説明

機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラム

【課題】機能の使用可否をユーザ毎に管理する処理及び機能の使用による課金をユーザ毎に管理する処理が容易な機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】機器2がユーザに提供可能な機能を管理する機器管理装置1であって、機能を構築する機能要素毎に必要なユニットを対応付けた機能要素情報と、機能要素毎の使用可否をユーザ毎に表した使用制限管理情報と、機器2が装備するユニットの情報及び機能要素情報に基づいて機器2が使用できる機能要素を選択する第1選択手段と、機能要素から使用制限管理情報に基づいてユーザが使用できる機能要素を選択する第2選択手段と、第2選択手段が選択した機能要素のファイルを機器2に送信するファイル送信手段とを有し、機能要素から構築される機能を、機器2がユーザに提供するように管理することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラムに係り、特に管理対象の機器がユーザに提供可能な1つ以上の機能を管理する機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば画像処理装置の一例としての複合機は1つ以上の機能をユーザに提供する機器の一例である。このような複合機には、機能の使用可否をユーザ毎に管理し、機能の使用による課金をユーザ毎に管理するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
従来の複合機は、白黒コピー,スキャン蓄積,白黒プリント,スキャンFAX送信等の機能の使用可否をユーザ毎に管理し、白黒コピー,スキャン蓄積等の機能の使用による課金をユーザ毎に管理していた。
【特許文献1】特開2006−18654号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年の複合機にはユーザの更なる利便性を高める為、白黒コピー,スキャン蓄積,白黒プリント,スキャンFAX送信等の機能を追加,修正又は削除が可能なものがある。複合機は、スキャン,データ蓄積等の機能要素を準備しておくことで、ユーザに適した機能を機能要素により構築できる。以下では、機能をシナリオと呼び、機能要素をアクティビティと呼ぶ。シナリオは、アクティビティを組み合わせたものである。
【0005】
シナリオの追加,修正又は削除が必要な機器では、シナリオの使用可否をユーザ毎に管理する処理や、シナリオの使用による課金をユーザ毎に管理する処理が煩雑となり、管理者の負担が大きいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、機能の使用可否をユーザ毎に管理する処理及び機能の使用による課金をユーザ毎に管理する処理が容易な機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、管理対象の機器がユーザに提供可能な1つ以上の機能をユーザ毎に管理する機器管理装置であって、前記機能を構築する1つ以上の機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニットを対応付けた機能要素情報を格納する第1格納手段と、前記機能要素毎の使用可否をユーザ毎に表した使用制限管理情報を格納する第2格納手段と、前記機器が装備するユニットの情報を受信し、前記ユニットの情報及び前記機能要素情報に基づいて前記機器が使用できる前記機能要素を選択する第1選択手段と、前記第1選択手段が選択した前記機能要素から、前記使用制限管理情報に基づいて前記ユーザが使用できる前記機能要素を選択する第2選択手段と、前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルを前記機器に送信するファイル送信手段とを有し、前記機能要素から構築される前記機能を、前記機器が前記ユーザに提供するように管理することを特徴とする。
【0008】
前記機能要素情報は、前記機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニット及び前記機能要素のファイルを対応付けることを特徴としてもよい。
【0009】
前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルを、前記機能要素のファイルを提供する装置から取得するファイル取得手段を更に有することを特徴としてもよい。
【0010】
前記ファイル取得手段は、前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルから未取得の前記機能要素のファイルを、前記機能要素のファイルを提供する装置から取得することを特徴としてもよい。
【0011】
前記機能要素情報は、前記機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニット,前記機能要素のファイルを提供する装置から取得した前記機能要素のファイル,及び前記機能要素のファイルを提供する装置から前記機能要素のファイルが未取得であることを表す情報を対応付けることを特徴としてもよい。
【0012】
前記機器から前記ユーザによる前記機能要素の使用を通知され、前記ユーザと対応付けて管理されているユーザポイントを前記機能要素の使用に応じた使用ポイントにより変化させるポイント管理手段と、前記ポイント管理手段により変化された前記ユーザポイントと前記使用ポイントとを比較して、その比較結果に基づき、前記ユーザポイントでは使用できない前記機能要素を検出すると、前記機器へ前記ユーザポイントでは使用できない前記機能要素の使用停止を要求する機能要素使用停止要求手段とを更に有することを特徴としてもよい。
【0013】
前記機能要素使用停止要求手段は、ユーザからのログアウト要求があると、前記機器へ前記ユーザの使用終了を通知して、前記機器へ前記機能要素の使用を停止させることを特徴としてもよい。
【0014】
前記機能要素のファイルを提供する装置から取得した前記機能要素のファイルのうち更新されているものを検索し、検索した前記機能要素のファイルを前記機能要素のファイルを提供する装置から取得して更新するファイル更新手段を更に有することを特徴としてもよい。
【0015】
前記使用制限管理情報は、前記機能要素毎の使用可否,前記機能毎の使用可否をユーザ毎に表していることを特徴としてもよい。
【0016】
前記機能と、その機能を構築する1つ以上の機能要素及び使用順序とを対応付けて格納する第3格納手段を更に有することを特徴としてもよい。
【0017】
前記機能要素と、その機能要素の使用に応じた使用ポイントとを対応付けて格納する第4格納手段を更に有することを特徴としてもよい。
【0018】
前記第1〜第4格納手段に格納されている内容を修正する為のユーザインターフェース手段を更に有することを特徴としてもよい。
【0019】
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、データ構造などに適用したものも本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、機能の使用可否をユーザ毎に管理する処理及び機能の使用による課金をユーザ毎に管理する処理が容易な機器管理装置、機器管理方法及び機器管理プログラムを提供可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。なお、本実施例では、1つ以上の機能をユーザに提供する機器として複合機を例に説明するが、他の機器であってもよい。また、本実施例では、機能をシナリオと呼び、機能要素をアクティビティと呼んでいるが、他の呼び方であってもよい。
【0022】
図1は本発明による機器管理システムの一実施例の概略構成図である。図1の機器管理システムは、機器管理装置1,管理対象の機器2,アクティビティ提供装置3,ユーザインターフェース装置4,情報閲覧・設定装置5を有する構成である。
【0023】
機器管理装置1は、ユーザのアクティビティの使用を通知する為のカウントアップ通知を機器2から受信する。また、機器管理装置1は、機器2の使用許可/使用禁止、又はアクティビティの導入/停止を機器2へ要求する。
【0024】
機器管理装置1は、アクティビティ提供装置3からアクティビティを購入し、そのアクティビティイメージ(アクティビティファイル)をアクティビティ提供装置3からダウンロードする。機器管理装置1は、ユーザインターフェース装置4からユーザID等を取得してユーザの認証を行う。
【0025】
機器管理装置1は、情報閲覧・設定装置5から、自装置が格納している認証情報,後述のユーザ管理情報等に対する設定・閲覧の要求を受け付ける。機器管理装置1は、情報閲覧・設定装置5から受け付けた設定・閲覧の要求に応じた処理を行う。
【0026】
図2は本発明による機器管理システムの一実施例の詳細構成図である。機器管理装置1は、ユーザ管理部11,アクティビティ管理部12,機器管理部13,アクティビティ情報リスト14,使用制限管理DB15,ユーザ管理DB16,アクティビティ管理DB17及びシナリオ管理DB18を有する構成である。
【0027】
機器2は、UI管理部21,プラグイン管理部22,セッション管理部23,課金部24,アクティビティロジック部25,通信クライアント26及びデバイス管理部27を有する構成である。
【0028】
アクティビティ提供装置3は、アクティビティ提供部31及び認証テーブル32を有する構成である。情報閲覧・設定装置5は、設定・閲覧部51を有する構成である。図2に示した各処理部の詳細は後述する。
【0029】
図3は機器管理装置の一例のハードウェア構成図である。機器管理装置1は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置61,出力装置62,ドライブ装置63,補助記憶装置64,主記憶装置65,演算処理装置66およびインターフェース装置67を含むように構成される。
【0030】
入力装置61はキーボードやマウスなどで構成され、各種信号を入力するために用いられる。出力装置62はディスプレイ装置などで構成され、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置67は、モデム,LANカードなどで構成されており、ネットワークに接続する為に用いられる。
【0031】
本発明の機器管理プログラムは、機器管理装置1を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。機器管理プログラムは例えば記録媒体68の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。機器管理プログラムを記録した記録媒体68は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0032】
また、機器管理プログラムを記録した記録媒体68がドライブ装置63にセットされると、機器管理プログラムは記録媒体68からドライブ装置63を介して補助記憶装置64にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた機器管理プログラムは、インターフェース装置67を介して補助記憶装置64にインストールされる。
【0033】
補助記憶装置64は、インストールされた機器管理プログラムを格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。主記憶装置65は、起動時に補助記憶装置64から機器管理プログラムを読み出して格納する。そして、演算処理装置66は主記憶装置65に格納された機器管理プログラムに従って、前述したような各処理部を実現している。
【0034】
以下、本発明による機器管理システムの処理について説明していく。まず、機器管理装置1は図4に示すように機器2との相互認識を行う。図4は機器との相互認識処理の手順を表したシーケンス図である。
【0035】
ステップS1では、機器2のデバイス管理部27が機器管理装置1の機器管理部13に対して通信開始信号を送信する。通信開始信号を受信すると、ステップS2に進み、機器管理部13は機器管理装置情報をデバイス管理部27へ送信する。機器管理装置情報には機器管理装置ID及び機器管理装置バージョンが含まれる。ステップS3に進み、機器管理部13は図5に示すような手順で、デバイス管理部27から機器ハードウェア情報を取得する。なお、ステップS3の処理はユーザのログイン時に毎回行うようにすれば、相互認証処理時に省略してもよい。
【0036】
図5は機器ハードウェア情報の取得処理の手順を表したシーケンス図である。機器管理部13はステップS11に進み、機器ハードウェア情報としてのハードウェア制限の取得要求をデバイス管理部27に対して行う。
【0037】
ステップS12に進み、デバイス管理部27は自機(機器2)が装備するユニットである装備ユニットを表す装備ユニット一覧を確認する。ステップS13に進み、デバイス管理部27はステップS12で確認した装備ユニット一覧を、ハードウェア制限の取得応答として機器管理部13に通知する。ハードウェア制限の取得応答には、印刷ユニット,スキャンユニット,両面ユニット等の装備ユニットを表す装備ハードウェアIDが含まれている。
【0038】
また、機器管理装置1は図6に示すようにユーザからのログインを受け付ける。図6はユーザとのログイン処理の手順を表したシーケンス図である。
【0039】
ステップS21では、ユーザインターフェース装置4がユーザからログインアクションを受け付ける。例えばログインアクションとしては、例えばユーザが、ユーザIDが記録されているICカード等をユーザインターフェース装置4が読み出し可能な状態にする行為が考えられる。ユーザインターフェース装置4はユーザのICカード等からユーザIDを取得する。
【0040】
ステップS22に進み、ユーザインターフェース装置4は機器管理装置1のユーザ管理部11に対し、ユーザIDを含むログイン要求を行う。ステップS23に進み、ユーザ管理部11はログイン要求に含まれるユーザIDを用いて、ログインアクションを行った対象ユーザが正式なユーザか不正なユーザかを確認する。
【0041】
不正なユーザであれば、ユーザ管理部11はステップS24に進み、ログイン応答としてログイン不可をユーザインターフェース装置4へ通知する。ユーザインターフェース装置4はステップS25に進み、ユーザへログイン失敗を表すアクション(ログイン失敗アクション)を行う。
【0042】
正式なユーザであれば、ユーザ管理部11はステップS26に進み、機器2の通信クライアント26へユーザの使用開始を通知するユーザ状態通知を行う。ステップS26に進み、通信クライアント26はセッション管理部23に対し、ユーザIDを含むユーザ認証要求を行う。
【0043】
ステップS28に進み、セッション管理部23はユーザ認証要求に含まれるユーザIDを用いて、ログインアクションを行った対象ユーザが機器2(自機)を使用できる正式なユーザか不正なユーザかを確認する。
【0044】
不正なユーザであれば、セッション管理部23はステップS29に進み、ユーザ認証応答として使用不可を通信クライアント26へ通知する。通信クライアント26はステップS30に進み、ユーザ管理部11へユーザのログイン不可を通知するユーザ状態通知を行う。
【0045】
ユーザ管理部11はステップS31に進み、ログイン応答としてログイン不可をユーザインターフェース装置4へ通知する。ユーザインターフェース装置4はステップS32に進み、ユーザへログイン失敗アクションを行う。
【0046】
正式なユーザであれば、セッション管理部23はステップS33に進み、ユーザ認証応答として使用可能を通信クライアント26へ通知する。通信クライアント26はステップS34に進み、ユーザ管理部11へユーザのログイン可を通知する為のユーザ状態通知を行う。
【0047】
ユーザ管理部11はステップS35に進み、ログイン応答としてログイン可をユーザインターフェース装置4へ通知する。ユーザインターフェース装置4はステップS36に進み、ユーザへログイン成功を表すアクション(ログイン成功アクション)を行う。
【0048】
また、正式なユーザであれば、セッション管理部23はステップS37に進み、UI管理部21に対してユーザIDを含むユーザログイン通知を行う。ユーザログイン通知を受け付けると、UI管理部21はステップS38に進み、例えばパネル表示等を変更してログインの成功を表すアクション(ログイン成功アクション)を行う。更に、正式なユーザであれば、機器2は例えば後述のような手順で、使用可能なアクティビティのセットアップが行われる。
【0049】
図7は使用可能なアクティビティのセットアップ処理の手順を表したシーケンス図である。図7に示す使用可能なアクティビティのセットアップ処理は、アクティビティの購入時にアクティビティイメージのダウンロードも行い、全ての使用可能なアクティビティイメージを機器管理装置1の内部に保持しているケースである。
【0050】
ステップS41に進み、機器管理部13は図5に示したような手順で、デバイス管理部27から機器ハードウェア情報を取得する。なお、既に機器ハードウェア情報が同期できていればステップS41の手順は不要である。
【0051】
ステップS42に進み、機器管理装置1のアクティビティ管理部12は機器2のデバイス管理部27から通知されたハードウェア制限(装備ユニット一覧)を元に、保持しているアクティビティ情報リストから管理対象の機器(対象機器)である機器2が使えるアクティビティ又はアクティビティ群をリストアップする。
【0052】
図8はアクティビティ情報リストの一例の構成図である。図8のアクティビティ情報リストは、アクティビティID,アクティビティの実行に必要なハードウェアのID,アクティビティイメージが対応付けられている構成である。アクティビティイメージは、ダウンロードしたアクティビティイメージ本体を表している。
【0053】
アクティビティ管理部12は機器2のデバイス管理部27から通知されたハードウェア制限をキー情報として図8のアクティビティ情報リストのアクティビティの実行に必要なハードウェアIDを検索し、機器2が使えるアクティビティ又はアクティビティ群をリストアップできる。
【0054】
ステップS43に進み、アクティビティ管理部12はステップS42でリストアップしたアクティビティ又はアクティビティ群から、現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群をさらに絞り込む。アクティビティ管理部12は図9に示すような使用制限管理DB15を使用して、現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群をさらに絞り込むことができる。図9は使用制限管理DBの一例の構成図である。使用制限管理DB15は、ユーザ毎にアクティビティ及びシナリオを使用できるか否かを表している。
【0055】
ステップS44に進み、アクティビティ管理部12は機器2のプラグイン管理部22に対して、現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群のアクティビティイメージのアップロードを行う。ステップS45に進み、プラグイン管理部22はアクティビティ管理部12からアップロードされたアクティビティイメージのインストールを行う。
【0056】
そして、ステップS46に進み、プラグイン管理部22はUI管理部21に対してアクティビティ使用開始通知を行う。アクティビティ使用開始通知を受け付けると、UI管理部21は、例えばパネル表示等を変更してアクティビティの使用可能をユーザに知らせるアクションを行う。
【0057】
使用可能なアクティビティのセットアップ処理は、図10に示すような手順で行ってもよい。図10は、使用可能なアクティビティのセットアップ処理の手順を表した他の例のシーケンス図である。図10に示す使用可能なアクティビティのセットアップ処理は、機器管理装置1がアクティビティイメージを持たず、全てのアクティビティイメージをアクティビティ提供装置3から取得するケースである。なお、図10のシーケンス図は一部を除いて図7のシーケンス図と同一であるため、同一部分について適宜説明を省略する。
【0058】
ステップS51〜S53の処理は、図7のステップS41〜S43と同様である為、説明を省略する。ただし、図10のシーケンス図では機器管理装置1のアクティビティ管理部12が図11のようなアクティビティ情報リストを保持している。図11はアクティビティ情報リストの他の一例の構成図である。図11のアクティビティ情報リストは、アクティビティID,アクティビティの実行に必要なハードウェアのIDが対応付けられている構成である。
ステップS54に進み、アクティビティ管理部12は、機器管理装置ID及び現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群のIDを含むアクティビティイメージの取得要求をアクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31に対して行う。
【0059】
ステップS55に進み、アクティビティ管理部12は、アクティビティ提供部31から現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群のアクティビティイメージを取得する。このように、機器管理装置1はアクティビティイメージを必要に応じてアクティビティ提供装置3から取得するため、アクティビティイメージを保持していない。なお、ステップS56〜S59の処理は図7のステップS44〜S47と同様である為、説明を省略する。
【0060】
使用可能なアクティビティのセットアップ処理は、図12に示すような手順で行ってもよい。図12は、使用可能なアクティビティのセットアップ処理の手順を表した他の例のシーケンス図である。
【0061】
図12に示す使用可能なアクティビティのセットアップ処理は初回使用時に機器管理装置1がアクティビティ提供装置3からアクティビティイメージを取得し、そのアクティビティイメージを機器管理装置1の内部に保存するケースである。なお、図12のシーケンス図は一部を除いて図7又は図10のシーケンス図と同一であるため、同一部分について適宜説明を省略する。
【0062】
ステップS61〜S63の処理は、図7のステップS41〜S43と同様である為、説明を省略する。ただし、図12のシーケンス図では機器管理装置1のアクティビティ管理部12が図13のようなアクティビティ情報リストを保持している。図13はアクティビティ情報リストの他の一例の構成図である。図13のアクティビティ情報リストは、アクティビティID,アクティビティの実行に必要なハードウェアのID,アクティビティイメージが対応付けられている構成である。
【0063】
アクティビティイメージは、アクティビティ提供装置3からアクティビティイメージを取得済みの場合、ダウンロードしたアクティビティイメージ本体を表している。また、アクティビティイメージは、アクティビティ提供装置3からアクティビティイメージを取得済みでない場合、未取得である旨を表している。
【0064】
ステップS63で絞り込まれた現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群に未取得のアクティビティが含まれていれば、アクティビティ管理部12はステップS64に進み、機器管理装置ID及び現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群のIDを含むアクティビティイメージの取得要求をアクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31に対して行う。
【0065】
ステップS65に進み、アクティビティ管理部12は、アクティビティ提供部31から現在ログイン中のユーザが使用できるアクティビティ又はアクティビティ群のアクティビティイメージのうち未取得のアクティビティイメージを取得する。
【0066】
そして、ステップS66に進み、アクティビティ管理部12はアクティビティ提供部31から取得したアクティビティイメージを機器管理装置1の内部に保存する。機器管理装置1は初回使用時にアクティビティイメージをアクティビティ提供装置3から取得して保存しておくため、未使用のアクティビティイメージを保持していない。なお、ステップS67〜S70の処理は、図7のステップS44〜S47又は図10のステップS56〜S59と同様である為、説明を省略する。
【0067】
ステップS47,S59又はS70の処理後、ユーザはアクティビティの使用が可能となる。本発明による機器2ではユーザがシナリオを使用する度、使用したシナリオを構築する1つ以上のアクティビティに応じた課金処理が行われる。
【0068】
図14は本発明による課金処理の手順を表したシーケンス図である。機器2のUI管理部21はステップS81においてユーザから処理実行要求を受け付ける。ステップS82に進み、UI管理部21はシナリオを構築するアクティビティ又はアクティビティ群の実行をアクティビティロジック部25に要求する。
【0069】
ステップS83に進み、アクティビティロジック部25は実行の要求があったシナリオを構築するアクティビティ又はアクティビティ群のアクション実行を行う。アクション実行(実施)したアクティビティが課金対象の場合、ステップS84以降の処理に進む。
【0070】
ステップS84に進み、アクティビティロジック部25は課金部24へカウント値計算要求を行う。ステップS85に進み、課金部24はユーザID,カウント値,アクティビティIDを含むカウントアップ通知依頼を通信クライアント26に対して行う。カウント値はアクティビティの使用回数の他、使用時間等であってもよい。通信クライアント26はステップS86に進み、ユーザID,カウント値,アクティビティIDを含むカウントアップ要求を、機器管理装置1のユーザ管理部11に対して行う。
【0071】
ステップS87に進み、ユーザ管理部11は対象ユーザの持つユーザポイント(残りポイント)から、アクション実行したアクティビティ(対象アクティビティ)の使用ポイントを引く。なお、対象ユーザの残りポイントは図15に示すようなユーザ管理DB16から取得できる。アクション実行した対象アクティビティの使用ポイントは図16に示すようなアクティビティ管理DB17から取得できる。
【0072】
図15はユーザ管理DBの一例の構成図である。ユーザ管理DB16は、ユーザ毎の残りポイントを表している。図16はアクティビティ管理DBの一例の構成図である。アクティビティ管理DB17は、アクティビティ毎の使用ポイントを表している。
【0073】
ステップS88に進み、ユーザ管理部11は対象ユーザの持つ残りポイントから、対象アクティビティの使用ポイントを引いた新たな残りポイントをアクティビティ管理部12へ通知する。ステップS89に進み、アクティビティ管理部12は、新たな残りポイントと各アクティビティの使用ポイントとを比較し、残りポイントで使用できないアクティビティがあるかを調べる。
【0074】
残りポイントで使用できないアクティビティが発見された場合、アクティビティ管理部12はステップS90に進み、残りポイントで使用できないアクティビティのアクティビティIDを含むアクティビティの使用停止要求を、機器2のプラグイン管理部22に対して行う。ステップS91に進み、プラグイン管理部22は残りポイントで使用できない対象アクティビティの使用を停止する。図14に示したシーケンス図によれば、ユーザは残りポイントが使用ポイントより少なくなるまで各アクティビティを使用できる。
【0075】
また、機器管理装置1は図17に示すようにユーザからのログアウトを受け付ける。図17はユーザとのログアウト処理の手順を表したシーケンス図である。
【0076】
ステップS101では、ユーザインターフェース装置4が、ユーザからログアウトアクションを受け付ける。例えばログアウトアクションとしては、例えばユーザが、ユーザIDが記録されているICカード等をユーザインターフェース装置4が読み出し可能な状態にする行為が考えられる。ユーザインターフェース装置4は、ユーザのICカード等からユーザIDを取得する。
【0077】
ステップS102に進み、ユーザインターフェース装置4は機器管理装置1のユーザ管理部11に対し、ユーザIDを含むログアウト要求を行う。ユーザ管理部11はステップS103に進み、機器2の通信クライアント26へユーザの使用終了を通知するユーザ状態通知を行う。
【0078】
ステップS104に進み、通信クライアント26はセッション管理部23へユーザIDを含むログアウト依頼を行う。ステップS105に進み、セッション管理部23はUI管理部21へユーザログアウト通知を行う。ユーザログアウト通知を受け付けると、UI管理部21はステップS106に進み、例えばパネル表示等を変更してログアウトの成功を表すアクション(ログアウト成功アクション)を行う。
【0079】
セッション管理部23はステップS107に進み、通信クライアント26へログアウトの完了を通知する。ステップS108に進み、通信クライアント26はユーザ管理部11へユーザのログアウト完了を通知する為のユーザ状態通知を行う。ユーザ管理部11はステップS109に進み、ログアウト応答としてログアウト完了をユーザインターフェース装置4へ通知する。ユーザインターフェース装置4はステップS110に進み、ユーザへログアウト成功を表すアクション(ログアウト成功アクション)を行う。
【0080】
また、セッション管理部23はステップS111に進み、プラグイン管理部22に対してアクティビティ使用終了通知を行う。ステップS112に進み、プラグイン管理部22はアクティビティ使用終了通知に対応したアクティビティイメージの使用を停止する。
【0081】
また、機器管理装置1のアクティビティ管理部12とアクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31とは、例えば図18に示すような手順でアクティビティ情報の同期を行う。図18はアクティビティ情報の同期処理の手順を表したシーケンス図である。
【0082】
ステップS121に進み、アクティビティ管理部12は、アクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31に対して、現在販売されている全アクティビティの取得要求を行う。なお、現在販売されている全アクティビティの取得要求には、機器管理装置IDが含まれる。
【0083】
ステップS122に進み、アクティビティ提供部31は、機器管理装置1のアクティビティ管理部12に対して、現在販売されている全アクティビティの取得応答を行う。現在販売されている全アクティビティの取得応答には、アクティビティID,バージョン,価格,購入済み/未購入を表す購入状態が含まれる。図18のシーケンス図に示す同期処理によれば、機器管理装置1のアクティビティ管理部12とアクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31とは、アクティビティ情報の同期を取ることができる。
【0084】
ユーザは、図19に示すような手順によりアクティビティを購入できる。図19はアクティビティ購入処理の手順を表したシーケンス図である。
【0085】
ステップS131では、情報閲覧・設定装置5の設定・閲覧部51が、機器管理装置1のアクティビティ管理部12へアクティビティの確認要求を行う。ステップS131のアクティビティの確認要求には、コピーなどのシナリオが指定されている。ここでは、シナリオの一例としてコピーが指定された例を説明する。
【0086】
ステップS132に進み、アクティビティ管理部12は、アクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31へアクティビティの確認要求を行う。ステップS132のアクティビティの確認要求には、機器管理装置IDの他、シナリオであるコピーを構築するアクティビティ群(supply,print,scan)が指定されている。
【0087】
アクティビティ提供部31は図20のような認証テーブル32を参照し、ステップS132のアクティビティの確認要求によって指定されたアクティビティ群が購入済みであるか未購入であるかを判定する。
【0088】
図20は、認証テーブルの一例の構成図である。認証テーブル32は、機器管理装置ID,使用可能アクティビティ,使用期限が対応付けられている構成である。認証テーブル32には、購入済みのアクティビティが記録されている。
【0089】
ステップS133に進み、アクティビティ提供部31は、アクティビティの確認要求によって指定されたアクティビティ群が購入済みであるか未購入であるかの判定結果をアクティビティ管理部12へ通知する。ここでは、アクティビティの確認要求によって指定されたアクティビティ群が未購入である例を説明する。
【0090】
ステップS134に進み、アクティビティ管理部12は設定・閲覧部51へアクティビティの確認要求によって指定されたシナリオを構築するアクティビティ群が未購入であるとの判定結果をアクティビティ管理部12へ通知する。
【0091】
ユーザからシナリオの購入要求を受け付けると、設定・閲覧部51はステップS135に進み、アクティビティ管理部12へアクティビティの購入要求を行う。ステップS135のアクティビティの購入要求には、コピーがシナリオとして指定されている。
【0092】
ステップS136に進み、アクティビティ管理部12は、アクティビティ提供部31へアクティビティの購入要求を行う。ステップS136のアクティビティの購入要求にはシナリオであるコピーを構築するアクティビティ群が指定されている。また、ステップS137に進み、アクティビティ提供部31は購入OKを表すアクティビティの購入応答をアクティビティ管理部12に対して行う。ステップS138に進み、アクティビティ管理部12は購入OKを表すアクティビティの購入応答を設定・閲覧部51に対して行う。
【0093】
ステップS139に進み、アクティビティ提供部31は、新たに購入されたアクティビティを認証テーブル32へ記録する。この後、アクティビティ提供部31は機器管理装置IDが一致する機器管理装置1からの問い合わせに対してコピーのシナリオ(コピーシナリオ)を構築するアクティビティのダウンロードを許可する。
【0094】
また、機器管理装置1のアクティビティ管理部12とアクティビティ提供装置3のアクティビティ提供部31とは、例えば図21に示すような手順で購入済みアクティビティの自動更新を行う。図21は購入済みアクティビティの自動更新処理の手順を表したシーケンス図である。
【0095】
ステップS141では、図18に示したアクティビティ情報の同期処理を行う。購入済みのアクティビティのうち、バージョンアップされているアクティビティがある場合はステップS142以降の処理に進む。
【0096】
ステップS142に進み、アクティビティ管理部12は機器管理装置ID及びバージョンアップされているアクティビティのIDを含むアクティビティイメージの取得要求をアクティビティ提供部31に対して行う。
【0097】
ステップS143に進み、アクティビティ管理部12は、アクティビティ提供部31からバージョンアップされているアクティビティのうち未取得のアクティビティイメージを取得する。ステップS144に進み、アクティビティ管理部12はアクティビティ提供部31から取得したアクティビティイメージを機器管理装置1の内部に保存する。
【0098】
なお、機器管理装置1は、シナリオとアクティビティとの関係を図22に示すようなシナリオ管理DB18により管理している。図22は、シナリオ管理DBの一例の構成図である。シナリオ管理DB18は、シナリオを構築するアクティビティと、そのアクティビティを実行する順番と、そのアクティビティを実行したときに消費する使用ポイントとが対応付けられたものである。
【0099】
なお、シナリオ管理DB18は、例えば図23〜図29に示すUI画面を利用することでユーザが追加、修正又は削除することができる。図23は、一般ユーザ用のアクティビティ使用設定画面の一例のイメージ図である。図24は、管理者用のアクティビティ使用設定画面の一例のイメージ図である。
【0100】
図25は管理者用のアクティビティ追加画面の一例のイメージ図である。図26は一般ユーザ用のシナリオ使用設定画面の一例のイメージ図である。図27は管理者用のシナリオ使用設定画面の一例のイメージ図である。図28は一般ユーザ用のシナリオ設定画面の一例のイメージ図である。また、図29は管理者用のシナリオ設定画面の一例のイメージ図である。図23〜図29に示したように、一般ユーザはUI画面において更新しかできない。管理者はUI画面において設定,追加等が可能となっている。
【0101】
シナリオの使用ポイントは、アクティビティの使用ポイントを設定することで自動的に設定される。シナリオは、1つ以上のアクティビティによって構築されるものであるからである。このように、本発明によれば、アクティビティの使用可否をユーザ毎に管理する処理及びシナリオの使用による課金をユーザ毎に管理する処理が容易となる。
【0102】
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。なお、特許請求の範囲に記載した第1格納手段がアクティビティ情報リスト14に対応し、第2格納手段が使用制限管理DB15に対応し、第3格納手段がシナリオ管理DB18に対応し、第4格納手段がアクティビティ管理DB17に対応する。また、特許請求の範囲に記載した第1選択手段,第2選択手段及びファイル送信手段は、アクティビティ管理部12に対応する。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明による機器管理システムの一実施例の概略構成図である。
【図2】本発明による機器管理システムの一実施例の詳細構成図である。
【図3】機器管理装置の一例のハードウェア構成図である。
【図4】機器との相互認識処理の手順を表したシーケンス図である。
【図5】機器ハードウェア情報の取得処理の手順を表したシーケンス図である。
【図6】ユーザとのログイン処理の手順を表したシーケンス図である。
【図7】使用可能なアクティビティのセットアップ処理の手順を表したシーケンス図である。
【図8】アクティビティ情報リストの一例の構成図である。
【図9】使用制限管理DBの一例の構成図である。
【図10】使用可能なアクティビティのセットアップ処理の手順を表した他の例のシーケンス図である。
【図11】アクティビティ情報リストの他の一例の構成図である。
【図12】使用可能なアクティビティのセットアップ処理の手順を表した他の例のシーケンス図である。
【図13】アクティビティ情報リストの他の一例の構成図である。
【図14】本発明による課金処理の手順を表したシーケンス図である。
【図15】ユーザ管理DBの一例の構成図である。
【図16】アクティビティ管理DBの一例の構成図である。
【図17】ユーザとのログアウト処理の手順を表したシーケンス図である。
【図18】アクティビティ情報の同期処理の手順を表したシーケンス図である。
【図19】アクティビティ購入処理の手順を表したシーケンス図である。
【図20】認証テーブルの一例の構成図である。
【図21】購入済みアクティビティの自動更新処理の手順を表したシーケンス図である。
【図22】シナリオ管理DBの一例の構成図である。
【図23】一般ユーザ用のアクティビティ使用設定画面の一例のイメージ図である。
【図24】管理者用のアクティビティ使用設定画面の一例のイメージ図である。
【図25】管理者用のアクティビティ追加画面の一例のイメージ図である。
【図26】一般ユーザ用のシナリオ使用設定画面の一例のイメージ図である。
【図27】管理者用のシナリオ使用設定画面の一例のイメージ図である。
【図28】一般ユーザ用のシナリオ設定画面の一例のイメージ図である。
【図29】管理者用のシナリオ設定画面の一例のイメージ図である。
【符号の説明】
【0104】
1 機器管理装置
2 機器
3 アクティビティ提供装置
4 ユーザインターフェース
5 情報閲覧・設定装置
11 ユーザ管理部
12 アクティビティ管理部
13 機器管理部
14 アクティビティ情報リスト
15 使用制限管理DB
16 ユーザ管理DB
17 アクティビティ管理DB
18 シナリオ管理DB
21 UI管理部
22 プラグイン管理部
23 セッション管理部
24 課金部
25 アクティビティロジック部
26 通信クライアント
27 デバイス管理部
31 アクティビティ提供部
32 認証テーブル
51 設定・閲覧部
61 入力装置
62 出力装置
63 ドライブ装置
64 補助記憶装置
65 主記憶装置
66 演算処理装置
67 インターフェース装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象の機器がユーザに提供可能な1つ以上の機能をユーザ毎に管理する機器管理装置であって、
前記機能を構築する1つ以上の機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニットを対応付けた機能要素情報を格納する第1格納手段と、
前記機能要素毎の使用可否をユーザ毎に表した使用制限管理情報を格納する第2格納手段と、
前記機器が装備するユニットの情報を受信し、前記ユニットの情報及び前記機能要素情報に基づいて前記機器が使用できる前記機能要素を選択する第1選択手段と、
前記第1選択手段が選択した前記機能要素から、前記使用制限管理情報に基づいて前記ユーザが使用できる前記機能要素を選択する第2選択手段と、
前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルを前記機器に送信するファイル送信手段とを有し、
前記機能要素から構築される前記機能を、前記機器が前記ユーザに提供するように管理することを特徴とする機器管理装置。
【請求項2】
前記機能要素情報は、前記機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニット及び前記機能要素のファイルを対応付けることを特徴とする請求項1記載の機器管理装置。
【請求項3】
前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルを、前記機能要素のファイルを提供する装置から取得するファイル取得手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の機器管理装置。
【請求項4】
前記ファイル取得手段は、前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルから未取得の前記機能要素のファイルを、前記機能要素のファイルを提供する装置から取得することを特徴とする請求項3記載の機器管理装置。
【請求項5】
前記機能要素情報は、前記機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニット,前記機能要素のファイルを提供する装置から取得した前記機能要素のファイル,及び前記機能要素のファイルを提供する装置から前記機能要素のファイルが未取得であることを表す情報を対応付けることを特徴とする請求項4記載の機器管理装置。
【請求項6】
前記機器から前記ユーザによる前記機能要素の使用を通知され、前記ユーザと対応付けて管理されているユーザポイントを前記機能要素の使用に応じた使用ポイントにより変化させるポイント管理手段と、
前記ポイント管理手段により変化された前記ユーザポイントと前記使用ポイントとを比較して、その比較結果に基づき、前記ユーザポイントでは使用できない前記機能要素を検出すると、前記機器へ前記ユーザポイントでは使用できない前記機能要素の使用停止を要求する機能要素使用停止要求手段と
を更に有することを特徴とする請求項1記載の機器管理装置。
【請求項7】
前記機能要素使用停止要求手段は、ユーザからのログアウト要求があると、前記機器へ前記ユーザの使用終了を通知して、前記機器へ前記機能要素の使用を停止させることを特徴とする請求項6記載の機器管理装置。
【請求項8】
前記機能要素のファイルを提供する装置から取得した前記機能要素のファイルのうち更新されているものを検索し、検索した前記機能要素のファイルを前記機能要素のファイルを提供する装置から取得して更新するファイル更新手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の機器管理装置。
【請求項9】
前記使用制限管理情報は、前記機能要素毎の使用可否,前記機能毎の使用可否をユーザ毎に表していることを特徴とする請求項1記載の機器管理装置。
【請求項10】
前記機能と、その機能を構築する1つ以上の機能要素及び使用順序とを対応付けて格納する第3格納手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の機器管理装置。
【請求項11】
前記機能要素と、その機能要素の使用に応じた使用ポイントとを対応付けて格納する第4格納手段を更に有することを特徴とする請求項6記載の機器管理装置。
【請求項12】
前記第1〜第4格納手段に格納されている内容を修正する為のユーザインターフェース手段を更に有することを特徴とする請求項1,10又は11何れか一項記載の機器管理装置。
【請求項13】
管理対象の機器がユーザに提供可能な1つ以上の機能をユーザ毎に管理する機器管理装置の機器管理方法であって、
前記機能を構築する1つ以上の機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニットを対応付けた機能要素情報を第1格納手段に格納し、前記機能要素毎の使用可否をユーザ毎に表した使用制限管理情報を第2格納手段に格納する格納ステップと、
前記機器が装備するユニットの情報を受信し、前記ユニットの情報及び前記機能要素情報に基づいて前記機器が使用できる前記機能要素を選択する第1選択ステップと、
前記第1選択ステップにより選択された前記機能要素から、前記使用制限管理情報に基づいて前記ユーザが使用できる前記機能要素を選択する第2選択ステップと、
前記第2選択ステップにより選択された前記機能要素のファイルを前記機器に送信するファイル送信ステップとを有し、
前記機能要素から構築される前記機能を、前記機器が前記ユーザに提供するように管理することを特徴とする機器管理方法。
【請求項14】
前記機能要素情報は、前記機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニット及び前記機能要素のファイルを対応付けることを特徴とする請求項13記載の機器管理方法。
【請求項15】
前記第2選択ステップにより選択された前記機能要素のファイルを、前記機能要素のファイルを提供する装置から取得するファイル取得ステップを更に有することを特徴とする請求項13記載の機器管理方法。
【請求項16】
前記ファイル取得ステップは、前記第2選択ステップにより選択された前記機能要素のファイルから未取得の前記機能要素のファイルを、前記機能要素のファイルを提供する装置から取得することを特徴とする請求項15記載の機器管理方法。
【請求項17】
前記機能要素情報は、前記機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニット,前記機能要素のファイルを提供する装置から取得した前記機能要素のファイル,及び前記機能要素のファイルを提供する装置から前記機能要素のファイルが未取得であることを表す情報を対応付けることを特徴とする請求項16記載の機器管理方法。
【請求項18】
前記機器から前記ユーザによる前記機能要素の使用を通知され、前記ユーザと対応付けて管理されているユーザポイントを前記機能要素の使用に応じた使用ポイントにより変化させるポイント管理ステップと、
前記ポイント管理ステップにより変化された前記ユーザポイントと前記使用ポイントとを比較して、その比較結果に基づき、前記ユーザポイントでは使用できない前記機能要素を検出すると、前記機器へ前記ユーザポイントでは使用できない前記機能要素の使用停止を要求する機能要素使用停止要求ステップと
を更に有することを特徴とする請求項13記載の機器管理方法。
【請求項19】
前記機能要素使用停止要求ステップは、ユーザからのログアウト要求があると、前記機器へ前記ユーザの使用終了を通知して、前記機器へ前記機能要素の使用を停止させることを特徴とする請求項18記載の機器管理方法。
【請求項20】
前記機能要素のファイルを提供する装置から取得した前記機能要素のファイルのうち更新されているものを検索し、検索した前記機能要素のファイルを前記機能要素のファイルを提供する装置から取得して更新するファイル更新ステップを更に有することを特徴とする請求項15記載の機器管理方法。
【請求項21】
前記使用制限管理情報は、前記機能要素毎の使用可否,前記機能毎の使用可否をユーザ毎に表していることを特徴とする請求項13記載の機器管理方法。
【請求項22】
前記格納ステップは、前記機能と、その機能を構築する1つ以上の機能要素及び使用順序とを対応付けて第3格納手段に格納することを特徴とする請求項13記載の機器管理方法。
【請求項23】
前記格納ステップは、前記機能要素と、その機能要素の使用に応じた使用ポイントとを対応付けて第4格納手段に格納することを特徴とする請求項18記載の機器管理方法。
【請求項24】
前記第1〜第4格納手段に格納されている内容をユーザインターフェース手段により修正する修正ステップを更に有することを特徴とする請求項13,22又は23何れか一項記載の機器管理方法。
【請求項25】
管理対象の機器がユーザに提供可能な1つ以上の機能をユーザ毎に管理する、記憶装置及び演算処理装置を含むコンピュータにおいて実行される機器管理プログラムであって、
前記記憶装置を、
前記機能を構築する1つ以上の機能要素毎に、前記機能要素の使用に必要なユニットを対応付けた機能要素情報を格納する第1格納手段と、
前記機能要素毎の使用可否をユーザ毎に表した使用制限管理情報を格納する第2格納手段として機能させ、
前記演算処理装置を、
前記機器が装備するユニットの情報を受信し、前記ユニットの情報及び前記機能要素情報に基づいて前記機器が使用できる前記機能要素を選択する第1選択手段と、
前記第1選択手段が選択した前記機能要素から、前記使用制限管理情報に基づいて前記ユーザが使用できる前記機能要素を選択する第2選択手段と、
前記第2選択手段が選択した前記機能要素のファイルを前記機器に送信するファイル送信手段として機能させ、
前記機能要素から構築される前記機能を、前記機器が前記ユーザに提供するように管理することを特徴とする機器管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2008−306668(P2008−306668A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−154299(P2007−154299)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】