説明

殺真菌剤

一般化学式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。また、これらの化合物を含む植物の殺真菌性組成物およびいくつかのそれらの化合物自身が包含される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、あるN-アルキニル-2-アルコキシ-2-(置換化フェノキシ)-アルキルアミドの植物の殺真菌剤としての使用に関する。また、これらの化合物を含む植物の殺真菌性組成物およびいくつかのその化合物自体に関する。
【背景技術】
【0002】
あるN-アルキニル-2-(置換化フェノキシ)アルキルアミドは米国特許4,116,677号および米国特許4,070,486号において、除草剤除草剤として有用であるとして説明されている。他には、米国特許4,168,319号において殺うどん粉病菌剤として有用であるとして説明されている。いくつかの、N-ジメチルプロピニル-α-メトキシ-およびα-エトキシ-α-(置換化フェノキシ)-アセトアミドは米国特許4,062,977号においてダニ駆除剤としての使用が説明されており、そして、N-ジメチルプロピニル-α-メトキシ-α-(3,5-ジメチルフェノキシ)アセトアミドは米国特許4,083,867号において除草剤としての使用が説明されている。
【発明の開示】
【0003】
本発明は、特に、植物の殺真菌剤としての使用のためのN-アルキニル-2-アルコキシ-2-(置換化フェノキシ)アルキルアミドの供給に関する。
【0004】
このように、本発明に従い、一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用を供する:
【化1】

【0005】
式中、X、YおよびZは独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(C2-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)(例えば、アセチル、-NHCOCH3および-NHCO2CH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外である。
【0006】
1は、直鎖C1-4アルキル基(すなわち、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、R2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0007】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0008】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0009】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾール(例えば、1,2,4-トリアゾール-1-イル)、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0010】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0011】
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されている。
【0012】
本発明の化合物は1以上の不斉炭素を含み(そして、R3およびR4が異なる場合は2以上)、エナンチオマーとして存在してもよく(あるいはジアステレオ異性体の対として)、またはそれらの混合体として存在してもよい。しかしながら、これらの混合体は個々の異性体または異性体対として、分離することができ、そして、本発明は、すべての比率においてそれらの異性体およびその混合物を包含する。与えられたいかなる化合物にとっても、一方の異性体は他方よりも、殺真菌活性があることが予測されるべきである。
【0013】
別に定める以外、アルキル基およびアルコキシ、アルキルチオ等のアルキル部分は直鎖または分岐鎖の形態において、1から4の炭素原子を適当に含む。例は、メチル、エチル、n-、sec-、iso-プロピルおよびn-、sec-、iso-およびtert-ブチルである。アルキル部分が5または6つの炭素原子を含む場合、例はn-ペンチルおよびn-へキシルである。
【0014】
また、アルケニルおよびアルキニル部分は直鎖または分岐鎖の形態において、2から4つの炭素原子を適当に含む。例はアリル、エチニルおよびプロパルギルである。
【0015】
ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを含む。最も、一般的にはフルオロ、クロロまたはブロモであり、そして、通常、フルオロまたはクロロである。
【0016】
化学式(1)のフェニル環における置換基X、YおよびZは、3-、3,5-または3,4,5-置換化フェニル環を供してもよい。一般的には、X、YおよびZは、すべてクロロもしくはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロもしくはブロモで、YがHもしくはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、YがH、クロロ、ブロモもしくはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、Zがシアノもしくはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、Zがエチルであり、あるいは、Xがクロロ、ブロモまたは、トリフルオロメチルであり、YおよびZがともにHである。
【0017】
1はメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルである。R1の好ましい意味は、メチルおよびエチルである。
【0018】
一般的には、R2はHであり、そして、R3およびR4の1つ以上が、しかし好ましくは両方がメチルである。R3およびR4の一方がHである場合、他方はメチル、エチルまたはn-もしくはiso-プロピルであってよい。R3およびR4の一方がメチルである場合、他方はHまたはエチル、好ましくはまた、メチルであってよい。また、R2はC1-4アルキルメトキシおよびベンジルオキシメチルを含み、そのベンジル基のフェニル環は任意的に、アルコキシ置換基、例えば、メトキシ置換基を有する。このようなR2の値は殺虫性促進化合物と信じられる化学式(1)の化合物を供する。
【0019】
一般的なR5はH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル-tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである。特に注目すべきは、R5がメチル、メトキシメチルまたは3-シアノプロピルである化合物である。
【0020】
1つの観点において、本発明は、一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用を供する。式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’または-NR’COR’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルである)(例えば、-NHCOCH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0021】
1は、直鎖C1-4アルキル基(すなわち、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0022】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0023】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0024】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0025】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(式中、アルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0026】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0027】
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。
【0028】
他の観点において、本発明は、一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用を供する。式中、X、YおよびZはすべて、クロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいは、XおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そして、YがH、クロロ、ブロモまたはアルキルチオであり、あるいは、Xがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいは、Xがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいは、Xがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、YおよびZがともにHであり、Rがメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルであり、RがHであり、RおよびRがともにメチルであり、R5がH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである。好ましくは、R1がメチルまたはエチルである。好ましくはR5がメチル、メトキシメチルまたは3-シアノプロピルである。
【0029】
また、本発明は、新規である、一般式(1)のこれらの化合物を含む。このように、他の観点において、本発明は以下の一般式(1)の化合物を供する。
【0030】
式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)(例えば、アセチル、-NHCOCH3、および-NHCO2CH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0031】
1は、直鎖C1-4アルキル基(すなわち、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0032】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0033】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0034】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0035】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル(例えば、1,2,4-トリアゾール-1-イル)、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0036】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0037】
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。
【0038】
但し、(i)X、Z、R3およびR4がすべて、メチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(ii)X、Z、R3およびR4がすべてメチルであり、Yがクロロであり、R1がエチルであり、R2がHである場合、(iii )XおよびZがともにクロロであり、R1がメチルまたはエチルであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(iv)X、YおよびZがすべてクロロであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてRがHである場合、そして(v)Yがクロロであり、Zがトリフルオロメチルであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてXおよびR2がともにHである場合は、R5はHでない。
【0039】
さらに、他の観点において、本発明は一般式(1)の以下の化合物を供する。
式中、X、YおよびZは独立に、H、フルオロ、ブロモ、ヨード、C2-4アルキル(例えば、エチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’ または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)(例えば、アセチル、-NHCOCH3、および-NHCO2CH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0040】
1は、直鎖C1-4アルキル基(すなわち、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0041】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0042】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0043】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0044】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル(例えば、1,2,4-トリアゾール-1-イル)、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0045】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0046】
式中、R5の値の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。
【0047】
さらなる他の観点において、本発明は一般式(1)の以下の化合物を供する。
式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキルで置換されている(式中、アルキル基は任意的にフルオロ)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’ または-NR’COOR’’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)(例えば、アセチル、-NHCOCH3、および-NHCO2CH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0048】
1は、直鎖C1-4アルキル基(すなわち、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0049】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0050】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0051】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0052】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル(例えば、1,2,4-トリアゾール-1-イル)、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0053】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0054】
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。
【0055】
さらなる他の観点において、本発明は一般式(1)の以下の化合物を供する。
式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、 -COR’または-NR’COR’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルである)(例えば、-NHCOCH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0056】
1は、直鎖C1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0057】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0058】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0059】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0060】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシまたはモノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0061】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0062】
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換され、
【0063】
但し、(i)X、Z、R3およびR4がすべて、メチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(ii)X、Z、R3およびR4がすべてメチルであり、Yがクロロであり、R1がエチルであり、R2がHである場合、(iii )XおよびZがともにクロロであり、R1がメチルまたはエチルであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(iv)X、YおよびZがすべてクロロであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてR2がHである場合、そして(v)Yがクロロであり、Zがトリフルオロメチルであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてXおよびR2がともにHである場合は、R5はHでない。
【0064】
さらなる他の観点において、本発明は一般式(1)の以下の化合物を供する。
式中、X、YおよびZは独立に、H、フルオロ、ブロモ、ヨード、C2-4アルキル(例えば、エチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、 -COR’または-NR’COR’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルである)(例えば、-NHCOCH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0065】
1は、直鎖C1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0066】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0067】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0068】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0069】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシまたはモノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
【0070】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0071】
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。
【0072】
さらなる他の観点において、本発明は一般式(1)の以下の化合物を供する。
式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(C1-4)アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(C1-4)アルコキシ(例えば、トリフルオロメトキシ)、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、メチルチオ、トリフルトロメチルスルホニル)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)(例えば、トリフルオロメチルスルフォニルオキシ)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’または-NR’COR’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルである)(例えば、-NHCOCH3)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
【0073】
1は、直鎖C1-4アルキル基(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチル)であり、
【0074】
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
【0075】
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
【0076】
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
【0077】
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(式中、アルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロで置換されている)、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシまたはモノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシであり、あるいは、
【0078】
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
【0079】
式中、R5の値の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。
【0080】
さらなる他の観点において、本発明は、一般式(1)の以下の化合物を供する。式中、X、YおよびZはすべて、クロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいは、XおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そして、YがH、クロロ、ブロモまたはアルキルチオであり、あるいは、Xがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいは、Xがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいは、Xがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、YおよびZがともにHであり、R1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルであり、R2がHであり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである。好ましくは、R1がメチルまたはエチルである。好ましくはR5がメチル、メトキシメチルまたは3-シアノプロピルである。
【0081】
本発明の一部を形成する化合物を、以下の表1中の1から26において示す。
【0082】
表1中の化合物は、式中、R1がエチル、R2がH、R3およびR4がともにメチル、R5がメチル、そしてX、YおよびZが表中の基を有する化学式(1)の化合物である。
【0083】
表1
【表1】

【0084】
【表2】

【0085】
【表3】

【0086】
【表4】

【0087】
【表5】

【0088】
表2
表2は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表2の化合物1は、表2の化合物1においてR1がエチルの代わりにメチルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表2の2から134までの化合物は、表2の化合物においてR1がエチルの代わりにメチルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0089】
表3
表3は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-プロピルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表3の化合物1は、表3の化合物1においてR1がエチルの代わりにn-プロピルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表3の2から134までの化合物は、表3の化合物においてR1がエチルの代わりにn-プロピルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0090】
表4
表4は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-ブチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表4の化合物1は、表4の化合物1においてR1がエチルの代わりにn-ブチルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表4の2から134までの化合物は、表4の化合物においてR1がエチルの代わりにn-ブチルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0091】
表5
表5は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がエチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がHであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表5の化合物1は、表5の化合物1においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表5の2から134までの化合物は、表5の化合物においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0092】
表6
表6は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がHであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表6の化合物1は、表6の化合物1においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、表2の化合物1と同じである。同様に、表6の2から134までの化合物は、表6の化合物においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、それぞれ表2の2から134までの化合物と同じである。
【0093】
表7
表7は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-プロピルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がHであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表7の化合物1は、表3の化合物1においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、表3の化合物1と同じである。同様に、表7の2から134までの化合物は、表3の化合物においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、それぞれ表3の2から134までの化合物と同じである。
【0094】
表8
表8は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-ブチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がHであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表8の化合物1は、表8の化合物1においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、表4の化合物1と同じである。同様に、表8の2から134までの化合物は、表8の化合物においてR5がメチルの代わりにHであることを除き、それぞれ表4の2から134までの化合物と同じである。
【0095】
表9
表9は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がエチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がヒドロキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表9の化合物1は、表9の化合物1においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表9の2から134までの化合物は、表2の化合物においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0096】
表10
表10は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がヒドロキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表10の化合物1は、表10の化合物1においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、表2の化合物1と同じである。同様に、表10の2から134までの化合物は、表10の化合物においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、それぞれ表2の2から134までの化合物と同じである。
【0097】
表11
表11は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-プロピルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がヒドロキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表11の化合物1は、表11の化合物1においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、表3の化合物1と同じである。同様に、表11の2から134までの化合物は、表11の化合物においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、それぞれ表3の2から134までの化合物と同じである。
【0098】
表12
表12は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-ブチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がヒドロキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表12の化合物1は、表12の化合物1においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、表4の化合物1と同じである。同様に、表12の2から134までの化合物は、表12の化合物においてR5がメチルの代わりにヒドロキシメチルであることを除き、それぞれ表4の2から134までの化合物と同じである。
【0099】
表13
表13は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がエチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメトキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表13の化合物1は、表13の化合物1においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表13の2から134までの化合物は、表13の化合物においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0100】
表14
表14は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメトキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表14の化合物1は、表14の化合物1においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、表2の化合物1と同じである。同様に、表14の2から134までの化合物は、表14の化合物においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、それぞれ表2の2から134までの化合物と同じである。
【0101】
表15
表15は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-プロピルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメトキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表15の化合物1は、表15の化合物1においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、表3の化合物1と同じである。同様に、表15の2から134までの化合物は、表15の化合物においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、それぞれ表3の2から134までの化合物と同じである。
【0102】
表16
表16は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-ブチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がメトキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表16の化合物1は、表16の化合物1においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、表4の化合物1と同じである。同様に、表16の2から134までの化合物は、表16の化合物においてR5がメチルの代わりにメトキシメチルであることを除き、それぞれ表4の2から134までの化合物と同じである。
【0103】
表17
表17は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がエチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表17の化合物1は、表17の化合物1においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表17の2から134までの化合物は、表17の化合物においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0104】
表18
表18は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表18の化合物1は、表18の化合物1においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、表2の化合物1と同じである。同様に、表18の2から134までの化合物は、表18の化合物においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、それぞれ表2の2から134までの化合物と同じである。
【0105】
表19
表19は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-プロピルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表19の化合物1は、表19の化合物1においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、表3の化合物1と同じである。同様に、表19の2から134までの化合物は、表19の化合物においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、それぞれ表3の2から134までの化合物と同じである。
【0106】
表20
表20は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-ブチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5がtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表20の化合物1は、表20の化合物1においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、表4の化合物1と同じである。同様に、表20の2から134までの化合物は、表20の化合物においてR5がメチルの代わりにtert-ブチルジメチルシリルオキシメチルであることを除き、それぞれ表4の2から134までの化合物と同じである。
【0107】
表21
表21は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がエチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5が1-メトキシエチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表21の化合物1は、表21の化合物1においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表21の2から134までの化合物は、表21の化合物においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0108】
表22
表22は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5が1-メトキシエチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表22の化合物1は、表22の化合物1においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、表2の化合物1と同じである。同様に、表22の2から134までの化合物は、表22の化合物においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、それぞれ表2の2から134までの化合物と同じである。
【0109】
表23
表23は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-プロピルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5が1-メトキシエチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表23の化合物1は、表23の化合物1においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、表3の化合物1と同じである。同様に、表23の2から134までの化合物は、表23の化合物においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、それぞれ表3の2から134までの化合物と同じである。
【0110】
表24
表24は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がn-ブチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5が1-メトキシエチルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表24の化合物1は、表24の化合物1においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、表4の化合物1と同じである。同様に、表24の2から134までの化合物は、表24の化合物においてR5がメチルの代わりに1-メトキシエチルであることを除き、それぞれ表4の2から134までの化合物と同じである。
【0111】
表25
表25は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がエチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5が3-シアノプロピルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表25の化合物1は、表25の化合物1においてR5がメチルの代わりに3-シアノプロピルであることを除き、表1の化合物1と同じである。同様に、表25の2から134までの化合物は、表25の化合物においてR5がメチルの代わりに3-シアノプロピルであることを除き、それぞれ表1の2から134までの化合物と同じである。
【0112】
表26
表26は134の一般式(1)の化合物からなる。式中、R1がメチルであり、R2が水素であり、R3およびR4がともにメチルであり、R5が3-シアノプロピルであり、X、YおよびZが表1に挙げた基を有する。このように、表26の化合物1は、表26の化合物1においてR5がメチルの代わりに3-シアノプロピルであることを除き、表2の化合物1と同じである。同様に、表26の2から134までの化合物は、表26の化合物においてR5がメチルの代わりに3-シアノプロピルであることを除き、それぞれ表2の2から134までの化合物と同じである。
【0113】
一般式(1)の化合物は以下のスキーム1から3の概略のとおりに調製できる。式中、X、Y、Z、R1、R2、R3、R4およびR5は上記において与えられた意味を有し、Lは離隔基、例えば、ハロ、メチルスルフォニルオキシまたはアリールスルフォニルオキシ(例えば、フェニルスルフォニルオキシ)であり、示されたようにRはHまたはC1-4アルキルであり、RaはHまたはC1-3アルキルであり、RbはHまたはC1-3アルキルであり、RaおよびRbがともにアルキルである場合、それらのすべての炭素原子数は3を超えず、RcはC1-6アルキル、任意的に置換されたベンジルまたは任意的に置換されたチエニルメチルであり、DMFはN,N-ジメチルホルムアミドであり、そしてDMAPは4-ジメチルアミノピリジンである。一般式(1)の化合物はスキーム1において示されるように調製できる。化学式(3)のハロエステル(式中、Halはハロゲン原子、例えば、塩素または臭素である)を得るために、化学式(2)のエステル(式中、RはC1-4アルキルである)は、室温から溶媒の還流温度で、適当な溶媒、例えば、四塩化炭素において、適当なハロゲン化試薬、例えば、N-ブロモスクシンイミドで処理することにより、ハロゲン化することができる。化学式(3)のハロエステルは、0℃から40℃の間、好ましくは室温で、塩基、例えば炭酸カルシウムまたは炭酸カリウム、または金属アルコキシドM+1-(式中、Mは適当なナトリウムまたはカリウム)の存在下において溶媒としてのR1OH中で、化学式(6)のエステルを得るために反応できる。あるいは化学式(6)のエステルは、適当な溶媒、例えばt-ブタノール中、塩基、例えばカリウムt-ブトキシドの存在下において、化学式(4)のフェノールと化学式(5)の化合物との反応により形成することができる。化学式(6)のエステルは、室温から還流温度で、水性アルコールROH中で、アルカリ金属ヒドロキシド、例えば、水酸化ナトリウムで処理することにより、化学式(7)の酸へと加水分解することができる。化学式(7)の酸は、一般式(1)の化合物を得るため、適当な活性剤、例えば、HOBT(1-ヒドロキシベンズトリアゾール)およびEDC(1-エチル-3-N,N-ジメチル-アミノプロピルカルボジイミドヒドロクロリド)を使用して、化学式(8)のアミンと縮合させることができる。
【0114】
スキーム1
【化2】

【0115】
スキーム2において示されるように、一般式(8)のアミン(式中、R2はHである)は一般式(12)のアミンに相当し、そして、アルキル化した一般式(11)の化合物を形成するため、適当な塩基、例えば、n-ブチルリチウムを使用し、且つ適当なアルキル化試薬R5L、例えば、ヨウ化アルキル、例えば、ヨウ化メチルと反応させることで、シリルで保護した一般式(10)のアミノアルキンのアルキル化により調製できる。同様の手順において、アミノアルキン(11)(式中、Rはヒドロキシアルキル部である)を供するため、シリルで保護した一般式(10)のアミノアルキンを、適当な塩基、例えば、n-ブチルリチウムを使用して、カルボニル誘導体RaCORb、例えば、ホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドと反応させることができる。一般式(12)のアミノアルキンを形成するため、シリル保護基はその後、一般式(11)の化合物から、例えば、水性の酸を用いて除去することができる。一般式(12)のアミノアルキン(例えば、式中Rがヒドロキシアルキル基である)はさらに、一般式(13)のトリアルキルシリル誘導体を得るため、例えば、一般式(12)の化合物とシリル化試薬、例えば、tert-ブチルジメチルシリルクロリドとの反応により誘導できる。他の方法において、一般式(12)の化合物は、一般式(15)の化合物を得るために、塩基、例えば、水素化ナトリウムまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドさらに、化合物RcL(式中、Lはハロゲンまたはスルホン酸エステル、例えばOSO2MeまたはOSO2-4-トリルを表す)で処理できる。もう一方の経路において、一般式(11)の化合物は、シリル保護基を除去後、一般式(15)の化合物を与えるため、塩基、例えば、ナトリウムまたはカリウムビス(トリメチルシリル)アミド、続いて、化合物RcL(式中、Lはハロゲンまたはスルホン酸エステル、例えばOSO2MeまたはOSO2-4-トリルを表す)で処理できる。
【0116】
一般式(11)の化合物(式中、R5は、例えば、3-クロロプロピルである)は、一般式(16)の化合物を得るため、シアン化金属塩、例えば、シアン化ナトリウムと反応させることができる。一般式(16)の化合物は、一般式(17)のアミンを得るため、例えば、水性の酸で加水分解できる。一般式(11)の化合物(式中、R5は、例えば、3-クロロプロピルである)は、一般式(18)のアミンを得るため、例えば、水性の酸で加水分解できる。
【0117】
2基は、一般式(8)の化合物のアミン(式中、RはともにHである)を形成するため、公知技術により、一般式(12)のアミノアルキンへ導入することができる。一般式(10)のシリルで保護されたアミノアルキンは、適当な塩基、例えば、第3級有機アミン塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下において、一般式(9)のアミンと1,2-ビス-(クロロジメチルシリル)エタンとの反応により得ることができる。
【0118】
アミン(9)は、商業的に入手可能であるか、あるいは商業的に入手可能な材料から基本的な文献の方法により調製することができる(例えば、EP-A-0834498参照)。
【0119】
スキーム2
【化3】

【0120】
スキーム3において示されるように、一般式(1)の化合物(式中、R5は、例えば、3-クロロプロピルである)は、一般式(19)の化合物を得るために、様々な求核試薬、例えば、シアン化金属塩、例えば、シアン化ナトリウムと反応させ、一般式(20)の化合物を得るために、金属アルコキシド、例えば、ナトリウムメトキシドと反応させ、化学式(21)の化合物を得るために、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、1,2,4-トリアゾールと反応させ、そして一般式(22)の化合物を得るために、金属チオアルコキシド、例えば、ナトリウムメタンチオレートと、反応させることができる。一般式(22)の化合物は、一般式(23)のスルホキシドを得るために、酸化剤、例えば、過ヨウ素酸ナトリウムで、あるいは、一般式(24)のスルホンを得るために、酸化剤、例えば、m-クロロ過安息香酸で処理できる。
【0121】
スキーム3
【化4】

【0122】
一般式(1)の化合物は、活性な殺真菌剤であり、以下の1以上の病原体を制御するために使用できる。:稲および小麦におけるピリキュラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)(マグナポルセ・グリセア(Magnaporthe grisea))ならびに他の宿主における他のピリキュラリア(Pyricularia)種;小麦におけるプッシニア・トリチシナ(Puccinia triticina)(またはレコンジタ(recondita))、プッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)および他のサビ菌、大麦におけるプッシニア・ホルデイ(Puccinia hordei)、プッシニア・ストリイホルミス(Puccinia striiformis)および他のサビ菌、および他の宿主(例えば、芝、ライ麦、コーヒー、ナシ、リンゴ、ピーナッツ、シュガービート、野菜および観賞植物)におけるサビ菌;ウリ科植物(例えば、メロン)におけるエリシフェ・シコラセアラム(Erysiphe cichoracearum);大麦、小麦、ライ麦および芝におけるブルメリア(Blumeria)(またはエリシフェ(Erysiphe))グラミニス(graminis)(うどん粉病)および様々な宿主における他のうどん粉菌、例えばホップにおけるファエロセカ・マキュラリス(Sphaerotheca macularis)、ウリ科植物(例えば、キュウリ)におけるファエロセカ・フスカ(Sphaerotheca fusca)(ファエロセカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea))、トマト、ナスおよびピーマンにおけるレベイルラ・タウリカ(Leveillula taurica)、リンゴにおけるポドスファエラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha)およびブドウにおけるアンシヌラ・ネカター(Uncinula necator);穀草類(例えば、小麦、大麦、ライ麦)、芝および他の宿主におけるコクリオボラス(Cochliobolus)種、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)種、ドレチスレラ(Drechslera)種(ピレノフォラ(Pyrenophora)種)、リンコスポリウム(Rhynchosporium)種、ミコスファエレラ・グラミニコラ(Mycosphaerella graminicola)(セプトリア・トリチシ(Septoria tritici))およびファエロスファエリア・ノドラム(Phaeosphaeria nodorum)(スタゴノスポラノドラム(Stagonospora nodorum)またはセプトリア・ノドラム(Septoria nodorum))、セウドセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides)およびガエウマノミセス・グラミニス(Gaeumannomyces graminis);ピーナッツにおけるセルコサポラ・アラチジコラ(Cercospora arachidicola)およびセルコスポリジウム・ペルソナタム(Cercosporidium personatum)および他の宿主、例えば、シュガービート、バナナ、エダマメおよび稲における他のセルコスポラ(Cercospora)種;トマト、イチゴ、野菜、ブドウおよび他の宿主におけるボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色かび病)および他の宿主における他のボトリチス(Botrytis)種;野菜(例えば、ニンジン)、アブラナ、リンゴ、トマト、ジャガイモ、穀草類(例えば、小麦)および他の宿主におけるオータナリア(Alternaria)種;リンゴ、ナシ、核果、木の実および他の宿主におけるベンツリア(Venturia)種(ベンツリア・イナエクアリス(Venturia inaequalis)(腐敗病)を含む);穀草類(例えば、小麦)およびトマトを含む宿主の範囲におけるクラドスポリウム(Cladosporium)種;核果、木の実および他の宿主におけるモニリニア(Monilinia)種;トマト、芝、小麦、ウリ科植物および他の宿主におけるジジメラ(Didymella)種;アブラナ、芝、稲、ジャガイモ、小麦および他の宿主におけるフォマ(Phoma)種;小麦、材木および他の宿主におけるアスペルギラス(Aspergillus)種およびアウレオバシジウム(Aureobasidium)種;ナシ、小麦、大麦および他の宿主におけるアスコチタ(Ascochyta)種;リンゴおよびナシにおける夏病(例えば、炭疽病(グロメレラ・シングラタ(Glomerella cingulata))、黒菌病または斑点病(ボトリオスファエリア・オブツサ(Botryosphaeria obtusa))、黒点病(ミコスファエレラ・ポミ(Mycosphaerella pomi))、リンゴ赤星病(ギムノスポランギウム・ジュニペリ-ビルギニアナエ(Gymnosporangium juniperi-virginianae))、すす点病(グロエオデス・ポミゲナ(Gloeodes pomigena))、黒点病(シュイゾチリウム・ポミ(Schizothyrium pomi))および白腐れ病(ボトリオスファエリア・ドチデア(Botryosphaeria dothidea)));ブドウにおけるプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);他のベト病菌、例えば、レタスにおけるブレミア・ラクタカエ(Bremia lactucae)、大豆、タバコ、タマネギおよび他の宿主におけるペロノスポラ(Peronospora)種、ホップにおけるセウドペロノスポラ(Pseudoperonospora)およびウリ科植物におけるセウドペロノスポラ・キュベンシス(Pseudoperonospora cubensis);芝および他の宿主におけるピチウム(Pythium)種(ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)を含む);ジャガイモおよびトマトにおけるフィトフトラ・インフェタンス(Phytophthora infestans)および野菜、イチゴ、アボカド、コショウ、観賞植物、タバコおよび他の宿主におけるフィトフトラ(Phytophthora)種;稲および芝におけるサナテフォラス・キュキュメリス(Thanatephorus cucumeris)および様々な宿主、例えば、小麦、大麦、ピーナッツ、野菜、綿、および芝における他のリゾクタニア(Rhizoctonia)種;芝、ピーナッツ、アブラナ、および他の宿主におけるスクレロチニア(Sclerotinia)種;芝、ピーナッツおよび他の宿主におけるスクレロチウム(Sclerotium)種;稲におけるギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi);芝、コーヒーおよび野菜を含む宿主の範囲におけるコレトトリキュム(Colletotrichum)種、芝におけるラエチサリア・フシフォルミス(Laetisaria fuciformis);バナナ、ピーナッツ、柑橘類、パパイアおよび他の宿主におけるミコスファエレラ(Mycosphaerella);柑橘類、大豆、メロン、ナシ、ルピナスおよび他の宿主におけるジアポルセ(Diaporthe)種;柑橘類、ブドウ、オリーブ、ペカン、バラおよび他の宿主におけるエルシノエ(Elsinoe)種;ホップ、ジャガイモおよびトマトを含む宿主の範囲におけるベルチシリウム(Verticillium)種;アブラナおよび他の宿主におけるピレノペジザ(Pyrenopeziza)種;維管束の草枯れをおこす、ココアにおけるオンコバシジウム・セオブロマエ(Oncobasidium theobromae);様々な宿主、特に、小麦、大麦、芝およびトウモロコシにおけるフサリウム(Fusarium)種、チフラ(Typhula)種、ミクロドチウム・ニバレ(Microdochium nivale)、ウスチラゴ(Ustilago)種、ウロシスチス(Urocystis)種、チレチア(Tilletia)種およびクラビセプス・プルプレア(Claviceps purpurea);シュガービート、大麦および他の宿主におけるラムラリア(Ramularia)種;収穫後の、特に果実の病気(例えば、オレンジにおけるペニシリウム・ジギタタム(Penicillium digitatum)、ペニシリウム・イタリカム(Penicillium italicum)およびトリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、バナナにおけるコレトリキュム・ムサエ(Colletotrichum musae)およびグロエオスポリウム・ムサラム(Gloeosporium musarum)およびブドウにおけるブトリチス・シネレア(Botrytis cinerea));ブドウにおける他の病原体、特に、エウチパ・ラタ(Eutypa lata)、グイグナルジア・ビドウェリイ(Guignardia bidwellii)、フェリナス・イグニアラス(Phellinus igniarus)、フォモプシス・ビチコラ(Phomopsis viticola)、セウドペジザ・トラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)およびステレウム・ヒルスタム(Stereum hirsutum);木における他の病原体(例えば、ロフォデルム・セジチオサム(Lophodermium seditiosum))または材木における他の病原体、特に、セファロアスカス・フラグランス(Cephaloascus fragrans)、セラトシスチス(Ceratocystis)種、オフィオストマ・ピセアエ(Ophiostoma piceae)、ペニシリウム(Penicillium)種、トリコデルマ・セウドコニンギイ(Trichoderma pseudokoningii)、トリコデルマ・ビリデ(Trichoderma viride)、トリコデルマ・ハルジアナム(Trichoderma harzianum)、アスペルギラス・ニゲル(Aspergillus niger)、レプトグラフィウム・リンドベルギ(Leptographium lindbergi)およびアウレオバシジウム・プルランス(Aureobasidium pullulans);およびウイルスによる病気の真菌類のベクター(例えば、大麦黄色モザイクウイルスのベクターとしての、穀草類におけるピリミクサ・グラミニス(Plymyxa graminis)(BYMV)およびリゾマニア(rhizomania)のベクターとしてのシュガービートにおけるポリミクサ・ベタエ(Polymyxa betae))。
【0123】
化学式(1)の化合物は特に、病原体のオオミセテ(Oomicete)綱、例えば、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、プラスモパラ(Plasmopara)種、例えば、プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)およびピチウム(Pythium)種、例えば、ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)対して、優れた活性を示す。
【0124】
化学式(1)の化合物は、1以上の真菌類に対して、活性となるために、植物の組織において求頂的に、求底的に、または局部的に移動できる。さらに、化学式(1)の化合物は植物における1以上の真菌類に対して、蒸気層において十分に活性であるために、揮発性であってよい。
【0125】
このため、本発明は、化学式(1)の化合物、または化学式(1)の化合物を含む組成物、例えば栄養液の、殺真菌的な有効量の、植物、植物の種子、植物もしくは種子の器官または土壌または植物の育成培地への適用を含んで成る病原性真菌類の殺菌または制御する方法を供する。
【0126】
本明細書において使用する「植物」の語は苗木、低木および木を含む。さらに、本発明の殺真菌的方法は、保護剤、治療剤、浸透性農薬、除草剤および抗胞子処理剤を含む。
【0127】
化学式(1)の化合物は好ましくは、組成物の形態において、農業、園芸および芝草に使用される。
【0128】
植物、植物の種子、植物もしくは種子の部分または土壌もしくは他の育成培地への化学式(1)の化合物を適用するために、化学式(1)の化合物は通常、その化学式(1)の化合物に追加して、適当な不活性な希釈剤または担体および、任意的な表面活性剤(SFA)を含む組成物に調製される。SFAは、境界面(例えば、液体/固体、液体/気体または液体/液体境界面)の張力を低くすることにより、そして、これにより他の特性(例えば、分散、乳化および湿潤)を変化させることを誘導することにより、境界面の特性を変化させることができる薬品である。好ましくは、すべての組成物(固体および液体製剤のどちらも)は0.0001から95重量%、さらに好ましくは、1から85重量%、例えば5から60重量%の化学式(I)の化合物を含んで成る。その組成物は一般に、化学式(1)の化合物を0.1gから10kg毎ヘクタール、好ましくは、1gから6kg毎ヘクタール、さらに好ましくは、1gから1kg毎ヘクタールの割合で適用するようにして、真菌類の制御のために使用する。
【0129】
種子のドレッシングにおいて使用する場合、化学式(1)の化合物は、種子のキログラム当たり、0.0001gから10g(例えば、0.001gまたは0.05g)、好ましくは、0.005gから10g、さらに好ましくは、0.005gから4gの割合で使用する。
【0130】
他の観点において、本発明は化学式(1)の化合物およびその適当な担体または希釈剤の殺真菌的な有効量を含んで成る殺真菌性組成物を供する。
【0131】
さらなる観点において、本発明は、ある場所での真菌類の防止および制御の供し、その方法は真菌類、または真菌類の場所の化学式(1)の化合物を含んで成る組成物の殺真菌的な有効量での処理を含んで成る。
【0132】
その組成物はいくつかの製剤のタイプ、例えば、粉塵性粉末(DP)、溶解性粉末(SP)、水溶性顆粒(SG)、水分散性顆粒(WG)、湿潤性粉末(WP)、顆粒(GR)(遅いまたは速い放出)、溶解性濃縮物(SL)、油混和性液体(OL)、超低容量の液体(UL)、乳化性濃縮物(EC)、分散性濃縮物(DC)、乳化物(水中油(EW)および油中水(EO)の両方)、微細−乳化物(ME)、懸濁濃縮物(SC)、エーロゾル、霧/煙状製剤、カプセル化した懸濁液(CS)および種子トリートメント製剤から選択することができる。いかなる例において選択された製剤のタイプも、特に、意図した目的ならびに化学式(1)の化合物の物理的、化学的および生物学的特性に依存するであろう。
【0133】
粉塵性粉末(DP)は化学式(1)の化合物と1以上の固体希釈剤(例えば、天然の粘土、高陵土、葉蝋石、ベントナイト、アルミナ、モンモリロナイト、珪藻土、チョーク、計藻類土、リン酸カルシウム、炭酸カルシウムおよびマグネシウム、硫黄、石灰、小麦粉、タルクおよび他の有機および無機の個体の担体)を混合し、そして細かい粉末になるまでその混合物を機械的に研和することにより調製できる。
【0134】
溶解性粉末(SP)は化学式(1)の化合物と1以上の水に溶解可能な無機塩(例えば、重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは硫酸マグネシウム)、または1以上の水に溶解可能な有機固体(例えば、ポリサッカライド)および、任意的に、1以上の湿潤剤、1以上の分散剤、または水の分散能/溶解能を向上させるための上記の混合物を混合することにより、調製できる。それから、その混合物を細かい粉末になるまで研和する。また、同様の組成物を、水に溶解可能な顆粒(SG)を形成するために粒状にできる。
【0135】
湿潤性粉末(WP)は、液体での分散を容易にするため、化学式(1)の化合物と1以上の固体希釈剤または担体、1以上の湿潤剤、および好ましくは、1以上の分散剤および、任意的な、1以上の懸濁している薬剤を混合することにより調製できる。また、同様の組成物を水に分散できる顆粒(WG)を形成するために粒状にできる。
【0136】
顆粒(GR)は、化学式(1)の化合物および1以上の粉末にした固体の希釈剤または担体の混合物を粒状にするか、または、多孔性の顆粒材料(例えば、軽石、アタパルジャイト粘土、フラー土、珪藻土、珪藻類の土、顆粒状のトウモロコシの穂軸)において、化学式(1)の化合物(または適当な製剤におけるその溶液)を吸収させることにより、または、硬い材料(例えば、砂、ケイ酸塩、無機カルボネート、硫酸塩、またはリン酸塩)において、化学式(1)の化合物(または適当な製剤におけるその溶液)を吸着させ、必要であれば乾燥することにより予備形成した顆粒素材片から形成することができる。一般的に、吸収または吸着を助けるために使用される薬剤は、溶媒(例えば、脂肪族および芳香族石油溶媒、アルコール、エーテル、ケトンおよびエステル)および吸着剤(例えば、酢酸ポリビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、砂糖および植物性油)を含む。また、顆粒中に1以上の他の添加剤(例えば、乳化剤、湿潤剤または分散剤)を含んでもよい。
【0137】
分散性濃縮物(DC)は化学式(1)の化合物を、水または有機溶媒、例えばケトン、アルコールまたはグリコールエーテルに溶かすことにより調製できる。これらの溶液は、表面活性剤(例えば、水の希釈度を向上させるため、あるいはスプレー缶中での結晶化を防止するため)を含んでもよい。
【0138】
乳化性濃縮物(EC)または水中の油乳化物(EW)は、化学式(1)の化合物を有機溶媒(任意的な1以上の湿潤剤、1以上の乳化剤または上記薬剤の混合物を含む)に溶かすことで調製できる。ECにおける使用のための適当な有機溶媒は芳香族炭化水素(例えば、アルキルベンゼンまたはアルキルナフタレン、SOLVESSO 100、SOLVESSO 150およびSOLVESSO 200により例示される;SOLVESSOは登録商標である)、ケトン(例えば、シクロヘキサノンまたはメチルシクロヘキサノン)、アルコール(例えば、ベンジルアルコール、フルフリルアルコールまたはブタノール)、N-アルキルピロリドン(例えば、N-メチルピロリドンまたはN-オクチルピロリドン)、脂肪酸のジメチルアミド(例えば、C8-C10脂肪酸ジメチルアミド)および塩化炭化水素を含む。EC生成物は、水に加えることにより、自発的に乳化でき、適当な器具を使用するスプレー適用を可能にするのに十分な安定性を有する乳化物を生成する。EWの調製は、液体(もし室温において液体でないならば、適当な温度、一般的には70℃以下で溶かしてもよい)としての、または溶液中(適当な溶媒中に溶かす)の化学式(1)の化合物を得ること、それから、乳化物を生成するために、生じた液体または溶液を高せん断力において、1以上のSFAを含む水中で乳化することを必要とする。EWにおける使用のための適当な溶媒は、植物性油、塩酸化炭化水素(例えば、クロロベンゼン)、芳香族溶媒(例えば、アルキルベンゼンまたはアルキルナフタレン)および水において低い溶解度を有する他の適当な有機溶媒を含む。
【0139】
微細乳化物(ME)は、自然に、熱力学的に安定な等方性の液体製剤を生産するために、1以上の溶媒と1以上のSFAとの混合体と水を混合することにより調製できる。化学式(1)の化合物は、初めに、水または溶媒/SFA混合体中のいずれかに存在する。MEにおける使用のための適当な溶媒は、ECまたはEWにおける使用のために本明細書において前述したものを含む。MEは水中油または油中水系(上記系は伝導性の測定により測定することができる)のいずれであってもよく、同じ薬剤中で、水溶性および油溶性の殺虫剤を混合するのに適しているであろう。MEは、水への希釈のために安定であり、微細乳化物として残るか、あるいは慣用の水中油乳化物を形成する。
【0140】
懸濁濃縮物(SC)は、微細に分割された化学式(1)の化合物の不溶性固体微粒子の水性または非水性懸濁液を含んで成ってよい。SCは、化合物の微細な微粒子を生産するために任意的な1以上の分散剤を伴う適当な媒体中で、固体の化学式(1)の化合物のボールまたはビーズミリングにより調製できる。1以上の湿潤剤を、その組成物においてませてよく、そして懸濁剤を、微粒子が沈殿する割合を減少させるために含んでもよい。あるいは、所望する最終生成物を生産するために、化学式(1)の化合物を乾燥粉末化し、そして前述した薬剤を含む水に加えてもよい。
【0141】
エーロゾル製剤は化学式(1)の化合物および適当な推進剤(例えば、n-ブタン)を含んで成る。また、化学式(1)の化合物を、加圧されていない、手動のスプレーポンプにおいての使用のための組成物を供するために、適当な媒体(例えば、水、水と混和できる液体、例えば、n-プロパノール)において溶解させ、あるいは分散させてもよい。
【0142】
化学式(1)の化合物は、密閉された場所において、上記化合物を含む煙を発生させるための安定な組成物を形成するために、乾燥状態において花火用の混合物と混ぜてもよい。
【0143】
カプセル化懸濁液(CS)は、EW製剤の調製と同様の方法で、但し、油滴の水性の分散剤を得る付加重合工程により調製することができる。その工程で、各油小滴はポリマーシェルによりカプセル化され、そして、化学式(1)の化合物および、任意的な、担体または希釈剤を含む。ポリマーシェルは、境界面の重縮合反応または、コアセルベーションの手順のいずれかにより生成できる。上記組成物は化学式(1)の化合物の調節された放出を供することができ、それらは種子のトリートメントのために使用できる。また、化学式(1)の化合物は、生物分解性ポリマー基質において、化合物の徐放を供するために調合できる。
【0144】
組成物は、組成物の生物学的性能(例えば、湿潤、保持または表面上の分布;処理した表面上の雨への耐性;あるいは化学式(1)の化合物の吸収または流動性を向上させることにより)を向上させるために、1以上の活性剤を含んでよい。このような活性剤は、表面活性剤、油に基づくスプレー活性剤、例えば、ある無機油または天然植物油(例えば、大豆およびアブラナの油)、および他の生物-増強アジュバント(化学式(1)の化合物の作用を助け、または変化させる成分)を伴うこれらの混合体を含んでよい。
【0145】
また、化学式(1)の化合物は、種子のトリートメント、例えば、乾燥した種子のトリートメントのための粉末(DS)、水溶性粉末(SS)または水分散性粉末(WS)を含む粉末組成物として、あるいは、流動性濃縮物(FS)、溶液(LS)またはカプセル化懸濁液(CS)を含む液体組成物としての使用のために調合できる。DS、SS、WS、FSおよびLSの組成物の調製はそれぞれ、前述したDP、SP、WP、SCおよびDCの組成物の調製と極めて類似している。種子を処理するための組成物は、組成物の種子に対する付着を補助するための薬剤を含んでよい(例えば、無機油またはフィルムを形成する障壁)。
【0146】
湿潤剤、分散剤および乳化剤は、陽イオン、陰イオン、両性イオンまたは非イオン型のSFAであってよい。
【0147】
陽イオン型の適当なSFAは、第4級アンモニウム化合物(例えば、セチルトリメチルアンモニウムブロミド)、イミダゾリンおよびアミン塩を含む。
【0148】
適当な陰イオンSFAは、脂肪酸のアルカリ金属塩、硫酸の脂肪族モノエルテルの塩(例えば、硫酸ラルリルナトリウム)、スルホン化芳香族化合物の塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ブチルナフタレンスルホネート並びにジイソプロピル-およびトリ-イソプロピル-ナフタレンスルホネートナトリウムの混合体)、硫酸エーテル、硫酸アルコールエーテル(例えば、ラウレス-3-硫酸ナトリウム)、カルボン酸エーテル(例えば、ラウレス-3-カルボン酸ナトリウム)、リン酸エステル(1以上の脂肪族アルコールおよびリン酸の間の反応由来の生産物(主にモノエステル)または五酸化リン(主にジエステル)、例えばラウリルアルコールとテトラリン酸の間の反応;追加的に、これらの生成物はエトキシ化されてもよい)、スルホスクシナメート、パラフィンまたはオレフィンスルホン酸塩、タウリンおよびリグノスルホネートを含む。
【0149】
両性イオン型の好ましい、SFAは、ベタイン、プロピオン酸塩およびグリシン酸塩を含む。
【0150】
非イオン型の適当なSFAは、脂肪族アルコール(例えば、オレイルアルコールまたはセチルアルコール)またはアルキルフェノール(例えば、オクチルフェノール、ノニルフェノールまたはオクチルクレゾール)とのアルキレンオキシド、例えば、エチレンオキシド、ブチレンオキシドまたはその混合体の濃縮生成物、長鎖の脂肪酸またはヘキシトール無水物由来の部分エステル、エチレンオキシドと上記部分エステルの濃縮生成物、ブロックポリマー(エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを含んで成る)、アルカノールアミド、単純エステル(例えば、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル)、アミンオキド(例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド)およびレシチンを含む。
【0151】
適当な懸濁剤は親水性コロイド(例えば、ポリサッカライド、ポリビニルピロリドンまたはカルボキシメチルセルロースナトリウム)および膨潤性粘土(例えば、ベントナイトまたはアタパルジャイト)を含む。
【0152】
化学式(1)の化合物は、いかなる公知の殺真菌的化合物の適用方法によっても、適用することができる。例えば、葉、茎、枝、または根を含むいかなる植物の器官に対して、栽培する前の種子に対して、または植物が育っている、あるいは、育つべき媒体(例えば、根のまわりの土壌、一般的な土壌、水田の水または水栽培の培養系)に対して、調合したもの、または未調合のものを直接適用してもよく、あるいは、スプレーしたり、振りかけたり、浸すことにより適用したり、クリームまたはペースト状の製剤として適用したり、蒸気として適用したり、あるいは土壌、または水性の環境において、組成物の分布または組み込み(例えば、顆粒組成物または水に溶ける袋に入れた組成物)を通して適用してもよい。
【0153】
化学式(1)の化合物を電動スプレー技術または他の低容量方法を使用した植物に注入または植物へのスプレー、あるいは地面または空気の灌漑系により適用できる。
【0154】
水性の調製剤(水性溶液または分散剤)としての使用のための組成物は一般に、高い活性成分の比率を含む濃縮物の形態において供され、その濃縮剤物は、使用の前に水に加える。これらの濃縮物(DS、SC、EC、EW、ME、SG、SP、WP、WGおよびCSを含んでもよい)は、しばしば、長期間の保管に耐えること、そして、そのような保管後、慣習的なスプレー器具でそれらを適用できるように十分な期間、均質性を維持する水性の調製剤を形成するために水に加えられることが要求される。これらの水性の調製剤は、これらの使用目的に依存して、様々な量で化学式(1)の化合物を含んでもよい(例えば、0.0001から10重量%)。
【0155】
化学式(1)の化合物は、肥料(例えば、窒素-、カリウム-またはリン-含有肥料)との混合物において使用できる。適当な製剤は、肥料の顆粒を含む。その混合体は、好ましくは、25重量%までの化学式(1)の化合物を含む。
【0156】
またこのため、本発明は肥料および化学式(1)の化合物を含んで成る肥料組成物を供する。
【0157】
本発明の組成物は、生物学的活性剤を有する他の化合物、例えば、微量栄養素、または同様のもしくは補足的な殺真菌的活性を有するまたは植物の成長の調整、除草、殺虫、線虫駆除、ダニ駆除活性を有する化合物を含んでよい。
【0158】
他の殺真菌剤を含むことにより、その結果として生じる組成物は、化学式(1)の化合物単独よりも、広い活性スペクトルまたは高い本質的な活性レベルを有することができる。さらに、他の殺真菌剤は、化学式(1)の化合物の殺真菌活性において、相乗効果を有することができる。
【0159】
化学式(1)の化合物は、その組成物の唯一の活性成分であってもよく、あるいは、適当な場合に、1以上の追加的な活性成分、例えば、殺虫剤、殺真菌剤、相乗剤、除草剤または植物成長調整剤と混合してもよい。追加的な活性成分は、より広い活性スペクトルを有し、あるいは、持続が増大された組成物を供し、化学式(1)の化合物の活性を強化または補強し(例えば、効果の速度を増加すること、あるいは忌避性を解消することにより)、あるいは、それぞれの成分に対する耐性の展開を解消もしくは防止することを助けることができる。特に、追加的な活性成分は、その組成物の示された実用性に依存するであろう。
【0160】
本発明の組成物において含んでもよい殺真菌的化合物の例は、AC382042(N-(1-シアノ-1,2-ジメチルプロピル)-2-(2,4-ジクロロフェノキシ)プロピオンアミド)、アシベンゾラル-S-メチル、アラニカルブ、アルジモルフ、アニルアジン、アザコナゾール、アザフェニジン、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノミル、ベンチアバリカルブ、ビロキサゾール、ビテルタノール、ブラスチシジンS、ボスカリド(ニコビフェンの新名)、ブロムコナゾール、ブピリメート、カプタフォル、カプタン、カルベンダジム、カルベンダジムクロルハイドレート、カルボキシン、カルプロパミド、カルボン、CGA41396、CGA41397、チノメチオネート、クロルベンズチアゾン、クロロタロニル、クロロゾリネート、クロジラコン、銅含有化合物、例えば、銅酸塩化物、銅オキシキノレート、硫酸銅、銅タレート(tallate)、およびボルドー混液、シアミダゾスルファミド、シアゾファミド(IKF-916)、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、デバカルブ、ジ-2-ピリジルジスルフィド1,1’-ジオキド、ジクロフルアニド、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジフェンゾコット、ジフルメトリム、O,O-ジ-イソ-プロピル-S-ベンジルチオフォスフェート、ジメフルアゾール、ジメトコナゾール、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジモキシストロビン、ジニコナゾール、ジノカップ、ジチアノン、ドデシルジメチルアンモニウムクロリド、ドデモルフ、ドジン、ドグアジン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタボキサム、エチリモール、エチル(Z)-N-ベンジル-N([メチル-チオエチルイデンアミノオキシカルボニル)アミノ]チオ)-β-アラニネート、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナミドン、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェンヘキサミド、フェノキサニル(AC382042)、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フェンチンアセテート、フェンチンヒドロキシド、フェルバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルジオキソニル、フルメトオベル、フルモルフ、フルオロイミド、フルオキサストロビン、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルサルファミド、フルトラニル、フルトリアフォル、フォルペット、フォセチル-アルミニウム、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、グアザチン、ヘキサコナゾール、ヒドロキシイソキサゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジントリアセテート、イプコナゾール、イプロベンフォス、イプロジオン、イプロバリカルブ、イソプロパニルブチルカルバメート、イソプロチオラン、カスガミシン、クレソキム-メチル、LY186054、LY211795、LY248908、マンコゼブ、マネブ、メフェノキサム、メパニピリム、メプロニル、メタラキシル、メタラキシルM、メトコナゾール、メチラム、メチラム-ジンク、メトミノストロビン、メトラフェノン、MOM65500(N-アリル-4,5-ジメチル-2-トリメチルシリルチオフェン-3-カルボキサミド)、ミクロブタニル、NTN0301、ネオアソジン、ニッケルジメチルジチオカルバメート、ニトロサル-イソプロピル、ヌアリモル、オフレース、有機水銀化合物、オリサストロビン、オキサジキシル、オキサスルフロン、オキサリン酸、オキシポコナゾール、オキシカルボキシン、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、フェナジンオキシド、リン酸、フタライド、ピコキシストロビン、ポリオキシンD、ポリラム、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブヒドロクロリド、プロピコナゾール、プロピネブ、プロピオン酸、プロキナジド、プロチオコナゾール、ピラクロストロビン、ピラゾフォス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、ピロキシフル、ピロルニトリン、第4級アンモニウム化合物、キノメチオネート、キノキシフェン、キノトゼン、シルチオファム(MON65500)、S-イマザリル、シメコナゾール、ナトリウムペンタクロロフェネート、スピロキサミン、ストレプトマイシン、硫黄、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チフルザミド、2-(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、チオファネート-メチル、チラム、チアジニル、チミベンコナゾール、トルクロフォス-メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、チリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリエモルフ、トリフロキシストロビン、トリフルミゾール、トリフォリン、トリチコナゾール、バリダマイシンA、ベイパム、ビンクロゾリン、XRD-563、ジネブ、ジラム、ゾキサミドおよび化学式の化合物である。
【化5】

【0161】
化学式(1)の化合物は、土壌、泥炭または、種子系、土壌系、または葉系の真菌疾患に対する植物の保護のための他の媒体と混合してもよい。
【0162】
いくつかの混合物は、同じ慣用の製剤に容易にすることのできない明らかに異なる物理的、化学的または生物学的特性を有する活性成分を含んで成ってよい。これらの状況において、他の製剤型を調製できる。例えば、1つの活性成分が水に不溶な固体であり、他方が水に不溶な液体である場合、それにもかかわらず、固体の活性成分を懸濁液として分散することにより(SCの場合と類似した製剤を使用して)、一方で、液体の活性成分を乳化物として分散することにより(EWの場合と類似した調製を使用する)、同じ状態の水溶層中のそれぞれの活性成分を分散することが可能である。その結果の組成物は懸濁乳化(SE)製剤である。
【0163】
本発明は、以下の略語を使用して、以下の実施例により説明する。
ml=ミリリットル DMSO=ジメチルスルホキシド
g=グラム DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
ppm=100万分率 NMR=核磁気共鳴
+=マスイオン HPLC=高速液体クロマトグラフィー
s=単項
d=二重項 q=四重項
bs=ブロード単項 m=多重項
t=三重項 ppm=100万分率
【実施例1】
【0164】
本実施例は2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(メトキシ)-N-(2-メチルペント-3-イン-2-イル)アセトアミド(化合物No.4、表2)の調製を示す。
工程1
【0165】
0℃のジクロロメタン(12ml)中の、2-(3,5-ジクロロフェノキシ)酢酸(0.50g)の溶液に、DMFを2滴と、続いて塩化オキサリル(0.278ml)を滴下した。その溶液を室温で2時間撹拌し、それから蒸発させ、次の工程ですぐに使用する淡黄色の残渣として酸塩化物(0.66g)を産出した。ジクロロメタン(10ml)中の新しく調製した酸塩化物の溶液をトリエチルアミン(2ml)中のt-ブタノール(1ml)の溶液に0℃で加えた。生じた溶液を室温で撹拌し、そして、18時間保管した。その溶媒を減圧下で蒸発させ、水を加えた。その水層を酢酸エチルで抽出し、有機層を水、続いて水性の飽和した塩化アンモニウムおよびブラインで洗浄し、それから、硫酸マグネシウムで乾燥した。その溶媒を蒸発させ、茶色の油(0.563g)を得、それをシリカゲル(40-60)において酢酸エチル:ヘキサン(1:2)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、淡黄色の油として、t-ブチル2-(3,5-ジクロロフェノキシ)アセテートを得た(0.42g)。
【0166】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.49(9H,s)、4.49(1H,s)、6.80(2H,s)、6.99(1H,s)。
【0167】
工程2
室温における四塩化炭素(7ml)中の工程1由来の生成物の溶液(0.42g)に、N-ブロモスクシンイミド(0.271g)を加えた。生じた黄色の溶液を60℃に熱し、そして、高圧の水銀ランプUVL(〜30W)を使用して、3時間照射した。その反応物を0℃に冷却し、スクシンイミドをろ過し、そしてさらに四塩化炭素で洗浄した。その溶媒を、淡黄色の固体としてt-ブチル2-ブロモ-2-(3,5-ジクロロフェノキシ)アセテート(0.54g)を産出するために蒸発乾燥させた。
【0168】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.56(9H,s)、6.29(1H,s)、7.08(2H,s)、7.17(1H,s)。
【0169】
工程3
室温におけるメタノール(3ml)中の工程2由来の生成物の溶液(0.10g)に、ナトリウムメトキシド(0.038g)を加えた。生じた淡黄色の溶液を3時間撹拌した。その溶媒を蒸発させ、それから水および酢酸エチルを加えた。その水層を分離し、酢酸エチルで再抽出した。その有機画分を混合させ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして蒸発させ、淡黄色の油としてt-ブチル2-メトキシ-2-(3,5-ジクロロフェノキシ)アセテート(0.048g)を得た。これは次の工程において直接使用した。
【0170】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.49(9H,s)、3.50(3H,s)、5.32(1H,s)、7.01(2H,s)、7.05(1H,s)。
【0171】
工程4
室温におけるメタノール(1ml)中の工程3由来の生成物の溶液に、水(0.5ml)中の水酸化ナトリウム(0.0125g)の溶液を加えた。生じた混合物を還流温度に30分間加熱し、そしてその溶媒を蒸発させた。水および酢酸エチルを加え、水層を分離し、希塩酸で酸性化し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させ、淡黄色の油として、2-メトキシ-2-(3,5-ジクロロフェノキシ)酢酸(0.045g)を得た。これは、さらなる精製をすることなく、次の工程において直接使用した。
【0172】
1H-NMR(CDCl3)δppm:3.55(3H,s)、5.51(1H,s)、7.04(2H,s)、7.09(1H,s)。
【0173】
トリエチルアミン(0.032ml)を撹拌したDMF(1ml)中の4-アミノ-4-メチルペント-2-インヒドロクロリド(0.024g)に加え、白色の懸濁液を得た。2-メトキシ-2-(3,5-ジクロロフェノキシ)酢酸(0.045g)を加え、続いて、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.025g)およびN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミドヒドロクロリド(0.035g)を加えた。その白色の懸濁液を室温で3時間撹拌し、18時間保管し、そして水を加えた。その水層をジエチルエーテルで抽出し、そして有機層を水、飽和重炭酸ナトリウム、およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして蒸発させ、淡黄色の油(0.040g)を得た。これはシリカゲル(40-60)において酢酸エチル:ヘキサン(1:4)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題の生成物を得た(0.024g)。
【0174】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.63(3H,s)、1.64(3H,s)、1.82(3H,s)、3.50(3H,s)、5.22(1H,s)、6.68(1H,bs)、7.05(3H,s)。
【0175】
4-アミノ-4-メチルペント-2-インヒドロクロリド(工程5における使用のため)の調製
工程1
3-アミノ-3-メチルブチン(90%の水溶液として商業的に入手できる;16.6g)をジクロロメタン(150ml)に溶かし、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてろ過し、アミンを含んだ溶液(14.9g)を得た。その撹拌したアミンの溶液に、窒素雰囲気下において、周辺温度で、乾燥したトリエチルアミン(48.4ml)を加え、それからジクロロメタン(100ml)中の1,2-ビス-(クロロジメチルシリル)エタン(39.98g)を滴下し、冷却することにより、反応温度を15度に保った。その混合物を3時間撹拌し、そして、その反応中形成された無色の固体を溶液からろ過し、そしてそのろ液を減圧下において蒸発させ、ペーストを得た。そのペーストをヘキサン中に抽出し、再度ろ過した。そのろ液を減圧下で蒸発させ、そしてその得られた油を蒸留し、1-(1,1-ジメチル-2-プロピニル)-2,2,5,5-テトラメチル-1-アザ-2,5-ジシラシクロペンタン(21.5g)を得た。b.p.は0.06mmHg圧力で41℃であった。
【0176】
1H-NMR(CDCl3)δppm:0.16(12H,s)、0.60(4H,s)、1.48(6H,s)、2.24(1H,s)。
【0177】
工程2
乾燥したテトラヒドロフラン(140ml)中の工程1由来の生成物を窒素雰囲気下において撹拌しながら、−70℃に冷却し、n-ブチルリチウムの溶液(ヘキサン中、23.1mlの2.5Mの溶液)を5分間、−65から−70℃で加えた。その混合物を-5℃まで温め、そしてヨウ化メチル(3.93ml)を10分にわたり滴下した。発熱反応が発生した場合、その反応混合物を10℃にまで温めた。その混合物を冷却することにより、20℃に2時間保ち、それから減圧下で小容量にまで蒸発させた。その残渣をヘキサンに溶かし、不溶物を除去するためにろ過し、そして減圧下で蒸発させ、黄色の油として1-(1,1-ジメチル-2-ブチニル)-2,2,5,5-テトラメチル-1-アザ-2,5-ジシラシクロペンタン(13.0g)を得た。
【0178】
1H-NMR(CDCl3)δppm:0.10(12H,s)、0.56(4H,s)、1.40(6H,s)、1.72(3H,s)。
【0179】
工程3
工程2由来の生成物(13.0g)を0℃で撹拌しながらゆっくりと水性の塩酸(35ml、4M)に加えた。その形成したエマルションを0.5時間撹拌し、それから、氷中で冷却することにより反応混合物を0℃に保ちながら、水性の水酸化ナトリウム(4M)でpH14に調整した。その水性の混合物をジクロロメタン中に抽出させ(3回)、そしてその抽出物を混合し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、そしてろ過した。そのろ液を1,4-ジオキサン中の過剰量の飽和塩化水素水溶液を加えることにより、酸性化させた。その混合物を減圧下で、無色の沈殿物を形成するまで濃縮した。ヘキサンをその懸濁液に加え、そしてその固体を溶液からろ過した。その固体を乾燥したジエチルエーテルで洗浄し、いかなる残留溶媒も除去するため、真空下におき、無色の固体として、必要な生成物(5.0g)を得た。
【0180】
1H-NMR(d6-DMSO)δppm:1.74(6H,s)、1.82(3H,s)、8.74(3H,bs)。
【実施例2】
【0181】
本実施例は2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(エトキシ)-N-(2-メチルペント-3-イン-2-イル)アセトアミド(表1の化合物No.4)の調製を示す。
工程1
カリウムt-ブトキシド(1.38g)をt-ブチルアルコール(13ml)に溶かした。その混合物を室温で15分間撹拌し、3,5-ジクロロフェノール(2.0g)、続いてエチル2-ブロモ-2-エトキシアセテート(2.6g)を加えた。その反応は臭化カリウムの分離を伴い発熱した。その反応物を8時間撹拌し、それから水(45ml)に注ぎ、そしてクロロホルム(45ml)で抽出した。その有機層を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして蒸発させて、無色の油を得、それをシリカゲル(40-60)において酢酸エチル:ヘキサンで溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(エトキシ)アセテート(1.925g)を得た。
【0182】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.26(3H,t)、1.31(3H,t)、3.73(1H,m)、3.81(1H,m)、4.30(2H,q)、5.48(1H,s)、7.00(2H,s)、7.06(1H,s)。
【0183】
工程2
室温におけるメタノール(30ml)中の工程1由来の生成物に、水(10ml)中の水酸化ナトリウム(0.49g)の溶液を加えた。生じた混合物を還流温度にまで15分間加熱し、そしてその溶媒を蒸発させ、それから水および酢酸エチルを加えた。その水層を分離し、希塩酸で酸性化し、そして酢酸エチルで抽出した。その有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させ、白色の固体として、2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(エトキシ)酢酸(1.515g)を得た。
【0184】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.29(3H,t)、3.75(1H,m)、3.86(1H,m)、5.54(1H,s)、7.03(2H,s)、7.09(1H,s)。
【0185】
工程3
トリエチルアミン(0.264ml)を撹拌したDMF(7ml)中の4-アミノ-4-メチルペント-2-インヒドロクロリド(0.253g)の溶液に加え、白色の懸濁液を得た。工程2由来の生成物(0.5g)を加え、続いて1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.256g)およびN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミドヒドロクロリド(0.363g)を加えた。その白色の懸濁液を室温で3時間撹拌し、18時間保管し、それから水を加え、そして水層をジエチルエーテルで抽出した。有機層を水、飽和重炭酸ナトリウムそれからブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、そして蒸発させ、白色の固体を得た。これをヘキサンから再結晶させ、白色の粉末として表題の生成物(0.324g)を得た。m.p.は76.5℃であった。
【0186】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.29(3H,t)、1.57(3H,s)、1.64(6H,s)、3.67(1H,m)、3.84(1H,m)、5.28(1H,s)、6.68(1H,bs)、7.06(2H,s)、7.27(1H,s)。
【実施例3】
【0187】
本実施例は2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(エトキシ)-N-(1-tert-ブチルジメチルシリルオキシ-4-メチルペント-2-イン-4-イル)アセトアミド(表17の化合物No.4)の調製を示す。
工程1
乾燥したテトラヒドロフラン(250ml)中の1-(1,1-ジメチル-2-プロピニル)-2,2,5,5-テトラメチル-1-アザ-2,5-ジシラシクロペンタン(22.6g)を窒素雰囲気下で撹拌しながら、−50℃に冷却し、n-ブチルリチウムの溶液(44ml、ヘキサン中2.5Mの溶液)を10分にわたって滴下した。その混合物を0.5時間撹拌し、−20℃まで温め、それからglc分析による測定として残っている開始材料がなくなるまで、その混合物からホルムアルデヒドのガスが発生した。反応の終了において、その混合物を水で処理し、そのエーテル層を分離し、その水層を酢酸エチルで抽出し(2回)、それから有機抽出物を混合させ、そして水で洗浄した(3回)。その有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして減圧下で蒸発させ、淡黄色の液体として、(1-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-4-イル)-2,2,5,5-テトラメチル-1-アザ-2,5-ジシラシクロペンタン(24.96g)を得た。
【0188】
1H-NMR(CDCl3)δppm:0.00(12H,s)、0.46(4H,s)、1.32(6H,s)、4.08(2H,s)。OHは観察されなかった。
【0189】
工程2
工程1由来の生成物(24,96g)を、希釈した水性の塩酸(300ml)で処理し、そして、周辺温度で0.5時間撹拌した。その混合物をジエチルエーテルで洗浄し(2回)、その水層を減圧下で蒸発させ、残留している水を除去するためにトルエンで蒸留し(2回)、そして得られた残留固体をヘキサンで研和し、クリーム色の固体として、4-アミノ-1-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-インヒドロクロリド(13.1g)を得た。
【0190】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.48(6H,s)、4.06(2H,s)、5.32(1H,s)、8.64(3H,s)。
【0191】
工程3
4-アミノ-1-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-インヒドロクロリド(4.40g)を乾燥したDMF(100ml)に溶かし、そしてトリエチルアミン(4.44ml)を加えた。その懸濁液を周辺温度で10分間撹拌し、イミダゾール(4.93g)を加え、続いて乾燥したDMF(40ml)中のtert-ブチル-ジメチルシリルクロリド(5.24g)を加えた。その混合物を周囲の温度で18時間撹拌し、水で希釈し、そしてジエチルエーテルで抽出した(3回)。その有機抽出物を混合させ、水で洗浄し(2回)、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で蒸発させ、黄色の液体として、4-アミノ-1-tert-ブチルジメチルシリルオキシ-4-メチルペント-2-イン(6.88g)を得た。
【0192】
1H-NMR(CDCl3)δppm:0.04(6H,s)、0.84(9H,s)、1.30(6H,s)、4.22(2H,s)。
【0193】
工程4
トリエチルアミン(0.119ml)をDMF(2ml)中の工程3由来の生成物(0.155g)の撹拌した溶液に加え、白色の懸濁液を得た。新しく調製した2-エトキシ-2-(3,5-ジクロロフェノキシ)酢酸(0.18g)をDMF(2ml)中に加え、続いて、N-ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.092g)および最後にN-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミドヒドロクロリド(0.131g)を加えた。その白色の懸濁液を室温で2時間撹拌し、それから2日間保管した。水を加え、そして水層を酢酸エチルで抽出した。その有機層を混合させ、水で洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥させ、そして蒸発させ、黄色の油(0.317g)を得た。これをシリカゲル(40-60)において酢酸エチル:ヘキサン(1:4)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題の生成物(0.138g)を得た。
【0194】
1H-NMR(CDCl3)δppm:0.12(6H,s)、0.91(9H,s)、1.28(3H,t)、1.65(3H,s)、1.67(3H,s)、3.66(1H,m)、3.83(1H,m)、4.33(2H,s)、5.27(1H,s)、6.69(1H,bs)、7.04(3H,m)。
【実施例4】
【0195】
本実施例は2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(エトキシ)-N-(1-ヒドロキシ-4-メチルペント-2-イン-4-イル)アセトアミド(化合物No.4、表9)の調製を示す。
THF(2ml)中の2-(3,5-ジクロロフェノキシ)-2-(エトキシ)-N-(1-tert-ブチルジメチルシリルオキシ-4-メチルペント-2-イン-4-イル)アセトアミド(0.095g)に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中、0.402mlの1.0M溶液)を0℃で5分にわたり滴下した。その混合物を室温で2時間撹拌し、その溶媒を蒸発させ、そしてその残渣を酢酸エチルで抽出した。その酢酸エチル溶液を塩化アンモニウム溶液およびブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させ、無色の油(0.095g)を得た。これを、シリカゲル(40-60)において酢酸エチル:ヘキサン(1:1)で溶出するフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、無色の油として表題の化合物(0.056g)を得た。
【0196】
1H-NMR(CDCl3)δppm:1.28(3H,t)、1.65(6H,s)、3.67(1H,m)、3.84(1H,m)、4.27(2H,s)、5.29(1H,s)、6.70(1H,bs)、7.05(3H,m)。
【0197】
表21
【表6】

【実施例5】
【0198】
本実施例は化学式(1)の化合物の殺真菌特性を示す。
その化合物は、以下の方法で、葉の円盤のアッセイにより試験した。その試験化合物を、DMSO中に溶かし、そして、水に200ppmに希釈した。ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)に対する試験においては、それらはDMSO中に溶かし、水に20ppmに希釈した。
【0199】
エリシフェ・グラミニスf種 ホルデイ(Erysiphe graminis f.sp.hordei)(大麦うどん粉病):大麦の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0200】
エリシフェ・グラミニスf種トリチシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)(小麦うどん粉病):小麦の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0201】
プッシニカ・レコンジタf種トリチシ(Puccinia recondita f.sp.tritici)(小麦褐さび病):小麦の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種9日後、化合物の活性をアッセイした。
【0202】
セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)(小麦ふ枯病):小麦の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0203】
ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)(大麦網斑病):大麦の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0204】
ピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)(稲いもち病):稲の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0205】
ボトリチス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色かび病):豆の葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0206】
フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)(トマトにおけるジャガイモの疫病):トマトの葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種4日後、化合物の活性をアッセイした。
【0207】
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)(ブドウのうどん粉病):ブドウの葉の断片を24-ウェルプレート中の寒天に置き、そして試験化合物の溶液をスプレーした。12から24時間かけて、完全に乾燥させた後、その葉の円盤に上記真菌の胞子の懸濁液を接種した。適当なインキュベーション後、予防的な殺真菌活性として、接種7日後、化合物の活性をアッセイした。
【0208】
ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)(立枯病):新鮮な液体培地から調製したその真菌の菌糸体断片を、ジャガイモのデキストロースブロスに混ぜた。ジメチルスルホキシド中のその試験化合物の溶液を、水で20ppmに希釈し、96-ウェルのマイクロプレートに置き、そして、真菌の胞子が含まれている栄養ブロスを加えた。試験プレートを24℃でインキュベートし、そして48時間後に、成長の阻害を光度測定により、測定した。
【0209】
以下の化合物は、60%超の病気の制御を与えた。(最初に化合物番号、続いて分類における表の番号):
プラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola)、化合物 4(1)、4(2)、4(5)、2(6)、4(6)、4(9)、4(13)、4(17);フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)、化合物 4(1)、4(2)、4(5)、4(9)、4(17);エリシフェ・グラミニスf種 ホルデイ(Erysiphe graminis f.sp.hordei)、化合物 4(5)、2(6);エリシフェ・グラミニスf種 トリチシ(Erysiphe graminis f.sp.tritici)、化合物 4(9)、4(13)、4(17);セプトリア・ノドラム(Septoria nodorum)、化合物 8(6)、4(13);ピリキュラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、化合物 2(6);ピレノフォラ・テレス(Pyrenophora teres)、化合物 8(6);ピチウム・ウルチマム(Pythium ultimum)、化合物 4(1)、4(2)、4(5)、2(6)、4(6)、8(6)、4(9)、4(13)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般化学式(1)の化合物の、植物の殺真菌剤としての使用。
【化1】

(式中、X、YおよびZは独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但しそれらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基は、任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)、であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
そのR5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されている。)
【請求項2】
X、YおよびZがすべてクロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そしてYがH、クロロ、ブロモ、またはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいはXがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、そしてYおよびZがともにHである、請求項1に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項3】
1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルである、請求項1または2に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項4】
1がメチルまたはエチルである、請求項1または2に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項5】
2が水素である、上記請求項のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項6】
3およびR4がともにメチルである、上記請求項のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項7】
5がH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである、上記請求項のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項8】
X、YおよびZが独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル
(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’または-NR’COR’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1が、直鎖C1-4アルキル基であり、
2がH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4が、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルで、但し、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4が、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5がH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシまたはモノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5が、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
そのR5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環が、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されている、請求項1に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項9】
X、YおよびZがすべてクロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そしてYがH、クロロ、ブロモ、またはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいはXがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、そしてYおよびZがともにHであり、R1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルであり、R2がHであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてR5がH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである、請求項1に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項10】
一般式(1)の化合物。
【化2】

(式中、X、YおよびZは独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
そのR5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されており、
但し、(i)X、Z、R3およびR4がすべて、メチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(ii)X、Z、R3およびR4がすべてメチルであり、Yがクロロであり、R1がエチルであり、R2がHである場合、(iii )XおよびZがともにクロロであり、R1がメチルまたはエチルであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(iv)X、YおよびZがすべてクロロであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてR2がHである場合、そして(v)Yがクロロであり、Zがトリフルオロメチルであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてXおよびR2がともにHである場合は、R5はHでない。)
【請求項11】
一般式(1)の化合物。
【化3】

(式中、X、YおよびZは独立に、H、フルオロ、ブロモ、ヨード、C2-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルで、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(式中、アルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル(例えば1,2,4-トリアゾール-1-イル)、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。)
【請求項12】
一般式(1)の化合物。
【化4】

(式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル(例えば1,2,4-トリアゾール-1-イル)、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。)
【請求項13】
X、YおよびZがすべてクロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そしてYがH、クロロ、ブロモ、またはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいはXがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、そしてYおよびZがともにHであり、R1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルであり、R2がHであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてR5がメチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである、請求項10または12に記載の化合物。
【請求項14】
本明細書において記載したように、請求項1において定義した一般式(1)の化合物の調製方法。
【請求項15】
殺真菌的有効量の請求項1において定義した一般式(1)の化合物および適当な担体または希釈剤を含んで成る殺真菌性組成物。
【請求項16】
請求項1において定義した一般式(1)の化合物または請求項15に記載の組成物の殺真菌的有効量の、植物に対する、植物の種子に対する、植物または種子の場所に対する、あるいは土壌または他の植物の育成培地に対する適用を含んで成る病原性真菌類の殺菌または制御方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般化学式(1)の化合物の、植物の殺真菌剤としての使用。
【化1】

(式中、X、YおよびZは独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但しそれらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基は、任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)、であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
そのR5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されている。)
【請求項2】
X、YおよびZがすべてクロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そしてYがH、クロロ、ブロモ、またはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいはXがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、そしてYおよびZがともにHである、請求項1に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項3】
1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルである、請求項1または2に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項4】
1がメチルまたはエチルである、請求項1または2に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項5】
2が水素である、上記請求項のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項6】
3およびR4がともにメチルである、上記請求項のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項7】
5がH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである、上記請求項のいずれか1項に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項8】
X、YおよびZが独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル
(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’または-NR’COR’’(式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1が、直鎖C1-4アルキル基であり、
2がH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4が、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルで、但し、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4が、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5がH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシまたはモノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5が、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
そのR5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環が、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されている、請求項1に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項9】
X、YおよびZがすべてクロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そしてYがH、クロロ、ブロモ、またはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいはXがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、そしてYおよびZがともにHであり、R1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルであり、R2がHであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてR5がH、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである、請求項1に記載の一般式(1)の化合物の植物の殺真菌剤としての使用。
【請求項10】
一般式(1)の化合物。
【化2】

(式中、X、YおよびZは独立にH、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
そのR5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基により、任意的に置換されており、
但し、(i)X、Z、R3およびR4がすべて、メチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(ii)X、Z、R3およびR4がすべてメチルであり、Yがクロロであり、R1がエチルであり、R2がHである場合、(iii )XおよびZがともにクロロであり、R1がメチルまたはエチルであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてYおよびR2がともにHである場合、(iv)X、YおよびZがすべてクロロであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてR2がHである場合、そして(v)Yがクロロであり、Zがトリフルオロメチルであり、R1、R3およびR4がすべてメチルであり、そしてXおよびR2がともにHである場合は、R5はHでない。)
【請求項11】
一般式(1)の化合物。
【化3】

(式中、X、YおよびZは独立に、H、フルオロ、ブロモ、ヨード、C2-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルで、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(式中、アルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn、(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。)
【請求項12】
一般式(1)の化合物。
【化4】

(式中、X、YおよびZは独立に、H、ハロゲン、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C2-4アルケニル、ハロ(C2-4)アルケニル、C2-4アルキニル、ハロ(C2-4)アルキニル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、-S(O)n(C1-4)アルキル(式中、nは0、1または2であり、そしてアルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、-OSO2(C1-4)アルキル(式中、アルキル基は任意的にフルオロで置換されている)、シアノ、ニトロ、C1-4アルコキシカルボニル、-CONR’R’’、-COR’、-NR’COR’’または-NR’COOR’’’ (式中、R’およびR’’は独立にHまたはC1-4アルキルであり、R’’’はC1-4アルキルである)であり、但し、XおよびZの少なくとも1つはH以外であり、
1は、直鎖C1-4アルキル基であり、
2はH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシメチルまたはベンジルオキシメチルであり、そのベンジル部のフェニル環はC1-4アルコキシで任意的に置換されており、
3およびR4は、独立に、H、C1-3アルキル、C2-3アルケニルまたはC2-3アルキニルであり、但し、それらはともにHではなく、そして、それらがともにH以外である場合、それらの炭素原子の総数は4を超えず、あるいは、
3およびR4は、それらが結合している炭素原子と一緒になって任意的に1つのO、SまたはN原子を含み、そしてハロまたはC1-4アルキルで任意的に置換された3または4員炭素環を形成し、そして、
5はH、C1-4アルキルまたはC3-6シクロアルキル(そのアルキルまたはシクロアルキル基が任意的にハロ、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、シアノ、C1-4アルキルカルボニルオキシ、アミノカルボニルオキシ、モノ-もしくはジ(C1-4)アルキルアミノカルボニルオキシ、-S(O)n(C1-6)アルキル(式中、nは0、1または2である)、トリアゾリル、トリ(C1-4)-アルキルシリルオキシ、任意的に置換されたフェノキシ、任意的に置換されたチエニルオキシ、任意的に置換されたベンジルオキシまたは任意的に置換されたチエニルメトキシで置換されている)であり、あるいは、
5は、任意的に置換されたフェニル、任意的に置換されたチエニルまたは任意的に置換されたベンジルであり、
式中、R5の任意的に置換されたフェニルおよびチエニル環は、ハロ、ヒドロキシ、メルカプト、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C1-4アルコキシ、C2-4アルケニルオキシ、C2-4アルキニルオキシ、ハロ(C1-4)アルキル、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロ(C1-4)アルキルチオ、ヒドロキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ベンゾイルオキシ、シアノ、イソシアノ、チオシアネート、イソチオシアネート、ニトロ、-NRmn、-NHCORm、-NHCONRmn、-CONRmn、-SO2m、-OSO2m、-CORm、-CRm=NRn、または-N=CRmn(式中、RmおよびRnは独立に、水素、C1-4アルキル、ハロ(C1-4)アルキル、C1-4アルコキシ、ハロ(C1-4)アルコキシ、C1-4アルキルチオ、C3-6シクロアルキル、C3-6シクロアルキル(C1-4)アルキル、フェニル、またはベンジル(フェニルおよびベンジル基は、任意的にハロゲン、C1-4アルキルまたはC1-4アルコキシで置換されている)である)から選択される1つ、2つまたは3つの置換基で任意的に置換されている。)
【請求項13】
X、YおよびZがすべてクロロまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにクロロまたはブロモであり、そしてYがHまたはメチルであり、あるいはXおよびZがともにメチルまたはメトキシであり、そしてYがH、クロロ、ブロモ、またはアルキルチオであり、あるいはXがメトキシであり、YがHであり、そしてZがシアノまたはクロロであり、あるいはXがメチルであり、YがHであり、そしてZがエチルであり、あるいはXがクロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルであり、そしてYおよびZがともにHであり、R1がメチル、エチル、n-プロピルまたはn-ブチルであり、R2がHであり、R3およびR4がともにメチルであり、そしてR5がメチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、1-メトキシエチル、tert-ブチルジメチルシリルオキシメチル、3-シアノプロピル、3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル、3-メチルチオプロピル、3-メタンスルフィニルプロピルまたは3-メタンスルフォニルプロピルである、請求項10または12に記載の化合物。
【請求項14】
請求項1において定義した一般式(1)の化合物の殺真菌的有効量の、植物に対する、植物の種子に対する、植物または種子の場所に対する、あるいは土壌または他の植物の育成培地に対する適用を含んで成る病原性真菌類の殺菌または制御方法。

【公表番号】特表2006−515583(P2006−515583A)
【公表日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−558194(P2004−558194)
【出願日】平成15年10月27日(2003.10.27)
【国際出願番号】PCT/GB2003/004612
【国際公開番号】WO2004/052100
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(501008820)シンジェンタ リミテッド (33)
【Fターム(参考)】