説明

歯車伝動装置とそれを利用する太陽光発電装置

【課題】歯車伝動装置とモータを合わせた装置の全長を短くする技術を開示する。
【解決手段】歯車伝動装置10は、内歯歯車2と、外歯歯車18と、クランクシャフト14と、第1歯車26と、リング歯車30と、中継歯車36と、第2歯車40を備えている。外歯歯車18は、内歯歯車2に対して偏心回転する。クランクシャフト14は、歯車伝動装置10の軸線108に沿って配置されており、外歯歯車18を偏心回転させる。第1歯車26は、クランクシャフト14の一端に固定されている。リング歯車30には内歯と外歯が形成されており、内歯が第1歯車26に噛合っている。中継歯車36は、リング歯車30の外歯に噛み合っている。第2歯車40は、モータ12の出力軸42の一端に固定されており、中継歯車36に噛み合っている。モータ12とクランクシャフト14は、中継歯車36に対して、軸線108の同じ側に位置している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯車伝動装置と、その歯車伝動装置を利用する太陽光発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、偏心揺動型の歯車伝動装置が開示されている。その歯車伝動装置は、内歯歯車と、内歯歯車に噛合っているとともに偏心回転する外歯歯車を備えている。外歯歯車は、キャリアに偏心回転可能に支持されている。キャリアは、内歯歯車の軸線と同軸で内歯歯車に回転可能に支持されている。キャリアには、その軸線に平行に、クランクシャフトが回転可能に支持されている。クランクシャフトには偏心体が固定されており、その偏心体が外歯歯車に係合している。モータがクランクシャフトを回転させると、外歯歯車が偏心回転する。内歯歯車の歯数と外歯歯車の歯数が相違するので、外歯歯車が偏心回転すると、外歯歯車とともにキャリアが内歯歯車に対して相対的に回転する。
【0003】
特許文献1の歯車伝動装置はさらに、クランクシャフトの一端に固定されている第1歯車(特許文献1では「歯車21」と称している)と、第1歯車に噛合っている中継歯車(特許文献1では「入力歯車17」と称している)と、中継歯車に噛合っている第2歯車(特許文献1では「歯車11b」と称している)を備えている。第2歯車は、モータの出力軸に固定されている。モータのトルクは、第2歯車、中継歯車、及び第1歯車を介してクランクシャフトへ伝達される。
【0004】
【特許文献1】特開2002−106650号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の歯車伝動装置では、中継歯車の軸線方向の片側にモータが配置されており、反対側にクランクシャフトが配置されている。すなわち、中継歯車の軸線方向のそれぞれの側に、キャリアとモータがそれぞれ配置されている。そのため、歯車伝動装置とモータを含む装置の全長が長くなってしまう。
本明細書は、歯車伝動装置とモータを合わせた装置の全長を短くする技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する歯車伝動装置は、クランクシャフトの一端に固定されている第1歯車と、内歯と外歯が形成されておりその内歯が第1歯車に噛合っているリング歯車と、リング歯車の外歯に噛合っている中継歯車と、モータの出力軸の一端に固定されており中継歯車に噛合っている第2歯車を備えている。そして、モータとクランクシャフトが、中継歯車に対して軸線方向の同じ側に位置していることを特徴とする。この歯車伝動装置は、モータがクランクシャフトから軸線方向にオフセットしておらず、モータがクランクシャフトと軸線方向でオーバーラップしている。そのため、この歯車伝動装置は、モータと歯車伝動装置を合わせた装置の全長を短くすることができる。
【0007】
本明細書に開示する歯車伝動装置は、内歯歯車とその内歯歯車に噛合っている外歯歯車を備えており、内歯歯車と外歯歯車のいずれか一方が他方に対して偏心回転する。より詳細には、キャリアが、内歯歯車と外歯歯車の他方(偏心回転しない歯車)に同軸で回転可能に支持されている。そして、クランクシャフトが、キャリアに回転可能に支持されている。モータは、キャリアと軸線方向でオーバーラップしている。上記した第1歯車は、軸線方向に沿ってキャリアの外側で、クランクシャフトに固定されている。そのクランクシャフトが、内歯歯車と外歯歯車の一方を偏心回転させる。モータのトルクは、第2歯車、中継歯車、及び第1歯車を介してクランクシャフトに伝達される。クランクシャフトが回転すると、外歯歯車と内歯歯車の歯数差によってキャリアが回転する。このような歯車伝動装置は、偏心揺動型の歯車伝動装置と呼ばれる。
なお、歯車伝動装置が複数のクランクシャフトを有する場合、少なくとも1つのクランクシャフトに第1歯車が固定されていればよい。
【0008】
上記したように、クランクシャフトが、内歯歯車あるいは外歯歯車を偏心回転させる。外歯歯車が偏心回転する場合、外歯歯車に対して相対回転する内歯歯車の軸線が、「歯車伝動装置の軸線」に相当する。内歯歯車が偏心回転する場合、外歯歯車の軸線が「歯車伝動装置の軸線」に相当する。いずれの場合も、キャリアの軸線は「歯車伝動装置の軸線」に一致する。
【0009】
中継歯車を支持しているシャフトが、中継歯車に対して、モータとは反対側で片持ち支持されていることが好ましい。そのシャフトをモータとキャリアの間に配置する必要がない。従って、モータとキャリアの半径方向のオフセット距離を短くすることができる。モータと歯車伝動装置を合わせた装置の外径がコンパクトになる。
【0010】
歯車伝動装置とモータを合わせた装置の全長が短いという特徴は、歯車伝動装置の軸線方向の両側に被駆動部材が取り付けられる場合に特に有効である。例えば、歯車伝動装置をその軸線方向の両側にパネルを取り付ける太陽光発電装置に適用する場合、一対のパネル間の距離が短ければ歯車伝動装置に加わる曲げモーメントを小さくすることができる。
本明細書が開示する技術は、歯車伝動装置の軸線方向の両端に一対のパネルが取り付けられている太陽光発電装置に具現化することも好適である。そのような太陽光発電装置は、一対のパネル間の距離を短くできるので、歯車伝動装置に加わる曲げモーメントを小さくすることができるとともに、太陽光発電装置のサイズを小型化することができる。
【発明の効果】
【0011】
本明細書に開示する歯車伝動装置は、モータを接続したときに、歯車伝動装置とモータを合わせた装置の全長を短くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
実施例で説明する歯車伝動装置の特徴を列記する。
(特徴1)外歯歯車が、偏心回転するとともに内歯歯車に対して回転する。クランクシャフトには偏心体が固定されており、その偏心体が、外歯歯車に係合している。クランクシャフトが回転すると、偏心体が偏心回転し、外歯歯車が偏心回転する。
(特徴2)モータの軸線が、歯車伝動装置の軸線と平行である。
【実施例】
【0013】
図1と図2に、歯車伝動装置10を使用した太陽光発電装置100を示す。図1は太陽光発電装置100の側面図を示し、図2は太陽光発電装置100の背面図を示す。図3に、図1のIII−III線に沿った断面図を示す。なお、図2では、パネル102の中間部分の図示を省略している。
まず、太陽光発電装置100について説明する。太陽光発電装置100は、支柱112と一対のパネル102を備えている。一対のパネル102は、支柱112の両側に配置されており、支持部材106によって、シャフト110に固定されている。一対のシャフト110は、歯車伝動装置10の軸線108方向の両側で、歯車伝動装置10の出力部材に取り付けられている。歯車伝動装置10は、一対のパネル102を、軸線108の周りに回転させる。支柱112と歯車伝動装置10の間に、旋回用歯車伝動装置11が配置されている。歯車伝動装置10は、連結部材111を介して、旋回用歯車伝動装置11の出力部材に取り付けられている。旋回用歯車伝動装置11は、歯車伝動装置10と一対のパネル102を、軸線114の周りに回転させる。軸線108は、歯車伝動装置10の軸線を表しており、軸線114は、旋回用歯車伝動装置11の軸線を表している。軸線108と軸線114は交差している。本実施例の太陽光発電装置100では、軸線108と軸線114は直交している。
一対のパネル102は、支柱112に対して、軸線108と軸線114の2軸の周りに回転する。そのため、この太陽光発電装置100は、パネル102の表面104を、太陽の動きに合わせて、常に太陽の方向に向けることができる。パネル102の表面104には、多数の太陽電池(図示省略)が配置されている。
【0014】
図2の符号12は、歯車伝動装置10を駆動するモータを示す。モータ12は、歯車伝動装置10から軸線114方向にオフセットした位置に配置されている。別言すると、モータ12は、歯車伝動装置10と軸線108方向でオーバーラップしている。すなわち、モータ12は、歯車伝動装置10から軸線108方向にオフセットした位置に配置されていない。仮に、モータ12が歯車伝動装置10から軸線108方向にオフセットした位置に配置されていると、一対のパネル102の間に、歯車伝動装置10の長さにモータ12の長さを加えた距離を確保する必要がある。一対のパネル102の間の距離が長くなると、パネル102の重量によって歯車伝動装置10に大きな曲げモーメントが作用する。本実施例の太陽光発電装置100は、一対のパネル102間の距離を短くすることができるので、歯車伝動装置10に作用する曲げモーメントを小さくすることができる。また、太陽光発電装置100は、一対のパネル間の距離を短くすることによって、そのサイズを小さくすることができる。
【0015】
次に、歯車伝動装置10について説明する。図3は、図1のIII−III線に沿った断面を示している。図3では、支柱112の図示を省略している。歯車伝動装置10は、連結部材111を介して、旋回用歯車伝動装置11の出力部材21に取り付けられている。旋回用歯車伝動装置11のケース23は、支柱112に固定されている。なお、旋回用歯車伝動装置11は、出力部材21を回転させることができるものであれば、どのようなタイプの歯車伝動装置を用いてもよい。本実施例では、旋回用歯車伝動装置11の基本的な構造は、歯車伝動装置10と同じである。そのため、旋回用歯車伝動装置11の詳細な説明は省略する。
歯車伝動装置10は、外歯歯車18と内歯歯車2を備えている。外歯歯車18は、内歯歯車2と噛合っており、後述するクランクシャフト14の回転に伴って偏心回転する。なお、内歯歯車2は、歯車伝動装置10のケースの内周面の一部に形成されている。
外歯歯車18の歯数と内歯歯車2の歯数は異なっている。そのため、外歯歯車18が偏心回転すると、外歯歯車18と内歯歯車2の歯数差に応じて、外歯歯車18が内歯歯車2に対して回転する。外歯歯車18は、キャリア6に偏心回転可能に支持されている。また、キャリア6は、一対のアンギュラ玉軸受8によって、内歯歯車2に回転可能に支持されている。外歯歯車18が偏心回転すると、キャリア6が内歯歯車2に対して回転する。
キャリア6の両端に一対のシャフト110が固定されている。クランクシャフト14が回転すると、キャリア6とともにシャフト110が回転する。前述したように、それぞれのシャフト110にパネル102が固定されている。キャリア6を、歯車伝動装置10の出力部材と表現することもできる。
【0016】
クランクシャフト14が、一対の円錐ころ軸受13によって、キャリア6に支持されている。クランクシャフト14には、偏心体16が固定されている。偏心体16は外歯歯車18に係合している。そのため、クランクシャフト14が回転すると、偏心体16が偏心回転し、外歯歯車18が偏心回転する。クランクシャフト14の一端に、入力歯車(第1歯車)26が固定されている。なお、歯車伝動装置10は、3本のクランクシャフト14を有している。3本のクランクシャフト14の関係については後述する。
【0017】
図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図を示している。図4に示すように、入力歯車26は、リング歯車30の内歯に噛合っている。リング歯車30の外歯に、中継歯車36が噛合っている。中継歯車36に、モータ12の出力軸42(図3を参照)に固定されているモータ歯車(第2歯車)40が噛合っている。別言すると、中継歯車36が、リング歯車30とモータ歯車40の間に配置されており、リング歯車30の外歯とモータ歯車40に噛合っている。なお、入力歯車26とリング歯車30と中継歯車36とモータ歯車40は夫々平歯車であり、図4では、歯の一部の図示を省略している。
【0018】
図3に示すように、モータ12とキャリア6は、中継歯車36に対して、軸線108方向の片側に配置されている。別言すると、モータ12とクランクシャフト14が、中継歯車36に対して、軸線108方向の同じ側に位置している。また、モータ12の出力軸42とクランクシャフト14が、中継歯車36に対して、軸線108方向の片側で延びていると表現することもできる。そのため、歯車伝動装置10の径方向(軸線108に直交する方向)の外側に、モータ12が位置する。モータ歯車40の軸線40Cは、歯車伝動装置10の軸線108と平行である。すなわち、モータ12は、歯車伝動装置10の軸線108に平行に配置されている。なお、中継歯車36の軸線36Cも、歯車伝動装置の軸線108と平行である。
【0019】
中継歯車36をリング歯車30とモータ歯車40の間に配置することにより、リング歯車30又はモータ歯車40の外径が増大することを抑制することができる。リング歯車30又はモータ歯車40の外径が増大すると、歯車伝動装置10の径方向(軸線108に直交する方向)において、連結部材111のサイズが増大する。特に、リング歯車30の外径を増大させると、歯車伝動装置10と旋回用歯車伝動装置11の距離を増大させる必要がある。この場合、旋回用歯車伝動装置11に大きなモーメント荷重が作用する。
なお、リング歯車30とモータ12の出力軸42の距離を短くすれば、中継歯車を省略することができる。しかしながら、その場合、モータ12とクランクシャフト14を、リング歯車30に対して、軸線108方向の同じ側に配置することができない。すなわち、モータ12を、歯車伝動装置10から軸線108方向にオフセットした位置に配置する必要がある。一対のパネル102(図2を参照)の間に、歯車伝動装置10の長さにモータ12の長さを加えた距離を確保する必要がある。
【0020】
キャリア6が中継歯車36に対して軸線108方向の一方の側に位置し、モータ12が中継歯車36に対して軸線108方向の他方の側に位置すると、モータ12を歯車伝動装置10取り付けたモータ付歯車伝動装置の軸線108方向の全長が長くなる。歯車伝動装置10の径方向の外側にモータ12を配置することによって、モータ付歯車伝動装置の軸線108方向の全長を短くすることができる。
【0021】
歯車伝動装置10の他の特徴を説明する。
中継歯車36は、深溝玉軸受34を介してシャフト32の一端に支持されている。シャフト32はシャフト台35に圧入されており、シャフト台35はモータ12の反対側で連結部材111に固定されている。すなわち、中継歯車36は、片持ち支持されている。歯車伝動装置10は、シャフト32やシャフト32を支持する軸受を配置するためのスペースを、モータ12とキャリア6の間に確保する必要がない。モータ付歯車伝送装置の軸線108に直交する方向のサイズをコンパクトにすることができる。なお、シャフト台35は、連結部材111に着脱可能である。中継歯車36をモータ12の反対側からモータ歯車40とリング歯車30に噛合わせることができるので、組立作業が容易になる。
【0022】
図3に示すように、リング歯車30は、キャリア6と連結部材111の間に配置されており、キャリア6と連結部材111の双方に接している。そのため、歯車伝動装置10は、軸受を用いることなく、リング歯車30が軸線108に沿って移動することを防止することができる。
また、図4に示すように、歯車伝動装置10は3本のクランクシャフト14を備えており、夫々のクランクシャフト14に入力歯車26が固定されている。そして、入力歯車26の全てが、リング歯車30に噛合っている。歯車伝動装置10は、3つの入力歯車26によって、軸受を要することなく、リング歯車30が径方向に移動することを防止することができる。歯車伝動装置10は、軸受を用いることなく、リング歯車30を所定位置に回転可能に支持することができる。
【0023】
内歯歯車2とキャリア6の間にオイルシール4が配置されており、シャフト110と連結部材111の間にオイルシール28が配置されている。オイルシール4、28は、歯車伝動装置10内のオイルが外部に漏れることを防止している。
【0024】
上記実施例では、歯車伝動装置10とモータ12を、それらの軸線(軸線108と軸線40C)が平行になるように配置している。歯車伝動装置10とモータ12を、歯車伝動装置10の軸線とモータ12の軸線が交差するように配置してもよい。その場合でも、モータ12とキャリア6(あるいはクランクシャフト14)が中継歯車36に対して軸線108の片側に位置されていればよい。そのような構成を実現するためには、例えば、シャフト32とモータ12の出力軸42の夫々に傘歯歯車を固定し、双方の傘歯歯車同士を噛合せればよい。
【0025】
上記実施例では、図4に示すように、リング歯車30の中心108と、中継歯車36の中心36Cと、モータ歯車40の中心40Cが同一直線50上に並んでいる。しかしながら、歯車30、36及び40の位置関係は適宜選択できる。モータ歯車40とリング歯車30の位置を決定した後、双方の歯車40、30に噛合うように、中継歯車36を配置すればよい。
【0026】
上記実施例では、クランクシャフト14の回転によって外歯歯車18が偏心回転する歯車伝動装置10について説明した。本明細書に開示する技術は、クランクシャフトの回転によって内歯歯車が偏心回転する歯車伝動装置に適用することもできる。その場合、内歯歯車の中心が歯車伝動装置の軸線から径方向にオフセットしており、外歯歯車の中心が歯車伝動装置の軸線に一致する。また、クランクシャフトに、クランクシャフトと同軸に回転する平歯車を固定する。そして、リング歯車の内歯をクランクシャフトに固定している平歯車に噛合わせる。クランクシャフトが回転すると、内歯歯車が偏心回転し、外歯歯車が歯車伝動装置の軸線と同軸に回転する。
【0027】
上記実施例では、歯車伝動装置10を、太陽光発電装置100のパネル102を回転する駆動装置として使用する例を説明した。歯車伝動装置10を使用して、他の部品を回転させることもできる。
また、上記実施例では、パネル102の表面104に複数の太陽電池を備え、パネル102が、その表面104が太陽に面するように回転する太陽光発電装置100について説明した。歯車伝動装置10は、他のタイプの太陽光発電装置にも好適に使用することができる。他のタイプの太陽光発電装置の一例として、パネルの表面に反射鏡を取り付け、その反射鏡で太陽光を一箇所に集めて発電するタイプの発電装置が挙げられる。
【0028】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】太陽光発電装置の側面図を示す。
【図2】太陽光発電装置の背面図を示す。
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図を示す。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図を示す。
【符号の説明】
【0030】
2:内歯歯車
6:キャリア
10:歯車伝動装置
14:クランクシャフト
18:外歯歯車
26:第1歯車(入力歯車)
30:リング歯車
36:中継歯車
40:第2歯車(モータ歯車)
100:太陽光発電装置
102:パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内歯歯車とその内歯歯車に噛合っている外歯歯車のいずれか一方が他方に対して偏心回転する偏心揺動型の歯車伝動装置であって、
歯車伝動装置の軸線に沿って配置されており、内歯歯車と外歯歯車の前記一方を偏心回転させるクランクシャフトと、
クランクシャフトの一端に固定されている第1歯車と、
内歯と外歯が形成されているとともに、その内歯が第1歯車に噛合っているリング歯車と、
リング歯車の外歯に噛み合っている中継歯車と、
モータの出力軸の一端に固定されており、中継歯車に噛み合っている第2歯車と、
を備えており、
前記モータとクランクシャフトが、中継歯車に対して軸線方向の同じ側に位置していることを特徴とする歯車伝動装置。
【請求項2】
中継歯車を支持しているシャフトが、中継歯車に対して、前記モータとは反対側で片持ち支持されていることを特徴とする請求項1に記載の歯車伝動装置。
【請求項3】
内歯歯車と外歯歯車の他方に同軸に支持されているとともに、クランクシャフトを支持しているキャリアを備えており、
第1歯車は、軸線方向に沿ってキャリアの外側に位置しており、
キャリアとモータが、中継歯車に対して軸線方向の同じ側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歯車伝動装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの歯車伝動装置と、
その歯車伝動装置の軸線方向の両端に取り付けられている一対のパネルを備えていることを特徴とする太陽光発電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−48337(P2010−48337A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−213065(P2008−213065)
【出願日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【出願人】(503405689)ナブテスコ株式会社 (737)
【Fターム(参考)】