説明

機器管理システム、画像処理装置、機器管理装置、機器管理方法、機器管理プログラムおよび記憶媒体

【課題】複合機にアプリケーションをインストールした場合に、インストールしたアプリケーションの設定を機器管理装置に送信して、中央管理装置で管理可能とする。
【解決手段】複合機100は、一定時間ごとに、設定情報の送信要求を受信する受信手段135と、送信要求に応じて、記憶手段からインストールされているアプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を取得する取得手段134と、設定情報を機器管理装置に送信する送信手段136とを備え、機器管理装置200は、複合機100に一定時間ごとに設定情報の送信要求を送信する機器状態管理手段275と、設定情報を受信する受信手段276と、設定情報を中央管理装置500に送信する送信手段277とを備えた機器管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器管理システム、画像処理装置、機器管理装置、機器管理方法、機器管理プログラムおよび記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LAN等の内部ネットワーク上に接続され、プリンタ、コピー、ファクシミリ、スキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像処理装置(以下、「複合機」という。)等の保守管理を、メーカのサービスセンタに設置された管理サーバを用いて行う遠隔管理システムが知られている。
【0003】
このような遠隔管理システムにおいては、複合機の起動時もしくは一定時間ごと、或いは機器に不具合が発生した場合や、トナー残量が少なくなった時などに、内部ネットワークで接続された機器管理装置に、稼働状況やエラー情報、設定情報等の管理情報を収集して通知し、さらに、機器管理装置が、外部ネットワークに接続されたメーカ側の管理サーバに通知することで、メーカ側で複合機の状態を管理することができる。
【0004】
また、メーカのサービスセンタなどに設置された管理サーバではなく、クライアントサイト内のネットワークに接続された機器管理装置を用いて、ユーザ自身で複合機の保守管理やメンテナンスを行う機器管理システムも存在する。
【0005】
ここで、近年、複合機の出荷後に、ユーザもしくは第三者であるサードベンダが画像処理などにかかるアプリケーションとして新規な外部アプリケーション(以下、外部アプリと称する。)を開発して複合機にインストール可能な構成となっている。
【0006】
このように、複合機に新たな外部アプリをインストールした場合、外部アプリによって新規追加されたカウンタ情報等の設定情報も追加されるため、これら新規設定情報についても上記管理サーバ等で一括管理されることが望まれる。
【0007】
ところが、従来の複合機および機器管理装置は、取得する設定情報の項目を新規追加することが出来ず、当初設定された情報以外のデータは収集不可能であるため、外部アプリによって追加された機能に関しては遠隔管理することが出来ないという問題があった。
【0008】
これに対し、特許文献1では、アプリケーションに追加機能を提供するための追加プログラムから追加機能を実行する為に必要なデータ項目の知識情報を受け、知識情報に基づいて格納手段に格納されているデータのデータ項目を拡張するデータ管理手段を有することにより、アプリケーションが利用するデータのデータ項目を拡張可能な情報処理装置に関する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1における技術では、アプリケーションのデータを拡張可能とするに留っており、遠隔管理によって機器管理装置またはメーカ側の管理サーバによって追加機能の管理は可能ではない。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複合機に新規にアプリケーションをインストールした場合に、インストールしたアプリケーションによる新規の設定情報を、機器管理装置または中央管理装置で管理可能とすることができる機器管理システム、画像処理装置、機器管理装置、機器管理方法、機器管理プログラムおよび記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画像処理装置と、前記画像処理装置と接続された機器管理装置と、前記機器管理装置と接続された中央管理装置と、を備えた機器管理システムであって、前記画像処理装置は、インストールされているアプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を記憶する記憶手段と、前記機器管理装置から一定時間ごとに、前記設定情報の送信要求を受信する第1の受信手段と、前記送信要求に応じて、前記記憶手段から前記設定情報を取得する取得手段と、取得した前記設定情報を、前記機器管理装置に送信する第1の送信手段と、を備え、前記機器管理装置は、前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記設定情報の送信要求を送信する機器状態管理手段と、前記画像処理装置から、前記設定情報を受信する第2の受信手段と、受信した前記設定情報を、前記中央管理装置に送信する第2の送信手段と、を備え、前記中央管理装置は、前記機器管理装置から前記設定情報を受信する第3の受信手段と、受信した前記設定情報を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、機器管理装置と接続された画像処理装置であって、インストールされているアプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を記憶する記憶手段と、前記機器管理装置から、一定時間ごとに、前記設定情報の送信要求を受信する受信手段と、前記送信要求に応じて、前記記憶手段から前記設定情報を取得する取得手段と、取得した前記設定情報を、前記機器管理装置に送信する第1の送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、画像処理装置と、中央管理装置とに接続された機器管理装置であって、前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記画像処理装置にインストールされているアプリケーションに関する設定情報の送信要求を送信する機器状態管理手段と、前記画像処理装置から、前記設定情報を受信する第2の受信手段と、受信した前記設定情報を、前記中央管理装置に送信する第2の送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、複合機は、アプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を送信し、機器管理装置は、該設定情報を中央管理装置に送信するため、複合機に新規にアプリケーションをインストールした場合に、インストールしたアプリケーションによる新規の設定情報を、機器管理装置または中央管理装置で管理可能とすることができるという効果を奏する。
【0015】
また、本発明によれば、複合機は、機器管理装置に、アプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を送信するため、複合機に新規にアプリケーションをインストールした場合に、インストールしたアプリケーションによる新規の設定情報を、機器管理装置または中央管理装置で管理可能とすることができるという効果を奏する。
【0016】
また、本発明によれば、機器管理装置は、複合機から、アプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を受信し、該設定情報を中央管理装置に送信するため、複合機に新規にアプリケーションをインストールした場合に、インストールしたアプリケーションによる新規の設定情報を、機器管理装置または中央管理装置で管理可能とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、実施の形態1にかかる機器管理システム1の構成を示す概要図である。
【図2】図2は、実施の形態1の複合機100の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、実施の形態1にかかる複合機100において、アプリインストール制御サービス131の構成を説明する機能ブロック図である。
【図4】図4は、実施の形態1にかかる外部アプリAのデータ構造を説明する図である。
【図5】図5は、実施の形態1にかかる機器管理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、実施の形態1にかかる機器管理装置200の機能的構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、実施の形態1にかかるアプリインストール管理モジュール273の機能の構成を示すブロック図である。
【図8】図8は、実施の形態1にかかる中央管理装置500の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、実施の形態1にかかる機器管理システム1において実行される、管理情報取得処理の手順を示すシーケンス図である。
【図10】図10は、実施の形態1にかかる管理情報208を説明する図である。
【図11】図11は、実施の形態1にかかる複合機100において、アプリインストール制御サービス131が実行する、管理情報取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、実施の形態2にかかる複合機2100の機能的構成を示すブロック図である。
【図13】図13は、実施の形態2にかかる外部アプリAのデータ構造を説明する図である。
【図14】図14は、実施の形態2にかかる複合機2100において、アプリインストール制御サービス2131の構成を説明する機能ブロック図である。
【図15】図15は、実施の形態2にかかる管理情報2208を説明する図である。
【図16】図16は、実施の形態2にかかる中央管理装置500の表示画面上に表示される管理情報2208を説明する図である。
【図17】図17は、実施の形態2にかかる複合機2100において、アプリインストール制御サービス2131が実行する、管理情報取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】図18は、実施の形態3にかかる機器管理装置3200において、複合機アプリインストール管理モジュール3273の構成を説明する機能ブロック図である。
【図19−1】図19−1は、実施の形態3にかかる機器管理装置3200が記憶しているアプリ管理リスト211aを説明する図である。
【図19−2】図19−2は、実施の形態3にかかる機器管理装置3200により更新されたアプリ管理リスト211bを説明する図である。
【図20】図20は、実施の形態3にかかる複合機3100において、アプリインストール制御サービス3131の構成を説明する機能ブロック図である。
【図21】図21は、実施の形態3にかかる機器管理システム3において実行される、アプリ管理リスト211の更新処理の手順を示すシーケンス図である。
【図22】図22は、実施の形態3にかかる機器管理システム3において実行される、管理情報取得処理の手順を示すシーケンス図である。
【図23】図23は、実施の形態3にかかる機器管理装置3200において、複合機アプリインストール管理モジュール3273が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】図24は、実施の形態1ないし3にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる機器管理システム、画像処理装置、機器管理装置、機器管理方法、機器管理プログラムおよび記憶媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
【0019】
図1は、実施の形態1にかかる機器管理システム1の構成を示す概要図である。図1に示すように、機器管理システム1は、機器管理装置200と、ライセンス管理サーバ300と、ソフトウェア配信サーバ400と、中央管理装置500とが、インターネットなどのネットワーク80を介して接続されている。そして、機器管理装置200とネットワーク80との間には、ファイアウォール90が設けられている。また、機器管理装置200には、複数の複合機100a、100b、100c(以下、特定しない複合機を単に複合機100と称する。)が、ネットワーク80とは異なるネットワーク、例えばLAN等で接続されている。
【0020】
ファイアウォール90は、インターネットなどの外部ネットワークを通じて機器管理装置200に侵入した第三者により不正が行われないように、外部との境界を流れるデータを監視し、不正なアクセスを検出・遮断する。
【0021】
複合機100は、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を備えた装置であって、ローカルネットワークにより機器管理装置200に接続されている。また、本実施の形態の機器管理システムでは、3台の複合機100a、100b、100cが接続されているが、これに限定されることなく、1台、2台、または4台以上の複合機を接続した構成としてもよい。
【0022】
複合機100は、機器管理装置200からの送信要求を受けた場合、サプライ状態情報、ジャム情報、カウンタ情報、ファームウェアのバージョン情報、エラー情報、機器設定情報などの情報と、複合機100に新規に追加された外部アプリ172に関するカウンタ情報やパラメータ情報等を含む外部アプリ172の設定情報とを管理情報208として、機器管理装置200に送信する。詳細については、後述する。
【0023】
ソフトウェア配信サーバ400は、複合機100において利用される外部アプリ172を保持しており、外部アプリ172を、機器管理装置200を介して複合機100に提供する装置である。
【0024】
ライセンス管理サーバ300は、ソフトウェア配信サーバ400から提供され、複合機100にインストールされる外部アプリ172のライセンス(利用権)を、機器管理装置200を介して管理する装置である。
【0025】
機器管理装置200は、ソフトウェア配信サーバ400およびライセンス管理サーバ300と、複合機100a、100b、100cとの間で行われる処理を仲介する装置である。具体的には、ソフトウェア配信サーバ400が提供する外部アプリ172を複合機100に送信し、ライセンス管理サーバ300が管理する外部アプリのライセンスファイルを要求し、複合機100に送信する。ここで、ライセンスファイルとは、外部アプリ172のライセンスが記述されたデータである。
【0026】
機器管理装置200は、複合機100に対して、一定時間ごとに管理情報172の送信要求をメソッド単位で送信し、また、複合機100からの前記要求に対して送信される管理情報208を受信し、中央管理装置500に送信する機能を有している。
【0027】
中央管理装置500は、複合機100のメーカやサービス提供会社のサービスセンタ等に設置されたサーバ装置であり、機器管理装置200を介して管理対象である複合機100を遠隔管理する。中央管理装置500は、Webページでユーザインターフェースとなる画面(WebUI)を表示する、WebUI画面表示機能を備えており、操作端末と接続することにより、WebUIから、管理対象となる複合機100の情報の収集、エラー状態確認などの検索を行うことができる。
【0028】
次に、本実施の形態にかかる複合機100の全体の機能的構成について説明する。複合機100のハードウェア構成については、図24を用いて後述する。図2は、実施の形態1の複合機100の構成を示すブロック図である。図2に示すように、複合機100は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101と、カラーレーザプリンタ(Color LP)102と、ハードディスク装置(HDD)103と、スキャナ、ファクシミリ、メモリ、ネットワークインタフェースなどのハードウェアリソース104を有するとともに、プラットホーム120と、アプリケーション130とから構成されるソフトウェア群110とを備えている。
【0029】
プラットホーム120は、アプリケーションからの処理要求を解釈してハードウェア資源の獲得要求を発生させるコントロールサービスと、一または複数のハードウェア資源の管理を行い、コントロールサービスからの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(SRM)123と、汎用OS121とを有する。
【0030】
コントロールサービスは、複数のサービスモジュールから形成され、SCS(システムコントロールサービス)122と、ECS(エンジンコントロールサービス)124と、MCS(メモリコントロールサービス)125と、OCS(オペレーションパネルコントロールサービス)126と、FCS(ファックスコントロールサービス)127と、NCS(ネットワークコントロールサービス)128と、NRS(ニューリモートサービス)129と、アプリインストール制御サービス131と、から構成される。このプラットホーム120は、あらかじめ定義された関数により前記アプリケーション130から処理要求を受信可能とするアプリケーションプログラムインタフェース(API)を有する。
【0031】
汎用OS121は、UNIX(登録商標)などの汎用オペレーティングシステムであり、プラットホーム120並びにアプリケーション130の各ソフトウェアをそれぞれプロセスとして並列実行する。
【0032】
SRM123のプロセスは、SCS122とともにシステムの制御およびリソースの管理を行うものである。SRM123のプロセスは、スキャナ部やプリンタ部などのエンジン、メモリ、HDDファイル、ホストI/O(セントロI/F、ネットワークI/F、IEEE1394 I/F、RS232C I/Fなど)のハードウェア資源を利用する上位層からの要求にしたがって調停を行い、実行制御する。
【0033】
具体的には、このSRM123は、要求されたハードウェア資源が利用可能であるか(他の要求により利用されていないかどうか)を判断し、利用可能であれば要求されたハードウェア資源が利用可能である旨を上位層に伝える。また、SRM123は、上位層からの要求に対してハードウェア資源の利用スケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンにより紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
【0034】
SCS122のプロセスは、アプリ管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、リソース管理、割り込みアプリ制御などを行う。
【0035】
ECS124のプロセスは、白黒レーザプリンタ(B&W LP)101、カラーレーザプリンタ(Color LP)102、スキャナ、ファクシミリなどからなるハードウェアリソース104のエンジンの制御を行う。
【0036】
MCS125のプロセスは、画像メモリの取得および解放、ハードディスク装置(HDD)の利用、画像データの圧縮および伸張などを行う。
【0037】
FCS127のプロセスは、システムコントローラの各アプリ層からPSTN/ISDN網を利用したファクシミリ送受信、BKM(バックアップSRAM)で管理されている各種ファクシミリデータの登録/引用、ファクシミリ読みとり、ファクシミリ受信印刷、融合送受信を行うためのAPIを提供する。
【0038】
NCS128のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するためのプロセスであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、アプリケーションからデータをネットワーク側に送信したりする際の仲介を行う。
【0039】
OCS126のプロセスは、オペレータ(ユーザ)と本体制御間の情報伝達手段となるオペレーションパネル(操作表示部)20(図24参照)の制御を行う。OCS126は、オペレーションパネルからキー押下(またはタッチ操作)をキーイベントとして取得し、取得したキーに対応したキーイベント関数をSCS122に送信するOCSプロセスの部分と、アプリケーション130またはコントロールサービスからの要求によりオペレーションパネルに各種画面を描画出力する描画関数やその他オペレーションパネルに対する制御を行う関数などがあらかじめ登録されたOCSライブラリの部分とから構成される。このOCSライブラリは、アプリケーション130およびコントロールサービスの各モジュールにリンクされて実装されている。なお、OCS126のすべてをプロセスとして動作させるように構成しても良く、あるいはOCS126のすべてをOCSライブラリとして構成しても良い。
【0040】
NRS(ニューリモートサービス)129は、ネットワークを介してデータを送受信する際のデータの変換を行うなど、ネットワークを介した遠隔管理に関する機能およびスケジューラ機能を実現するアプリケーションである。
【0041】
アプリインストール制御サービス131は、外部アプリ172をインストールする他、機器管理装置200からの管理情報送信要求を受けて、複合機100の記憶手段に保存された管理情報208を取得し、機器管理装置200に送信する。また、アプリインストール制御サービス131は、外部アプリ172のインストールを実行し、インストールされた外部アプリ172のライセンスを取得する。詳細は後述する。
【0042】
アプリケーション130は、ページ記述言語(PDL)、PCLおよびポストスクリプト(PS)を有するプリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ111と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ112と、ファクシミリ用アプリケーションであるファックスアプリ113と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ114と、ネットワークファイル用アプリケーションであるネットファイルアプリ115と、工程検査用アプリケーションである工程検査アプリ116と、インターネットに接続されたPC等のクライアント端末に対してWEBサーバ(httpサーバ)として動作し、クライアント端末上で動作するWEBブラウザに各種画面を表示するWEBアプリ117とを有している。
【0043】
アプリケーション130の各プロセス、コントロールサービスの各プロセスは、関数呼び出しとその戻り値送信およびメッセージの送受信によってプロセス間通信を行いながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを実現している。
【0044】
このように、実施の形態1にかかる複合機100には、複数のアプリケーション130および複数のコントロールサービスが存在し、いずれもプロセスとして動作している。そして、これらの各プロセス内部には、一または複数のスレッドが生成されて、スレッド単位の並列実行が行われる。そして、コントロールサービスがアプリケーション130に対し共通サービスを提供しており、このため、これらの多数のプロセスが並列動作、およびスレッドの並列動作を行って互いにプロセス間通信を行って協調動作をしながら、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリなどの画像形成処理にかかるユーザサービスを提供するようになっている。
【0045】
また、複合機100には、複合機100の顧客、サードベンダなどの第三者がコントロールサービス層の上のアプリケーション層に外部アプリA、外部アプリB、…(以下、特定しない外部アプリを単に外部アプリ172と称する。)を開発して搭載することが可能となっている。この外部アプリ172は、ネットワークを介してインストール可能である。
【0046】
なお、実施の形態1にかかる複合機100では、複数のアプリケーション130のプロセスと複数のコントロールサービスのプロセスとが動作しているが、アプリケーション130とコントロールサービスのプロセスがそれぞれ単一の構成とすることも可能である。また、各アプリケーション130は、アプリケーションごとに追加または削除することができる。すなわち、上述したように、外部アプリ172をインストール可能であり、かつアンインストールも可能となっている。
【0047】
次に、アプリインストール制御サービス131の詳細について説明する。図3は、実施の形態1にかかる複合機100において、アプリインストール制御サービス131の構成を説明する機能ブロック図である。
【0048】
アプリインストール制御サービス131は、インストール制御部132と、ライセンス取得部133と、管理情報取得部134と、受信部135と、送信部136とを主に備えている。
【0049】
インストール制御部132は、機器管理装置200から受信した外部アプリ172を複合機100にインストールする。
【0050】
ライセンス取得部133は、機器管理装置200から受信したライセンス情報によって、該当する外部アプリ172のライセンスを取得する。
【0051】
管理情報取得部134は、機器管理装置200から一定時間ごとに管理情報208の送信要求を受信した場合に、複合機100のRAM12bに記憶されている複合機100のサプライ情報、ジャム情報、カウンタ情報、バージョン情報、エラー情報、機器設定情報等の機器状態に関する情報を取得する。また、管理情報取得部134は、外部アプリ172の設定情報において、遠隔管理のために送信する設定情報を記した外部アプリ172の送信情報一覧173(図4参照)を参照して、外部アプリ用メモリ領域に記憶されている外部アプリ172の設定情報209を取得する。
【0052】
受信部135は、機器管理装置200から一定時間ごとに送信される、管理情報208の送信要求を受信する。
【0053】
送信部136は、管理情報取得部134によって取得された機器状態に関する情報および外部アプリ172の設定情報209を含んだ管理情報208を、機器管理装置200に送信する。
【0054】
ここで、外部アプリ172のデータ構造について説明する。図4は、実施の形態1にかかる外部アプリ172のデータ構造を説明する図である。外部アプリ172は、図示するように、外部アプリ172のプログラム本体と、UI情報と、外部アプリ172に固有の設定情報と、外部アプリ172の送信情報一覧173とから主に構成される。外部アプリ172の送信情報一覧173とは、中央管理装置500に送信され、管理される外部アプリ172の設定情報の一覧であって、複合機100はこの送信情報一覧173に基づいて、追加された外部アプリ172の設定情報を検索し、さらに取得することができる。
【0055】
次に、機器管理装置200について説明する。図5は、実施の形態1にかかる機器管理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0056】
機器管理装置200は、図5に示すように、CPU201などの制御装置と、RTC202と、HDD(ハードディスク:不揮発性記憶媒体)203、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、RAM(Random Access Memory)204やROM(Read Only Memory)206などの記憶装置と、ネットワーク通信を制御するNIC(Network Interface Controller)205と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。また、各部はバス207で接続されている。
【0057】
RTC(リアルタイムクロック)202は、発振器、分周器等を備え、クロック信号を生成する内部時計である。HDD203は、複合機100の更新用ファームウェアを保持し、RAM204は、CPU201の動作に必要な各種データを保持する。なお、HDD203およびRAM204は、機器管理処理で使用する各種データ、特に、管理情報208を記憶する管理情報記憶手段として機能する。
【0058】
次に、機器管理装置200の機能的構成について説明する。図6は、実施の形態1にかかる機器管理装置200の機能的構成を示すブロック図である。
【0059】
機器管理装置200は、図示するように、アプリケーション層270、サービス層280およびプロトコル層290の3層から構成されている。
【0060】
アプリケーション層270は、デバイス制御モジュール271とNRS機能モジュール群272とを有している。デバイス制御モジュール271は、複合機100の情報管理や通信の設定等を行うためのプログラムである。
【0061】
NRS機能モジュール群272は、複合機100のカウンタ収集すなわち管理情報208の収集、複合機100の設定変更、複合機100のエラー状態確認、中央管理装置500へのカウンタ通知、異常通知の各メソッドを備え、中央管理装置500からの要求に従って、複合機100に動作を行わせたりするためのプログラムである。本実施の形態のNRS機能モジュール群272は、アプリインストール管理モジュール273を備えている。アプリインストール管理モジュール273については、後述する。
【0062】
サービス層280は、セキュリティサービス281、通信サービス282、スケジューラサービス283を備えている。セキュリティサービス281は、内部情報等の外部への不正流出を予防する等のジョブを生成し、実行するモジュールである。通信サービス282は、機器管理装置200と複合機100との間の情報の送受信、および、機器管理装置200と中央管理装置500との間の情報の送受信を実現するモジュールである。スケジューラサービス283は、所定の設定時間情報に基づいて、各メソッド群の処理を実施させるモジュールである。
【0063】
プロトコル層290は、情報の送受信対象に応じたプロトコルを用いて情報の送受信を行うジョブを生成し、実行するモジュールである。
【0064】
以下、アプリインストール管理モジュール273の詳細について説明する。図7は、実施の形態1にかかる機器管理装置200において、アプリインストール管理モジュール273の機能的構成を説明する機能ブロック図である。アプリインストール管理モジュール273は、定時管理部274と、機器状態管理部275と、受信部276と、送信部277と、を主に備えている。
【0065】
定時管理部274は、一定時間が経過した場合に通知を行って、機器管理装置200が、複合機100に対して管理情報208の送信要求を送出する時間を管理する。
【0066】
機器状態管理部275は、定時管理部274によって一定時間が経過した旨の通知を受けた場合、複合機100に対して管理情報208の送信を要求する。また、機器状態管理部275は、複合機100にインストールされている外部アプリ172の検索を行う。
【0067】
受信部277は、複合機100から、追加された外部アプリ172に関する設定情報を含む管理情報208を受信する。
【0068】
送信部278は、受信部277が受信した管理情報208を、中央管理装置500に送信する。また、送信部278は、ライセンス管理サーバ300から送信された、複合機100にインストールされた外部アプリ172のライセンスを、複合機100に送信し、ソフトウェア配信サーバ400から送信された外部アプリ172を、複合機100に送信する。
【0069】
次に、中央管理装置500のハードウェア構成について説明する。図8は、実施の形態1にかかる中央管理装置500の構成を示すブロック図である。中央管理装置500は、図示するように、制御装置501と、データベース502と、操作者端末507とから主に構成されており各部はバス505で接続されている。また、中央管理装置500は、ネットワークI/F506によってインターネットに接続可能な状態となっている。操作者端末507は、キーボード、マウス、ディスプレイ等で構成されたオペレータによる各種データの入力インタフェースである。データベース502は、パラメータ記憶エリア503と、カウンタ記憶エリア504とが設けられ、パラメータ記憶エリア503には、複合機100や機器管理装置200が複合機100を管理する際に用いる各種管理パラメータや、中央管理装置500で実行される管理プログラムや、オペレータが入力するデータが記憶される。また、カウンタ記憶エリア504には、複合機100における印刷枚数やスキャナ枚数等のカウンタ値が記憶される。制御部501は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、中央管理装置500の制御全般を行い、複合機100や機器管理装置200からの管理情報208)の受信機能を実現し、受信した管理情報208によって複合機100および機器管理装置200の管理を行う。
【0070】
次に、実施の形態1にかかる機器管理システム1における機器管理処理の手順について説明する。図9は、実施の形態1にかかる機器管理システムにおいて実行される、管理情報取得処理の手順を示すシーケンス図である。
【0071】
機器管理装置200は、定時管理部274によって要求を送信する時刻となったか否か判断し、一定時間が経過した場合に、複合機100に対し、上述した管理情報208の送信要求を送信する(ステップS1)。複合機100は、RAM12bに保存されている、サプライ情報、ジャム情報、カウンタ情報、バージョン情報、エラー情報、機器設定情報などを取得する(ステップS2〜S7)。次いで、インストールされた外部アプリ172を検索し、インストールされた外部アプリA、外部アプリB、…の各送信情報一覧173を、外部アプリ用メモリ領域から取得し、この送信情報一覧173に基づいて、外部アプリ172の設定情報を取得する(ステップS8)。複合機100は、これら取得した管理情報208を、機器管理装置200に送信する(ステップS9)。機器管理装置200は、取得した管理情報208を中央管理装置500に送信し、定時管理部274によって次に要求を送信する時刻を設定する(ステップS10)。
【0072】
ここで、管理情報208のデータ構造について説明する。管理情報208は、図10に示すように、サプライ情報、ジャム情報、カウンタ情報、バージョン情報、エラー情報、機器設定情報などと共に、外部アプリAによって新規に追加された設定情報である外部アプリAの設定情報209a、外部アプリBによって新規に追加された設定情報である外部アプリBの設定情報209b(特に限定しない場合には、外部アプリ172によって新規に追加された設定情報である、外部アプリ172の設定情報209という。)を含む。
【0073】
図11は、実施の形態1にかかる複合機100において、アプリインストール制御サービス131が上述したステップS8で実行する、管理情報取得処理の手順を示すフローチャートである。
【0074】
アプリインストール制御サービス131は、機器管理装置200から管理情報208の送信要求を受信した場合に、インストールされた外部アプリ172があるか否か検索し(ステップS21)、インストールされた外部アプリ172がある場合(ステップS21;Yes)、その外部アプリ172の送信情報一覧173を参照し(ステップS22)、送信情報一覧173に示された外部アプリ172の設定情報を取得する(ステップS22)。設定情報を取得した後に、他の外部アプリ172があるか否かをステップS21に戻って検索し、全ての外部アプリ172の設定情報を取得するまでステップS21〜S22の処理を繰り返す。ステップS21において、外部アプリ172が無い場合には(ステップS21;No)、機器管理装置200に対し、先に取得したカウンタ等の管理情報208を送信する(ステップS24)。
【0075】
このように、本実施の形態の機器管理システムは、機器管理装置100によって、追加された外部アプリ172に関する新規の設定情報を取得することが可能となり、取得された外部アプリ172の設定情報に基づいて、外部アプリ172により追加された機能や状態についても、中央管理装置500で管理することが可能となる。
【0076】
また、機器管理装置200は、一定時間ごとに複合機100の管理情報208を取得することとしたが、その他のタイミングで取得した管理情報208を記憶手段(RAM12b)に保存しておき、一定時間ごとに中央管理装置500に送信することとしても良い。
【0077】
このようにすることで、管理情報208を収集する日時に達したが複合機100が稼動していない場合でも、機器管理装置200に記憶されている管理情報208を確実に中央管理装置500に送信することが可能となるという効果を奏する。
(第2の実施の形態)
【0078】
実施の形態1における機器管理システム1は、複合機100にインストールされた外部アプリ172の設定情報を、中央管理装置500に送信して、これを管理することを可能としたが、外部アプリ172の設定情報としてデータ値のみを送信する形態であったため、中央管理装置500の操作端末上で表示させてオペレータが確認する場合に、表示されたデータがどのような項目に対応するものであるか分かりづらい場合も考えられる。これに対し、実施の形態2の機器管理装置システム2においては、外部アプリ172の設定情報とともに、外部アプリ172の設定情報の識別情報である、項目情報を機器管理装置に送信することにより、中央管理装置500においての遠隔管理をより簡易なものとするものである。
【0079】
図12は、実施の形態2にかかる複合機2100の機能的構成を示すブロック図である。実施の形態2にかかる複合機2100の機能的構成は、実施の形態1におけるアプリインストール制御サービス131とは異なるアプリインストール制御サービス2131を備えている。実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0080】
また、実施の形態2において、外部アプリ2172のデータ構造は、図13に示すように、さらに、外部アプリの設定情報の識別情報である、項目情報174を保持している。ここで、項目情報174とは、送信される外部アプリ2172の設定情報がどのような内容かを示す項目名を各設定情報に対応付けたものである。
【0081】
図14は、実施の形態2にかかる複合機2100において、アプリインストール制御サービス2131の構成を説明する機能ブロック図である。アプリインストール制御サービス2131は、実施の形態1の管理情報取得部134とは異なる管理情報取得部2134を備えている。実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0082】
管理情報取得部2134は、実施の形態1の管理情報取得部134と同様の機能を有する他、図13に示した外部アプリ2172のデータから、さらに、外部アプリ2172の設定情報の識別情報である項目情報174を取得する。図15は、実施の形態3にかかる管理情報2208を示す図である。図15に示すように、管理情報2208は、実施の形態1と同様の情報を有する他に、外部アプリAの項目情報174a、および外部アプリBの項目情報174bとを含んでいる。
【0083】
管理情報2208は、実施の形態1と同様、機器管理装置200を介して中央管理装置500に送信される。そして、中央管理装置500の操作表示部上では、図16に示すように、外部アプリ2172の設定情報が各々の情報項目名と対応付けられて表示されるため、オペレータは外部アプリ2172の設定情報が何を示しているのかを知ることが可能となる。
【0084】
図17は、実施の形態2にかかる複合機2100において、アプリインストール制御サービス2131が実行する、管理情報取得処理の手順を示すフローチャートである。
【0085】
アプリインストール制御サービス2131は、ステップS21及びステップS22では、実施の形態1と同様に外部アプリ2172の設定情報を取得し、ステップS33において、さらに、外部アプリ項目情報174を、外部アプリ用メモリ領域から取得する。ステップS24では、複合機2100は、取得した項目情報174を含む管理情報2208を、機器管理装置200に送信する。
【0086】
このようにすることで、本実施の形態の機器管理システムは、中央管理装置500の操作表示部上で、外部アプリ2172の設定情報と各々の情報項目名とが対応付けて表示されるため、オペレータは外部アプリ2172の各設定情報が何を示しているのかを知ることが可能となる。
(第3の実施の形態)
【0087】
第1、2の実施の形態にかかる機器管理システム1、2においては、複合機が機器管理装置を介して中央管理装置に管理情報を送信して、中央管理装置が複合機の管理を一括して行うとしたが、実施の形態3にかかる機器管理システム3においては、機器管理装置が複合機を管理する管理リストを保持し、この管理リストを用いて外部アプリの管理をするものである。
【0088】
まず、実施の形態3にかかる機器管理装置3200について説明する。
【0089】
機器管理装置3200は、実施の形態1におけるアプリインストール管理モジュール273とは異なるアプリインストール管理モジュール3273を備えている。図18は、実施の形態3にかかる機器管理装置3200において、アプリインストール管理モジュール3273の構成を説明する機能ブロック図である。定時管理部274は、実施の形態1と同じ機能を有する為、ここでの説明を省略する。
【0090】
機器状態管理部3275は、実施の形態1の機器状態管理部275と同様の機能を有する他、アプリ管理リスト211を用いて、複合機3100にインストールされた外部アプリ172の検索を行い、また、外部アプリ172の状態に基づいてアプリ管理リスト211を更新する。また、機器状態管理部3275は、複合機3100にインストールされた外部アプリ172がライセンス取得済であるか否かを確認する。
【0091】
ここで、アプリ管理リスト211とは、記憶手段であるRAM204に記憶され、図19−1および図19−2に示すように、複合機3100にインストールされた外部アプリ172および外部アプリ172の状態を記憶保存するものであり、機器管理装置3200はこのアプリ管理リスト211を参照することにより、外部アプリ172がインストールされているか、および、ライセンス取得が完了しているかを確認することが出来る。
【0092】
受信部3276は、実施の形態1の受信部276と同様の機能を有する他、ソフトウェア配信サーバ400から外部アプリ172を受信し、ライセンス管理サーバ300から外部アプリ172のライセンスを受信する。さらに、受信部3276は、複合機3100から、外部アプリ172のインストールが完了した旨またはライセンス取得が実行された旨の通知を受信する。受信部3276は、さらに、複合機3100から、更新された外部アプリ172に関する管理情報208を受信する。
【0093】
送信部3277は、実施の形態1の送信部277と同様の機能を有する他、中央管理装置500から受信した、外部アプリ172または外部アプリ172のライセンスを複合機3100に送信する。
【0094】
次に、実施の形態3に係る複合機3100について説明する。
【0095】
図20は、実施の形態3にかかる複合機3100において、アプリインストール制御サービス3131の構成を説明する機能ブロック図である。インストール制御部132と、ライセンス取得部133は実施の形態1と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0096】
受信部3135は、受信部135と同様の機能を有する他、機器管理装置3200から外部アプリ172または外部アプリ172のライセンス情報を受信する。
【0097】
送信部3136は、送信部136と同様の機能を有する他、外部アプリ172のインストールが実行された場合に機器管理装置3200にインストールされた旨を通知し、外部アプリ172のライセンス取得が実行された場合に、ライセンスが取得された旨を通知する。
【0098】
次に、実施の形態3に係る機器管理システム3において実行される、外部アプリ172の管理処理の手順について説明する。
【0099】
図21は、実施の形態3にかかる機器管理システム3において実行される、アプリ管理リスト211の更新処理の手順を示すシーケンス図である。
【0100】
ステップS41において、機器管理装置3200は、ソフトウェア配信サーバ400に外部アプリAの配信要求を送信する。この配信要求を受けて、ソフトウェア配信サーバ400は、機器管理装置3200に外部アプリAを配信する(ステップS42)。続いて、機器管理装置3200は、配信された外部アプリAを複合機3100に送信する(ステップS43)。その後、複合機3100は外部アプリAをインストールし(ステップS44)、インストールが完了すると複合機3100は、機器管理装置3200に外部アプリAのインストールが完了した旨を通知する(ステップS45)。この通知を受信して、機器管理装置3200はアプリ管理リスト211を更新する(ステップS46)。この場合、アプリ管理リスト211aには、図19−1に示すように、複合機3100aにおいて外部アプリAがインストールされた旨が記憶される。
【0101】
機器管理装置3200は、アプリ管理リスト211a(図19−1参照)に基づき、複合機3100aにインストールされた外部アプリAは「インストール済」であり、ライセンスを取得していない状態であると判断する。そして、ライセンス管理サーバ300に対し、外部アプリAのライセンス取得を要求する(ステップS47)。これを受けてライセンス管理サーバ300は、機器管理装置3200に外部アプリAのライセンスを配信し(ステップS48)、機器管理装置3200は受信した外部アプリAのライセンスを複合機3100aに送信する(ステップS49)。
【0102】
複合機3100aは外部アプリAのライセンスを取得し(ステップS50)、機器管理装置3200に外部アプリAのライセンスを取得した旨を通知する(ステップS51)。この通知を受けて、機器管理装置3200はアプリ管理リスト211を更新する(ステップS52)。この場合、アプリ管理リスト211bには、図19−2に示すように、複合機3100aにインストールされた外部アプリAについて、ライセンス取得が完了した旨が記憶される。
【0103】
次に、実施の形態3にかかる機器管理システム3において実行される、機器管理処理の手順について説明する。図22は、実施の形態3にかかる機器管理システム3において実行される、管理情報取得処理の手順を示すシーケンス図である。
【0104】
複合機3100は、実施の形態1と同様に、機器管理装置3200からの要求を受けて(ステップS1)、サプライ情報、ジャム情報、カウンタ情報、バージョン情報、エラー情報、機器設定情報などを取得する(ステップS2〜S7)。機器管理装置3200は、アプリ管理リスト211を参照し、複合機3100aにインストールされている外部アプリ172を検索し(ステップS58)、インストールされている外部アプリ172に関する設定情報を送信するよう複合機3100に要求する(ステップS59)。外部アプリAがインストールされている場合には外部アプリAの設定情報を取得し(ステップS60)、外部アプリBがインストールされている場合には外部アプリBの設定情報を取得し(ステップS61)、その他の外部アプリ172がインストールされている場合には、それらについても同様に設定情報を取得する。複合機3100aについて全ての管理情報208を取得した場合には、複合機3100b以降のその他の複合機3100についても、同様に管理情報208を取得し、取得した各管理情報は、機器管理装置3200の記憶部であるRAM204に一時的に保存される。全ての管理情報208の取得が完了すると、複合機3100は、RAM204に保存された管理情報208を機器管理装置3200に送信し(ステップS62)、機器管理装置3200は送信された管理情報208を中央管理装置500に送信する(ステップS63)。
【0105】
なお、上記では、機器管理装置3200から一定時間ごとに送信される取得要求に応じて上記一連の処理を行い、機器管理装置3200のRAM204に保存された管理情報208を中央管理装置500に送信するとしたが、その他の形態として、アプリ管理リスト209が更新された場合に、機器管理装置3200が管理情報208の取得要求を送信して複合機の管理情報208を取得するようにしてもよい。
【0106】
次に、機器管理装置3200が行う処理の手順について説明する。図23は、実施の形態3にかかる機器管理装置3200において、アプリインストール管理モジュール3273が実行する処理の手順を示すフローチャートである。
【0107】
ステップS71において、定時管理部274は、管理情報208の送信を要求する日時に達したか否か判断し、日時に達したと判断した場合(ステップS71;Yes)、機器状態管理部3275は、複合機3100に対し、管理情報208の送信を要求する(ステップS72)。ステップS71において、日時に達していない場合(ステップS71;No)、ステップS71に戻る。
【0108】
ステップS73において、機器状態管理部3275は、アプリ管理リスト211を参照し、複合機3100に外部アプリ172がインストールされていると判定した場合(ステップS74;Yes)、インストールされている各々の外部アプリ172についてライセンス取得済みか否かを判定する(ステップS75)。外部アプリ172がライセンス取得済みであった場合(ステップS75;Yes)、複合機3100から外部アプリ172の設定情報を取得し(ステップS76)、次の外部アプリ172を検索する(ステップS77)。一方、外部アプリ172のライセンスが取得されていない場合(ステップS75;No)、ステップS77に移行する。このようにして一つの外部アプリ172について管理情報208を取得した後、機器管理装置3200はステップS71に戻って、アプリ管理リスト211で管理されている全ての外部アプリ172および全ての複合機3100について管理情報208を取得するまでステップS71〜S77の処理を繰り返す。
【0109】
全ての外部アプリ172について管理情報208が取得されると、機器管理装置3200は、取得した管理情報208を中央管理装置500へ送信する(ステップS78)。送信後、定時管理部274は、複合機3100に管理情報208の送信を要求する次回の日時を設定する(ステップS79)。
【0110】
このように、本実施の形態の機器管理システムは、機器管理装置3200がアプリ管理リスト211を用いて、複合機3100の外部アプリ172に関する設定情報を取得するため、効率的に情報を取得することができるという効果を奏する。
【0111】
なお、機器状態管理部3275は、実施の形態1と同様に、一定時間ごとに定時管理部274からの通知を受けて、複合機3100に管理情報208の送信を要求することとしたが、その他の形態として、機器状態管理部3275は、管理リスト211において外部アプリ172の状態を更新した場合に、複合機3100に管理情報208の送信を要求することとしても良い。
【0112】
このようにすることで、複合機3100に新たに外部アプリ172を追加した場合に、追加された外部アプリ172および複合機3100に関して、即時、管理ができるようになるという効果を奏する。
【0113】
図24は、第1〜3の実施の形態にかかる複合機100、2100、3100(以下、ハードウェア構成は第1〜3の実施の形態で同様であるので、複合機100とする。)のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機100は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機100全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0114】
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)103とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
【0115】
CPU11は、複合機100の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0116】
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0117】
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0118】
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0119】
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD103およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。操作表示部20はASIC16に直接接続されている。
【0120】
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)103は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0121】
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0122】
なお、本実施の形態の画像処理装置100、2100、3100および機器管理装置200、3200で実行される機器管理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0123】
本実施の形態の画像処理装置100、2100、3100および機器管理装置200、3200で実行される機器管理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0124】
さらに、本実施の形態の画像処理装置100、2100、3100、機器管理装置200、3200で実行される機器管理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の画像処理装置100、2100、3100、機器管理装置200、3200で実行される機器管理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0125】
また、本実施の形態の画像処理装置100、2100、3100で実行される機器管理プログラムは、上述した各部(インストール制御部132、ライセンス取得部133、管理情報取得部134、受信部135、3135、送信部136、3136)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから機器管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、インストール制御部132、ライセンス取得部133、管理情報取得部134、受信部135、3135、送信部136、3136が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0126】
また、本実施の形態の機器管理装置200、3200で実行される機器管理プログラムは、上述した各部(定時管理部274、機器状態管理部275、3275、受信部276、3276、送信部277、3277)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから機器管理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、定時管理部274、機器状態管理部275、3275、受信部276、3276、送信部277、3277が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0127】
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【0128】
なお、上記実施の形態では、機器管理装置200、3200と、ライセンス管理サーバ300と、ソフトウェア配信サーバ400と、中央管理装置500とが、インターネットなどのネットワーク80を介して接続され、機器管理装置200、3200には、複数の複合機100、2100、3100が、ネットワーク80とは異なるネットワーク、例えばLAN等で接続されるとしたが、これに限定されるものではない。例えば、複合機100、2100、3100と、機器管理装置200、3200と、ライセンス管理サーバ300と、ソフトウェア配信サーバ400と、中央管理装置500とがインターネット等の単一のネットワークに接続されている構成としてもよい。
【符号の説明】
【0129】
1、2、3 機器管理システム
100、100a、100b、100c、2100、3100 複合機
200、3200 機器管理装置
300 ライセンス管理サーバ
400 ソフトウェア配信サーバ
500 中央管理装置
80 インターネット
90 ファイアウォール
131、2131、3131 アプリインストール制御サービス
132 インストール制御部
133 ライセンス取得部
134、2134 管理情報取得部
135、3135、276、3276 受信部
136、3136、277、3277 送信部
172、2172 外部アプリ
173 外部アプリの送信情報一覧
174、174a、174b 項目情報
273、3273 アプリインストール管理モジュール
274 定時管理部
275、3275 機器状態管理部
208、2208 管理情報
209、209a、209b 外部アプリの設定情報
211、211a、211b アプリ管理リスト
【先行技術文献】
【特許文献】
【0130】
【特許文献1】特開2008−099022号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置と、前記画像処理装置と接続された機器管理装置と、前記機器管理装置と接続された中央管理装置と、を備えた機器管理システムであって、
前記画像処理装置は、
インストールされているアプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を記憶する記憶手段と、
前記機器管理装置から一定時間ごとに、前記設定情報の送信要求を受信する第1の受信手段と、
前記送信要求に応じて、前記記憶手段から前記設定情報を取得する取得手段と、
取得した前記設定情報を、前記機器管理装置に送信する第1の送信手段と、を備え、
前記機器管理装置は、
前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記設定情報の送信要求を送信する機器状態管理手段と、
前記画像処理装置から、前記設定情報を受信する第2の受信手段と、
受信した前記設定情報を、前記中央管理装置に送信する第2の送信手段と、を備え、
前記中央管理装置は、
前記機器管理装置から前記設定情報を受信する第3の受信手段と、
受信した前記設定情報を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする機器管理システム。
【請求項2】
機器管理装置と接続された画像処理装置であって、
インストールされているアプリケーションに関する設定内容を示す設定情報を記憶する記憶手段と、
前記機器管理装置から、一定時間ごとに、前記設定情報の送信要求を受信する受信手段と、
前記送信要求に応じて、前記記憶手段から前記設定情報を取得する取得手段と、
取得した前記設定情報を、前記機器管理装置に送信する第1の送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
画像処理装置と、中央管理装置とに接続された機器管理装置であって、
前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記画像処理装置にインストールされているアプリケーションに関する設定情報の送信要求を送信する機器状態管理手段と、
前記画像処理装置から、前記設定情報を受信する第2の受信手段と、
受信した前記設定情報を、前記中央管理装置に送信する第2の送信手段と、
を備えたことを特徴とする機器管理装置。
【請求項4】
前記画像処理装置の記憶手段は、前記設定情報とともに前記設定情報の識別情報をさらに記憶し、
前記取得手段は、さらに、前記送信要求に応じて、前記識別情報を前記記憶手段から取得し、
前記第1の送信手段は、さらに、取得した前記識別情報を前記機器管理装置に送信し、
前記第2の受信手段は、さらに、前記識別情報を前記画像処理装置から受信し、
前記第2の送信手段は、さらに、受信した前記識別情報を前記中央管理装置に送信し、
前記第3の受信手段は、さらに、前記識別情報を前記機器管理装置から受信し、
前記表示手段は、さらに、前記識別情報を前記設定情報に対応づけて表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の機器管理システム。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記設定情報とともに前記設定情報の識別情報をさらに記憶し、
前記取得手段は、さらに、前記送信要求に応じて、前記識別情報を前記記憶手段から取得し、
前記第1の送信手段は、さらに、取得した前記識別情報を前記機器管理装置に送信する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記機器管理システムは、
前記機器管理装置と接続されたソフトウェア配信サーバおよびライセンス管理サーバをさらに備え、
前記機器管理装置は、前記アプリケーションの状態を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第2の受信手段は、さらに、前記ソフトウェア配信サーバからアプリケーションを受信し、前記ライセンス管理サーバから前記アプリケーションのライセンスを受信し、さらに、前記画像処理装置から、前記アプリケーションのインストールまたは前記ライセンス取得が実行された旨の通知を受信し、さらに、前記画像処理装置が前記送信要求を受けた場合に、前記画像処理装置から、更新された前記アプリケーションに関する前記設定情報を受信し、
前記第2の送信手段は、さらに、前記中央管理装置から受信した、前記アプリケーションまたは前記ライセンスを前記画像処理装置に送信し、さらに、前記画像処理装置から受信した前記設定情報を前記中央管理装置に送信し、
前記機器状態管理手段は、さらに、前記画像処理装置から受信した前記通知に基いて、前記アプリケーションの状態を更新し、前記更新を行った場合に、さらに、前記画像処理装置に前記送信要求を送信し、
前記画像処理装置は、
前記インストールまたは前記ライセンス取得を実行するアプリケーション制御手段をさらに備え、
前記第1の受信手段は、さらに、前記機器管理装置から前記アプリケーション情報または前記ライセンス情報を受信し、
前記第1の送信手段は、さらに、前記インストールまたは前記ライセンス取得が実行された場合、前記機器管理装置に、前記インストールまたは前記ライセンス取得が実行された旨を通知する、
ことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の機器管理システム。
【請求項7】
前記機器管理装置は、さらに、ソフトウェア配信サーバおよびライセンス管理サーバと接続され、
前記アプリケーションの状態を記憶する記憶手段をさらに備え、
前記第2の受信手段は、さらに、前記ソフトウェア配信サーバからアプリケーションを受信し、前記ライセンス管理サーバから前記アプリケーションのライセンスを受信し、さらに、前記画像処理装置から、前記アプリケーションのインストールまたは前記ライセンス取得が実行された旨の通知を受信し、さらに、前記画像処理装置が前記送信要求を受けた場合に、前記画像処理装置から、更新された前記アプリケーションに関する前記設定情報を受信し、
前記第2の送信手段は、さらに、前記中央管理装置から受信した、前記アプリケーションまたは前記ライセンスを前記画像処理装置に送信し、さらに、前記画像処理装置から受信した前記設定情報を前記中央管理装置に送信し、
前記機器状態管理手段は、さらに、前記画像処理装置から受信した前記通知に基いて、前記アプリケーションの状態を更新し、前記更新を行った場合に、さらに、前記画像処理装置に前記送信要求を送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の機器管理装置。
【請求項8】
前記機器状態管理手段は、一定時間おきに、前記アプリケーションの状態を更新することを特徴とする請求項7に記載の機器管理装置。
【請求項9】
前記機器状態管理手段は、前記通知を受けた場合に、前記アプリケーションの状態を更新することを特徴とする、請求項7に記載の機器管理装置。
【請求項10】
前記画像処理装置は、アプリケーション情報によりアプリケーションのインストールを行い、ライセンス情報により前記アプリケーションのライセンス取得を行うアプリケーション制御手段をさらに備え、
前記第1の受信手段は、さらに、前記機器管理装置から前記アプリケーション情報または前記ライセンス情報を受信し、
前記第1の送信手段は、さらに、前記インストールまたは前記ライセンス取得が実行された場合、前記機器管理装置に、前記インストールまたは前記ライセンス取得が実行された旨を通知する、
ことを特徴とする、請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項11】
画像処理装置と、前記画像処理装置と接続された機器管理装置と、前記機器管理装置と接続された中央管理装置と、を備えた機器管理システムで実行される機器管理方法であって、
前記画像処理装置は、前記画像処理装置にインストールされているアプリケーションに関する設定情報を記憶する記憶手段を備え、
前記機器管理装置において、
機器状態管理手段が、前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記画像処理装置に前記設定情報の送信要求を送信する機器状態管理工程と、
前記画像処理装置において、
第1の受信手段が、前記送信要求を受信する第1の受信工程と、
取得手段が、受信した前記送信要求に応じて、前記記憶手段から前記設定情報を取得する取得工程と、
第1の送信手段が、取得した前記設定情報を前記機器管理装置に送信する第1の送信工程とを含み、
前記機器管理装置において、
第2の受信手段が、送信された前記設定情報を受信する第2の受信工程と、
第2の送信手段が、受信した前記設定情報を前記中央管理装置に送信する第2の送信工程とを含み、
前記中央管理装置において、
第3の受信手段が、送信された前記設定情報を受信する受信工程と、
表示手段が、受信された前記設定情報を表示する表示工程と、
を含むことを特徴とする機器管理方法。
【請求項12】
機器管理装置と接続された画像処理装置で実行される機器管理方法であって、
前記画像処理装置は、前記画像処理装置にインストールされているアプリケーションに関する設定情報を記憶する記憶手段を備え、
第1の受信手段が、前記機器管理装置から一定時間ごとに送信される送信要求を受信する第1の受信工程と、
取得手段が、受信した前記送信要求に応じて、前記記憶手段から前記設定情報を取得する取得工程と、
第1の送信手段が、取得した前記設定情報を、前記機器管理装置に送信する第1の送信工程と、
を含むことを特徴とする機器管理方法。
【請求項13】
画像処理装置と、中央管理装置とに接続された機器管理装置で実行される機器管理方法であって、
機器状態管理手段が、前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記画像処理装置にインストールされたアプリケーションに関する設定情報の送信要求を送信する機器状態管理工程と、
第2の受信手段が、前記画像処理装置により送信された前記設定情報を受信する第2の受信工程と、
第2の送信手段が、受信した前記設定情報を、前記中央管理装置に送信する第2の送信工程と、
を含むことを特徴とする機器管理方法。
【請求項14】
機器管理装置に接続された画像処理装置において、
前記機器管理装置から一定時間ごとに送信される送信要求を受信する第1の受信ステップと、
前記送信要求に応じて、インストールされたアプリケーションに関する設定情報を記憶手段から取得する取得ステップと、
取得した前記設定情報を、前記機器管理装置に送信する第1の送信ステップと、
をコンピュータに実行させるための機器管理プログラム。
【請求項15】
画像処理装置と、中央管理装置とに接続された機器管理装置において、
前記画像処理装置に、一定時間ごとに、前記画像処理装置にインストールされたアプリケーションに関する設定情報の送信要求を送信する機器状態管理ステップと、
前記画像処理装置から、前記設定情報を受信する第2の受信ステップと、
受信した前記設定情報を、前記中央管理装置に送信する第2の送信ステップと、
をコンピュータに実行させるための機器管理プログラム。
【請求項16】
請求項14に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19−1】
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【図19−2】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2010−218456(P2010−218456A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−67035(P2009−67035)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】