説明

樹脂製パック容器及びその製造方法

【課題】本発明の目的は、折り曲げ加工により簡易に様々な立体形状を成型することが可能であり、運搬及び廃棄が容易である樹脂製パック容器及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】樹脂シートSを所定形状に形成して、所定位置を折り曲げることにより成型される樹脂製パック容器1に関する。
略平板状のプレート部11と、プレート部11に連続して形成され、プレート部11の平面より立体的に突出する立体形状のパック部12とを有し、パック部12は、立体形状の展開図形状に形成され、この展開図形状の所定位置を折り曲げることにより立体形状に成型される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂製パック容器及びその製造方法に係り、特に、打抜き加工及び折り曲げ加工を行うことにより成型される樹脂製パック容器及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、樹脂をパック状に成型することによって製造される樹脂製パック容器が広く市場で使用されている。
これは、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PS(ポリスチロール)、塩化ビニル等の樹脂を所定の形状に成型し、内部に商品等を内装して市場に展示するためのものであり、通常、「ブリスターパック」等と称されている。
このようなブリスターパックは、様々な形状及び製法のものが開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【0003】
特許文献1には、ブリスター包装が開示されている。
この技術では、合成樹脂製のブランクシートを打抜いて形成された箱体形成片を組み立てることによりブリスター包装を製造する。
つまり、箱体の展開図形状にブランクシートを打抜いて形成された箱体形成片を所定位置で折り曲げて適宜糊付けを行うことにより箱形状の収容部を構成し、この収容部の開口側に台紙を固定してブリスター包装を完成させる。
【0004】
また、特許文献2には、特許文献1と同様に、樹脂シートを展開図形状に切り出したシートを折り曲げ処理することによりブリスターパックを形成する技術が開示されている。
台紙は、樹脂部の背面に重ねられるとともに、底面となるように配設される。
なお、この技術によるブリスターパックは、特許文献1に記載のブリスター包装とは、一度開封した後も再利用することができるという点で異なる。
【0005】
更に、特許文献3には、角部に湾曲をもたせた形状のブリスターパックが開示されている。
このように、角部を湾曲状に形成することにより、特許文献1及び特許文献2の箱型形状のブリスターパックに比して、角部の衝撃耐性が向上するとともに、意匠性もまた向上する。
【0006】
【特許文献1】特開2008−018964号公報
【特許文献2】特開2007−223609号公報
【特許文献3】特開2004−115112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このように様々な形状及び構造の樹脂製パック容器が存在するが、やはり、市場において求められるものは、機能性及び意匠性が優れたものである。
また、環境問題にも配慮し、廃棄性の良い樹脂製パック容器が必要とされている。
例えば、特許文献1及び特許文献2の技術では、樹脂製の箱部分と、紙製の台紙部分とを廃棄の際に分別する必要がある。
また、内部の製品を取り出した後には、これらの樹脂製パック容器は、廃棄されることが前提であるため、その後の内包製品の保存用には適さない。
更に、折り曲げ成型のため、樹脂製のパック部分が角部を有する箱体として構成されており、角部が衝撃に脆弱となるとともに意匠性もまた限定される。
【0008】
一般的に、角部を湾曲状に形成するためには、特許文献3に示すように真空成型が用いられるが、このように真空成型を行うためには、大掛かりな真空成型装置が必要であるとともに、形状毎に必要となる金型を作成するためのコストも大きなものとなる。
また、同時に大量の製品を成型することができないため、製造コストが増大するという問題点もあった。
更に、このような真空成型品では、輸送及び廃棄の際に、二次元上に潰すことができないため、輸送の際には容積が大きくなるとともに、廃棄し難いという問題点がある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、折り曲げ加工により簡易に様々な立体形状を成型することが可能であり、運搬及び廃棄が容易である樹脂製パック容器及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、製品を取り出した後も、保存容器として使用可能である樹脂製パック容器及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題は、請求項1に記載の樹脂製パック容器によれば、樹脂シートを所定形状に形成して、所定位置を折り曲げることにより成型される樹脂製パック容器であって、略平板状のプレート部と、該プレート部に連続して形成され、前記プレート部の平面より立体的に突出する立体形状のパック部と、を有し、該パック部は、前記立体形状の展開図形状に形成され、該展開図形状の所定位置を折り曲げることにより前記立体形状に成型されることにより解決される。
【0011】
また、上記課題は、請求項7に記載の樹脂製パック容器の製造方法によれば、略平板状のプレート部と、該プレート部の平面より立体的に突出する立体形状のパック部とを有する樹脂製パック容器の製造方法であって、樹脂シートから、前記プレート部と、該プレート部に連続して形成され、前記パック部の展開図形状とを有するシート状の樹脂製パック容器原型部材を形成する第1の工程と、前記パック部の展開図形状の所定位置を折り曲げることにより、前記プレート部の平面より立体的に突出する立体形状の前記パック部を形成する第2の工程とを行うことにより解決される。
【0012】
このように、本発明によれば、樹脂製パック容器の展開図に相当する形状を形成し、折り曲げ加工を行うことにより、樹脂製パック容器を製造することができる。
この樹脂製パック容器は、台紙に樹脂製パック部を装着する構成ではないため、内部の製品を取り出した後にも、形状を元通り復元することが可能であり、その後の内包製品の保存用の容器として活用することができる。
【0013】
更に、廃棄の際に、台紙部分と樹脂製のパック部分を分別する必要もない。
また、打抜き及び折り曲げ成型による加工であるため、真空成型による加工に比して、大掛かりな真空成型装置が不要であるとともに、形状毎に必要となる金型を作成するためのコストも削減できる。
更に、同時に大量の製品を成型することができるため、製造コストを低減することができる。
【0014】
また、真空成型品では、輸送及び廃棄の際に、二次元上に潰すことができないため、輸送の際には容積が大きくなるとともに、廃棄し難いという問題点があるが、本発明に係る樹脂製パック容器のパック部は、もともと展開図形状を立体的に組み立てたものであるため、輸送時や廃棄時には、容易に畳み込んでコンパクトな状態とすることができる。
【0015】
また、請求項1に記載の発明において、前記展開図形状に形成される折り曲げ部は、前記展開図形状の各辺であり、前記樹脂シートを所定計上に形成する際に、刃物により押罫されるよう構成されていると好適である。
更に、請求項1の発明において、前記プレート部と前記パック部との境界部分には、ミシン目が形成されており、前記ミシン目を切り離すことにより、前記パック部が前記プレート部より取り外されるよう構成されていると好適である。
また、請求項7に記載の発明において、前記第1の工程においては、前記樹脂シートから前記樹脂製パック容器原型部材を形成する際に、前記樹脂製パック容器原型部材の所定折り曲げ位置を刃物により押罫するとともに、前記プレート部と前記パック部との境界部分には、刃物によりミシン目を形成するよう構成されていると好適である。
【0016】
このように構成されていると、折り曲げ位置に折り曲げ罫線が押罫されていることにより、折り曲げ成型が容易になり、簡易かつ確実にパック部の立体形状を形作ることができる。
また、ミシン目から切り離すことにより、パック部をプレート部より容易に取り外すことができる。
この折り曲げ罫線は、例えば、罫線刃によって押罫され、ミシン目はミシン刃により形成することができる。
つまり、本発明を、例えば、平板打抜き装置で行う場合には、所定位置に切断刃、罫線刃、ミシン刃が植設された木型を使用し、樹脂シートの切断部分を切断刃で打ち抜くと同時に、罫線刃で折り曲げ罫線を押罫し、ミシン刃でミシン目を形成するとよい。
当然、形成方法はこれに限れるものではなく、ダイロール式装置等、他の装置を使用した公知の方法が使用されていてもよい。
【0017】
一般的に、プレート部には、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報が記載されるが、このような情報は、商品購入後には、消費者にとって不要な場合が多い。
よって、このような情報を取得した後、不要となったプレート部をミシン目より切り取って廃棄するとともに、パック部を製品保存用の容器として活用することができる。
つまり、コンパクトな状態となったパック部のみを保存容器として活用することができる。
【0018】
このように、本発明に係る樹脂製パック容器によれば、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報を付記したいというメーカー側の要望と、パック部をコンパクトな状態で保存容器として活用したいという消費者側の要望とを同時に満たすことができる。
また、プレート部を広く取ることができるとともに、片面印刷のみで印刷物を表裏共に表現することができる。
【0019】
なお、「各辺」という文言は、立体図形の展開図を構成する全ての形状の辺を全て含む概念であり、直線的な辺のみならず、曲線として形成された辺、折れ線として形成された辺等、全ての形状の辺と含む。
【0020】
更に、請求項1に記載の発明において、前記パック部は、側面が湾曲した立体形状を有するよう構成されていると好適である。
また、このとき、前記パック容器は、略円柱形状、略楕円柱形状、略円錐台形状、略楕円錐台形状から選択される一の形状であると好適である。
更に、このとき、前記パック部は、略多角柱形状若しくは略多角錐台形状であると好適である。
【0021】
このように、本発明に係る樹脂製パック容器のパック部の立体形状は、側面が湾曲した形状のものや、角柱形状のもの等、あらゆる立体形状に適用可能である。
特に、側面が湾曲した形状のもの(つまり、略円柱形状、略楕円柱形状、略円錐台形状、略楕円錐台形状等)は、意匠性が高く、突出部の潰れを回避できる等の利点があるが、真空成型に成型されることが一般的である。
しかし、本発明によれば、真空成型ではなく、打抜き及び折り曲げ成型により、側面が湾曲した形状のパック部を形成することができるため、大掛かりな真空成型装置が不要であるとともに、形状毎に必要となる金型を作成するためのコストも削減できる。
更に、同時に大量の製品を成型することができるため、製造コストを低減することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、樹脂製パック容器の展開図状態のシートを形成し、それを折り曲げ加工することにより、簡易に様々な立体形状のパック部を成型することが可能となる。
また、このような加工方法を適用しているため、真空成型による加工に比して、大掛かりな真空成型装置が不要であるとともに、形状毎に必要となる金型を作成するためのコストも削減できる。
更に、同時に大量の製品を成型することができるため、製造コストを低減することができる。
また、真空成型品では、輸送及び廃棄の際に、二次元上に潰すことができないため、輸送の際には容積が大きくなるとともに、廃棄し難いという問題点があるが、本発明に係る樹脂製パック容器のパック部は、もともと展開図形状を立体的に組み立てたものであるため、輸送時や廃棄時には、容易に畳み込んでコンパクトな状態とすることができる。
【0023】
更に、ミシン目から切り離すことにより、パック部をプレート部より容易に取り外すことができる。
つまり、プレート部に記載された情報(商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報)を取得した後、不要となったプレート部をミシン目より切り取って廃棄するとともに、パック部を製品保存用の容器として活用することができる。
このように、本発明に係る樹脂製パック容器によれば、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報を付記したいというメーカー側の要望と、パック部をコンパクトな状態で保存容器として活用したいという消費者側の要望とを同時に満たすことができる。
また、プレート部を広く取ることができるとともに、片面印刷のみで印刷物を表裏共に表現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。
なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
本実施形態は、折り曲げ加工により簡易に様々な立体形状を成型することが可能であり、運搬及び廃棄が容易である樹脂製パック容器及びその製造方法に関するものである。
また、本実施形態に係る樹脂製パック容器は、製品を取り出した後も、保存容器として使用可能であることを特徴とする。
【0025】
図1乃至図8は本発明の一実施形態を示す図で、図1は第1樹脂製パック容器の展開図、図2は第1樹脂製パック容器の組み立て状態を示す説明図、図3は第1樹脂製パック容器の斜視図、図4は第2樹脂製パック容器の展開図、図5は第2樹脂製パック容器の組み立て状態を示す説明図、図6は第2樹脂製パック容器の斜視図、図7は第1樹脂製パック容器及び第2樹脂製パック容器の使用状態説明図、図8は第1樹脂製パック容器の製造工程の説明図である。
なお、本実施形態においては、平板打抜き装置を使用して、シート状の各樹脂製パック容器の展開図形状を打ち抜く例を示した。
このため、「打ち抜く」「打ち抜き」という文言を使用している。
しかし、このシート状の各樹脂製パック容器の展開図形状を作成する方法は、これに限られることはなく、例えば、ダイロール方式の装置等、公知の装置を使用することができる。
つまり、合成樹脂シートから「シート状の各樹脂製パック容器の展開図形状」を形成することが可能であればよいのであって、「打ち抜く」「打ち抜き」という文言によって、本発明が限定されるものではない。
【0026】
図1乃至図3により、第1樹脂製パック容器1の構造を説明する。
本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1は、一般的に「ブリスターパック」と称される合成樹脂製の包装容器である。
この第1樹脂製パック容器1は、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等の一般的合成樹脂により形成される。
【0027】
また、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1は、光透過性のある無色の合成樹脂により構成されているが、これに限られることはなく、光透過性を有しない合成樹脂や、着色された合成樹脂等、使用目的、使用場所、必要強度、仕様等により適宜変更することができるものである。
【0028】
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1は、プレート部11及びパック部12を有して構成されている。
本実施形態に係るプレート部11は、外側に開口した略C字形状部が中心線M1に対して略線対称に形成された形状をとっている。
この中心線M1は、後に説明するが、打抜き加工時に、罫線刃によって押罫され、折り曲げが容易になるように構成されている。
このプレート部11の略C字開口部分(略矩形状に形成さている)を以下「開口部11a」と記す。
【0029】
また、プレート部11を中心線M1に対して説明のため分割し、開口部11aが形成されている側を「プレート部裏面11A」と記し、後述するパック部12が形成されている側を「プレート部表面11B」と記す。
【0030】
なお、前述した通り、プレート部裏面11Aとプレート部表面11Bとは、中心線M1に対して略線対称となるように構成されており、中心線M1で折り返した際には、このプレート部裏面11Aとプレート部表面11Bとは略整合するようになっている。
つまり、プレート部裏面11Aとプレート部表面11Bの上辺、下辺、側辺等は、中心線M1で折り返した際に整合して重なり合う。
【0031】
プレート部裏面11Aに形成されている開口部11aの上辺部及び下辺部には、略台形状に延出した上側爪部11b及び下側爪部11cが形成されている。
この上側爪部11b及び下側爪部11cは、後述するが、パック部12を支持固定するために使用される。
また、上部には、第1吊り下げ孔11dが形成されている。
【0032】
更に、プレート部表面11Bの、中心線M1で折り返した際にプレート部裏面11Aの開口部11aと整合する位置には、パック部12が形成されている。
また、プレート部表面11Bの上部には、第2吊り下げ孔11eが、中心線M1で折り返した際にプレート部裏面11Aの第1吊り下げ孔11dと整合する位置に形成されている。
【0033】
本実施形態に係るパック部12は、略楕円柱形状の立体形状を形作るための展開図形状に打ち抜かれた部分である。
また、パック部12を中心線M2に対して説明のため分割し、プレート部表面11Bと連続している側を「パック部裏面12A」と記し、プレート部表面11Bより延出している側を「パック部表面12B」と記す。
【0034】
なお、前述した通り、パック部裏面12Aとパック部表面12Bとは、中心線M2に対して略線対称となるように構成されており、中心線M2で折り返した際には、このパック部裏面12Aとパック部表面12Bとは略整合するようになっている。
つまり、パック部裏面12Aとパック部表面12Bの上辺、下辺、側辺等は、中心線M2で折り返した際に整合して重なり合う。
【0035】
パック部裏面12Aは、上下部が略楕円弧状に凹となった略矩形のパック部裏面本体部12a、パック部裏面本体部12a上下部に連続する裏面側上蓋部12b、裏面側下蓋部12c、パック部裏面接続部12dを有して構成されている。
パック部裏面12Aの上下端側には、略楕円形状の裏面側上蓋部12b、裏面側下蓋部12cが形成されている。
【0036】
これらは、パック部12を立体的に組み立てた際、上蓋及び下蓋となる部分である。
この裏面側上蓋部12b及び裏面側下蓋部12cと、パック部裏面本体部12aとの境界線(略楕円弧形状の境界線)は、折り曲げ線となっている。
裏面側上蓋部12bとパック部裏面本体部12aとの境界の折り曲げ線を「折り曲げ線M3」と記し、裏面側下蓋部12cとパック部裏面本体部12aとの境界の折り曲げ線を「折り曲げ線M4」と記す。
【0037】
また、この裏面側上蓋部12bの上部には、略半円形状に切り欠かれた上蓋凹部12eが形成されているとともに、裏面側下蓋部12cの下部には、同様に略半円形状に切り欠かれた下蓋凹部12fが形成されている。
この上蓋凹部12e及び下蓋凹部12fは、立体的に組み立てられたパック部12を開封する際に手がかりとなり、開封を容易にする。
【0038】
更に、パック部裏面本体部12aの長辺(プレート部表面11Bと連続する側の長辺)に沿って、略矩形状のパック部裏面接続部12dが形成されている。
このパック部裏面接続部12dは、パック部裏面本体部12aの長辺と連続する長辺は折り曲げ線となっているとともに(以下、「折り曲げ線M5」と記す)、他の3辺はミシン目となっており(以下、「ミシン目N1」と記す)、簡易に切り離し可能となっている。
【0039】
パック部表面12Bは、上下部が略楕円弧状に凹となった略矩形のパック部表面本体部12g、パック部表面本体部12g上下部に連続する表面側上蓋部12h、表面側下蓋部12i、パック部表面接続部12jを有して構成されている。
パック部表面12Bの側には、略楕円上下端形状の表面側上蓋部12h、表面側下蓋部12iが形成されている。
【0040】
これらは、パック部12を立体的に組み立てた際、上蓋及び下蓋となる部分である。
なお、表面側上蓋部12h及び表面側下蓋部12iの面積は、裏面側上蓋部12b及び裏面側下蓋部12cの面積より僅かに小さく形成されており、これらが重なったときの収まりが良くなるように構成されている。
【0041】
この表面側上蓋部12h及び表面側下蓋部12iと、パック部表面本体部12gとの境界線(略楕円弧形状の境界線)は、折り曲げ線となっている。
表面側上蓋部12hとパック部表面本体部12gとの境界の折り曲げ線を「折り曲げ線M6」と記し、表面側下蓋部12iとパック部表面本体部12gとの境界の折り曲げ線を「折り曲げ線M7」と記す。
【0042】
また、この表面側上蓋部12hの中央部には、略楕円形状の上蓋スリット12kが形成されているとともに、表面側下蓋部12iの中央部には、同様に略楕円形状の下蓋スリット12lが形成されている。
この上蓋スリット12k及び下蓋スリット12lは、パック部12が立体的に組み立てられたとき、上側爪部11b及び下側爪部11cが各々挿入される。
このように上蓋スリット12k及び下蓋スリット12lに上側爪部11b及び下側爪部11cが各々挿入されることにより、パック部12が動くことなく確実に固定される。
【0043】
更に、パック部表面本体部12gの長辺(パック部裏面本体部12aと連続していない側の長辺)に沿って、略矩形状のパック部表面接続部12jが形成されている。
このパック部表面接続部12jは、パック部裏面接続部12dと略同一形状に形成されており、パック部12が立体的に組み立てられたとき、両者は重ねられて接着される。
接着される際、パック部表面接続部12jは、パック部表面本体部12gの湾曲に応じて、折り曲げせんM8を境界に屈曲する。
【0044】
このように構成された図1に示す展開図形状を合成樹脂シートから打抜き、各折り曲げ線M1乃至M8を適宜折り曲げ加工することによって、第1樹脂製パック容器1が形成される。
図2により、折り曲げ方を説明する。
図2に示すように、プレート部11を中心線M1で折り曲げて、プレート部裏面11Aとプレート部表面11Bとを重ね合わせる。
【0045】
同時に、中心線M2でパック部裏面12A及びパック部表面12Bが向かい合うように折り曲げるとともに、裏面側上蓋部12b、表面側上蓋部12h、裏面側下蓋部12c、表面側下蓋部12iを、折り曲げ線M3,M4,M6,M7で折り曲げる。
このとき、裏面側上蓋部12b及び表面側上蓋部12hは、パック部12が立体形成された際内側となる方向へ向けて折り曲げ線M3及び折り曲げ線M6から折り曲げられるとともに、裏面側上蓋部12bが表面側上蓋部12hよりも内側に配設されるように重ね合せられる。
【0046】
同様に、裏面側下蓋部12c及び表面側下蓋部12iは、パック部12が立体形成された際内側となる方向へ向けて折り曲げ線M4及び折り曲げ線M7から折り曲げられるとともに、裏面側下蓋部12cが表面側下蓋部12iよりも内側に配設されるように重ね合せられる。
【0047】
更に、パック部表面接続部12jは、パック部裏面接続部12dと重ね合わせられて接着される。
このとき、パック部12の立体形状に応じて、折り曲げ線M5及び折り曲げ線M8からパック部裏面本体部12a及びパック部表面本体部12gが立上る。
【0048】
つまり、パック部裏面本体部12a及びパック部表面本体部12gは、パック部裏面12A及びパック部表面12Bが積層された面よりも立体的に突出する。
そして、最後に、上蓋スリット12k及び下蓋スリット12lに、上側爪部11b及び下側爪部11cを各々挿入し、パック部12を固定して、第1樹脂製パック容器1が完成する。
【0049】
図3に、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1の完成時の斜視図を示す。
図3に示すように、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1は、プレート部裏面11Aとプレート部表面11Bとが積層されて形成されたプレート部11から、立体的に形成されたパック部12が突出した形状となっている。
そして、このパック部12がプレート部11に対して揺動することがないように、上側爪部11b及び下側爪部11cが上蓋スリット12k及び下蓋スリット12lに挿入されている。
【0050】
また、前述の通り、パック部裏面本体部12aの長辺(プレート部表面11Bと連続する側の長辺)に沿って、略矩形状のパック部裏面接続部12dが形成されており、このパック部裏面接続部12dに、同形状のパック部表面接続部12jが積層されて接着されている。
【0051】
このパック部裏面接続部12dは、パック部裏面本体部12aの長辺と連続する長辺が折り曲げ線M5となっているとともに、他の3辺はミシン目N1であり、このミシン目N1に沿ってパック部12は簡易に切り離し可能となっている。
第1吊り下げ孔11d及び第2吊り下げ孔11eは、重なりあって商品吊り下げ用の孔となる。
【0052】
また、プレート部裏面11Aとプレート部表面11Bとが積層されて形成されたプレート部11には、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報を印刷することができる。
更に、このプレート部裏面11Aとプレート部表面11Bとの間に、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報が印刷された台紙を挟持することもできる。
【0053】
図4乃至図6により、本実施形態に係る第2樹脂製パック容器2について説明する。
これは、パック部12の形状が異なるのみであり、基本的な構成は第1樹脂製パック容器1と同様の構成であるため、簡易に説明し、同様の構成については説明を省略する。
第1樹脂製パック容器1と同様に、プレート部21は、中心線M1´に対して略線対称に形成されたプレート部裏面21A及びプレート部表面21Bで構成されている。
また、開口部21aの上下には、上側爪部21b及び下側爪部21cが形成されている。
【0054】
本実施形態に係るパック部22は、プレート部表面21Bより延出した部分を有し、直方体の展開図形状に構成されている。
つまり、このパック部22を折れ線に沿って折り曲げることにより、直方体の筺体が完成するように構成されている。
また、パック部裏面接続部22dは、プレート部表面21Bと連続する略矩形状の部分である。
【0055】
この一長辺上からは、上記直方体形状筺体の展開図が延出しており、他の三辺は、ミシン目N2となっている。
このパック部裏面接続部22dには、上記実施形態と同様に、パック部表面接続部22jが積層されて接着されるが、本実施形態においては、パック部表面接続部22jは、パック部裏面接続部22dの一部(プレート部表面21Bとの境界線となる長辺側)に積層されて接着される。この接着部分を「接着部122d」と記す。
【0056】
つまり、パック部裏面接続部22dの接着部122dは、パック部表面接続部22jとの接着部分として使用されるとともに、残りの部分は、パック部22が立体的に直方体に組み立てられた際の、この直方体の一の側面となる。
【0057】
前実施形態と同様に、このように構成された図4に示す展開図形状を合成樹脂シートから打抜き、各折り曲げ線を適宜折り曲げ加工することによって、第2樹脂製パック容器2が形成される。
図5により、折り曲げ方を説明する。
前実施形態と同様に、プレート部21を中心線M1´で折り曲げて、プレート部裏面21Aとプレート部表面21Bとを重ね合わせる。
同時に、各折り曲げ線でパック部22を折り曲げて、直方体形状の筺体を形成する。
【0058】
更に、パック部表面接続部22jは、パック部裏面接続部22dの接着部122d
と重ね合わせられて接着される。
そして、最後に、上蓋及び下蓋の間隙に、上側爪部21b及び下側爪部21cを各々挿入し、パック部12を固定して、第2樹脂製パック容器2が完成する。
【0059】
図6に、本実施形態に係る第2樹脂製パック容器2の完成時の斜視図を示す。
図6に示すように、本実施形態に係る第2樹脂製パック容器2は、プレート部裏面21Aとプレート部表面21Bとが積層されて形成されたプレート部21から、立体的に形成されたパック部22が突出した形状となっている。
【0060】
また、前述の通り、パック部表面接続部22jは、パック部裏面接続部22dの接着部122dと重ね合わせられて接着されている。
このパック部裏面接続部22dは、他の3辺はミシン目N2であり、このミシン目N2に沿ってパック部22は簡易に切り離し可能となっている。
【0061】
また、プレート部裏面21Aとプレート部表面21Bとが積層されて形成されたプレート部21には、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報を印刷することができる。
更に、このプレート部裏面21Aとプレート部表面21Bとの間に、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報が印刷された台紙を挟持することもできる。
【0062】
次いで、図7により、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1及び第2樹脂製パック容器2の使用状態を説明する。
前述した通り、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1のパック部12及び第2樹脂製パック容器2のパック部22は、切り離すことが可能となるように構成されている。
つまり、第1樹脂製パック容器1のパック部12は、ミシン目N1から切り離すことによって、プレート部11から取り外すことができ、第2樹脂製パック容器2のパック部22は、ミシン目N2から切り離すことによって、プレート部21から取り外すことができる。
【0063】
このため、第1樹脂製パック容器1及び第2樹脂製パック容器2に梱包された製品を購入した消費者は、購入後に不要となったプレート部11及びプレート部21を廃棄するとともに、パック部12及びパック部22を製品保存用の容器として活用することができる。
つまり、購入後、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報を取得した後、これらの印刷されたプレート部11及びプレート部21を廃棄し、コンパクトな状態となったパック部12及びパック部22を保存容器として活用することができる。
【0064】
よって、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1及び第2樹脂製パック容器2によれば、商品の宣伝コピー、成分、効能等の必要な情報を付記したいというメーカー側の要望と、パック部12及びパック部22をコンパクトな状態で活用したいという消費者側の要望とを同時に満たすことができる。
また、プレート部11及びプレート部21を広く取ることができるとともに、片面印刷のみで印刷物を表裏共に表現することができる。
【0065】
また、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1及び第2樹脂製パック容器2は、展開図形状に打抜かれたものを、折り曲げ成型することにより形成されている。
このため、廃棄する際には、容易に潰して体積を減少させることができる。
つまり、廃棄の際には、パック部12及びパック部22を平面状に潰すことができるため、ゴミの体積を減少させることができる。
また、平面状に潰すことができるため、出荷の際及び保管の際の荷物の体積を減少させることができる。
以上のように、真空成型された容器では実現できない特殊かつ有利な効果を奏することができる。
【0066】
なお、本実施形態においては、湾曲面で形成されたものとして第1樹脂製パック容器1、及び角柱形状として形成されたものとして第2樹脂製パック容器2の2例を示したが、パック部12及びパック部22の形状はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない形状であれば、どのような立体形状のものであってもよい。
【0067】
次いで、図8により、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1の製造工程を説明する。
なお、第2樹脂製パック容器2の製造工程は、切断刃等の植設箇所が異なるのみで、同様の構成であるため説明を省略する。
なお、本実施形態においては、平板打抜き装置を使用した例を説明する。このため、所定位置に切断刃、罫線刃、ミシン刃が植設された木型を使用し、樹脂シートの切断部分を切断刃で打ち抜くと同時に、罫線刃で折り曲げ罫線を押罫し、ミシン刃でミシン目を形成する構成となっている。
しかし、本発明はこれに限れるものではなく、ダイロール式装置等、他の装置を使用した公知の方法が使用されていてもよい。
また、上記でも説明した通り、本実施形態においては、平板打抜き装置を使用した例を示しているため、この装置及び方法に関連する文言が使用されているが、これらの文言は本発明を限定するものではない。
【0068】
図8(a)に示すように、まず、樹脂シートSを準備する。
この樹脂シートSは、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂シートであり、本実施形態においては、厚さ0.2mm〜2.0mmのシート状合成樹脂製を使用している。
なお、樹脂シートSの素材、厚さ等のサイズは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば、どのようなものが選択されてもよい。
【0069】
次いで、図8(b)に示すように、樹脂シートSから、第1樹脂製パック容器1の展開図形状を打抜く。
図8(c)に打抜かれた第1樹脂製パック容器1の展開図形状を記す。
この打抜きは、例えば、平板打抜き装置により実施するとよい。
平板打抜き装置は、公知の打抜き装置であり、下部プラテン、上部プラテン、昇降機構、木型を有して構成されている。
下部プラテンは、略矩形状の平板であり、その上に被打抜き物である樹脂シートSが載置される。
【0070】
また、下部プラテンの裏面側(下方側)には、昇降機構が配設されており、この下部プラテンを昇降動作させる。
上部プラテンは、下部プラテンの上方側に、この下部プラテンの表面側(上方側の面)と対向するように配設される。
【0071】
この上部プラテンには、チースが配設されており、このチースに木型が保持される。
木型には、樹脂シートSを押し切るための押切刃、折り目をつけるための罫線刃、ミシン目をつけるためのミシン刃等の刃が、打抜く形状通りに植設されている。
このため、この平板打抜き装置を稼動させ、昇降機構を駆動すると、樹脂シートSが木型に植設された刃に当接して、樹脂シートSから所定形状の製品が折り目及びミシン目が付いた状態で打ち抜かれる。
【0072】
なお、このように木型を使用すれば、各刃の植設の仕方により、一度の打抜き処理で、複数の第1樹脂製パック容器1の展開図を打ち抜くことが可能となる。
このため、真空成型よりも、低いコストで、製品を製造することができる。
【0073】
次いで、図8(d)に示すように、折り目に沿って第1樹脂製パック容器1の展開図を折り込むとともに、必要な箇所(パック部表面接続部12jとパック部裏面接続部12d)の接着を行う。
なお、図8(d)に示すとおり、本実施形態に係る第1樹脂製パック容器1は、コンパクトに折り畳まれた状態となる。
【0074】
通常は、このような状態で、第1樹脂製パック容器1は、被梱包製品を製造しているメーカーへと運搬され、被梱包製品をパック部12へ挿入した後、図8(e)に示すように完成品に組み上げられる(組み上げ方に関しては、図2参照)。
このように、コンパクトな状態で運搬することができるために、運搬時に第1樹脂製パック容器1が占める体積を減少させることができるとともに、この第1樹脂製パック容器1を保管するためのスペースを小さく抑える事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の一実施形態に係る第1樹脂製パック容器の展開図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る第1樹脂製パック容器の組み立て状態を示す説明である。
【図3】本発明の一実施形態に係る第1樹脂製パック容器の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る第2樹脂製パック容器の展開図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る第2樹脂製パック容器の組み立て状態を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る第2樹脂製パック容器の斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態に係る第1樹脂製パック容器及び第2樹脂製パック容器の使用状態説明図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る第1樹脂製パック容器の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
【0076】
1 第1樹脂製パック容器
2 第2樹脂製パック容器
11,21 プレート部
11A,21A プレート部裏面
11B,21B プレート部表面
11a,21a 開口部
11b,21b 上側爪部
11c,21c 下側爪部
11d 第1吊り下げ孔
11e 第2吊り下げ孔
12,22 パック部
12A パック部裏面
12B パック部表面
12a パック部裏面本体部
12b 裏面側上蓋部
12c 裏面側下蓋部
12d,22d パック部裏面接続部
12e 上側凹部
12f 下側凹部
12g パック部表面本体部
12h 表面側上蓋部
12i 表面側下蓋部
12j,22j パック部表面接続部
12k 上蓋スリット
12l 下蓋スリット
122d 接着部
M1,M2,M1´ 中心線
M3〜M8 折り曲げ線
N1,N2 ミシン目
S 樹脂シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂シートを所定形状に形成して、所定位置を折り曲げることにより成型される樹脂製パック容器であって、
略平板状のプレート部と、
該プレート部に連続して形成され、前記プレート部の平面より立体的に突出する立体形状のパック部と、を有し、
該パック部は、前記立体形状の展開図形状に形成され、該展開図形状の所定位置を折り曲げることにより前記立体形状に成型されることを特徴とする樹脂製パック容器。
【請求項2】
前記展開図形状に形成される折り曲げ部は、前記展開図形状の各辺であり、前記樹脂シートを所定計上に形成する際に、刃物により押罫されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製パック容器。
【請求項3】
前記プレート部と前記パック部との境界部分には、ミシン目が形成されており、
前記ミシン目を切り離すことにより、前記パック部が前記プレート部より取り外されることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製パック容器。
【請求項4】
前記パック部は、側面が湾曲した立体形状を有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂製パック容器。
【請求項5】
前記パック容器は、略円柱形状、略楕円柱形状、略円錐台形状、略楕円錐台形状から選択される一の形状であることを特徴とする請求項4に記載の樹脂製パック容器。
【請求項6】
前記パック部は、略多角柱形状若しくは略多角錐台形状であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製パック容器。
【請求項7】
略平板状のプレート部と、該プレート部の平面より立体的に突出する立体形状のパック部とを有する樹脂製パック容器の製造方法であって、
樹脂シートから、前記プレート部と、該プレート部に連続して形成され、前記パック部の展開図形状とを有するシート状の樹脂製パック容器原型部材を形成する第1の工程と、
前記パック部の展開図形状の所定位置を折り曲げることにより、前記プレート部の平面より立体的に突出する立体形状の前記パック部を形成する第2の工程と、を行うことを特徴とする樹脂製パック容器の製造方法。
【請求項8】
前記第1の工程においては、前記樹脂シートから前記樹脂製パック容器原型部材を形成する際に、前記樹脂製パック容器原型部材の所定折り曲げ位置を刃物により押罫するとともに、前記プレート部と前記パック部との境界部分には、刃物によりミシン目を形成することを特徴とする請求項7に記載の樹脂製パック容器の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−13140(P2010−13140A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−173900(P2008−173900)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【出願人】(508199945)有限会社ヘイワパッケージ (2)
【Fターム(参考)】