説明

水圧試験器

【課題】小型で、試験精度の高いものとする。
【解決手段】円筒チューブ10内に水圧をかけて、その一部11、11を膨張させ、管継手部aを密封空間とし、その空間内に水圧をかけて水圧試験する。空間内へは溝状導水路41でもって確実に導水され、試験器Aと継手部aが多少ズレても支障はない。チューブ10の両端10aはその側板16に固定金具24でもってボルト25止めして確実に固着し、側板とチューブ端のズレをなくす。固定リング51によりチューブ10のめくれ上がりを防止する。これらにより、小型化してもそのズレによる支障をなくす。両側板16間はバネ28により離反方向に付勢して、チューブ収縮時のしわをなくし、移動時などの損傷を少なくする。膨縮部11全周の突条21は確実に管P内面に当接して密封性を高める。キャスター19の支持杆20は揺動可能とし、その揺動等の固定により、キャスター19の位置決めをする。その固定はボルト・ナットの締結により行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、地中に埋設する鋳鉄管などの管の継手部を埋め戻す前に水密性能を検査する、特に、中小口径管に有効な水圧試験器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一の管の受口に他の管の挿し口を水密パッキングを介在して順々に挿し込み接合して管路を構築する際、その管路に漏れが生じることは好ましくなく、通常、その漏れは管継手部で生じるため、その管継手部の水密性を試験する必要がある。
【0003】
その継手部の水圧試験において、従来、実公昭60−15155号公報等に記載のように、接合作業後、各継手部位置にテストバンドと称する水圧試験器を持って管内に人が入り、そのバンドを管内面で人力にて押し広げ密着することにより、水圧試験を行ない、接合の不具合による漏水の発見を行なう技術がある。
【0004】
この人が管路内に入って行う試験は、上記テストバンドを該当する継手部にセットするのに、管内に人が入り、締結ボルトを締め付ける等の作業があるので、管の適用口径は、人が入って作業に支障のない800mm以上の場合でしか使用できない。
【0005】
このため、管内に人が入れない口径700mm以下の場合では、一定長さの配管後、その配管(管路)内に充水して各継手部の水圧試験を行なっている。このとき、水圧試験を実施してその配管に漏水が無いことを確認するまでは、管の埋め戻しができない。また、水圧試験前に管の埋め戻しが必要な場合、水圧試験で漏水があった場合、漏水箇所を特定するためには、掘り返して確認しなければならない。
【0006】
この口径700mm以下の管路の構築においても、その管内に人が入ることなく、その継手部の良否を判定することができる水圧試験器として、特開2001−272300号公報に開示され、図13に示されるものがある。
【0007】
この水圧試験器Aは、両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12及び排気ホース13が接続されているともに、円筒体10内に開口する注水ホース14及び排気ホース15が接続された構成である。
【0008】
例えば、同図に示すように、一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ後、その管Pの一方の開口(管端)から管内に、この水圧試験器Aを、継手部aが両膨縮部11、11の間に位置するように入れ、上記注水ホース14から円筒体10内に注水するとともに排気ホース15から排気し、十分排気されれば、そのホース14を閉じてさらに注水し、同図鎖線のごとく、両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して継手部aの両側を水密とする。その後、注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水するとともに排気ホース13から排気し、十分排気されれば、そのホース13を閉じてさらに注水し、継手部aの水圧が所定になれば、ホース12を閉じ、継手部a内の所定時間内の水圧変化でもって漏水を検査する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記円筒体10は、通常、ゴムチューブ製であって、従来、その中央部と両端部を布などの補強材を埋設した補強層17とし、両端部に側板16を嵌めて、鋼製バンド(スチールバンド)18により締結している。一般に、継手部aの高水圧試験を行うためには、円筒体10内にも高水圧を印加して膨縮部11を管P内面に強固に圧接して水密化する必要があり、この構成において、円筒体10内に高水圧を印加すると、図14に示すように、側板16の円筒フランジ16bに対し、円筒体10の端部10aがズレる場合がある(ズレ:t)。そのズレtが生じれば、円筒体10内から水漏れが生じたり、円筒体10内の水圧及び継手部a内の水圧が変化し、正確な水圧試験が行われないこととなる。
【0010】
また、円筒体10に高水圧に耐えるゴムを使用した場合、補強層17の材質を金属繊維等の高強度のものに変更したり、巻き付け数を多くする必要等がある。その結果、円筒体チューブ10全体の柔軟性がなくなり、図15に示すように、検査終了後に水を抜いても、円筒体10がもとの状態にまで収縮せず、しわbが寄ったままの状態になる場合がある。
【0011】
さらに、水圧試験器Aは、図13に示すように、両膨縮部11、11間の中程に継手部aが位置するようにセットして、継手部aに十分な水圧を印加する必要があるが、図16に示すように、そのセットが適切でなく、膨縮部11がズレて、継手部aが塞がる場合がある。塞がれば、継手部aに水圧が適切に印加されず、適正な水圧試験が行われないこととなる。また、補強層17が劣化すると、同図に示すように、注水ホース12及び排気ホース13の開口12a、13aも管P内面に近づき、最悪の場合には接して閉塞され、円滑な注水及び排気を行えなくなる。この補強層17の劣化は、円筒体10及び継手部aの印加水圧が高くなればなる程、激しくなる。
【0012】
また、水圧試験器Aが長いものであると、例えば、図17に示すように、異形管部分においては、水圧試験器Aがその異形部分を円滑に進まず、継手部Aを両膨縮部11、11間に位置できない恐れがある。
【0013】
さらに、水圧試験器Aには、両端にキャスター19を設けて管P内の移動をスムースに行い得るようにしている。しかし、従来では、図18に示すように、そのキャスター19の支持杆(脚)20を側板16の円筒フランジ16bにボルト止めしており、そのキャスター19の突出量調節は、支持杆20を長孔20aを介して矢印のごとく動かすことにより、行っている。この作業は、前後のボルト20bの弛め・締め付けの作業が伴い、煩わしいものとなっている。また、前後のボルト20bの締結位置で、キャスター19の位置も決定されるため、その両締結位置及び締結度合にキャスター19の位置精度が左右される。このため、キャスター19の位置精度が悪く、適正な位置でないと、管Pと水圧試験器Aの軸心が大きく離れ、継手部aへの均一な水圧印加に支障が生じる。また、軸心がズ
レれば、膨縮部11全周が管P内面にぴったり圧接させにくい問題がある。
【0014】
この発明は、上記実情に鑑み、例えば、0.5MPa以上の高水圧試験に耐え得るようにすることを第1の課題、キャスターの位置調整を円滑かつ精度よくし得るようにすることを第2の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
第1の課題を達成するため、この発明は、円筒体の両側をなす膨縮部の端縁全周に筒状固定金具を同一軸上に宛がって接合し、その固定金具を上記円筒体の牢側を閉じる側板の全周のフランジにねじ止めすることとしたのである。
【0016】
ねじ止めは強固に接合できるため、円筒体内に高水圧が印加されても円筒体と側板のズレが生じにくいからである。膨縮部(円筒体)と固定金具の接合には、接着剤による他、ゴム加硫時に同時焼き付け接着などの手段等を採用し得る。
【0017】
また、他の手段として、この発明は、上記円筒体の両側を閉じる側板の間にテンションバーを掛け渡し、そのテンションバーには前記両側板を離れる方向に付勢するバネを設けたのである。常時は、そのバネの付勢力により、円筒体(膨縮部)が伸びて縮径した状態であり、円筒体に注水すると(水圧を印加すると)、バネに抗して膨縮部が膨らみ、水圧を除けば、バネの付勢力により復元される。このため、高水圧に耐え得るように膨縮部を高強度のものとしてもしわが生じる恐れはない。
【0018】
さらに、他の手段として、この発明は、上記両膨縮部間の外面に開口する注水ホースの開口部から前記膨縮部の間に複数の突起を設け、その突起間で導水路を形成したのである。
【0019】
この手段においては、仮に、図16のごとく、膨縮部の劣化や高水圧の印加などにより、注水ホースの開口が管内面に近づいたり、接しても、その開口周りには突起があって導水路が形成されるため、その導水路を通じて継手部には適正な水圧が印加される。また、水圧試験器と継手部がズレて、膨縮部の内側が継手部を塞ぐことがあっても、その膨縮部の内側には突起によって導水路が形成されるため、同様に、その導水路を通じて継手部には適正な水圧が印加される。
【0020】
このように、導水路が形成されることは、後述のように、膨張しない補強層によって管内面と円筒体の間に空間を必ずしも形成する必要がなくなり、その空間を確実に担保する補強層部分も狭くでき、これにより、円筒体を短くでき、水圧試験器自身の長さを短くし得る。
【0021】
また、他の手段として、この発明は、上記膨縮部の端縁を上記円筒体の両側を閉じる側板の全周のフランジに固定し、かつ、その固定部内側端縁の膨縮部外周にその膨縮部を内側に押した状態とする固定リングを嵌めたり、上記膨縮部の端縁全周外面に縮径可能な筒状固定具を嵌めるとともに、膨縮部の端縁全周内面に上記円筒体の両側を閉じる側板の全周の筒状フランジを嵌め、前記固定具の外面にバックルを嵌めて締め付けたのである。
【0022】
膨縮部は一般にゴムなどの弾性体製チューブであり、その端部を内側に押した状態とすると、水平によるそのチューブのめくり上がりが低下する。また、膨縮部を縮径する固定具で圧接すれば、その固定強度は増す。このように、側板と円筒体(膨縮部)の端部の接合強度が高くなれば、円筒体に高水圧が印加されても、側板とチューブのズレは生じにくく、また、その円筒体の長さ方向の接合幅を狭くでき、円筒体の長さも短くし得る。
【0023】
さらに、他の手段として、この発明は、上記両膨縮部にその全周に亘る突条を設けて、この突条が上記管内面に圧接するようにしたのである。膨縮部の表面が圧接する場合に比べれば、その表面から突出した突条が圧接する方が全周に亘って確実になされて水密性は高い。この高い水密性を得られることは、継手部の高水圧試験には適することとなる。
【0024】
第2の課題を達成するために、この発明は、上記キャスターの支持杆を、上記円筒体に揺動自在に設けるとともに、支持杆に円筒体に設けられたボルトを挿通し、そのボルトに、前記支持杆の内側への揺動を阻止するナットをねじ込み、そのナットのねじ込み位置により、前記支持杆が任意の揺動位置で固定されるようにしたのである。
【0025】
上記支持杆が任意の揺動角度で固定されれば、支持杆は揺動点が固定のため、その揺動角度によってキャスターの位置が決定される。すなわち、一つの要素によって決定されるため、調整も容易で、精度も高いものとなる。
【発明の効果】
【0026】
この発明は、以上のように、円筒体のズレをなくしたり、導水路を形成する等により、高水圧に耐え得るものとなるとともに、精度の高い水圧試験を行うことができる。
【0027】
また、両側板をバネにより離反方向に付勢することにより、円筒体の収縮時にしわが生じることがなく、しわの発生による損傷を防止できる。さらに、導水路を形成すれば、確実に継手部に導水され、仮に、水圧試験器と継手部がズレて、膨縮部の内側が継手部を塞ぐことがあっても支障なく水圧試験を行うことができ、側板と円筒体端の固定を確実にすることと併せて、試験器自体の長さを短くし得る。
【0028】
また、この発明は、移動用キャスターの位置調節を一要素の変更で行うようにしたので、その作業が容易であるうえに、精度の高いものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
上記第1の課題を達成するこの発明の一実施形態としては、一方の管の受口に他方の管の挿し口を水密パッキングを介在して挿し込んだ継手部の水圧試験器であり、両側が閉じられた水密な円筒体からなり、この円筒体は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部が形成され、その両膨縮部間の外面に開口する注水ホースが接続されているとともに、円筒体内に開口する注水ホースが接続されており、前記管内に、前記継手部が前記両膨縮部の間に位置するように前記円筒体を入れ、前記注水ホースから前記円筒体内に注水して前記両膨縮部を膨張させて管内面全周に亘り圧接して前記継手部の両側を水密とし、上記注水ホースから両膨縮部間に注水する従来公知の水圧試験器において、前記膨縮部が弾性体製チューブからなり、そのチューブの端縁全周に筒状固定金具を同一軸上に宛がって接合し、その固定金具を前記円筒体の両側を閉じる側板の全周のフランジにねじ止めした構成を採用し得る。
【0030】
この構成において、円筒体、継手部の排気ホースは、必ずしも設ける必要はないが、従来と同様に、排気ホースを設けることができ、そのとき、継手部側のみとすることもできる。
【0031】
他の実施形態としては、上述の従来公知の水圧試験器において、上記膨縮部がゴム製チューブからなり、上記円筒体の両側を閉じる側板の間にテンションバーを掛け渡し、そのテンションバーには前記両側板を離れる方向に付勢するバネを設けた構成を採用し得る。
【0032】
この構成において、上記テンションバーの一端は上記円筒体の側面を閉じる側板に水密性をもって移動自在に貫通してナットがねじ込まれ、上記バネは前記側板とテンションバーの止め具の間に介設されているものとすれば、その前記ナットのねじ込み量により、前記側板と止め具の間隔を調整することができる。
【0033】
さらに、他の実施形態としては、上述の従来公知の水圧試験器において、上記両膨縮部間の外面に開口する注水ホースの開口部から前記膨縮部の間に複数の突起を設け、その突起間で導水路を形成した構成を採用し得る。その突起の形状及び配置態様は、導水路を形成し得るものであれば、いずれでもよく、例えば、上記注水ホースの開口部から上記膨縮部に至る突条を採用できる。
【0034】
また、他の実施形態としては、上述の従来公知の水圧試験器において、上記膨縮部が弾性体製チューブからなり、そのチューブの端縁を上記円筒体の両側を閉じる側板の全周のフランジに固定し、かつ、その固定部内側端縁のチューブ外周にそのチューブを内側に押した状態とする固定リングを嵌めた構成としたり、そのチューブ製膨縮部の端縁全周外面に縮径可能な筒状固定具を嵌めるとともに、チューブの端縁全周内面に上記円筒体の両側を閉じる側板の全周の筒状フランジを嵌め、前記固定具の外面に締結バンドを嵌めて締め付けた構成を採用し得る。
【0035】
この後者の固定具を嵌めたものにあっては、その筒状固定具を、ゴムなどの弾性体からなるものとすれば、チューブ(膨縮部)とほぼ同質のため、両者がなじむとともに、締結バンドの締め付けによる凹凸をそのゴムが吸収し、固着力が均一化し、全周に亘る水密度も均一化する。
【0036】
そして、さらに他の実施形態としては、上述の従来公知の水圧試験器において、上記両膨縮部にその全周に亘る突条を設けて、この突条が上記管内面に圧接するようにした構成を採用し得る。
【0037】
第2の課題を達成する発明の実施形態としては、上述の従来公知の水圧試験器において、上記円筒体の周囲にキャスターを設けて円筒体が移動自在になっており、そのキャスターの支持杆は、前記円筒体に揺動自在に設けられているとともに円筒体に設けられたボルトが挿通し、そのボルトには、前記支持杆の内側への揺動を阻止するナットがねじ込まれており、そのナットのねじ込み位置により、前記支持杆が任意の揺動位置で固定される構成を採用し得る。
【0038】
このとき、支持杆の揺動に伴う、支持杆に対するボルトのズレ(ねじれ)は、ボルトが挿通する支持杆の孔を長孔にして、その長孔内のボルトの移動で吸収したり、後述の実施例のごとく、ボルトが挿通するブロック32の回転で吸収する等の周知な手段を適宜に採用する。
【0039】
上記各手段及びその各実施形態は、それぞれ、その二つ、三つ・・・と選択的に併用することができ、その併用したものは、それぞれの作用・効果を発揮し得る。また、膨縮部の拡径度合を適宜に選択することにより、適用管口径も大きいもの、例えば、1口径以上とし得る。
【実施例】
【0040】
一実施形態を図1乃至図4に示し、従来と同様に、両側が閉じられた水密な耐高圧ゴム製円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12及び排気ホース13が接続されているともに、円筒体10内に開口する注水ホース14及び排気ホース15が接続された構成である。
【0041】
両膨縮部11、11間の円筒体10には繊維などを混入した補強層17となっており、図2に示すように、水圧が印加されても、あまり膨張しない。膨縮部11の中程外周には全周に亘る突条21が一体成形されている。この突条21の管Pとの当接面はフラットでもよいが、図12に示すように、全周に亘って襞21aを形成したり(図12(a))、全周に亘り一端21bを翼状に斜めに突出させたり(同(b))、全周に亘って突条21cを形成して(同(c))、当接部に柔軟性を持たせたり、当接面積を少なくすることにより、全周に亘って均一な当接性能を確保するとともに、単位面積当たりの面圧を高くするとよい。これにより、後述の円筒体10内への水圧を極端に高めなくても、突起21が管P内面にぴったり圧接して、膨縮部11の十分な水密性を得ることができる。突起21
は、その数は任意であり、円筒体10と一体物でも、貼着、溶着などで接着してもよい。
【0042】
円筒体10の両側開口を塞ぐ側板16は、鋼板などで作られ、周縁両側に円筒状のフランジ16a、16bを有しており、その両フランジ16a、16bの外周面に円筒体10の端部10aが嵌まり込んでいる。その両フランジ16a、16bの両者に亘る円筒体端部10a外周面には、繊維などを混入して補強した筒状ゴム22が嵌められ、このゴム22の外周に、バックル付の鋼製締結バンド18が嵌められ、そのバックルでもってバンド18が縮径されて、補強ゴム22を介して円筒体10の端部10aがフランジ16a、16bに圧接固定される。このとき、フランジ16a、16b外周面の全周に亘る溝16cに円筒体10の端部10aが喰い込み、高い止水面圧が得られ、また、その固定もより確実となる(図4参照)。ゴム22には、繊維などを混入せずに補強しないもの、及びその他の弾性体を採用できる。
【0043】
円筒体10の端には、図3に示すように、円筒状固定金具24が接着剤により接合固定されており、その固定金具24をボルト・ナット25によりフランジ16bに締結することにより、円筒体10の端が側板16に強固に固定される。これにより、円筒体10内に高水圧が印加されても、例えば、0.5MPa以上の水圧が印加されても、側板16に対し円筒体10がズレることはない。
【0044】
両側板16、16にはテンションバー26が貫通し、その端にはナット27がねじ込まれている。また、円筒体10内のテンションバー26にはコイルバネ28が嵌挿され、このバネ28は、テンションバー26に固定の止め具26aと、側板16の間に位置し、圧縮状態で、円筒体10と側板16が固定され、常時は、その付勢力により、円筒体10を伸長させる。ナット27のねじ込み度合によって、バネ28の付勢力は適宜に選定する。止め具26aをねじ込みナット構造とし、このナット(止め具26a)のねじ込み位置で、バネ28の付勢力を調整するようにもし得る。
【0045】
側板16の外側フランジ16bの内側周囲4等分位には、支持杆20を介してキャスター19が設けられている。キャスター19の位置は、3等分位などと任意である。その支持杆20は、図4に示すように、ピン31でもってフランジ16bの径方向に揺動自在となっており、その側面のブロック32にフランジ16bに立設したボルト33が貫通している。そのブロック16は支持杆20に回転自在に嵌まり込んでおり、支持杆20の揺動に対するボルト33の相対変位を、そのブロック16が嵌合点周りに回転して吸収する。またブロック32の両側にはボルト33にねじ込んだナット34が圧接しており、同図の実線から鎖線のごとく、支持杆20を任意の揺動角度にしてキャスター19の突出度合を調整した後、その両ナット34を締結することにより、その位置を固定する。
【0046】
側板16には、従来と同様に、移動用竿(挿入用ロッド)30をクランプ等により取付け可能となっている。この竿30は継ぎ足し可能で、管Pのほぼ長さ分、継ぎ足しされる。例えば、竿30の長さを1.0〜1.5mとすれば、管Pが5〜6mであれば、4、5本を継ぎ足すこととなる。
【0047】
この実施例は、以上の構成であり、つぎにその作用を説明すると、先行きの (一の)管Pの受口1に後行きの (他の)管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して接合した後、図1に示すように、後行きの管Pの受口1側から、この水圧試験器Aを管内に挿入して、両膨縮部11、11間に継手部aが位置した状態にする。このとき、キャスター19は管Pと水圧試験器Aがほぼ同一軸心となるように調整し、水圧試験器Aは竿30でもって挿し込む。
【0048】
この状態で、図2に示すように、注水ホース14から円筒体10内に注水して円筒体10(膨縮部11)を膨張させ、その膨縮部11、11を管P内面に圧接する。これにより、継手部aは密封空間となり、排気ホース15は適宜に図示しないバルブにより閉じ、円筒体10内が規定の水圧になれば、図示しないバルブを閉じてその水圧を保持する。このとき、図2鎖線で示すように、円筒体10の排気口15aは上方に延ばして、円滑に排気し得るようにするとよい。
【0049】
この後、継手部aの密封空間に注入ホース12から注水する。このとき、密封空間内の空気は排気ホース13から排気され、十分に排気されれば、図示しないバルブにより排気ホース13を閉じる。注水ホース12からは、密封空間(継手部a)内が規定の水圧になるまで注水し、規定の水圧、例えば、0.5MPaになれば、図示しないバルブにより注入ホース12を閉じて、密封空間内を規定の水圧に維持する。因みに、注水ホース12からの継手部a内への注水は、その注水口12aから下方に流れて下部から充水されるため、排気口13aからは円滑に排気し得る。また、確実に排気するには、図2鎖線で示すように、排気口13aからさらに受口1内面近くに至るホース13bを設けるとよい。このとき、そのホース13bは可撓性があって、水圧試験器Aの移動に支障がないようにするとよい。
【0050】
この維持時間を規定し、その規定維持時間内における密封空間内の水圧低下によって水密パッキング3の不良、すなわち漏れ状態を検査する。検査が終われば、各水圧ホース12、13、14、15から水を排出して、円筒体10を収縮させるとともに、継手部aから水を排出する。このとき、バネ28により、その円筒体10の収縮(伸長)は確実になされて、しわbがよることはない。つづいて、この水圧試験器Aを管P外に導き出す。
【0051】
漏水が生じておれば、継手部Aの再挿入や水密パッキング3の取替えを行い、生じていなければ、次の管Pを接続し、その継手部aの水圧検査に移行する。なお、継手部aの検査は、一の管Pの接続毎に行ってもよいが、任意の数の管Pを接続後、この水圧試験器Aを入れて、その全ての継手部aを順々に水圧試験してもよい。
【0052】
図5乃至図9には他の実施例を示し、この実施例は、円筒体10の中央部に補強層17を形成せず、注水ホース12及び排気ホース13の注水口12a、排気口13aから膨縮部11に亘って、導水路41を形成したものである。その導水路41は、図6、図7に示すように、周方向の所要幅に亘って突条42を設けて形成したり、図9に示すように突起43を設けて形成することができる。その突条42、突起43は、図6、図7及び図9に示すように、円筒体10と一体成形により設けてもよいが、図8に示すように別物44を接着することにより、設けてもよい。
【0053】
この実施例は、図5鎖線のごとく、円筒体10の注水により、その中央部が膨出して、注水孔12a及び排気口13aが管P内面に近接して継手部aを閉塞する恐れがあるが、突起42による導水路41の形成により、注水孔12a、排気孔13aから継手部a内への通路は確保されてスムースに注水及び排気がなされる。また、図16のように、継手部aと水圧試験器Aの位置がズレて(図5鎖線参照)、その導水路41の部分で継手部aを塞いでも、同様に、その導水路41を通して継手部aにスムースに注水される。この実施例でも、両膨縮部11、11間に補強層17を形成できる。
【0054】
図10にはさらに他の実施例を示し、この実施例は、側板16のフランジ16a、16bの幅を小さくして、水圧試験器Aの長さを短くしたものであり、フランジ16bの端縁の円筒体10の外周に固定リング51を嵌めて、その円筒体10の端縁10aが少し内側に押された状態としたものである。この押された状態であると、同図鎖線のごとく、円筒体10が膨張した際、フランジ16b(側板16)端縁から円筒体10がめくり上がることがなくなる。このため、図示のごとく、フランジ16aを省略するなどにより、水圧試験器Aの長さを極力短くできる。
【0055】
また、この実施例は、注水孔12a近傍の補強層17がなく、導水路41で、注水孔12a、排気孔13aからの注水及び排気をスムースにしたので、膨縮部11、11間を短くすることができ、これによっても、水圧試験器Aの長さを短くできる。このように、短くできることにより、図11に示すように、異形管部分の継手部aにおいても、両膨縮部11、11間に継手部aを円滑に位置させることができる。
【0056】
これらの実施例のように、注水口12a部分に補強層17のないものにあっては、円筒体10内の水圧は、膨縮部11の拡径にその殆どが作用して円滑な水密性を担保できる。
【0057】
上記円筒体10の補強層17の部分は、鉄板、樹脂板などの円筒で構成することもできる。また、各実施例は、ダクタイル鋳鉄管のS形管継手の場合であったが、この発明は、同K形、A形、U形、T形、US形、KF形、UF形、NS形、SII形などの各種の継手形式に適用し得ることは勿論であり、塩ビ管等のゴムパッキンを使用する各種の継手形式であっても適用し得る。さらに、テンションバー26をその途中に自在継手を介設する等により折曲自在とすれば、円筒体10も折曲可能となって、異形管部分などの屈曲部の通行及び膨縮部11の圧接が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】一実施例の作用断面図
【図2】同実施例の作用断面図
【図3】図1の要部拡大図
【図4】図1の要部拡大図
【図5】他の実施例の作用断面図
【図6】(a)は同実施例の斜視図、(b)は同平面図
【図7】同実施例の作用説明用切断側面図
【図8】他の実施例を示し、(a)は平面図、(b)は(a)の要部切断正面図
【図9】他の実施例の要部斜視図
【図10】他の実施例の一部切断正面図
【図11】同実施例の作用図
【図12】膨縮部突起の各例の要部断面図
【図13】従来例の作用断面図
【図14】従来例の作用断面図
【図15】従来例の作用断面図
【図16】従来例の作用断面図
【図17】従来例の作用断面図
【図18】従来例の要部断面図
【符号の説明】
【0059】
A 水圧試験器
P 管
a 継手部
1 受口
2 挿し口
3 水密パッキング
10 円筒体(ゴムチューブ)
10a 円筒体端部
11 膨縮部
12、14 注水ホース
13、15 排気ホース
16 側板
16a、16b 側板フランジ
17 補強層
18 締結バンド
19 キャスター
20 キャスター支持杆
21 膨縮部の突条
22 補強ゴム
24 固定金具
25 ボルト
26 テンションバー
27 ナット
28 バネ
30 移動竿
31 揺動ピン
32 ブロック
33 調節ボルト
34 ナット
41 導水路
42 突条
43 突起
51 固定リング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記膨縮部11が弾性体製チューブからなり、そのチューブ11の端縁全周に筒状固定金具24を同一軸上に宛がって接合し、その固定金具24を上記円筒体10の両側を閉じる側板16の全周のフランジ16bにねじ止めしたことを特徴とする水圧試験器。
【請求項2】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記膨縮部11が弾性体製チューブからなり、上記円筒体10の両側を閉じる側板16の間にテンションバー26を掛け渡し、そのテンションバー26には前記両側板16を離れる方向に付勢するバネ28を設けたことを特徴とする水圧試験器。
【請求項3】
上記テンションバー26の一端は上記円筒体10の側面を閉じる側板16に水密性をもって移動自在に貫通してナット27がねじ込まれ、上記バネは前記側板とテンションバー26の止め具26aの間に介設され、前記ナット27のねじ込み量により、前記側板16と止め具26aの間隔が調整されることを特徴とする請求項2に記載の水圧試験器。
【請求項4】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記膨縮部11が弾性体製チューブからなり、そのチューブ11の端縁を上記円筒体10の両側を閉じる側板16の全周のフランジに固定し、かつ、その固定部内側端縁のチューブ11外周にそのチューブ11を内側に押した状態とする固定リング51を嵌めたことを特徴とする水圧試験器。
【請求項5】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12の開口部から前記膨縮部11の間に複数の突起42、43を設け、その突起間で導水路41を形成したことを特徴とする水圧試験器。
【請求項6】
上記突起42が、上記注水ホース12の開口部から上記膨縮部11に至る突条からなることを特徴とする請求項5に記載の水圧試験器。
【請求項7】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記両膨縮部11にその全周に亘る突条21を設けて、この突条21が上記管P内面に圧接するようにしたことを特徴とする水圧試験器。
【請求項8】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記膨縮部11が弾性体製チューブからなり、そのチューブ11の端縁全周外面に縮径可能な筒状固定具22を嵌めるとともに、チューブ11の端縁全周内面に上記円筒体10の両側を閉じる側板16の全周の筒状フランジを嵌め、前記固定具の外面に締結バンド18を嵌めて締め付けたことを特徴とする水圧試験器。
【請求項9】
上記筒状固定具22がゴムなどの弾性体からなることを特徴とする請求項8に記載の水圧試験器。
【請求項10】
一方の管Pの受口1に他方の管Pの挿し口2を水密パッキング3を介在して挿し込んだ継手部aの水圧試験器Aであり、
両側が閉じられた水密な円筒体10からなり、この円筒体10は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部11、11が形成され、その両膨縮部11、11間の外面に開口する注水ホース12が接続されているとともに、円筒体10内に開口する注水ホース14が接続されており、
上記管P内に、上記継手部aが上記両膨縮部11、11の間に位置するように上記円筒体10を入れ、上記注水ホース14から前記円筒体10内に注水して前記両膨縮部11、11を膨張させて管P内面全周に亘り圧接して前記継手部aの両側を水密とし、上記注水ホース12から両膨縮部11、11間に注水する水圧試験器Aにおいて、
上記円筒体10の周囲にキャスター19を設けて円筒体10が移動自在になっており、そのキャスター19の支持杆20は、前記円筒体10に揺動自在に設けられているとともに円筒体10に設けられたボルト33が挿通し、そのボルト33には、支持杆20の内側への揺動を阻止するナット34がねじ込まれており、そのナット34のねじ込み位置により前記支持杆20が任意の揺動位置で固定されることを特徴とする水圧試験器。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の管(P)の受口(1)に他方の管(P)の挿し口(2)を水密パッキング(3)を介在して挿し込んだ継手部(a)の水圧試験器(A)であり、
両側が閉じられた水密な円筒体(10)からなり、この円筒体(10)は、その筒軸方向一定長さを隔てて全周に亘る膨縮部(11、11)が形成され、その両膨縮部(11、11)間の外面に開口する注水ホース(12)が接続されているとともに、円筒体(10)内に開口する注水ホース(14)が接続されており、
上記管(P)内に、上記継手部(a)が上記両膨縮部(11、11)の間に位置するように上記円筒体(10)を入れ、上記注水ホース(14)から前記円筒体(10)内に注水して前記両膨縮部(11、11)を膨張させて管(P)内面全周に亘り圧接して前記継手部(a)の両側を水密とし、上記注水ホース(12)から両膨縮部(11、11)間に注水する水圧試験器(A)において、
上記膨縮部(11)が弾性体製チューブからなり、上記円筒体(10)の両側を閉じる側板(16)の間にテンションバー(26)を掛け渡し、そのテンションバー(26)には前記両側板(16)を離れる方向に付勢するバネ(28)を設けたことを特徴とする水圧試験器。
【請求項2】
上記テンションバー(26)の一端は上記円筒体(10)の側面を閉じる側板(16)に水密性をもって移動自在に貫通してナット(27)がねじ込まれ、上記バネ(28)は前記側板(16)とテンションバー(26)の止め具(26a)の間に介設され、前記ナット(27)のねじ込み量により、前記側板(16)と止め具(26a)の間隔が調整されることを特徴とする請求項に記載の水圧試験器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−10713(P2006−10713A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−277338(P2005−277338)
【出願日】平成17年9月26日(2005.9.26)
【分割の表示】特願2002−95670(P2002−95670)の分割
【原出願日】平成14年3月29日(2002.3.29)
【出願人】(000142595)株式会社栗本鐵工所 (566)
【出願人】(000145471)株式会社十川ゴム (28)
【Fターム(参考)】