説明

汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法

【課題】 油吸着材を収納する際の充填密度を、数量的にどの位の値に設定しようとする発想は全く無かった。 従って、油処理槽を製造するメーカとしては、経験的に油吸着材を収納していた。 即ち、油の汚れに対する性能面に配慮しながら、交換を必要とする時点に配慮して、また許容されるサイクル等を考えて、油吸着材の収納する量を決めていた。
【解決手段】
少なくとも油を吸着する油吸着材342、344を、内部から流体が洩れるのを防止しドレン水を通すようにした槽61、71、81、351、361内に収納し、油吸着材342、344を収納する際の充填密度を40〜253グラム/リットルとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に関する技術であって、更に詳細に述べるならば、油吸着槽に油吸着材や乳化油処理剤等の油処理材を収納するのに際して、どのような基準に基づいて収納したら、より高い機能を持った、また長期間持続することが出来る、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法が可能であるという技術について述べたものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に関する技術としては、乳化油含有廃水の処理方法や、エマルジョン化した油を分離する油分離吸着槽や、油分含有液の油分分離方法および油分分離装置が見られる(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
先ず、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に類似している、従来の乳化油含有廃水の処理方法について、特許文献1によって説明する。
【0004】
この場合、特許文献1には、乳化油含有廃水を処理するに際し、炭素数6〜60の炭化水素基を有するアミン化合物及び/又はその誘導体を支持体に付着担持せしめた処理材で処理して廃水中のエマルジョン粒子の粗粒化または破壊を行なわせしめた後、ポリプロピレン及び/又はポリスチレンの繊維よりなる油吸着材で処理することによって油水分離を行なう技術が記載されている。
【特許文献1】 特開昭54−6352
【0005】
次に、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に類似している、従来のエマルジョン化した油を分離する油分離吸着槽について、特許文献2によって説明する。
【0006】
この場合、特許文献2には、油を吸着する油吸着材と、エマルジョン化した油を破壊させるアミンを、筒と上下の蓋とその他の部品より構成された槽内に分散させた状態で充填させた技術か記載されている。
【特許文献2】 特開2002−86143
【0007】
更に、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に類似している、従来の油分含有液の油分分離方法および油分分離装置について、特許文献3によって説明する。
【0008】
この場合、特許文献3には、凝集剤を粒体の間に充填した支持体層と、油分吸着材層とからなる油分分離層に、油分含有液を前記支持体層側から前記油分吸着材層側へ流通させることにより、油分含有液中の油分を除去する技術か記載されている。
【特許文献3】 特開2004−8888
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような従来の、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に類似する技術に関しては、以下に示すような課題があった。
【0010】
即ち、何れの従来技術に於いても、油吸着材を収納する際の充填密度を、数量的にどの位の値に設定しようとする発想は全く無かった。 従って、油処理槽を製造するメーカとしては、経験的に油吸着材を収納していた。 即ち、油の汚れに対する性能面に配慮しながら、交換を必要とする時点に配慮して、また許容されるサイクル等を考えて、油吸着材の収納する量を決めていた。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、少なくとも油を吸着する油吸着材を、内部から流体が洩れるのを防止しドレン水を通すようにした槽内に収納し、前記油吸着材を収納する際の充填密度を40〜253グラム/リットルとしたことを特徴とし、更には、前記槽には、前記油吸着材だけと前記油吸着材にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を分散させた状態で収納することで、または前記油吸着材だけを収納することで、部位を形成したことを特徴とし、更には、前記槽には、前記油吸着材だけとエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を前記油吸着材に付着させた乳化油処理剤付油吸着材を収納することで、または前記油吸着材と前記乳化油処理剤付油吸着材を混在した状態で収納することで、部位を形成したことを特徴とし、更には、前記槽には、前記油吸着材だけと粒体に乳化油処理剤を加えたものを収納することで、部位を形成したことを特徴とし、更には、前記乳化油処理剤は、炭素数6〜60の炭化水素基を有するアミン化合物もしくはそれらの誘導体であることを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【0012】
また、本発明は、内部を流体が流れある期間を使用すると機能が低下する為に、交換の必要があって交換可能な油を吸着する油吸着材を40〜253グラム/リットルの充填密度で充填している槽があり、前記油吸着材の機能が低下した際に、少なくとも機能が低下した前記油吸着材を所定の機能を持ったものに交換し、再び使用することを特徴とし、更には、前記槽には、前記油吸着材だけと前記油吸着材にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を分散させた状態で収納することで、または前記油吸着材だけを収納することで、または前記油吸着材だけとエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を前記油吸着材に付着させた乳化油処理剤付油吸着材を収納することで、または前記油吸着材と前記乳化油処理剤付油吸着材を混在した状態で収納することで異なった働きを持たせたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
【0014】
第一に、少なくとも油を吸着する油吸着材を、内部から流体が洩れるのを防止しドレン水を通すようにした槽内に収納し、油吸着材を収納する際の充填密度を40〜253グラム/リットルとしたことで、性能や品質にばらつきも無く、特に油を中心とする汚水から異物を除去するのに際し、一つの基準の目安が設定されたことで、汚れの度合いや流量に応じて確実に対応出来るようになった。
【0015】
第二に、槽には、油吸着材だけと油吸着材にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を分散させた状態で収納することで、または油吸着材だけを収納することで、または油吸着材だけとエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を油吸着材に付着させた乳化油処理剤付油吸着材を収納することで、または油吸着材と乳化油処理剤付油吸着材を混在した状態で収納することで部位を形成したことで、また異なった働きを持たせたことで、各々の汚れの度合いに応じて対応することが容易となった。
【0016】
第三に、槽には、油吸着材だけと粒体に乳化油処理剤を加えたものを収納することで、部位を形成したことで、エマルジョン化した油を破壊させる色々な種類の乳化油処理剤に対しても、選択の巾を広げながら対応が可能となった。
【0017】
第四に、乳化油処理剤は、炭素数6〜60の炭化水素基を有するアミン化合物もしくはそれらの誘導体であることで、エマルジョン化した油を確実に破壊することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】 本願発明の全体を示した図
【図2】 本願発明の油吸着槽の詳細図
【図3】 本願発明の別の一つ目の油吸着槽の詳細図
【図4】 本願発明の別の二つ目の油吸着槽の詳細図
【図5】 本願発明の油吸着槽を並列に並べた図
【図6】 本願発明の別の三つ目の油吸着槽の詳細図
【図7】 本願発明の別の四つ目の油吸着槽の詳細図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の全体を示した図であり、図2は、本願発明の油分解吸着槽の詳細図であり、図3は、本願発明の別の一つ目の油吸着槽の詳細図であり、図4は、本願発明の別の二つ目の油吸着槽の詳細図であり、図5は、本願発明の油吸着槽を並列に並べた図であり、図6は、本願発明の別の三つ目の油吸着槽の詳細図であり、図7は、本願発明の別の四つ目の油吸着槽の詳細図である。
【0020】
図1に見られるように、10は圧縮空気を作るエアコンプレッサであり、モータ11とコンプレッサ12とエアタンク13から構成され、モータ11の回転をベルト14によってコンプレッサ12に伝達することで、大気を取り込みながらエアタンク13に圧縮空気を作り出し貯留している。
【0021】
ここで、エアタンク13に貯留された圧縮空気は、圧縮空気配管111と、アフタークーラ20と、圧縮空気配管112と、ドライヤー30と、圧縮空気配管113と、エアフィルター40と、圧縮空気配管114を経由して圧縮空気を供給することが出来るようになっている。
【0022】
この場合、アフタークーラ20とドライヤー30によって、圧縮空気を冷却することで乾燥させ、エアフィルター40によって、各種の異物を除去することで、乾燥した綺麗な圧縮空気を圧縮空気配管114より送り出すことが出来るようになっている。 但し、圧縮空気を乾燥させるには、冷却による方法に限定する必要は無く、分離膜や乾燥剤等その外の方法でも構わないし、圧縮空気から異物を除去するには、一組(一種類)のエアフィルター40を経由することに限定する必要は無く、二組(二種類)や三組(三種類)やそれ以上を経由しても構わない。 当然のことながら、一種類で複数組や二種類で三組やそれ以上を、三種類で四組やそれ以上を経由しても構わない。
【0023】
一方、エアタンク13の下部からは、ドレン配管121と、手動によって開閉することが可能な弁122と、ドレン配管123と、ドレン水の存在や一定の時間等何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出することが可能な電動式のドレントラップ124と、ドレン配管125を経由して、ドレン集合管161に接続し、ドレン水を排出することを可能にしている。
【0024】
また、アフタークーラ20からは、ドレン配管131と、手動によって開閉することが可能な弁132と、ドレン配管133と、ドレン水の存在や一定の時間等何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出することが可能な電動式のドレントラップ134と、ドレン配管135を経由して、ドレン集合管161に接続し、ドレン水を排出することを可能にしている。
【0025】
更に、ドライヤー30からは、ドレン配管141と、手動によって開閉することが可能な弁142と、ドレン配管143と、ドレン水の存在や一定の時間等何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出することが可能な電動式のドレントラップ144と、ドレン配管145を経由して、ドレン集合管161に接続し、ドレン水を排出することを可能にしている。
【0026】
加えて、エアフィルター40からは、ドレン配管151と、手動によって開閉することが可能な弁152と、ドレン配管153と、ドレン水の存在や一定の時間等何等かの信号によってドレン水を圧縮空気と共に排出することが可能な電動式のドレントラップ154と、ドレン配管155を経由して、ドレン集合管161に接続し、ドレン水を排出することを可能にしている。
【0027】
ここで、ドレン水が合流しているドレン集合管161は、逆止弁162と、ドレン集合管163と、油を含む各種の異物を分離する油水分離装置210を経由して清水管173より清水を排出することが出来るようになっている。 この場合、逆止弁162は、ドレン集合管161からドレン集合管163にはドレン水を通すが、ドレン集合管163からドレン集合管161にはドレン水を逆流させないようになっている。 また、清水管173より排出される清水は、油水分離装置210によってエマルジョン化した油も除去されて河川にそのまま排出することが出来る位に清浄になっている。
【0028】
尚、油水分離装置210は、油水分離槽50と二組の油吸着槽60から構成され、油水分離槽50と油吸着槽60の間は清水管171で接続し、二組の油吸着槽60の間は清水管172で接続している。 但し、油吸着槽60は、二組に限定される必要はなく、一組でも、三組でも、それ以上でも構わない。 ここで、図1に於いては、二組の油吸着槽60は、直列に配設しているが、清水管171より送られて来るドレン水の状況によっては、ドレン水の量が多い場合には、図5に見られるように並列に配設することも、ドレン水の汚れがひどい場合には図1に示される二組より更に多くの構成にして直列に配設することも、更にその直列にしたものを並列に配設することも考えられる。 また、油水分離装置210としては、油水分離槽50を構成しない場合も考えられる。
【0029】
この場合、油水分離槽50は、密閉した油水分離槽本体50aの内部を仕切板50dによって仕切っているが、上部では気体である圧縮空気が自由に出入り可能な状態に、下部では液体であるドレン水が自由に出入り可能な状態に配慮され、油浮上分離室50bと水貯槽室50cの二つの室を形成している。
【0030】
そして、油浮上分離室50bの上部には、ドレン集合管163に継手50hを介して接続した入口管50eの他方の端部が液面より高く位置させて、ドレン水が流れ込むようになっている。 従って、油浮上分離室50bでは、液面に水より軽い油が浮上し、底部に水より重い異物が沈殿するようになっている。 尚、図1に於いては具体的に図示していないが、浮上した油は、手動式や電動式の排出弁等によって排出することは可能となっている。
【0031】
一方、水貯槽室50cでは、液面に出口管50fの端部である管端50gが位置していて、油浮上分離室50bと水貯槽室50cの間に位置している仕切板50d下部の連通している部分より水より軽い油と水より重い異物が取り除かれた比較的綺麗なドレン水が流れて来るようになっているのである。 ここで、出口管50fは、継手50iを介して清水管171に接続している。 従って、水貯槽室50cの液面に集まった油の除かれた比較的綺麗なドレン水は、油水分離槽本体50aの上部に滞留している圧縮空気の力も借りて出口管50fに送り込まれ、継手50iと清水管171を経由して油吸着槽60に送り込まれるようになっている。
【0032】
尚、図2に見られるように、油吸着槽60は、乳化油処理剤341と油吸着材342、344を収納している槽61と、槽61を地面に固定する架台321と、槽61を架台321に固定する四本のナット305から構成されている。
【0033】
また、槽61は、本体である筒301と、筒301の上下両端部に位置していて四角の形状をした上下の二つの上部蓋302g下部蓋302hと、筒301内部の流体が外部に洩れるのを防止する上下の二つのOリング303と、Oリング303と筒301を挟んでいる上部盖302g下部蓋302hを貫通している四本のボルト304と、ボルト304の両端で筒301と上下の二つのOリング303と上部蓋302g下部蓋302hを固定する八個のナット305と、清水管171、172、173に接続する上下の二つのホース継手310と、キャップ343と、隙間筒332と、二枚のパンチングプレート331と、圧縮防止手段333でもある中間多孔板33と、圧縮防止手段334でもある保持筒334から構成されている。 この場合、二つの上部蓋302gや下部蓋302hに関しては、キャップ343や隙間筒332の形状を配慮して、同一のものにすることは考えられる。
【0034】
ここで、筒301の材料としては、市販の塩化ビニール管や鋼管を使用することが一般的であるが、鉄やステンレスの鋼材を筒の形状になるように曲げた後に溶接によって製作することも考えられるし、その他にガラスやアクリル樹脂等の使用も考えられる。 また、上部蓋302gや下部蓋3102hの材料としては、鉄やステンレスの鋼材やアルミ材等の使用が考えられる。
【0035】
この場合、筒301の形状としては、中空の筒であることが絶対必要であるが、円筒でも八角筒でも六角筒でも五角筒でも四角筒でも三角筒でも構わないが、円筒であることが最も望ましいと言える。 その理由は、塩化ビニールの材料にしろ金属材料にしろ入手が容易であり、従って製作も容易であるということである。 一方、上部蓋302gや下部蓋302hの形状としては、筒301の形状に対応するものであり、もし筒301の形状が円形の場合には、三角形や四角形や五角形や六角形や八角形や円形のものが考えられるし、筒301の形状が三角形の場合には、三角形や六角形のものが考えられるし、筒301の形状が四角形の場合には、四角形や八角形のものが考えられるし、筒301の形状が五画形の場合には、五角形のものが考えられるし、筒301の形状が六角形の場合には、三角形や六角形のものが考えられるし、筒301の形状が八角形の場合には、四角形や八角形や円形のものが考えられる。
【0036】
更に、ホース継手310は、継手本体311と、ナット312とスリーブ313から構成され、継手本体311の雄ネジの部分が上部蓋302g下部蓋302hの中央部と螺合によって接続し固定している。 この場合、このホース継手310は、清水管171、172、173にスリーブ313がくい込んだ状態で、継手本体311とナット312にスリーブ313が挟まれた状態となり、継手本体311とナット312が螺合によって結合することで、清水管171、172、173がホース継手310を介して油吸着槽60に固定するようになっている。 尚、清水管171、172、173は、鋼管やゴムホースやビニールホースを使用することが考えられる。
【0037】
所で、槽61の内部は、筒301と上部蓋302g下部蓋302hによって中空の状態を形成しているが、更に一定の大きさの油吸着材342を収納した油を吸着する部位61xである油吸着部61xと、微細にした乳化油処理剤341と色素や異臭を吸着したり除去する目的の微細にした活性炭と一定の大きさの油吸着材342を分散させて収納したエマルジョン破壊と油を吸着する部位61yであるエマルジョン破壊油吸着部61yと、微細な乳化油処理剤341が流出しないように一定の大きさであるまた槽61の内側断面積に近い大きさの油吸着材344を収納した部位61zである乳化油処理剤流出防止部61zと、槽61内で特定の流路を形成することを防止する目的の為の空間部61aを、記載の順にドレン水が流れるように分割された形で形成している。
【0038】
尚、油吸着部61xは、筒301と下部蓋302hと数多くの小さな穴を空けたパンチングプレート331によって形成され、エマルジョン破壊油吸着部61yと乳化油処理剤流出防止部61zは、筒301と二枚のパンチングプレート331によって形成され、空間部61aは、筒301と上部蓋302gとパンチングプレート331によって形成されている。
【0039】
更に、油吸着部61xは、上部背面をパンチングプレート331に接し、下端部全周を下部蓋302h内側の溝に移動しないように位置させ、流路343aを形成したキャップ343を使用することによって、下部蓋302hとキャップ343で入口側前油吸着部61xxと、筒301とパンチングプレート331と下部蓋302hとキャップ343で入口側後油吸着部61xyの、二つの部分を形成している。 そして、清水管171、172からのドレン水が、ホース継手310を経由して、入口側前油吸着部61xxと流路343aと入口側後油吸着部61xyとパンチングプレート331を通ってエマルジョン破壊油吸着部61yに流れ込むようになっている。
【0040】
ここで、キャップ343に形成された流路343aは、円筒状のキャップ343の内側から外側に流体が流れるように側面にあけられたもので、一箇所の場合も二箇所、三箇所、四箇所、五箇所、六箇所、八箇所、その他の場合も考えられる。 尚、キャップ343を使用して、油吸着部61xを入口側前油吸着部61xxと入口側後油吸着部61xyの二つの部分に分割する理由は、ドレン水を油吸着材342に接する時間を少しでも長時間にして長い距離を通過して油吸着材342に接するようにしたものであり、油吸着材342による油の吸着を完全な状態にしようとする意図からである。 当然のことながら、キャップ343を設けなければその間を流れるドレン水はホース継手310からパンチングプレート331間の最短距離を流れようとすることになる。
【0041】
但し、油吸着部61xに関しては、キャップ343を使用して二つの部分である入口側前油吸着部61xxと入口側後油吸着部61xyに分割するのでは無く、一つの部位にすることも考えられる。 また、ドレン水を油吸着材342に接する時間を少しでも長時間にする為に、邪魔板で油吸着部61xを仕切ることも考えられる。 更に、図2に具体的に図示していないが、入口側も出口側と同じような発想で、空間部61aとパンチングプレート331と油吸着部61xとエマルジョン破壊油吸着部61yと乳化油処理剤流出防止部61zとパンチングプレート331と空間部61aと、記載の順にドレン水が流れるように形成することも考えられる。
【0042】
加えて、槽61の内部には、内部を流体である比較的綺麗なドレン水が流れることである期間の間使用すると機能が低下する為に交換の必要があり交換可能な、油を吸着する油吸着材342、344や、エマルジョン化した油を破壊して破壊した油を粗大化させる乳化油処理剤341が収納されている。 特に、油吸着部61xには、油吸着材342が、エマルジョン破壊油吸着部61yには、乳化油処理剤341と油吸着材342が、乳化油処理剤流出防止部61zには、油吸着材344が収納されている。 尚、エマルジョン破壊油吸着部61yには、色素や異臭を吸着したり除去する目的で、微細にした活性炭を加えるようなことも考えられる。 また、乳化油処理剤流出防止部61zには、不織布による槽61の内側断面積に近い形状で収納出来る位の少し小さい大きさの油吸着材344を位置させたり、または紐状か一定の大きさに裁断した油吸着材344を収納したものであり、両者のうちの一方、または両方を(特に、不織布を内側断面積に近い形状で使用する場合には、その物を紐状か裁断したものの両側または下流側に)位置させている。 特に、油吸着材342、344に関しては、同一の材料のものでも違う材料のものでも構わないし、大きさを考えた場合に違う大きさのものを使用しても構わない。 尚、裁断する大きさとしては、後で述べる油吸着材342の大きさに合わせるということは充分に考えられる。
【0043】
この場合、液体である比較的綺麗なドレン水が、少なくともエマルジョン破壊油吸着部61yと乳化油処理剤流出防止部61zでは、槽61内の流れに垂直な断面上の各点で均一に流れるように、筒301の出口側には空間部61aを確保しているのである。 従って、ドレン水の流れる下流側に空間部61aを確保するために、数多くの小さな穴を空けたパンチングプレート331と上部蓋302gとの間に、筒301より小径の円筒状の隙間筒332を位置させることによって、乳化油処理剤流出防止部61zとエマルジョン破壊油吸着部61yの両方の部分を二つのパンチングプレート331の間の中央部に位置させるようにしているのである。
【0044】
但し、隙間筒332は円筒状のものに限定する必要はなく、空間部61aを確保出来れば、複数本の支柱やその支柱を螺合や溶接及び蝋付け及び各種の接着剤による等によってパンチングプレート331と一体にしたもの等、どのような形状のものでも構わない。 尚、パンチングプレート331としては、数多くの小さな穴を形成したものであれば、鉄やステンレスの鋼材やアルミニュウム材やプラスッチック等何でも良いし、セラミック樹脂等のものも考えられる。 また、隙間筒332の材料としては、鋼管や鋼材や塩化ビニール等のものが考えられる。
【0045】
また、乳化油処理剤341と油吸着材342、344特に油吸着材342、344は、油等の異物を吸着するに従って抵抗が大きくなり、圧縮されながら下流に向かって押し付けられることで、更に抵抗が大きくなると同時にエマルジョン化した油の破壊や油吸着の機能も順次低下していく。
【0046】
そこで、このことを少しでも防止するために、液体である比較的綺麗なドレン水の流れを垂直に遮ることが出来るように、槽61の略中央部に液体が通過し易いように数多くの小さな穴を形成した中間多孔板333を配設し、その中間多孔板333を支えるため中間多孔板333と下流側に位置しているパンチングプレート331の間に槽61より小径の円筒状の保持筒334を配設することによって、圧縮防止手段333、334を構成し、乳化油処理剤341や油吸着材342、344が圧縮されるのを防止している。 尚、保持筒334の材料としては、鋼管や鋼材や塩化ビニール管等が考えられ、中間多孔板333の材料としては、鉄やステンレスの鋼材やアルミニュウム材やプラスッチック等何でも良いし、セラミック樹脂等も考えられる。 この場合、乳化油処理剤流出防止部61zに収納している油吸着材344の形状によっては、特にエマルジョン破壊油吸着部61yと乳化油処理剤流出防止部61zの境界面に不織布による槽61の内側断面積に近い形状で収納出来る位の少し小さい大きさの油吸着材344を位置させた場合には、保持筒334の長さを中間多孔板333と下流側に位置しているパンチングプレート331までの長さより短くすることも考えられる。
【0047】
但し、中間多孔板333の位置に関しては、槽61の略中央部に多少前後しても何等構わない。 また、保持筒334は円筒状のものに限る必要はなく、数本のボルトで固定する等中間多孔板333を支持出来れば、角柱等どのような形状のものでも方式でも構わない。
【0048】
ここで、槽61には、色々な形で油吸着材342、344が収納されていることは、既に述べた通りである。 その際、槽61全体で見た場合に、油吸着材342、344の充填密度を40〜253グラム/リットルとすることが望ましく、50〜200グラム/リットルが更に望ましく、70〜170グラム/リットルが最も望ましい。 ところで、望ましく、更に望ましく、最も望ましいという理由は、油吸着材342、344の機能としては、油吸着材342、344が少なければ少ない程、機能の低下は明らかであり、油吸着材342、344多ければ多い程、密の状態になってドレン水が流れにくくなるという問題が生じる訳であり、前述の値がその境界であったと言う事である。
【0049】
尚、槽61を形成しているエマルジョン破壊油吸着部61yには、図2に示すように、乳化油処理剤341と油吸着材342の両者を分散させて散らばるような状態で収納している。 その際、微細にした乳化油処理剤341と一定の大きさの油吸着材342を、重量比で1:(1〜10)の割合で分散させた中を通過させることが望ましく、1:(1〜5)の割合が更に望ましく、1:(1〜3)の割合が最も望ましい。 ところで、望ましい、更に望ましい、最も望ましいという中での数値の違っている理由は、エマルジョン化した油の破壊という乳化油処理剤341の機能と、油を吸着するという油吸着材342の機能のバランスを考え実際に確認した結果、乳化油処理剤341と油吸着材342の重量比が1:1であることを限界に、当然のことであるが、油吸着材342の割合が大きい程エマルジョン化した油の破壊に対する効果が小さく、前述の値がその境界であったということである。 一方、重量比で1:1という限界を設けたのは油吸着という機能の面での限界を示したものであり、これ以上油吸着剤342の割合が小さくなると油吸着の能力不足になるということである。
【0050】
一方、本発明に用いられる乳化油処理剤341について言えばアミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化合物またはその誘導体が25℃であるとき固体状のものであることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化合物でも構わない。 つまり、化合物は、一種類単独で使用しても、二種類以上併用しても良い。
【0051】
ところで、これらのアミン化合物やその誘導体は、好ましくは、一級アミン、二級アミン、三級アミン、およびその誘導体であり、より好ましくは、一級アミン、二級アミン、およびその誘導体、特に好ましくは、一級アミン(例えば、ステアリルアミン)、およびその誘導体である。
【0052】
尚、アミン化合物としては、例えば、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン等の一級アミン、または、これらの炭化水素鎖を有するジアミン、トリアミン等の二級アミン、および、三級アミン、あるいは、そのピクラート、種々の塩(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、さらに、これらの炭化水素鎖を有する一級アミン、および、二級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、および、チオ尿素類や一級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0053】
更には、アミドとしては、p−トルエンスルホニルーN−ステアリルアミドなどのスルホンアミド類やN−ステアリルアセトアミドが好ましい。 また、これらの炭化水素鎖を有する四級アンモニウム塩、ベタイン等が挙げられる。 例えば、ステアリルプロピレンジアミン、半硬化牛脂ジアミン等の多価アミンを用いることも出来る。 さらに、硬化牛脂アミン、ココナットアミン等の炭素数の異なる炭化水素鎖を有するアミン類の混合物を用いることも可能である。
【0054】
さて、本発明に用いられるアミン化合物に関して効果的であるといわれるものは、分子中に疎水性の炭化水素鎖と親水性の基とを有する構造になっているが、これはこの疎水性部分と親水性部分とのバランスがエマルジョン粒子に対して好適に作用するからなのである。 この場合、アミン化合物のHLB価は比較的低い値のものが有効に作用するので、一般的に炭素数6末満の有機化合物では、疎水性部分の占める比率が小さく、エマルジョン粒子に対して好適な疎水性、親水性のバランスが得られないものと考えられる。 一方、炭素数60を超えると、疎水性部分の比率が高すぎるので、やはり同様にエマルジョン粒子に対して好適な親水性を付与することが出来ないものと考えられるのである。
【0055】
そして、市場に於いて一般に供給されている乳化油処理剤341としては、大きなものも混在した不揃いのものであると言うことが出来る。 そこで、小さく揃える為に、粉砕手段として電動ミキサーや電動石臼製粉機や電動や手動の篩いを単独でまたは複合して使用している。
【0056】
その際、粉砕した後の乳化油処理剤341の大きさとしては、0.001〜1.5mmの大きさであることが望ましく、0.001〜1.2mmの大きさであることが更に望ましく、0.001〜1.0mmの大きさであることが最も望ましい。 この場合、一つの例として0.001〜1.5mmの記載は色々の意味を持たせることが出来るが、0.001〜1.5mmの間の特定の寸法近傍に限定した大きさの乳化油処理剤341だけを中心に使用するというよりは、0.001〜1.5mmの範囲の各種の寸法のものが混在しているのが望ましい。
【0057】
即ち、全てが小さい粒子にまとまれば、耐久性の点で劣るし、全てが大きい粒子にまとまればエマルジョン破壊点で劣るというのが確認された結果であるのである。 ところで、望ましい、更に望ましい、最も望ましいという中での数値の違っている理由は、エマルジョン化した油の破壊という乳化油処理剤341の機能を耐久性と併せて考えた場合、乳化油処理剤341大きい粒子も必要であるが限度が有り、前述の値がその確認された限界であったということである。
【0058】
また、油吸着材342、344に使用している吸着材としては、ポリプロピレンやポリスチレン等の不織布を含む繊維よりなるものが考えられる。 但し、油吸着材342、344に使用している吸着材に関しては、前述のものに限定する必要は無く、油吸着の機能を持っていて水不溶性のものであれば、活性炭やおがくずなども考えられるし、更にその他のものでもかまわない。
【0059】
一方、油吸着材342は、(1〜15mm)×(1〜15mm)×(3〜50mm)の大きさであることが望ましく、(1〜5mm)×(3〜10mm)×(3〜30mm)の大きさであることが更に望ましく、(2〜4mm)×(3〜7mm)×(5〜20mm)の大きさであることが最も望ましい。 ところで、望ましい、更に望ましい、最も望ましいという中での数値の違っている理由は、油吸着という油吸着材342の機能を耐久性と併せて考えた場合、全般的に大きさの揃っていることが望ましいが、前述の値がその確認された限界であったということである。
【0060】
この場合、大きさからみて、油吸着材342によって形成された隙間は、小さすぎることで密着してドレン水の流れを阻害することも無く、大きすぎて収納する量が少なくて油吸着の機能を劣化させることも無く、且つ大きすぎて折れ曲がることで油吸着材342に無理な圧縮を強いることも無く、適度な大きさのものが確保され、汚れのひどい汚水であっても、エマルジョン粒子の破壊と粗粒化に関する機能が高くなり、且つこの機能を長期間持続することが出来るようになったのである。 この場合、前述の一定の大きさの油吸着材342に関しては、その大きさのものを裁断すること等によって入手しているのである。 尚、油吸着材342に関しては、油吸着部61xとエマルジョン破壊油吸着部61yの両方の部分に同一の物を使用すると述べているが、材料と形状を含め違った物を使用しても構わない。 また、前述の二つの部分と乳化油処理剤流出防止部61zとは違った物を使用すると述べているが、材料と形状を含め同一の物を使用しても構わない。
【0061】
ここで、槽61を構成している筒301に関しては、外部から内部の状況を目視可能なようにする目的でガラス製やアクリル樹脂等ノプラスチック製の透明の材料を使用したり、外部から内部の状況を目視可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料をはめ込む等のことも考えられる。
【0062】
尚、エマルジョン破壊油吸着部61yに於ける乳化油処理剤341の機能を具体的に述べると、微小の油が水と結合してエマルジョン化した状態の水を、エマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、更に解き放された油が集合して粗大化して行き、その後、粗大化した油は油吸着材342に吸着されるようになっているのである。 従って、乳化油処理剤341と油吸着材342が散在することによって、エマルジョン化した状態の水から油を完全に分離し吸着することによって除去が可能となったのである。 その中で、活性炭が存在する場合には、色素や異臭を吸着したり除去することが出来るようになるのである。
【0063】
ところで、図1に於いては油水分離装置210の構成として、これまで述べてきた油水分離槽50と二組の油吸着槽60の構成の他に、油水分離槽50と二組の油吸着槽70の構成と、油水分離槽50と油吸着槽70と油吸着槽油60の構成と、油水分離槽50と二組の油吸着槽80の構成と、油水分離槽50と油吸着槽70と油吸着槽80の構成が記載されている。
【0064】
この場合、油吸着槽70を構成している槽71は、図3に見られる様に、特定の流路を形成することを防止する目的の為の空間部71aと、一定の大きさの油吸着材342を収納した油を吸着する部位71xである油吸着部71xと、空間部71aを、記載の順にドレン水が流れるように分割された形で形成している。 従って、油吸着槽70では、油を吸着するのが中心となっている。
【0065】
また、油吸着槽80を構成している槽81は、図4に見られる様に、特定の流路を形成することを防止する目的の為の空間部81aと、一定の大きさの油吸着材342を収納した油を吸着する部位81xである油吸着部81xと、エマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤341を油吸着材342に付着させた乳化油処理剤付油吸着材345を収納した部位81yであるエマルジョン破壊油吸着部81yと、この二つの部位81x、81yを繰り返し、その途中に活性炭346を収納した部位81vである活性炭収納部81vを位置させ、更に部位81xである油吸着部81xと、空間部81aを、記載の順にドレン水が流れるように分割された形で形成している。 この場合、図4に於いては、部位81x、81yの繰り返しは合計三回であるが、一回でも二回でも四回を含めてそれ以上でも構わない。
【0066】
尚、油吸着槽60のエマルジョン破壊油吸着部61yと、油吸着槽80のエマルジョン破壊油吸着部81yの収納物に関しては、同じ働きをしているということから、入れ替えるということも考えられる。 即ち、油吸着槽60のエマルジョン破壊油吸着部61yにエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤341を油吸着材342に付着させた乳化油処理剤付油吸着材345を収納させたり、油吸着槽80のエマルジョン破壊油吸着部81yにエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤341と油吸着材342を分散させた状態で収納することも考えられる。
【0067】
そして、二組の油吸着槽60、70、80を直列に構成した場合は図1に示した通りであるが、三組を含めそれ以上の油吸着槽60、70、80を構成する場合、同一の油吸着槽60だけや油吸着槽70だけや油吸着槽80だけを位置させる場合に関しては図1の延長上にあり何等問題は無いが、油吸着槽70、60を合わせて位置させる場合には、最上流、または最下流、または両方に油吸着槽70を位置させ、それ以外は上流や下流で油吸着槽70が重複しない状態で油吸着槽60、70を交互に位置させるか油吸着槽60を位置させることが考えられ、油吸着槽70、80を合わせて位置させる場合には、最上流、または最下流、または両方に油吸着槽70を位置させ、それ以外は上流や下流で油吸着槽70が重複しない状態で油吸着槽70、80を交互に位置させるか油吸着槽80を位置させることが考えられる。
【0068】
更に、油水分離装置220を構成している油吸着槽60、70、80を並列に位置させた場合は、図5に示した通り、同一の油吸着槽60だけや油吸着槽70だけや油吸着槽80だけを並列に位置させるということが前提である。 しかし、これまで述べてきた図1に見られる、直列で述べられてきた油吸着槽60、70、80に関する一組や二組や三組やそれ以上のものを含めて、また違ったものを混合して使用する場合を含めて全ての事例を一つの列として、その上で各列ともに同一の構成で位置させるという条件であれば、使用することが出来るものと考えて良い。 この場合、各列ともに同一の構成という意味は、各列均等にドレン水が流れるように、という配慮からである。
【0069】
一方、油吸着槽350を構成している槽351は、図6に見られる様に、特定の流路を形成することを防止する日的の為の空間部351aと、粒体347にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤348を加えたものを収納した部位351yであるエマルジョン破壊部351yと、一定の大きさの油吸着材342を収納した油を吸着する部位351xである油吸着部351xと、この二つの部位351y、351xを繰り返した後に、空間部351aを、記載の順にドレン水が流れるように分割された形で形成している。 この場合、図6に於いては、部位81x、81yの繰り返しは合計四回であるが、一回でも二回でも三回でも五回を含めてそれ以上でも構わない。
【0070】
その上で、粒体347としては、粒径が0.1〜3mmの無機または有機の粉末や粒体を使用することが出来るものであり、例えば活性炭やゼオライトや珪藻土や活性白土やアンスラサイトやベントナイトやアルミナや活性アルミナや砂の無機粒子や、塩化ビニルやポリプロピレンやポリエチレンやポリエステル等の有機高分子の粒子や布を使用することが可能である。
【0071】
また、乳化油処理剤348としては、各種の油を吸引したりエマルジョン破壊することが出来る水酸化アルミニウムや水酸化第二鉄等の無機系ゲル剤を使用することが出来るし、補助的に有機高分子型のものを使用することも可能である。 そして、無機系ゲル剤に関しては、水または薄い食塩水中でアルミニウム板や鉄板等を電極として電気分解して得られる電解液を使用することが出来る。
【0072】
この電解液は、電極としてアルミニウム板を使用した場合、溶出したアルミニウムの水酸化物が含有される。 そして、電解液中の水酸化アルミニウムは、白色のゲル状沈殿物となる。 また、電極として鉄板を使用した場合、溶出した鉄の水酸化物が含有される。そして、電解液中の水酸化第二鉄は、褐色のゲル状沈殿物となる。 更に、硫酸アルミニウム水溶液またはポリ塩化アルミニウム水溶液を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和することによって、不溶性のゲル状沈殿物である水酸化アルミニウムを析出させ、その溶液を無機系ゲル剤として使用することも出来る。 加えて、硫酸第二鉄水溶液またはポリ塩化第二鉄水溶液を水酸化ナトリウム等のアルカリで中和することによって、不溶性のゲル状沈殿物である水酸化第二鉄を析出させ、その溶液を無機系ゲル剤として使用することも出来る。
【0073】
ここで、油吸着槽350に於いては、エマルジョン破壊部351yは、粒体347の表面にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤348を付着させて一体化したものである。 また、エマルジョン破壊部351yに収納したエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤348の一部が油吸着部351xの表面に浸透して一つの層を一部形成している。 そして、油を含んだ液がエマルジョン破壊部351yと油吸着部351xの表面の層を通過する中で、エマルジョン化した油が粗大化し、油吸着部351xで吸着され除去されるのである。
【0074】
更に、油吸着槽360を構成している槽361は、図7に見られる様に、特定の流路を形成することを防止する目的の為の空間部361aと、一定の大きさの油吸着材342とエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤341を油吸着材342に付着させた乳化油処理剤付油吸着材345を収納した部位361yであるエマルジョン破壊油吸着部361yと、活性炭346を収納した部位81vである活性炭収納部81vと、部位361yであるエマルジョン破壊油吸着部361yと、空間部351bを、記載の順にドレン水が流れるように分割された形で形成している。 この場合、油吸着槽360の大きな特徴は内筒325を形成した形状であり、他の油吸着槽60、70、80、350と較べた場合、収納されている油吸着材342や乳化油処理剤付油吸着材345に接する距離(別の言い方で述べると時間)が長くなり、それなりの効果をもたらすということを期待しているのである。
【0075】
尚、各種の収納物について述べるならば、油吸着槽60、70、80、350、360に於いては、各部位61x、61y、61z、71x、81x、81y、81v、351y、351xには単独の物を収納し、部位361yには混在させた形で収納しているが、油吸着やエマルジョン破壊等の働きが同一であるならば、各々の収納物を適宜各油吸着槽60、70、80、350、360の相互の間で代わりの物として収納しあうことは可能である。 また、油吸着材342の油吸着槽70、80、350、360に於ける充填密度の考え方に関しては、油吸着槽70、80、350、360の内容積に対する油吸着材342の収納する重量を示したものであり、油吸着槽60に示した内容がそのまま適用可能であると考えて良い。
【0076】
そして、油吸着槽350、360に関しては、共に図1、図5に見られる油吸着槽60、80の代わりに使用するということも可能である。
【0077】
本発明による、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法は前述したように構成されており、以下にその動作についてその内容を説明する。
【0078】
一般的に、油を含有した汚水としては、何等かのトラブルによって河川に流出した油を回収した水、海上を航行している船が沈没やその他のトラブルによってその船から海に流出した油を回収した海水、工場で発生した各種の廃液、圧縮空気が露化することで発生したドレン水、空調装置より発生した水等が考えられる。 ここに、これ等の汚水から油を分離して清浄水とすることに色々な方策を講じているのであるが、その内容を述べようとしているのである。
【0079】
ここで、一つの例として、圧縮空気が露化することで発生したドレン水から油を分離する方法を示す。 従って、前述の他の油を含有した汚水の処理としては、ポンプで送る等の何等かの方法で油水分離装置210、220に送り込むことによって油水分離の処理が成されると考えて良い。
【0080】
先ず、エアコンプレッサ10を構成しているモータ11を作動させると、モータ11の回転運動はベルト14を介してコンプレッサ12に伝えられそれによって大気を吸引して圧縮空気を作り出しエアタンク13に貯留する。 ここで、貯留された圧縮空気は、圧縮空気配管111と、圧縮空気を冷却するアフタークーラ20と、圧縮空気配管112と、圧縮空気を乾燥させるドライヤー30と、圧縮空気配管113と、圧縮空気から各種の異物を除去するエアフィルター40を経由して圧縮空気配管114に乾燥した綺麗な圧縮空気を送っている。 そして、その乾燥した綺麗な圧縮空気は、図1には具体的に示していないが、エアーモーターやエアーシリンダー等の各種のアクチュエーターを作動させることが可能となっている。
【0081】
一方、エアタンク13やアフタークーラ20やドライヤー30やエアフィルター40で圧縮空気より発生したドレン水は圧縮空気と共に、ドレン配管121、131、141、151と、弁122、132、142、152と、ドレン配管123、133、143、153と、ドレントラップ124、134、144、154と、ドレン配管125、135、145、155を経由して、全てドレン集合管161で合流し、更に逆止弁162とドレン集合管163を経由して油水分離装置210、220に送られ、油水分離装置210、220では油を含む各種の異物を除去し清水として下流に送りながら処理を進め、最終的には清水管173とを経由して河川にそのまま排出しても問題のないような綺麗な清浄水にすることが出来るようになっている。
【0082】
尚、ドレントラップ124、134、144、154の作動に関しては、一定の時間毎に一定の時間の間開放したり、特定の場所で(具体的に図示していないが)ドレン水の存在を確認したら一定の時間の間開放するようなことが考えられる。
【0083】
この場合、油水分離装置210に於いては、先ずエアタンク13アフタークーラ20ややドライヤー30やエアフィルター40からのドレン水や圧縮空気は、ドレン集合管161と逆止弁162とドレン集合管163を経由して油水分離装置210を構成している油水分離槽50に送られるものであり、継手50hと入口管50eを通って液面より高い所に送り込まれたドレン水と圧縮空気の内、ドレン水は油水分離槽50にひとまず貯留され、圧縮空気は液面より上部に滞留していることになる。
【0084】
ところで、油水分離槽50に貯留されたドレン水は、油浮上分離室50bに於いて、水より軽い油を水面に浮かせ、水より重い各種の異物を底部に沈殿させ、油浮上分離室50bと水貯槽室50cの間に位置している仕切板50dの下部の連通している部分を通って油や各種の異物を除去された比較的綺麗なドレン水が水貯槽室50cに送り込まれるようになっている。
【0085】
ここで、水貯槽室50cに送り込まれた比較的綺麗なドレン水は、水貯槽室50cに配設した出口管50fの端部である管端50gより上部に溜まると、油水分離槽50の上部に滞留している圧縮空気の力により、出口管50fと継手50iと清水管171を経由して油吸着槽60に送り込まれる。 この場合、圧縮空気の力は、油吸着槽60が密閉した状態になっているために、ドレン水が清水管173より排出される迄、ドレン水の移動を助けている。
【0086】
この様にして、油水分離槽50に形成されている油浮上分離室50bに於いては、水と分離している油や各種の異物は大半が分離されるが、エマルジョン化した水に溶け込んだ油は比較的綺麗なドレン水の中に溶け込んだ状態であるために、そのまま油吸着槽60に送り込まれることになる。 即ち、油吸着槽60には、油浮上分離室50bで分離し除去し切れなかったごく少量の油とエマルジョン化した油を含んだドレン水を送り込まれることになる。
【0087】
そして、先ず油吸着槽60に形成されている油吸着部61xに於いては、入口側前油吸着部61xxとキャップ343の流路343aと入口側後油吸着部61xyを経由することで油水分離槽50より流れて来たドレン水の中のエマルジョン化した油以外の油水分離槽50で除去しきれなかった水と分離している少量の油を油吸着材342によって吸着する。 そして、次にパンチングプレート331を経由した後の油吸着槽60に形成されているエマルジョン破壊油吸着部61yに於いては、このエマルジョン化した油が乳化油処理剤341に触れることで油を比較的綺麗なドレン水より離脱させ、更に離脱した油が粗大化するのを助け、粗大化した油が油吸着材342に吸着されていくことで比較的綺麗なドレン水の清浄度が向上していくのである。
【0088】
この場合、エマルジョン破壊油吸着部61yに於いては、必要に応じて乳化油処理剤341と油吸着材342に加えて、色素や異臭を吸着したり除去する目的の活性炭も加えて同時に分散させることも考えられる。 そして、最後に油吸着槽60に形成されている乳化油処理剤流出防止部61zに於いては、エマルジョン破壊油吸着部61yより流出して来る乳化油処理剤341を油吸着材344で保持し、空間部61aを経由して綺麗なドレン水を送り出すようにしているのである。
【0089】
このようにして、比較的綺麗なドレン水や汚いドレン水等、ドレン水の汚れ具合によっては、この油吸着槽60を図1に示しているように二組で無くとも、一組でも三組でもそれ以上の複数組を直列に構成することも、または図5に示しているように並列に、更には直列と並列を併用して接続するようなことも可能となっているのである。
【0090】
重ねて述べると、油吸着槽60に於いては、先ず清水管171、172より送り込まれた比較的綺麗なドレン水は、油吸着槽60に流入し、特にエマルジョン破壊油吸着部61yに於いてエマルジョン破壊を行なう乳化油処理剤341と油を吸着する油吸着材342を概ね均一に混在させた状態で収納された中で、乳化油処理剤341と油吸着材342をランダムに経由することで、乳化油処理剤341ではエマルジョン化した油の比較的綺麗なドレン水と油の結合を解き放つことでエマルジョン破壊を行い、更に離脱した油を粗大化していく中で油吸着材342に吸着させ、このような処理をランダムに何度も行うことによって比較的綺麗なドレン水の清浄度を向上させ、その後に清水管172、173に送り込んでいるのである。
【0091】
更に、油吸着槽60の下流の側に於いては、油吸着材344だけを収納した乳化油処理剤流出防止部61zを設けることで、その上流の側に形成されているエマルジョン破壊油吸着部61yに収納している微細にした乳化油処理剤341が(時には、色素や異臭を吸着したり除去する目的の活性炭が)、清水管172、173に流出することを防止しているのである。
【0092】
尚、収納している油吸着材342、344の機能が劣化してきたら油吸着材342、344を交換することが必要になる。 その際、客先が油吸着材342、344や乳化油処理剤341、348や粒体347や活性炭346を入手して交換するのも一つの方法であるが、品質や機能を確保する意味からも、槽61、71、81、351、361全体を宅急便等によってサービス拠点に送り、そのサービス拠点で交換の処理を行うのが最善と考えている、
【0093】
また、これまでの動作の説明に関しては、油水分離装置210を構成している油吸着槽60を中心に述べてきたが、油水分離装置220を含め、油吸着槽70、80、350、360に関しては、個々の内容は一部述べており、油水分離装置210や油吸着槽60に類似している面も見られるので詳細は省略する。 但し、油吸着槽60、70、80を並列に位置させている油水分離装置220に関しては、図5に見られるように同じ油吸着槽60、70、80を位置させるのは当然であるが、分岐清水管175の分岐して以降の圧力損出が同じ値になるようにすることも大切である。
【実施例1】
【0094】
(乳化油) (処理水)
(色) (油分濃度) (色) (油分濃度) (処理量)
乳色で不透明 100ppm 無色透明 1 ppm 3000L
〃 500ppm 〃 2.5ppm 1300L
〃 3000ppm 〃 4 ppm 900L
結果として処理水は、水質汚濁防止法の全国廃水基準である5ppmをクリアしていることは明らかである。
この場合、乳化油処理剤341としてはステアリルアミンを使用したものであり、油吸着材342、344の充填密度としては130グラム/リットルであり、乳化油処理剤341と油吸着材342、344の重量比は1:3であり、乳化油処理剤341の大きさとしては0.001〜1.0mmであり、油吸着材342の大きさとしては5×5×10mmのものを使用している。
【産業上の利用可能性】
【0095】
この発明は、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法に関する技術であって、更に詳細に述べるならば、油吸着槽に油吸着材や乳化油処理剤等の油処理材を収納するのに際して、どのような基準に基づいて収納したら、より高い機能を持った、また長期間持続することが出来る、汚水の油吸着槽および油処理材の交換方法が可能であるという技術について述べたものであり、エマルジョン化した油の含んでいる汚水を処理するのに、非常に有効である。
【符号の説明】
【0096】
10・・・・・・エアコンプレッサ
11・・・・・・モータ
12・・・・・・コンプレッサ
13・・・・・・エアタンク
14・・・・・・ベルト
20・・・・・・アフタークーラ
30・・・・・・ドライヤー
40・・・・・・エアフィルター
50・・・・・・油水分離槽
50a・・・・・油水分離槽本体
50b・・・・・油浮上分離室
50c・・・・・水貯槽室
50d・・・・・仕切板
50e・・・・・入口管
50f・・・・・出口管
50g・・・・・管端
50h・・・・・継手
50i・・・・・継手
60・・・・・・油吸着槽
61・・・・・・槽
61a・・・・・空間部
61x・・・・・油吸着部(部位)
61xx・・・・入口側前油吸着部
61xy・・・・入口側後油吸着部
61y・・・・・エマルジョン破壊油吸着部(部位)
61z・・・・・乳化油処理剤流出防止部(部位)
70・・・・・・油吸着槽
71・・・・・・槽
71a・・・・・空間部
71x・・・・・油吸着部(部位)
80・・・・・・油吸着槽
81・・・・・・槽
81a・・・・・空間部
81v・・・・・活性炭収納部(部位)
81x・・・・・油吸着部(部位)
81y・・・・・エマルジョン破壊油吸着部(部位)
111・・・・・圧縮空気配管
112・・・・・圧縮空気配管
113・・・・・圧縮空気配管
114・・・・・圧縮空気配管
121・・・・・ドレン配管
122・・・・・弁
123・・・・・ドレン配管
124・・・・・ドレントラップ
125・・・・・ドレン配管
131・・・・・ドレン配管
132・・・・・弁
133・・・・・ドレン配管
134・・・・・ドレントラップ
135・・・・・ドレン配管
141・・・・・ドレン配管
142・・・・・弁
143・・・・・ドレン配管
144・・・・・ドレントラップ
145・・・・・ドレン配管
151・・・・・ドレン配管
152・・・・・弁
153・・・・・ドレン配管
154・・・・・ドレントラップ
155・・・・・ドレン配管
161・・・・・ドレン集合管
162・・・・・逆止弁
163・・・・・ドレン集合管
171・・・・・清水管
172・・・・・清水管
173・・・・・清水管
175・・・・・分岐清水管
176・・・・・清水管
177・・・・・清水管
210・・・・・油水分離装置
220・・・・・油水分離装置
301・・・・・筒
302g・・・・上部蓋
302h・・・・下部蓋
303・・・・・Oリング
304・・・・・ボルト
305・・・・・ナット
310・・・・・ホース継手
311・・・・・継手本体
312・・・・・ナット
313・・・・・スリーブ
321・・・・・架台
325・・・・・内筒
326・・・・・多孔板
327・・・・・多孔板
331・・・・・パンチングプレート
332・・・・・隙間筒
333・・・・・中間多孔板(圧縮防止手段)
334・・・・・保持筒(圧縮防止手段)
341・・・・・乳化油処理剤
342・・・・・油吸着材
343・・・・・キャップ
343a・・・・流路
344・・・・・油吸着材
345・・・・・乳化油処理剤付油吸着材
346・・・・・活性炭
347・・・・・粒体
348・・・・・乳化油処理剤
350・・・・・油吸着槽
351・・・・・槽
351a・・・・空間部
351x・・・・油吸着部(部位)
351y・・・・エマルジョン破壊部(部位)
360・・・・・油吸着槽
361・・・・・槽
361a・・・・空間部
361b・・・・空間部
361v・・・・活性炭収納部(部位)
361y・・・・エマルジョン破壊油吸着部(部位)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも油を吸着する油吸着材を、内部から流体が洩れるのを防止しドレン水を通すようにした槽内に収納し、前記油吸着材を収納する際の充填密度を40〜253グラム/リットルとしたことを特徴とする油処理槽。
【請求項2】
前記槽には、前記油吸着材だけと前記油吸着材にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を分散させた状態で収納することで、または前記油吸着材だけを収納することで、部位を形成したことを特徴とする請求項1に記載の油処理槽。
【請求項3】
前記槽には、前記油吸着材だけとエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を前記油吸着材に付着させた乳化油処理剤付油吸着材を収納することで、または前記油吸着材と前記乳化油処理剤付油吸着材を混在した状態で収納することで、部位を形成したことを特徴とする請求項1に記載の油処理槽。
【請求項4】
前記槽には、前記油吸着材だけと粒体に乳化油処理剤を加えたものを収納することで、部位を形成したことを特徴とする請求項1に記載の油処理槽。
【請求項5】
前記乳化油処理剤は、炭素数6〜60の炭化水素基を有するアミン化合物もしくはそれらの誘導体であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の油処理槽。
【請求項6】
内部を流体が流れある期間を使用すると機能が低下する為に、交換の必要があって交換可能な油を吸着する油吸着材を40〜253グラム/リットルの充填密度で充填している槽があり、前記油吸着材の機能が低下した際に、少なくとも機能が低下した前記油吸着材を所定の機能を持ったものに交換し、再び使用することを特徴とする油処理材の交換方法。
【請求項7】
前記槽には、前記油吸着材だけと前記油吸着材にエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を分散させた状態で収納することで、または前記油吸着材だけを収納することで、または前記油吸着材だけとエマルジョン化した油を破壊させる乳化油処理剤を前記油吸着材に付着させた乳化油処理剤付油吸着材を収納することで、または前記油吸着材と前記乳化油処理剤付油吸着材を混在した状態で収納することで異なった働きを持たせたことを特徴とする請求項6に記載の油処理材の交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−157850(P2012−157850A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−31355(P2011−31355)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.宅急便
【出願人】(000154521)株式会社フクハラ (87)
【Fターム(参考)】