水産養殖における無脊椎動物の病原性感染に対する合成レプリキンペプチド
本発明は、水産養殖における無脊椎動物での病原体の発生の予防又は治療のための、水産養殖における病原体のゲノムで同定された約7〜約50個のアミノ酸の単離された又は合成されたペプチド、ならびに同定されたペプチドを用いる病原体発生を予防及び治療する方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
無脊椎動物に対する病原体からの少なくとも1つのペプチドの少なくとも1つの単離された又は合成形態である少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドを含む、水産養殖において無脊椎動物の耐性を増加させるための物質であって、該少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドがレプリキンモチーフを含む7〜約50個のアミノ酸よりなる少なくとも1つの単離された又は合成のレプリキンペプチドであり、ここで、該レプリキンモチーフが
(1)該モチーフの第1の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基、及び該モチーフの第2の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基又は少なくとも1つのヒスチジン残基;
(2)第2のリジン残基から6〜10個の残基に位置する少なくとも1つのリジン残基;
(3)少なくとも1つのヒスチジン残基;ならびに
(4)少なくとも6%のリジン残基
を含む前記物質。
【請求項2】
該無脊椎動物が甲殻類である、請求項1に記載の物質。
【請求項3】
該甲殻類がエビである、請求項2に記載の物質。
【請求項4】
該少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドが合成のものである、請求項1に記載の物質。
【請求項5】
該少なくとも1つの単離された又は合成のレプリキンペプチドが該レプリキン(Replikin)モチーフよりなる、請求項1に記載の物質。
【請求項6】
該レプリキンモチーフが7〜約10個のアミノ酸、約10〜約15個のアミノ酸、約15〜約20個のアミノ酸、約20〜約25個のアミノ酸、約25〜約30個のアミノ酸、約30〜約35個のアミノ酸、約35〜約40個のアミノ酸、約40〜約45個のアミノ酸、又は約45〜約50個のアミノ酸よりなる、請求項5に記載の物質。
【請求項7】
該少なくとも1つの単離された又は合成のレプリキンペプチドが、KVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の少なくとも1つを含む、請求項4に記載の物質。
【請求項8】
該物質が単離された又は合成のレプリキンペプチド、KVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の2以上からなる混合物を含む、請求項4に記載の物質。
【請求項9】
請求項1に記載の物質を含むワクチン。
【請求項10】
請求項6に記載の物質を含むワクチン。
【請求項11】
さらに、医薬として許容される担体を含む、請求項9に記載のワクチン。
【請求項12】
該ワクチンが甲殻類における少なくとも1つの病原体から保護する、請求項11に記載のワクチン。
【請求項13】
該ワクチンがエビにおける少なくとも1つの病原体から保護する、請求項11に記載のワクチン。
【請求項14】
該病原体がウイルスである、請求項13に記載のワクチン。
【請求項15】
該病原体がタウラ症候群ウイルスである、請求項14に記載のワクチン。
【請求項16】
該ワクチンがエビ用の飼料と混合されている、請求項13に記載のワクチン。
【請求項17】
該ワクチンがエビ用の飼料の1日の配合量と混合されている、請求項16に記載のワクチン。
【請求項18】
該少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドが、KVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及び/又はHVEKIVDKAK(配列番号11)である、請求項15に記載のワクチン。
【請求項19】
単離された又は合成のペプチドであるKVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の2以上からなる混合物を含む、請求項18に記載のワクチン。
【請求項20】
単離された又は合成のペプチドであるKVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の混合物を含む、請求項19に記載のワクチン。
【請求項21】
該単離された又は合成のペプチドの各々が同等な重量の混合物を含む、請求項20に記載のワクチン。
【請求項22】
該物質が、1日当たり各エビの体重1g当たり約0.01mg〜約2mgのワクチンの用量でエビに投与される、請求項20に記載のワクチン。
【請求項23】
該用量が、1日当たり各エビの体重1g当たり約0.2mg〜1.0mgのワクチンである、請求項22に記載のワクチン。
【請求項24】
該用量が、1日当たり各エビの体重1g当たり約0.5mgのワクチンである、請求項23に記載のワクチン。
【請求項25】
該少なくとも1つの単離された又は合成レプリキンペプチドが、タウラ症候群ウイルスの出現菌株に存在する少なくとも1つのレプリキンペプチドの少なくとも1つの単離された又は合成の形態である、請求項15に記載のワクチン。
【請求項26】
該ワクチンがタウラ症候群ウイルスの兆候の開始に先立って予防的療法としてエビに投与される、請求項15に記載のワクチン。
【請求項27】
該ワクチンがタウラ症候群ウイルスの兆候の開始後に療法としてエビに投与される、請求項15に記載のワクチン。
【請求項28】
該ワクチンが治療量以下の濃度で予防的療法としてエビに投与される、請求項15に記載のワクチン。
【請求項29】
該ワクチンが少なくとも1つのエビの実質的に全ライフサイクルにわたって投与される、請求項28に記載のワクチン。
【請求項30】
請求項1に記載の物質を無脊椎動物に投与することを含む、無脊椎動物において病原体に対する耐性を提供する方法。
【請求項31】
該物質が、経口、該物質を含有する水性媒体中での無脊椎動物の潜水を介して、又は注射を介して投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
該物質が経口投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
該無脊椎動物が甲殻類である、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
該甲殻類がエビである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
7〜約50個のアミノ酸よりなる単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチドであって、該レプリキンペプチドが
(1)レプリキンモチーフの第1の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基、及び該モチーフの第2の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基又は少なくとも1つのヒスチジン残基;
(2)第2のリジン残基から6〜10個の残基に位置する少なくとも1つのリジン残基;
(3)少なくとも1つのヒスチジン残基;ならびに
(4)少なくとも6%のリジン残基
を含むレプリキンモチーフを含む単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチド。
【請求項36】
該レプリキンペプチドが該レプリキンモチーフよりなる、請求項35に記載の単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチド。
【請求項37】
請求項35に記載のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチドをコードする、単離された又は合成のヌクレオチド配列。
【請求項38】
(1)末端リジン及び、場合により、末端リジンに直接隣接するリジン;(2)末端ヒスチジン及び、場合により、該末端ヒスチジンに直接隣接するヒスチジン、(3)もう1つのリジンから約6〜約10個のアミノ酸内のリジン;ならびに(4)少なくとも6%のリジンを含む、約16〜約34個のアミノ酸よりなる単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキン足場(scaffold)ペプチド。
【請求項39】
該ペプチドが28〜33個のアミノ酸よりなる、請求項38に記載の単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキン足場ペプチド。
【請求項40】
KKVQANKTRVFAASNQGLALALRRYYLSFLDH(配列番号197)又はKKACRNAGYKEACLHELDCKSFLLAQQGRAGAH(配列番号198)を含む、請求項39に記載のペプチド。
【請求項41】
(1)無脊椎動物と同一種である複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体において病気を引き起こすのに十分なレベルでの病原体で該複数の無脊椎動物を攻撃すること;
(2)病気に罹るか、又は死んだ該複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体を捨てること;
(3)工程(1)及び(2)を少なくとも1回繰り返すこと;ならびに
(4)該無脊椎動物の病原体に対する耐性を増大させる、請求項1に記載の物質を工程(1)、(2)及び/又は(3)において該複数の無脊椎動物に少なくとも1回投与すること
を含む、病原体に対する無脊椎動物の耐性を増加させる方法。
【請求項42】
工程(4)を、工程(1)、(2)及び/又は(3)において請求項7に記載の物質を該複数の無脊椎動物に少なくとも1回投与することによって行う、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
該無脊椎動物がエビである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
該病原体がタウラ症候群ウイルスである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
(1)水性媒体中で養殖することができる無脊椎動物の病原体において少なくとも1つのレプリキン配列を同定すること、及び(2)ワクチンの活性剤として少なくとも1つの同定されたレプリキン配列を化学的に合成することを含む、ワクチンの製造方法。
【請求項46】
該ワクチンが、該病原体における該少なくとも1つのレプリキン配列が同定された時点から7日以内に製造される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
請求項1に記載の物質を含む動物飼料。
【請求項48】
エビ生産用のRangen35マッシュ、1%アルギン酸ナトリウム、1%ヘキサメタリン酸ナトリウム、ならびにKVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)である少なくとも1つの合成レプリキンペプチドを含む動物飼料。
【請求項49】
請求項13に記載のワクチンで処理されたエビ。
【請求項50】
該無脊椎動物が二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターである、請求項1に記載の物質。
【請求項51】
該ワクチンが二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターの少なくとも1つの病原体に対する保護を供する請求項11に記載のワクチン。
【請求項52】
該無脊椎動物が二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターである請求項30に記載の方法。
【請求項53】
該無脊椎動物が二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターである請求項42に記載の方法。
【請求項54】
約7〜約50個のアミノ酸の少なくとも1つの合成ペプチドを含む水産養殖で用いるための物質であって、該少なくとも1つの合成ペプチドが、水産養殖における少なくとも1つの無脊椎動物に投与された場合、少なくとも1つの病原体に対する該少なくとも1つの無脊椎動物の耐性を増加させる前記物質。
【請求項55】
請求項54に記載の物質を含むワクチン。
【請求項56】
(1)無脊椎動物と同一種である複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体において病気を引き起こすのに十分なレベルでの病原体で該複数の無脊椎動物を攻撃すること;
(2)病気に罹るか、又は死んだ該複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体を捨てること;
(3)工程(1)及び(2)を少なくとも1回繰り返すこと;ならびに
(4)該無脊椎動物の病原体に対する耐性を増大させる、請求項54に記載の物質を工程(1)、(2)及び/又は(3)において、該複数の無脊椎動物に少なくとも1回投与すること
を含む、病原体に対する無脊椎動物の耐性を増加させる方法。
【請求項1】
無脊椎動物に対する病原体からの少なくとも1つのペプチドの少なくとも1つの単離された又は合成形態である少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドを含む、水産養殖において無脊椎動物の耐性を増加させるための物質であって、該少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドがレプリキンモチーフを含む7〜約50個のアミノ酸よりなる少なくとも1つの単離された又は合成のレプリキンペプチドであり、ここで、該レプリキンモチーフが
(1)該モチーフの第1の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基、及び該モチーフの第2の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基又は少なくとも1つのヒスチジン残基;
(2)第2のリジン残基から6〜10個の残基に位置する少なくとも1つのリジン残基;
(3)少なくとも1つのヒスチジン残基;ならびに
(4)少なくとも6%のリジン残基
を含む前記物質。
【請求項2】
該無脊椎動物が甲殻類である、請求項1に記載の物質。
【請求項3】
該甲殻類がエビである、請求項2に記載の物質。
【請求項4】
該少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドが合成のものである、請求項1に記載の物質。
【請求項5】
該少なくとも1つの単離された又は合成のレプリキンペプチドが該レプリキン(Replikin)モチーフよりなる、請求項1に記載の物質。
【請求項6】
該レプリキンモチーフが7〜約10個のアミノ酸、約10〜約15個のアミノ酸、約15〜約20個のアミノ酸、約20〜約25個のアミノ酸、約25〜約30個のアミノ酸、約30〜約35個のアミノ酸、約35〜約40個のアミノ酸、約40〜約45個のアミノ酸、又は約45〜約50個のアミノ酸よりなる、請求項5に記載の物質。
【請求項7】
該少なくとも1つの単離された又は合成のレプリキンペプチドが、KVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の少なくとも1つを含む、請求項4に記載の物質。
【請求項8】
該物質が単離された又は合成のレプリキンペプチド、KVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の2以上からなる混合物を含む、請求項4に記載の物質。
【請求項9】
請求項1に記載の物質を含むワクチン。
【請求項10】
請求項6に記載の物質を含むワクチン。
【請求項11】
さらに、医薬として許容される担体を含む、請求項9に記載のワクチン。
【請求項12】
該ワクチンが甲殻類における少なくとも1つの病原体から保護する、請求項11に記載のワクチン。
【請求項13】
該ワクチンがエビにおける少なくとも1つの病原体から保護する、請求項11に記載のワクチン。
【請求項14】
該病原体がウイルスである、請求項13に記載のワクチン。
【請求項15】
該病原体がタウラ症候群ウイルスである、請求項14に記載のワクチン。
【請求項16】
該ワクチンがエビ用の飼料と混合されている、請求項13に記載のワクチン。
【請求項17】
該ワクチンがエビ用の飼料の1日の配合量と混合されている、請求項16に記載のワクチン。
【請求項18】
該少なくとも1つの単離された又は合成のペプチドが、KVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及び/又はHVEKIVDKAK(配列番号11)である、請求項15に記載のワクチン。
【請求項19】
単離された又は合成のペプチドであるKVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の2以上からなる混合物を含む、請求項18に記載のワクチン。
【請求項20】
単離された又は合成のペプチドであるKVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)の混合物を含む、請求項19に記載のワクチン。
【請求項21】
該単離された又は合成のペプチドの各々が同等な重量の混合物を含む、請求項20に記載のワクチン。
【請求項22】
該物質が、1日当たり各エビの体重1g当たり約0.01mg〜約2mgのワクチンの用量でエビに投与される、請求項20に記載のワクチン。
【請求項23】
該用量が、1日当たり各エビの体重1g当たり約0.2mg〜1.0mgのワクチンである、請求項22に記載のワクチン。
【請求項24】
該用量が、1日当たり各エビの体重1g当たり約0.5mgのワクチンである、請求項23に記載のワクチン。
【請求項25】
該少なくとも1つの単離された又は合成レプリキンペプチドが、タウラ症候群ウイルスの出現菌株に存在する少なくとも1つのレプリキンペプチドの少なくとも1つの単離された又は合成の形態である、請求項15に記載のワクチン。
【請求項26】
該ワクチンがタウラ症候群ウイルスの兆候の開始に先立って予防的療法としてエビに投与される、請求項15に記載のワクチン。
【請求項27】
該ワクチンがタウラ症候群ウイルスの兆候の開始後に療法としてエビに投与される、請求項15に記載のワクチン。
【請求項28】
該ワクチンが治療量以下の濃度で予防的療法としてエビに投与される、請求項15に記載のワクチン。
【請求項29】
該ワクチンが少なくとも1つのエビの実質的に全ライフサイクルにわたって投与される、請求項28に記載のワクチン。
【請求項30】
請求項1に記載の物質を無脊椎動物に投与することを含む、無脊椎動物において病原体に対する耐性を提供する方法。
【請求項31】
該物質が、経口、該物質を含有する水性媒体中での無脊椎動物の潜水を介して、又は注射を介して投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
該物質が経口投与される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
該無脊椎動物が甲殻類である、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
該甲殻類がエビである、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
7〜約50個のアミノ酸よりなる単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチドであって、該レプリキンペプチドが
(1)レプリキンモチーフの第1の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基、及び該モチーフの第2の末端に位置する少なくとも1つのリジン残基又は少なくとも1つのヒスチジン残基;
(2)第2のリジン残基から6〜10個の残基に位置する少なくとも1つのリジン残基;
(3)少なくとも1つのヒスチジン残基;ならびに
(4)少なくとも6%のリジン残基
を含むレプリキンモチーフを含む単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチド。
【請求項36】
該レプリキンペプチドが該レプリキンモチーフよりなる、請求項35に記載の単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチド。
【請求項37】
請求項35に記載のタウラ症候群ウイルスレプリキンペプチドをコードする、単離された又は合成のヌクレオチド配列。
【請求項38】
(1)末端リジン及び、場合により、末端リジンに直接隣接するリジン;(2)末端ヒスチジン及び、場合により、該末端ヒスチジンに直接隣接するヒスチジン、(3)もう1つのリジンから約6〜約10個のアミノ酸内のリジン;ならびに(4)少なくとも6%のリジンを含む、約16〜約34個のアミノ酸よりなる単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキン足場(scaffold)ペプチド。
【請求項39】
該ペプチドが28〜33個のアミノ酸よりなる、請求項38に記載の単離された又は合成のタウラ症候群ウイルスレプリキン足場ペプチド。
【請求項40】
KKVQANKTRVFAASNQGLALALRRYYLSFLDH(配列番号197)又はKKACRNAGYKEACLHELDCKSFLLAQQGRAGAH(配列番号198)を含む、請求項39に記載のペプチド。
【請求項41】
(1)無脊椎動物と同一種である複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体において病気を引き起こすのに十分なレベルでの病原体で該複数の無脊椎動物を攻撃すること;
(2)病気に罹るか、又は死んだ該複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体を捨てること;
(3)工程(1)及び(2)を少なくとも1回繰り返すこと;ならびに
(4)該無脊椎動物の病原体に対する耐性を増大させる、請求項1に記載の物質を工程(1)、(2)及び/又は(3)において該複数の無脊椎動物に少なくとも1回投与すること
を含む、病原体に対する無脊椎動物の耐性を増加させる方法。
【請求項42】
工程(4)を、工程(1)、(2)及び/又は(3)において請求項7に記載の物質を該複数の無脊椎動物に少なくとも1回投与することによって行う、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
該無脊椎動物がエビである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
該病原体がタウラ症候群ウイルスである、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
(1)水性媒体中で養殖することができる無脊椎動物の病原体において少なくとも1つのレプリキン配列を同定すること、及び(2)ワクチンの活性剤として少なくとも1つの同定されたレプリキン配列を化学的に合成することを含む、ワクチンの製造方法。
【請求項46】
該ワクチンが、該病原体における該少なくとも1つのレプリキン配列が同定された時点から7日以内に製造される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
請求項1に記載の物質を含む動物飼料。
【請求項48】
エビ生産用のRangen35マッシュ、1%アルギン酸ナトリウム、1%ヘキサメタリン酸ナトリウム、ならびにKVGSRRYKSH(配列番号1)、HFATKCFGEVPKK(配列番号2)、KAENEFWDGVKQSH(配列番号3)、KGHRKVPCEQK(配列番号4)、HRKVPCEQK(配列番号5)、KVPCEQKIWLH(配列番号6)、KIWLHQNPGK(配列番号7)、HQNPGKTQQDMK(配列番号8)、KGNTRVHVK(配列番号9)、KEHVEKIVDK(配列番号10)、及びHVEKIVDKAK(配列番号11)である少なくとも1つの合成レプリキンペプチドを含む動物飼料。
【請求項49】
請求項13に記載のワクチンで処理されたエビ。
【請求項50】
該無脊椎動物が二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターである、請求項1に記載の物質。
【請求項51】
該ワクチンが二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターの少なくとも1つの病原体に対する保護を供する請求項11に記載のワクチン。
【請求項52】
該無脊椎動物が二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターである請求項30に記載の方法。
【請求項53】
該無脊椎動物が二枚貝、イガイ、ホタテガイ、カキ、他の軟体動物、ザリガニ又はロブスターである請求項42に記載の方法。
【請求項54】
約7〜約50個のアミノ酸の少なくとも1つの合成ペプチドを含む水産養殖で用いるための物質であって、該少なくとも1つの合成ペプチドが、水産養殖における少なくとも1つの無脊椎動物に投与された場合、少なくとも1つの病原体に対する該少なくとも1つの無脊椎動物の耐性を増加させる前記物質。
【請求項55】
請求項54に記載の物質を含むワクチン。
【請求項56】
(1)無脊椎動物と同一種である複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体において病気を引き起こすのに十分なレベルでの病原体で該複数の無脊椎動物を攻撃すること;
(2)病気に罹るか、又は死んだ該複数の無脊椎動物の少なくとも1つの個体を捨てること;
(3)工程(1)及び(2)を少なくとも1回繰り返すこと;ならびに
(4)該無脊椎動物の病原体に対する耐性を増大させる、請求項54に記載の物質を工程(1)、(2)及び/又は(3)において、該複数の無脊椎動物に少なくとも1回投与すること
を含む、病原体に対する無脊椎動物の耐性を増加させる方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2010−528610(P2010−528610A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510390(P2010−510390)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/061336
【国際公開番号】WO2008/156914
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(501141781)
【出願人】(501141792)
【出願人】(507273792)
【出願人】(509328412)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/061336
【国際公開番号】WO2008/156914
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(501141781)
【出願人】(501141792)
【出願人】(507273792)
【出願人】(509328412)
【Fターム(参考)】
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