説明

段ボール製のビン収納箱

【課題】 輸送の間でも被収納物相互の接触を回避しうる、安価な段ボール製のビン収納箱を提供する。
【解決手段】 1枚の段ボールから形成される、ビン収納箱1であって、ビンが挿入される複数の収納部41と、これら収納部41の間において多重の隔壁50,60とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール製のビン収納箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、硝酸などの危険物に属する試薬ビンは、発泡スチロールなどの緩衝材によって固定した状態で、段ボール製外箱に梱包して搬送されているが、緩衝材が高価であるため、コストダウンの観点から、段ボールを用いたビン収納箱の開発が要望されている。
このような外箱に梱包されるビンの収納に関し、特許文献1は、アンプル瓶を収納する緩衝仕切箱を開示する。この緩衝仕切箱は、1枚の段ボールから形成され、収納される瓶の断面形状と同じ孔を備え、これにより輸送中のアンプル瓶相互の接触を回避可能であると、かかる特許文献1は称している。また、特許文献2は、容器を収納する容器ホルダーを開示する。この容器ホルダーは、2列の挿入穴を形成し、これら列の間において、上面板と底面板とを架け渡すコ字状の切れ目を設けて、輸送中の容器相互の接触を回避可能であると、かかる特許文献2は称している。
しかしながら、これら特許文献に開示の技術は、いずれも、その組立てのために、接着剤の使用を必須としており、組立ての作業性は最悪である。また、ビン相互の接触防止に関しても、特許文献1は、被収納物(瓶)相互の間に隔壁さえも設けておらず、特許文献2は、単に、2列の間に設けているにすぎず、いずれの先行技術も、前記接触防止に関して、必ずしも満足のゆくものでない。特に、試薬ビンなどの比較的重量のある被収納物を、これら開示の箱またはホルダー内に収納すれば、ビン相互に接触によりビンが破壊する最悪の結果となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−124129号公報
【特許文献2】特開2003−292031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記問題点に鑑み、本発明の課題は、比較的重量のある被梱包物(例えば、試薬ビン)を複数収納する収納箱であって、輸送の間でも、被収納物相互の接触を回避しうる、安価な段ボール製収納箱を提供することである。なお、この収納箱は、外箱に梱包した状態で搬送される。
【課題を解決するための手段および効果】
【0005】
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、複数のビン収納部を設け、これら全ての収納部の間において二重以上の隔壁を設けることによって、前記課題を解決できることを見出し、この知見に基づき本発明が完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、1枚の段ボールから形成される、ビン収納箱であって、ビンが挿入される複数の収納部と、これら収納部の間において多重の隔壁とを備えることを特徴とするビン収納箱を提供する。
本発明によれば、各収納部に挿入されたビン同士の接触を、収納部の全ての間に多重の隔壁を設置することによって確実に回避でき、また、1枚の段ボールから形成できるため安価である。
【0006】
また好適には、前記収納部は、一辺と他辺とを有する平面視矩形の天板上において開口部を有するよう形成され、前記隔壁は、前記開口部の縁部から前記一辺に略平行に垂下して形成した短隔壁と、前記天板の略中央から前記他辺に略平行に垂下して形成した長隔壁とからなり、前記短隔壁は、前記他辺に沿って隣接する収納部間に設ける一方、前記長隔壁は、前記一辺に沿って隣接する収納部間に設けている。また好適には、前記短隔壁は、非積層状の二重隔壁である一方、前記長隔壁は、積層状の二重隔壁である。また好適には、前記短隔壁は、非積層状の二重隔壁である一方、前記長隔壁は、積層状の四重隔壁である。
本発明は、その第2の形態によれば、ビンの上部を収容する複数の収納部を有するキャップと、本発明のビン収納箱とを備えることを特徴とするビン収納箱キットを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明のビン収納箱に関し、その第1実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示したビン収納箱の展開図。
【図3】本発明のビン収納箱に関し、その第2実施形態を示す斜視図。
【図4】図3に示したビン収納箱の展開図。
【図5】ビンの頭部を収容するキャップを、斜め下方から見た斜視図。
【図6】図5に示したキャップの展開図。
【図7】図1のビン収納箱および図5のキャップを用い、ビンを収納した状態を模式的に示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
前記したように、本発明は、1枚の段ボールから形成される、段ボール製のビン収納箱(1)であって、ビンが挿入される複数の収納部(41)と、これら収納部の間において多重の隔壁(50,60)とを備えることを特徴とするビン収納箱を提供する〔番号は、第1実施形態に関する符号であって、添付の図面、参照〕。
本明細書に関し、本発明のビン収納箱等は、通常上方に開口した孔を有する状態(以下の実施形態)で使用されるが、特に断らない限り、この使用状態を基準とし、「垂下」などの用語を使用する。
また、「段ボール」とは、紙製の段ボールだけでなく、プラスチック段ボールも包含される。
また本明細書に関し、「一辺と他辺とを有する平面視矩形の天板」には、長辺と短辺とを有する平面視長方形の天板(以下の実施形態)だけでなく、一辺と他辺とが等しい平面視正方形の天板も包含される。
また。本明細書に関し、「ビンの上部」なる用語は、ビンの頭部、肩部などを含む。
また本明細書し、展開図は、段ボールを、平面状態で示し、ビン収納箱の外側を形成する表図である。また、展開図では、「切り罫線」は実線で示し、折目としての「山折り罫線」は破線で示し、折目としての「半切り谷折り罫線」は一点鎖線で示し、「リード谷折り罫線」は、二点鎖線で示す。また、展開図では、段が反復して形成される方向を流れ方向と呼び、この流れ方向に垂直な方向を反流れ方向と呼ぶ。
さらに、本明細書に関し、各構成要素は、収納箱の使用状態を基準として命名する一方、主要な要素は、組立て前のブランクの状態に関し、各要素の名称の後ろに「本体」を付加して命名すると共に各要素の符号は、「’」を添える。例えば、底板20は、ブランクの状態では「底板本体20’」と呼ぶ。
【0009】
次に、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明することにより、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施形態に制限されるものではない。
−ビン収納箱1…第1実施形態−
図1に示すように、ビン収納箱1は、その全体が直方体の形態を有し、ビンの底面を支持する底板20と、収納箱の形態を維持する側壁30と、ビンを収納する収納部41であって各列3つの収納部41を2列有する天板40と、各収納部の間に設けた隔壁50,60とを備える。
隔壁50,60には、各列の間に位置してビンの相互接触を防止する長隔壁50と、各列において収納部41の間に位置して同様にビンの相互接触を防止する短隔壁60とがあり、これら隔壁50,60は、二重の壁部を形成し、これにより、従来技術よりも、優れた隔壁効果を奏することができる。これら長隔壁50と、短隔壁60との関係を言い換えると、短隔壁50は、天板40の長辺(一辺)に沿って隣接する収納部間に設けられる一方、長隔壁50は、天板の短辺(他辺)に沿って隣接する収納部間に設けられる。
この実施形態では、ビンの各列の端部において、非積層状の補助隔壁70が形成される。
<底板20>
図1および図2に示すように、底板20は、短辺および長辺を有する平面視長方形である。底板20は、当該底板20に対して長隔壁50を差込み固定すべく、前記長辺に沿って長い縦長スリット状の縦長孔部21と、受け係合部22と、受け支持部23とを有し、同様に、短隔壁60を差込み固定すべく、前記短辺に沿って長い横長スリット状の横長孔部24を有し、同様に、補助隔壁70を差込み固定すべく、横長スリット状の横長孔部25を有する。なお、前記長辺は、山折り罫線20aに相当し、前記短辺は、開放状態である。
受け支持部23は、底板本体20’の略中央から前記短辺と平行な山折り罫線20bを残しつつ切り欠いて形成した受け支持部・本体23’を、当該罫線20bから起立させて形成される。また、受け支持部23は、同形で2つ形成し、かかる起立は、相互に離れるように行い、さらに受け支持部23は、その頂部で開口するスリットを有する。
受け係合部22は、受け支持部23の立設形成によって形成される2つの開口部の縁部を含み当該開口部の間に位置する。
これら(縦長孔部21/受け係合部22/受け支持部23)、横長孔部24、および横長孔部25は、各々、長隔壁50、短隔壁60および補助隔壁70の配置に応じて配置され、それらの下部が差込まれる〔隔壁の項目、参照〕。
<側壁30>
図1および図2に示すように、側壁30は、その全体が短辺と長辺を有する側面視横長の長方形であって、前記罫線20aから立設して形成され、ビン収納箱1の形態は維持される。なお、側壁30の頂部稜線には、山折り罫線30aが形成される。
<天板40>
図1および図2に示すように、天板40は、その全体が短辺と長辺を有する平面視長方形であって、2つの側壁・罫線30aから各々水平方向内方に短辺の略中央まで延在させて形成される。すなわち、天板40は、長隔壁50を挟む2つの部分からなり、各部分において、上方に開口した収納部41を略等間隔で3つ備えて1列を形成し、合計6つ備える。収納部41は、ビン下部の水平断面形態に適合した開口部形態を有し、この実施形態では円形である。なお、天板40の中央に位置する2本の長辺には、山折り罫線40aが形成される。なおまた、収納部41のうち、天板・端部に位置する収納部41を、「端部・収納部41」と呼び、1列において中央に位置する収納部41を、「中央・収納部41」と呼ぶ。
【0010】
<長隔壁50>
長隔壁50は、前記したように、各列の間に位置してビン相互の接触を防止する機能を奏し、その全体が短辺と長辺とを有する側面視・横長の長方形であって、2本の天板・罫線40aから側壁30と平行に垂下して二重の積層体として形成される〔図1(図2)、参照〕。長隔壁50は、底板20に差込み固定すべく、その下部において、突片51と、係合片52と、支持差込み片53とを備え、2つの突片51は長隔壁・両端部付近に位置し、2つの支持差込み片53は、前記長辺に関し長隔壁・略中央に位置し、1つの係合片52は、2つの支持差込み片53の間に位置する。
突片51は、底板20に対し、その縦長孔部21に差込み、凹部付きの係合片52は、その凹部が受け係合部22に嵌合し、スリット付きの支持差込み片53は、受け支持部23に対し、相互のスリットを係合させて、長隔壁50を立設状態で固定することができる。すなわち、支持差込み片53は、その底部で開口するスリットを有し、頂部で開口するスリットを有する受け支持部23に対応する。
このような長隔壁50を底板20に固定連結することによって、本発明のビン収納箱1は、従来技術では必須の接着剤を使用せずに、ワンタッチで組立ることができる。
【0011】
<短隔壁60/補助隔壁70>
短隔壁60は、前記したように各列において収納部41の間に位置してビンの相互接触を防止することができる。すなわち、短隔壁60は、中央・収納部41と端部・収納部41との間に位置してビン相互の接触を防止する機能を奏し、その全体が短辺と長辺とを有する側面視・縦長の長方形であって、当該収納部41の開口縁部の一部(山折り罫線41a)から側壁30と垂直に垂下して二重の非積層体として形成される〔図1(図2)、参照〕。また、補助隔壁70は、短隔壁60と類似の機能および形態を有する。ただし、補助隔壁70は、端部・収納部41に位置して、当該収納部41に収納したビンを、系外からの干渉を防止する機能を奏し、また、単層の隔壁として形成される〔図1(図2)、参照〕。なお、これらの要素60,70に関し、その高さ(長辺長さ)は円(開口部)の半径に略等しい。
1列の収納部41のうち、端部・収納部41には、1つの短隔壁60と、1つの補助隔壁70とが付設される一方、中央・収納部41には、2つの短隔壁60が付設される。その結果、中央・収納部41は、各端部・収納部41との間において、非積層状態の2枚の短隔壁60が付設される。
また、短隔壁60および補助隔壁70は、底板20に差込み固定すべく、各々、その下部中央において突片61および突片71を備え、これら突片61および71は、各々、前記した横長孔部24および横長孔部25に差込み固定することができる。
なお1列の収納部41に関し、その開口縁部の一部である山折り罫線は、流れ方向(長辺方向)に沿って、順に、山折り罫線41bと山折り罫線41a(端部・収納部41)、2本の山折り罫線41a(中央・収納部41)および山折り罫線41aと山折り罫線41b(端部・収納部41)が、天板40の短辺と平行に形成される。
【0012】
−ビン収納箱101…第2実施形態−
次に、本発明のビン収納箱に関し、その第2実施形態を説明する。ただし、前記した第1実施形態と異なる点について主として説明する。なお、前記した第1実施形態の説明は、技術的に矛盾しない限り、この第2実施形態に適用される。なおまた、第2実施形態の要素のうち、第1実施形態と同じ機能を奏する要素については同じ名称を用い、「100」を付加して番号付けした。
第2実施形態〔この第2実施形態の項目において「第2形態」〕と、前記した第1実施形態〔この第2実施形態の項目において「前記形態」〕とは、次のような主要な相違点がある。第2形態の長隔壁150は、四重の積層体であるの対し、前記形態の長隔壁50は二重の積層体である。第2形態は、側壁130に加え、端部壁180を備えるのに対し、前記形態は、側壁30のみである。これらの要素150,180は、いずれも、ビン収納箱の強度を増加させ、ビン相互に接触による破壊をより有効に防止することができる〔図3(図4)、参照〕。
【0013】
<長隔壁150>
長隔壁150は、前記したように四重の積層体であり、これは、各天板・罫線140aから垂下し底板120に達したのち折畳んで二重の積層体となり、合計4枚の積層体を形成するからである。この折畳みは、半切り谷折り罫線150xを折目とする。
前記形態の長隔壁50は、突片51/係合片52/支持差込み片53を有する一方、第2形態の長隔壁150は、突片151/支持差込み片153に加え、係合カギ159を有する。この係合カギ159は、鍵状の形態を有し、突片151と支持差込み片153との間に位置して、底板120の受け係合カギ129に係合することができる〔以下の底板120の項目、参照〕。
また、長隔壁150は、突片151などを、前記形態と同様な長隔壁・下部において備える一方、四重の積層体であるため、その長隔壁・本体150’は、前記形態と異なって、罫線150x上または近傍において、突片本体151’などを備える。
<底板120>
底板120は、前記形態と同様に、縦長スリット状の縦長孔部121と、受け支持部123と、横長スリット状の横長孔部124,125とを備える。ただし、受け支持部123は、後者よりも短辺方向の切り欠きが大きく、かつその形成は、2つの受け係合部・本体123’を相互に近づくよう起立させる。
また、短隔壁160用の横長孔部124は、前記形態が合計8個であるのに対し、4個であって、残りの4個の短隔壁160は、遊離状態である〔図3、参照〕。もちろん、遊離状態の短隔壁160であっても、ビン相互の接触防止作用に関して問題はない。
前記した受け係合カギ129は、受け支持部123の立設形成によって形成される開口部の縁部に相当する。
<端部壁180>
端部壁180は、ビン収納箱101の形態維持の強化として機能し、その全体が短辺と長辺を有する側面視横長の長方形であって、底板120の短辺(リード山折り罫線120x)から立設形成される。端部壁180は、その上部において差込み部181を有し、差込み部181は、前記長辺に沿って形成したリード谷折り罫線180xを折目とし折畳み、天板140の下面に差込んで、端部壁180を固定することができる。なお、この差込みの程度に応じた角度で、端部壁180は、系内方に傾斜する。
【0014】
−ビン収納箱キット−
本発明のビン収納箱は、ビンの頭部を収容するキャップと組み合わせて、ビン収納箱キットを提供することができる。
すなわち、図7に示すように、ビンの底部ないし下部を本発明のビン収納箱で固定すると共に、ビンの上部ないし頭部をキャップで固定することにより、ビン相互の接触防止の完全化を達成することができる。収納箱キットによる固定後、外箱(図示せず)に収納して搬送される。
本発明のキャップは、前記したビン収納箱と同じ基本的構造(ただし、天地逆。)を有するため、前記したビン収納箱の第1実施形態(以下、単に「前記収納箱」)と同様な機能を奏する要素については、同じ名称を用い、「200番台」の番号付けをした。なお、前記収納箱に対する説明は、技術的に矛盾しない限り、キャップの説明に適用できる。
【0015】
−キャップ201−
図5および図6に示すように、キャップ201は、その全体が直方体の形態を有し、のぞき穴部249を有する天板240と、キャップの箱形態を維持する側壁230と、ビン頭部を収納する収納部221であって各列3つの収納部221を2列有する底板220とを備える一方、前記収納箱とは異なって、各列の間に位置してビンの相互接触を防止する長隔壁250のみを備え、短隔壁60/補助隔壁70は、省略した。なお、前記収納箱では、天板40に収納部41を設けたのに対し、キャップ201では、天地逆のため、底板220において、収納部41と同様な機能を奏する収納部221を設け、この点で、前記収納箱とは異なる。
当然であるが、省略した底板・短隔壁60/補助隔壁70に対応する要素、例えば、横長孔部24は有しない。
かくして、キャップ201は、天板240と、側壁230と、底板220と、長隔壁250とを備え、1)天板240は、2つの縦長孔部241と、1つの受け係合部242と、2つの受け支持部243と、6つののぞき穴部249とを有すると共に、2本の山折り罫線240aを折目として有し、2)側壁230は、2本の山折り罫線230aを折目として有し、3)底板220は、6つの収納部221を有すると共に、2本の山折り罫線220aを折目として有し、4)長隔壁250は、4つの突片251と、2つの係合片252と、2つの支持差込片253を有する。
【0016】
−組立て−
<ビン収納箱1…第1実施形態>
まず、底板・受け係合部本体22’を立設して受け支持部23を形成すると共に、短隔壁本体60’/補助隔壁本体70’を垂下して短隔壁60/補助隔壁70を形成し、次いで、罫線20a/30a/40aを折目として本体20’/30’/40’/50’を折畳んで、対応する各要素20/30/40/50を形成し、最後に、隔壁50/60/70の下部を、底板20の所定の箇所(要素21〜24)に差込み固定して、隔壁50/60/70を有するビン収納箱1を組み立てることができる。
<ビン収納箱101…第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態と同様にして組み立てることができる。
ただし、長隔壁150は、四重積層体であるため、2つの長隔壁本体150’を、罫線140aで山折りし、罫線150xで谷折りして二重の積層体を2つ形成し、これらを相互に合わせる。また、長隔壁150を差込み固定したのち、端部壁180を形成してビン収納箱101を組み立てることができる。
<キャップ201…実施形態>
キャップも、ビン収納箱の第1実施形態と同様にして組み立てることができる。ただし、隔壁は、長隔壁250のみの組み立てで足りる。
【符号の説明】
【0017】
1,101:ビン収納箱 41,141:収納部 50,150:隔壁(長隔壁) 60,160:隔壁(短隔壁)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚の段ボールから形成される、ビン収納箱であって、ビンが挿入される複数の収納部と、これら収納部の間において多重の隔壁とを備えることを特徴とするビン収納箱。
【請求項2】
前記収納部は、一辺と他辺とを有する平面視矩形の天板上において開口部を有するよう形成され、
前記隔壁は、前記開口部の縁部から前記一辺に略平行に垂下して形成した短隔壁と、前記天板の略中央から前記他辺に略平行に垂下して形成した長隔壁とからなり、
前記短隔壁は、前記他辺に沿って隣接する収納部間に設ける一方、前記長隔壁は、前記一辺に沿って隣接する収納部間に設けている請求項1記載のビン収納箱。
【請求項3】
前記短隔壁は、非積層状の二重隔壁である一方、前記長隔壁は、積層状の二重隔壁である請求項2記載のビン収納箱。
【請求項4】
前記短隔壁は、非積層状の二重隔壁である一方、前記長隔壁は、積層状の四重隔壁である請求項2記載のビン収納箱。
【請求項5】
ビンの上部を収容する複数の収納部を有するキャップと、請求項1記載のビン収納箱とを備えることを特徴とするビン収納箱キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−42372(P2011−42372A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−189795(P2009−189795)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(593122789)ユーテック株式会社 (118)
【Fターム(参考)】