信信号を増幅するゲインアンプと、
前記受信信号に含まれる高周波成分を除去するローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタから出力される信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
前記デジタル信号を検波する検波処理部と、
前記検波処理部から出力する検波信号を閾値と比較することによりタイムコードを復調するためのTCO信号を生成する判定部と、
信号処理プロセッサと、
を含む標準電波の受信装置における、前記信号処理プロセッサによって実行されるプログラムであって、
同時に受信される、周波数f1の標準電波に基づく第1の受信信号及び周波数f2(>f1)の標準電波に基づく第2の受信信号のそれぞれに、周波数f3=(f1+f2)/2の信号を混合して周波数f4=(f2−f1)/2の信号を生成する機能を実現するためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2007−292612(P2007−292612A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−121123(P2006−121123)
【出願日】平成18年4月25日(2006.4.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】