説明

毛髪化粧料

【課題】乾燥後の毛髪のセット性、なめらかさ、指通り、エモリエント効果などのコンディショニング効果や使用性に優れ、更にセット剤を加えた場合に、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、より良好なセット保持性を有しながら、セット剤の皮膜の剥離(フレーキング)抑制効果に優れ、良好な経時安定性を有する毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】分子中にアミノ基及びポリカプロラクトン基を有する特定の構成及び特性を有するオルガノポリシロキサンを含有する毛髪化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分子中にアミノ基及びポリカプロラクトン基を有するオルガノポリシロキサンを含有する毛髪化粧料に関する。更に詳しくは、かかる特定のオルガノポリシロキサンを含有することによって、乾燥後の毛髪のセット性、なめらかさ、指通り、エモリエント効果などのコンディショニング効果や使用性を高めると共に、更にセット剤として毛髪固定用高分子化合物を加えることにより、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、より良好なセット保持性を有しながら、毛髪固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキング)の抑制効果にも優れ、良好な経時安定性を有する毛髪化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、ヘアケアへの意識の高まりから、シャンプーやリンス、トリートメントなどの毛髪化粧料には、使用後の毛髪の柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などのコンディショニング効果に優れるとともに、適度なセット性を有する毛髪化粧料の需要が増加している。
【0003】
従来、シャンプーのコンディショニング剤としては、カチオン化セルロースなどのカチオン性ポリマーやシリコーン化合物等が広く用いられているが、カチオン性ポリマーは吸着性が高く、洗い流し時はなめらかだが、蓄積性があり、長期に渡って使用すると、べたつきやごわつきが生じるなどの欠点があった。また、シリコーン化合物はさらさら感やなめらかさには優れているが、適度なセット性に劣り、エモリエント効果に欠け、硬さやごわつきが生じるなど、使用性について十分満足いくものではなかった。また、セット性を高めるために、特定のポリアミド変性シリコーンとトリメチルシロキシ珪酸の組み合わせ(特開2006−199683号公報:特許文献1)や、アミンオキサイド基含有樹脂とスフィンゴ脂質の組み合わせ(特開2005−239556号公報:特許文献2)、ポリシロキサン鎖含有両性ウレタン樹脂を応用したもの(特開2003−183138号公報:特許文献3)等が提案されているが、乾燥後のセット性について十分満足いくものではなかった。
【0004】
また、セット性を付与する目的で、様々な毛髪固定用高分子化合物が用いられているが、これらの毛髪固定用高分子化合物はセット力に優れているが、特にセット力を上げるために配合量を多くすると、乾燥後、毛髪のごわつきが強くなり、指通りが悪くなるなど毛髪の感触を損ねたり、毛髪の表面に剥離した固定用高分子化合物の皮膜が白い粉状となって出てくる問題(フレーキング)や、乾燥時にべたつきを生ずるなどの欠点があった。
【0005】
このような欠点を解消するため、アニオン性ポリマーと特定のポリエーテル変性シリコーンの組み合わせ(特開平6−100418号公報:特許文献4)、分岐鎖脂肪酸エステル及びカチオン界面活性剤との組み合わせ(特公平6−96504号公報:特許文献5)が提案されているが、セット後の感触を良好にする毛髪化粧料としては十分満足するものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−199683号公報
【特許文献2】特開2005−239556号公報
【特許文献3】特開2003−183138号公報
【特許文献4】特開平6−100418号公報
【特許文献5】特公平6−96504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、乾燥後の毛髪のセット性、なめらかさ、指通り、エモリエント効果などのコンディショニング効果や使用性に優れ、更にセット剤を加えた場合に、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、より良好なセット保持性を有しながら、セット剤の皮膜の剥離(フレーキング)抑制効果に優れ、良好な経時安定性を有する毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記実情に鑑み鋭意研究を行った結果、分子中にアミノ基及びポリカプロラクトン基を有する特定の構成及び特性を有するオルガノポリシロキサン(A)を含有する毛髪化粧料が、毛髪に対して、適度なセット性、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などを付与したコンディショニング効果に優れたものとなり得ることを知見した。
また、上記オルガノポリシロキサン(A)を(B)カチオン界面活性剤と組み合わせるか、又は上記オルガノポリシロキサン(A)と(C)アニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤と組み合わせた場合、軽い伸びとさっぱりとした使用感と共に、使用後の毛髪のセット性、指通りの良さ、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などのコンディショニング効果に優れ、蓄積性もなく使用性にも優れた良好な経時安定性を有する毛髪化粧料が得られること、更に、セット剤として(D)毛髪固定用高分子化合物をこれら毛髪化粧料に含有した場合に、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、自然なつやを与え、より良好なセット保持性を有しながら、毛髪固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキング)抑制効果に優れ、良好な経時安定性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
従って、本発明は、下記の毛髪化粧料を提供する。
〔請求項1〕
(A)下記一般式(1)又は(2)で示されるアミノ基及びポリカプロラクトン基を有するオルガノポリシロキサンの1種又は2種以上を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
【化1】

[式(1)、(2)中、R1は独立に非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、R2は独立にR1又はOX(Xは水素原子又はR1である)であり、R3は下記式(i)
−R4(NR5CH2CH2aNR52 (i)
〔式中、R4は炭素数1〜6の2価炭化水素基であり、R5は独立に水素原子又は下記式(ii)
−(CO−C510O)b−R6 (ii)
(ここで、R6は水素原子又は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、bは1〜50の整数である。)
で示されるポリカプロラクトン基含有有機基で、全R5のうち少なくとも1個は上記ポリカプロラクトン基含有有機基である。aは0〜3の整数である。〕
で示されるアミノ基含有有機基であり、nは10〜500の整数、mは1〜15の整数を示す。]
〔請求項2〕
(A)成分を0.01〜20質量%含有する請求項1に記載の毛髪化粧料。
〔請求項3〕
式(1)及び(2)において、R2がR1、OCH3又はOC25である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
〔請求項4〕
式(1)及び(2)において、aが0又は1である請求項1、2又は3に記載の毛髪化粧料。
〔請求項5〕
式(1)及び(2)において、全R5中−(CO−C510O)b−R6で示されるポリカプロラクトン基含有有機基が50モル%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
〔請求項6〕
式(1)及び(2)において、全R5中−(CO−C510O)b−R6で示されるポリカプロラクトン基含有有機基が70モル%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
〔請求項7〕
式(1)及び(2)において、R6が水素原子である請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
〔請求項8〕
式(1)及び(2)において、bが1〜20である請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
〔請求項9〕
更に、(B)カチオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
〔請求項10〕
更に、(C)アニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
〔請求項11〕
更に、(D)毛髪固定用高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【発明の効果】
【0010】
本発明のオルガノポリシロキサンを配合する毛髪化粧料は、軽い伸びとさっぱりした使用感と共に、使用後の毛髪のセット性や指通りの良さ、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果などのコンディショニング効果に優れ、蓄積性もなく使用性にも優れたもので良好な経時安定性を有するものである。
更にセット剤として毛髪固定用高分子化合物と併用することにより、柔軟性、平滑性、エモリエント効果を付与し、自然なつやを与え、かつ良好なセット保持性を有しながら、固定用高分子化合物の皮膜の剥離の抑制効果に優れ、良好な経時安定性を有する等、非常に優れたものとなる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明について詳しく説明する。
本発明は、(A)下記一般式(1)又は(2)で示されるアミノ基とポリカプロラクトン基を有するオルガノポリシロキサンの1種のみ、又は2種以上を、好ましくは0.01〜20質量%含有することを特徴とする毛髪化粧料である。
【0012】
【化2】

[式(1)、(2)中、R1は独立に非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、R2は独立にR1又はOX(Xは水素原子又はR1である)であり、R3は下記式(i)
−R4(NR5CH2CH2aNR52 (i)
〔式中、R4は炭素数1〜6の2価炭化水素基であり、R5は独立に水素原子又は下記式(ii)
−(CO−C510O)b−R6 (ii)
(ここで、R6は水素原子又は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、bは1〜50の整数である。)
で示されるポリカプロラクトン基含有有機基で、全R5のうち少なくとも1個は上記ポリカプロラクトン基含有有機基である。aは0〜3の整数である。〕
で示されるアミノ基含有有機基であり、nは10〜500の整数、mは1〜15の整数を示す。]
【0013】
本発明における(A)成分は、前記一般式(1)、(2)で示されるアミノ基とポリカプロラクトン基を有するオルガノポリシロキサンの1種のみか、2種以上である。
上記一般式(1)、(2)中のR1は、非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基等が挙げられる。これらの基の中で特にメチル基が工業的に好ましい。
【0014】
2は、R1あるいはOXであるが、このXは水素原子又は上記R1と同じ1価炭化水素基である。このXの1価炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等のアルキル基が挙げられる。特にメチル基、エチル基が好ましい。R2としては、R1、OCH3、OC25であることがより好ましい。
【0015】
前記一般式(1)、(2)におけるR3は、下記式(i)で示されるアミノ基である。
−R4(NR5CH2CH2aNR52 (i)
4の具体例としては、メチレン基、ジメチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等のアルキレン基が好ましく、中でもトリメチレン基が好ましい。また、aは0〜3の整数であり、特に0又は1であることが好ましい。
【0016】
更に、R5は独立に水素原子又は下記式(ii)で示されるポリカプロラクトン基含有有機基で、全R5のうち少なくとも1個はポリカプロラクトン基含有有機基である。
−(CO−C510O)b−R6 (ii)
5中の式(ii)で示されるポリカプロラクトン含有有機基において、式中のbは、1より小さいとセット性が不十分となり、50より大きいと柔軟性が不十分となるため、1〜50の整数である。好ましくは1〜20の整数である。
また、R6は水素原子又は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、R6の具体例としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基などが挙げられる。特に水素原子が好ましい。
【0017】
更に、毛髪に対するセット性、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果等に優れるためには、全R5中、このポリカプロラクトン含有有機基が50モル%以上であることが好ましく、より好ましくは70モル%以上である。
【0018】
前記一般式(1)、(2)におけるnは、10より小さいと毛髪に対して柔軟性、平滑性、セット性を付与することが不十分となるし、500より大きいと毛髪に対してべたつき、ごわつきが生じるため、10〜500の整数、好ましくは50〜300の整数であることが必要である。
また、前記一般式(1)におけるmは、1〜15の整数であり、好ましくは1〜10の整数である。mが0では毛髪に対する柔軟性、セット性を付与することが不十分であり、15より大きいと毛髪に対してべたつき、ごわつきが生じるためである。
【0019】
本発明の毛髪化粧料に使用される(A)成分を構成する前記一般式(1)、(2)で示されるオルガノポリシロキサンは、下記一般式(3)、(4)で示されるオルガノポリシロキサンと、下記式(5)で示されるε−カプロラクトンとを開環付加重合させることにより得ることができる。
【0020】
【化3】

〔式中、R1、R2は前記と同じであり、Yは下記式(iii)
−R4(NHCH2CH2aNH2 (iii)
(式中、R4、aは前記と同じである。)
で示されるアミノ基であり、n、mは前記と同じである。〕
【0021】
【化4】

【0022】
前記一般式(3)、(4)で示されるオルガノポリシロキサンとしては、下記のものが具体例として挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【化5】

(式中、n、mは前記と同じである。)
【0023】
また、前記に示したように毛髪に対するセット性、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果を向上させるために、一般式(1)、(2)におけるR5中の式(ii)で示されるポリカプロラクトン含有有機基量を50モル%以上、特に70モル%以上とすることが好ましいことから、前記一般式(3)、(4)で示されるオルガノポリシロキサン中の全NH基に対して、前記式(5)で示されるε−カプロラクトンを50モル%以上、好ましくは70モル%以上となるように反応させることが好ましい。
具体的に、前記一般式(3)、(4)で示されるオルガノポリシロキサンと前記式(5)で示されるε−カプロラクトンとの反応割合は、オルガノポリシロキサン中のNH基1モルに対してε−カプロラクトンを1〜50モル反応させることが好ましく、より好ましくは1〜20モル反応させる。ε−カプロラクトン量が少なすぎるとセット性が不十分である場合があり、多すぎると柔軟性が不十分である場合がある。
【0024】
前記一般式(3)、(4)で示されるNH基含有オルガノポリシロキサンと、前記式(5)で示されるε−カプロラクトンとの反応は、トルエン、キシレン等の溶剤中で触媒を使用し、110〜140℃で2〜5時間行えばよい。触媒としては、テトラアルコキシチタン等のTi系の触媒が好ましい。
【0025】
本発明の毛髪化粧料における(A)成分であるオルガノポリシロキサンの配合量は、効果の発現及び使用性において、0.01〜20質量%が好ましく、更に好ましくは0.05〜10質量%である。配合量が0.01質量%より少ないと効果が十分に得られない場合があり、20質量%を超えると使用性が悪くなる場合がある。
また、(A)成分は、一般式(1)、(2)で示されるオルガノポリシロキサンの1種のみか、2種以上を任意に組み合わせて使用できるが、その配合比は特に限定されない。
【0026】
本発明においては、(A)オルガノポリシロキサンを、(B)カチオン界面活性剤と組み合せたり、(C)アニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤と組み合せたりした場合、軽い伸びとさっぱりした使用感と共に、使用後の毛髪のまとまりや指通りの良さ、柔軟性、なめらかさ、エモリエント効果、適度なセット性などのコンディショニング効果に優れ、蓄積性もなく、使用性にも優れた毛髪化粧料を得ることができる。
また、更に必要に応じて、(D)毛髪固定用高分子化合物を含有して整髪料とした場合、毛髪に対してべたつき、ごわつきがなく、軽い伸びとさっぱりした使用感、しなやかでなめらかな感触、エモリエント効果などを有しながら、乾燥時のべたつきや固定用高分子化合物の皮膜の剥離(フレーキング)を抑制し、更に良好なセット保持性を有する整髪料を得ることができる。
【0027】
本発明に使用される(B)成分のカチオン界面活性剤は、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。たとえば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化牛脂アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジオクチルジメチルアンモニウム、塩化ポリオキシエチレンオレイルメチルアンモニウム(2E.O.)、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、ラノリン誘導四級アンモニウム塩、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム等が挙げられる。
【0028】
本発明の毛髪化粧料における(B)成分の配合割合は、なめらかさやしっとり感など髪に良好な感触を与えるためには、0.01〜20質量%が好ましく、更に好ましくは0.05〜10質量%である。配合割合が0.01質量%より少ないと髪に対するコンディショニング効果が不十分となる場合があり、20質量%を超えるとべたつき、油感などの好ましくない感触となるおそれがある。
【0029】
本発明に使用される(C)成分のアニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤は、通常の化粧料に使用されるものであれば、いずれのものも使用することができる。たとえば、アニオン界面活性剤としては、飽和又は不飽和脂肪酸石鹸、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキル又はアルケニル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキル又はアルケニルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、スルホコハク酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテルカルボン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩等が挙げられる。
【0030】
両性界面活性剤としては、カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。なお、(C)成分において、アニオン界面活性剤と両性界面活性剤の両者を組み合わせ使用する場合、両者の配合比は任意でよい。
【0031】
本発明の毛髪化粧料における(C)成分の配合割合は、なめらかさやしっとり感など髪に良好な感触を与えるためには、0.01〜20質量%が好ましく、更に好ましくは0.05〜10質量%である。配合割合が0.01質量%より少ないと髪に対するコンディショニング効果が不十分となる場合があり、20質量%を超えるとべたつき、油感などの好ましくない感触となるおそれがある。
【0032】
本発明に使用される(D)成分の毛髪固定用高分子化合物としては、両性、アニオン性、カチオン性、非イオン性の各高分子化合物が挙げられ、ポリビニルピロリドン系高分子化合物としては、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート(4級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アルキル(メタ)アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノ(メタ)アクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体、ビニルピロリドン/メチルビニルイミダゾリウムクロリド等:酸性ビニルエーテル系高分子化合物としては、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体等:酸性ポリ酢酸ビニル系高分子としては、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体等:酸性アクリル系高分子化合物としては、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、(メタ)アクリル酸/アルキル(メタ)アクリレート/アルキルアクリルアミド共重合体等、両性アクリル系高分子化合物としては、N−メタクリロイルエチル−N,N−ジメチルアンモニウム・α−N−メチルカルボキシベタイン/アルキル(メタ)アクリレート共重合体、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレート/アクリル酸オクチルアミド共重合体等が挙げられる。また、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はその誘導体等の天然由来高分子化合物も好適に用いることができる。
【0033】
なお、両性又はアニオン性の毛髪固定用高分子化合物を用いる場合には、必要に応じて、その官能基の一部又は全部を2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、トリエタノールアミン等の有機アミン類、水酸化カリウム等のアルカリ剤で中和してもよい。また、この(D)毛髪固定用高分子化合物は、必要に応じて1種、又は2種以上を混合して使用することができる。
【0034】
本発明の毛髪化粧料に用いられる(D)成分の毛髪固定用高分子化合物の配合割合は、効果の発現及び使用性において、固形分として0.01〜20質量%が好ましく、更に好ましくは0.1〜10質量%である。配合割合が0.01質量%より少ないと効果が十分に得られない場合があり、20質量%を超えると使用性が悪くなる場合がある。
【0035】
本発明の毛髪化粧料には、上記の成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常毛髪化粧料に配合されるその他の成分、粘度調整剤、皮膜形成剤、髪質改良剤、pH調整剤、洗浄剤、乳化剤、乳化助剤、噴射剤等の配合が可能である。
【0036】
粘度調整剤としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子や脂肪酸アルキロールアミド等のノニオン界面活性剤等を使用することができ、皮膜形成剤としては、カチオン化セルロース、カチオン化デンプン、カチオン化グアーガム、ビニルピロリドン−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体4級化物、ジアリル4級アンモニウム塩重合物等のカチオン性重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール等のノニオン性重合体、メチルビニルエーテル−マレイン酸ハーフエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン液等のアニオン性重合体、N−メタクリロイルオキシエチレンN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカルボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体等の両性共重合体等を使用することができる。
【0037】
また、髪質改良剤としては、低粘度シリコーン、高重合シリコーン、環状シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、カチオン性シリコーン等のシリコーン誘導体、pH調整剤としては、クエン酸、乳酸等の酸又はその塩、乳化剤としては、ポリオキシアルキレン付加型界面活性剤等のノニオン界面活性剤、乳化助剤としては、高級アルコールやグリセリン脂肪酸エステル類等、噴射剤としては、液化石油ガス、窒素ガス、炭酸ガス、ジメチルエーテル等を使用することができる。
【0038】
更にこれに加えて、高級脂肪酸、直鎖あるいは分岐鎖を有するエステル類、炭化水素、油脂類等の油性成分、多価アルコール、低級アルコール等の水性成分、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌殺菌剤、保湿剤、塩類、キレート剤、清涼剤、抗炎症剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、肌荒れ改善剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、アミノ酸類、核酸、ホルモン、包接化合物等、通常化粧料に配合される他の成分も配合することができる。
【0039】
本発明の毛髪化粧料は、他の成分との併用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ペースト状、ゲル状、ムース状、ミスト状等、種々の形態にて実施することができ、特に剤型を問わない。また、本発明の毛髪化粧料の調製方法は、特に限定されず、公知の方法により調製することができる。
【実施例】
【0040】
以下に、本発明の詳細を、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の粘度はすべて回転粘度計により測定される25℃における値であり、アミン当量は中和滴定法により測定した値であり、表中の%と記載してあるものは全て質量%を示す。
【0041】
[製造例1]
温度計、撹拌装置、還流冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量1,000mlの四つ口セパラブルフラスコに、下記式(A)で示されるアミノ基含有オルガノポリシロキサン(粘度:1,800mPa・s、アミン当量:3,800g/モル)400g、下記式(5)で示されるε−カプロラクトン(分子量114)120g(アミノ基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して5倍モル)、トルエン300g及びTi系触媒(テトラブトキシチタン(TBT100、日本曹達(株)製)、以下同じ)0.2gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、110℃で5時間反応を行った。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間低沸点留分の除去を行い、外観が淡黄色透明、粘度が230,000mPa・s(25℃)、アミン当量の定量が不可能なオイル状物495gを得た。核磁気共鳴吸収法(1H−NMR)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、フーリエ赤外分光法(FT−IR)により、このオイル状物の構造を調べたところ、上記アミノ基含有オルガノポリシロキサンの全アミノ基にカプロラクトンが約5モル付加した下記式(A−1)で示されるポリカプロラクトン・アミノ基含有オルガノポリシロキサンであることを確認した。
【0042】
【化6】

【0043】
[製造例2]
温度計、撹拌装置、還流冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量1,000mlの四つ口セパラブルフラスコに、下記式(B)で示されるアミノ基含有オルガノポリシロキサン(粘度:1,300mPa・s、アミン当量:1,700g/モル)200g、上記式(5)で示されるε−カプロラクトン(分子量114)100g(アミノ基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して5倍モル)、トルエン300g及びTi系触媒0.2gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、110℃で5時間反応を行った。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間低沸点留分の除去を行い、外観が淡黄色透明、粘度が55,000mPa・s(25℃)、アミン当量が5,400g/モルのオイル状物280gを得た。核磁気共鳴吸収法(1H−NMR)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、フーリエ赤外分光法(FT−IR)により、このオイル状物の構造を調べたところ、上記アミノ基含有オルガノポリシロキサンのアミノ基の約72%にカプロラクトンが約5モル付加した下記式(B−1)で示されるポリカプロラクトン・アミノ基含有オルガノポリシロキサンであることを確認した。
【0044】
【化7】

【0045】
[製造例3]
温度計、撹拌装置、還流冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量1,000mlの四つ口セパラブルフラスコに、下記式(C)で示されるアミノ基含有オルガノポリシロキサン(粘度:110mPa・s、アミン当量:1,550g/モル)200g、上記式(5)で示されるε−カプロラクトン(分子量114)120g(アミノ基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して4倍モル)、トルエン300g及びTi系触媒0.2gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、110℃で5時間反応を行った。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間低沸点留分の除去を行い、外観が淡黄色透明、粘度が5,800mPa・s(25℃)、アミン当量の定量が不可能なオイル状物510gを得た。核磁気共鳴吸収法(1H−NMR)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、フーリエ赤外分光法(FT−IR)により、このオイル状物の構造を調べたところ、上記アミノ基含有オルガノポリシロキサンの全アミノ基にカプロラクトンが約4モル付加した下記式(C−1)で示されるポリカプロラクトン・アミノ基含有オルガノポリシロキサンであることを確認した。
【0046】
【化8】

【0047】
[製造例4]
温度計、撹拌装置、還流冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量1,000mlの四つ口セパラブルフラスコに、下記式(D)で示されるアミノ基含有オルガノポリシロキサン(粘度:25mPa・s、アミン当量:800g/モル)200g、上記式(5)で示されるε−カプロラクトン(分子量:114)230g(アミノ基含有オルガノポリシロキサン中の全NHに対して4倍モル)、トルエン300g及びTi系触媒0.2gを仕込み、窒素ガスを導入した後に密閉して、110℃で5時間反応を行った。反応終了後、10mmHgの減圧下、80℃で1時間低沸点留分の除去を行い、外観が淡黄色透明、粘度が2,800mPa・s(25℃)、アミン当量の定量が不可能なオイル状物510gを得た。核磁気共鳴吸収法(1H−NMR)、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、フーリエ赤外分光法(FT−IR)により、このオイル状物の構造を調べたところ、上記アミノ基含有オルガノポリシロキサンの全アミノ基にカプロラクトンが約4モル付加した下記式(D−1)で示されるポリカプロラクトン・アミノ基含有オルガノポリシロキサンであることを確認した。
【0048】
【化9】

【0049】
[実施例1,2及び比較例1〜3]ヘアコンディショナー
表1に示す各組成のヘアコンディショナーを製造し、その使用感及び使用性について下記の方法より評価し、その結果も併せて表1に示した。
【0050】
【表1】

【0051】
(注1)高重合シリコーンエマルション:KM−903(信越化学工業(株)製商品名)
(注2)アミノ変性シリコーンエマルション:KM−907(信越化学工業(株)製商品名)
【0052】
(ヘアコンディショナーの製造方法)
工程A:成分1、2、9、10及び12を均一に混合し、加熱溶解する。
工程B:成分3〜8を均一に混合し、加熱溶解する。
工程C:工程Aの混合物に、工程Bの混合物を添加して乳化後、冷却して成分11を加え、ヘアコンディショナーを得る。
【0053】
(評価方法)
女性10名の専門パネルにより使用テストを行い、市販のシャンプーで洗髪後、ヘアコンディショナーを塗布し、塗布時ののび、すすぎ時の指通りについて以下の基準で評価し、また、その後毛髪を乾燥させ、乾燥後の髪のセット性、なめらかさ、しっとり感について以下の基準で評価を行い、その平均点で判定した。
(評価)
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[判定]
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
【0054】
表1の結果から明らかなように、本発明のオルガノポリシロキサンを配合した実施例1,2のヘアコンディショナーは、比較例1〜3のヘアコンディショナーと比較して、塗布時ののび、すすぎ時の指通り、乾燥後の髪のセット性、なめらかさ、しっとり感において、極めて優れた効果を示すもので、総合的に非常に優れていることがわかった。
【0055】
[実施例3〜5及び比較例4〜6]ヘアクリーム
次の表2に示す各組成のヘアクリームを製造し、その使用感及び使用性について評価を行った。その結果も併せて示す。
【0056】
【表2】

【0057】
(ヘアクリームの製造方法)
工程A:成分1〜5及び7を均一に加熱溶解する。
工程B:成分6、8〜11及び13を均一に混合し、加熱溶解する。
工程C:工程Bで得られた混合物に工程Aの混合物を添加して乳化後、冷却して成分12を加え、ヘアクリームを得る。
【0058】
(評価)
塗布時ののび、使用後の髪の柔軟性、なめらかさ、セット性、しっとり感について上記の基準で評価を行い、その平均点で判定した。
【0059】
表2の結果から明らかなように、本発明のオルガノポリシロキサンを配合した実施例3〜5のヘアクリームは、比較例4〜6のヘアクリームと比較して、塗布時ののび、使用後の髪の柔軟性、なめらかさ、セット性、しっとり感において、極めて優れた効果を示すもので、総合的に非常に優れていることがわかった。
【0060】
[実施例6〜8及び比較例7〜9]スタイリングムース
次の表3に示す各組成のスタイリングムースを製造し、その使用感及び使用性について評価を行った。その結果も併せて示す。
【0061】
【表3】

【0062】
(注1)ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体:PVP/VA E−735(GAF社製)
(注2)メチルビニルエーテル/マレイン酸ブチルハーフエステル共重合体:BEM−42S(N)(大阪有機化学社製)
(注3)ビニルピロリドン/メタクリル酸ジメチルアミノエチル・ジエチル硫酸塩共重合体:HCポリマー3A(大阪有機化学社製)
(注4)ポリエーテル変性シリコーン:KF−6017(信越化学工業(株)製)
(注5)高重合シリコーンエマルション:KM−903(信越化学工業(株)製)
【0063】
(スタイリングムースの製造方法)
工程A:成分1〜10を均一に混合する。
工程B:工程Aで得られた混合物と成分11をエアゾール缶に充填し、スタイリングムースを得る。
【0064】
(評価)
人毛のウィッグを、市販の通常タイプのシャンプーとリンスを施術後、乾燥させる。次に、実施例6〜8及び比較例7〜9の試料5gを各々人毛のウィッグに塗布し、乾燥したものについて、セット力の強さ、セットの持続性、べたつきやごわごわ感などの毛髪の風合い、なめらかさ、つや、更にフレーキングの状態については、これらのウィッグにコーミング(櫛でとかす)を5回施し、フレーキングのなさを上記の基準で評価を行い、その平均点で判定した。
【0065】
表3の結果から明らかなように、本発明のオルガノポリシロキサンを配合した実施例6〜8のスタイリングムースは、比較例7〜9のスタイリングムースと比較して、セット力の強さ、セットの持続性、べたつきやごわごわ感などの毛髪の風合い、なめらかさ、つや、フレーキングの状態において、極めて優れた効果を示し、総合的に非常に優れていることがわかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記一般式(1)又は(2)で示されるアミノ基及びポリカプロラクトン基を有するオルガノポリシロキサンの1種又は2種以上を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
【化1】

[式(1)、(2)中、R1は独立に非置換の炭素数1〜20の1価の炭化水素基であり、R2は独立にR1又はOX(Xは水素原子又はR1である)であり、R3は下記式(i)
−R4(NR5CH2CH2aNR52 (i)
〔式中、R4は炭素数1〜6の2価炭化水素基であり、R5は独立に水素原子又は下記式(ii)
−(CO−C510O)b−R6 (ii)
(ここで、R6は水素原子又は炭素数1〜6の1価炭化水素基であり、bは1〜50の整数である。)
で示されるポリカプロラクトン基含有有機基で、全R5のうち少なくとも1個は上記ポリカプロラクトン基含有有機基である。aは0〜3の整数である。〕
で示されるアミノ基含有有機基であり、nは10〜500の整数、mは1〜15の整数を示す。]
【請求項2】
(A)成分を0.01〜20質量%含有する請求項1に記載の毛髪化粧料。
【請求項3】
式(1)及び(2)において、R2がR1、OCH3又はOC25である請求項1又は2に記載の毛髪化粧料。
【請求項4】
式(1)及び(2)において、aが0又は1である請求項1、2又は3に記載の毛髪化粧料。
【請求項5】
式(1)及び(2)において、全R5中−(CO−C510O)b−R6で示されるポリカプロラクトン基含有有機基が50モル%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項6】
式(1)及び(2)において、全R5中−(CO−C510O)b−R6で示されるポリカプロラクトン基含有有機基が70モル%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項7】
式(1)及び(2)において、R6が水素原子である請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項8】
式(1)及び(2)において、bが1〜20である請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項9】
更に、(B)カチオン界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項10】
更に、(C)アニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
【請求項11】
更に、(D)毛髪固定用高分子化合物を含有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。

【公開番号】特開2010−248168(P2010−248168A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−1785(P2010−1785)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(000002060)信越化学工業株式会社 (3,361)
【Fターム(参考)】