説明

水道用ゴムパッキン

【課題】高度の物性と多量の吸水性を併せて保持し、且つ安全性に優れた水道用ゴムパッキンを提供する。
【解決手段】水道用ゴムパッキンに課せられる安全衛生条件を満足すると共に高度の物性を保有し、且つ適当な水膨潤性を賦与することによって解決した。ゴムパッキンは使用中に水道水を吸収し自ら体積を増すことにより水密性を保持する。その具体的な方法はゴムに吸水性材料を多量に加えた水膨潤性の優れたゴム層とゴムに吸水性材料をより少量加えた物性の優れたゴム層から成る積層物を加硫成形して水道用ゴムパッキンを製造した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水道用ゴムパッキンに関するものであり、更に詳しくは、バルブ、フランジ、その他各種の継手に使用する水密性に優れた水道用ゴムパッキンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来水道用ゴムパッキンには天然ゴムあるいは種々の合成ゴムを原料とした加硫ゴムが使用されている。
【0003】
しかるに、水道用ゴムパッキンは飲料用と云う極めて厳しい安全衛生環境上の条件下で使用されるので、水密性を改良する方法は限られており、周知のように長年使用していると少量ではあるが水洩れが生じ、ゴムパッキンを取り替えなければならない事態が発生することがしばしばである。
【0004】
この対策として、ゴムに水膨潤性を発現させるために、吸水性高分子で代表される吸水性材料をゴムに混ぜることが考えられる。しかし水道用ゴムパッキンの場合は長期の使用に耐えるため高度の物性が要求されている。又社会的ライフラインとして最も安全性を要求される水道水を対象とするため、毒性については勿論のこと、ゴム中に配合した物質の溶出性が水質基準以下であること等、厳しい規制を受けなければならない。そして、一般に吸水性材料をゴムに混ぜるとどうしても物性の低下は免れない。
【0005】
水道の止水パッキン、コーキング材として、吸水性材料を配合する先行技術としては特許文献1がある。かかる技術は、平均粒径5μmで、水溶性ビニル単量体と架橋性単量体を油中水型エマルジョン重合法で作製したものであり、しかもこれを単体でパッキン等に用いるものであって、吸水性材料の溶出性が少ないとは言うものの、長期の使用に耐えるため高度の物性には問題がある。
【0006】
又、特許文献2には土木工事や建物の屋上の防水に使用する止水シートとして吸水性材料が用いられてはいるが、これは、釘などが貫通してシートに穴が開いたとしても、水膨潤性を有する層が水に触れて膨潤することで
自己修復する技術であり、本発明に直接的には関係のない技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】

【特許文献1】特開平07−041606号公報
【特許文献2】特開平07−300949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従って、水密性に優れ、且つ高度の物性を保有する水道用ゴムパッキンが社会的に求められていることから、本発明はかかる課題の解決を目的とするものであり、高度の物性と多量の吸水性を併せて保持し、且つ安全性に優れた水道用ゴムパッキンを提供することを目的とするものである。具体的には、表1の物性規格を満足するゴム材料を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のゴムパッキンは、使用中に水道水を吸収し自ら体積を増すことにより水密性を保持する技術であり、その具体的な方法はゴムに吸水性材料を多量に加えた水膨潤性の優れた未加硫ゴム層と、吸水性材料をより少量加えた物性の優れた未加硫ゴム層からなる積層物を、加硫成形して一体化してなる水道用ゴムパッキンを提供するものである。
【0010】
本発明を更に具現化して言えば、ゴムと油脂類の合計100重量部に対し、5〜100重量部の吸水性材料を加えた水膨潤性の優れた未加硫ゴム層(A)と、ゴムと油脂類の合計100重量部に対し、5重量部以下の吸水性材料を加えた物性の優れた未加硫ゴム層(B)とからなる積層物を加硫成形し、表1の物性規格に適合した水道用ゴムパッキンにかかるものである。
【発明の効果】
【0011】
上記の水道用ゴムパッキンにあっては、長期の使用に充分耐え得る物性を備え、かつ、水道水中に毒性については勿論のこと、溶出性が水質基準以下であることを併せ持つ、安全で優れた水道用ゴムパッキンが得られたものである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1はブレンド物と積層物の吸水性材料の強度傾向を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、水道用ゴムパッキンに課せられる安全衛生条件を満足すると共に、高度の物性を保有し、且つ適当な水膨潤性を賦与することによって課題を解決したものである。
【0014】
更にいえば、水道用ゴム材料にあっては、日本水道協会における表1の物性規格(即ち、(JWWA K156(2004))が決められており、これを満足するゴム材料でないと実際の使用に供することができないこととなっている。この規格を表1に示すが、本発明はかかる物性規格をクリアしたゴム材料が提供できたものである。
【0015】
【表1】

【0016】
以下、本発明の積層物について詳細に説明する。水道用ゴムパッキンは加硫工程を経て製造されるがその前の未加硫ゴムの配合について記す。上記水膨潤性に優れたゴム層において、ゴムの中の吸水性材料の割合は吸水性材料の種類による吸水能力を考慮しなければならないが、ゴムと油脂類の合計100重量部(以下、単に「部」で表す)に対し5部以上が好ましい。5部より少ない場合は水膨潤性の度合いが小さい。吸水性材料配合量の上限は、工業的には成形層として取り扱い可能な範囲の量が好ましい。その場合ゴムと油脂類の合計100部に対し100部以下が適当である。
【0017】
次に物性の優れたゴム層は吸水性材料を水膨潤性に優れたゴム層よりもより少量加えたゴム層であればよいが、物性の優れたゴム層においては吸水性材料の割合はゴムと油脂類の合計100部に対し5部以下が好ましい。そしてその下限は0部でも構わない。5部より多い場合は水道用ゴムパッキンとしての物性が低下して好ましくない。そして少量でも吸水性材料を含有すればゴムに幾ばくかの透水性を賦与し水膨潤の速度が増加する効呆がある。
【0018】
吸水性材料には一般に良く知られているポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソ一ダ、ポリメチルメタクリル酸、ポリメチルメタクリル酸ソ一ダ、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコール、ポリアルキレンオキサイド、イソブチレンマレイン酸共重合物、イソブチレンマレイン酸ソーダ共重合物などを架橋してなる有機合成吸水性高分子類が使用できる。しかし、水に溶解する成分を含むことは厳禁である。
【0019】
この他に無機系吸水性材料としてシリカ、セピオライト、ゼオライト、ベントナイト、ベントナイトの精製物であるモンモリロナイト等が使用できる。シリカは吸水性に優れているが多量に配合することは加硫ゴムの硬度が異常に高くなり好ましくない。非補強性のベントナイトやモンモリロナイトが好ましい。
【0020】
その他木炭や活性炭等のミクロポーラス構造を有する多孔性物質及び木綿などの繊維状物質も吸水性があり使用できる。
【0021】
その他、現在水道用ゴムパッキン用として使用されているカーボンブラック、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウム等の無機充填剤、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、ワックス、ポリエチレングリコール等の諸々のゴム薬品が使用できる。
【0022】
本発明の積層物に使用される油脂類はゴムの軟化剤、伸展油として重要であり、アロマチック系オイル、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル等の鉱物油や菜種油等の植物油が用いられる。これらの薬品や材料は加硫工程の前にゴムと混練りされ、それらの種類と量は水道用ゴムパッキンの目的に合わせて適宜決めることができる。
【0023】
本発明の積層物の基体をなすゴムには天然ゴム及びポリスチレンブタジエンゴム、ポリブタジェンゴム、ポリアクリロニトリルブタジエンゴム、ポリクロロプレンゴム、ポリエチレンプロピレンジエンマーゴム、ポリイソブチレンイソプレンゴム等の各種の合成ゴムが用いられる。
【0024】
本発明の積層物の構造は、前記二種類の層から構成されるが、層の数は二層以上である。ただし、水膨潤の均等性を図るには三層構造が好ましい。その場合、外側に水膨潤性の優れた層にするか、物性に優れた層にするかは自由であり、ゴムパッキンの用途によって変えればよい。二種類の層の厚さは、要求される水膨潤度及び物性によって適宜決定される。
【0025】
本発明の積層物が有利であることを説明するためには、三層構造物とするのが好ましいが、本発明の構造物は原理的には何層であっても構わない。
【0026】
又、本発明は水道用ゴムパッキンに関するが、水道用だけでなく下水道用ゴムパッキンにも応用可能であることは自明である。
【0027】
本発明を次の実施例で更に具体的に説明するが、本発明の範囲がこの実施例で限定されないことは言うまでもない。
【実施例】
【0028】
(実施例1)
スチレンブタジエン共重合ゴム(商品名:SBR1502)100.0g、補強材としてカーボンブラック54.3g、軟化剤としてナフテン系オイル38.5g、老化防止剤RD(アンテージRD)0.66g、同じく6C(ノクラック6C)を0.66g、同じくBHT(アンテージBHT)を0.44g、亜鉛華4.27g、ステアリン酸0.77g、引き裂き防止剤としてマイクロクリスタリンワックス1.69g、硫黄2.75g、加硫促進剤TET(ノクセラーTET)0.38g、同じくD(ノクセラーD)を3.1g、同じくCZ(ノクセラーCZ)を0.58g、同じくDM(ノクセラーDM)を0.96g、同じくTT(ノクセラーTT)を0.10g配合し、二本ロールを使用し温度70℃で混練りした。この未加硫配合ゴムをここで「A配合」とする。
【0029】
このA配合209.2g(100.0gのゴムを含有)に吸水性材料としてベントナイトを120.0g加えて混練りした未加硫配合ゴムを「B配合」とする。
【0030】
次に、加硫条件を160℃、20分とし、B配合の未加硫ゴム・厚さ0.66mmの上下を、各々0.66mmの厚さのA配合の未加硫ゴムで挟んで加硫し、厚さ2.0mmの三層積層物の加硫ゴムシートを作製した。この積層物の物性は硬さ67.2HA、引張応力7.0MPa時伸び235%、引張強さ14.1MPa、引張伸び398%であった。このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の1.8%であった。
以上の通り、本発明の積層物は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・65の規格を満足するものであった。
【0031】
A配合209.2gに40.0gのベントナイトを加えて混練りした未加硫配合ゴムを「C配合」とする。このC配合で厚さ2.0mmの加硫ゴムシートを上記と同じ条件で作製した。このブレンド物は上記の積層物と等量の吸水性材料を含有する。このブレンド物の物性は硬さ66.2HA、引張応力7.0MPa時伸び253%、引張強さ12.3MPa、引張伸び389%であった。このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の2.5%であった。
C配合のみによるゴム材料の場合は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・65の規格を満足することはできなかった。
【0032】
これから等しい量の吸水性材料の使用で積層物がブレンド物に比べ物性上有利であることが分かる。吸水量は初期状態では若干ブレンド物が多いが吸水性材料の量は等しいので何れ同等になると考えられる。
【0033】
尚、図1に積層物及びブレンド物のベントナイト配合率に対する引張応力の変化を示す。この図からも、積層物の方がブレンド物よりも優位なのは明らかである。層構造や吸水性材料が変わっても、積層物の優位性は変わらないことは言うまでもない。
【0034】
(実施例2)
実施例1におけるA配合である厚さ1.0mmの層の上下を実施例1に於けるB配合である厚さ0.5mmの層二枚で挟んだ厚さ2.0mmの三層構造の加硫ゴム積層物を作製した。
この積層物の物性は硬さ68.8HA、引張応力7.0MPa時伸び233%、引張強さ12.8MPa、引張伸び410%であった。このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の5.7%であった。
以上の通り、本発明の積層物は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・65の規格を満足するものであった。
【0035】
A配合209.2gに60.0gのベントナイトを加えて混練りした。この配合を「D配合」とする。このD配合で厚さ2.0mmの加硫ゴムシートを上記と同じ条件で作製した。 このブレンド物の物性は硬さ70.0HA、引張応力7.0MPa時伸び263%、引張強さ11.8MPa、引張伸び407%であった。
D配合のみによるゴム材料の場合は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・65の規格を満足することはできなかった。
【0036】
このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の3.8%であった。これから等しい量の吸水性材料の使用で積層物がブレンド物に比べ物性上有利であることが分かる。吸水量も積層物がブレンド物よりも多い。しかし吸水性材料の量は等しいので何れ同等になると考えられる。
【0037】
(実施例3)
実施例1におけるA配合209.2gに吸水性材料としてポリアクリル酸ソーダ架橋物を120.0g加えて混練した未加硫配合ゴムを「E配合」とする。そして、A配合である厚さ1.0mmの層の上下をE配合である厚さ0.5mmの層二枚で挟んだ厚さ2.0mmの三層構造の加硫ゴム積層物を作製した。
その積層物の物性は硬さ67.8HA、引張応力7.0MPa時伸び243%、引張強さ13.4MPa,引張伸び441%であった。このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の13.6%であった。
以上の通り、本発明の積層物は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・65の規格を満足するものであった。
【0038】
A配合209.2gにポリアクリル酸ソーダ架橋物を60.0g加えて混練りした。この配合を「F配合」とする。このF配合で厚さ2.0mmの加硫ゴムシートを上記と同じ条件で作製した。このブレンド物の物性は硬さ68.8HA,引張応力7.0MPa時伸び252%、引張強さ11.5MPa,引張伸び357%であった。
F配合のみによるゴム材料の場合は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・65の規格を満足することはできなかった。
【0039】
このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の11.8%であった。このことから等しい量の吸水性材料の使用で積層物がブレンド物に比べて物性上有利であることが分かる。吸水量も積層物がブレンド物よりも多い。しかし吸水性材料の量は等しいので何れ同等になると考えられる。
【0040】
(実施例4)
実施例1におけるA配合の加硫促進剤D(ノクセラーD)の量を3.1gから0.62gに変更したものを「G配合」とする。そのG配合206.7gに吸水性材料としてシリカ60.0g、木炭5.0gを加えて混練した未加硫配合ゴムを「H配合」とする。そして、A配合である厚さ1.0mmの層の上下をH配合である厚さ0.5mmの層二枚で挟んだ厚さ2.0mmの三層構造の加硫ゴム積層物を作製した。
その積層物の物性は硬さ72.0HA、引張応力7.0MPa時伸び177%、引張強さ14.1MPa、引張伸び364%であった.このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の3.1%であった。
以上の通り、本発明の積層物は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・75の規格を満足するものであった。
【0041】
G配合206.7gにシリカ30.0g、木炭2.5g加えて混練した。この配合を「I配合」とする。このI配合で厚さ2.0mmの加硫ゴムシートを上記と同じ条件で作製した。
このブレンド物の物性は硬さ71.2HA、引張応力7.0MPa時伸び223%、引張強さ14.3MPa,引張伸び416%であった。I配合のみによるゴム材料の場合は、表1(JWWA K156(2004))の物性規格のIII・75の規格を満足することはできなかった。
【0042】
このサンプルを40日間水に浸漬した時の吸水量はサンプル重量の1.9%であった。このことから等しい量の吸水性材料の使用で積層物がブレンド物に比べて物性上有利であることが分かる。吸水量も積層物がブレンド物よりも多い。しかし吸水性材料の量は等しいので何れ同等になると考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の水道用ゴムパッキンは、水道用として使用中にその量は僅かであるが確実に膨潤するので水密性に優れた水道施設を提供する。資源の無駄使い防止の観点から、そして社会的ライフラインとしての安全性を確保していることから、水道施設材料として極めて価値のある材料が提供できたものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸水性材料を多量に加えた水膨潤性の優れた未加硫ゴム層(A)と、吸水性材料をより少量加えた物性の優れた未加硫ゴム層(B)からなる積層物を、加硫成形してなることを特徴とする水道用ゴムパッキン。
【請求項2】
水膨潤性の優れた未加硫ゴム層(A)が、ゴムと油脂類の合計100重量部に対し、5〜100重量部の吸水性材料を加えた未加硫ゴム層である請求項1記載の水道用ゴムパッキン。
【請求項3】
物性の優れた未加硫ゴム層(B)が、ゴムと油脂類の合計100重量部に対し、5重量部以下の吸水性材料を加えた未加硫ゴム層である請求項1記載の水道用ゴムパッキン。
【請求項4】
未加硫ゴム層(A及びB)がゴム100重量部に対し、油脂類を100重量部以下加えた未加硫ゴム層である請求項1記載の水道用ゴムパッキン。
【請求項5】
吸水性材料が、シリカ、セピオライト、ゼオライト、ベントナイト、ベントナイトの精製物であるモンモリロナイト等の無機吸水性材料である請求項1乃至3いずれか1記載の水道用ゴムパッキン。
【請求項6】
吸水性材料が、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソ一ダ、ポリメチルメタクリル酸、ポリメチルメタクリル酸ソ一ダ、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンプロピレングリコール、ポリアルキレンオキサイド等を架橋してなる有機合成吸水性高分子である請求項1乃至3いずれか1記載の水道用ゴムパッキン。
【請求項7】
吸水性材料が、木炭、活性炭等の多孔性物質である請求項1乃至3いずれか1記載の水道用ゴムパッキン。
【請求項8】
ゴムと油脂類の合計100重量部に対し、5〜100重量部の吸水性材料を加えた水膨潤性の優れた未加硫ゴム層(A)と、ゴムと油脂類の合計100重量部に対し、5重量部以下の吸水性材料を加えた物性の優れた未加硫ゴム層(B)とからなる積層物を加硫成形し、表1の物性規格に適合した水道用ゴムパッキン。

【図1】
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【公開番号】特開2012−21634(P2012−21634A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162015(P2010−162015)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(506209422)地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター (134)
【出願人】(593038446)三報ゴム株式会社 (1)
【Fターム(参考)】