説明

比例弁アセンブリ

【課題】比例弁アセンブリを提供する。
【解決手段】弁アセンブリは、サービス通路94、該サービス通路に流体接続される第1ボア98、第1通路120、前記サービス通路に連通する第2ボア100、及び第2通路130を形成する弁ハウジング72を含む。第1ボア98は、入口部分114、前記サービス通路に連通する第1サービス部分116、及び第1負荷保持部分118を有する。第1通路120は、第1負荷保持部分118とサービス通路94に連通される。第2ボア100は、戻り部分124、第1サービス通路に流体連通する第2サービス部分126、及び第2負荷保持部分128を有する。第2通路130は、第2ボアの第2負荷保持部分128と戻り通路92とに選択的に連通される。第2通路に配置された弁132は、第2負荷保持部分128から戻り通路92の方向にのみ流体を流すことを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
弁アセンブリは、オフ・ハイウェー用の農業及び建設機械設備(例えば、ホイールローダー、スキッドステア、コンバイン等)を含む種々の応用に用いられる。ある応用では、弁アセンブリは、複数のバケットまたはブーム等の装置に供給される流量を制御するのに用いられる。これらの装置が、延長された時間周期に対して、負荷(例えば、伸張ブーム、バケット内の負荷等)を保持できるように、いくつかの負荷レベルを保持できる弁アセンブリを有することが望ましい。さらに、アンチ・キャビテーションの特徴を有する弁アセンブリを有することが望ましい。
【発明の概要】
【0002】
本発明における開示の一構成は、弁アセンブリに関する。弁アセンブリは、弁ハウジングを含む。この弁ハウジングは、第1サービス通路、第1弁ボア、第1流体通路、第2弁ボア、及び第2流体通路を形成する。第1弁ボアは、第1サービス通路に流体接続される。第1弁ボアは、弁ハウジングの入口通路に流体接続される入口部分と、第1サービス通路に流体接続される第1サービス部分と、第1負荷保持部分とを有する。第1弁ボアは、入口部分とサービス部分との間に配置される第1弁座を有する。第1流体通路は、第1弁ボアの第1負荷保持部分と第1サービス通路に選択的に流体接続される。第2弁ボアは、第1サービス通路に流体接続される。第2弁ボアは、弁ハウジングの戻り通路に流体接続される戻り部分と、第1サービス通路に流体接続される第2サービス部分と、第2負荷保持部分とを有する。第2弁ボアは、戻り通路と第1サービス通路の間に配置される第2弁座を有する。第2流体通路は、第2弁ボアの第2負荷保持部分と戻り通路に選択的に流体接続される。入口弁は、第1弁ボアに配置される。この入口弁は、弁座の閉鎖位置と開放位置との間で移動可能である。戻り弁アセンブリは、第2弁ボア内に配置される。戻り弁は、弁座の閉鎖位置と開放位置との間で移動可能である。一方向弁は、第2流体通路に配置される。一方向弁は、流体が、第2負荷保持部分から戻り通路の方向にのみ流れることを可能にする。
【0003】
本発明における開示の別の構成は、弁アセンブリに関する。この弁アセンブリは、弁ハウジングを含む。弁ハウジングは、第1サービス通路、第1弁ボア、第1流体通路、第2弁ボア、及び第2流体通路を形成する。第1弁ボアは、第1サービス通路に流体接続される。第1弁ボアは、弁ハウジングの入口通路に流体接続される入口部分と、第1サービス通路に流体接続される第1サービス部分と、第1負荷保持部分とを有する。第1弁ボアは、入口部分とサービス部分との間に配置される第1弁座を有する。第1流体通路は、第1弁ボアの第1負荷保持部分と第1サービス通路に選択的に流体接続される。第2弁ボアは、第1サービス通路に流体接続される。第2弁ボアは、弁ハウジングの戻り通路に流体接続される戻り部分と、第1サービス通路に流体接続される第2サービス部分と、第2負荷保持部分とを有する。第2弁ボアは、戻り通路と第1サービス通路の間に配置される第2弁座を有する。第2流体通路は、第2弁ボアの第2負荷保持部分と戻り通路に選択的に流体接続される。入口弁は、第1弁ボアに配置される。この入口弁は、本体を含み、該本体を通る第1計量通路を形成する。第1計量通路は、入口通路及び第1弁ボアの第1負荷保持部分に流体接続される。入口弁は、さらに、第1計量通路内に配置されるチェック弁を含む。このチェック弁は、入口通路から第1負荷保持キャビティの方向にのみ流体の流れを与える。戻り弁アセンブリは、第2弁ボアに配置される。戻り弁は、第2負荷保持部分と第2弁ボアの第2サービス部分との間に流体接続を与える第2計量通路を形成する。一方向弁は、第2流体通路に配置される。一方向弁は、流体が、第2負荷保持部分から戻り通路の方向にのみ流れることを可能にする。
【0004】
本発明における開示の別の構成は、弁アセンブリに関する。この弁アセンブリは、パイロット段弁アセンブリ、該パイロット段弁アセンブリに流体接続される中間段弁アセンブリ、及び主段弁アセンブリを含む。主段弁アセンブリは、弁ハウジングを含む。弁ハウジングは、第1サービス通路、第1弁ボア、第1流体通路、第2弁ボア、及び第2流体通路を形成する。第1弁ボアは、第1サービス通路に流体接続される。第1弁ボアは、弁ハウジングの入口通路に流体接続される入口部分と、第1サービス通路に流体接続される第1サービス部分と、第1負荷保持部分とを有する。第1弁ボアは、入口部分とサービス部分との間に配置される第1弁座を有する。第1流体通路は、第1弁ボアの第1負荷保持部分と第1サービス通路に選択的に流体接続される。第2弁ボアは、第1サービス通路に流体接続される。第2弁ボアは、弁ハウジングの戻り通路に流体接続される戻り部分と、第1サービス通路に流体接続される第2サービス部分と、第2負荷保持部分とを有する。第2弁ボアは、戻り通路と第1サービス通路の間に配置される第2弁座を有する。第2流体通路は、第2弁ボアの第2負荷保持部分と戻り通路に選択的に流体接続される。入口弁は、第1弁ボアに配置される。この入口弁は、本体を含み、該本体を通る第1計量通路を形成する。第1計量通路は、入口通路及び第1弁ボアの第1負荷保持部分に流体接続される。入口弁は、さらに、第1計量通路内に配置されるチェック弁を含む。このチェック弁は、入口通路から第1負荷保持キャビティの方向にのみ流体の流れを与える。戻り弁アセンブリは、第2弁ボアに配置される。戻り弁は、第2負荷保持部分と第2弁ボアの第2サービス部分との間に流体接続を与える第2計量通路を形成する。一方向弁は、第2流体通路に配置される。一方向弁は、流体が、第2負荷保持部分から戻り通路の方向にのみ流れることを可能にする。
【0005】
種々の付加的構成が、以下に続く記載において説明されるであろう。これらの構成は、個々の特徴及びそれらの特徴の組合せに関係する。先行する一般的な記載及び以下の詳細な記載の両方は、典型的かつ説明のみのためであり、ここに開示される複数の実施形態に基づく広い概念に制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本発明の原理に従う構成上の主たる特徴を有する流体システムの概略図である。
【図2】図2は、図1の流体システムと共に用いるのに適した弁アセンブリの概略図である。
【図3】図3は、図2の弁アセンブリに使用するのに適した入口弁アセンブリの概略図である。
【図4】図4は、図2の弁アセンブリに使用するのに適した戻り弁アセンブリの概略図である。
【図5】図5は、第1位置にある中間段弁アセンブリと、弁座が開いた位置における入口弁アセンブリとの概略図である。
【図6】図6は、第2位置にある中間段弁アセンブリと、弁座が開いた位置における戻り弁アセンブリとの概略図である。
【図7】図7は、第2位置にある中間段弁アセンブリと、弁座が開いた位置における戻り弁アセンブリとの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付の図面において説明される本発明の典型的な構成について、以下に詳細に参照されるであろう。可能なかぎり、同一の参照番号は、図面において、同一または類似の構造を参照するのに用いられる。
【0008】
図1によれば、流体システムは、一般的に参照番号10で示される。この流体システム10は、流体リザーバ12、流体ポンプ14、及び流体アクチュエータ16を含む。図1において、流体アクチュエータ16が、リニアアクチュエータ(例えば、シリンダ等)として示されているが、このアクチュエータ16は、代わりに回転アクチュエータ(例えば、流体モータ等)とすることもできる。
【0009】
流体アクチュエータ16は、ボア20を形成するハウジング18を含む。ピストンアセンブリ22は、ボア20内に配置される。ピストンアセンブリ22は、ピストン24とロッド26を含む。ピストンアセンブリ22のピストン24は、ボア20を第1室28及び第2室30に分離する。図示の実施形態では、流体アクチュエータ16は、複式作動のシリンダである。流体ポンプ14からの流体が第1室28に向かい、第2室30内の流体が、流体リザーバ12に排出されるとき、ピストンアクチュエータ22のロッド26は、流体アクチュエータ16のハウジング18から前方に延びている。流体ポンプ14からの流体が第2室30に向かい、かつ第1室28の流体が流体リザーバ12に排出されるとき、ロッド26は、後退する。
【0010】
流体アクチュエータ16は、さらに、第1ポート32と第2ポート34を含む。第1ポート32は、第1室28に流体接続され、一方、第2ポート34は、第2室30に流体接続される。
【0011】
流体システム10は、さらに、弁アセンブリ40を含んで図示される。図示された実施形態において、弁アセンブリ40は、第1弁アセンブリ40aと第2弁アセンブリ40bとを含む。第1弁アセンブリ40aは、流体ポンプ14および/または流体リザーバと、流体アクチュエータ16の第1室28との間に選択的に流体接続を与え、一方、第2弁アセンブリ40bは、流体ポンプ14および/または流体リザーバ12と、流体アクチュエータ16の第2室30との間に選択的に流体接続を与える。第1、第2弁アセンブリ40a、40bが、略同一の構造であるので、簡略化のために、第1弁アセンブリ40aのみを記述する。
【0012】
図示の実施形態において、第1、第2弁アセンブリ40a、40bの各々は、3段階の、即ち、パイロット段弁アセンブリ42、中間段弁アセンブリ44、及び主段弁アセンブリ46を含む。
【0013】
パイロット段弁アセンブリ42は、比例弁であり、その中にパイロット段スプール弁48とハウジング50を含む。このパイロット段スプール弁48は、ハウジング50のボア内に配置され、その結果、パイロット段スプール弁48は、ハウジング50のボア内で軸方向に摺動可能である。
【0014】
パイロット段弁アセンブリ42は、さらに、複数のセンタリング用スプリング52を含む。複数のセンタリング用スプリング52は、ハウジング50のボア内のパイロット段スプール弁48を中心に位置決めするように構成されている。
【0015】
図示の実施形態において、パイロット段弁アセンブリ42は、4方向弁である。このパイロット段弁アセンブリ42は、流体入口ポート54、流体戻りポート56、第1制御ポート58、及び第2制御ポート60を含む。図示の実施形態において、パイロット段弁アセンブリ42は、3位置弁である。このパイロット段弁アセンブリ42は、中立位置PPN、第1位置PP1、及び第2位置PP2を含む。
【0016】
中立位置PPNでは、第1、第2制御ポート58,60は、流体戻りポート56に流体接続される。第1位置PP1では、制御ポート58は、流体入口ポート54に流体接続される。一方、第2制御ポート60は、流体戻りポート56に流体接続される。第2位置PP2では、第1制御ポート58が流体戻りポートと流体接続され、一方、第2制御ポート60が流体入口ポート54に流体接続される。
【0017】
比例弁として、ハウジング50のボア内のパイロット段スプール弁48の軸方向位置は、パイロット段弁アセンブリ42を通過する流量を制御する。パイロット段弁アセンブリ42は、電子式アクチュエータ62を含み、このアクチュエータ62は、中立位置PPNと第1、第2位置PP1、PP2の間で、ハウジング50のボア内のパイロット段スプール弁48を軸方向に移動するように構成されている。本発明の一構成において、電子式アクチュエータ62は、ボイスコイルである。
【0018】
この電子式アクチュエータ62は、マイクロプロセッサ66から受け入れる電子信号64(図1において破線で示される)に応答して作動される。本発明の一構成によれば、マイクロプロセッサ66は、種々の入力信号に応答して電子信号64を供給する。
【0019】
図1,2を参照すると、パイロット段弁アセンブリ42の第1、第2制御ポート58,60は、中間段弁アセンブリ44に流体接続される。本発明の一構成によれば、中間段弁アセンブリ44は、3位置4方向の比例弁である。別の構成では、中間段弁アセンブリ44は、2位置2方向の比例弁である。
【0020】
中間段弁アセンブリ44は、ハウジング72内に配置された中間段スプール弁70を含む。中間段スプール弁70は、ハウジング72のボア73内に配置される。その結果、中間段スプール弁70は、ハウジング72のボア73内で軸方向に摺動可能である。
【0021】
中間段スプール弁70は、第1軸端部74と、反対側に配置される第2軸端部76を含む。第1スプリング78aは、中間段スプール弁70の第1軸端部74上で作動し、一方、第2スプリング78bは、第2軸端部76上で作動する。第1、第2スプリング78a、78bは、ハウジング72のボア73内で、中間段スプール弁70を中立位置に位置付けるように構成されている。
【0022】
ハウジングのボア73において中間段スプール弁70の軸方向位置は、第1、第2軸端部74,76の一方に作動する流体圧力によって制御される。本発明の一構成によれば、パイロット段弁アセンブリ42の第1制御ポート58は、中間段スプール弁70の第1軸端部74と流体接続され、一方、パイロット段弁アセンブリ42の第2制御ポート60は、第2軸端部76と流体接続される。
【0023】
中間段弁アセンブリ44は、さらに、位置センサ80を含む。本発明の一構成によれば、位置センサ80は、線形可変差動変圧器(LVDT)である。この位置センサ80は、ハウジング72のボア73内の中間段スプール弁70の位置を検出する。位置センサ80は、マイクロプロセッサ66に信号82を送り、このマイクロプロセッサ66は、位置センサ80からのデータを用いて、パイロット段弁アセンブリ42の電子式アクチュエータ62を作動させる。中間段弁アセンブリ44の位置は、以下で詳細に説明するであろう。
【0024】
中間段弁アセンブリ44は、主段弁アセンブリ46と流体接続される。第1、第2弁アセンブリ40a、40bの主段弁アセンブリ46の各々は、入口弁84と戻り弁86を含む。図示の実施形態では、入口弁84は、流体ポンプ14と流体接続し、一方、戻り弁86は、流体リザーバ12に流体接続される。
【0025】
第1、第2の弁アセンブリ40a、40bの主段弁アセンブリ46の各々は、弁ハウジング88内に配置される。図示の実施形態では、弁ハウジング88は、中間段弁アセンブリ44のハウジング72と同一構造である。別の実施形態では、弁ハウジング88は、中間段弁アセンブリ44のハウジング72と異なる構造である。
【0026】
弁ハウジング88は、複数の流体通路を形成する。図示の実施形態では、弁ハウジング88は、入口通路90、戻り通路92、第1サービス通路94、及び第2サービス通路96を形成する。入口通路90は、流体ポンプ14に流体接続され、一方、戻り通路92は、流体リザーバ12に流体接続される。第1、第2のサービス通路94,96は、流体アクチュエータ16に流体接続される。図示の実施形態では、第1サービス通路94は、流体アクチュエータ16の第1ポート32に流体接続され、一方、第2サービス通路96は、流体アクチュエータ16の第2ポート34に流体接続される。図示の実施形態では、第1弁アセンブリ40aの主段弁アセンブリ46は、流体ポンプ14および/または流体リザーバ12と、第1サービス通路94との間に選択的に流体接続され、一方、第2弁アセンブリ40bの主段弁アセンブリ46は、流体ポンプ14および/または流体リザーバ12と、第2サービス通路96との間に選択的に流体接続される。
【0027】
先に設けたように、第1、第2の弁アセンブリ40a、40bは、図示の実施形態とほぼ同一である。第1、第2の弁アセンブリ40a、40bがほぼ同一である場合、第1弁アセンブリ40aと関連する弁ハウジング88の特徴のみが、簡略化のために記載される。理解されるように、弁ハウジング88は、第2弁アセンブリ40bと関連する類似の特徴を含む。
【0028】
図2を参照すると、弁ハウジング88は、第1弁ボア98と第2弁ボア100を形成する。第1弁ボア98は、第1長手軸102を含み、第1弁アセンブリ40aの入口弁84を受入れ、一方、第2弁ボア100は、第2長手軸104を含み、第1弁アセンブリ40aの戻り弁86を受入れるように構成される。
【0029】
第1、第2弁ボア98,100の各々は、第1軸端部106a、106bと、反対側に配置される第2軸端部108a、108bを含む。第1弁ボア98の第1軸端部106aは、第1弁座110を含み、一方、第2弁ボア100の第1軸端部106bは、第2弁座112を含む。第1、第2弁座110,112は、入口弁84及び戻り弁86のそれぞれに選択的にシール係合するように構成されている。第1、第2弁ボア98,100の第1、第2弁座110,112の各々は、テーパー形状であり、そのため、第1、第2弁座110,112の各々は、第1、第2弁座110,112から第2軸端部108a、108bへの第1、第2長手軸102,104に沿う距離が増加するに従って、先細る内径を含む。図示の実施形態では、第1、第2弁座110,112は、ほぼ截頭円錐形状である。
【0030】
第1弁ボア98は、入口部分114、第1サービス部分116、及び第1負荷保持部分118を含む。入口部分114は、第1弁ボア98の第1軸端部106aに配置され、入口通路90に流体接続される。第1サービス部分116は、第1、第2軸端部106a、108a間に配置され、第1サービス通路94に流体接続される。第1負荷保持部分118は、第1弁ボア98の第2軸端部108aに配置される。
【0031】
弁ハウジング88は、第1流体通路120を形成し、この通路は、第1弁ボア98の第1負荷保持部分118と、第1弁ボア98の第1サービス部分116とに流体接続される。第1流体通路120は、第1部分122aと第2部分122bを含み、第1部分122aは、第1弁ボア98の第1サービス部分116と、中間段弁アセンブリ44のボア73とに流体接続され、第2部分122bは、第1弁ボア98の第1負荷保持部分118と、中間段弁アセンブリ44のボア73とに流体接続される。中間段スプール弁70の動作は、第1流体通路120の第1、第2部分122a、122b間の流体連通を開放又は閉鎖する。
【0032】
第2弁ボア100は、戻り部分124、第2サービス部分126、及び第2負荷保持部分128を含む。戻り部分124は、第2弁ボア100の第1軸端部106bに配置され、戻り通路92に流体接続される。第2サービス部分126は、第2弁ボア100の第1、第2軸端部106b、108b間に配置され、第1サービス通路94に流体接続される。第2負荷保持部分128は、第2弁ボア100の第2軸端部108bに配置される。
【0033】
弁ハウジング88は、第2流体通路130を形成し、この通路は、第2弁ボア100の戻り部分124と、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128とに流体接続される。第2流体通路130は、第1部分131aと第2部分131bを含み、第1部分131aは、第2弁ボア100の戻り部分124と中間段弁アセンブリ44のボア73に流体接続され、第2部分131bは、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128と、中間段弁アセンブリ44のボア73とに流体接続される。中間段スプール弁70の動作は、第2流体通路130の第1、第2部分131a、131b間の流体連通を開放又は閉鎖する。
【0034】
第2流体通路130は、第2流体通路130内に配置される一方向弁132を含む。図示の実施形態では、一方向弁132は、チェックボールである。この一方向弁132は、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128から戻り通路92の方向に流体が流れるのを可能にするが、戻り通路92から第2弁ボア100の第2負荷保持部分128の方向に流体が流れるのを禁止する。以下に詳細に説明するように、一方向弁132は、第2流体通路130内に配置されて、戻り弁86が、キャビテーション防止弁として機能できるようにする。流体システム10内のキャビテーションは、流体アクチュエータ16が流体ポンプ14によって供給される流体をより必要とするときに起こる。以下に詳細に説明するように、一方向弁132は、戻り弁86が、戻り通路92と第1サービス通路94との間に流体連通を与えることができ、その結果、流体リザーバ12への流体が、流体アクチュエータ16に供給される。
【0035】
図2,3を参照すると、入口弁84が記載されている。主段弁アセンブリ46の入口弁84として用いるのに適切なポペット弁アセンブリが、米国特許出願第12/536,190号に記載されている。この開示は、その全体が本明細書に参考として包含される。この入口弁84は、第1ポペット弁134と、この第1ポペット弁134内に配置されるチェック弁136とを含む。
【0036】
第1ポペット弁134は、第1軸端部142と、その反対側に配置される第2軸端部144とを有する本体138を含む。第1軸端部142は、第1端部表面146と第1周方向表面148を含む。第1周方向表面148は、略円筒形状である。本発明の一構成では、第1周方向表面148は、第1テーパー表面を有する。第1テーパー表面は、第1弁ボア98の第1弁座110に選択的にシール係合するように構成されている。第1テーパー表面は、第1端部表面146に隣接して配置される。第1テーパー表面は、ほぼ截頭円錐形状である。
【0037】
第2軸端部144は、第2端部表面152と第2周方向表面154を含む。第2端部表面152は、第1端部表面146の反対側に配置される。第2端部表面152は、第1弁ボア98の第1負荷保持部分118内に配置される第1スプリング156に隣接するように構成される。第1スプリング156は、第1テーパー表面が第1弁座110に接するように入口弁84を付勢することに適応している。
【0038】
第2周方向表面154は、略円筒形状である。第2周方向表面154は、径方向に本体内に延びている第1計量スロット158を形成する。
【0039】
本体138は、第1端部表面146から第1計量スロット158へ軸方向に延びる第1計量通路160を形成する。第1計量通路160は、入口通路90と第1弁ボア98の第1負荷保持部分118との間に流体連通を与えるように構成される。第1計量通路160を通る流量および弁ハウジング88の第1流体通路120を通る流量は、協働して、第1弁ボア98内の入口弁84の軸方向位置と、入口通路90から第1サービス通路94に所定圧で通過できる流体の流量を決定する。
【0040】
チェック弁136は、第1計量通路160に配置される。このチェック弁136は、入口通路90から第1弁ボア98の第1負荷保持部分118への方向に第1計量通路160を通る一方向の流体連通を与える。チェック弁136は、第1弁ボア98の第1負荷保持部分118から入口通路90への方向に流体が流れるのを禁止する。チェック弁136は、第1計量通路160を通って流体が漏れるのを防止するように構成されている。第1弁ボア98の第1負荷保持部分118から入口通路90への方向に流れる漏れは、第1弁座110が何らかの事情で入口弁84が開くことによる。
【0041】
図2及び図4を参照すると、戻り弁86が記載されている。この戻り弁86は、第2ポペット弁162を含む。第2ポペット弁162は、第1端部分164と、これと反対側に配置された第2端部分166を含む。
【0042】
第1端部分164は、第1端部表面168と第1周方向表面170を含む。第1周方向表面170は、略円筒形状である。本発明の一構成では、第1周方向表面170は、第2テーパー表面172を含む。第2テーパー表面172は、第2弁ボア100の第2弁座112に選択的にシール係合するように構成されている。第2テーパー表面172は、第1端部表面168に隣接して配置される。図示した実施形態では、第2テーパー表面172は、略截頭円錐形状である。
【0043】
第1周方向表面170は、第1オリフィス174を形成する。第1オリフィス174は、第2ポペット弁162によって形成される第2計量通路176に流体接続される。
【0044】
第2端部分166は、第2端部表面178と第2周方向表面180を含む。第2端部表面178は、第1端部表面168の反対側に配置される。第2端部表面178は、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128内に配置される第2スプリングに隣接して構成される。第2スプリング182は、第2テーパー表面172が第2弁座112に接するように戻り弁86を付勢することに適応している。
【0045】
第2周方向表面180は、略円筒形状である。この第2周方向表面180は、径方向に第2ポペット弁162に延びている第2計量スロット184を形成する。第2計量スロット184は、第2計量通路176に流体接続される。
【0046】
第2計量通路176は、第2弁ボア100の第2サービス部分126と第2弁ボア100の第2負荷保持部分128との間に流体連通を与える。第2計量通路176を通る流量および弁ハウジング88の第2流体通路130を通る流量は、協働して、第2弁ボア100内の戻り弁86の軸方向位置と、戻り通路92から第1サービス通路94に所定圧で通過できる流体の流量を決定する。
【0047】
図2及び図5,6を参照すると、中間段弁アセンブリ44の作動位置が、記載されている。中間段弁アセンブリ44は、中立位置PMN(図2に図示)、第1位置PM1(図5に図示)、及び第2位置PM2(図6に図示)を含む。
【0048】
中間段スプール弁70は、第1ランド190と第2ランド192を含む。図示した実施形態では、第1ランド190は、第2ランド192の反対側に配置される。
【0049】
中立位置PMNでは、中間段スプール弁70の第1ランド190は、第1弁ボア98の第1負荷保持部分118と第1流体通路120の第1部分122aとの間の流体連通を阻止する。一方、第2ランド192は、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128と第2流体通路130の第1部分131aとの間の流体連通を阻止する。第1弁ボア98の第1負荷保持部分118と第1流体通路120第1部分122aとの間の流体連通が阻止されると、入口弁84は、第1弁座110に対して第1テーパー表面が着座している閉鎖位置(着座位置)に油圧的にロックされる。第1弁座110に対して第1テーパー表面が着座すると、入口通路90と第1サービス通路94との間の流体連通が阻止される。
【0050】
第2弁ボア100の第2負荷保持部分と第2流体通路130の第1部分131aとの間の流体連通が阻止されると、戻り弁86は、第2テーパー表面172が第2弁座112に対して着座している閉鎖位置に配置されている。第2弁座112に対して第2テーパー表面172が着座すると、第1サービス通路94と戻り通路92との間の流体連通は、阻止される。
【0051】
図3及び図5を参照すると、中間段弁アセンブリ44は、第1位置PM1(図5に図示)に示されている。この第1位置PM1では、中間段スプール弁70の第1ランド190が、ボア73において、第1流体通路120の第1部分122aへの第1開口194を少なくとも部分的に覆うことがない。第1流体通路120の第1部分122aへの第1開口194が少なくとも部分的に覆われないと、中間段弁アセンブリ44の第1位置PM1は、第1弁ボア98の第1負荷保持部分118と、第1位置PM1における第1流体通路120の第1部分122aとの間の流体連通を与えるように構成される。この位置では、入口弁84は、第1弁ボア98内で軸方向に移動することができる。第1計量通路160を通る流量が、第1流体通路120を通る流量よりも少ない場合、第1ポペット弁134の第1テーパー表面が、第1弁座110から離れる第1軸方向に移動し、第1テーパー表面と第1弁座110との間に隙間を生じさせる。この隙間が増加すると、入口通路90と第1サービス通路94の間に連通する流体の量が増加する。第1計量通路160を通る流量が、第1流体通路120を通る流量と等しい場合、入口弁84の軸方向位置は、一定の軸方向位置に保持される。第1計量通路160を通る流量が、第1流体通路120を通る流量よりも大きい場合、入口弁84は、第1弁座110に向かう第2軸方向に移動し、第1テーパー表面と第1弁座110との間の隙間を減少させる。この隙間が減少すると、入口通路90と第1サービス通路94の間に連通する流体の量が減少する。
【0052】
第1計量通路160を通る流量は、主に、第1計量スロット158と第1弁ボア98の第2軸端部108a内の第1凹部196との間に作られる開口の大きさによって支配される。第1計量スロット158と第1凹部196との間の開口が増加すると、第1計量通路160を通る流量が増加する。
【0053】
図1,4及び図6を参照すると、中間段弁アセンブリ44が、第2位置PM2(図6に図示)に示されている。この第2位置PM2では、中間段スプール弁70の第2ランド192が、ボア73において、第2流体通路130の第1部分131aへの第2開口198を少なくとも部分的に覆うことがない。第2流体通路130の第1部分131aへの第2開口198が少なくとも部分的に覆われないと、中間段弁アセンブリ44の第2位置PM2は、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128と、第2流体通路130との間の流体連通を与えるように構成される。
【0054】
中間段スプール弁70が第2位置PM2にあると、第1ランド190は、第1流体通路120の第1部分122aへの第1開口194を阻止する。第1弁ボア98の第1負荷保持部分118から第1弁ボア98の第1サービス部分116への通路が阻止されると、入力弁84は、閉鎖位置に油圧的にロックされる。
【0055】
流体アクチュエータ16の第1ポートからの加圧流体は、弁ハウジング88の第1サービス通路94を通って流れる。この加圧流体は、戻り弁86の第2ポペット弁162の第1端部分164上に影響を与える。図示した実施形態では、加圧流体は、第2ポペット弁162の第1端部164の第2テーパー表面172の部分に影響を与える。第2ポペット弁162の第2テーパー表面172の部分に作用する流体は、中間段スプール弁70が第2位置PM2にあるとき、第2ポペット弁162を第2弁座112から離れて開放位置(非着座位置)へと強制する。第2ポペット弁162が、第2弁ボア100内で第2弁座112から離れる軸方向に移動すると、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128内の流体が、中間段弁アセンブリ44のボア73を通って第2流体通路130の第1部分131aに連通する。第2流体通路130内の流体は、一方向弁132を通って戻り通路92へ流れる。
【0056】
第2ポペット弁162が開放位置にあると、第2ポペット弁162の第2テーパー表面172と第2弁座との間に隙間が形成される。流体アクチュエータ16からの流体は、第1サービス通路94から隙間200を通り戻り通路92に流れる。この隙間200が増加すると、第1サービス通路94と戻り通路92との間に連通する流体の量が増加する。第2計量通路176を通る流量が第2流体通路130を通る流量に等しい場合、戻り弁86の軸方向位置が、一定の軸方向位置に保持される。第2計量通路176を通る流量が、第2流体通路130を通る流量より大きい場合、戻り弁86は、第1弁座112に向かう軸方向に移動し、第2ポペット弁162の第2テーパー表面172と第2弁座112との間の隙間200を減少させる。この隙間200が減少すると、第1サービス通路94と戻り通路92との間に連通する流体の量が減少する。
【0057】
図1,4及び図7を参照すると、戻り弁86のキャビテーションを防止する特徴が記載されている。上述したように、流体システム10におけるキャビテーションは、流体アクチュエータ16が流体ポンプ14によって与えられるよりも流体を必要とするときに起こる。この状況において、戻り通路92内の流体の圧力は、第1サービス通路94内の流体の圧力よりも大きい。
【0058】
中間段スプール弁70が第2位置PM2にあると、戻り通路92からの流体は、第2ポペット弁162の第1端部表面168に対して作用する。第1端部表面168に作用する流体は、第2ポペット弁162を第2弁座112から離れる開放位置に強制させる。戻り通路92内の流体の圧力が第1サービス通路94内の流体の圧力より大きくなる場合、第2ポペット弁162が第2弁座112から離れる軸方向に移動するので、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128内の流体が、第2ポペット弁62の第2計量通路176を通り第1サービス通路94へ変位する。第2弁ボア100の第2負荷保持部分128から第1サービス通路94への流体の変位によって、第2ポペット弁162が開放位置に移動することが可能になる。第2ポペット弁162が開放位置にあると、戻り通路92からの流体は、第2ポペット弁162の第2テーパー表面172と第1弁座112の間に形成される隙間200を通って第1サービス通路94に連通する。
【0059】
一方向弁132は、戻り通路92内の流体の圧力が第1サービス通路94内の流体の圧力よりも大きい場合、戻り通路92からの流体が、第2流体通路130を通って第2弁ボア100の第2負荷保持部分128へ流れるのを禁止する。第2流体通路130を通って伝達される流体を阻止することにより、一方向弁132は、戻り通路92からの流体が、第2弁ボア100の第2負荷保持部分128に伝達されるのを禁止し、かつ戻り弁86を閉鎖位置に油圧的にロックするのを阻止する。
【0060】
図1を参照すると、入口通路90から第1サービス通路94に、さらに、第1サービス通路94から戻り通路92に、また、戻り通路92から第1サービス通路94に、それぞれ流体を供給するための第1弁アセンブリ40aの作動を記載してきたが、第2弁アセンブリ40bの構造部品が第1弁アセンブリ40aとほぼ同等であることから、第2弁アセンブリ40bが、同様の作動をし、入口通路90から戻り通路92に、さらに、第2サービス通路96から戻り通路92に、また、戻り通路92から第2サービス通路96に、それぞれ流体を供給することが理解できるであろう。
【0061】
本発明の種々の修正及び変更は、本発明の特許請求の範囲及び精神から逸脱しないことが当業者には明らかであり、また、本発明の範囲は、ここに説明した例示の実施形態に不当に制限されないことが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁ハウジングが、
第1サービス通路と、
該第1サービス通路に流体接続され、かつ、前記弁ハウジングの入口通路に流体接続される入口部分、前記第1サービス通路に流体接続される第1サービス部分、及び第1負荷保持部分を有し、さらに、前記入口部分と前記第1サービス部分との間に配置される第1弁座を有している第1弁ボアと、
該第1弁ボアの前記第1負荷保持部分と前記第1サービス通路とに選択的に流体接続される第1流体通路と、
前記第1サービス通路に流体接続され、かつ、前記弁ハウジングの戻り通路に流体接続される戻り部分、前記第1サービス通路に流体接続される第2サービス部分、及び第2負荷保持部分を有し、さらに、前記戻り通路と前記第1サービス通路との間に配置される第2弁座を有している第2弁ボアと、
該第2弁ボアの前記第2負荷保持部分と前記戻り通路とに選択的に流体接続される第2流体通路と、を形成しており、さらに、
前記第1弁ボア内に配置され、着座位置と非着座位置との間を移動可能である入口弁と、
前記第2弁ボア内に配置され、着座位置と非着座位置との間を移動可能な戻り弁アセンブリと、
前記第2流体通路内に配置され、前記第2負荷保持部分から戻り通路の方向にのみ流体が流れることを可能にする一方向弁と、を含むことを特徴とする弁アセンブリ。
【請求項2】
前記入口弁は、本体を通る第1計量通路を形成する前記本体を含み、前記第1計量通路は、前記入口通路と前記第1弁ボアの前記第1負荷保持部分とに流体接続されていることを特徴とする請求項1記載の弁アセンブリ。
【請求項3】
前記第1計量通路内にチェック弁が配置され、該チェック弁は、前記入口通路から前記第1負荷保持部分のキャビティの方向にのみ流量を供給することを特徴とする請求項2記載の弁アセンブリ。
【請求項4】
前記戻り弁は、前記第2負荷保持部分と前記第2弁ボアの第2サービス部分との間に流体連通を与えることを特徴とする請求項2記載の弁アセンブリ。
【請求項5】
前記入口弁は、第1計量スロットを形成する周方向表面を含み、前記第1計量スロットは、前記第1計量通路に流体接続されることを特徴とする請求項4記載の弁アセンブリ。
【請求項6】
前記戻り弁は、第2計量スロットを形成する周方向表面を含み、前記第2計量スロットは、前記第2計量通路に流体接続されることを特徴とする請求項5記載の弁アセンブリ。
【請求項7】
前記第1弁座は、截頭円錐形状であることを特徴とする請求項1記載の弁アセンブリ。
【請求項8】
前記一方向弁は、チェックボールであることを特徴とする請求項1記載の弁アセンブリ。
【請求項9】
弁ハウジングが、
第1サービス通路と、
該第1サービス通路に流体接続され、かつ、前記弁ハウジングの入口通路に流体接続される入口部分、前記第1サービス通路に流体接続される第1サービス部分、及び第1負荷保持部分を有し、さらに、前記入口部分と前記第1サービス部分との間に配置される第1弁座を有している第1弁ボアと、
該第1弁ボアの前記第1負荷保持部分と前記第1サービス通路とに選択的に流体接続される第1流体通路と、
前記第1サービス通路に流体接続され、かつ、前記弁ハウジングの戻り通路に流体接続される戻り部分、前記第1サービス通路に流体接続される第2サービス部分、及び第2負荷保持部分を有し、さらに、前記戻り通路と前記第1サービス通路との間に配置される第2弁座を有している第2弁ボアと、
該第2弁ボアの前記第2負荷保持部分と前記戻り通路とに選択的に流体接続される第2流体通路と、を形成しており、さらに、
前記第1弁ボア内に配置され、本体を通る第1計量通路を形成する前記本体を含み、前記第1計量通路が、前記入口通路と前記第1弁ボアの前記第1負荷保持部分とに流体接続され、さらに、前記第1計量通路内にチェック弁が配置され、該チェック弁が、前記入口通路から前記第1負荷保持部分のキャビティの方向にのみ流量を供給する、入口弁と、
前記第2弁ボア内に配置され、前記第2弁ボアの、前記第2負荷保持部分と第2サービス部分の間に流体連通を与える第2計量通路を形成する戻り弁アセンブリと、
前記第2流体通路内に配置され、前記第2負荷保持部分から戻り通路の方向にのみ流体が流れることを可能にする一方向弁と、を含むことを特徴とする弁アセンブリ。
【請求項10】
前記入口弁は、第1計量スロットを形成する周方向表面を含み、前記第1計量スロットは、前記第1計量通路に流体接続されることを特徴とする請求項9記載の弁アセンブリ。
【請求項11】
前記戻り弁は、第2計量スロットを形成する周方向表面を含み、前記第2計量スロットは、前記第2計量通路に流体接続されることを特徴とする請求項10記載の弁アセンブリ。
【請求項12】
前記第1弁座は、截頭円錐形状であることを特徴とする請求項9記載の弁アセンブリ。
【請求項13】
前記一方向弁は、チェックボールであることを特徴とする請求項9記載の弁アセンブリ。
【請求項14】
前記入口弁と前記戻り弁に流体接続され、前記第1弁ボアの前記第1負荷保持部分と第1流体通路との間、及び、前記第2弁ボアの第2負荷保持部分と前記第2流体通路との間に流体連通を与えるように構成されている中間段弁アセンブリをさらに含むことを特徴とする請求項9記載の弁アセンブリ。
【請求項15】
前記中間段弁アセンブリは、4方向3位置の比例弁であることを特徴とする請求項14記載の弁アセンブリ。
【請求項16】
パイロット段弁アセンブリと、
該パイロット段弁アセンブリに流体接続される中間段弁アセンブリと、
該中間段弁アセンブリに流体接続される主段弁アセンブリとを含む弁アセンブリであって、
前記主段弁アセンブリは、
弁ハウジングが、
第1サービス通路と、
該第1サービス通路に流体接続され、かつ、前記弁ハウジングの入口通路に流体接続される入口部分、前記第1サービス通路に流体接続される第1サービス部分、及び第1負荷保持部分を有し、さらに、前記入口部分と前記第1サービス部分との間に配置される第1弁座を有している第1弁ボアと、
該第1弁ボアの前記第1負荷保持部分と前記第1サービス通路とに選択的に流体接続される第1流体通路と、
前記第1サービス通路に流体接続され、かつ、前記弁ハウジングの戻り通路に流体接続される戻り部分、前記第1サービス通路に流体接続される第2サービス部分、及び第2負荷保持部分を有し、さらに、前記戻り通路と前記第1サービス通路との間に配置される第2弁座を有している第2弁ボアと、
該第2弁ボアの前記第2負荷保持部分と前記戻り通路とに選択的に流体接続される第2流体通路と、を形成しており、さらに、
前記第1弁ボア内に配置され、本体を通る第1計量通路を形成する前記本体を含み、前記第1計量通路が、前記入口通路と前記第1弁ボアの前記第1負荷保持部分とに流体接続され、さらに、前記第1計量通路内にチェック弁が配置され、該チェック弁が、前記入口通路から前記第1負荷保持部分のキャビティの方向にのみ流量を供給する、入口弁と、
前記第2弁ボア内に配置され、前記第2弁ボアの、前記第2負荷保持部分と第2サービス部分の間に流体連通を与える第2計量通路を形成する戻り弁アセンブリと、
前記第2流体通路内に配置され、前記第2負荷保持部分から戻り通路の方向にのみ流体が流れることを可能にする一方向弁と、を含むことを特徴とする弁アセンブリ
【請求項17】
前記パイロット段弁アセンブリは、電子式アクチュエータを含むことを特徴とする請求項16記載の弁アセンブリ。
【請求項18】
前記電子式アクチュエータは、ボイスコイルであることを特徴とする請求項17記載の弁アセンブリ。
【請求項19】
前記パイロット段弁アセンブリは、前記中間段弁アセンブリの中間段スプール弁の少なくとも一端部に流体を供給し、前記中間段弁アセンブリを作動させることを特徴とする請求項16記載の弁アセンブリ。
【請求項20】
前記中間段弁アセンブリは、4方向3位置の比例弁であることを特徴とする請求項16記載の弁アセンブリ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公表番号】特表2013−517437(P2013−517437A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−549432(P2012−549432)
【出願日】平成23年1月19日(2011.1.19)
【国際出願番号】PCT/IB2011/000072
【国際公開番号】WO2011/089503
【国際公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】