説明

水処理装置

【課題】保管時における浄化性能の劣化を、可視化できる水処理装置を提供すること。
【解決手段】入口部22と出口部23を有する容器21に、水浄化媒質24が入口部保持体25と出口部保持体26に保持されて配置される。前記容器21が包装部材27に包装され、水処理装置20が構成される。水浄化媒質11の外表面、包装部材27の外表面、包装部材27の内表面、及び、包装部材27の内部のうちの少なくとも一つに、温度検知手段28が配置され、前記温度検知手段28の表示状態により、保管時における水処理装置20の浄化性能の劣化状態を可視化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道水等を浄化処理する水処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
水処理装置は、水道水のインフラ設備から供給される水道水やタンク等の容器に貯えられた貯水を、当該水処理装置の入口部から流入し、イオン交換樹脂等の水浄化媒質を介して、水に含まれるイオン成分や残留塩素成分を取り除くことで浄化し、前記水処理装置の出口部から浄化水を取り出す装置である。水処理装置に利用する水浄化媒質は、使用によって、その浄化性能が経年的に劣化する為、一般的には、水処理装置は、水浄化媒質の浄化性能が低下した時点で、予め保管しておいた新しい水浄化装置と取替えながら、使用される。
【0003】
従来、このような水処理装置は、入口部と出口部を有する容器の中にイオン交換樹脂等で構成される水浄化媒質を充填し、入口部から入水した水を前記水浄化媒質で浄化し、出口部から浄化水を取り出す構成としていた。また、水処理装置を構成する容器には、入水した水の温度を検知するため、当該容器に温度検知手段を配置する構成としていた(例えば、特許文献1)。
【0004】
図4は、前記特許文献1に記載された従来の水処理装置の概略を示した構成図である。
【0005】
図4に示すように、水処理装置40は、入口部42と出口部43を有する容器41と、前記容器41の内部に充填される水浄化媒質44と、前記水浄化媒質44を保持する入口部保持体45及び出口部保持体46と、前記容器41の出口部近傍の表面に配置される温度検知手段47とから構成されている。
【0006】
入口部42から入水した水は、入口部保持体45を通水し、水浄化媒質44と接触した後、出口部保持体46を通って、出口部43から流出する。水浄化媒体44は、イオン交換樹脂、粒状活性炭等の化学物質から構成され、水処理装置40に流入した水を浄化する機能を果たす。温度検知手段47は、入口部42から入水し、水処理装置40を通水した水の温度を検知し、検知した温度に基づいて可逆的に変色することで、水処理装置40を通水した水の温度を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実開平7−585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前記特許文献1に係る従来の構成では、温度検知手段は、水処理装置を通水する水の温度を検知する為、実際に水処理装置を使用している時に水処理装置が曝される温度を検知することはできるが、水処理装置を使用していない状態、例えば、水処理装置を保管している時に水処理装置が曝される温度を検知することができない。そのため、保管時等において、水処理装置が高温に曝された場合、水浄化媒質が熱劣化し、水処理装置の正常な浄化性能が不可逆的に損なわれるという課題を有していた。また、こうした保管時等に浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って取替えて利用した場合、水処理装置を利用する機器に水質が劣化した浄化水を供給することになり、こうした機器の正常な運転に支障を引き起こすという課題を有していた。
【0009】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、保管時等、水処理装置を実際に使用していない状態において、水処理装置が曝される温度を的確に検知し、可視化できる手段を提供し、保管に伴い浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って利用することを未然に防止し、ひいては、水処理装置を利用する機器等の正常な運転を維持させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記従来の課題を解決するために、本発明の水処理装置は、水を浄化する水浄化媒質と、前記水浄化媒質を包装する包装部材と、を有し、外気の温度を不可逆的に表示する温度検知手段が、水浄化媒質の外部の表面、包装部材の外表面、包装部材の内表面、及び、包装部材の内部のうちの少なくとも一つに配置されていることを具備する構成としたものである。
【0011】
これによって、温度検知手段が、外気の温度を不可逆的に表示するため、保管時等において、水浄化装置が一時的に温度上昇した場合であっても、その時の温度を的確に検出でき、水処理装置が曝された温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握できる。また、浄化性能が劣化した水処理装置の誤った使用を確実に防止することができる。
【0012】
また、本発明の水処理装置は、水が通水するための入口及び出口を有する容器と、前記容器の内部に収納される水浄化媒質と、前記容器を包装する包装部材と、を有し、外気の温度を不可逆的に表示する温度検知手段が、前記容器の外部の表面、前記包装部材の外表面、前記包装部材の内表面、及び、前記包装部材の内部のうちのに少なくとも一つに配置されている構成としたものである。
【0013】
これによって、温度検知手段が、外気の温度を不可逆的に表示するため、保管時等において、水浄化装置が一時的に温度上昇した場合であっても、その時の温度を的確に検出でき、水処理装置が曝された温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握できる。また、浄化性能が劣化した水処理装置の誤った使用を確実に防止することができる。
【0014】
また、本発明の水処理装置は、前記容器を、前記入口部及び出口部をそれぞれ封止する着脱可能な封止栓を有する容器とし、前記封止栓の表面に、外気の温度を不可逆的に表示する温度検知手段を取り付けた構成としたものである。
【0015】
これによって、封止栓に配置した温度検知手段が、外気の温度を不可逆的に表示するため、保管時等において、水浄化装置が一時的に温度上昇した場合であっても、その時の温度を的確に検出でき、水処理装置が曝された温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握できる。また、浄化性能が損なわれた水処理装置の誤った使用を確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の水処理装置は、保管時等、水処理装置が実際に使用されていない状態において、水処理装置が曝される温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握でき、保管時等において浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って使用することを未然に防止し、また、水処理装置を利用する機器等の正常な運転を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態1における水処理装置を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態2における水処理装置を示す断面図
【図3】本発明の実施の形態3における水処理装置を示す断面図
【図4】従来の水処理装置を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における水処理装置の構成図を示すものである。
【0020】
図1において、水浄化媒質11が、該内部の表面に温度検知手段13が取り付けられた包装部材12で包装され、水処理装置10が構成される。
【0021】
以上により構成された水処理装置について、各構成部材の材料について具体的に説明する。
【0022】
水浄化媒質11はイオン交換樹膜で構成され、包装部材12はビニール袋である。温度検知手段13は所定の温度を超える温度に曝された時に不可逆的に変色する機能を有するサーモラベルである。
【0023】
次に、水処理装置の保管時における温度検知手段13による外気温度の検知手段について説明する。
【0024】
水浄化媒質11は、包装部材12に包装された状態で保管される。温度検知手段13は、予め、水浄化媒質11であるイオン交換樹膜が熱劣化する温度以上の温度で変色するものを選択し、包装部材12の内部の表面に取り付けられる。温度検知手段13は、水浄化媒質11の保管されている環境下における外気の温度が、イオン交換樹膜が熱劣化する温度より低い温度で保管されている場合は、元の色を維持し、水浄化媒質11が適切な温度で保管されたことを知らせる。一方、水浄化媒質11の保管されている環境下における外気の温度が、イオン交換樹膜が熱劣化する温度以上の温度になった場合、温度検知手段13は、元の色から変色し、イオン交換樹膜が熱劣化する温度以上の温度に曝され、水浄化媒質11であるイオン交換樹膜が劣化したことを知らせる。
【0025】
続いて、以上のように構成された水処理装置について、その使用方法について説明する。
【0026】
水処理装置10を使用する際は、水浄化媒質11を包装部材12から取り出し、水浄化媒質11を、水処理装置を使用する機器等の水循環経路に設置して使用する。
【0027】
水浄化媒質11に流入した水は、水浄化媒質11と接触しながら通流する。この時、水に含まれるイオン性物質等の不純物が水浄化媒質11に吸着することで取り除かれ浄化される。
【0028】
なお、水浄化媒質の水処理装置を使用する機器等の水循環経路への設置は、水浄化媒質を水循環経路に直接配置する方法や、水浄化媒質を容器に充填し、当該容器を水循環経路の配管等に配置する方法で行うことができる。また、本実施の形態においては、温度検知手段を包装部材の内部の表面に取り付けたが、包装部材の内部の表面に代えて、包装部材の外部の表面に取り付けてもよい。また、温度検知手段を水浄化媒質の外部の表面に取り付けてもよく、さらには、温度検知手段を包装部材の内部に同梱しても同一の効果を奏することができる。
【0029】
以上のように、本実施の形態においては、外部の温度を検知して、その温度を不可逆的に表示する温度検知手段を、水浄化媒質の外部の表面、若しくは包装部材の内部または外部の表面に取り付け、または包装部材の内部に同梱することで、保管時等において、水処理装置が曝された温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握でき、保管時等に浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って使用することを確実に防止することができ、また、水処理装置を利用する機器等の正常な運転を維持させることができる。
【0030】
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態における水処理装置の構成図を示すものである。
【0031】
図2において、容器21には入口部22と出口部23が連結され、その内部において、入口部保持体25が入口部22に、出口部保持体26が出口部23に、それぞれ水浄化媒質24に面して配置され、水浄化媒質24が保持される。前記容器21は、該表面に温度検知手段28が取り付けられた包装部材27で包装され、水処理装置20が構成される。
【0032】
以上により構成された水処理装置について、各構成部材の材料について具体的に説明する。
【0033】
容器21と入口部22及び出口部23はポリプロピレン等の樹脂で構成される。入口部保持体25と出口部保持体26はポリプロピレン等の樹脂からなる焼結体フィルタで構成される。水浄化媒質24はイオン交換樹脂で構成され、包装部材27はビニール袋である。温度検知手段28は所定の温度を超える温度に曝された時に不可逆的に変色する機能を有するサーモラベルである。
【0034】
次に、水処理装置の保管時における温度検知手段28による外気温度の検知手段について説明する。
【0035】
水処理装置は、包装部材27に包装された状態で保管される。温度検知手段28は、予め、水浄化媒質24であるイオン交換樹脂が熱劣化する温度以上の温度で変色するものを選択し、包装部材27の外部の表面に取り付けられる。温度検知手段28は、水処理装置の保管されている環境下における外気の温度が、イオン交換樹脂が熱劣化する温度より低い温度で保管されている場合は、元の色を維持し、水処理装置が適切な温度で保管されたことを知らせる。一方、水処理装置の保管されている環境下における外気の温度が、イオン交換樹脂が熱劣化する温度以上の温度になった場合、温度検知手段28は、元の色から変色し、水処理装置がイオン交換樹脂が熱劣化する温度以上の温度に曝され、水浄化媒質24であるイオン交換樹脂が劣化したことを知らせる。
【0036】
続いて、以上のように構成された水処理装置について、その使用方法と、水処理装置に水が入水する際の水の流れについて説明する。
【0037】
水処理装置を使用する際は、容器21を包装部材27から取り出し、入口部22と出口部23を、水処理装置を使用する機器等の配管等に接続し使用する。
【0038】
容器21には、その入口部22を通して水が流入し、入口部保持体25を通過して水浄化媒質24に流れ込む。入口部保持体25を通過して、水浄化媒質24に流入した水は、水浄化媒質24と接触しながら出口部保持体26に向かって流れる。この時、水に含まれるイオン性物質等の不純物が水浄化媒質24に吸着することで取り除かれ浄化される。水浄化媒質24を通り抜けた水は出口部保持体26を通って、出口部23から浄化水として流出する。
【0039】
なお、入口部22への水の流入は、入口部22を水道水の蛇口直接接続し、水道水の供給圧力を利用して行うことができ、また、水を貯えた貯水タンク等からポンプ等の送水手段で行うことができる。また、本実施の形態においては、温度検知手段28を包装部材27の外部の表面に取り付けたが、包装部材27の外部の表面に代えて、包装部材27の内部の表面、または水処理装置の容器21の外面に配置してもよい。また、温度検知手段を包装部材の内部に同梱しても同一の効果を奏することができる。
【0040】
以上のように、本実施の形態においては、水処理装置を構成する容器を、外気の温度を検知して、その温度を不可逆的に表示する温度検知手段を該容器の外部の表面に取り付けた容器とし、若しくは水処理装置を構成する包装部材を、外気の温度を検知して、その温度を不可逆的に表示する温度検知手段を該包装部材の内部または外部の表面に取り付けた包装部材とし、または、外気の温度を検知して、その温度を不可逆的に表示する温度検知手段を、包装部材に同梱することで、保管時等において、水処理装置が曝された温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握でき、保管時に浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って使用することを確実に防止することができ、また、水処理装置を利用する機器等の正常な運転を維持させることができる。
【0041】
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施の形態における水処理装置の構成図を示すものである。なお、図3において、図2と同一の構成は同じ符号を用い、説明する場合もある。
【0042】
図3において、容器21には入口部22と出口部23が連結され、その内部には、入口部保持体25が入口部22に、出口部保持体26が出口部23に、それぞれ水浄化媒質24に面して配置され、水浄化媒質24が保持される。前記容器21の入口部22と出口部23には封止栓31が取り付けられ、入口部22の封止栓31には、温度検知手段32が取り付けられる。前記容器21は、封止栓31を含め、包装部材27で包装され、水処理装置30が構成される。
【0043】
以上により構成された水処理装置について、各構成部材の材料について具体的に説明する。
容器21と入口部22及び出口部23はポリプロピレン等の樹脂で構成される。入口部保持体25と出口部保持体26はポリプロピレン等の樹脂からなる焼結体フィルタで構成される。封止栓31はスチレン系エラストマーで構成されるキャップである。水浄化媒質24はイオン交換樹脂で構成され、包装部材27はビニール袋である。温度検知手段32は所定の温度を超える温度に曝された時に不可逆的に変色する機能を有するサーモラベルである。
【0044】
次に、水処理装置の保管時における温度検知手段32による外気温度の検知手段について説明する。
【0045】
水処理装置は、包装部材27に包装された状態で保管される。温度検知手段32は、予め、水浄化媒質24であるイオン交換樹脂が熱劣化する温度以上の温度で変色するものを選択し、封止栓31の表面に取り付けられる。温度検知手段32は、水処理装置の保管されている環境下における外気の温度が、イオン交換樹脂が熱劣化する温度より低いで保管されている場合は、元の色を維持し、水処理装置が適切な温度で保管されたことを知らせる。一方、水処理装置の保管されている環境下における外気の温度が、イオン交換樹脂が熱劣化する温度以上の温度になった場合、温度検知手段32は、元の色から変色し、水処理装置がイオン交換樹脂が熱劣化する温度以上の温度に曝され、水浄化媒質24であるイオン交換樹脂が劣化したことを知らせる。
【0046】
続いて、以上のように構成された水処理装置について、その使用方法と水処理装置に水が入水する際の水の流れについて説明する。
【0047】
水処理装置を使用する際は、包装部材27から容器21を取り出し、入口部22及び出口部23の封止栓31を取り外し、容器21の入口部22と出口部23を、水処理装置を使用する機器等の配管等に接続し使用する。
【0048】
容器21には、その入口部22を通して水が流入し、入口部保持体25を通過して水浄化媒質24に流れ込む。入口部保持体25を通過して、水浄化媒質24に流入した水は、水浄化媒質24と接触しながら出口部保持体26に向かって流れる。この時、水に含まれるイオン性物質等の不純物が水浄化媒質24に吸着することで取り除かれ浄化される。水浄化媒質24を通り抜けた水は出口部保持体26を通って、出口部23から浄化水として流出する。なお、入口部22への水の流入は、入口部22を水道水の蛇口直接接続し、水道水の供給圧力を利用して行うことができ、また、水を貯えた貯水タンク等からポンプ等の送水手段で行うことができる。
【0049】
以上のように、本実施の形態においては、水処理装置を構成する容器に封止栓を取り付け、封止栓を、外気の温度を検知して、その温度を不可逆的に表示する温度検知手段を該表面に取り付けた封止栓とすることで、保管時等において、水処理装置が曝された温度を可視化できるため、水浄化媒質の劣化の有無を的確に把握でき、保管時に浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って使用することを確実に防止でき、また、水処理装置を利用する機器等の正常な運転を維持させることができる。
【0050】
なお、上述した各実施の形態において、温度検知手段はサーモラベルに限られるものではなく、所定の温度を超える温度に曝された時に不可逆的に変色するものであればよく、例えばテンプレートやヒートラベルであってもよい。また、温度検知手段は、実施の形態に記載したように変色により温度の変化を不可逆的に表示するものに限定されるものではなく、検知した外気の温度を表示し、その表示を記録できるものであれば、同一の効果を奏することができる。
【0051】
また、包装部材は、前記実施の形態に記載したビニール袋に限られるものでなく、外部から温度検知手段の表示状態を確認できる包装部材であればよく、例えば、ガラス容器、ダンボール等の各種包装部材を利用することができる。
【0052】
さらに、水浄化媒質は、実施の形態に記載したイオン交換膜やイオン交換樹脂に限定されるものではなく、活性炭、ゼオライト、キレート樹脂等を利用でき、あるいは、これらの水浄浄化媒質を混合して利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
以上のように、本発明に係る水処理装置は、保管時等における水浄化媒質の浄化性能の劣化を的確に検知し、可視化でき、浄化性能が損なわれた水処理装置を誤って使用することを未然に防止できるため、水処理装置を取り替えて利用する機器、例えば、燃料電池システム等の産業分野に適用できる。
【符号の説明】
【0054】
10、20、30 水処理装置
21 容器
22 入口部
23 出口部
11、24 水浄化媒質
25 入口部保持体
26 出口部保持体
12、27 包装部材
13、28、32 温度検知手段
31 封止栓

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を浄化する水浄化媒質と、
前記水浄化媒質を包装する包装部材と、
を有し、
外気の温度を検知し当該温度の変化を不可逆的に表示する温度検知手段が、前記水浄化媒質の外部の表面、前記包装部材の外表面、前記包装部材の内表面、及び、前記包装部材の内部のうちの少なくとも一つに配置されていること、
を特徴とする水処理装置。
【請求項2】
水が通水するための入口部及び出口部を有する容器と、
前記容器の内部に収納されている水浄化媒質と、
前記容器を包装する包装部材と、
を有し、
外気の温度を検知し当該温度の変化を不可逆的に表示する温度検知手段が、前記容器の外部の表面、前記包装部材の外表面、前記包装部材の内表面、及び、前記包装部材の内部のうちのに少なくとも一つに配置されていること、
を特徴とする水処理装置。
【請求項3】
前記容器は、前記入口部及び前記出口部をそれぞれ封止する着脱可能な封止栓を有し、前記温度検知手段が、前記封止栓の表面に取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載の水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−217921(P2012−217921A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86022(P2011−86022)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】