説明

樹脂成形品

【課題】ゲートから離れて位置する薄い壁状をなす薄肉成形部に樹脂を十分に充填することが可能な樹脂成形品を提供する。
【解決手段】成形型内にゲート11から溶融樹脂を射出することにより成形される樹脂成形品10であって、前記ゲート11の位置から薄い壁状をなす薄肉成形部27まで、同薄肉成形部27よりも幅寸法が大きいリブ61,62,63,64を繋いで設けた。このような構成によれば、樹脂成形品10の成形時に、成形型内のリブ61,62,63,64を形成する空間が溶融樹脂の流れる経路となり、ゲート11から射出された溶融樹脂がこの経路を通って薄肉成形部27に流れ込むから、ゲート11から離れて位置する薄い壁状をなす薄肉成形部27に樹脂を十分に充填することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形型内にゲートから溶融樹脂を射出することにより成形される樹脂成形品に関する。
【背景技術】
【0002】
成形型内にゲートから溶融樹脂を射出することにより成形される樹脂成形品において、例えば特許文献1に記載のように、ゲートから離れた位置に薄い壁状をなす薄肉成形部を成形しなければならない場合がある。この樹脂成形品は、バスバーと一次成形部とが一体化してなる一次成形品を、二次成形部により金属プレートと一体に形成してなるものであり、全体として横長形状をなすとともに、その長手方向の両端部が同じ方向に突出した形状に成形されている。ゲートは、樹脂成形品の両端部の突出方向とは反対側で、樹脂成形品の長手方向の中間位置に設定されている。
【特許文献1】特開2008−6722公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記の樹脂成形品においては、バスバーの端部は樹脂成形品の両端部の突出部分に配置され、隣り合うバスバーの端部の間は、仕切り壁によって仕切られている。この仕切り壁は、二次成形部をインサート成形する際に形成されるものである。仕切り壁は薄い壁状をなし、またゲートから遠く離れているため、樹脂の充填が不十分になることが懸念される。そこで、射出圧を高くすることが考えられるけれども、そうするとバリが発生しやすくなるという問題があり、対策が望まれていた。
【0004】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ゲートから離れて位置する薄い壁状をなす薄肉成形部に樹脂を十分に充填することが可能な樹脂成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の樹脂成形品は、成形型内にゲートから溶融樹脂を射出することにより成形される樹脂成形品であって、薄い壁状をなす薄肉成形部を有し、前記ゲートの位置から前記薄肉成形部まで、同薄肉成形部よりも幅寸法が大きいリブを繋いで設けたものである。このような構成によれば、樹脂成形品の成形時に、成形型内のリブを形成する空間が溶融樹脂の流れる経路となり、ゲートから射出された溶融樹脂がこの経路を通って薄肉成形部に流れ込むから、ゲートから離れて位置する薄い壁状をなす薄肉成形部に樹脂を十分に充填することができる。
【0006】
また、前記リブのうち前記薄肉成形部との連結部分には、前記ゲートに対して垂直をなす突き当たり面が形成されているものとしてもよい。このような構成によれば、成形型のうちリブの突き当たり面を形成する壁面に、溶融樹脂が突き当たって薄肉成形部側に流れ込むから、薄肉成形部に十分に樹脂を充填することができる。
また、前記リブを残して肉抜き部を設けたものとしてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ゲートから離れて位置する薄い壁状をなす薄肉成形部に樹脂を十分に充填することが可能な樹脂成形品を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態における樹脂成形品10は、自動車のトランスミッションの内部に設置されるセンサユニットであって、図示しない成形型内に、ゲート11から溶融樹脂を射出することにより成形されるものである。
【0009】
樹脂成形品10は全体として横長形状をなし、その長手方向の両端部が同じ方向に突出した形態をなしている。以下、各構成部材において、樹脂成形品10のうち両端部が突出する側を上方、その反対側を下方、また図1の上側を表方、下側を裏方として説明する。
【0010】
樹脂成形品10は、複数本(本実施形態では5本)のバスバー30と一次成形部12とが一体化してなる一次成形品13を、二次成形部14をインサート成形することで、金属プレート40と一体に形成してなるものである。
金属プレート40は、樹脂成形品10の上側の部分に沿う横長の板状をなしている。金属プレート40は、樹脂成形品10の裏面側に設けられている。
【0011】
ゲートは複数箇所に設定され、そのうち1箇所は、樹脂成形品10の下側の側面に設定されている(図2参照)。このゲート11は、樹脂成形品10の両端部のうち一方の端部(後述するセンサ取付部20が設けられる側の端部)に設けられ、樹脂成形品10の下側面に対して垂直に設けられている。
【0012】
樹脂成形品10には、図示しない油圧スイッチが装着される装着部15が、計3箇所に設けられている。装着部15は、樹脂成形品10の長手方向に所定の間隔をあけて設けられ、そのうちの1つは樹脂成形品10の長手方向の他端部(センサ取付部20とは反対側の端部)に設けられている。装着部15は、二次成形部14を表裏方向に貫通する穴であり、装着部15から金属プレート40が露出している。装着部15に装着された油圧スイッチは、金属プレート40の表面に載置された状態になる。金属プレート40のうち装着部15から露出する部分には、油圧スイッチの端子がリベット止めされる接続孔16が貫通して設けられている。
【0013】
樹脂成形品10には、図示しない相手部材に樹脂成形品10を固定するための固定孔17が、計4箇所に設けられている。固定孔17は、樹脂成形品10の長手方向に所定の間隔をあけて設けられ、具体的には樹脂成形品10の長手方向の両端位置と、装着部15の間の位置とに設けられいる。固定孔17は、樹脂成形品10を貫通して形成されている。
【0014】
樹脂成形品10の長手方向の一端部には、油温センサ50が取り付けられるセンサ取付部20が設けられている。センサ取付部20は、樹脂成形品10の短手方向の上側の端部(突出方向の先端部)に設けられ、全体として樹脂成形品10の長手方向に長い形状をなしている。センサ取付部20は、長手方向の一方に開口するとともに、裏側に配置された金属プレート40が表側に露出した形態をなしている。
【0015】
センサ取付部20は、樹脂成形品10の短手方向に対向して配置される一対の側壁21と、側壁21のうちセンサ取付部20の開口側とは反対側を塞ぐ奥壁22とを有している。センサ取付部20のうち開口側の部分は、油温センサ50の本体部52が取り付けられる本体取付部20A、奥壁22側の部分は、油温センサ50の端子と後述するバスバー30の第2接続部33とが接続される端子接続部20Bとされている。
【0016】
一対の側壁21のうち本体取付部20Aを構成する部分には、一対の係合突条23が設けられている。係合突条23は、一対の側壁21の対向方向に突出するとともに、センサ取付部20の開口方向に沿って延びる形状をなしている。
また、一対の側壁21のうち端子接続部20Bを構成する部分は、その裏側部分が表側部分よりも壁厚寸法が大きい形状をなしている(図4参照)。
【0017】
奥壁22は、上側の略半部分と下側の略半部分とで、壁厚寸法が異なる形状をなしている。奥壁22の上側の部分は、その表側部分が裏側部分よりも壁厚寸法が小さい形状とされている。なお、奥壁22の上側部分を薄壁部24、下側部分を厚壁部25と称する。
薄壁部24の表裏方向の中間部は、表側へ向かって少しずつ壁厚寸法が小さくなるテーパ形状をなしている。
【0018】
厚壁部25は、薄壁部24の裏側の部分と同等の壁厚寸法を有し、その壁厚寸法は表裏方向に略一定とされている。厚壁部25のうち薄壁部24側の端部は、後述する仕切り壁27とその壁面方向(樹脂成形品10の長手方向)に並ぶ位置に至っている。厚壁部25のうち薄壁部24側の端部(厚壁部25のうち仕切り壁27との連結部分)には、突き当たり面26が形成されている。突き当たり面26は、薄壁部24の表側部分から仕切り壁27とは反対側へ張り出しており、上下方向から見ると台形状をなしている。突き当たり面26は、仕切り壁27の上側の壁面と、上下方向においてほぼ等しい位置にあり、側壁21に対して略平行、言い換えると、ゲート11に対して垂直をなしている。
【0019】
一対の側壁21の間には、この側壁21の間の空間を2つに仕切る仕切り壁27(本発明の薄肉成形部に該当する)が設けられている。仕切り壁27は、センサ取付部20のうち端子接続部20Bのみを仕切るものであり、センサ取付部20の本体取付部20Aは、仕切り壁27によって仕切られていない1つの空間となっている。仕切り壁27は、一対の側壁21に対して略平行、言い換えると奥壁22に対して略垂直をなしている。
【0020】
仕切り壁27は、側壁21のうち端子接続部20Bを構成する部分の表側部分、および奥壁22の薄壁部24の表側部分よりも壁厚寸法が小さくされている。仕切り壁27の高さ寸法(表裏方向の寸法)は、側壁21および奥壁22の高さ寸法と同等とされている。仕切り壁27は、高さ寸法よりも幅寸法(樹脂成形品10の長手方向に沿う方向の寸法)が大きい壁状をなしている。仕切り壁27の壁面はゲート11に対して垂直をなし、仕切り壁27のうちセンサ取付部20の開口側の端部は、ゲート11の正面に位置している。
なお、センサ取付部20を構成する一対の側壁21、奥壁22および仕切り壁27は、二次成形部14の一部を構成している。
【0021】
バスバー30は、平板状の導電板を回路形状に沿って打ち抜いた後、所定の形状に折り曲げて加工したものである。全てのバスバー30は、一端が樹脂成形品10の長手方向の一端側に集約されて、樹脂成形品10から突出して配置されている。全てのバスバー30のうち3本のバスバー30の他端は、装着部15にそれぞれ突出して設けられた第1接続部31とされている。第1接続部31には、油圧スイッチの端子がリベット止めされる第1接続孔32が貫通して設けられている。また、全てのバスバー30のうち2本のバスバー30の他端は、それぞれセンサ取付部20の端子接続部20Bに突出して設けられた第2接続部33とされている。各第2接続部33は、端子接続部20Bの仕切られた空間内にそれぞれ1ずつ配置されており、各第2接続部33には油温センサ50の端子(図示せず)がリベット止めされる第2接続孔34が貫通して設けられている。
【0022】
油温センサ50は、図示しないサーミスタが埋め込まれた感熱部51を有する本体部52と、本体部52から突出して設けられた端子とを有している(図5参照)。本体部52のうち感熱部51が設けられた側とは反対側の部分は、センサ取付部20の本体取付部20Aに嵌合可能なブロック状をなしている。本体部52のうち本体取付部20Aに嵌合する部分の側面には、係合突条23と係合可能な一対の係合溝53が形成されている。油温センサ50は、センサ取付部20に取り付けられる際には、係合溝53と係合突条23との係合により本体取付部20A内に案内され、センサ取付部20に取り付けられた状態では、係合溝53と係合突条23との係合により所定の位置に保持されるようになっている。端子は、本体部52から側方に突出して2本が設けられている。2本の端子は、それぞれ端子接続部20Bに配置されたバスバー30の第2接続部33と、表裏方向に重なって配置される。
【0023】
さて、樹脂成形品10の表側面には、ゲート11の位置から仕切り壁27までを繋ぐリブ、詳しくは、ゲート11の位置から真っ直ぐ上方(樹脂成形品10の下側面に対して垂直方向)に延びる第1リブ61と、第1リブ61からセンサ取付部20の側壁21に至る途中の位置まで延びる第2リブ62と、第2リブ62からセンサ取付部20の側壁21まで延びる第3リブ63と、側壁21から仕切り壁27まで延びる第4リブ64とが設けられている。リブ61,62,63,64は、樹脂成形品10の表面から突出して設けられている。第1リブ61、第2リブ62、および第3リブ63の突出寸法は、全体にわたり一定とされている。
【0024】
第1リブ61は、ゲート11の位置から側壁21に至るまでの間隔の略半分の位置まで延びる長さ寸法を有している。第1リブ61の幅寸法は、仕切り壁27の壁厚寸法よりも大きい寸法とされ、その長さ方向の全体にわたり一定とされている。
【0025】
第2リブ62は、表側から見ると、第1リブ61側から第3リブ63側へ向かって幅寸法(樹脂成形品10の長さ方向に沿う方向の幅寸法)が少しずつ小さくなる略三角形をなしている。第2リブ62のうち第1リブ61とは反対側の端は、最も近傍に配置されている固定孔17の中心位置と、樹脂成形品10の長手方向に並ぶ位置に至っている。
【0026】
第2リブ62は、第1リブ61の側壁21側の端から第1リブ61に対して略垂直をなして樹脂成形品10の長手方向の一端側に向かって延びる横側縁62Aと、この横側縁62Aの先端から第1リブ61と略平行をなして側壁21側へ延びる縦側縁62Bと、第1リブ61の上端よりも上方の位置から側壁21側へ向かって縦側縁62Bに少しずつ接近する向きで斜めに延びる傾斜縁62Cとにより囲まれてなる。傾斜縁62Cの第1リブ61側の端部は、ゲート11の正面に位置している。
【0027】
第3リブ63は、第2リブ62の縦側縁62Bに沿って、第2リブ62の上端から側壁21に向かって真っ直ぐに延びている。第3リブ63は、センサ取付部20の側壁21に対して垂直をなしている。第3リブ63の幅寸法(樹脂成形品10の長さ方向に沿う方向の幅寸法)は、第1リブ61の幅寸法と同等とされ、その延び方向の全体にわたり略一定とされている。
【0028】
第4リブ64は、センサ取付部20の奥壁22の一部分を構成しており、奥壁22の厚壁部25が第4リブ64に該当する。第4リブ64の幅寸法(樹脂成形品10の長さ方向に沿う方向の幅寸法)は、第1リブ61および第3リブ63の幅寸法よりも大きく、その長さ方向の全体にわたり略一定とされている。
【0029】
樹脂成形品10の表側面には、複数の補強リブ66が設けられている。そのうち1つの補強リブ66は、ゲート11の位置から樹脂成形品10の下側面に沿って延びた後、下側面に対して垂直方向に曲がり、その先は複数方向に分岐して延びている。また、別の補強リブ66は、第1リブ61と第2リブ62との連結部分から第1リブ61の垂直方向に延びた後、固定孔17に向かって直角に曲がって延びている。また、別の補強リブ66は、第2リブ62と第3リブ63との連結部分から固定孔17に向かって、第3リブ63の垂直方向に延びている。これら補強リブ66は、第1リブ61および第3リブ63と同等の幅寸法を有している。
【0030】
樹脂成形品10の表側面には、第1リブ61、第2リブ62および第3リブ63を残して肉抜き部65が設けられている。肉抜き部65は複数箇所に設けられ、第1リブ61と補強リブ66とに囲まれた第1肉抜き部65A、第2リブ62と補強リブ66とに囲まれた第2肉抜き部65B、および第3リブ63と補強リブ66とセンサ取付部20の側壁21とに囲まれた第3肉抜き部65Cが設けられている。
【0031】
本実施形態の樹脂成形品10は、例えば以下のようにして製造される。
まず、図示しない成形型の下型に一次成形品13と金属プレート40とをセットし、成形型の型閉じを行った後、ゲート11から溶融樹脂を射出する。すると、成形型内の第1リブ61、第2リブ62、第3リブ63および第4リブ64を形成する空間が溶融樹脂の流れる経路となり、ゲート11から射出された溶融樹脂がこの経路を通って仕切り壁27に流れ込む。このとき、第4リブ64を形成する空間に流れ込んだ溶融樹脂は、成形型のうち第4リブ64の突き当たり面26を形成する壁面に突き当たって、仕切り壁27を形成する空間に流れ込む。こうして溶融樹脂を充填し終えた後、成形型の型開きを行うと、一次成形品13と金属プレート40とが二次成形部14によって一体に成形された樹脂成形品10が取り出される。
【0032】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態にかかる樹脂成形品10は、ゲート11の位置から薄い壁状をなす仕切り壁27まで、この仕切り壁27よりも幅寸法が大きい第1リブ61、第2リブ62、第3リブ63および第4リブ64が繋いで設けられている。これにより、樹脂成形品10の成形時に、成形型内の第1リブ61、第2リブ62、第3リブ63および第4リブ64を形成する空間が溶融樹脂の流れる経路となり、ゲート11から射出された溶融樹脂がこの経路を通って仕切り壁27に流れ込むから、ゲート11から離れて位置する薄い壁状をなす仕切り壁27に、樹脂を十分に充填することができる。
【0033】
また、第4リブ64のうち仕切り壁27との連結部分には、ゲート11に対して垂直な突き当たり面26が形成されている。これにより、成形型のうち突き当たり面26を形成する壁面に溶融樹脂が突き当たって仕切り壁27側に流れ込むから、仕切り壁27に十分に樹脂を充填することができる。
【0034】
また、第1リブ61、第2リブ62および第3リブ63を残して第1肉抜き部65A、第2肉抜き部65Bおよび第3肉抜き部65Cを設けたから、例えば肉抜き部を設けず、ゲート11から仕切り壁27に至るまでの広い範囲(第1肉抜き部65A、第2肉抜き部65Bおよび第3肉抜き部65Cを含む範囲)の全体にわたり、二次成形部の表裏方向の厚さ寸法を大きくする場合に比べて、二次成形部14のヒケの発生を防止することができる。
【0035】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0036】
(1)上記実施形態では、樹脂成形品10は、自動車のトランスミッションの内部に設置されるセンサユニットとされているが、本発明は、成形型内にゲートから溶融樹脂を射出することにより成形される樹脂成形品であれば、どのようなものにも適用することができる。
【0037】
(2)上記実施形態では、樹脂成形品10は、複数本のバスバー30と金属プレート40とがインサート成形されたものであるが、これに限らず、樹脂成形品は、バスバーのみ、または金属プレートのみがインサート成形されたものであってもよく、また樹脂材のみからなるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態にかかる樹脂成形品の外観斜視図
【図2】同平面図
【図3】図2のA−A断面図
【図4】図2のB−B断面図
【図5】油温センサが取り付けられた状態を表す部分拡大側面図
【符号の説明】
【0039】
10…樹脂成形品
11…ゲート
26…突き当たり面
27…仕切り壁(薄肉成形部)
61…第1リブ
62…第2リブ
63…第3リブ
64…第4リブ
65A…第1肉抜き部
65B…第2肉抜き部
65C…第3肉抜き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形型内にゲートから溶融樹脂を射出することにより成形される樹脂成形品であって、
薄い壁状をなす薄肉成形部を有し、前記ゲートの位置から前記薄肉成形部まで、同薄肉成形部よりも幅寸法が大きいリブを繋いで設けた樹脂成形品。
【請求項2】
前記リブのうち前記薄肉成形部との連結部分には、前記ゲートに対して垂直をなす突き当たり面が形成されている請求項1に記載の樹脂成形品。
【請求項3】
前記リブを残して肉抜き部を設けた請求項1または請求項2に記載の樹脂成形品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−179594(P2010−179594A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−25990(P2009−25990)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】