説明

段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材とその製造方法

【課題】発酵時に発生する水分を効果的に吸水可能で、かつ容易に入手可能な段ボール箱に入れるだけで、主婦でも簡易にかつ安価に生ゴミを堆肥化でき、県内産の原料で製造できる処理資材とその製法を実現し、地産地消を推進可能とする。
【解決手段】木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥は、木質チップの繊維質が水分の吸水性に優れているので、生ゴミの分解発酵時に発生する水分を効果的に吸水することによって、生ゴミが粘着して発酵を妨げるという問題が解消される。また、完熟堆肥は木質堆肥より少なめに前記木質堆肥と配合されるので、発酵を遅らせて、所定期間に発生する所定量の生ゴミを効果的に堆肥化でき、木質堆肥と完熟堆肥との配合割合によって、発酵速度を容易に調整できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭で排出される生ゴミを段ボール箱に入れて容易に堆肥化するための県産の処理資材とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭から出る生ゴミをピートモスなどの処理資材と共に段ボール箱に入れて堆肥化する方法は、生ゴミが減量されると共に生ゴミの回収コストを低減可能となり、しかも庭の無い集合住宅でも使用可能なため、普及を推進している自治体も有る。
このような用途の段ボール箱として、特許文献1に記載されているように、炭の粒を詰めた通気口を設けて臭気を抑制すると共に、湯たんぽを入れて発酵の温度環境を好ましくする発明が提案されている。
また、特許文献2に記載のように、段ボール箱でなく袋体に有機無機質資材と水分調整剤を収納しておいて、家庭から出る生ゴミを入れて攪拌することによって生ゴミを分解させる堆肥製造方法が提案されている。
さらに、特許文献3に記載のように、生ゴミを堆肥化する際の水分調整のために、木材を斜めにスライスしてカールさせてなる筒状のチップ資材が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−264709
【特許文献2】特開2008−296147
【特許文献3】特開2001−62435
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に記載のように、炭の粒を詰めた通気口を設けたり、湯たんぽを入れたりする構造では、取り扱いが面倒なため、家事雑用や仕事、育児と多忙な主婦が毎日使用するのに向いていない。
また、特許文献2に記載のように、袋体に有機無機質資材と水分調整剤を収納しておいて、家庭から出る生ゴミを入れて攪拌することによって生ゴミを分解させる方法は、専用の袋体を特別に購入して使用する必要があり、しかも水分調整剤は完全ではなく、発酵処理時の水分の発生は避けられないため、その対策が困難で、不衛生となるなどの問題がある。
特許文献3に記載のような、木材を斜めにスライスしてカールさせてなる筒状のチップ資材は、生ゴミを堆肥化する際の水分調整のために特別に入手する必要があってコスト高となり、しかも水分調整剤は完全ではなく、一般家庭用としては適しない。
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、発酵時に水分が発生しても効果的に吸水可能で、容易に入手可能な段ボール箱に入れるだけで、主婦でも簡易にかつ安価に生ゴミを堆肥化でき、県内産の原料で処理資材を実現することによって、地産地消を推進することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1は、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥と完熟堆肥とを所定の割合で配合してなることを特徴とする生ゴミの堆肥化用の資材である。
このように、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥は、木質チップの繊維質が吸水性に優れているので、生ゴミの分解発酵時に発生する水分を効果的に吸水することによって、生ゴミが粘着して発酵を妨げるという問題が解消される。また、完熟堆肥は木質堆肥より少なめに配合されるので、発酵を遅らせて、所定期間に発生する所定量の生ゴミを効果的に堆肥化でき、木質堆肥と完熟堆肥との配合割合によって、発酵速度を容易に調整できる。
【0006】
請求項2は、前記の木質堆肥と完熟堆肥との配合割合は、3対1〜7対1の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の生ゴミの堆肥化用の資材である。
このように、木質堆肥と完熟堆肥との配合割合を、3対1〜7対1の範囲に設定することによって、一般家庭から排出される生ゴミを約1カ月程度の期間で発酵分解させて堆肥化することができ、家庭用として好適な堆肥化資材である。
木質堆肥の量が、3対1〜7対1の範囲より多いと、生ゴミの発酵分解が遅れて堆肥化に長時間を要し、3対1〜7対1の範囲より少ないと、生ゴミから出る水分を効率よく吸収できない、という問題がある。
【0007】
請求項3は、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させることによって木質堆肥を製造する工程と、
家畜糞尿によって完熟堆肥を製造する工程と、
前記の木質堆肥と完熟堆肥とを所定の割合で配合する工程と、
から成ることを特徴とする生ゴミの堆肥化用資材の製造方法である。
このように、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させることによって木質堆肥を製造することができ、繊維質の木質であるから堆肥化過程で生ゴミの粘着を抑制できると共に、発酵分解の過程で発生する水分の吸水性に優れているので、特別な吸水対策は不要で、木質堆肥で吸水不可能な余分な水分が発生した場合は、段ボール箱に吸水され、外気に蒸散されるので、支障は生じない。
木質堆肥と所定の割合で配合される完熟堆肥は、家畜糞尿によって製造するので、容易に製造できる。
【0008】
請求項4は、前記の家畜糞尿を一次発酵させて堆肥化した後に、泡盛製造段階で発生する蒸溜粕を加えて二次発酵させることによって、前記の完熟堆肥とすることを特徴とする請求項3に記載の生ゴミの堆肥化用資材の製造方法である。
このように、前記の家畜糞尿を一次発酵させて堆肥化した後に、泡盛製造段階で発生する蒸溜粕を加えて二次発酵させることによって、前記の完熟堆肥を製造するので、家畜糞尿による発酵分解作用で堆肥化された後に、泡盛製造段階で発生する、微生物の栄養が豊富な蒸溜粕を加えて二次発酵を促進させることによって完熟状態となり、家庭で発生する生ゴミの堆肥化に好適な完熟堆肥を製造できる。
【0009】
請求項5は、前記の木質堆肥と完熟堆肥との配合割合は、3対1〜7対1の範囲であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミの堆肥化用資材の製造方法である。
このように、前記の木質堆肥と完熟堆肥との配合割合は、3対1〜7対1の範囲であるため、木質堆肥に対す完熟堆肥の割合が少なめであり、木質堆肥が短期に発酵分解するのを抑制でき、約1カ月間分の生ゴミを発酵分解させて堆肥化するのに好適である。
【0010】
請求項6は、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥と完熟堆肥とを所定の割合で配合してなる生ゴミ堆肥化用資材を段ボール箱に入れておき、家庭から発生する生ゴミを投入しかき混ぜることによって堆肥化するために用いることを特徴とする段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材である。
このように、木質チップを家畜糞尿などの発酵資材で発酵させた木質堆肥と完熟堆肥とを配合してなる生ゴミ堆肥化用資材を段ボール箱に入れておき、家庭から発生する生ゴミを投入しかき混ぜることによって堆肥化するために用いる生ゴミ堆肥化資材であるから、各家庭で段ボール箱を入手するだけで容易に堆肥化できるので、簡易にかつ安価に生ゴミを堆肥化可能で、取り扱いも簡便であるから、家庭から発生する生ゴミの減量化に好適で、自治体の生ゴミ回収の負担が軽減される。
【発明の効果】
【0011】
請求項1のように、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥は、木質チップの繊維質が吸水性に優れているので、生ゴミの分解発酵時に発生する水分を効果的に吸水することによって、生ゴミが粘着して発酵を妨げるという問題が解消される。また、完熟堆肥は木質堆肥より少なめに配合されるので、発酵を遅らせて、所定期間に発生する所定量の生ゴミを効果的に堆肥化でき、木質堆肥と完熟堆肥との配合割合によって、発酵速度を容易に調整できる。
【0012】
請求項2のように、木質堆肥と完熟堆肥との配合割合を、3対1〜7対1の範囲に設定することによって、一般家庭から排出される生ゴミを約1カ月程度の期間で発酵分解させて堆肥化することができ、家庭用として好適な堆肥化資材である。
【0013】
請求項3のように、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させることによって木質堆肥を製造することができ、繊維質の木質であるから堆肥化過程で生ゴミの粘着を抑制できると共に、発酵分解の過程で発生する水分の吸水性に優れているので、特別な吸水対策は不要で、木質堆肥で吸水不可能な余分な水分が発生した場合は、段ボール箱に吸水され、かつ外気に蒸散されるので支障は生じない。木質堆肥と所定の割合で配合される完熟堆肥は、家畜糞尿によって製造するので、容易に製造できる。
【0014】
請求項4のように、前記の家畜糞尿を一次発酵させて堆肥化した後に、泡盛製造段階で発生する蒸溜粕を加えて二次発酵させることによって、前記の完熟堆肥を製造するので、家畜糞尿による発酵分解作用で堆肥化された後に、泡盛製造段階で発生する、微生物の栄養が豊富な蒸溜粕を加えて二次発酵を促進させることによって完熟状態となり、家庭で発生する生ゴミの堆肥化に好適な完熟堆肥を製造できる。
【0015】
請求項5のように、前記の木質堆肥と完熟堆肥との配合割合は、3対1〜7対1の範囲であるため、木質堆肥に対す完熟堆肥の割合が少なめであり、木質堆肥が短期に発酵分解するのを抑制でき、約1カ月間分の生ゴミを発酵分解させて堆肥化するのに好適である。
【0016】
請求項6のように、木質チップを家畜糞尿などの発酵資材で発酵させた木質堆肥と完熟堆肥とを配合してなる生ゴミ堆肥化用資材を段ボール箱に入れておき、家庭から発生する生ゴミを投入しかき混ぜることによって堆肥化するために用いる生ゴミ堆肥化資材であるから、各家庭で段ボール箱を入手するだけで容易に堆肥化できるので、簡易にかつ安価に生ゴミを堆肥化可能で、取り扱いも簡便であるから、家庭から発生する生ゴミの減量化に好適で、自治体の生ゴミ回収の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の方法によって段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材を製造する工程を示すフローチャートである。
【図2】完成した生ゴミ堆肥化用の資材を入れる段ボール箱を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に本発明による段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材とその製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を詳述する。図1は、本発明の方法によって段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材を製造する工程を示すフローチャートで、上段は完熟堆肥の製造工程、下段は木質堆肥の製造工程である。
下段のステップS1は木質堆肥の原料となる生の木材で、緑地帯や並木などを伐採したり剪定した際に発生するもので、葉や雑草などが多少混在していても差し支え無い。
この生の木材をステップS2の一次破砕工程で長さ30〜50mm程度、太さ30〜50mm程度の粗チップに破砕した後、次いでステップS3の二次破砕工程で再度破砕して、より小さな長さ3〜10mm程度、太さ3〜10mm程度の粒状の細チップにして、木質堆肥の原料にする。
【0019】
ステップS4のように、この細かい木質チップを堆積した状態で、家畜糞尿を固液分離した液体分を散布して発酵させることで、ステップS5の発酵チップを製造する。
この発酵チップは、完熟堆肥用の堆肥原料(ステップs4)にもできるが、ステップS6のように篩い分けしてステップS7の発酵細チップにする。なお、篩い分けの際に発生して粗いチップは、ステップS3の二次破砕に戻して再度破砕してから、堆積発酵させる。
ステップS7の発酵細チップを、ステップS8の配合工程に送って、完熟堆肥と5対1程度の割合で配合すると、段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材の完成である。
【0020】
完熟堆肥は、上段に示す工程順に製造される。上段のステップs1は完熟堆肥の原料で、家畜の糞尿を用いる。例えば、酪農乳牛のような牛の糞尿などを用いて、次のステップs2で固液分離機によってステップs31の液体分とステップs32の固形物に分離する。
そして、ステップs31の液体分を、前記下段のステップS4の堆積発酵工程で木質チップに散布して、発酵の促進に使用する。また、ステップs5のように、完熟堆肥用の堆積発酵工程でも散布し使用する。
固液分離された後のステップs32の固形分は、ステップs4の堆肥原料にする。このとき、固形分s32だけで堆肥原料にしてもよいが、ステップS5の発酵チップと混ぜて使用するのがよい。配合比は、固形分s32が3〜4に対し、発酵チップ1〜2程度が適している。
この堆肥原料s4は、ステップs5のように堆積した状態で、前記の固液分離後の液体分s31を散布し、堆積発酵させることによって、ステップs6の一次発酵原料とする。
【0021】
この一次発酵原料s6は、ステップs7の篩い分け工程で篩い分けして、粗い部分はステップs4の堆肥原料に戻して堆積発酵を繰り返す。
篩い分け後の細部分は、ステップs8の泡盛蒸溜粕を加えて混合してから、約100日程度発酵熟成させると、ステップs9の完熟堆肥の完成である。泡盛蒸溜粕s8は、もろみ酢の製造に使用する前の原液と固形分を含んだ状態であって、微生物の栄養が豊富なため、堆肥の発酵熟成の促進に好適である。
完成した完熟堆肥s9は、通常の堆肥として土壌に使用すると、植物の成長に速効性を発揮するが、前記の発酵細チップS7と配合することによって、ステップS8に示す生ゴミ堆肥化資材の製造にも兼用できる。
【0022】
ステップS7の発酵細チップと完熟堆肥s9との配合割合は、5対1程度が最適ではあるが、3対1〜7対1程度の範囲でも許容される。
このように、繊維質の発酵細チップが完熟堆肥の約3〜7倍と多いため、一般家庭で毎日発生する生ゴミと混ぜて発酵分解させる際に、粘着性が少ないので、生ゴミの水分によって粘着状態になるのを防止できると共に、水分を吸水することで、繊維質が水分調整の役目を兼ねることができる。
また、ステップS4で堆積発酵させて、中程度まで発酵させてある生木質のため、完熟堆肥と違って発酵の進行途中であるから、生ゴミを混ぜると、生ゴミと一緒に発酵がゆっくり進んで、約1カ月もすると生ゴミと一緒に完全な堆肥状態となり、家庭菜園などに使用可能となる。
【0023】
図1の方法で製造した生ゴミ堆肥化資材は、図2のように、段ボール箱Bに入れて使用する。図2の段ボール箱Bは、底壁1と側壁2と蓋部31〜34とから成る通常の段ボール箱であって、各種製品の梱包に使用した後の廃物利用で足りる。
使用に際しては、段ボール箱Bの中に、底壁1とほぼ同じサイズの補助板4を敷いて二重底にしてから、その上に、前記のようにして製造した生ゴミ堆肥化資材S8を投入する。使用量は、段ボール箱Bの約1/3〜1/2程度が適している。なお、段ボール箱Bの底部が直接床に接しないように、スペーサ部材を挟んで底上げするのがよい。
次いで、段ボール箱中の生ゴミ堆肥化資材の中に生ゴミを投入し、互いに馴染むように混ぜ込む。すなわち、1日に300〜500g程度の野菜屑や果物の皮、残飯などの有機物を投入し、適度にかき混ぜて空気を入れる。その結果、微生物が呼吸して45℃前後に発熱し、発酵分解を促進する。従って、生ゴミを投入しない日もかき混ぜて空気を入れる。
【0024】
混合が終わると、蓋板31〜34を閉じると共に、通気性の有る古着や不織布などを被せて密閉し、ガス交換可能にしておくと、虫などの侵入を防止できる。
このような方法によって、1個の段ボール箱と生ゴミ堆肥化資材7kgで、約15kg程度の生ゴミを堆肥化できる。
使用後の段ボール箱は、内部の生ゴミの堆肥化の際に発生する水分を効果的に吸水し、かつ外気に蒸散するので、余分な水分が漏れ出して不衛生となるような恐れは無く、段ボール箱B自体も内面から腐食が進んでいるので、最終的には土の中に埋め込んで堆肥化できる。従って、廃棄処理が必要なゴミが発生するような問題はない。
以上のように、本発明によると、梱包用の段ボール箱を入手して、生ゴミを容易に堆肥化できるため、家庭から毎日発生する生ゴミを発酵分解させて堆肥化可能となり、生ゴミの減量化に寄与でき、自治体の生ゴミ回収の負担が軽減されると共に、資源の有効利用につながる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
以上のように、木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる本発明の生ゴミ堆肥化資材は、木質チップが吸水性に優れているので、生ゴミの分解発酵時に発生する水分を効果的に吸水することによって、生ゴミが粘着して発酵を妨げるという問題が解消される。また、完熟堆肥は木質堆肥より少なめに配合されるので、発酵を遅らせることによって、所定期間に家庭から定期的に発生する生ゴミを堆肥化するのに好適である。
【符号の説明】
【0026】
B 段ボール箱
1 底壁
2 側壁
31〜34 蓋部
4 補助板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥と完熟堆肥とを所定の割合で配合してなることを特徴とする生ゴミ堆肥化用資材。
【請求項2】
前記の木質堆肥と完熟堆肥との配合割合は、3対1〜7対1の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の生ゴミ堆肥化用資材。
【請求項3】
木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させることによって木質堆肥を製造する工程と、
家畜糞尿によって完熟堆肥を製造する工程と、
前記の木質堆肥と完熟堆肥とを所定の割合で配合する工程と、
から成ることを特徴とする生ゴミ堆肥化用資材の製造方法。
【請求項4】
前記の家畜糞尿を一次発酵させて堆肥化した後に、泡盛製造段階で発生する蒸溜粕を加えて二次発酵させることによって、前記の完熟堆肥とすることを特徴とする請求項3に記載の生ゴミ堆肥化用資材の製造方法。
【請求項5】
前記の木質堆肥と完熟堆肥との配合割合は、3対1〜7対1の範囲であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の生ゴミ堆肥化用資材の製造方法。
【請求項6】
木材を破砕してなる木質チップを堆積し家畜糞尿などの発酵資材で発酵させてなる木質堆肥と完熟堆肥とを所定の割合で配合してなる生ゴミ堆肥化用資材を段ボール箱に入れておき、家庭から発生する生ゴミを投入しかき混ぜることによって堆肥化するために用いることを特徴とする段ボール箱用の生ゴミ堆肥化資材。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−168416(P2011−168416A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31537(P2010−31537)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【出願人】(508292707)株式会社美玉開発 (2)
【Fターム(参考)】